JP2009082515A - 電極カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】カテーテル先端部を先頭にして血管内に押し込む際に、当該カテーテル先端部が変形しにくく、血管内にスムーズに押し込むことができ、シースの先端開口から押し出されたカテーテル先端部の形状復元性にも優れた電極カテーテルを提供すること。
【解決手段】カテーテル本体10と、制御ハンドル20と、カテーテル先端部30と、複数のリング状電極41とを備えてなる電極カテーテルであって、カテーテル先端部30は、遠位方向に延びて遠位端30Dに至る直線状の基端側領域31と、遠位端30Dから基端側領域31の周りにループ(321・322)を形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域32と、本体領域32の先端から遠位方向に延びる先端側領域34とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カテーテル先端部に電極を備えてなる電極カテーテルに関する。
心臓の拍動は、心臓の一部から定期的に発生する電気信号により心臓の筋肉が順次刺激されることによって行われている。ところが、この電気信号の流れに異常が生じると、心臓が正確に拍動することができなくなる。これがいわゆる心臓病である。
心臓の不整脈を診断または治療するために使用する医療用具として、電極カテーテルが知られている。電極カテーテルは、通常、カテーテル本体と、このカテーテル本体の基端側に接続された制御ハンドルと、カテーテル本体の先端側に接続されたカテーテル先端部とからなり、カテーテル先端部の外周面には、複数のリング状電極が装着されている。
このような電極カテーテルを用いて心臓の不整脈を診断する場合には、電極カテーテルをそのカテーテル先端部より血管内に挿通し、カテーテル先端部を心臓の内壁に押し当てることによって心臓内部の電位を測定する。このため、カテーテル先端部は、測定部位の形状にフィットできるものであることが肝要である。
従来、心臓の肺静脈などの部位における電位を測定するための電極カテーテルとして、ループ状に形成されたカテーテル先端部を有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。カテーテル先端部をループ状に形成することによれば、血管の内周部分を径方向に同時に測定することができる。
図14は、特許文献1に係る電極カテーテルを構成するカテーテル先端部(マッピング組立体)を示す斜視図、図15(1)は、このカテーテル先端部の形状を模式的に示す斜視図、図15(2)は、同図(1)の矢印D方向からカテーテル先端部を見たときの説明図、図15(3)は、同図(2)のE−E矢視図である。
このカテーテル先端部90は、概ね直線状の基端側領域91と、概ね円形の本体領域92と、概ね直線状の先端側領域93とにより構成され、カテーテル本体の先端側(中間部分95)に接続されている。
カテーテル先端部90の基端側領域91は、概ね直線状に形成され、カテーテルの遠位方向に延びている。
カテーテル先端部90の本体領域92は概ね円形であるが、厳密には、僅かに遠位方向に延びる螺旋形である。本体領域92には複数のリング状電極(図示省略)が装着されている。
カテーテル先端部90の先端側領域93は、概ね直線状に形成され、本体領域92の先端から、本体領域92の形状である円の接線方向(遠位方向)に延びている。先端側領域93の先端93Aは、カテーテルの遠位端である。先端側領域93はコイルスプリングからなり、ミニガイドワイヤとして機能する。
特開2003−111740号公報
しかしながら、特許文献1に係る電極カテーテルでは、カテーテル先端部90を先頭にして血管内に押し込む際に、カテーテル先端部90の形状が容易に変化してしまうという問題がある。
例えば、図16(1)に示すように、ミニガイドワイヤとして機能する先端側領域93が、血管壁からの抗力P1(本体領域92を含む平面上の任意の方向に作用する抗力)を受けることにより、同図(2)および(3)に示すように、本体領域92を形成するループが容易に開いてしまう。
血管壁からの抗力P1は、先端側領域93の先端93A(遠位端)に最も掛かりやすい。これは、先端側領域93の先端93Aが血管壁と点接触するからであり、先端93Aが引きずらることによって変形し易くなる。
また、図17(1)に示すように、本体領域92の先端部分が、血管壁からの抗力P2(本体領域92を含む平面に直交する方向に作用する抗力)を受けることにより、同図(2)に示すように、本体領域92を形成するループが容易に開いてしまう。
更に、図17(3)に示すように、本体領域92の中間部分が、血管壁からの抗力P3(本体領域92を含む平面に直交する方向に作用する抗力)を受けることにより、同図(4)に示すように、本体領域92が容易に折れ曲がる(基端側領域91とのなす角度αが変化する)。
そして、カテーテル先端部90の形状が変化すると、本体領域92に装着されているリング状電極を血管内の目的部位に当接させることができくなり、この結果、正確な電位を測定することができなくなる。
このような問題に対して、本出願人は、遠位方向に延びて遠位端に至る直線状の基端側領域と、前記遠位端から前記基端側領域の周りにループを形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域とを有するカテーテル先端部を備えてなる電極カテーテルを提案している(特願2007−210563号)。
この電極カテーテルによれば、相対的に強度の高い本体領域の基端をカテーテルの遠位端とし、相対的に強度の低い本体領域の先端を、カテーテルの遠位端から近位方向へ退避させていることにより、本体領域全体としての変形の程度を小さくすることができ、カテーテル先端部を先頭にして血管内に押し込む際に、当該カテーテル先端部が変形しにくくなり、正確な電位を測定することができる。
ところで、電極カテーテルは、通常、先行して留置したシース(シースイントロデューサー)の内腔に挿通され、シースの先端開口から押し出されることによって血管内(目的部位の近傍)に挿入される。
ここに、所定の形状(例えば螺旋形状)を有するカテーテル先端部は、シースの内腔において直線状に延びた状態となり、シースの先端開口から押し出された後において挿通前の形状に復元されることが必要である。
本発明は以上のような事情に基いてなされたものである。
本発明の目的は、カテーテル先端部を先頭にして血管内に押し込む際に、当該カテーテル先端部が変形しにくく、正確な電位を測定することができるとともに、シースの内腔に挿通して血管内に挿入する際に、シースの内腔において直線状に延びた状態のカテーテル先端部を、シースの先端開口から押し出された後において挿通前の形状に確実に復元させることのできる電極カテーテルを提供することにある。
