JP2009083336A - 液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】高密度化しても、個別電極の数、つまり信号線の数を増やすことなく、クロストークを抑制する。
【解決手段】圧電アクチュエータ12は、圧力室14Aaの中央部分に対応する第1の活性部S11〜S12と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部S21,S22とを備える。前記第1の活性部と前記第2の活性部は、各々所定の方向の電圧が印加されることにより、変形する。第1の活性部S11〜S13は前記所定の方向に沿って分極されたものであり、第2の活性部S21,S22は前記所定の方向と反対方向に沿って分極されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの液滴吐出装置及びインクジェットヘッドなどの液滴吐出ヘッドに関するものである。
従来、液滴吐出装置の1つとして、複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに、前記各圧力室内のインクを選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合されたインクジェットヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えたインクジェットプリンタが知られている。そして、前述したような圧電アクチュエータとしては、積層型の縦効果アクチュエータを用いるもの(例えば特許文献1参照)や、ユニモルフアクチュエータを用いるものが知られている(例えば特許文献2参照)。
そのようなインクジェットプリンタのインクジェットヘッドにおいて、ノズル数を増加させて記録の高画質・高品質を確保するために、圧力室の高密度化の要求がある。圧力室を高密度化して配列すると、隣接する圧力室間の距離が短くなるので、駆動時に、隣接する圧力室への影響、いわゆるクロストークの問題が生じる。
つまり、インクジェットヘッドは、例えば図13及び図14に示すように、3つの圧電材料層112a,112b,112cからなる圧電アクチュエータ112が、圧力室114aが規則的に形成されるキャビティユニット114の上側に拘束プレート115を介して接合されてなる。そして、圧電材料層112aの上面側に、各圧力室114aに対応して個別電極121が、下面側に定電位電極122(グランド電位)がそれぞれ設けられ、また、圧電材料層112cの上面側に個別電極121が、下面側に定電位電極122がそれぞれ設けられている。このような構成であると、個別電極121と定電位電極122にて挟まれる領域(圧電材料層)が、個別電極121に選択的に正の電位を付与することで、圧力室114aの容積を変化させて、ノズル穴114bからインクを吐出させる活性部Sとして機能する。このようなインク吐出のための変形は、インクを吐出する圧力室だけでなく、図15に示すように、圧電材料層112a〜112cの変形により、その圧力室114aに隣接する圧力室114aにも影響する。
そのため、隣接する圧力室114について吐出特性が変動する不具合(例えば、ノズル穴114bから意図しないインクの吐出がなされるといった不具合)、すなわちクロストークの問題が生じていた。
このようなクロストークの問題を解消するため、様々な対策が提案されている。例えば、特許文献3には、圧力発生室12の幅方向両側の隔壁11間に亘って梁部100を設けることで、隔壁11の剛性を向上させて、隣接する圧力発生室間でクロストークが発生するのを防止したものが記載されている。
また、特許文献4には、各加圧液室4を隔絶する側壁5に、ノズル板3から所定深さと所定幅を有する弾性体7が配設することで、機械的クロストークを減少させるようにしたものが記載されている。
特開2005−59551号公報 特開2005−317952号公報 特開2002−254640号公報(図2) 特開2002−19113号公報(図1)
しかしながら、これらの対策も圧力室(インク吐出ch)の高密度化が進むにつれて、完全なものではなくなってきた。
この発明は、高密度化しても、個別電極の数、つまり信号線の数を増やすことなく、クロストークを抑制することができる液滴吐出装置及び液滴吐出ヘッドを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた液滴吐出装置であって、前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とを備え、前記電圧印加手段は、前記第1の活性部と前記第2の活性部の各々に、所定の方向の電圧を印加するものであり、前記第1の活性部は前記所定の方向に沿って分極されたものであり、前記第2の活性部は前記所定の方向と反対方向に沿って分極されたものであることを特徴とする。ここで、「活性部」は、電圧の印加・非印加で、変形状態になったり、非変形状態になったりする部分を意味する。また、「第2の活性部」は、圧力室に対応する部分と圧力室間の桁部に対応する部分とに跨って存在する場合のほか、圧力室に対応する部分から外れて桁部に対応する部分にしか存在しない場合と、圧力室に対応する部分にしか存在しない場合も含む。「所定の方向」は、圧力室と活性部が並ぶ方向、すなわち圧電アクチュエータとキャビティユニットとの積層方向を意味する。
