JP2009081507A - シュミットトリガ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、単純な構成のシュミットトリガ回路を提供することを目的とする。
【解決手段】シュミットトリガ回路は、第1の入力及び第2の入力が双方ともに第1の入力レベルの時に出力が第1の出力レベルであり、第1の入力及び第2の入力が双方ともに第2の入力レベルの時に出力が第2の出力レベルであり、第1の入力及び第2の入力の一方が第1の入力レベルで他方が第2の入力レベルである時に出力が第1の出力レベルである2入力1出力の論理回路と、共通の入力信号を第1の入力及び第2の入力に入力する際に第1の入力への入力タイミングと第2の入力への入力タイミングとを異ならせる遅延素子とを含み、論理回路の第1の入力に対する第1の閾値電圧と第2の入力に対する第2の閾値電圧とが互いに異なるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般に電子回路に関し、詳しくはシュミットトリガ回路及び閾値電圧を制御する閾値設定回路に関する。
半導体集積回路への信号入力部分に設けられる入力バッファは、入力信号の信号レベルに応じたHIGH又はLOWの論理値を出力する。一般に入力バッファでは、入力信号の電圧値が閾値よりも高ければ論理値HIGHと判定され、入力信号の電圧値が閾値よりも低ければ論理値LOWと判定される。
ノイズの影響により、入力信号電圧に細かい電圧の揺れが重畳されることがある。このような場合、入力信号の本来の論理値がHIGHとLOWとの間で遷移したときに、入力バッファによる信号判定結果は、HIGHとLOWとの間を単調に遷移するスムーズな信号波形となるのではなく、信号が遷移すべき短い時間の間にHIGHとLOWとを何度も繰り返す変動の激しい信号波形となってしまう。このようなチャタリング現象を避けるためには、シュミットトリガ回路を入力バッファとして用いることが好ましい。
シュミットトリガ回路は、入力信号の論理値を判断する閾値を2つ備えたデジタル信号入力回路である。入力信号電圧のLOWからHIGHへの遷移時に論理値を判断する第1の閾値が、入力信号電圧のHIGHからLOWへの遷移時に論理値を判断する第2の閾値よりも高い電圧値となっている。このような閾値設定であれば、入力信号が第1の閾値よりも一旦高くなると、その後多少の電圧変動があっても第2の閾値よりも低くなる可能性は低いので、安定した信号レベル判定をすることができる。
図1は、シュミットトリガ回路の構成の一例を示す図である。図1のシュミットトリガ回路10は、NAND回路11及び12とインバータ13乃至15を含む。入力端子16に入力された入力信号は、インバータ13を介して、NAND回路11の一方の入力に供給される。NAND回路11の他方の入力にはNAND回路12の出力が供給される。入力端子16に入力された入力信号は更に、インバータ14及び15を介してNAND回路12の一方の入力に供給される。NAND回路12の他方の入力にはNAND回路12の出力が供給される。このようにNAND回路11及び12は、互いの出力を入力の1つとすることによりRSラッチを構成する。
入力信号がLOWの場合、インバータ13及び15の出力はそれぞれHIGH及びLOWである。この場合、NAND回路11及び12の出力はそれぞれLOW及びHIGHとなっている。入力信号がLOWからHIGHに遷移すると、インバータ13の出力がHIGHからLOWとなり、NAND回路11の出力はLOWからHIGHに遷移する。またインバータ15の出力がLOWからHIGHとなるが、NAND回路11の出力がLOWの間はインバータ15の出力の変化の影響はなく、NAND回路11の出力がHIGHに変化して初めてNAND回路12の出力がLOWに変化する。従って、入力信号がLOWからHIGHに遷移するときに、信号レベルの遷移を出力に伝達する経路はインバータ13の経路である。
入力信号がHIGHの場合、インバータ13及び15の出力はそれぞれLOW及びHIGHである。この場合、NAND回路11及び12の出力はそれぞれHIGH及びLOWとなっている。入力信号がHIGHからLOWに遷移すると、NAND回路11の一方の入力であるインバータ13の出力がHIGHとなるが、NAND回路11の他方の入力であるNAND回路12の出力がLOWであるために、NAND回路11の出力に変化は生じない。インバータ15の出力がHIGHからLOWに変化すると、NAND回路12の出力はLOWからHIGHに遷移する。NAND回路12の出力がHIGHに変化して初めて、NAND回路11の出力がLOWに変化する。従って、入力信号がHIGHからLOWに遷移するときに、信号レベルの遷移を出力に伝達する経路はインバータ15の経路である。
このように、入力信号がLOWからHIGHに遷移する場合とHIGHからLOWに遷移する場合とで、信号レベルの遷移を出力に伝達する経路が異なる。従って、それぞれの経路に設けられているインバータ13とインバータ14とで閾値を異ならせれば、シュミットトリガ回路を構成することができる。この際、インバータ13の閾値電圧とインバータ14の閾値電圧とを、所望の閾値に設定する必要がある。
図2は、インバータの閾値電圧を調整する回路の構成を示す図である。図2に示す回路は、インバータ13の閾値を調整する回路である。インバータ14の閾値についても同様の回路により調整することができる。
インバータ13は、PMOSトランジスタ21及びNMOSトランジスタ22を含む。PMOSトランジスタ21のチャネルとNMOSトランジスタ22のチャネルとは直列に接続され、PMOSトランジスタ21のゲートとNMOSトランジスタ22のゲートとが入力端子23に接続される。PMOSトランジスタ21のドレインとNMOSトランジスタ22のドレインとの結合点が出力ノードとして機能する。入力端子23に入力される入力信号が、PMOSトランジスタ21及びNMOSトランジスタ22から構成されるインバータにより反転されて、出力ノードから出力信号として出力される。インバータ13は、電源電圧VDDとグランド電圧VSSとにより駆動される。
インバータ13にはNMOSトランジスタ24が直列に接続されている。このNMOSトランジスタ24のON抵抗値を調整することにより、インバータ出力をNMOSトランジスタ22及び24を介してグランド電位側に引っ張る駆動力を変化させ、インバータ13の閾値電圧を異ならせることができる。
リファレンス回路30は、PMOSトランジスタ31、NMOSトランジスタ32、及びNMOSトランジスタ33を含む。PMOSトランジスタ31、NMOSトランジスタ32、及びNMOSトランジスタ33は、それぞれPMOSトランジスタ21、NMOSトランジスタ22、及びNMOSトランジスタ24と同一のサイズとなるように構成される。PMOSトランジスタ31のチャネルとNMOSトランジスタ32のチャネルとは直列に接続される。PMOSトランジスタ31のゲートとNMOSトランジスタ32のゲートとは纏められ、PMOSトランジスタ31のドレインとNMOSトランジスタ32のドレインとの結合点に接続される。これによりPMOSトランジスタ31及びNMOSトランジスタ32から構成されるインバータの入出力が短絡されて、この入出力短絡点には当該インバータの閾値電圧が現れる。
差動増幅器34は、その非反転入力端に上記閾値電圧を受け取り、反転入力端に参照電圧VREFを受け取る。差動増幅器34は、上記閾値電圧と参照電圧VREFとの差に応じた電圧を出力する。差動増幅器34の出力電圧は、NMOSトランジスタ24及びNMOSトランジスタ33のゲートに印加される。