本発明の他の目的は、カテーテル先端部の形状を維持しながら、血管内にスムーズに押し込むことができる電極カテーテルを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、血管の長手方向に沿った複数個所(円周部位)の電位を同時に測定することができる電極カテーテルを提供することにある。
上記の目的を解決するために鋭意検討を重ねた結果、
(1)カテーテル先端部を先頭にしてカテーテルを血管内に押し込む際に、血管壁からの抗力を最も受けやすいのは、当該カテーテルの遠位端に位置する部分であること、
(2)カテーテル先端部の本体領域は、その基端近傍では変形しにくく、その先端に近づくほど変形しやすくなること、
(3)そこで、相対的に変形しにくい高強度の本体領域の基端をカテーテルの遠位端とし、相対的に変形しやすい低強度の本体領域の先端を、カテーテルの遠位端から近位方向へ退避させることにより、血管壁からの抗力を受けたときの本体領域全体の変形の程度を小さくすることができること、
(4)カテーテル先端部の先端側領域として、本体領域の先端から遠位方向(本体領域の延びる方向とは逆方向)に延びる部分を設けることにより、シースの先端開口から押し出された後の当該カテーテル先端部を、挿通前の形状に確実に復元させることができることを見出し、かかる知見に基いて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の電極カテーテルは、少なくとも1つの内孔を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の基端側に接続された制御ハンドルと、前記カテーテル本体の先端側に接続され、当該カテーテル本体の内孔の少なくとも1つと連通する内孔を有するカテーテル先端部と、前記カテーテル先端部の外周に装着された複数のリング状電極とを備えてなる電極カテーテルであって、
前記カテーテル先端部は、遠位方向に延びて遠位端に至る直線状の基端側領域と、
前記遠位端(基端側領域の先端)から前記基端側領域の周りにループを形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域と、
前記本体領域の先端から遠位方向に延びる先端側領域と、
を有することを特徴とする。
本発明の電極カテーテルにおいて、前記カテーテル先端部の本体領域は、近位方向に延びる(先端に近くなる)に従って、そのループ径が大きくなるように形成されていることが好ましい。
本発明の電極カテーテルにおいて、前記カテーテル先端部の本体領域は、前記基端側領域の周りに形成された概ね円形の第1のループと、
前記第1のループよりも近位側(先端側)において、前記基端側領域の周りに形成された概ね円形の第2のループとを有し、
前記第2のループの直径は、前記第1のループの直径より大きいものであることが好ましい。
この場合において、前記第2のループの外周に装着されたリング状電極は複数の対をなして配置されていることが好ましい。以下、対をなすリング状電極により構成されるものを「対電極」という。
本発明の電極カテーテルにおいて、前記カテーテル先端部の先端に球状のチップ電極が装着されていることが好ましい。
請求項1に係る電極カテーテルは、遠位方向に延びて遠位端に至る直線状の基端側領域と、前記遠位端から前記基端側領域の周りにループを形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域と、前記本体領域の先端から遠位方向に延びる先端側領域とを有するカテーテル先端部を備えており、相対的に強度の高い本体領域の基端をカテーテルの遠位端とし、相対的に強度の低い本体領域の先端を、カテーテルの遠位端から近位方向へ退避させている。これにより、本体領域全体としての変形の程度を小さくすることができる。
また、カテーテル先端部の本体領域は、基端側領域の周りにループを形成しながら延びる螺旋状であるので、基端側領域がループ(螺旋)の中心軸として作用することになり、ループの形状安定性を更に向上させることができる。
従って、請求項1に係る電極カテーテルによれば、カテーテル先端部を先頭にして血管内に押し込む際に、当該カテーテル先端部の変形を十分に抑制・防止することができる。これにより、カテーテル先端部の本体領域に装着されているリング状電極を血管内の目的部位に当接させることができ、この結果、正確な電位を測定することができる。
請求項1に係る電極カテーテルによれば、カテーテル先端部の本体領域に装着された複数のリング状電極により、血管の長手方向に沿った複数の個所(内周部位)の電位を同時に測定することができる。
請求項1に係る電極カテーテルによれば、これを構成するカテーテル先端部が、本体領域の先端から遠位方向に延びる先端側領域を有していることにより、当該電極カテーテルをシースの内腔に挿通して血管内に挿入する際に、シースの内腔において直線状に延びた状態のカテーテル先端部を、シースの先端開口から押し出された後において挿通前の形状に確実に復元させることができる。
請求項2に係る電極カテーテルによれば、これを構成するカテーテル先端部の本体領域が、近位方向に延びるに従ってループ径が大きくなるように形成されているので、カテーテル先端部の形状を維持しながら、血管内にスムーズに押し込むことができる。
すなわち、カテーテル先端部の本体領域は、先端に近づくほど、自由端に近づくことになるので変形しやすくなるとともに、そのループ径が大きくなるほど変形しやすくなるが、請求項2に係る電極カテーテルでは、血管壁からの抗力を受けやすいカテーテルの遠位端の近傍には、ループ径が小さくて相対的に高強度の部分が位置し、ループ径が大きくて相対的に低強度の部分は、遠位端から近位方向へ退避されている。従って、当該本体領域全体として変形されにくくなる。従って、請求項2に係る電極カテーテルによれば、カテーテル先端部を先頭にして血管内に押し込む際に、当該カテーテル先端部の変形を十分に抑制・防止すること(その形状を維持すること)ができる。
しかも、近位方向に延びるに従ってループ径が大きくなる螺旋状の本体領域は、ドリルに類似する形状を有するため、このような形状の本体領域を有するカテーテル先端部を先頭にして押し込む(ねじ込む)ことにより、血管内を徐々に押し広げていくことができるので、請求項2に係る電極カテーテルを血管内にスムーズ(低抵抗)に押し込むことができる。
請求項3に係る電極カテーテルによれば、これを構成するカテーテル先端部の本体領域が、相対的に直径の小さい第1のループを遠位側(本体領域の基端側)に有し、相対的に直径の大きい第2のループを近位側(本体領域の先端側)に有しているので、カテーテル先端部の形状を維持しながら、血管内にスムーズに押し込むことができる。