このようにすれば、圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とは、電圧の印加によって逆方向の変形が生じるので、圧力室の配置を高密度化して、隣り合う圧力室同士が接近するようになっても、圧力室内の液体を吐出させるための第1の活性部の変形が、隣接する圧力室に伝播される際に、第2の活性部の変形によってキャンセルされる。よって、第1の活性部の変形が、高精度のタイミング制御を要することなく、隣接する圧力室へ伝播する、いわゆるクロストークが抑制される。
請求項2の発明は、複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えた液滴吐出装置であって、前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とを備え、前記第1の活性部は、個別電極と第1の定電位電極とによって挟まれる圧電材料層から構成されるものであり、前記個別電極と前記第1の定電位電極との積層方向に沿った所定の向きに分極されており、前記第2の活性部は、前記個別電極と第2の定電位電極とによって挟まれる圧電材料層から構成されるものであり、前記個別電極と前記第2の定電位電極との積層方向に沿った前記所定の向きと反対の向きに分極されており、前記電圧印加手段は、前記個別電極に対して第1の電位およびそれと異なる第2の電位を選択的に付与し、前記第1及び第2の定電位電極に対して前記第1の電位を付与すること特徴とする。
このようにすれば、個別電極に第2の電位を付与して液体を吐出させる際に、圧力室内の液体を吐出させるための第1の活性部の変形が、隣接する圧力室に伝播される際に、それをキャンセルする第2の活性部の変形が第1の活性部の変形と同時に行われる。よって、第1の活性部の変形が隣の圧力室に伝播しようとするのが、第2の活性部の変形によって打ち消され、クロストークが抑制される。
請求項3に記載のように、請求項2の液滴吐出装置において、前記第2の活性部を挟む前記個別電極と前記第2の定電位電極との間隔は、前記第1の活性部を挟む前記個別電極と前記第1の定電位電極との間隔よりも大きいことが望ましい。
このようにすれば、前記第2の活性部を挟む前記個別電極と前記第2の定電位電極との間隔は、前記第1の活性部を挟む前記個別電極と前記第1の電極との間隔よりも大きいので、前記各活性部に電圧が前記所定の向きに印加されるとき、前記所定の向きに分極されている第1の活性部に比べて、前記所定の向きと反対の向きに分極されている第2の活性部は低い電界強度となり、第2の活性部における分極劣化を防止するのに有利となっている。
請求項4に記載のように、請求項2または3の液滴吐出装置において、前記圧電アクチュエータは、前記圧電材料層を構成する複数枚の圧電シートを含んでおり、厚さが異なる、2枚の圧電シートが積層されている部分を少なくとも一部に有することが望ましい。
このようにすれば、厚さが薄い圧電シートを絶縁層として利用することで、前記第1の定電位電極と前記第2の定電位電極とが確実に隔離され状態で形成される。よって、それらの電極を同一面上に形成する場合に比べて、電極間の間隔を狭くして形成することが可能となる。
請求項5に記載のように、請求項4の液滴吐出装置において、上側の圧電シートと、この上側の圧電シートより薄い下側の圧電シートとが積層されている部分を有し、前記上側の圧電シートと下側の圧電シートとの間に前記第2の定電位電極が、前記下側の圧電シートの下側に第1の定電位電極がそれぞれ配置されている構成とすることができる。
このようにすれば、第1の定電位電極と第2の定電位電極とが、絶縁層となる下側の圧電シートを挟んで隔離されるので、前記下側の圧電シートを利用して第1の定電位電極と第2の定電位電極とを近接して形成しても、それらがショートすることがない。よって、第1の活性部と第2の活性部を近接して配置することが可能となり、小型化を図る上で有利となる。
請求項6に記載のように、請求項4の液滴吐出装置において、前記他のシートより厚さが薄い2つの圧電シートが積層された部分を有し、前記2つの圧電シートのうち上側の圧電シート上に前記個別電極が、前記2つの圧電シートの間に前記第2の定電位電極が、前記下側の圧電シートの下側に前記第1の定電位電極がそれぞれ配置されている構成とすることも可能である。
このようにすれば、個別電極、第1の定電位電極及び第2の定電位電極とが、2つの圧電シートを絶縁層として利用することで隔離して形成されるので、それらの電極を近接して形成しても、それらがショートすることがない。よって、個別電極、第1の活性部及び第2の活性部を近接して配置することが可能となり、小型化を図る上で有利となる。
請求項7に記載のように、請求項2〜6のいずれかの液滴吐出装置において、前記第2の定電位電極は、前記圧力室の外周縁よりも外側である隣接する前記圧力室との間の桁部に対応してそれぞれ配置される構成としてもよい。
このようにすれば、第2の定電位電極に対応する第2の活性部が変形しても、圧力室の容積変化には寄与しないが、クロストークの抑制効果は発揮される。
請求項8に記載のように、請求項1〜6のいずれかの液滴吐出装置において、前記第2の活性部は、前記圧力室の外周縁よりも内側の領域を含むことが望ましい。
このようにすれば、第1の活性部の変形だけでなく、第2の活性部の変形も圧力室の容積変化に貢献することとなり、第1の活性部の変形だけによる場合よりも圧力室の容積を大きく変化させることができる。よって、圧電アクチュエータに電圧を印加して、圧力室内の液体を選択的に吐出させる吐出効率(前記電圧を印加したときの吐出量)を向上させることが可能となる。
