JP2009081505A - テレビジョン受信装置及びテレビジョン受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えるという多指向性アンテナを使用しないユーザにとって無駄な処理を省き、選局動作を早くすることができるテレビジョン受信装置を提供する。
【解決手段】ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号のチューナ22及びフロントエンド23による選局に際して、アンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共にスマートアンテナ10の全方位を検知して最適な受信方向をスマートアンテナ10に設定する一方で、アンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する。
【選択図】図7
【解決手段】ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号のチューナ22及びフロントエンド23による選局に際して、アンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共にスマートアンテナ10の全方位を検知して最適な受信方向をスマートアンテナ10に設定する一方で、アンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する。
【選択図】図7
Description
本発明は、単指向性アンテナ及び多指向性アンテナの何れかのアンテナが接続されるテレビジョン受信装置及びテレビジョン受信方法に関する。
テレビジョン受信装置に接続されるアンテナとして、八木アンテナ等の単一の受信方向を有する単指向性アンテナ、受信する電波の指向性を電気的に切り替え可能な多指向性アンテナ(通称「スマートアンテナ」という)などがよく知られている。この多指向性アンテナは、所定の規格に基づいて制御されて受信の指向性等を切り替えるようになっている。例えば、テレビジョン受信装置は、多指向性アンテナの全方位を検知して最適な受信方向をこの多指向性アンテナに設定する処理を施している。そうすると、単指向性アンテナ及び多指向性アンテナの何れかが接続されるテレビジョン受信装置において、単指向性アンテナを接続する場合には多指向性アンテナに対して行う上記処理は無駄なものとなる。
そこで、特許文献1には、接続されているアンテナの種類として、スマートアンテナ又は単指向性アンテナの何れか一方をユーザに選択させるためのアンテナ切替スイッチを備え、アンテナ切替スイッチにより単指向性アンテナが選択されている場合には、チャンネル制御信号のみを出力してTV放送信号の受信動作を制御する単指向性アンテナ制御モードに制御を切り替え、スマートアンテナが選択されている場合には、チャンネル制御信号及び受信方向制御信号を出力してTV放送信号の受信動作を制御するスマートアンテナ制御モードに制御を切り替えるようにしたテレビジョン放送受信装置が開示されている。
また、特許文献2には、接続されているアンテナが、多指向性アンテナであるか、単指向性固定アンテナであるかを、信号受信強度の最大方向と180度反対方向との信号受信強度のレベル差を測定比較することにより判定し、チャンネル選局の決定に要する時間を短縮するようにしたデジタルテレビジョン放送信号受信装置が開示されている。
また、特許文献3には、接続されたアンテナの種類を自動的に識別できるようにすると共に、識別されたアンテナの種類に応じて適切な受信制御をすることができるようにしたテレビジョン放送受信装置が開示されている。
特開2006−25198号公報
特開2006−13973号公報
特開2006−25199号公報
ところで、スマートアンテナが確実に固定される場合には、特許文献1、3に示されるようにオートスキャン処理によって各チャンネルにおけるスマートアンテナの最適受信方向を予め登録し、ユーザ選局時には選局チャンネルに対応する最適受信方向にスマートアンテナの受信方向を切り替えることが有効である。しかし、スマートアンテナが例えば室内等に移動可能に据え置かれている場合には、スマートアンテナが自由に移動させられることを考慮すると、ユーザ選局時にスマートアンテナの受信方向を登録された最適受信方向に切り替えることが必ずしも有効であるとは限らない。このような場合には、ユーザ選局時にはその都度、スマートアンテナの全方位を検知して最適受信方向に切り替えることが考えられる。そうすると、スマートアンテナを使用しないユーザにとっては、ユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えることは無駄な処理であり、選局動作の遅延を引き起こす可能性があった。
しかしながら、特許文献1、3に示されるテレビジョン放送受信装置は、単指向性アンテナが接続されているときにはオートスキャン処理によって得られた各チャンネルにおける最適受信方向にアンテナの受信方向を切り替える時間を省くものであり、上述したスマートアンテナを使用しない場合にユーザ選局の度の無駄な処理を解決するものではない。また、特許文献2に示されるデジタルテレビジョン放送信号受信装置は、接続されているアンテナが、多指向性アンテナであるか、単指向性固定アンテナであるかをユーザに認識させて、単指向性アンテナが接続されているときにはオートスキャン処理時に行われる全方位を検知して最適受信方向を設定するという不要な動作を事前に省くものであり、上述したスマートアンテナを使用しない場合にユーザ選局の度の無駄な処理を解決するものではない。従って、スマートアンテナを使用しない場合にユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えるという無駄な処理を省くことについては未だ提案されていない。
本発明は上記課題に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、ユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えるという多指向性アンテナを使用しないユーザにとって無駄な処理を省き、選局動作を早くすることができるテレビジョン受信装置及びテレビジョン受信方法を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、単一の受信方向を有する単指向性アンテナ、及び受信する電波の指向性を電気的に切り替え可能な多指向性アンテナの何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信する選局手段を備えるテレビジョン受信装置において、上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定するアンテナ設定手段と、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する上記テレビジョン放送信号の上記選局手段による選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共に上記多指向性アンテナの全方位を検知して最適な受信方向を該多指向性アンテナに設定する一方で、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する選局制御手段と、を備える構成としてある。