すなわち、請求項3に係る電極カテーテルを構成するカテーテル先端部の本体領域は、その基端側に位置して相対的に直径が小さい(すなわち相対的に強度の高い)第1のループを血管壁からの抗力を受けやすい遠位側に有し、本体領域の先端側に位置して相対的に直径が大きい(すなわち相対的に強度が低い)第2のループを血管壁からの抗力を受けにくい近位側に有してなるので、当該本体領域全体として変形されにくいものとなる。従って、請求項3に係る電極カテーテルによれば、カテーテル先端部を先頭にして血管内に押し込む際に、当該カテーテル先端部の変形を十分に抑制・防止して、その形状を維持することができる。
しかも、相対的に直径が小さくて高強度の第1のループを遠位側に有し、相対的に直径が大きくて低強度の第2のループを近位側に有してなるので、このような形状の本体領域を有するカテーテル先端部を先頭にして押し込むことにより、血管内を徐々に押し広げていくことができるので、請求項3に係る電極カテーテルを血管内にスムーズ(低抵抗)に押し込むことができる。
更に、第1のループ(遠位側)に装着されたリング状電極と、第2のループ(近位側)に装着されたリング状電極とによって、血管の長手方向に沿った、血管径の異なる2個所(内周部位)の電位を同時に測定することができる。
例えば、カテーテルの押込方向に沿って血管径が徐々に縮小するような場合において、第1のループに装着されたリング状電極によって押込方向前方の部位における電位を測定し、第2のループに装着されたリング状電極によって押込方向後方の部位における電位を測定することができる。
請求項4に係る電極カテーテルによれば、第2のループの外周において対をなして配置されているリング状電極(対電極を構成するリング状電極)の間隔が必然的に狭くなるので、第2のループが当接される部位では、狭い間隔での電位測定が可能となり、この結果、例えば、ノイズ電位が多い肺静脈の左心房側部位において局所電位を拾いやすくなり、確実に電位を測定することができる。
請求項5に係る電極カテーテルによれば、カテーテル先端部の先端に球状のチップ電極が装着されているので、カテーテル先端部のほぼ全ての領域で電位を測定することができる。しかも、チップ電極が球状であるので、これを先頭にして血管内を押し込む(ねじ込む)ときに、このチップ電極によって血管内壁が押圧または擦過されても、当該血管内壁が損傷する危険性はきわめて低い。従って、目的部位に向けて、電極カテーテルを安全かつスムーズに前進させることができる。
<第1の実施形態>
図1に示すように、本実施形態の電極カテーテル1は、カテーテル本体10と、制御ハンドル20と、カテーテル先端部30と、複数のリング状電極41と、球状のチップ電極42とを備えてなる。
カテーテル本体10は1つの内孔を有する細長い管状構造体であって、第1のチューブ11と第2のチューブ12とからなる。
第1のチューブ11は、一定の柔軟性(屈曲性)、管軸方向の非圧縮性、捩れ剛性を有している。第1のチューブ11の有する捩れ剛性により、制御ハンドル20からの回転トルクをカテーテル先端部30に伝達することができる。
第1のチューブ11としては特に限定されるものではないが、ポリウレタン、ナイロン、PEBAX(ポリエーテルブロックアミド)などの樹脂からなるチューブをステンレス素線で編組したもの(ブレードチューブ)を挙げることができる。
第1のチューブ11の長さは、例えば50〜200cmとされる。
第2のチューブ12は、カテーテル本体10の先端部分を構成するチューブであって、第1のチューブ11の内孔と連通する内孔を有し、後述する偏向機構(内孔に配置された板バネ)により屈曲する。
第2のチューブ12の構成材料としては無毒性の樹脂を使用することができる。なお、第2のチューブ12は第1のチューブ11よりも柔軟に構成されている。第2のチューブ12を相対的に柔軟に構成する手段としては、特に制限されるものでなく、例えば、第2のチューブ12に、編組しない構成を採用すること等が挙げられる。
第2のチューブ12の長さは、例えば3〜10cmとされ、更に好ましくは4〜7cmとされる。
カテーテル本体10(第1のチューブ11および第2のチューブ12)の外径としては2.6mm以下であることが好ましく、更に好ましくは2.4mm以下、好適な一例としては2.3〜2.4mmとされる。
カテーテル本体10の内径は、ワイヤやリード線などの収容空間を確保するとともに、捩れ剛性(肉厚)を確保する観点から、例えば、外径が2.3〜2.4mmである場合に、1.5〜1.7mm程度であることが好ましい。
制御ハンドル20は、カテーテル本体10(第1のチューブ11)の基端側に接続されている。図1において、21はグリップ、22はノブである。
制御ハンドル20を回転させることにより、その回転トルクは、カテーテル本体10を介してカテーテル先端部30に伝達される。
また、図3に示すように、ノブ22を基端側にスライドさせることによって、後述する偏向機構により第2のチューブ12が屈曲し、これに伴ってカテーテル先端部30が偏向する。
従って、制御ハンドル20を操作して、カテーテル先端部30を回転させ、さらに偏向させることによって、カテーテル先端部30を目的部位に誘導することができる。
カテーテル先端部30は、カテーテル本体10(第2のチューブ12)の先端側に接続された第3のチューブ33が所定の形状に形成されることにより構成される。
カテーテル先端部30を構成する第3のチューブ33の外径は、例えば0.95〜1.9mmとされ、好適な一例としては1.7mmとされる。
カテーテル先端部30を構成する第3のチューブ33は、カテーテル本体10(第2のチューブ12)の内孔と連通する内孔を有している。
第3のチューブ33の構成材料としては、ポリウレタンまたはPEBAXのような生体許容性の樹脂材料を挙げることができる。
図2、図4および図5に示すように、カテーテル先端部30は、遠位方向に延びて遠位端30Dに至る直線状の基端側領域31と、遠位端30Dから、基端側領域31の周りに2つのループ(第1のループ321,第2のループ322)を形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域32と、本体領域32(第2のループ322)の先端から遠位方向に延びる部分螺旋状の先端側領域34とが連結されてなる。なお、本体領域32は、これを構成するすべての部分が近位方向に延びている必要はない。
本発明において、電極カテーテルの「遠位端」とは、当該電極カテーテルの挿入部位から最も離れた(遠い)体内の場所に位置される当該電極カテーテル(カテーテル先端部)の構成部分をいうものとする。
また、「遠位方向」とは、遠位端に向かう方向をいい、「遠位側」とは、相対的に遠位端に近い方をいうものとする。
また、「近位方向」とは、電極カテーテルの挿入部位に向かう方向をいい、「近位側」とは、相対的に挿入部位に近い方をいうものとする。
本発明の電極カテーテルにおいて、カテーテル先端部の先端(先端側領域の先端)は、当該電極カテーテルの「遠位端」と一致しない。
本発明の電極カテーテルの「遠位端」と一致するのは、カテーテル先端部の基端側領域の先端(本体領域の基端)である。