請求項9の発明は、複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドであって、前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部と、前記第1の活性部に対応する領域と前記第2の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成された個別電極と、前記第1の活性部に対応する領域を占めるように形成された第1の定電位電極と、前記第2の活性部に対応する領域を占めるように形成された第2の定電位電極とを備え、前記第1の活性部は、前記個別電極から前記第1の定電位電極に向かって分極されており、前記第2の活性部は、前記第2の定電位電極から前記個別電極に向かって分極されていることを特徴とする。
このようにすれば、圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とは、電圧の印加によって逆方向の変形が生じる構成とすることができるので、第1の活性部の変形が、隣接する圧力室に伝播するクロストークが抑制される。
本発明は、圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とは、電圧の印加によって逆方向の変形が生じるようにしているので、圧力室の配置を高密度化しても、第1の活性部の変形が、隣接する圧力室に伝播する際に、第2の活性部の変形によってキャンセルし、クロストークを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
(実施例1)
図1(a)は本発明にかかるインクジェットプリンタ(液滴吐出装置)の概略構成を示す概略構成図、図1(b)は本発明にかかるキャビティユニット、圧電アクチュエータ及びフレキシブル配線板(COF)の関係を示す説明図である。
本発明に係るインクジェットプリンタ1は、図1(a)に示すように、インクカートリッジ(図示せず)が搭載されるキャリッジ2の下面に、記録用紙P(記録媒体)に記録するためのインクジェットヘッド3(液滴吐出ヘッド)が設けられている。キャリッジ2は、プリンタフレーム4内に設けられるキャリッジ軸5とガイド板(図示せず)とによって支持され、記録用紙Pの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて往復移動する構成とされている。図示しない給紙部からA方向に搬送される記録用紙Pは、プラテンローラ(図示せず)とインクジェットヘッド3との間に導入されて、インクジェットヘッド3から記録用紙Pに向けて吐出されるインクにより所定の記録がなされ、その後排紙ローラ6にて排紙される。
また、図1(b)に示すように、インクジェットヘッド3は、キャビティユニット11と、圧電アクチュエータ12とを下側から順に備え、圧電アクチュエータ12の上面に、駆動回路90からの駆動信号を供給するフレキシブル配線板13(信号線)が設けられている。
キャビティユニット11は、図2に示すように、複数枚のプレート部材からなる積層体14を含む。その積層体14の上側には、トッププレート15が設けられる一方、下側には、ノズル穴16aを有するノズルプレート16及びノズル穴16aに対応して貫通穴17aを有するスペーサプレート17を貼り合わせてなるプレートアッセンブリ18が一体に貼り付けられている。そして、トッププレート15の上側に、各圧力室14Aa内のインク(液体)を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータ12が接合されている。また、キャビティユニット11の開孔11aには、インク内に含有される塵埃などを捕獲するためのフィルタ19が設けられる。ノズルプレート16は、(積層体14を構成する)キャビティプレート14Aの1つの圧力室14Aaについて、1つのノズル穴16aがそれぞれ設けられた合成樹脂(例えばポリイミド樹脂)のプレートである。なお、ノズルプレート16は金属プレートとしてもよい。
積層体14は、図3に示すように、上側から順にキャビティプレート14A、ベースプレート14B、アパチャープレート14C、2枚のマニホールドプレート14D,14E、及びダンパープレート14Fがそれぞれ重ねられて金属拡散接合されたものである。これら6枚のプレート14A〜14Fは、各ノズル穴16a毎に個別にインク流路が形成されるように、互いに位置合わせして積層されている。ここで、キャビティプレート14Aは、複数の圧力室14Aaとして機能する開口が、ノズル列に対応して規則的に形成された金属プレートである。ベースプレート14Bは、マニホールド14Da,14Ea(共通インク室)から各圧力室14Aaへの連通穴14Ba及び各圧力室14Aaから各ノズル穴16aへの連通穴14Bbがそれぞれ設けられた金属プレートである。アパチャープレート14Cには、それの上面に、各圧力室14Aaとマニホールド14Da,14Eaとを連通する連通路21が凹部通路として形成されるとともに、マニホールド14Da,14Ea(共通インク室)から各圧力室14Aaへの連通穴14Ca及び各圧力室14Aaからノズル穴16aへの連通穴14Cbがそれぞれ設けられた金属プレートである。マニホールドプレート14D,14Eは、マニホールド14Da,14Eaに加えて、各圧力室14Aaから各ノズル穴16aへの連通穴14Db,14Ebがそれぞれ設けられた金属プレートである。ダンパープレート14Fは、下面に凹部として形成されるダンパー室14Faのほか、各圧力室14Aaを各ノズル穴16aに連通する連通穴14Fbが設けられた金属プレートである。