前述のように、PMOSトランジスタ31、NMOSトランジスタ32、及びNMOSトランジスタ33は、それぞれPMOSトランジスタ21、NMOSトランジスタ22、及びNMOSトランジスタ24と同一のサイズである。またNMOSトランジスタ24及びNMOSトランジスタ33は同一のゲート電圧により制御される。従って、リファレンス回路30の閾値電圧はインバータ13の閾値電圧に等しいことになる。この構成により、差動増幅器34を介したフィードバック制御に基づいてリファレンス回路30の閾値電圧を参照電圧VREFに等しくなるように調整すると、インバータ13の閾値電圧が参照電圧VREFに等しくなるよう設定される。
図2に示すようなフィードバック制御に基づいた閾値調整機能により、図1に示すようなRSラッチの2つのインバータの閾値をそれぞれ異なった値に調整する技術が、例えば特許文献1に開示されている。しかし図2に示すような閾値調整回路では、入力バッファの閾値を調整値に設定するために、リファレンス回路30と差動増幅器34とに常時電流が流れることになる。従って、定常的に電力が消費されることになり、低消費電力が要求されるアプリケーションには適していない。また図1に示すシュミットトリガ回路は、単純なインバータからなる入力バッファに比較して回路素子の数が多く、効率的な回路構成であるとは言えない。
特開平8−070238号公報 特開昭62−123853号公報 特許第2861608号公報
以上を鑑みて本発明は、単純な構成のシュミットトリガ回路を提供することを目的とする。また更に、消費電力を抑えながら閾値を所望の値に設定したシュミットトリガ回路を提供することを目的とする。
シュミットトリガ回路は、第1の入力及び第2の入力が双方ともに第1の入力レベルの時に出力が第1の出力レベルであり、該第1の入力及び該第2の入力が双方ともに第2の入力レベルの時に該出力が第2の出力レベルであり、該第1の入力及び該第2の入力の一方が該第1の入力レベルで他方が該第2の入力レベルである時に該出力が該第1の出力レベルである2入力1出力の論理回路と、共通の入力信号を該第1の入力及び該第2の入力に入力する際に該第1の入力への入力タイミングと該第2の入力への入力タイミングとを異ならせる遅延素子とを含み、該論理回路の該第1の入力に対する第1の閾値電圧と該第2の入力に対する第2の閾値電圧とが互いに異なるように構成されていることを特徴とする。
また上記シュミットトリガ回路は、該第1の閾値電圧を制御する第1の閾値制御回路と、該第1の閾値電圧に関連する回路部分と実質的に同一の特性を有する第1のリファレンス回路と、該第1の閾値制御回路と実質的に同一の特性を有し該第1のリファレンス回路の閾値電圧をデジタル信号に応じて制御する第2の閾値制御回路と、該第2の閾値制御回路に該デジタル信号を供給するデジタル制御回路を更に含み、該デジタル制御回路は、該デジタル信号を変化させながら該第1のリファレンス回路の閾値電圧と所定の参照電圧との差電圧を監視し、該差電圧が実質的にゼロとなったときの該デジタル信号の値を記憶し、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第1の閾値制御回路に供給することにより該第1の閾値電圧を設定することを特徴とする。
本発明の少なくとも1つの実施例によれば、論理回路の2つの入力の一方に遅延素子を挿入することで、遷移方向の違いにより支配的な経路を異ならせる。またこれら2つの入力において閾値電圧を異ならせることにより、遷移方向に応じて閾値電圧を異ならせ、シュミットトリガ回路として機能する回路を構成することができる。
また閾値の制御をアナログ制御ではなくデジタル制御とすることにより、デジタル制御回路によりリファレンス回路の閾値電圧が参照電圧と等しくなるようなデジタルコードを検出・記憶し、シュミットトリガ回路の閾値電圧を制御する第1の閾値制御回路にはこの記憶したデジタルコードに等しいデジタルコードを供給することができる。適切な閾値電圧を達成するデジタルコードは既に記憶されているので、シュミットトリガ回路の通常の動作時において、リファレンス回路及び第2の閾値制御回路を駆動させておく必要はない。即ち、一旦第1の閾値制御回路のデジタルコードを設定したら、デジタル制御回路は、第2の閾値制御回路に供給するデジタルコードを所定値に設定することによりリファレンス回路及び第2の閾値制御回路に流れる電流量をゼロに設定することができる。このようにデジタル制御に基づいて閾値電圧を設定する構成とすることにより、リファレンス回路における余計な電力消費を無くすことができる。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図3は、本発明によるシュミットトリガ回路の構成の一例を示す図である。図3のシュミットトリガ回路40は、NOR回路41及び遅延素子42を含む。
入力信号INがLOWの場合、NOR回路41の入力A1及び入力A2は共にLOWである。この場合、NOR回路41の出力XはHIGHとなっている。入力信号INがLOWからHIGHに遷移すると、まず入力A1がLOWからHIGHとなり、NOR回路41の出力XはHIGHからLOWに遷移する。その後、遅延素子42の遅延時間後に、入力A2がLOWからHIGHへと遷移する。このとき既にNOR回路41の出力XはLOWになっているので、入力A2のLOWからHIGHへの遷移はNOR回路41の出力Xへの影響はない。従って、入力信号INがLOWからHIGHに遷移するときに、信号レベルの遷移を出力に伝達する支配的な経路は入力A1の経路である。
入力信号INがHIGHの場合、NOR回路41の入力A1及び入力A2は共にHIGHである。この場合、NOR回路41の出力XはLOWとなっている。入力信号INがHIGHからLOWに遷移すると、まず入力A1がHIGHからLOWとなるが、このときNOR回路41の出力XはHIGHのままである。その後、遅延素子42の遅延時間後に、入力A2がHIGHからLOWへと遷移し、NOR回路41の出力XはHIGHからLOWへと遷移する。従って、入力信号INがHIGHからLOWに遷移するときに、信号レベルの遷移を出力に伝達する支配的な経路は入力A2の経路である。
上記のような遷移方向の違いにより支配的な経路が異なるという性質を利用して、シュミットトリガ回路を実現することができる。図4(a)及び(b)は、図3のNOR回路の2つの入力において閾値電圧を異ならせた場合の動作を説明するための図である。この例では、入力A1の経路については閾値電圧をVIH1に設定し、入力A2の経路については閾値電圧をVTH2に設定している。
入力信号INがLOWからHIGHに遷移する場合、図4(a)に示すように、入力A1の信号波形43は入力A2の信号波形44よりも遅延素子42の遅延時間分早く変化する。この場合の支配的な経路は入力A1の経路であるので、遅延時間が十分に長いとすれば、信号波形43がタイミングT1で閾値電圧VTH1より上がったことに応答して、出力Xが遷移することになる。即ち、入力信号INがLOWからHIGHに遷移する場合の閾値電圧はVTH1である。
入力信号INがHIGHからLOWに遷移する場合、図4(b)に示すように、入力A1の信号波形45は入力A2の信号波形46よりも遅延素子42の遅延時間分早く変化する。この場合の支配的な経路は入力A2の経路であるので、信号波形46がタイミングT3で閾値電圧VTH2より下がったことに応答して、出力Xが遷移することになる。即ち、入力信号INがHIGHからLOWに遷移する場合の閾値電圧はVTH2である。