上記のように構成された本発明のテレビジョン受信装置において、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する上記テレビジョン放送信号の上記選局手段による選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、選局制御手段によりユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数が設定されると共に上記多指向性アンテナの全方位が検知されて最適な受信方向が該多指向性アンテナに設定されることから、ユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が切り替えられる。一方で、上記選局手段による選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用しないことが設定されている場合には、選局制御手段によりユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみが設定されることから、ユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えるという多指向性アンテナを使用しないユーザにとって無駄な処理が省かれる。
また、好適には、上記選局制御手段は、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用するか否かが設定されていない場合には、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に先だって上記アンテナ設定手段に上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定させる構成としても良い。このように構成されることで、上記多指向性アンテナを使用するか否かが確実に設定される。
また、好適には、上記アンテナ設定手段は、OSD表示した画像上で上記多指向性アンテナを使用するか否かがユーザにより選択されることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定する構成としても良い。このように構成されることで、上記多指向性アンテナを使用するか否かが簡単に設定される。
また、好適には、上記アンテナ設定手段は、ユーザによるリモコン操作により上記多指向性アンテナを使用するか否かが選択されることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定する構成としても良い。このように構成されることで、上記多指向性アンテナを使用するか否かが簡単に設定される。
また、好適には、上記アンテナ設定手段は、上記多指向性アンテナを使用するか否かを選択するためのスイッチがユーザ操作により切り替えられることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定する構成としても良い。このように構成されることで、上記多指向性アンテナを使用するか否かが簡単に設定される。
また、好適には、上記選局制御手段は、上記多指向性アンテナの指向方向を順次切り替えながら全方位の各エラーレートを検出して、最小のエラーレートが得られる方向を最適な受信方向として該多指向性アンテナに設定する構成としても良い。このように構成されることで、ユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が適切に切り替えられる。
また、好適には、上記選局制御手段は、上記多指向性アンテナの指向方向を順次切り替えながら全方位の各電界強度を検出して、最大の電界強度が得られる方向を最適な受信方向として該多指向性アンテナに設定する構成としても良い。このように構成されることで、ユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が適切に切り替えられる。
また、好適には、上記多指向性アンテナは、移動可能に室内に据え置かれる構成としても良い。このように構成されることで、多指向性アンテナの移動やずれに伴って、同じチャンネルでも多指向性アンテナの最適受信方向が変化してしまうことが考えられる。しかし、本発明が適用されることで、ユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が切り替えられる。
また、好適には、上記選局制御手段は、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用するか否かが設定されていない場合には、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に先だって上記アンテナ設定手段に上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定させ、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、上記多指向性アンテナの指向方向を順次切り替えながら全方位の各エラーレートを検出して、最小のエラーレートが得られる方向を最適な受信方向として該多指向性アンテナに設定し、上記アンテナ設定手段は、OSD表示した画像上で上記多指向性アンテナを使用するか否かがユーザにより選択されることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定するものであり、薄型テレビジョン装置に備えられる構成としても良い。このように構成されることで、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に際して、上記多指向性アンテナを使用するか否かが設定されていない場合には、上記選局制御手段により上記多指向性アンテナを使用するか否かが確実に設定される。また、上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、上記選局制御手段によりユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が適切に切り替えられる。また、上記アンテナ設定手段によりOSD表示した画像上で上記多指向性アンテナを使用するか否かが簡単に設定される。