カテーテル先端部の先端側領域は、本体領域の先端から遠位方向に延びるものであるが、その先端は遠位端に至るものではない。
すなわち、先端側領域の先端は、本体領域の先端よりも遠位側にあるが、遠位端である基端側領域の先端(本体領域の基端)よりも近位側にある。
カテーテル先端部30の本体領域32は、遠位端30Dから近位方向に延びる螺旋状(ヘリカル状)であり、本体領域32の先端は、遠位端30Dよりも近位側に位置している(遠位端30Dから近位方向へ退避している)。
本体領域32は、第1連結部分323と、第1のループ321と、第2連結部分324と、第2のループ322とからなる。
遠位側(本体領域32の基端側)にある第1のループ321は、基端側領域31を中心軸として、その周りを旋回するよう形成された概ね円形(厳密には近位方向に僅かに延びている螺旋形)のループであり、その直径(ループ径)d1は、例えば10〜30mmとされ、好ましくは13〜18mm、好適な一例としては15mmとされる。
近位側(本体領域32の先端側)にある第2のループ322は、基端側領域31を中心軸として、その周りを旋回するよう形成された概ね円形(厳密には近位方向に僅かに延びている螺旋形)のループであり、その直径(ループ径)d2は、第1のループの直径d1より大きく、例えば15〜40mmとされ、好ましくは20〜30mm、好適な一例としては20mmとされる。
第1のループ321と第2のループ322との離間距離pは、例えば2〜15mmとされ、好ましくは4〜8mm、好適な一例としては6mmとされる。
本体領域32を構成する第1連結部分323は、基端側領域31の先端である遠位端30Dからループの半径方向外方に延びて第1のループ321の基端に至る部分である。
基端側領域31の先端(遠位端)と、第1のループ321の基端とが第1連結部分323を介して連結されていることにより、基端側領域31を中心軸として、その周りを旋回するように第1のループ321を形成することができ、第1のループ321の形状安定性(変形されにくさ)を向上させることができる。
すなわち、基端側領域31が軸方向への潰れを抑制する軸芯として機能するため、基端領域31の周辺は変形されにくくなる。
さらに、基端側領域31の周囲を旋回するように第1のループ321が形成されているため、第1のループ321と基端側領域31(軸芯)との離間距離(ループの半径に相当する。)を、従来の電極カテーテルを構成するカテーテル先端部のループ構造(ループを形成する円周上の一点から基端側領域が延びている構造)におけるループと基端側領域との最大離間距離(ループの直径に相当する。)よりも、短くすることができる。そのため、第1のループ321の変形(図17(4)に示したような、基端側領域に対するループの折れ曲がり)を有効に防止することができる。
本体領域32を構成する第2連結部分324は、第1のループ321の先端から、基端側領域31の周りを旋回するとともに基端側領域31から離間しながら近位方向に延びて、第2のループ322の基端に至る部分である。
第2連結部分324は、基端側領域31の周りを概ね90°旋回しながら基端側領域31から離間する(螺旋径が増大する)よう延びている。これにより、相対的に小径の第1のループ321と、相対的に大径の第2のループ322とを連結することができる。
カテーテル先端部30の先端側領域34は、本体領域32を構成する第2のループ322の先端に連結している。
この先端側領域34は、本体領域32(第2のループ322)の先端から、基端側領域31の周りを旋回(回転)するとともに基端側領域31に接近しながら(螺旋径を減少させながら)遠位方向に延びる部分螺旋状に形成されている。
ここに、「部分螺旋状」とは、螺旋の一部(巻き数<1)の形状をいう。
先端側領域34が基端側領域31の周りを旋回する角度(図5(1)において、本体領域32(第2のループ322)の先端と、基端側領域31と、先端側領域34の先端とを結んだときにできる角度θ)としては、例えば65〜80°とされる。
先端側領域34の先端(電極カテーテル1の先端)は、本体領域32(第2のループ322)の先端よりも遠位側に位置するが、基端側領域31の先端(遠位端30D)よりは近位側に位置している。
具体的には、図5(2)に示すように、先端側領域34の先端は、第1のループ321を含む平面と、第2のループ322を含む平面との間に位置している。
ここに、先端側領域34の先端と、第2のループ322を含む平面との離間距離(図5(2)に示す距離q)は、例えば、0.25p〜0.5p(pは、第1のループ321と第2のループ322との離間距離である)とされる。
先端側領域34は、基端側領域31の周りを旋回するとともに「基端側領域31に接近しながら(螺旋径を減少させながら)」遠位方向に延びているので、図5(1)に示すように、先端側領域34の先端は、第2のループ322を形成する円の内側に位置している。
図2および図4に示すように、第1のループ321を構成する第3のチューブ33の外周には、4つのリング状電極41が概ね90°間隔で装着されている。これにより、例えば、肺静脈の肺側部位において、ペーシング(Pacing)と、電位の確認をとることができる。
なお、第1のループ321におけるリング状電極41の数は4つに限定されるものではないことは勿論である。
図6(1)は、第1のループ321におけるリング状電極41の配置状態を模式的に示している。なお、同図に示したものは第1のループ321の一部であり、また、実際にはループ状であるものを直線的に示している。
第1のループ321において、リング状電極41の幅Wは、例えば0.2〜2.0mmとされ、好適な一例としては0.75mmとされる。
第1のループ321において、隣接するリング状電極41の間隔G1は、例えば7.0〜23.0mmとされ、好適な一例としては11.0mmとされる。
図2および図4に示すように、第2のループ322を構成する第3のチューブ33の外周には、16個のリング状電極41が8つの対をなして配置されている。すなわち、リング状電極41による対電極が、概ね45°間隔で8対(16極)装着されている。
なお、第2のループ322における対電極の数は8(リング状電極41の数は16)に限定されるものではないことは勿論である。
図6(2)は、第2のループ322におけるリング状電極41の配置状態を模式的に示している。また、同図に示したものは第2のループ322の一部であり、また、実際にはループ状であるものを直線的に示している。
第2のループ322において、リング状電極41は、第1のループ321におけるものと同様の幅を有している。
第2のループ322におけるリング状電極41、例えば、図6(2)に示す電極411と電極412とが「対をなして配置されている」(対電極を構成している)といえるためには、電極411と電極412との間隔G21が、電極411(電極412)と、これに隣接するもう一方の電極413(電極414)との間隔G22よりも狭いこと(G22>G21)が必須である。