このようにNOR回路の2つの入力において閾値電圧を異ならせることにより、遷移方向に応じて閾値電圧が異なることになり、通常の動作条件ではシュミットトリガ回路として機能する回路を構成することができる。但し、このシュミットトリガ回路は厳密な意味でヒステリシス特性を実現するものではなく、所定の動作条件の下で擬似的なヒステリシス特性を実現するに過ぎない。例えば図4(a)において、遅延素子42の遅延時間(信号波形43及び44のタイミング差)に比較して信号の遷移速度が非常に遅い場合、信号波形44の閾値電圧VTH2を越えるタイミングT2が、信号波形43の閾値電圧VTH1を越えるタイミングT1よりも早くなるような場合が起こりえる。この場合、入力信号INがLOWからHIGHに遷移する状況であるにも関わらず、NOR回路41の出力を支配する閾値電圧はVTH2となってしまい、シュミットトリガ回路として動作しなくなる。また入力信号INが閾値電圧VTH2を越えるが閾値電圧VTH1を越えないような変化をする場合、本物のシュミットトリガ回路の場合には出力は変化しないはずであるが、図3のNOR回路41の場合には出力Xが変化してしまう。但し図4(b)に示すように入力信号INがHIGHからLOWに遷移する場合には、遅延素子42の遅延時間の長短に関わらず、また入力信号INの変化を示す波形の形状に関わらず、入力信号INが閾値電圧VTH2より下がらない限り、NOR回路41の出力Xは変化しない。
上述のように図3に示すシュミットトリガ回路40は厳密な意味でヒステリシス特性を実現するものではないが、所定の動作条件の下では遷移方向に応じて閾値電圧が異なることになり、シュミットトリガ回路としての特性を示す。即ち、遅延素子42の遅延時間に比較して信号の遷移速度が遅すぎない場合であれば、シュミットトリガ回路40はヒステリシス特性を有するシュミットトリガ回路として機能する。なお入力信号INが閾値電圧VTH2を越えるが閾値電圧VTH1を越えないような変化をする場合というのは、遅延素子42の遅延時間に比較して信号の遷移速度が遅いという場合の極端な例であると考えることができる。
このように図3のシュミットトリガ回路40は、第1の入力A1及び第2の入力A2が双方ともに第1の入力レベルHIGHの時に出力Xが第1の出力レベルLOWであり、該第1の入力A1及び該第2の入力A2が双方ともに第2の入力レベルLOWの時に該出力Xが第2の出力レベルHIGHであり、該第1の入力A1及び該第2の入力A2の一方が該第1の入力レベルHIGHで他方が該第2の入力レベルLOWである時に該出力Xが該第1の出力レベルLOWである2入力1出力の論理回路(NOR回路41)を含む。更にシュミットトリガ回路40は、共通の入力信号INを該第1の入力A1及び該第2の入力A2に入力する際に該第1の入力A1への入力タイミングと該第2の入力A2への入力タイミングとを異ならせる遅延素子42を含み、NOR回路41の該第1の入力A1に対する第1の閾値電圧VTH1と該第2の入力A2に対する第2の閾値電圧VTH2とが互いに異なるように構成されていることを特徴とする。
なお第1の入力A1に対する第1の閾値電圧VTH1と第2の入力A2に対する第2の閾値電圧VTH2とが互いに異なるように構成するためには、NOR回路41とグランド電圧との間にNMOSトランジスタを設け、そのON抵抗を制御すればよい。また或いは、入力A1と入力A2との前段にそれぞれバッファ回路を挿入して、それらのバッファ回路の閾値電圧を互いに異ならせるように構成してもよい。
図5は、NOR回路の2つの入力において閾値電圧を異ならせる構成の一例を示す図である。図5において、NOR回路41は、PMOSトランジスタ51及び52とNMOSトランジスタ53及び54を含む。PMOSトランジスタ51とNMOSトランジスタ54との直接接続により入力A2に対する論理反転機能を実現し、PMOSトランジスタ52とNMOSトランジスタ53との直列接続により入力A1に対する論理反転機能を実現する。更にPMOSトランジスタ51と52とを直列に接続することにより、入力A1又はA2の何れかがHIGHとなったときに、他方の値に関わらずに出力Xを電源電圧VDDから切り離す。
入力A1に対する論理反転回路であるPMOSトランジスタ52とNMOSトランジスタ53との直列接続に、NMOSトランジスタ55が直列に接続されている。このNMOSトランジスタ55のON抵抗値を調整することにより、入力A1に対する論理反転回路の閾値電圧を調整することができる。同様に、PMOSトランジスタ51とNMOSトランジスタ54との直接接続に、NMOSトランジスタ56が直列に接続されている。このNMOSトランジスタ56のON抵抗値を調整することにより、入力A2に対する論理反転回路の閾値電圧を調整することができる。図5の例では、トランジスタの相対的なゲート幅を、NMOSトランジスタ55については2、NMOSトランジスタ56については1としている。これにより、NMOSトランジスタ55のON抵抗値はNMOSトランジスタ56のON抵抗値の1/2となる。このON抵抗値の違いにより、入力A1に対する閾値電圧と入力A2に対する閾値電圧とが、互いに異なった値に設定される。
図6は、本発明によるシュミットトリガ回路の構成の別の一例を示す図である。図3のシュミットトリガ回路60は、NAND回路61及び遅延素子62を含む。
入力信号INがLOWの場合、NAND回路61の入力A1及び入力A2は共にLOWである。この場合、NAND回路61の出力XはHIGHとなっている。入力信号INがLOWからHIGHに遷移すると、まず入力A1がLOWからHIGHとなるが、このときNAND回路61の出力XはHIGHのままである。その後、遅延素子62の遅延時間後に、入力A2がLOWからHIGHへと遷移し、NAND回路61の出力XはHIGHからLOWへと遷移する。従って、入力信号INがLOWからHIGHに遷移するときに、信号レベルの遷移を出力に伝達する支配的な経路は入力A2の経路である。
入力信号INがHIGHの場合、NAND回路61の入力A1及び入力A2は共にHIGHである。この場合、NAND回路61の出力XはLOWとなっている。入力信号INがHIGHからLOWに遷移すると、まず入力A1がHIGHからLOWとなり、NAND回路61の出力XはLOWからHIGHに遷移する。その後、遅延素子62の遅延時間後に、入力A2がHIGHからLOWへと遷移する。このとき既にNAND回路61の出力XはHIGHになっているので、入力A2のHIGHからLOWへの遷移はNAND回路61の出力Xへの影響はない。従って、入力信号INがLOWからHIGHに遷移するときに、信号レベルの遷移を出力に伝達する支配的な経路は入力A1の経路である。
図6のNAND回路61は、2つの入力に対する閾値電圧を互いに異ならせるように構成される。これにより、上記のような遷移方向の違いにより支配的な経路が異なるという性質を利用して、シュミットトリガ回路を実現する。即ち、図6のシュミットトリガ回路60は、第1の入力A1及び第2の入力A2が双方ともに第1の入力レベルLOWの時に出力Xが第1の出力レベルHIGHであり、該第1の入力A1及び該第2の入力A2が双方ともに第2の入力レベルHIGHの時に該出力Xが第2の出力レベルLOWであり、該第1の入力A1及び該第2の入力A2の一方が該第1の入力レベルLOWで他方が該第2の入力レベルHIGHである時に該出力Xが該第1の出力レベルHIGHである2入力1出力の論理回路(NAND回路61)を含む。更にシュミットトリガ回路60は、共通の入力信号INを該第1の入力A1及び該第2の入力A2に入力する際に該第1の入力A1への入力タイミングと該第2の入力A2への入力タイミングとを異ならせる遅延素子62を含み、NAND回路61の該第1の入力A1に対する第1の閾値電圧と該第2の入力A2に対する第2の閾値電圧とが互いに異なるように構成されていることを特徴とする。
