JP2009082845A - 接着剤塗布設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ワーク搬送装置6はワーク保持爪11A,11Bを一対備え、その一対のワーク保持爪11A,11Bがワーク供給排出部2とワーク支持部4の間を一体に往復移動して、一往復のうち、ワーク供給排出部2からワーク支持部4に向かう往路で、一方のワーク保持爪11Aが内筒1をワーク支持部4に搬送供給し、ワーク支持部4からワーク供給排出部2に向かう復路で、他方のワーク保持爪11Bが接着剤塗布済みの内筒1をワーク供給排出部2に戻し搬送供給する。
【選択図】 図10
Description
ワーク供給排出部と、
ワーク支持部に支持されたワークに接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
前記ワーク供給排出部と前記ワーク支持部の間を往復移動するワーク搬送装置とを備え、
前記ワーク搬送装置は、前記ワーク供給排出部から前記ワークをワーク保持爪で取り出して前記ワーク支持部に搬送供給し、前記ワーク支持部から接着剤塗布済みのワークを前記ワーク保持爪で取り出して前記ワーク供給排出部に戻し搬送する接着剤塗布設備に関する。
さらに、塗布前のワークを搬送する時間と塗布後のワークを搬送する時間が別々に必要であるため、単位時間当たりの接着剤を塗布するワーク処理数を上げるこということが難しいという問題もあった。
[構成]
ワーク供給排出部と、
ワーク支持部に支持されたワークに接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
前記ワーク供給排出部と前記ワーク支持部の間を往復移動するワーク搬送装置とを備え、
前記ワーク搬送装置は、前記ワーク供給排出部から前記ワークをワーク保持爪で取り出して前記ワーク支持部に搬送供給し、前記ワーク支持部から接着剤塗布済みのワークを前記ワーク保持爪で取り出して前記ワーク供給排出部に戻し搬送する接着剤塗布設備であって、
前記ワーク搬送装置は前記ワーク保持爪を一対備え、
前記一対のワーク保持爪が前記ワーク供給排出部とワーク支持部の間を一体に往復移動して、一往復のうち、前記ワーク供給排出部から前記ワーク支持部に向かう往路で、一方のワーク保持爪が前記ワークを前記ワーク支持部に搬送供給し、復路で、他方のワーク保持爪が接着剤塗布済みの前記ワークを前記ワーク供給排出部に戻し搬送供給する。
上記の構成により、ワーク搬送装置の一対のワーク保持爪が、ワーク供給排出部とワーク支持部の間を一体に往復移動する。
そして、ワーク供給排出部とワーク支持部の間の一往復のうち、往路で一方のワーク保持爪がワークをワーク支持部に搬送供給し、復路で他方のワーク保持爪が接着剤塗布済みのワークをワーク供給排出部に戻し搬送供給する。
その結果、省エネルギー化と省スペース化を実現できるとともにワーク処理数を向上させることができる。
[構成]
請求項1の発明による構成において、
前記ワーク支持部は、
1個のワークを支持する支持具を一対備えた回転テーブルと、
前記回転テーブルを前記回転テーブルの軸芯周りに回転自在に支持する基台と、
一方の支持具と他方の支持具が接着剤の塗布位置と非塗布位置に交互に位置するように、前記回転テーブルを前記軸芯周りに設定角度回転させる回転駆動部とを備え、
前記接着剤塗布装置は、
前記一方の支持具が前記ワークを支持して前記塗布位置に位置し、他方の支持具がワークを支持することなく前記非塗布位置に位置している状態で、前記塗布位置のワークに接着剤を塗布し、
前記回転駆動部は、
前記接着剤の塗布が完了すると、前記回転テーブルを設定角度回転させて、前記接着剤の塗布済みのワークを支持している一方の支持具を前記非塗布位置に、前記ワークを支持していない他方の支持具を前記塗布位置に位置させ、
前記ワーク搬送装置は、
前記ワーク供給排出部から一方のワーク保持爪で接着剤塗布前のワークを取り出して保持し、かつ、他方のワーク保持爪で前記ワークを保持していない状態で、前記接着剤塗布前のワークを前記ワーク支持部に搬送して、前記一方のワーク保持爪で前記塗布位置の前記他方の支持具にワークを供給して支持させるとともに、前記他方のワーク保持爪で、前記非塗布位置の接着剤塗布済みのワークを前記一方の支持具から取り出して、前記ワーク供給排出部に戻し搬送供給する。