対電極を構成するリング状電極41の間隔G21は、例えば0.5〜4.0mmとされ、好適な一例としては1.0mmとされる。
また、隣接しているが対をなさないリング状電極の間隔G22は、例えば3.0〜14.0mmとされ、好適な一例としては5.5mmとされる。
間隔の比(G22/G21)の好適な一例としては5.5とされる。
第2のループ322を構成する第3のチューブ33外周には、リング状電極41による対電極が装着されている(リング状電極41が対をなして配置されている)。
そして、対電極を構成するリング状電極41の間隔G21は必然的に狭くなっているので、本実施形態の電極カテーテル1を使用する際に、第2のループ322が当接する部位において狭い間隔(短い距離)で電位を測定することが可能となり、この結果、例えば、ノイズ電位が多い肺静脈の左心房側部位において局所電位を拾いやすくなり、確実に電位を測定することができる。
また、本実施形態においては、第2のループ322におけるリング状電極の間隔G22(対電極の間隔)を、第1のループ321におけるリング状電極41の間隔G1よりも狭く(G1>G22)している。
第1のループ321および第2のループ322に装着されたリング状電極41は、白金、金、イリジウムまたはこれらの合金などの導電性材料からなる。リング状電極41の装着方法としては特に限定されるものではなく、リング状に成形加工された金属材料を接着剤により第3のチューブ33に固定する方法のほか、スパッタリング法、イオンビーム蒸着法などによりリング状電極を成膜形成する方法を挙げることができる。
先端側領域34の先端(カテーテル先端部30の先端)には、球状のチップ電極42が装着されている。
チップ電極42が装着されていることにより、カテーテル先端部30のほぼ全ての領域、すなわち、第1のループ321の最も基端側に装着されたリング状電極41から、チップ電極42が装着されている先端側領域34の先端に至る領域を電位の測定領域とすることができる。
しかも、チップ電極42が球状であることにより、このチップ電極42によって血管内壁を押圧したり擦過したりしても、当該血管を損傷させることはない。
球状のチップ電極42の直径(D)としては、1.0〜2.0mmであることが好ましく、特に好ましくは1.8mmとされる。
また、チップ電極42の直径(D)は、カテーテル先端部30の外径(d)よりも大きいことが必要であり、具体的には、カテーテル先端部30の外径(d)の1.05倍以上であることが好ましく、更に好ましく1.05〜2.5倍とされる。
比(D/d)が1.05以上であることにより、カテーテル先端部30の先端面がチップ電極42によって十分にカバーされ、損傷防止効果が確実に担保される。
本実施形態の電極カテーテル1によれば、カテーテル先端部30を先頭にして血管内に押し込む際に、カテーテル先端部30の変形を十分に抑制・防止することができる。
一般に、カテーテル先端部を先頭にしてカテーテルを血管内に押し込む際に、血管壁からの抗力を最も受けやすいのは、当該カテーテルの遠位端に位置する部分である。
他方、カテーテル先端部の本体領域は、その基端の近傍では変形しにくく、その先端に近づくほど変形しやすくなる。また、カテーテル先端部の本体領域のループは、その直径(ループ径)が大きくなるほど変形しやすくなる。
しかして、本実施形態の電極カテーテル1では、カテーテル先端部30の本体領域32は、その基端側に位置して相対的に直径が小さい(相対的に強度の高い)第1のループ321を遠位側に有し、本体領域32の先端側に位置して相対的に直径が大きい(相対的に強度が低い)第2のループ322を近位側に有している。
このように、相対的に強度の高い第1のループ321を血管壁からの抗力を受けやすい遠位側に有し、相対的に強度の低い第2のループ322を血管壁からの抗力を受けにくい近位側に有することにより、本体領域32全体として変形されにくいものとなる。
また、カテーテル先端部30の基端側領域31が、第1のループ321および第2のループ322の中心軸として作用するので、これらのループの形状安定性(変形されにくさ)を確実に向上させることができる。
この結果、例えば、図5(1)に示すように、遠位側に位置する第1のループ321が、血管壁から抗力P1(第1のループ321を含む平面上の任意の方向に作用する抗力)を受けたとしても、相対的に高強度(変形され難い)の第1のループ321は容易に開くことはない。
また、図5(2)に示すように、遠位側に位置する第1のループ321が、血管壁から抗力P2(第1のループ321を含む平面に直交する方向に作用する抗力)を受けたとしても、相対的に高強度(変形され難い)の第1のループ321が容易に開くことはない。 他方、相対的に低強度(変形されやすい)の第2のループ322は近位側に位置しているので、血管壁からの抗力を受けにくく、強度の低いループであっても容易に開くことはない。
更に、図5(1)に示すように、先端側領域34の先端(カテーテル先端部30の先端)が、第2のループ322を形成する円の内側に位置しているので、特許文献1に記載の電極カテーテルを構成するカテーテル先端部(図15に示したカテーテル先端部90)のように、先端側領域の先端が血管壁と点接触してループが開くようなことはない。
しかも、カテーテル先端部30の本体領域32は、相対的に直径が小さくて強度が高い第1のループ321を遠位側に有し、相対的に直径が大きくて強度が低い第2のループを近位側に有してなるので、このような形状の本体領域32を有するカテーテル先端部30を先頭にして押し込むことにより、血管内を徐々に押し広げていくことができる。従って、本実施形態の電極カテーテル1を血管内にスムーズ(低抵抗)に押し込むことができる。
更に、遠位側にある第1のループ321と、近位側にある第2のループ322とにより、血管の長手方向に沿った、血管径の異なる2つの個所(内周部位)の電位を同時に測定することができる。
例えば、カテーテルの押込方向に沿って血管径が徐々に縮小するような場合において、第1のループ321に装着されたリング状電極によって押込方向前方の部位における電位を測定し、第2のループ322に装着されたリング状電極(対電極)によって押込方向後方の部位における電位を測定することができる。
具体的には、図7に模式的に示すように、本実施形態の電極カテーテル1をカテーテル先端部30の遠位端30Dを先頭にして、心臓の左心房(LA)から肺静脈へ押し込むことにより、肺静脈の肺側部位(PV1)の管壁に第1のループ321を確実にフィットさせることができるとともに、肺静脈の左心房側部位(PV2)の管壁に第2のループ322を確実にフィットさせることができる。
これにより、第1のループ321に装着されたリング状電極によって、肺静脈の肺側部位(PV1)における電位を測定することができ、同時に、第2のループ322に装着されたリング状電極(対電極)によって、肺静脈の左心房側部位(PV2)における電位を測定することができる。