上記のように、本願実施例のシュミットトリガ回路に用いる2入力1出力の論理回路は、NOR回路でもNAND回路でもよい。また同様に、OR回路でもAND回路でもよい。具体的には、2入力が互いに0の時に出力が第1のレベルで、2入力が互いに1の時に出力が第2のレベルで、2入力の一方が0で他方が1の時に出力が第1のレベルであるような回路(例えばAND回路やNAND回路)であるか、或いは、2入力が互いに0の時に出力が第1のレベルで、2入力が互いに1の時に出力が第2のレベルで、2入力の一方が0で他方が1の時に出力が第2のレベルであるような回路(例えばOR回路やNOR回路)であればよい。
図7は、論理回路の閾値を設定する構成の一例を示す図である。図7において、図5と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図7に示す構成においては、NOR回路41の入力A1に対する閾値電圧を制御する閾値制御回路71と、NOR回路41の入力A2に対する閾値電圧を制御する閾値制御回路72とが設けられる。閾値制御回路71は、入力A1に対する論理反転回路であるPMOSトランジスタ52及びNMOSトランジスタ53の直列接続と、グランド電位VSSとの間に、並列に複数個設けられたNMOSトランジスタ73乃至76を含む。また閾値制御回路72は、入力A2に対する論理反転回路であるPMOSトランジスタ51及びNMOSトランジスタ54の直列接続と、グランド電位VSSとの間に、並列に複数個設けられたNMOSトランジスタ77乃至80を含む。
閾値設定回路81は、閾値制御回路71のON抵抗値を制御するデジタル信号を生成する。このデジタル信号の各ビットがNMOSトランジスタ73乃至76の各ゲートに供給される。閾値設定回路82は、閾値制御回路72のON抵抗値を制御するデジタル信号を生成する。このデジタル信号の各ビットがNMOSトランジスタ77乃至80の各ゲートに供給される。
図8は、閾値設定回路81の詳細な構成を説明するための図である。閾値設定回路81は、リファレンス回路91、閾値制御回路92、コンパレータ93、及びアップカウンタ94を含む。
リファレンス回路91は、PMOSトランジスタ101及び102と、NMOSトランジスタ103を含む。PMOSトランジスタ102のゲート及びドレインとNMOSトランジスタ103のゲート及びドレインとを全て共通の1つのノードAに接続し、このノードAに現れる電圧をリファレンス回路91の閾値電圧として、コンパレータ93の非反転入力端に供給する。コンパレータ93の反転入力端には、参照電圧VIHrefが供給される。
リファレンス回路91は、図7のNOR回路41の入力A1に対する閾値電圧に関連する回路部分、即ちPMOSトランジスタ51及び52とNMOSトランジスタ53との直列接続からなる回路部分、と実質的に同一の特性を有する。即ち、図8のPMOSトランジスタ101及び102及びNMOSトランジスタ103は、図7のPMOSトランジスタ51及び52及びNMOSトランジスタ53と、同一のサイズ・構造を有する。
閾値制御回路92は、NMOSトランジスタ103のソースとグランド電圧VSSとの間に複数個並列に設けられたNMOSトランジスタ104乃至107を含む。閾値制御回路92は、図7の閾値制御回路71と実質的に同一の特性を有しリファレンス回路91の閾値電圧をデジタル信号に応じて制御する。アップカウンタ94は、デジタル信号C0乃至C3をNMOSトランジスタ104乃至107のゲートにそれぞれ供給する。
アップカウンタ94は、上記デジタル信号を変化させながらリファレンス回路91の閾値電圧と所定の参照電圧VIHrefとの差電圧を監視し、差電圧が実質的にゼロとなったときのデジタル信号の値を記憶する。アップカウンタ94は更に、この記憶値と同一の値のデジタル信号C0'乃至C3'を閾値制御回路71(図7参照)に供給することにより、NOR回路41の入力A1に対する閾値電圧を設定する。
前述のように、NOR回路41の入力A1に関連する回路部分及び閾値制御回路71は、それぞれリファレンス回路91及び閾値制御回路92と同一の特性を有する。閾値制御回路71と閾値制御回路92とは同一の値のデジタル信号により制御される。従って、NOR回路41の入力A1に対する閾値電圧はリファレンス回路91の閾値電圧に等しいことになる。アップカウンタ94による制御に基づいてリファレンス回路91の閾値電圧を参照電圧VIHrefに等しくなるように調整してあるので、NOR回路41の入力A1に対する閾値電圧は参照電圧VIHrefに等しくなるよう設定される。
図2の従来の構成と比較すると、図8に示す閾値設定回路は、閾値の設定をデジタル制御により行う点が相違する。アナログ制御ではなくデジタル制御とすることにより、アップカウンタ94によりリファレンス回路91の閾値電圧が参照電圧と等しくなるような閾値制御回路92へのデジタルコードを検出・記憶し、NOR回路41の入力A1に対する閾値電圧を制御する閾値制御回路71にはこの記憶したデジタルコードに等しいデジタルコードを供給することができる。適切な閾値電圧を達成するデジタルコードは既に記憶されているので、NOR回路41の通常の動作時において、リファレンス回路91及び閾値制御回路92を駆動させておく必要はない。即ち、一旦閾値制御回路71のデジタルコードを設定したら、アップカウンタ94は、閾値制御回路92に供給するデジタルコードを所定値に設定することによりリファレンス回路91及び閾値制御回路92に流れる電流量をゼロに設定することができる。このようにデジタル制御に基づいて閾値電圧を設定する構成とすることにより、リファレンス回路における余計な電力消費を無くすことができる。
以下に、図8に示す閾値設定回路81の構成・動作をより詳細に説明する。複数のNMOSトランジスタ104乃至107のゲートには、アップカウンタ94から出力されるデジタル信号の各ビットC0乃至C3がそれぞれ供給される。NMOSトランジスタ104乃至107のゲート幅Wは、相対値としてそれぞれ例えば1、2、4、8である。各NMOSトランジスタ104乃至107のON抵抗値がゲート幅Wに略反比例する場合、ビットC0乃至C3から構成されるデジタル信号を2進数として表現することにより、その2進数の値に応じたON抵抗値を実現することができる。即ち、例えば(C3,C2,C1,C0)が(0,0,1,1)であれば、NMOSトランジスタ104及び105が導通状態、NMOSトランジスタ106及び107が非導通状態となり、相対的なON抵抗値は1/3になる。また例えば(C3,C2,C1,C0)が(1,0,0,1)であれば、NMOSトランジスタ104及び107が導通状態、NMOSトランジスタ105及び106が非導通状態となり、相対的なON抵抗値は1/9になる。
アップカウンタ94は、ビットC0乃至C3で表現される2進数をカウントアップしていく。即ち、(C3,C2,C1,C0)が(0,0,0,0)から開始して、(0,0,0,1)、(0,0,1,0)、(0,0,1,1)、(0,1,0,0)、(0,1,0,1)、・・・とカウント値を1ずつ増加させていく。このカウントアップ動作はスタート信号Startのアサートにより開始され、クロック信号Clockに同期して行われる。カウントアップ動作の間、アップカウンタ94はコンパレータ93に供給する活性化信号をEnable状態として、コンパレータ93を活性化する。
閾値制御回路92の全体的なON抵抗値は、アップカウンタ94のカウント値がカウントアップしていくのに応じて徐々に減少していく。閾値制御回路92のON抵抗値が減少するに従い、リファレンス回路91の閾値電圧(ノードAの電位)は下降していく。リファレンス回路91の閾値電圧が参照電圧VIHrefよりも大きい場合、コンパレータ93の出力はHIGHである。アップカウンタ94は、コンパレータ93の出力がHIGHの間はカウントアップ動作を続ける。