さらに、好適には、上記テレビジョン受信装置における処理方法として作用する構成としても良い。すなわち、単一の受信方向を有する単指向性アンテナ、及び受信する電波の指向性を電気的に切り替え可能な多指向性アンテナの何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信する選局工程を備えるテレビジョン受信方法において、上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定するアンテナ設定工程と、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する上記テレビジョン放送信号の上記選局工程における選局に際して、上記アンテナ設定工程において上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共に上記多指向性アンテナの全方位を検知して最適な受信方向を該多指向性アンテナに設定する一方で、上記アンテナ設定工程において上記多指向性アンテナを使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する選局制御工程と、を備える構成としても良い。このように、請求項1にかかる発明と併記して、かかるテレビジョン受信方法としての発明を開示している。すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、上記多指向性アンテナを使用しない場合には、ユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えるという多指向性アンテナを使用しないユーザにとって無駄な処理が省かれるので、選局動作を早くすることができるテレビジョン受信装置が提供される。また、上記無駄な処理が省かれることで、選局手段や選局制御手段等の負荷が軽減される。
また、本発明によれば、上記多指向性アンテナを使用するか否かが確実に設定されるので、上記多指向性アンテナを使用しない場合にはユーザにとって無駄な処理が適切に省かれる。
また、本発明によれば、上記多指向性アンテナを使用するか否かが簡単に設定されるので、ユーザビリティ(使いやすさ)が向上する。
また、本発明によれば、ユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が適切に切り替えられるので、上記多指向性アンテナを使用する場合の受信状態が向上する。
また、本発明によれば、多指向性アンテナの移動やずれに伴って、同じチャンネルでも多指向性アンテナの最適受信方向が変化してしまうことが考えられるが、ユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が切り替えられるので、上記選局手段による選局に際して上記多指向性アンテナの全方位を検知して最適な受信方向を該多指向性アンテナに設定するという上記多指向性アンテナを使用する場合に実行される処理の有効度が向上する。
また、本発明によれば、薄型テレビジョン装置に備えられるテレビジョン受信装置において、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に際して、上記多指向性アンテナを使用するか否かが設定されていない場合には、上記選局制御手段により上記多指向性アンテナを使用するか否かが確実に設定されるので、上記多指向性アンテナを使用しない場合にはユーザにとって無駄な処理が適切に省かれる。また、上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、上記選局制御手段によりユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向に多指向性アンテナの指向方向が適切に切り替えられるので、上記多指向性アンテナを使用する場合の受信状態が向上する。また、上記アンテナ設定手段によりOSD表示した画像上で上記多指向性アンテナを使用するか否かが簡単に設定されるので、ユーザビリティ(使いやすさ)が向上する。
さらに、本発明によれば、上記同様の効果を奏するテレビジョン受信方法を提供することができる。
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
(1)テレビジョン受信装置を備える薄型テレビジョン装置の概略構成
(2)テレビジョン受信装置における選局時の制御作動
(3)変形例
(4)まとめ
(1)テレビジョン受信装置を備える薄型テレビジョン装置の概略構成
(2)テレビジョン受信装置における選局時の制御作動
(3)変形例
(4)まとめ
(1)薄型テレビジョン装置の概略構成
以下、図1及び図2を参照して本発明が適用されるテレビジョン受信装置20aを備えた薄型テレビジョン装置100の概略構成を説明する。図1は薄型テレビジョン装置100の一例を示す斜視図であり、図2は薄型テレビジョン装置100のブロック構成図の一例である。尚、本実施形態では本発明が適用される薄型テレビジョン装置としては液晶テレビジョン装置、プラズマテレビ、リアプロジェクションテレビ、有機ELテレビ等の薄型テレビジョン装置が望ましいが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施の形態が可能である。また、薄型テレビジョン装置でなくとも、単指向性アンテナ及び多指向性アンテナの何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信するテレビジョン受信装置を備えておれば本発明は適用され得る。例えば、上記テレビジョン受信装置を備える映像録画機器等に本発明は適用され得る。
以下、図1及び図2を参照して本発明が適用されるテレビジョン受信装置20aを備えた薄型テレビジョン装置100の概略構成を説明する。図1は薄型テレビジョン装置100の一例を示す斜視図であり、図2は薄型テレビジョン装置100のブロック構成図の一例である。尚、本実施形態では本発明が適用される薄型テレビジョン装置としては液晶テレビジョン装置、プラズマテレビ、リアプロジェクションテレビ、有機ELテレビ等の薄型テレビジョン装置が望ましいが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施の形態が可能である。また、薄型テレビジョン装置でなくとも、単指向性アンテナ及び多指向性アンテナの何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信するテレビジョン受信装置を備えておれば本発明は適用され得る。例えば、上記テレビジョン受信装置を備える映像録画機器等に本発明は適用され得る。
図1、2において、薄型テレビジョン装置100は、スマートアンテナ10とテレビジョン本体20とを備えて構成される。スマートアンテナ10とテレビジョン本体20は、例えば所定の通信方式(例えばEIA/CEA-909等 )に基づいた通信を行うためのインターフェイス(以下909インターフェイス)を介して接続されている。また、スマートアンテナ10は、例えば受信する電波の指向性を電気的に切り替え可能にテレビジョン放送信号を受信する多指向性アンテナである。また、テレビジョン本体20は、例えばスマートアンテナ10により受信されたテレビジョン放送信号に基づく音声や画像を出力する。尚、本実施例のテレビジョン本体20は、スマートアンテナ10に替えてよく知られた八木アンテナ等の単一の受信方向を有する単指向性アンテナ50を接続することも可能である。
より具体的には、スマートアンテナ10は、例えばアンテナコントローラ11と、909インターフェイス12と、デジタルテレビジョン放送信号の受信に際して指向性の切り替えが可能な受信素子13などとを備えて構成され、テレビジョン放送信号を受信する際、受信可能なテレビジョン放送信号の指向性を電気的に切り替えることが可能である。また、本実施例では、スマートアンテナ10は、移動可能に室内に据え置かれる構成とされるが、屋根等に移動(回転)不能に固定されるものであっても良い。