このように、キャビティユニット11は、複数のノズル穴16a、複数のノズル穴16aの各々に連通する複数の圧力室14Aa及びこの圧力室14Aaに供給するインクを一時的に貯留するマニホールド14Da,14Eaを含む構成とされる。
圧電アクチュエータ12は、図4に示すように、圧電材料層を構成する複数枚の圧電シート12a,12b,12cを積層して形成されている。圧電シート12a〜12cは、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料(圧電シート)からなり、その厚み方向において分極している(図5参照)。
そして、圧電アクチュエータ12は、圧力室14Aaを平面視したとき(キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12との積層方向から見たとき)、圧力室14Aaの中央部分に対応する第1の活性部S11,S12,S13と、圧力室14Aaの中央部分よりも外周側の左右部分に対応する第2の活性部S21,S22とを備える。ここで、圧力室14Aaの中央部分とは、ノズル穴16aが配列されているノズル列方向Xにおける中央部分である。
第2の活性部S21,S22は、隣り合う圧力室14Aaを仕切る壁である桁部14Abに対応する領域だけでなく、圧力室14Aaの外周縁14Aaaよりも内側部分(中央部分側)に対応する領域を含む構成とされる。
第1の活性部S11〜S13は、各圧力室14Aa毎に設けられる個別電極21A,21Bと第1の定電位電極22A,22Bとの間に圧電シート12a〜12cが挟まれる部分を有する。一方、第2の活性部S21,S22は、個別電極21Aと第2の定電位電極23との間に圧電シート12a〜12cが挟まれる部分を有する。なお、電極21A,21B,22A,22Bは、Ag−Pd系等の金属材料からなる。
各個別電極21Aには、フレキシブル配線板13(信号線)を通じて、駆動信号を供給する駆動回路である駆動IC90(図1(b)参照)が電気的に接続される。この駆動IC90及びフレキシブル配線板13によって、圧電アクチュエータ12(第1及び第2の活性部S11〜S13,S21,S22)に駆動電圧を印加する電圧印加手段が構成される。
つまり、圧力室14Aaの容積を変化させるために、後述するように、個別電極21には、フレキシブル配線板13を通じて、第1の電位(グランド電位)及びそれと異なる第2の電位(例えば20V)が選択的に印加される。また、第1の定電位電極22A,22B及び第2の定電位電極23は、第1の電位が常時付与される。
このように、圧電アクチュエータ12は、各圧力室14Aaに対応する個別電極21A,21Bを有し、この個別電極21A,21Bに駆動信号として、第1の電位と第2の電位とが選択的に付与されることで圧力室14Aaの容積を変化させてノズル穴16aからインクを吐出させる構成とされる。
さらに詳述すると、個別電極21Aは、ノズル列方向Xにおいて圧力室14Aaより長く、ノズル列方向Xに直交する方向yにおいては圧力室14Aaより短く、第1の活性部S11〜S13に対応する領域と第2の活性部S21,S22に対応する領域とに跨ってこれらの領域をともに占めるように形成されている。そして、圧力室14Aa側に位置する個別電極22Bは、圧力室14Aaより離れて位置する個別電極21Aよりもノズル列方向Xに短く形成されている。
そして、第1の定電位電極22A,22Bは、ノズル列方向Xにおいて圧力室14Aaより短く、第1の活性部S11〜S13に対応する領域を占めるように形成される。そして、圧力室14Aa側に位置する第1の定電位電極22Bは、圧力室14Aaより離れて位置する第1の定電位電極22Aよりもノズル列方向Xに短く形成されている。
第2の定電位電極23は、第2の活性部S21,S22に対応する領域及び、ノズル列方向に直交する方向において隣り合う圧力室14Aa間の桁部14Abに対応する領域を占めるように形成されている。つまり、第2の定電位電極23は、桁部14Abに対応する領域を含めて圧力室14Aaのノズル列方向側部に対応する領域まで延び、圧力室14Aaのノズル列方向において隣り合う2つの圧力室14Aa,14Aaについて共有される。
そして、個別電極21Aは、第1及び第2の定電位電極22A,22B,23について共有される。
具体的な電極の配置は、圧力室14Aaから最も離れた圧電シート12aにおいて、一方の面(図4において上側の面)側に個別電極21Aを形成し、他方の面(図4において下面)側に第1の定電位電極22Aを形成することで、第1の活性部S11が同一の圧電シート12aに形成される。また、圧電シート12cにおいて、一方の面(図4において上側の面)側に個別電極21Bを形成し、他方の面(図4において下側の面)側に第1の定電位電極22Bと第2の定電位電極23を交互に形成することで、圧電シート12aの第1の活性部S11に対応する第1の活性部S12,S13が、圧電シート12b,12cにそれぞれ形成される。また、圧電シート12a〜12cにわたって第2の活性部S11,S12が形成されている。
この第1の活性部S11,S12は、第2の定電位電極22Aが第2の定電位電極22Bよりもノズル列方向Xに長いことから、第1の活性部S13よりもノズル列方向の長さが長くなっている。