アップカウンタ94のカウント値のカウントアップによりリファレンス回路91の閾値電圧が下降していくと、ある時点でリファレンス回路91の閾値電圧が参照電圧VIHref以下になる。リファレンス回路91の閾値電圧が参照電圧VIHref以下になると、コンパレータ93の出力(判定信号Judge)はLOWとなる。このコンパレータ93の出力のLOWへの変化は、リファレンス回路91の閾値電圧と参照電圧VIHrefとの差電圧が実質的にゼロになり、閾値電圧が参照電圧VIHrefに等しくなるように調整されたことを示す。
アップカウンタ94は、コンパレータ93のLOW出力に応答して、カウントアップ動作を停止してその時のカウント値を記憶する。アップカウンタ94は、記憶したカウント値と同一の値のデジタル信号を閾値制御回路71(図7参照)に供給するとともに、閾値制御回路92に供給するデジタル信号の値を所定値(この場合は"0")に設定することにより、リファレンス回路91に流れる電流量をゼロにする。またアップカウンタ94は更に、コンパレータ93に供給する活性化信号をDisable状態として、コンパレータ93を非活性化する。これにより、アップカウンタ94を介したNOR回路41の入力A1の閾値設定が終了した後は、リファレンス回路91、閾値制御回路92、及びコンパレータ93に流れる電流をゼロにして、余計な電力消費をなくすことができる。
図9は、閾値設定回路82の詳細な構成を説明するための図である。閾値設定回路82は、リファレンス回路111、閾値制御回路112、コンパレータ113、及びアップカウンタ114を含む。
リファレンス回路111は、PMOSトランジスタ121及び122と、NMOSトランジスタ123を含む。PMOSトランジスタ121のゲート及びドレインとNMOSトランジスタ123のゲート及びドレインとを全て共通の1つのノードAに接続し、このノードAに現れる電圧をリファレンス回路111の閾値電圧として、コンパレータ113の非反転入力端に供給する。コンパレータ113の反転入力端には、参照電圧VILrefが供給される。
リファレンス回路111は、図7のNOR回路41の入力A2に対する閾値電圧に関連する回路部分、即ちPMOSトランジスタ51及び52とNMOSトランジスタ54との直列接続からなる回路部分、と実質的に同一の特性を有する。即ち、図9のPMOSトランジスタ121及び122及びNMOSトランジスタ123は、図7のPMOSトランジスタ51及び52及びNMOSトランジスタ54と、同一のサイズ・構造を有する。
閾値制御回路112は、NMOSトランジスタ123のソースとグランド電圧VSSとの間に複数個並列に設けられたNMOSトランジスタ124乃至127を含む。閾値制御回路112は、図7の閾値制御回路72と実質的に同一の特性を有しリファレンス回路111の閾値電圧をデジタル信号に応じて制御する。アップカウンタ114は、デジタル信号C0乃至C3をNMOSトランジスタ124乃至127のゲートにそれぞれ供給する。
アップカウンタ114は、上記デジタル信号を変化させながらリファレンス回路111の閾値電圧と所定の参照電圧VILrefとの差電圧を監視し、差電圧が実質的にゼロとなったときのデジタル信号の値を記憶する。アップカウンタ114は更に、この記憶値と同一の値のデジタル信号C0'乃至C3'を閾値制御回路72(図7参照)に供給することにより、NOR回路41の入力A2に対する閾値電圧を設定する。
図9に示す閾値設定回路82の動作は、図8に示す閾値設定回路81の動作と同様であるので、その説明を省略する。図7乃至図9に示すような構成を用いて、閾値設定回路81によりNOR回路41の入力A1に対する閾値電圧をVIHrefに設定し、閾値設定回路82によりNOR回路41の入力A2に対する閾値電圧をVILrefに設定することができる。
図10は、アップカウンタの回路構成の一例を示す図である。図10は図8のアップカウンタ94の構成を示すが、図9のアップカウンタ114も同一の構成であってよい。
図10のアップカウンタ94は、NAND回路131乃至133、インバータ134、スタート/ストップ制御回路135、4ビットカウンタ136、及びラッチ137を含む。NAND回路131とNAND回路132とは、互いの出力を入力の1つとすることによりRSラッチを構成する。
スタート/ストップ制御回路135は、4ビットカウンタ136へのクロック信号CKの供給を制御することにより、4ビットカウンタ136のカウントアップ動作の開始/停止を制御する。また4ビットカウンタ136をリセットしてカウント値を"0000"に設定する機能を有する。スタート/ストップ制御回路135の動作は、NAND回路132の出力及びNAND回路133の出力により制御される。
ラッチ137は、コンパレータ93(図8参照)からの判定信号JudgeのLOWへの変化に応じたNAND回路131の出力のHIGHへの変化に応答して、4ビットカウンタ136のカウント値をラッチする。ラッチ137が保持する値は、デジタル信号C0'乃至C3'として閾値制御回路71(図7参照)に供給される。
図11は、アップカウンタ94の動作を説明するためのタイミング図である。以下に、図10及び図11を用いて、アップカウンタ94の動作を説明する。
電源ONによる回路の起動時に、リセット信号としてNAND回路131の1つの入力にLOWパルスが入力される。これによりNAND回路131の出力がHIGHとなる。このとき動作開始信号StartはLOWでありNAND回路133の出力はHIGHとなっている。従って、NAND回路132の2つの入力はHIGHであり、NAND回路132の出力はLOWとなる。また起動時リセット信号は回路起動時にLOWになった後はHIGHに固定される。これがアップカウンタ94の初期状態である。
上記初期状態において、動作開始信号StartがLOWからHIGHに変化することにより、カウントアップ動作の開始を指示する。これに応じてNAND回路133の出力が一定時間(インバータ134の遅延時間分)だけLOWになる。このNAND回路133の出力のLOWパルスに応答して、スタート/ストップ制御回路135がクロック信号CKの4ビットカウンタ136への供給を開始し、4ビットカウンタ136にカウントアップ動作を行わせる。4ビットカウンタ136の初期値は"0000"となっており、クロック信号CKに同期して1ずつカウント値が増加していく。図11において、このカウント値はC[3:0]として示されている。
またNAND回路133の出力のLOWパルスに応じてNAND回路132の出力がHIGHとなり、このNAND回路132のHIGH出力がコンパレータ制御信号ENcontrolとしてコンパレータ93に供給される。これによりコンパレータ93が活性化される。カウントアップ動作の開始時には図11に示すようにノードAの電圧(リファレンス回路91の閾値電圧)が参照電圧VIHrefよりも高いので、コンパレータ93の出力である判定信号JudgeはHIGHとなる。起動時リセット信号もHIGHであるので、NAND回路131の出力はLOWとなる。
図11に示すように4ビットカウンタ136のカウント値C[3:0]のカウントアップによりノードAの電圧が下降していくと、ある時点でノードAの電圧が参照電圧VIHref以下になる。ノードAの電圧が参照電圧VIHref以下になると、コンパレータ93の出力(判定信号Judge)はLOWとなる。この判定信号JudgeのLOWへの変化は、リファレンス回路91の閾値電圧と参照電圧VIHrefとの差電圧が実質的にゼロになり、閾値電圧が参照電圧VIHrefに等しくなるように調整されたことを示す。