本実施形態の電極カテーテル1によれば、これを構成するカテーテル先端部30を肺静脈に導くときに、相対的に直径が小さい第1のループ321がガイドとして機能するため、カテーテル先端部30を容易に血管内に配置することができる。
しかも、図7に示したように、第1のループ321と第2のループ322との2箇所で立体的に位置決めすることができるため、ループが傾いたりズレたりすることが防止される。
従って、本実施形態の電極カテーテル1によれば、肺静脈へのカテーテル先端部30の配置を素早く容易に行うことができ、且つ安定した位置決めも同時に行われるため、手技自体を早く終えることができ、被験者への負担を少なくすることができる。
更に、第2のループ322には、狭い間隔G21で隣接するリング状電極41からなる対電極が、間隔G22を介して複数配置されているので、肺静脈の左心房側部位(PV2)の周辺はノイズ(例えば、心臓内部からの電流)を拾い難く、安定した測定も可能となる。
本実施形態の電極カテーテル1によれば、これを構成するカテーテル先端部30が、遠位方向に延びて遠位端30Dに至る直線状の基端側領域31と、遠位端30Dから基端側領域31の周りにループを形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域32(第1連結部分323、第1のループ321、第2連結部分324および第2のループ322)と、本体領域32の先端から遠位方向に延びる部分螺旋状の先端側領域34とを有していることにより、電極カテーテル1をシースの内腔に挿通して血管内に挿入する際に、シースの内腔において直線状に延びた状態のカテーテル先端部30を、シースの先端開口から押し出された後において挿通前の形状(図2に示した形状)に確実に復元させることができる。
図8は、電極カテーテル1を構成するカテーテル先端部30がシースSの先端開口から押し出される状態を示している。なお、図8においてはリング状電極の図示を省略している。
カテーテル先端部30は、遠位方向に延びる部分螺旋状の先端側領域34、近位方向に延びる螺旋状の本体領域32(第2のループ322、第2連結部分324、第1のループ321、第1連結部分323)、遠位方向に延びる直線状の基端側領域31の順にシースSの先端開口から押し出される。
図8(1)〜(2)に示すように、本体領域32(第2のループ322)がシースSの先端開口から押し出されているときに、先行して押し出された先端側領域34がシースSに巻き付き、これにより、先端側領域34に続いて押し出される本体領域32はシースSの周りを旋回する。
その後、本体領域32(第1連結部分323)に続いて基端側領域31が押し出されると、図8(3)に示すように、挿通前の形状を有するカテーテル先端部30、すなわち、遠位方向(押出方向)に延びて遠位端30Dに至る直線状の基端側領域31と、遠位端30Dから基端側領域31の周りにループ(第1のループ321および第2のループ322)を形成しながら近位方向(押出方向と逆方向)に延びる螺旋状の本体領域32と、本体領域32の先端から遠位方向(押出方向)に延びる部分螺旋状の先端側領域34とを有するカテーテル先端部30が復元される。
図9は、先端側領域を有していないカテーテル先端部がシースSの先端開口から押し出される状態の一例を示している。なお、図9においてはリング状電極の図示を省略している。
図9(1)〜(2)に示すように、先端側領域を有していないカテーテル先端部では、シースSの先端開口から本体領域32(第2のループ322)が押し出されているときに、本体領域32(第2のループ322)の先端部分がシースSに巻き付かないことがあり、かかる場合には、押し出される本体領域32をシースSの周りに旋回させることができない。この場合、図9(3)に示すように、本体領域32に続いて押し出される基端側領域31の周りに本体領域32のループ(第1のループ321および第2のループ322)を形成させることができず、押し出された後のカテーテル先端部において、基端側領域31は、本体領域32のループの外側に位置することとなるために、挿通前の形状を復元させることができない。
図10および図11に示すように、本実施形態の電極カテーテル1は、カテーテル先端部30を偏向させるための偏向機構を備えている。この偏向機構は、引張りワイヤ51および板バネ52を有している。なお、図10においては、カテーテル先端部30を直線的に図示している。
偏向機構を構成する引張りワイヤ51は、カテーテル本体10の内孔に延在している。引張りワイヤ51の基端部51Bは、制御ハンドル20の内部において固定されている。制御ハンドル20には、ノブ22を、図10に示す状態から基端側にスライドさせることにより引張りワイヤ51を基端側に移動させる(引張る)ピストン機構(図示省略)が設けられている。一方、引張りワイヤ51の先端部51Aは、板バネ52の先端部に固定されている。
引張りワイヤ51の構成材料としてはステンレスおよびNi−Ti合金などを挙げることができる。引張りワイヤ51の表面はPTFE「テフロン(登録商標)」などで被覆されていることが好ましい。引張りワイヤ51の直径は、例えば0.1〜0.5mmとされる。
偏向機構を構成する板バネ52は、その基端が、第1のコイルチューブ53の先端に固定されている。
第1のコイルチューブ53は、平角または円形断面の線材がコイル状に巻回されて構成され、第1のチューブ11の内孔に延在して、第1のチューブ11の潰れを防止する補強材として機能している。第1のコイルチューブ53の基端は、制御ハンドル20の内部において固定されている。なお、カテーテル本体10(第1のチューブ11)の基端は、制御ハンドル20に対して固定されている。
引張りワイヤ51の一部(第1のコイルチューブ53の先端から板バネ52の先端部に至る範囲)は、第2のコイルチューブ54により囲まれている。
第2のコイルチューブ54は、その基端が、第1のコイルチューブ53の先端に固定され、その先端が、板バネ52の先端部(引張りワイヤ51の先端部51Aの固定位置より僅かに基端側)に固定されている。
第2のコイルチューブ54の内径は引張りワイヤ51の直径よりも僅かに大きく、引張りワイヤ51は、第2のコイルチューブ54内を移動(摺動)することができる。
第2のコイルチューブ54はステンレスなどの金属材料からなり、その外表面は非導電性部材により被覆されていることが好ましい。
板バネ52の先端部には、引張りワイヤ51の先端部51Aが固定されているとともに、更にその先端側には、形状記憶特性を有するコアワイヤ55の基端部が固定されている。コアワイヤ55は、第3のチューブ33の内孔に沿って延び、図11に示すように、その先端部はチップ電極42に固定されている。
コアワイヤ55は、カテーテル先端部30の形状(直線状および螺旋状)を記憶しており、力を加えることによって変形(例えば、全ての部分が直線状に変形)するが、力を取り除くと元の形状に戻る。
