JP2001030973A

JP2001030973A - 自転車における動力伝達機構

Info

Publication number: JP2001030973A
Application number: JP11204199A
Authority: JP
Inventors: Haruo Yamaya; 春男山家
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-07-19
Filing date: 1999-07-19
Publication date: 2001-02-06

Abstract

(57)【要約】【課題】運転者の足の動きをコンパクトにし、疲労の軽
減と、フルに、かつ持続して、脚力を生かせる自転車に
おける動力伝達機構を提供する。【解決手段】クランクＡ（５）に取り付けたかさ歯車Ｂ
（９）と、クランクＢ（６）に取り付けたかさ歯車Ｃ
（１０）を、かさ歯車Ａ（８）と連動させ、又、クラン
クＡ（５）、クランクＢ（６）と、伝達軸（１１）にラ
チェット機構（１３）を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自転車における足
の動きを、弧の往復運動とし、足の動きをコンパクト、
かつ、脚力を持続して後輪へと伝達できるようにした、
自転車における動力伝達機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、自転車に乗る場合、足の動きは円
を描き、その回転運動により、後輪へと動力を伝達して
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは、次のような欠
点があった。脚力を回転運動に変換して動力を伝達して
いる訳だが、回転運動には、死点がある。死点に近いほ
ど力が伝わらず、頂点に近いほど、力が伝わる。（図
１）言い換えれば、回転運動は、死点を通過する時に
は、惰性により通過しているに過ぎず、脚力が途切れて
いる事になり、動力の伝わり方に波があった。本発明
は、この欠点を解決するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】クランクＡ（５）に取り
付けたかさ歯車Ｂ（９）と、クランクＢ（６）に取り付
けたかさ歯車Ｃ（１０）を、かさ歯車Ａ（８）と連動さ
せ、又、クランクＡ（５）、クランクＢ（６）と、伝達
軸（１１）にラチェット機構（１３）を備える。本発明
は、以上の構成よりなる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。（イ）自転車本体のフレーム（１）に、軸受け（２）
を取り付け、軸受け（２）には、固定軸（１２）を取り
つけている。固定軸（１２）は、かさ歯車Ａ（８）を支
持する。（ロ）軸受け（２）は、伝達軸（１１）を支持し、伝
達軸（１１）は、軸受け（２）を挟んで配した、かさ歯
車Ｂ（９）を取り付けたクランクＡ（５）と、かさ歯車
Ｃ（１０）を取り付けたクランクＢ（６）を、支持す
る。（ハ）伝達軸（１１）の端には、スプロケット（３）
を取り付け、スプロケット（３）から、チェーン（４）
へ動力を伝える。（二）かさ歯車Ａ（８）を中心に、かさ歯車Ｂ（９）
とかさ歯車Ｃ（１０）を直角に配し、互いに連動させ
る。（ホ）クランクＡ（５）、クランクＢ（６）と、伝達
軸（１１）は、ラチェット機構（１３）を備える。（へ）軸受け（２）に、ストッパー（１４）を取り付
け、クランクＡ（５）と、クランクＢ（６）の動きを制
限させる。本発明は、以上の構成よりなっている。本発明を使用す
る時は、通常、自転車に乗るように、ペダル（７）を交
互に踏んでいく。クランクＡ（５）のペダル（７）を踏
んで、押し下げた場合、かさ歯車Ｂ（９）により、かさ
歯車Ａ（８）と、かさ歯車Ｃ（１０）が連動して回転
し、かさ歯車Ｃ（１０）は、かさ歯車Ａ（８）とは逆の
回転をする。よって、クランクＢ（６）もクランクＡ
（５）とは逆に押し上げられる。又、クランクＢ（６）
を踏んで押し下げた場合も、クランクＡ（５）は逆に押
し上げられる。これにより、脚力の交互の踏み替えに対
応できる。そして、クランクＡ（５）、クランクＢ
（６）と、伝達軸（１１）に備えているラチェット機構
（１３）により、伝達軸（１１）は、一方向にしか回転
をしないので、スプロケット（３）を一方向に回転さ
せ、チェーン（４）へと動力を伝達する。その時、一方
のクランクが押し下げられ、動力を伝達軸（１１）に伝
え終えた場合、もう一方のクランクは、押し上げられ、
動力を伝え始められる位置にある。脚力を踏みかえる事
で、絶え間なく動力を伝達する事が出来る。又、クラン
クＡ（５）と、クランクＢ（６）を、死点を除いた、脚
力を有効に伝える範囲内での動きにするため、軸受け
（２）に、取り付けたストッパー（１４）により、制限
する。

【０００６】

【発明の効果】足の回転運動を、直線に近い弧の往復運
動にする事により運転者の足の動きがコンパクトにな
る。それにより運転者の疲労も軽減される。又、回転運
動より効率的、かつ持続して後輪へと動力を伝える事が
出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来より用いられている自転車の機構の概念図

【図２】本発明に用いる機構の概念図

【図３】本発明のクランクに用いているラチェット機構
を表した側面図

【図４】本発明の、機構の平面図

【符号の説明】

１フレーム２軸受け３スプロケット４チェーン５クランクＡ６クランクＢ７ペダル８かさ歯車Ａ９かさ歯車Ｂ１０かさ歯車Ｃ１１伝達軸１２固定軸１３ラチェット機構１４ストッパー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】クランクＡ（５）に取り付けたかさ歯
車Ｂ（９）と、クランクＢ（６）に取り付けたかさ歯車
Ｃ（１０）を、かさ歯車Ａ（８）と連動させ、又、クラ
ンクＡ（５）、クランクＢ（６）と、伝達軸（１１）に
ラチェット機構（１３）を備えた、自転車における動力
伝達機構。