請求項1の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
接着剤塗布装置は、一方の支持具がワークを支持して前記塗布位置に位置し、他方の支持具がワークを支持することなく前記非塗布位置に位置している状態で、前記塗布位置のワークに接着剤を塗布する。
このように作動するから、ワーク搬送装置の構造を複雑化することなく、簡素な構造で確実に作動させることができる。
[構成]
請求項2の発明による構成において、
前記一対の支持具を上方から覆うカバーを設け、
前記一対の支持具を各別に昇降させる一対の昇降機構を設け、
前記カバーに前記支持具を通過させる貫通孔を形成し、
前記昇降機構により、前記支持具を前記カバーの貫通孔を通過させて前記カバーから上方に突出させた突出状態と、前記カバー内に引退させた引退状態とに切換え自在に構成し、
前記塗布位置の支持具が前記突出状態になり、前記非塗布位置の前記支持具が前記引退状態になった状態で、前記接着剤塗布装置が、前記塗布位置の支持具に支持されたワークに接着剤を塗布する。
請求項2の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
前記塗布位置の支持具が前記突出状態になり、前記非塗布位置の前記支持具が前記引退状態になった状態で、前記接着剤塗布装置が、前記塗布位置の支持具に支持されたワークに接着剤を塗布するから、非塗布位置にある支持具に接着剤が付着することを防止することができる。
[構成]
請求項2又は3の発明による構成において、
前記接着剤塗布装置を、前記ワークに接着剤を吹き付けるスプレー式に構成し、前記塗布位置の支持具を前記支持具の軸芯周りに回転させる回転機構を設け、
前記塗布位置の支持具を前記軸芯周りに回転させながら接着剤を前記ワークに吹き付ける。
請求項2又は3の構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
接着剤塗布位置の支持具をその軸芯周りに回転させながら、スプレー式の接着剤塗布装置でワークに接着剤を吹き付けることで、ワークの外周面に均一に接着剤を塗布しやすくなる。
[構成]
請求項1〜4のいずれか一つの発明による構成において、
前記ワークは、外周面に接着剤を塗布される筒状の部材であり、
前記ワーク保持爪は、前記ワークの内周面に圧接及び圧接解除自在に構成され、
前記塗布位置側に位置した前記ワーク保持爪が、前記支持具に前記ワークを上方から外挿させて、前記支持具に前記ワークを支持させる。
請求項1〜4のいずれか一つによる上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
ワーク保持爪はワーク内周面に圧接及び圧接解除させることでワークを保持及び保持解除するから、接着剤が塗布されるワーク外周面にワーク保持爪を接触させることなくワーク保持爪でワークを保持して搬送することができ、外周面に形成された接着剤層を傷つけることなく搬送することができる。
[構成]
請求項1〜5のいずれか一つの発明による構成において、
前記ワーク搬送装置の一対のワーク保持爪を複数対設けるとともに、前記一対の支持具を前記複数と同数の複数対設けてある。
請求項1〜5のいずれか一つの構成による上記の作用・効果に加えて、次の作用・効果を奏することができる。
ワーク搬送装置の一対のワーク保持爪を複数対に構成したことで、一度に接着剤を塗布するワークの数を増やすことができ、ワークの処理数を増やすことができる。これにより、生産性を向上させることができる。
省エネルギー化と省スペース化を実現するとともに接着剤塗布における単位時間当たりのワーク処理数を向上させた接着剤塗布設備を提供することができた。
図3に、筒状の部材である内筒1(ワークに相当)を示してある。この内筒1は、外筒との間にゴム状弾性体を加硫成形されて、外筒及びゴム状弾性体と共に自動車用の防振装置を構成する。
内筒1の軸芯方向中間部には両端部よりも大径の膨出部1Aを形成してある。ゴムで被膜される内筒1はゴム状弾性体との接着性を良くするためにその外周面の全体に下記の接着剤塗布設備において接着剤を塗布される。
図1〜図5に示すように、接着剤塗布設備は、内筒1の供給と排出を行う機構であるワーク供給排出部2と、内筒1を支持するワーク支持部4と、ワーク支持部4に支持された内筒1に接着剤を塗布する接着剤塗布装置5(図2参照)と、ワーク供給排出部2とワーク支持部4の間を横向き姿勢の第1エアーシリンダ29の駆動により水平方向Aに往復移動するワーク搬送装置6とを備えている。