また、各圧電シート12a〜12cの電極21A,21B,22A,22B,23は、平面視で見ると、図5に示すように配置されている。即ち、圧電シート12a,12cの上面側(第1層、第3層)には、各圧力室14Aaに対応して個別電極21A,21Bがノズル列方向において一定ピッチで形成されている。そして、隣り合う個別電極21A,21Bは、ノズル列方向において半ピッチずれて形成され、それらの列の間において、各個別電極21の、フレキシブル配線板13の接続端子(図示せず)に接続される接続部21Aa,21Baが千鳥状に形成されている。
圧電シート12aの下面側(第2層)には、各圧力室14Aaに対応して第1の定電位電極22Aがノズル列方向において一定ピッチで形成され、それらの一端部が、グランド電位とされノズル列方向に延びている共通電極22Aaに接続されている。そして、隣り合う圧力室14Aaの間には、圧電シート12aの上面側の個別電極21Aを、それの下側に位置する圧電シート12cの上面側の個別電極21Bにスルーホール24(内部に導電性材料を充填)を利用して電気的に接続するための中間電極25が千鳥状に形成されている(図5参照)。つまり、個別電極21Aの接続部21Aaと中間電極25とが、圧電シート12aに形成されるスルーホール24によって接続され、中間電極25と個別電極21Bの接続部21Baとが、圧電シート12bに形成される別のスルーホール24によって接続される。
圧電シート12cの下面側には、圧力室14Aaに対応してノズル列方向Xに一定ピッチで第1の定電位電極22Bが形成され、それらの一端部が、グランド電位とされノズル列方向Xに延びている共通電極22Baに接続されている。また、第1の定電位電極22Bの間に第2の定電位電極23がそれぞれ形成され、それらの一端部が、グランド電位とされノズル列方向Xに延びている共通電極23aに接続されている。
なお、圧力室14Aa側に位置する第1の定電位電極22Bは、圧力室14Aaとは離れている第1の定電位電極22Aよりも、ノズル列方向Xの長さが長く形成されている。
また、図6に示すように、第1の活性部S11〜S13は、個別電極21に第2の電位が付与され電圧が印加される所定の方向に沿って分極されたものであり、第2の活性部S21,S22は前記所定の方向と反対方向に沿って分極されたものである。
つまり、個別電極21A,21Bと第1の定電位電極22A,22Bとによって挟まれる圧電シート(圧電材料層)から構成される第1の活性部S11〜S13は、個別電極21A,21Bと第1の定電位電極22A,22Bとの積層方向に沿った所定の向きに分極されている。つまり、第1の活性部S11〜S13は、変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向(分極方向)に分極されている。そして、個別電極21A,21Bと第2の定電位電極23とによって挟まれる圧電シート(圧電材料層)から構成される第2の活性部S21,S22は、個別電極21A,21Bと第2の定電位電極23との積層方向に沿った前記所定の向きと反対の向きに分極されている。つまり、第2の活性部S21,S22は、変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されている。つまり、電圧が印加される方向と分極方向が逆方向である。
また、第2の活性部S21,S22は、個別電極21A,21Bと第2の定電位電極23との積層方向に沿った前記所定の向きと反対の向きに分極されているが、第2の活性部S21,S22を挟む個別電極21Aと第2の定電位電極23との間隔は圧電シート3枚分の厚さに相当し、第1の活性部S11〜S13を挟む個別電極21A,21Bと第1の電極22A,22Bとの間隔(圧電シート厚さ1枚分に相当)よりも大きく、駆動時に電圧が印加されるとき低い電界強度となり、分極劣化が防止されるように構成している。
Figure 2009083336
表1に示すように、第1の定電位電極22A,22B及び第2の定電位電極23は、常時第1の電位(グランド電位)とされる。そして、個別電極21A,21Bには、第1の電位(グランド電位)と第2の電位(正の電位:20V)とが、圧力室14Aaの容積を変化させるために選択的に付与される。よって、個別電極21A,21Bに第2の電位(正の電位)が付与されるときには、第1の活性部S11〜S13及び第2の活性部S21,S22に共に電圧が印加される。ここで、駆動時において電極間に印加される電圧は、表1に示すように、分極時に印加される電圧よりもかなり小さく、駆動時に電極間に繰り返し電圧を印加することによる分極劣化を抑制するようになっている。
このように電極21A,21B,22A,22B,23を配置することで、前記電圧印加手段により、個別電極21に第2の電位(正の電位)を付与する駆動時には、第1の活性部S11〜S13は、分極方向と同じ方向に電圧が印加され、圧電横効果により、圧力室14Aaに向かう積層方向Zに伸張し、その積層方向Zと直交するノズル列方向Xに収縮して、圧力室14Aa内の方向へ突出変形する状態となる。一方、トッププレート15は、電界の影響を受けないため自発的には縮まないので、上側に位置する圧電シート12cと下側に位置するトッププレート15との間で分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じる。このことと、トッププレート15がキャビティプレート14Aに固定されていることとが相俟って、圧電シート12c及びトッププレート15は圧力室14Aa側に凸となるように変形しようとする(ユニモルフ変形)。このため、圧力室14Aaの容積が低下して、インクの圧力が上昇し、ノズル穴16aからインクが吐出される。