コアワイヤ55の構成材料としてはNi−Ti合金を挙げることができる。Ni−Ti合金におけるNiとTiの比率は54:46〜57:43であることが好ましい。好ましいNi−Ti合金としてニチノールを挙げることができる。
カテーテル先端部30の偏向機構は次のように作用する。すなわち、オペレータが制御ハンドル20のノブ22を基端側にスライドさせると、制御ハンドル20内における図示しないピストン機構によって引張りワイヤ51が基端側に移動し、これにより、その先端部において引張りワイヤ51の先端部51Aが固定されている板バネ52が曲げられ、この板バネ52を内包するカテーテル本体10の先端部分(第2のチューブ12)が屈曲し、この結果、カテーテル先端部30が偏向する。そして、ノブ22を先端側にスライドさせて元の位置に戻すと、板バネ52が直線状になり、カテーテル先端部30が元の向きに戻る。なお、本発明の電極カテーテルにおける偏向機構は、このようなものに限定されるものではないことは勿論である。
複数のリング状電極41およびチップ電極42には、それぞれリード線61が接続されている。リング状電極41に接続されたリード線61の各々は、第3のチューブ33の管壁に形成された細孔から第3のチューブ33の内孔に進入し、第3のチューブ33の内孔、第2のチューブ12の内孔、第1のチューブ11の内孔、および制御ハンドル20の内孔(図示省略)に沿って延び、リード線61の各基端部は、制御ハンドル20の基端に設けられたコネクタ62に電気的に接続されている。
リード線61は、カテーテル本体10(第2のチューブ12・第1のチューブ11)の内孔において幾分移動可能に配置され、これによって、カテーテル先端部30を偏向させても、これらが破損することはない。
電極カテーテル1は、コネクタ62に接続されたケーブルを介して心電図計に接続され、電極カテーテル1によって測定された電位は、心電図計のモニタに表示される。
<第2の実施形態>
図12(1)は、本発明の電極カテーテルの第2の実施形態におけるカテーテル先端部の形状を模式的に示す説明図、図12(2)は、同図(1)のB−B矢視図である。
本実施形態の電極カテーテルにおいて、カテーテル本体、制御ハンドル、リング状電極および球状のチップ電極は、第1の実施形態の電極カテーテル1を構成するものと同様である。
図12に示すように、本実施形態の電極カテーテルを構成するカテーテル先端部70は、遠位方向に延びて遠位端70Dに至る直線状の基端側領域71と、遠位端70Dから、基端側領域71の周りに2つのループ(第1のループ721,第2のループ722)を形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域72と、本体領域72(第2のループ722)の先端から遠位方向に延びる部分螺旋状の先端側領域74とが連結されてなる。
カテーテル先端部70の本体領域72は、遠位端70Dから近位方向に延びる螺旋状(ヘリカル状)であって、第1連結部分723と、第1のループ721と、第2連結部分724と、第2のループ722とからなる。
遠位側(本体領域72の基端側)にある第1のループ721は、基端側領域71を中心軸として、その周りを旋回するよう形成された概ね円形(厳密には近位方向に僅かに延びている螺旋形)のループであり、その直径(ループ径)d3は、例えば10〜40mmとされ、好ましくは15〜25mmとされる。
近位側(本体領域72の先端側)にある第2のループ722は、基端側領域71を中心軸として、その周りを旋回するよう形成された概ね円形(厳密には近位方向に僅かに延びている螺旋形)のループであり、その直径(ループ径)は、第1のループの直径d3と概ね同じである。
第1のループ721と第2のループ722との離間距離は、例えば2〜15mmとされ、好ましくは4〜8mmとされる。
本体領域72を構成する第1連結部分723は、基端側領域71の先端である遠位端70Dからループの半径方向外方に延びて第1のループ721の基端に至る部分である。
基端側領域71の先端(遠位端)と、第1のループ721の基端とが第1連結部分723を介して連結されていることにより、基端側領域71を中心軸として、その周りを旋回するように第1のループ721を形成することができ、第1のループ721の形状安定性を向上させることができる。
本体領域72を構成する第2連結部分724は、第1のループ721の先端から、基端側領域71の周りを概ね90°旋回しながら近位方向に延びて、第2のループ722の基端に至る部分である。
第1のループ721および第2のループ722には、それぞれ、複数のリング状電極(図示省略)が一定の間隔で装着されている。リング状電極の数は特に限定されるものではないが、各々のループに1〜20個であることが好ましく、更に好ましくは4〜16個とされる。また、第2のループ722の先端には球状のチップ電極(図示省略)が装着されている。
カテーテル先端部70の先端側領域74は、本体領域72を構成する第2のループ722の先端に連結し、本体領域72(第2のループ722)の先端から、基端側領域71の周りを旋回(回転)するとともに基端側領域71に接近しながら(螺旋径を減少させながら)遠位方向に延びる部分螺旋状に形成されている。
先端側領域74の先端(電極カテーテルの先端)は、本体領域72(第2のループ722)の先端よりも遠位側に位置するが、基端側領域71の先端(遠位端70D)よりも近位側に位置している。具体的には、図12(2)に示すように、先端側領域74の先端は、第1のループ721を含む平面と、第2のループ722を含む平面との間に位置している。
また、先端側領域74は、基端側領域71の周りを旋回するとともに「基端側領域71に接近しながら(螺旋径を減少させながら)」遠位方向に延びているので、図12(1)に示すように、先端側領域74の先端は、第2のループ722を形成する円の内側に位置している。
本実施形態の電極カテーテルによれば、カテーテル先端部70を先頭にして血管内に押し込む際に、カテーテル先端部70の変形を十分に抑制・防止することができる。
すなわち、本実施形態の電極カテーテルにおけるカテーテル先端部70の本体領域72は、その基端側に位置して相対的に強度の高い第1のループ721を遠位側に有するとともに、本体領域72の先端側に位置して相対的に強度が低い第2のループ722を近位側に有している。
このように、相対的に強度の高い第1のループ721を血管壁からの抗力を受けやすい遠位側に有し、相対的に強度の低い第2のループ722を血管壁からの抗力を受けにくい近位側に有することにより、本体領域72全体として変形されにくいものとなる。
また、カテーテル先端部70の基端側領域71が、第1のループ721および第2のループ722の中心軸として作用するので、これらのループの形状安定性(変形されにくさ)を更に向上させることができる。
更に、第1のループ721に装着されたリング状電極と、第2のループ722に装着されたリング状電極とにより、血管の長手方向に沿った2つの個所(内周部位)の電位を同時に測定することができる。