図1,図2に示すように、一対の上側の第2エアーシリンダ30を介して前記第1エアーシリンダ29を水平方向に沿う装置フレーム9に吊り下げ支持させ、下側の第2エアーシリンダ10を介してワーク保持体8を第1エアーシリンダ29に吊り下げ支持させてある。
この構造により、ワーク保持体8を第1エアーシリンダ29の駆動でワーク供給排出部2とワーク支持部4の間を往復移動させるとともに、上側の第2エアーシリンダ30と下側の第2エアーシリンダ10の駆動でワーク保持体8を昇降させるようにしてある。
図1,図2に示すように、ワーク保持爪11A,11Bとして、ワーク支持部4の塗布位置に対応する2個のワーク保持爪11Aと、非塗布位置に対応する2個のワーク保持爪11Bとを設けてある。
図3に示すように、ワーク支持部4は、各1個の縦姿勢の内筒1を支持する支持ピン14(ワーク支持具に相当)を2対、合計4個備えた回転テーブル15と、回転テーブル15をその第1軸芯O周りに回転自在に支持する基台Kと、基台Kに取付けられ、回転テーブル15を第1軸芯O周りに設定角度回転させるロータリアクチュエータ20(回転駆動部に相当)とを備えている。
前記回転機構Rについて説明すると、図3,図5に示すように、基台Kに電動モータ23を固定し、電動モータ23の第1回転軸23Aを、ロータリアクチュエータ20内を貫通させ、回転テーブル15内の大径歯車24の駆動軸としてある。
図2、図8に示すように、接着剤塗布装置5に、支持ピン14に外挿された2個の内筒1に各別に対向する一対のスプレーガン40を設けて、接着剤塗布装置5を内筒1に接着剤を吹き付けるスプレー式に構成してある。
以下、接着剤塗布設備の動作について、図6〜図10を参照して説明する。接着剤塗布設備は、前記上側の第2エアーシリンダ30、下側の第2エアーシリンダ10、第1エアーシリンダ29、第3エアーシリンダ36、電動モータ23等の駆動で次のように作動する。
(1) 図6に示すようにワーク搬送装置のワーク保持爪11A,11Bをワーク供給排出部2の上方に位置させる。
この状態で、電動モータ23の回転により塗布位置の内筒1が支持ピン14の第2軸芯Q周りに回転しており、この内筒1に、接着剤塗布装置5のスプレーガン40が接着剤を吹き付けて塗布する。
従って、非塗布位置の支持ピン14に付着した接着剤によって塗布前の内筒1が支持ピン14に接着されることを防止でき、ワーク保持爪11Bで内筒1を支持ピン14から取り出しにくくなることを回避することができて、ワーク保持爪11Bを円滑に作動させることができる。
つまり、ロータリアクチュエータ20は、接着剤の塗布が完了すると、回転テーブル15を180°回転させて、接着剤の塗布済みの内筒1を支持している一方の支持ピン14を前記非塗布位置に、内筒1を支持していない他方の支持ピン14を前記塗布位置に位置させる。
その結果、省エネルギー化と省スペース化を実現できるとともにワーク処理数を向上させることができる。
(1)一対のワーク保持爪でなく、ワーク保持爪を2対設けているので、塗布位置において一度に塗布される内筒1を2個にすることができる。
この構成によって一対のものに比べて塗布速度を向上させることができる。3対以上の複数対を設けるとともにスプレーガン40もその個数に応じて設けることで、一度に塗布できる内筒1の数をさらに増やすこともできる。
また、4個の支持ピン14を個別に回転させるのではなく、電動モータ23からの回転動力を大径歯車24、小径歯車25を介して各4個の支持ピン軸芯Q周りの回転に分ける構成なので、構成を簡素化できるともに各支持ピン14の回転速度の違いによる接着剤の塗布量の違いをなくすことができる。
前記実施形態ではワークを自動車に使用する内筒と外筒を備えた防振装置を例にとって説明したが、ワーク保持爪11で保持可能なワークであれば、ワークは筒体に限定されることはない。
1A 膨出部
1B 内周面(内筒の内周面)
2 ワーク供給排出部
4 ワーク支持部
5 接着剤塗布装置
6 ワーク搬送装置
8 ワーク保持体
9 装置フレーム
10 下側の第2エアーシリンダ
11A ワーク保持爪
11B ワーク保持爪
12 上側位置
13 下側位置
14 支持具(支持ピン)
15 回転テーブル
18 ブラケット
19 支柱
20 回転駆動部
(ロータリーアクチュエータ)
23 電動モータ
23A 第1回転軸
24 大径歯車