判定信号JudgeのLOWへの変化に応答して、NAND回路131の出力がHIGHへと変化する。この変化に応答して、ラッチ137が4ビットカウンタ136のカウント値をラッチする。図11の例では、ノードAの電圧が参照電圧VIHref以下になるときのカウント値C[3:0]は"0101"であり、この値"0101"がラッチ137に格納される。ラッチ137が"0101"を格納すると、図11に示されるようにラッチ137の出力C[3:0]'が"0101"に設定される。これにより、NOR回路41(図7参照)の入力A1に対する閾値を設定する閾値制御回路71へのデジタル信号が、所望の値に設定される。
また判定信号JudgeのLOWへの変化に応答して、NAND回路131の出力がHIGHへと変化すると、NAND回路132の出力がLOWとなる。このNAND回路132の出力はコンパレータ制御信号ENcontrolであり、図11の最下段に示すようにコンパレータ制御信号ENcontrolはカウント動作の間HIGHレベルを保持した後に、ノードAの電圧が参照電圧VIHrefよりも低くなったことに応答してLOWへと変化する。これによりコンパレータ93が非活性状態となり、コンパレータ93による電力消費がなくなる。
またNAND回路132の出力がLOWとなると、これに応答してスタート/ストップ制御回路135が4ビットカウンタ136へのクロック信号CKの供給を停止すると共に、4ビットカウンタ136のカウント値を"0000"にリセットする。このリセット動作が、図11においてカウント値C[3:0]の"0000"への変化として示されている。このように閾値制御回路92(図8参照)に供給するデジタル信号の値を所定値(この場合は"0000")に設定することにより、リファレンス回路91に流れる電流量をゼロにする。
以上の動作により、NOR回路41の入力A1に対する閾値電圧が参照電圧VIHrefに等しくなるように調整される。またこの調整後には、リファレンス回路91、閾値制御回路92、及びコンパレータ93に流れる電流をゼロにして、余計な電力消費をなくすことができる。また同様の構成・動作のアップカウンタ114により、NOR回路41の入力A2に対する閾値電圧が参照電圧VILrefに等しくなるように調整される。またこの調整後には、リファレンス回路111、閾値制御回路112、及びコンパレータ113に流れる電流をゼロにして、余計な電力消費をなくすことができる。
図12は、閾値設定回路81及び閾値設定回路82の構成の変形例を示す図である。図8及び図9では、閾値設定回路81と閾値設定回路82とがそれぞれ独立別個の回路である構成を示した。図12には、閾値設定回路81と閾値設定回路82とで共有できる部分を共有化した構成を示す。
図12の閾値設定回路は、リファレンス回路141、閾値制御回路142、コンパレータ143、アップカウンタ144、及びスイッチ回路145を含む。
リファレンス回路141は、PMOSトランジスタ151及び152、NMOSトランジスタ153、及びスイッチ回路158を含む。スイッチ回路158は、PMOSトランジスタ151のゲート及びPMOSトランジスタ152のゲートの何れか一方を選択してグランド電位VSSに接続すると共に、他方をノードAに接続する。スイッチ回路158によりノードAに接続するゲートとして選択されたゲートと、PMOSトランジスタ152のドレインと、NMOSトランジスタ153のゲート及びドレインとを、全て共通の1つのノードAに接続し、このノードAに現れる電圧をリファレンス回路141の閾値電圧として、コンパレータ143の非反転入力端に供給する。
スイッチ回路158が、PMOSトランジスタ151のゲートをグランド電位VSSに接続し、PMOSトランジスタ152のゲートをノードAに接続した場合、リファレンス回路141は、図8のリファレンス回路91と同等の回路構成となる。この時、リファレンス回路141は、図7のNOR回路41の入力A1に対する閾値電圧に関連する回路部分、即ちPMOSトランジスタ51及び52とNMOSトランジスタ53との直列接続からなる回路部分、と実質的に同一の特性を有する。即ち、図12のPMOSトランジスタ151及び152及びNMOSトランジスタ153は、図7のPMOSトランジスタ51及び52及びNMOSトランジスタ53と、同一のサイズ・構造を有する。
スイッチ回路158が、PMOSトランジスタ152のゲートをグランド電位VSSに接続し、PMOSトランジスタ151のゲートをノードAに接続した場合、リファレンス回路141は、図9のリファレンス回路111と同等の回路構成となる。この時、リファレンス回路141は、図7のNOR回路41の入力A2に対する閾値電圧に関連する回路部分、即ちPMOSトランジスタ51及び52とNMOSトランジスタ54との直列接続からなる回路部分、と実質的に同一の特性を有する。即ち、図12のPMOSトランジスタ151及び152及びNMOSトランジスタ153は、図7のPMOSトランジスタ51及び52及びNMOSトランジスタ54と、同一のサイズ・構造を有する。
スイッチ回路145は、参照電圧VIHref及び参照電圧VILrefの何れか一方を選択してコンパレータ143の反転入力端に結合する。これにより、コンパレータ143は、リファレンス回路141の閾値電圧と、参照電圧VIHref及び参照電圧VILrefの何れかとを比較する。
閾値制御回路142は、NMOSトランジスタ153のソースとグランド電圧VSSとの間に複数個並列に設けられたNMOSトランジスタ154乃至157を含む。閾値制御回路142は、図7の閾値制御回路71及び閾値制御回路72と実質的に同一の特性を有しリファレンス回路141の閾値電圧をデジタル信号に応じて制御する。アップカウンタ144は、デジタル信号C0乃至C3をNMOSトランジスタ154乃至157のゲートにそれぞれ供給する。
スタート信号Start−1がアサートされる場合、スイッチ回路158の接続状態を制御してリファレンス回路141を図8のリファレンス回路91と同一の構成にする。またスイッチ回路145の接続状態を制御して、コンパレータ143がリファレンス回路141の閾値電圧と参照電圧VIHrefとを比較するように設定する。このスタート信号Start−1のアサートに応答して、アップカウンタ144は、図7の閾値制御回路71に供給するデジタル信号C0−1乃至C3−1を決定する動作を実行する。即ち、アップカウンタ144は、デジタル信号C0乃至C3を変化させながらリファレンス回路141の閾値電圧と所定の参照電圧VIHrefとの差電圧を監視し、差電圧が実質的にゼロとなったときのデジタル信号の値を記憶する。アップカウンタ144は更に、この記憶値と同一の値のデジタル信号C0−1乃至C3−1を閾値制御回路71(図7参照)に供給する。これにより、NOR回路41の入力A1に対する閾値電圧を設定する。
スタート信号Start−2がアサートされる場合、スイッチ回路158の接続状態を制御してリファレンス回路141を図9のリファレンス回路111と同一の構成にする。またスイッチ回路145の接続状態を制御して、コンパレータ143がリファレンス回路141の閾値電圧と参照電圧VILrefとを比較するように設定する。このスタート信号Start−2のアサートに応答して、アップカウンタ144は、図7の閾値制御回路72に供給するデジタル信号C0−2乃至C3−2を決定する動作を実行する。即ち、アップカウンタ144は、デジタル信号C0乃至C3を変化させながらリファレンス回路141の閾値電圧と所定の参照電圧VILrefとの差電圧を監視し、差電圧が実質的にゼロとなったときのデジタル信号の値を記憶する。アップカウンタ144は更に、この記憶値と同一の値のデジタル信号C0−2乃至C3−2を閾値制御回路72(図7参照)に供給する。これにより、NOR回路41の入力A2に対する閾値電圧を設定する。