このとき、第2の活性部S21,S22は、第2の活性部S21,S22は、分極方向とは逆方向への電圧印加状態となり、圧力室14Aaに向かう積層方向Zに収縮し、その積層方向Zと直交するノズル列方向Xに伸張しようとするので、第1の活性部S11〜S13のノズル列方向Xの収縮変形の影響が、隣接する圧力室14Aaに伝播するのが抑制され、クロストークが抑制される。つまり、図7に示すように、第1の活性部S11〜S13の変形の影響が第2の活性部S21,S22の変形によってキャンセルされ、隣の圧力室14Aaにはほとんど及ばず、クロストークが抑制される。
また、第2の活性部S21,S22は、ノズル列方向Xに伸張しようとするので、第1の活性部S11〜S13が、圧力室14Aa側に凸となるように変形しようとするのを助長することとなり、クロストークを抑制するだけでなく、圧力室14Aaの容積変化を大きくするのに貢献することにもなる。
なお、前記実施例1及び従来例(図13及び図14参照)について、隣接圧力室の断面積の変化の割合を求めたところ、表2に示すように、従来例の場合には24%であるのに対し実施例1の場合には11%となり、実施例1の場合には従来例に比べて変化割合がほぼ半減し、クロストークの抑制効果が発揮されることがわかる。
Figure 2009083336
前記実施例1では、第2の活性部S21,S22が、ノズル列方向Xにおける圧力室14Aaの中央部分よりも外周側の部分に対応する領域(圧力室14Aaの外周縁14Aaaよりの内側の領域)と、桁部14Abに対応する領域との間に跨って配置されているが、図8に示すように構成することも可能である。つまり、第2の定電位電極23Aを、圧力室14Aaの外周縁14Aaaよりも外側である、隣接する圧力室14Aaとの間の桁部14Abに対応する領域のみに配置して、第2の活性部S21a,S22aが、桁部14Abに対応する領域にしか存在しないように構成することができる。この場合には、第2の活性部S21a,S22aに対し電圧が印加されて第2の活性部S21a,S22aが変形しても、圧力室14Aaの容積の拡大には寄与しないが、クロストークの抑制効果は発揮される。
また、逆に、図9に示すように、第2の活性部S21b,S22bが圧力室14Aaの外周側の部分に対応する領域にしか存在しないように構成することも可能である。つまり第2の定電位電極23Bを、桁部14Abに対応する領域と関係なく、圧力室14Aaの中央部分よりも外周側の部分に対応する領域のみに設けることもできる。この場合には、前述した第2の活性部S21,S22が圧力室14Aaの中央部分よりも外周側の部分に対応する領域と、桁部14Abに対応する領域との間に亘って配置されているもの(図4参照)に比べて、第2の活性部S21b,S22bのノズル列方向長さが短くなる。よって、クロストークの抑制効果と容積変化に寄与する効果の程度は劣るものの、それらの効果を発揮する点は、前述したものと同じである。
ところで、前述した個別電極21A,21Bや定電位電極22A,22B,23は、例えばスクリーン印刷で圧電シートのシート面上に形成される。その場合、前記実施例1のように、同一面上に第1及び第2の定電位電極22B,23を、ノズル列方向Xにおいて交互に形成する場合には、短絡を回避するために、それらの電極の間隔をあまり小さくすることができないので、それら電極のノズル列方向の長さを長くすることができない。電極のノズル列方向の長さを長くできないと、圧電シート(圧電材料層)を大きく変形させることができず、高い吐出効率を得る上で不利である。しかしながら、次の実施例2に示すように、厚さが異なる、2枚の圧電シートが積層されている部分を少なくとも一部に有する構成とすることで、それらの長さを長くすることも可能である。
(実施例2)
例えば図10に示すように、トッププレート15の上側に、絶縁層として機能する圧電シート12d(下側の圧電シート)を介して圧電シート12c(上側の圧電シート)が設けられる。この圧電シート12dは、上側の圧電シート12cよりも薄く、下面側に第1の定電位電極22Aが形成され、上面側の第2の定電位電極23より隔離することで、実施例1の場合よりも第1の定電位電極22Aの長さが長くされる。なお、この圧電シート12dは、圧電シート12a〜12cと同じ材料から形成されている。
これにより、各圧力室14Aaの中央部分に対応する第1の活性部S11,S12,S13aが、それの外周側の部分に対応する第2の活性部S21,S22がそれぞれ形成される。
このようにすれば、厚さが薄い下側の圧電シート12dを絶縁層として挟んで第1の定電位電極22Aと第2の定電位電極23とを隔離することができる。よって、第1の定電位電極22Aや第2の定電位電極23を、圧力室14Aaの大きな容積変化を確保して、高い吐出効率を得る上で有利な長さの長い電極22A,23を、例えばスクリーン印刷などにより簡単に形成することが可能となる。しかも圧電シート12dは、他の圧電シート12a〜12cより厚さが薄くてよいので、全体厚さもあまり厚くならない。
この実施例2の場合も、表2に示すように、隣接圧力室の断面積の変化の割合は13%で、実施例1の場合と同様に従来例に比べて変化割合がほぼ半減し、クロストークの抑制効果が発揮されることがわかる。