すなわち、第1のループ721に装着されたリング状電極によって押込方向前方の部位における電位を測定し、第2のループ722に装着されたリング状電極によって押込方向後方の部位における電位を測定することができる。
例えば、図13に模式的に示すように、円周状に焼灼された部位BV1を有する血管BVにおいて、焼灼部位BV1をまたぐようにして、第1のループ721と第2のループ722とを配置し、第1のループ721および第2のループ722の各々に装着されたリング状電極を非焼灼部位に当接させることによって、非焼灼部位の電位を測定することができる。
焼灼部位をはさんで電位を測定することにより、焼灼の効果を確認することができる。すなわち、病変部位を十分に焼灼できていれば、正常な電位を測定できる。逆に、異常な電位が測定されたときには、焼灼具合が弱かった(焼灼が不十分であった)ことが推測できる。
本実施形態の電極カテーテルによれば、これを構成するカテーテル先端部70が、遠位方向に延びて遠位端70Dに至る直線状の基端側領域71と、遠位端70Dから基端側領域71の周りにループを形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域72(第1連結部分723、第1のループ721、第2連結部分724および第2のループ722)と、本体領域72の先端から遠位方向に延びる部分螺旋状の先端側領域74とを有していることにより、当該電極カテーテルをシースの内腔に挿通して血管内に挿入する際に、シースの内腔において直線状に延びた状態のカテーテル先端部70を、シースの先端開口から押し出された後において挿通前の形状に確実に復元させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、カテーテル先端部の本体領域を構成するループの数は2つまたは3つに限定されるものではなく、4つ以上であってもよく、また、1つ(1周)であってもよい。
また、カテーテル先端部(本体領域)の先端に装着されたチップ電極は球状でなくてもよい。更に、カテーテル先端部の先端にチップ電極自体が装着されていなくてもよい。
本発明の電極カテーテルは、心臓病の診断に好適に用いることができるが、これに限定されるものでなく、心臓病の治療、例えば、異常電気的活性部位を焼灼する際にも使用することができる。
本発明の電極カテーテルの第1の実施形態を示す斜視図である。 図1の部分拡大斜視図である。 図1に示した電極カテーテルのカテーテル先端部が偏向(約180°)した状態を示す斜視図である。 図3の部分拡大斜視図である。 (1)は、図1に示した電極カテーテルのカテーテル先端部の形状を模式的に示す説明図、(2)は、(1)のA−A矢視図である。 (1)は、第1のループにおけるリング状電極の配置状態を模式的に示す説明図、(2)は、第2のループにおけるリング状電極の配置状態を模式的に示す説明図である。 図5に示したカテーテル先端部が肺静脈内に挿入されている状態を示す説明図である。 第1の実施形態に係る電極カテーテルを構成するカテーテル先端部がシースの先端開口から押し出される状態を示す斜視図である。 先端側領域を有していないカテーテル先端部がシースの先端開口から押し出される状態を示す斜視図である。 図1に示した電極カテーテルの内部構造を模式的に示す断面図である。 図10の部分拡大断面図である。 (1)は、本発明の電極カテーテルの第2の実施形態におけるカテーテル先端部の形状を模式的に示す説明図、(2)は、(1)のB−B矢視図である。 図12に示したカテーテル先端部が血管内に挿入されている状態を示す説明図である。 特許文献1に係る電極カテーテルのカテーテル先端部を示す斜視図である。 (1)は、特許文献1に係る電極カテーテルのカテーテル先端部の形状を模式的に示す斜視図、(2)は、(1)の矢印D方向からカテーテル先端部を見たときの説明図、(3)は、(2)のE−E矢視図である。 特許文献1に係る電極カテーテルのカテーテル先端部が変形する状態を模式的に示す説明図である。 特許文献1に係る電極カテーテルのカテーテル先端部が変形する状態を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 電極カテーテル
10 カテーテル本体
11 第1のチューブ
12 第2のチューブ
20 制御ハンドル
21 グリップ
22 ノブ
30 カテーテル先端部
33 第3のチューブ
31 基端側領域
32 本体領域
321 第1のループ
322 第2のループ
323 第1連結部分
324 第2連結部分
34 先端側領域
41 リング状電極
42 チップ電極
51 引張りワイヤ
52 板バネ
53 第1のコイルチューブ
54 第2のコイルチューブ
55 コアワイヤ
61 リード線
62 コネクタ
70 カテーテル先端部
71 基端側領域
72 本体領域
721 第1のループ
722 第2のループ
723 第1連結部分
724 第2連結部分
74 先端側領域

Claims (5)

  1. 少なくとも1つの内孔を有するカテーテル本体と、前記カテーテル本体の基端側に接続された制御ハンドルと、前記カテーテル本体の先端側に接続され、当該カテーテル本体の内孔の少なくとも1つと連通する内孔を有するカテーテル先端部と、前記カテーテル先端部の外周に装着された複数のリング状電極とを備えてなる電極カテーテルであって、
    前記カテーテル先端部は、遠位方向に延びて遠位端に至る直線状の基端側領域と、
    前記遠位端から前記基端側領域の周りにループを形成しながら近位方向に延びる螺旋状の本体領域と、
    前記本体領域の先端から遠位方向に延びる先端側領域と、
    を有することを特徴とする電極カテーテル。
  2. 前記カテーテル先端部の本体領域は、近位方向に延びるに従ってループ径が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電極カテーテル。
  3. 前記カテーテル先端部の本体領域は、前記基端側領域の周りに形成された概ね円形の第1のループと、
    前記第1のループよりも近位側において、前記基端側領域の周りに形成された概ね円形の第2のループとを有し、
    前記第2のループの直径は、前記第1のループの直径より大きいことを特徴とする請求項1に記載の電極カテーテル。
  4. 前記第2のループの外周に装着されたリング状電極が複数の対をなして配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電極カテーテル。
  5. 前記カテーテル先端部の先端に球状のチップ電極が装着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の電極カテーテル。
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