このように、図12の構成では、閾値設定回路81と閾値設定回路82とで共有できる部分を共有化することにより、効率的な回路構成を実現している。この場合のアップカウンタ144の構成としては、図10に示すアップカウンタ94の構成に更に一つラッチを追加して、元のラッチ137にC0−1乃至C3−1を記憶させ、追加のラッチにC0−2乃至C3−2を記憶させればよい。この場合、何れのラッチに4ビットカウンタ136のカウント値を格納するのかを制御するためには、スタート信号Start−1とスタート信号Start−2との何れのアサートに応答して動作しているのかを記憶しておき、その記憶値に応じて4ビットカウンタ136のカウント値の格納先を切り替えるような構成とすればよい。
図13は、論理回路の閾値を設定する構成の別の一例を示す図である。図13に示すNAND回路61は、図6に示すシュミットトリガ回路60に用いるNAND回路61を想定している。
図13に示す構成においては、NAND回路61の入力A1に対する閾値電圧を制御する閾値制御回路161と、NAND回路61の入力A2に対する閾値電圧を制御する閾値制御回路162とが設けられる。閾値制御回路161は、入力A1に対する論理反転回路であるPMOSトランジスタ65及びNMOSトランジスタ64の直列接続と、正の電源電位VDDとの間に、並列に複数個設けられたPMOSトランジスタ163乃至166を含む。また閾値制御回路162は、入力A2に対する論理反転回路であるPMOSトランジスタ66及びNMOSトランジスタ63の直列接続と、正の電源電位VDDとの間に、並列に複数個設けられたPMOSトランジスタ167乃至170を含む。
閾値設定回路171は、閾値制御回路161のON抵抗値を制御するデジタル信号を生成する。このデジタル信号の各ビットがNMOSトランジスタ163乃至166の各ゲートに供給される。閾値設定回路172は、閾値制御回路162のON抵抗値を制御するデジタル信号を生成する。このデジタル信号の各ビットがNMOSトランジスタ167乃至70の各ゲートに供給される。
閾値設定回路171及び172は、図8及び図9で説明した閾値設定回路81及び82と同様の構成、或いは図12で説明したように回路部分を共有化した閾値設定回路と同様の構成でよい。但し、リファレンス回路とその閾値電圧を調整する閾値制御回路は、図13に示すNAND回路61及び閾値制御回路161及び162の構成を模擬し同一の特性を有する回路とする必要がある。即ち閾値制御回路161がNAND回路61と正の電源電圧VDDとの間に複数個並列に設けられたPMOSトランジスタで構成されるのと同様に、リファレンス回路用の閾値制御回路はリファレンス回路と正の電源電圧VDDとの間に複数個並列に設けられたPMOSトランジスタとして構成される。この際のリファレンス回路は、1つのPMOSトランジスタと2つのNMOSトランジスタが直列に接続され、2つのNMOSトランジスタのうちの一方のゲートがVDDに結合され、他方のゲートがPMOSトランジスタのゲートと共に、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの結合点に接続され、その結合点に閾値電圧を生成する構成であってよい。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
(付記1)
第1の入力及び第2の入力が双方ともに第1の入力レベルの時に出力が第1の出力レベルであり、該第1の入力及び該第2の入力が双方ともに第2の入力レベルの時に該出力が第2の出力レベルであり、該第1の入力及び該第2の入力の一方が該第1の入力レベルで他方が該第2の入力レベルである時に該出力が該第1の出力レベルである2入力1出力の論理回路と、
共通の入力信号を該第1の入力及び該第2の入力に入力する際に該第1の入力への入力タイミングと該第2の入力への入力タイミングとを異ならせる遅延素子と、
を含み、該論理回路の該第1の入力に対する第1の閾値電圧と該第2の入力に対する第2の閾値電圧とが互いに異なるように構成されていることを特徴とするシュミットトリガ回路。
(付記2)
該第1の閾値電圧を制御する第1の閾値制御回路と、
該第1の閾値電圧に関連する回路部分と実質的に同一の特性を有する第1のリファレンス回路と、
該第1の閾値制御回路と実質的に同一の特性を有し該第1のリファレンス回路の閾値電圧をデジタル信号に応じて制御する第2の閾値制御回路と、
該第2の閾値制御回路に該デジタル信号を供給するデジタル制御回路
を更に含み、該デジタル制御回路は、該デジタル信号を変化させながら該第1のリファレンス回路の閾値電圧と所定の参照電圧との差電圧を監視し、該差電圧が実質的にゼロとなったときの該デジタル信号の値を記憶し、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第1の閾値制御回路に供給することにより該第1の閾値電圧を設定することを特徴とする付記1記載のシュミットトリガ回路。
(付記3)
該第2の閾値電圧を制御する第3の閾値制御回路と、
該第2の閾値電圧に関連する回路部分と実質的に同一の特性を有する第2のリファレンス回路と、
該第3の閾値制御回路と実質的に同一の特性を有し該第2のリファレンス回路の閾値電圧を第2のデジタル信号に応じて制御する第4の閾値制御回路
を更に含み、前記デジタル制御回路は、該第4の閾値制御回路への該第2のデジタル信号を変化させながら該第2のリファレンス回路の閾値電圧と所定の参照電圧との差電圧を監視し、該差電圧が実質的にゼロとなったときの該第2のデジタル信号の値を記憶し、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第3の閾値制御回路に供給することにより該第2の閾値電圧を設定することを特徴とする付記2記載のシュミットトリガ回路。
(付記4)
該第2の閾値電圧を制御する第3の閾値制御回路と、
該第2の閾値電圧に関連する回路部分と実質的に同一の特性を有する第2のリファレンス回路と、
該第3の閾値制御回路と実質的に同一の特性を有し該第2のリファレンス回路の閾値電圧を第2のデジタル信号に応じて制御する第4の閾値制御回路と、
該第4の閾値制御回路に該第2のデジタル信号を供給する第2のデジタル制御回路
を更に含み、該第2のデジタル制御回路は、該第4の閾値制御回路への該第2のデジタル信号を変化させながら該第2のリファレンス回路の閾値電圧と所定の参照電圧との差電圧を監視し、該差電圧が実質的にゼロとなったときの該第2のデジタル信号の値を記憶し、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第3の閾値制御回路に供給することにより該第2の閾値電圧を設定することを特徴とする付記2記載のシュミットトリガ回路。
(付記5)
該論理回路は第1の電源電圧と第2の電源電圧とに基づいて動作し、該第1の閾値制御回路は該論理回路と該第2の電源電圧との間に設けられる抵抗値を制御する抵抗値制御回路であり、該第1のリファレンス回路は該第1の電源電圧と該第2の電源電圧とに基づいて動作し、該第2の閾値制御回路は該リファレンス回路と該第2の電源電圧との間に設けられる抵抗値を制御する抵抗値制御回路であることを特徴とする付記2記載のシュミットトリガ回路。
(付記6)
該論理回路はNOR回路であり、該第1の閾値制御回路は該論理回路とグランド電圧との間に複数個並列に設けられた第1のNMOSトランジスタであり、該第2の閾値制御回路は該第1のリファレンス回路と該グランド電圧との間に複数個並列に設けられた第2のNMOSトランジスタであり、