909インターフェイス12は、例えばテレビジョン本体20の909インターフェイス21と909ケーブル14を介して電気的に接続されており、テレビジョン本体20の909インターフェイス21と所定の通信方式(例えばEIA/CEA-909等)に基づいた通信を行って、テレビジョン本体20から受信素子13を制御するためのチャンネル情報等を受信して、アンテナコントローラ11に出力する。
アンテナコントローラ11は、例えば制御部11aを備えている。制御部11aは、例えばCPU11a1と、RAM11a2と、ROM11a3などとを備えている。CPU11a1は、ROM11a3に記録されたアンテナコントローラ11用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。RAM11a2は、CPU11a1によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。ROM11a3は、アンテナコントローラ11で実行可能なシステムプログラム、システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU11a1によって演算処理された処理結果のデータなどを記録する。尚、プログラム200は、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM11a3に記録されている。
プログラム200は、例えばCPU11a1により取得されたチャンネル情報に含まれる物理チャンネル番号に対応するテレビジョン放送信号に基づいて、受信素子13の指向性を電気的に切り替える。具体的には、プログラム200を実行したCPU11a1により取得されたチャンネル情報に含まれる物理チャンネル番号に対応するテレビジョン放送信号の判定に基づいて、当該テレビジョン放送信号を受信するアンテナとしての受信素子13の指向性を切り替える。
切替部11bは、例えば制御部11aから入力される制御信号に従って、プログラム200を実行したCPU11a1により受信素子13が選択された場合、プログラム200を実行したCPU11a1により取得された指向方向に基づいて、受信素子13の指向性を切り替える。
受信素子13は、例えばテレビジョン本体20のチューナ22とアンテナRFケーブル15で接続されており、プログラム200を実行したCPU11a1の指示に基づいてテレビジョン放送信号を受信する。具体的には、受信素子13は、テレビジョン放送信号の受信に対して複数の指向性の方向(以下、指向方向という)を有し、切替部11bにより当該複数の方向のうちの一方向に指向性が切り替えられると、当該一方向からのテレビジョン放送信号に、他方向からのテレビジョン放送信号よりも大きな感度を示すようになっている。図3は、受信素子13の指向方向の一例を示す図であり、受信素子13は例えばn=0〜15で示される16方向の指向方向n0〜15を有している。
テレビジョン本体20は、例えば909インターフェイス21、チューナ22、フロントエンド23、デコーダ24、OSD回路27、リモコン受信部28、記録部29、制御部30を有するテレビジョン受信装置20aを備えて構成される。また、テレビジョン本体20は、スマートアンテナ10から受信したテレビジョン放送信号を受け付けて、映像や音声を出力する。そのため、映像や音声を出力するために、デコーダ24に接続された音声出力部25や画像表示部26を備えている。さらに、テレビジョン本体20は、例えばリモコン受信部28と通信可能なテレビジョン本体20用のリモコン装置40を備えている。
909インターフェイス21は、例えばスマートアンテナ10の909インターフェイス12と909ケーブル14を介して電気的に接続されており、例えば制御部30から入力される制御信号に従って、スマートアンテナ10の909インターフェイス12と所定の通信方式(例えばEIA/CEA-909 等)に基づいた通信を行って、スマートアンテナ10にスマートアンテナ10を制御するためのチャンネル情報等を送信する。
チューナ22は、例えばスマートアンテナ10の受信素子13とアンテナRFケーブル15を介して電気的に接続されており、制御部30から入力される制御信号に従って、受信素子13から出力されたテレビジョン放送信号の中からユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を取得して、フロントエンド23に出力する。
フロントエンド23は、例えば制御部30から入力される制御信号に従って、チューナ22から出力されたテレビジョン放送信号を中間周波信号に変換して、デコーダ24に出力する。
チューナ22及びフロントエンド23が、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信する選局手段として機能する。
デコーダ24は、例えば制御部30から入力される制御信号に従って、フロントエンド23から出力されたテレビジョン放送信号に対して所定のファイル形式(例えばMPEGー2(Moving Picture Experts Group phase 2)形式等)に応じた処理を施すことによって、当該テレビジョン放送信号を音声信号と画像信号とに分離してデコードする。そして、当該デコードした音声信号を音声出力部25に出力するとともに、画像信号を画像表示部26に出力する。
音声出力部25は、例えばスピーカ機器等であり、デコーダ24から出力された音声信号に基づく音声データに応じた音声を出力する。
画像表示部26は、例えば液晶表示機器等であり、デコーダ24から出力された画像信号に基づく画像データに応じた画像や、デコーダ24から出力され、OSD回路27によりOSD表示信号(後述)が合成された画像信号に基づく画像データに応じた画像を表示する。
OSD回路27は、例えば制御部30から入力される制御信号に従って、画像表示部26に所定のOSD表示(オンスクリーンディスプレイ表示)をさせるためのOSD表示信号を、デコーダ24から画像表示部26に出力される画像信号に合成(重畳)する。
リモコン受信部28は、例えばリモコン装置40から送信された各種信号を受信し、当該各種信号に基づく各種データを、制御部30に出力する。
リモコン装置40は、例えばユーザによって操作され、当該操作に応じた信号をリモコン受信部28に送信する。具体的には、リモコン装置40は、例えば選局するチャンネルを指定する際に操作されるチャンネルキーやチャンネルアップ/ダウンキー、各種設定を決定する際に操作される決定キーなどを有する。
記録部29は、例えば磁気的記録媒体、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。具体的には、記録部29には、チャンネルマップ29a等が記録されている。チャンネルマップ29aは、例えばチャンネル情報等を記録している。具体的には、チャンネルマップ29aは、例えばリモコン装置40のチャンネルキーやチャンネルアップ/ダウンキーに割り当てられた仮想チャンネル番号と物理チャンネル番号とを対応付けて記録している。チャンネルマップ29aに記録される情報は、例えば薄型テレビジョン装置100のよく知られた初期設定処理において決定されて、チャンネルマップ29aに記録されるようになっている。
制御部30は、例えばCPU30aと、RAM30bと、ROM30cなどを備えている。CPU30aは、ROM30cに記録されたテレビジョン本体20用の各種処理プログラムに従って、各種の制御動作を行う。RAM30bは、CPU30aによって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される隙に生じる処理結果などを格納するデータ格納領城などを備える。