25 小径歯車
26 第2回転軸
27 支持体
29 第1エアーシリンダ
30 上側の第2エアーシリンダ
32 リング
33 縦穴
34 キャップ
35 受け体
36 昇降機構(第3エアーシリンダ)
38 カバー
39 貫通孔
40 スプレーガン
A 水平方向
O 回転テーブルの軸心(第1軸心)
Q 第2軸心
R 回転機構
K 基台
Z 上下方向
B ベアリング
Claims (6)
- ワーク供給排出部と、
ワーク支持部に支持されたワークに接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
前記ワーク供給排出部と前記ワーク支持部の間を往復移動するワーク搬送装置とを備え、
前記ワーク搬送装置は、前記ワーク供給排出部から前記ワークをワーク保持爪で取り出して前記ワーク支持部に搬送供給し、前記ワーク支持部から接着剤塗布済みのワークを前記ワーク保持爪で取り出して前記ワーク供給排出部に戻し搬送する接着剤塗布設備であって、
前記ワーク搬送装置は前記ワーク保持爪を一対備え、
前記一対のワーク保持爪が前記ワーク供給排出部とワーク支持部の間を一体に往復移動して、一往復のうち、前記ワーク供給排出部から前記ワーク支持部に向かう往路で、一方のワーク保持爪が前記ワークを前記ワーク支持部に搬送供給し、復路で、他方のワーク保持爪が接着剤塗布済みの前記ワークを前記ワーク供給排出部に戻し搬送供給する接着剤塗布設備。 - 前記ワーク支持部は、
1個のワークを支持する支持具を一対備えた回転テーブルと、
前記回転テーブルを前記回転テーブルの軸芯周りに回転自在に支持する基台と、
一方の支持具と他方の支持具が接着剤の塗布位置と非塗布位置に交互に位置するように、前記回転テーブルを前記軸芯周りに設定角度回転させる回転駆動部とを備え、
前記接着剤塗布装置は、
前記一方の支持具が前記ワークを支持して前記塗布位置に位置し、他方の支持具がワークを支持することなく前記非塗布位置に位置している状態で、前記塗布位置のワークに接着剤を塗布し、
前記回転駆動部は、
前記接着剤の塗布が完了すると、前記回転テーブルを設定角度回転させて、前記接着剤の塗布済みのワークを支持している一方の支持具を前記非塗布位置に、前記ワークを支持していない他方の支持具を前記塗布位置に位置させ、
前記ワーク搬送装置は、
前記ワーク供給排出部から一方のワーク保持爪で接着剤塗布前のワークを取り出して保持し、かつ、他方のワーク保持爪で前記ワークを保持していない状態で、前記接着剤塗布前のワークを前記ワーク支持部に搬送して、前記一方のワーク保持爪で前記塗布位置の前記他方の支持具にワークを供給して支持させるとともに、前記他方のワーク保持爪で、前記非塗布位置の接着剤塗布済みのワークを前記一方の支持具から取り出して、前記ワーク供給排出部に戻し搬送供給する請求項1記載の接着剤塗布設備。 - 前記一対の支持具を上方から覆うカバーを設け、
前記一対の支持具を各別に昇降させる一対の昇降機構を設け、
前記カバーに前記支持具を通過させる貫通孔を形成し、
前記昇降機構により、前記支持具を前記カバーの貫通孔を通過させて前記カバーから上方に突出させた突出状態と、前記カバー内に引退させた引退状態とに切換え自在に構成し、
前記塗布位置の支持具が前記突出状態になり、前記非塗布位置の前記支持具が前記引退状態になった状態で、前記接着剤塗布装置が、前記塗布位置の支持具に支持されたワークに接着剤を塗布する請求項2記載の接着剤塗布設備。 - 前記接着剤塗布装置を、前記ワークに接着剤を吹き付けるスプレー式に構成し、前記塗布位置の支持具を前記支持具の軸芯周りに回転させる回転機構を設け、
前記塗布位置の支持具を前記軸芯周りに回転させながら接着剤を前記ワークに吹き付ける請求項2又は3記載の接着剤塗布設備。 - 前記ワークは、外周面に接着剤を塗布される筒状の部材であり、
前記ワーク保持爪は、前記ワークの内周面に圧接及び圧接解除自在に構成され、
前記塗布位置側に位置した前記ワーク保持爪が、前記支持具に前記ワークを上方から外挿させて、前記支持具に前記ワークを支持させる請求項1〜4のいずれか一つに記載の接着剤塗布設備。 - 前記ワーク搬送装置の一対のワーク保持爪を複数対設けるとともに、前記一対の支持具を前記複数と同数の複数対設けてある請求項1〜5のいずれか一つに記載の接着剤塗布設備。
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