該複数の第1のNMOSトランジスタの各ゲート及び該複数の第2のNMOSトランジスタの各ゲートには該デジタル制御回路から出力されるデジタル信号の各ビットが供給されることを特徴とする付記2記載のシュミットトリガ回路。
(付記7)
該論理回路はNAND回路であり、該第1の閾値制御回路は該論理回路と正の電源電圧との間に複数個並列に設けられた第1のPMOSトランジスタであり、該第2の閾値制御回路は該第1のリファレンス回路と該正の電源電圧との間に複数個並列に設けられた第2のPMOSトランジスタであり、
該複数の第1のPMOSトランジスタの各ゲート及び該複数の第2のPMOSトランジスタの各ゲートには該デジタル制御回路から出力されるデジタル信号の各ビットが供給されることを特徴とする付記2記載のシュミットトリガ回路。
(付記8)
該デジタル制御回路は、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第1の閾値制御回路に供給するとともに、該第2の閾値制御回路に供給するデジタル信号の値を所定値に設定することにより該第1のリファレンス回路に流れる電流量をゼロにすることを特徴とする付記2に記載のシュミットトリガ回路。
(付記9)
該第1のリファレンス回路の閾値電圧と該所定の参照電圧とを入力とする比較器を更に含み、該デジタル制御回路は、該第2の閾値制御回路に供給する該デジタル信号の値をカウンタにより順番に変化させながら該比較器の出力を監視することを特徴とする付記2記載のシュミットトリガ回路。
(付記10)
該デジタル制御回路は、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第1の閾値制御回路に供給するとともに、該比較器を非活性化することを特徴とする付記9記載のシュミットトリガ回路。
シュミットトリガ回路の構成の一例を示す図である。 インバータの閾値電圧を調整する回路の構成を示す図である。 本発明によるシュミットトリガ回路の構成の一例を示す図である。 図3のNOR回路の2つの入力において閾値電圧を異ならせた場合の動作を説明するための図である。 NOR回路の2つの入力において閾値電圧を異ならせる構成の一例を示す図である。 本発明によるシュミットトリガ回路の構成の別の一例を示す図である。 論理回路の閾値を設定する構成の一例を示す図である。 閾値設定回路の詳細な構成を説明するための図である。 閾値設定回路の詳細な構成を説明するための図である。 アップカウンタの回路構成の一例を示す図である。 アップカウンタの動作を説明するためのタイミング図である。 閾値設定回路の構成の変形例を示す図である。 論理回路の閾値を設定する構成の別の一例を示す図である。
符号の説明
40 シュミットトリガ回路
41 NOR回路
42 遅延素子
61 NAND回路
62 遅延素子
71 閾値制御回路
72 閾値制御回路
81 閾値設定回路
82 閾値設定回路
91 リファレンス回路
92 閾値制御回路
93 コンパレータ
94 アップカウンタ
111 リファレンス回路
112 閾値制御回路
113 コンパレータ
114 アップカウンタ

Claims (5)

  1. 第1の入力及び第2の入力が双方ともに第1の入力レベルの時に出力が第1の出力レベルであり、該第1の入力及び該第2の入力が双方ともに第2の入力レベルの時に該出力が第2の出力レベルであり、該第1の入力及び該第2の入力の一方が該第1の入力レベルで他方が該第2の入力レベルである時に該出力が該第1の出力レベルである2入力1出力の論理回路と、
    共通の入力信号を該第1の入力及び該第2の入力に入力する際に該第1の入力への入力タイミングと該第2の入力への入力タイミングとを異ならせる遅延素子と、
    を含み、
    該論理回路の該第1の入力に対する第1の閾値電圧と該第2の入力に対する第2の閾値電圧とが互いに異なるように構成されていることを特徴とするシュミットトリガ回路。
  2. 該第1の閾値電圧を制御する第1の閾値制御回路と、
    該第1の閾値電圧に関連する回路部分と実質的に同一の特性を有する第1のリファレンス回路と、
    該第1の閾値制御回路と実質的に同一の特性を有し該第1のリファレンス回路の閾値電圧をデジタル信号に応じて制御する第2の閾値制御回路と、
    該第2の閾値制御回路に該デジタル信号を供給するデジタル制御回路
    を更に含み、
    該デジタル制御回路は、該デジタル信号を変化させながら該第1のリファレンス回路の閾値電圧と所定の参照電圧との差電圧を監視し、該差電圧が実質的にゼロとなったときの該デジタル信号の値を記憶し、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第1の閾値制御回路に供給することにより該第1の閾値電圧を設定することを特徴とする請求項1記載のシュミットトリガ回路。
  3. 該第2の閾値電圧を制御する第3の閾値制御回路と、
    該第2の閾値電圧に関連する回路部分と実質的に同一の特性を有する第2のリファレンス回路と、
    該第3の閾値制御回路と実質的に同一の特性を有し該第2のリファレンス回路の閾値電圧を第2のデジタル信号に応じて制御する第4の閾値制御回路
    を更に含み、
    前記デジタル制御回路は、該第4の閾値制御回路への該第2のデジタル信号を変化させながら該第2のリファレンス回路の閾値電圧と所定の参照電圧との差電圧を監視し、該差電圧が実質的にゼロとなったときの該第2のデジタル信号の値を記憶し、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第3の閾値制御回路に供給することにより該第2の閾値電圧を設定することを特徴とする請求項2記載のシュミットトリガ回路。
  4. 該第2の閾値電圧を制御する第3の閾値制御回路と、
    該第2の閾値電圧に関連する回路部分と実質的に同一の特性を有する第2のリファレンス回路と、
    該第3の閾値制御回路と実質的に同一の特性を有し該第2のリファレンス回路の閾値電圧を第2のデジタル信号に応じて制御する第4の閾値制御回路と、
    該第4の閾値制御回路に該第2のデジタル信号を供給する第2のデジタル制御回路
    を更に含み、
    該第2のデジタル制御回路は、該第4の閾値制御回路への該第2のデジタル信号を変化させながら該第2のリファレンス回路の閾値電圧と所定の参照電圧との差電圧を監視し、該差電圧が実質的にゼロとなったときの該第2のデジタル信号の値を記憶し、該記憶値と同一の値のデジタル信号を該第3の閾値制御回路に供給することにより該第2の閾値電圧を設定することを特徴とする請求項2記載のシュミットトリガ回路。
  5. 該論理回路は第1の電源電圧と第2の電源電圧とに基づいて動作し、該第1の閾値制御回路は該論理回路と該第2の電源電圧との間に設けられる抵抗値を制御する抵抗値制御回路であり、該第1のリファレンス回路は該第1の電源電圧と該第2の電源電圧とに基づいて動作し、該第2の閾値制御回路は該リファレンス回路と該第2の電源電圧との間に設けられる抵抗値を制御する抵抗値制御回路であることを特徴とする請求項2記載のシュミットトリガ回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011130162A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Elpida Memory Inc 半導体装置
JP2014158176A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Renesas Electronics Corp 半導体装置

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