ROM30cは、テレビジョン本体20で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU30aによって演算処理された各種結果のデータなどを記録する。尚、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形でROM30cに記録されている。具体的には、ROM30cは、例えば送信プログラム300等を記録している。
送信プログラム300は、例えば909インターフェイス21を介して、スマートアンテナ10に、チャンネル情報を送信する機能を、CPU30aに実現させる。具体的には、CPU30aは、例えばユーザによるリモコン装置40のチャンネルキーやチャンネルアップ/ダウンキーの操作等によって所定のチャンネルが選局されると、選局されたチャンネルのチャンネル番号(仮想チャンネル番号)に対応するチャンネル情報(物理チャンネル番号)を記録部29のチャンネルマップ29aから取得して設定すると共に、スマートアンテナ10の全方位を検知して最適な受信方向を取得して設定し、909インターフェイス21を介して、スマートアンテナ10のアンテナコントローラ11に送信する。これにより、スマートアンテナ10は、指向性を切り替えて、選択されたテレビジョン放送信号を受信する。
(2)テレビジョン受信装置における選局時の制御作動
図4は、スマートアンテナ10を使用する場合に、例えばユーザによるリモコン装置40のチャンネルキーやチャンネルアップ/ダウンキーの操作等によって所定のチャンネルが選択される度に実行される制御作動(全方位検知による最適方向設定処理)を示すフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されている。
図4は、スマートアンテナ10を使用する場合に、例えばユーザによるリモコン装置40のチャンネルキーやチャンネルアップ/ダウンキーの操作等によって所定のチャンネルが選択される度に実行される制御作動(全方位検知による最適方向設定処理)を示すフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されている。
ユーザにより所定のチャンネルが選択され、図4において全方位検知による最適方向設定処理が開始されると、先ず、受信素子13の指向方向n0〜15に対応するカウンタnが0にセット(n=0にセット)される(ステップS11)。次いで、n番目の方向が受信素子13の指向方向に設定される(ステップS12)。次いで、ステップS12にて設定された受信素子13の指向方向においてテレビジョン放送信号が受信される(ステップS13)。次いで、ステップS13にて受信されたテレビジョン放送信号におけるエラーレートが獲得され、そのエラーレートがステップS12にて設定された受信素子13の指向方向に対応付けられて例えばRAM30bに保存される(ステップS14)。次いで、カウンタnに1が加算される(ステップS15)。次いで、ステップS15にて1が加算されたカウンタnが16であるか否かが判断される(ステップS16)。カウンタnが未だ16とならずステップS16の判断が否定される場合は、上記ステップS12以降が繰り返し実行される。一方で、カウンタnが16となってすなわちユーザにより選択された所定のチャンネルにおける受信素子13の全方位のエラーレートが検知されてステップS16の判断が肯定される場合は、RAM30bに保存された中で、今回の所定のチャンネルにおける最小エラーレートの指向方向が最適な受信方向として受信素子13に設定される(ステップS17)。
前述したように、本実施例のテレビジョン本体20は、スマートアンテナ10に替えて単指向性アンテナ50を接続することも可能であることから、仮に単指向性アンテナ50が接続されている場合には、図4のフローチャートに示したような選局時の度にスマートアンテナ10に最適な受信方向を設定することはユーザにとっては無駄な処理となり、選局動作を遅延させる要因となる。そこで、本実施例では、スマートアンテナ10を使用するか否かによってその後の処理を切り替える。
具体的には、図5は、テレビジョン本体20に接続するアンテナとしてスマートアンテナ10を使用するか否かをユーザに設定させるための制御作動(アンテナ設定処理)を示すフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されている。このアンテナ設定処理は、例えば前述したチャンネルマップ29aに情報を記録するよく知られた初期設定処理において実行される。
図5においてアンテナ設定処理が開始されると、先ず、テレビジョン本体20に接続するアンテナとしてスマートアンテナ10を使用するか否かをユーザに設定させるためのアンテナ設定画面がOSD表示される(ステップS21)。例えば、図6に示すようなスマートアンテナ10を使用するか或いは使用しないかを選択して決定するための画面がOSD表示される。次いで、ステップS21においてOSD表示された画面においてスマートアンテナ10を使用するか否かが実際に設定されたか否かが判断される(ステップS22)。未だ設定されずステップS22の判断が否定される場合は、このステップS22が繰り返し実行される。一方で、実際に設定されてすなわちスマートアンテナ10を使用するか及び使用しないかの何れかが選択・決定されてステップS22の判断が肯定される場合は、その決定されたアンテナ設定が例えば記録部29に記憶される(ステップS23)。
上述した図5のアンテナ設定処理は、スマートアンテナ10を使用するか否かを設定する、例えばOSD表示した画像上でスマートアンテナ10を使用するか否かがユーザにより選択されることでスマートアンテナ10を使用するか否かを設定するアンテナ設定手段に対応するものであり、制御部30が有する機能として実現される。
図7は、例えばユーザによるリモコン装置40のチャンネルキーやチャンネルアップ/ダウンキーの操作等によって所定のチャンネルが選択されたときに実行される制御作動(チャンネル選局処理)を示すフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されている。
図7においてチャンネル選局処理が開始されると、先ず、スマートアンテナ10を使用するか否かの設定が済んでいるか否かが判断される(ステップS31)。
例えば初期設定処理においてスマートアンテナ10を使用するか否かの設定が済んでおらずステップS31の判断が否定される場合は、図5に示したアンテナ設定処理が実行される(ステップS36)。
一方で、スマートアンテナ10を使用するか否かの設定が済んでおりステップS31の判断が肯定される場合は、選局されたチャンネルのチャンネル番号(仮想チャンネル番号)に対応するチャンネル情報(物理チャンネル番号)が記録部29のチャンネルマップ29aから取得され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数がチューナ22及びフロントエンド23に設定される(ステップS32)。次いで、図5に示したアンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用することが設定されているか否かが判断される(ステップS33)。