(実施例3)
この例では、圧電アクチュエータは、圧力室14Aaから離れて積層される2つの圧電シートのシート厚さを、他の圧電シートのシート厚さより薄くした積層構造とされる。よって、実施例2とは、電極の配置が上下で対称となり、下側の個別電極が圧力室より長くなっている。
図11に示すように、圧力室14Aaから最も離れて積層される2つの圧電シート12a’,12b’のシート厚さを、他の圧電シート12cのシート厚さのほぼ1/2の厚さ程度に薄くしている。そして、上側の圧電シート12a’(圧電シート)の一方の面(上面)側に個別電極21Bが、他方の面(下面)側(即ち圧電シート12a’,12b’の間)に第2の定電位電極23がそれぞれ一定の間隔でもって形成されている。また、圧電シート12b’の下側(すなわち圧電シート12cの上面側)に第1の定電位電極22Aが、下面側に個別電極21Aがそれぞれ形成されている。個別電極21Bと第2の定電位電極23と、また第2の定電位電極23と第1の定電位電極22Aが圧電シート12a’,12b’(絶縁層)を介して電気的に隔離される。
これにより、各圧力室14Aaの中央部分に対応する第1の活性部S11a,S12aが、それの外周側の部分に対応する第2の活性部S21c,S22cがそれぞれ形成される。
このように、個別電極21B、第1の定電位電極22A及び第2の定電位電極23とを、圧電シート12a’,12b’を挟んで隔離されている構成とすることで、圧電シート12a’と圧電シート12b’との間に形成される第1の定電位電極22Aのノズル列方向の長さを長くすることができ、圧力室14Aaの容積変化を大きくする上で有利な電極配置が実現される。
前述した実施例1〜3のように、第1の活性部の両側に第2の活性部を設ける必要はなく、第1の活性部の一方の側についてだけクロストークの抑制効果を発揮させるだけでよければ、実施例4に示すように、第2の活性部を、第1の活性部の一方の側だけに設けることも可能である。
(実施例4)
この例では、個別電極が、圧力室14Aaに対応する領域の一部及び桁部14Abに対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成されている。
図12に示すように、圧電シート12aの一方の面(上面)側には個別電極21Cが、他方の面(下面)側に個別電極21Cの一側部に対応して第1の定電位電極22Bがそれぞれ形成されている。また、圧電シート12cの上面側に個別電極21Dが、下面側に第1の定電位電極22Bがそれぞれ形成されている。また、圧電シート12cの下面側に、個別電極21Cの他側部に対応して第2の定電位電極23Aが形成されている。
これにより、各圧力室14Aaの中央部分に対応する第1の活性部S11a,S12a,S13が、それの一方の外周側の部分に対応する第2の活性部S21dが形成される。
このようにすれば、第2の活性部S21が配置されている側についてのみクロストークの抑制効果が発揮されるだけであるが、第1の活性部の両側に第2の活性部を設ける必要がなくなるので、実施例1〜3の場合よりもさらに高密度化を図る上で有利となる。
本発明は、以上説明した実施例に限定されるものではなく、次のように変更して実施することも可能である。
(i)前記実施例2では、圧力室14Aa側のみに、上側の圧電シート12cと、この上側の圧電シートより薄い下側の圧電シート12dとが積層されている部分を有するようにしているが、他の部位にも、同様な部分を有する構成としてもよいのはもちろんである。同様に、実施例3では、圧電室14Aaから最も離れた側のみに、他の圧電シート12cよりシート厚さが薄い2つの圧電シート12a’,12b’が積層された部分を有するようにしているが、他の部位にも、同様な部分を有する構成としてもよい。
(ii)前記実施の形態は、液滴吐出装置がインクジェット式の記録装置である場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、着色液を微小液滴として塗布、あるいは導電液を吐出して配線パターンを形成するなどする他の液滴吐出装置などにも適用することができる。
(iii)記録媒体として記録用紙だけでなく、樹脂、布など各種のものを、また吐出する液体としてインクだけでなく、着色液、機能液など各種のものを適用することができる。
図1(a)は本発明にかかるインクジェットプリンタ(液滴吐出装置)の概略構成を示す概略構成図、図1(b)は本発明にかかるキャビティユニット、圧電アクチュエータ及びフレキシブル配線板(COF)の関係を示す説明図である。 キャビティユニットの上側に圧電アクチュエータを貼り付けた状態を示す斜視図である。 キャビティユニットを、構成要素である各プレートに分解し、それらをトッププレート共に示す図である。 実施例1の概略断面図である。 圧電アクチュエータの各圧電材料層における電極の配置の説明図である。 実施例1についての分極方向と第1及び第2の活性部との関係を示す説明図である。 第1の活性部に電圧を印加したときの、圧力室の容積変化を示す説明図である。 実施例1の変形例についての図4と同様の図である。 実施例1の他の変形例についての図4と同様の図である。 実施例2についての図4と同様の図である。 実施例3についての図4と同様の図である。 実施例4についての図4と同様の図である。 従来例についての概略断面図である。 従来列について分極方向と第1及び第2の活性部との関係を示す説明図である。 従来例の活性部に電圧を印加したときの、圧力室の容積変化を示す説明図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