スマートアンテナ10を使用することが設定されておりステップS33の判断が肯定される場合は、図4に示した全方位検知による最適方向設定処理が実行される(ステップS34)。そして、ユーザによって選択されたチャンネルにおいて設定された受信素子13の最適な受信方向にてテレビジョン放送信号が受信され、モニタ(画像、音声)出力される(ステップS35)。
一方で、スマートアンテナ10を使用しないことが設定されておりステップS33の判断が否定される場合は、図4に示した全方位検知による最適方向設定処理が実行されることなく、そのままユーザによって選択されたチャンネルにてテレビジョン放送信号が受信され、モニタ(画像、音声)出力される(ステップS35)。
例えば初期設定処理においてスマートアンテナ10を使用するか否かの設定が済んでおらずステップS31の判断が否定される場合は、図5に示したアンテナ設定処理が実行される(ステップS36)。
一方で、スマートアンテナ10を使用するか否かの設定が済んでおりステップS31の判断が肯定される場合は、選局されたチャンネルのチャンネル番号(仮想チャンネル番号)に対応するチャンネル情報(物理チャンネル番号)が記録部29のチャンネルマップ29aから取得され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数がチューナ22及びフロントエンド23に設定される(ステップS32)。次いで、図5に示したアンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用することが設定されているか否かが判断される(ステップS33)。
スマートアンテナ10を使用することが設定されておりステップS33の判断が肯定される場合は、図4に示した全方位検知による最適方向設定処理が実行される(ステップS34)。そして、ユーザによって選択されたチャンネルにおいて設定された受信素子13の最適な受信方向にてテレビジョン放送信号が受信され、モニタ(画像、音声)出力される(ステップS35)。
一方で、スマートアンテナ10を使用しないことが設定されておりステップS33の判断が否定される場合は、図4に示した全方位検知による最適方向設定処理が実行されることなく、そのままユーザによって選択されたチャンネルにてテレビジョン放送信号が受信され、モニタ(画像、音声)出力される(ステップS35)。
上述した図7のチャンネル選局処理は、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号のチューナ22及びフロントエンド23による選局に際して、図5におけるアンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共に図4に示した全方位検知による最適方向設定処理を実行する(すなわちスマートアンテナ10の全方位を検知して最適な受信方向をスマートアンテナ10に設定する)一方で、図5におけるアンテナ設定処理においてスマートアンテナ10を使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する選局制御手段に対応するものであり、チューナ22、フロントエンド23、及び制御部30が有する機能として実現される。
また、図7のチャンネル選局処理は、チューナ22及びフロントエンド23によるテレビジョン放送信号の選局に際して、図5のアンテナ設定処理によりスマートアンテナ10を使用するか否かが設定されていない場合には、チューナ22及びフロントエンド23によるテレビジョン放送信号の選局に先だって図5のアンテナ設定処理にてスマートアンテナ10を使用するか否かを設定させる選局制御手段にも対応する。さらに、図7のチャンネル選局処理は、図4に示した全方位検知による最適方向設定処理においてスマートアンテナ10の指向方向を順次切り替えながら全方位の各エラーレートを検出して最小のエラーレートが得られる方向を最適な受信方向としてスマートアンテナ10に設定する選局制御手段にも対応する。
(3)変形例
以下に、制御部30が有する機能として実現されるアンテナ設定手段の別の態様を説明する。
例えば、OSD表示した画像上でスマートアンテナ10を使用するか否かを設定することに替えて、ユーザによるリモコン装置40の操作によりスマートアンテナ10を使用するか否かが選択されることでスマートアンテナ10を使用するか否かを設定しても良い。具体的には、リモコン装置40に設けられた設定キーの操作、所定のコード(番号)の入力操作などによりスマートアンテナ10を使用するか否かが設定される。
また、例えば図8に示したようなスマートアンテナ10を使用するか否かを選択するためのスイッチ60がユーザ操作により切り替えられることでスマートアンテナ10を使用するか否かを設定しても良い。
以下に、制御部30が有する機能として実現されるアンテナ設定手段の別の態様を説明する。
例えば、OSD表示した画像上でスマートアンテナ10を使用するか否かを設定することに替えて、ユーザによるリモコン装置40の操作によりスマートアンテナ10を使用するか否かが選択されることでスマートアンテナ10を使用するか否かを設定しても良い。具体的には、リモコン装置40に設けられた設定キーの操作、所定のコード(番号)の入力操作などによりスマートアンテナ10を使用するか否かが設定される。
また、例えば図8に示したようなスマートアンテナ10を使用するか否かを選択するためのスイッチ60がユーザ操作により切り替えられることでスマートアンテナ10を使用するか否かを設定しても良い。
以下に、チューナ22、フロントエンド23、及び制御部30が有する機能として実現される選局制御手段の別の態様を説明する。
例えば、図4に示した全方位検知による最適方向設定処理においてスマートアンテナ10の指向方向を順次切り替えながら全方位の各エラーレートを検出して最小のエラーレートが得られる方向を最適な受信方向としてスマートアンテナ10に設定することに替えて、スマートアンテナ10の指向方向を順次切り替えながら全方位の各電界強度を検出して最大の電界強度が得られる方向を最適な受信方向としてスマートアンテナ10に設定しても良い。
例えば、図4に示した全方位検知による最適方向設定処理においてスマートアンテナ10の指向方向を順次切り替えながら全方位の各エラーレートを検出して最小のエラーレートが得られる方向を最適な受信方向としてスマートアンテナ10に設定することに替えて、スマートアンテナ10の指向方向を順次切り替えながら全方位の各電界強度を検出して最大の電界強度が得られる方向を最適な受信方向としてスマートアンテナ10に設定しても良い。
(4)まとめ
上述のように、本実施例によれば、スマートアンテナ10を使用しない場合には、ユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えるというスマートアンテナ10を使用しないユーザにとって無駄な処理(例えば図4に示した全方位検知による最適方向設定処理)が省かれるので、選局動作を早くすることができるテレビジョン受信装置20a(薄型テレビジョン装置100)が提供される。また、上記無駄な処理が省かれることで、チューナ22、フロントエンド23、及び制御部30等の負荷が軽減される。