3 インクジェットヘッド
11 キャビティユニット
12 圧電アクチュエータ
12a〜12c 圧電材料層
13 フレキシブル配線板
14Aa 圧力室
14Aaa 外周縁
14Ab 桁部
21A,21B,21C 個別電極
22A,22B 第1の定電位電極
23 第2の定電位電極

Claims (9)

  1. 複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段と
    を備えた液滴吐出装置であって、
    前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とを備え、
    前記電圧印加手段は、前記第1の活性部と前記第2の活性部の各々に、所定の方向の電圧を印加するものであり、
    前記第1の活性部は前記所定の方向に沿って分極されたものであり、前記第2の活性部は前記所定の方向と反対方向に沿って分極されたものであることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段と
    を備えた液滴吐出装置であって、
    前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部とを備え、
    前記第1の活性部は、個別電極と第1の定電位電極とによって挟まれる圧電材料層から構成されるものであり、前記個別電極と前記第1の定電位電極との積層方向に沿った所定の向きに分極されており、
    前記第2の活性部は、前記個別電極と第2の定電位電極とによって挟まれる圧電材料層から構成されるものであり、前記個別電極と前記第2の定電位電極との積層方向に沿った前記所定の向きと反対の向きに分極されており、
    前記電圧印加手段は、前記個別電極に対して第1の電位およびそれと異なる第2の電位を選択的に付与し、前記第1及び第2の定電位電極に対して前記第1の電位を付与すること特徴とする液滴吐出装置。
  3. 前記第2の活性部を挟む前記個別電極と前記第2の定電位電極との間隔は、前記第1の活性部を挟む前記個別電極と前記第1の定電位電極との間隔よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の液滴吐出装置。
  4. 前記圧電アクチュエータは、前記圧電材料層を構成する複数枚の圧電シートを含んでおり、
    厚さが異なる、2枚の圧電シートが積層されている部分を少なくとも一部に有することを特徴とする請求項2または3記載の液滴吐出装置。
  5. 上側の圧電シートと、この上側の圧電シートより薄い下側の圧電シートとが積層されている部分を有し、
    前記上側の圧電シートと下側の圧電シートとの間に前記第2の定電位電極が、前記下側の圧電シートの下側に前記第1の定電位電極がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項4記載の液滴吐出装置。
  6. 前記他のシートより厚さが薄い2つの圧電シートが積層された部分を有し、
    前記2つの圧電シートのうち上側の圧電シート上に前記個別電極が、前記2つの圧電シートの間に前記第2の定電位電極が、前記下側の圧電シートの下側に前記第1の定電位電極がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項4記載の液滴吐出装置。
  7. 前記第2の定電位電極は、前記圧力室の外周縁よりも外側である、隣接する前記圧力室との間の桁部に対応してそれぞれ配置されることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  8. 前記第2の活性部は、前記圧力室の外周縁よりも内側の領域を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  9. 複数の圧力室が規則的に形成されたキャビティユニットに前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドであって、
    前記圧電アクチュエータは、
    前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、
    前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部と、
    前記第1の活性部に対応する領域と前記第2の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成された個別電極と、
    前記第1の活性部に対応する領域を占めるように形成された第1の定電位電極と、
    前記第2の活性部に対応する領域を占めるように形成された第2の定電位電極とを備え、
    前記第1の活性部は、前記個別電極から前記第1の定電位電極に向かって分極されており、前記第2の活性部は、前記第2の定電位電極から前記個別電極に向かって分極されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。
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