上述のように、本実施例によれば、スマートアンテナ10を使用しない場合には、ユーザ選局の度に全方位を検知して最適受信方向に切り替えるというスマートアンテナ10を使用しないユーザにとって無駄な処理(例えば図4に示した全方位検知による最適方向設定処理)が省かれるので、選局動作を早くすることができるテレビジョン受信装置20a(薄型テレビジョン装置100)が提供される。また、上記無駄な処理が省かれることで、チューナ22、フロントエンド23、及び制御部30等の負荷が軽減される。
また、本実施例によれば、チューナ22及びフロントエンド23によるテレビジョン放送信号の選局に際して、スマートアンテナ10を使用するか否かが設定されていない場合には、例えば図7に示したチャンネル選局処理によりスマートアンテナ10を使用するか否かが確実に設定されるので、スマートアンテナ10を使用しない場合にはユーザにとって無駄な処理が適切に省かれる。
また、本実施例によれば、スマートアンテナ10を使用するか否かがOSD表示した画面上やリモコン装置40の操作やスイッチ60等にて簡単に設定されるので、ユーザビリティ(使いやすさ)が向上する。
また、本実施例によれば、スマートアンテナ10を使用することが設定されている場合には、例えば図7に示したチャンネル選局処理によりユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向にスマートアンテナ10の指向方向が適切に切り替えられるので、スマートアンテナ10を使用する場合の受信状態が向上する。
また、本実施例によれば、スマートアンテナ10の移動やずれに伴って、同じチャンネルでもスマートアンテナ10の最適受信方向が変化してしまうことが考えられるが、ユーザ選局の度に選択されたチャンネルに合わせた最適受信方向にスマートアンテナ10の指向方向が切り替えられるので、チューナ22及びフロントエンド23等による選局に際して全方位を検知して最適な受信方向をスマートアンテナ10に設定するというスマートアンテナ10を使用する場合に実行される処理の有効度が向上する。
さらに、好適には、テレビジョン受信装置20a(薄型テレビジョン装置100)における処理方法として作用する構成としても良い。
すなわち、単指向性アンテナ50及びスマートアンテナ10の何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信する選局工程(チューナ22及びフロントエンド23により実行される選局に相当)を備えるテレビジョン受信方法において、
スマートアンテナ10を使用するか否かを設定するアンテナ設定工程(制御部30により実行される図5におけるアンテナ設定処理に相当)と、
ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の上記選局工程における選局に際して、上記アンテナ設定工程においてスマートアンテナ10を使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共にスマートアンテナ10の全方位を検知して最適な受信方向をスマートアンテナ10に設定する(図4に示した全方位検知による最適方向設定処理に相当)一方で、上記アンテナ設定工程においてスマートアンテナ10を使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する選局制御工程(チューナ22、フロントエンド23、及び制御部30により実行される図7におけるチャンネル選局処理に相当)と、を備える構成としても良い。
このように、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はなく、上記同様の効果を奏するテレビジョン受信方法を提供することができる。
すなわち、単指向性アンテナ50及びスマートアンテナ10の何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信する選局工程(チューナ22及びフロントエンド23により実行される選局に相当)を備えるテレビジョン受信方法において、
スマートアンテナ10を使用するか否かを設定するアンテナ設定工程(制御部30により実行される図5におけるアンテナ設定処理に相当)と、
ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号の上記選局工程における選局に際して、上記アンテナ設定工程においてスマートアンテナ10を使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共にスマートアンテナ10の全方位を検知して最適な受信方向をスマートアンテナ10に設定する(図4に示した全方位検知による最適方向設定処理に相当)一方で、上記アンテナ設定工程においてスマートアンテナ10を使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する選局制御工程(チューナ22、フロントエンド23、及び制御部30により実行される図7におけるチャンネル選局処理に相当)と、を備える構成としても良い。
このように、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はなく、上記同様の効果を奏するテレビジョン受信方法を提供することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:スマートアンテナ(多指向性アンテナ)
20a:テレビジョン受信装置
22:チューナ(選局手段、選局工程、選局制御手段、選局制御工程)
23:フロントエンド(選局手段、選局工程、選局制御手段、選局制御工程)
30:制御部(アンテナ設定手段、アンテナ設定工程、選局制御手段、選局制御工程)
50:単指向性アンテナ
60:スイッチ
100:薄型テレビジョン装置
20a:テレビジョン受信装置
22:チューナ(選局手段、選局工程、選局制御手段、選局制御工程)
23:フロントエンド(選局手段、選局工程、選局制御手段、選局制御工程)
30:制御部(アンテナ設定手段、アンテナ設定工程、選局制御手段、選局制御工程)
50:単指向性アンテナ
60:スイッチ
100:薄型テレビジョン装置
Claims (10)
- 単一の受信方向を有する単指向性アンテナ、及び受信する電波の指向性を電気的に切り替え可能な多指向性アンテナの何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信する選局手段を備えるテレビジョン受信装置において、
上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定するアンテナ設定手段と、
ユーザによって選択されたチャンネルに対応する上記テレビジョン放送信号の上記選局手段による選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共に上記多指向性アンテナの全方位を検知して最適な受信方向を該多指向性アンテナに設定する一方で、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する選局制御手段と、
を備えることを特徴とするテレビジョン受信装置。 - 上記選局制御手段は、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用するか否かが設定されていない場合には、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に先だって上記アンテナ設定手段に上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定させることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受信装置。
- 上記アンテナ設定手段は、OSD表示した画像上で上記多指向性アンテナを使用するか否かがユーザにより選択されることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置。
- 上記アンテナ設定手段は、ユーザによるリモコン操作により上記多指向性アンテナを使用するか否かが選択されることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置。
- 上記アンテナ設定手段は、上記多指向性アンテナを使用するか否かを選択するためのスイッチがユーザ操作により切り替えられることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定することを特徴とする請求項1又は2に記載のテレビジョン受信装置。
- 上記選局制御手段は、上記多指向性アンテナの指向方向を順次切り替えながら全方位の各エラーレートを検出して、最小のエラーレートが得られる方向を最適な受信方向として該多指向性アンテナに設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のテレビジョン受信装置。
- 上記選局制御手段は、上記多指向性アンテナの指向方向を順次切り替えながら全方位の各電界強度を検出して、最大の電界強度が得られる方向を最適な受信方向として該多指向性アンテナに設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のテレビジョン受信装置。
- 上記多指向性アンテナは、移動可能に室内に据え置かれるものであることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のテレビジョン受信装置。
- 上記選局制御手段は、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に際して、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用するか否かが設定されていない場合には、上記選局手段による上記テレビジョン放送信号の選局に先だって上記アンテナ設定手段に上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定させ、上記アンテナ設定手段により上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、上記多指向性アンテナの指向方向を順次切り替えながら全方位の各エラーレートを検出して、最小のエラーレートが得られる方向を最適な受信方向として該多指向性アンテナに設定し、
上記アンテナ設定手段は、OSD表示した画像上で上記多指向性アンテナを使用するか否かがユーザにより選択されることで上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定するものであり、
薄型テレビジョン装置に備えられることを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受信装置。 - 単一の受信方向を有する単指向性アンテナ、及び受信する電波の指向性を電気的に切り替え可能な多指向性アンテナの何れかのアンテナが接続され、ユーザによって選択されたチャンネルに対応するテレビジョン放送信号を選局して受信する選局工程を備えるテレビジョン受信方法において、
上記多指向性アンテナを使用するか否かを設定するアンテナ設定工程と、
ユーザによって選択されたチャンネルに対応する上記テレビジョン放送信号の上記選局工程における選局に際して、上記アンテナ設定工程において上記多指向性アンテナを使用することが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数を設定すると共に上記多指向性アンテナの全方位を検知して最適な受信方向を該多指向性アンテナに設定する一方で、上記アンテナ設定工程において上記多指向性アンテナを使用しないことが設定されている場合には、ユーザによって選択されたチャンネルに対応する周波数のみを設定する選局制御工程と、
を備えることを特徴とするテレビジョン受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007247307A JP2009081505A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | テレビジョン受信装置及びテレビジョン受信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007247307A JP2009081505A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | テレビジョン受信装置及びテレビジョン受信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009081505A true JP2009081505A (ja) | 2009-04-16 |
Family
ID=40655964
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JP2007247307A Pending JP2009081505A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | テレビジョン受信装置及びテレビジョン受信方法 |
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JP (1) | JP2009081505A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001320744A (ja) * | 2000-05-09 | 2001-11-16 | Funai Electric Co Ltd | 受信装置及び受信アンテナの方向設定方法 |
JP2006025198A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-26 | Funai Electric Co Ltd | テレビジョン放送受信装置 |
JP2006067206A (ja) * | 2004-08-26 | 2006-03-09 | Funai Electric Co Ltd | テレビジョン放送信号受信装置 |
-
2007
- 2007-09-25 JP JP2007247307A patent/JP2009081505A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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