JP2009080409A - 回動装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Takamitsu Kawai
貴光 河合
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Abstract

【課題】本体に対して倒伏した第1姿勢と本体に対して起立した第2姿勢との間で姿勢変化する回動体を簡易かつ省スペースで姿勢変化させる手段を提供する。
【解決手段】操作部13は、本体20に対して回動可能に設けられ、その回動により本体20に対して倒伏した第1姿勢と本体20に対して起立した第2姿勢との間で姿勢変化する回動体15と、回動体15に設けられ、軸線25に対して螺旋形状に延出された凹溝26と、本体20に設けられ、第1端34が凹溝26と係合し、かつ第2端35が軸線25に沿ってスライド操作可能な操作レバー19とを具備する。
【選択図】図5

Description

本発明は、本体に対して回動可能に設けられ、その回動により当該本体に対して倒伏した第1姿勢と当該本体に対して起立した第2姿勢との間で姿勢変化する回動体を備えた回動装置、並びに当該回動装置を備えた画像記録装置に関する。
従来より、プリンタやスキャナ、コピー機、電話機、ファクシミリ機等において、操作ボタンなどを有する操作パネルやタッチパネルを有する回動体を具備する回動装置が設けられたものがある。この回動装置は、プリンタなどの大きさや、操作ボタンやタッチパネルの操作性を考慮すると、プリンタなどの正面側に配置されていることが望ましい。
操作パネルなどの回動体は、装置の上面側から操作される場合と、装置の正面側から操作される場合とが想定される。したがって、回動体の入力部を装置上面側に向ければ装置正面側からの操作性が悪くなり、一方、回動体の入力部を装置正面側に向ければ装置上面側からの操作性が悪くなる。この問題を解消するために、回動体が起伏可能に装置本体に設けられて、回動体の入力部が装置上面側又は装置正面側の任意の方向を向くように姿勢変化できるものが提案されている。このような回動装置には、回動体を任意の姿勢に保持できるようにチルト機構が備えられている。
特許文献1には、下部ケース10に回動可能に支持された上部ケース20を、角度調整用円盤11のラセン溝111に係合して移動するアーム21によって所望の角度に調整できる構造が開示されている。この構造においては、角度調整用円盤11を回転させると、ラセン溝111に係合するアーム21が前後方向に移動する。このアーム21の移動によって上部ケース20が下部ケース10に対して回動するので、角度調整用円盤11を任意の量だけ回転させることにより、上部ケース20を所望の角度に姿勢変化できる。
特開昭63−58893号公報
しかし、仮に特許文献1に開示された構造を前述された回動装置に適用するとしても、回動体を所望の姿勢(角度)にするためには、角度調整用円盤11の周縁を触りながら指や手の往復運動を繰り返して、角度調整用円盤11を回転させる必要があり、操作性がよいとは言えない。また、角度調整用円盤11を設けるスペースを確保すると、装置の省スペースが図り難いという問題もある。さらに、入力部を有する回動体には、操作による押圧力が回動体を倒伏させる回動方向へ加わることがあるが、そのような操作において回動体が容易に回動しないことが望ましい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、本体に対して倒伏した第1姿勢と本体に対して起立した第2姿勢との間で姿勢変化する回動体を簡易かつ省スペースで姿勢変化させる手段を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、回動体が容易に姿勢変化しない手段を提供することにあり、特に上記第2姿勢から上記第1姿勢へ向かう押圧操作が回動体に付与された場合に有用となる手段を提供することにある。
(1) 本発明にかかる回動装置は、本体に対して回動可能に設けられ、その回動により当該本体に対して倒伏した第1姿勢と当該本体に対して起立した第2姿勢との間で姿勢変化する回動体と、上記本体又は上記回動体の一方に設けられ、上記回動体の回動軸線に対して螺旋形状に延出された係合部と、上記本体又は上記回動体の他方に設けられ、第1端が上記係合部と係合し、かつ第2端が上記回動軸線に沿ってスライド操作可能な操作レバーと、を具備する。
回動体が回動されることにより、回動体が本体に対して起伏する。このような回動体の姿勢変化により、任意の位置からの回動体の操作性や視認性が高められる。また、回動体が第1姿勢にされると回動装置の高さが低くなるので、装置の薄型化が実現される。
本体又は回動体の一方には、螺旋形状の係合部が形成されている。本発明における螺旋形状とは、回動体の回動軸線周りに螺旋に進行する形状である。係合部は、例えば溝や凸条などによって実現されるものであり、その溝や凸条などの延出方向が螺旋形状である。本体又は回動体の他方には、操作レバーが設けられている。操作レバーの第1端は、溝や凸条と係合可能な形状にされることによって回動体の係合部に係合されており、かつ係合部の延出方向にスライド移動可能である。操作レバーの第2端は、回動体の回動軸線に沿ってスライド操作可能である。このスライド操作は、例えば回動体の回動軸線に沿って形成されたガイドに第2端が案内されることにより実現される。
操作レバーの第2端がスライド操作されると、その操作方向へ第1端もスライド移動する。このスライド移動において、第1端と係合部とは係合状態を維持している。したがって、第1端のスライド移動が螺旋形状の係合部を介して回動体の回動に変換される。これにより、操作レバーをスライド操作することによって、回動体が任意に姿勢変化される。
(2) 上記回動体は、上記第2姿勢から上記第1姿勢へ向かう回動方向へ押圧操作が行われる入力部を有するものであってもよい。
本発明における押圧操作とは、入力部が有する操作ボタンやタッチパネルなどを押して所望の入力を行う操作をいう。この押圧操作が回動体の入力部に行われると、回動体には第2姿勢から第1姿勢へ向かう回動方向へ、押圧操作による力(F1)が加わる。この力(F1)は、係合部と操作レバーの第1端との係合部分に伝達される。この係合部分において、押圧操作による力(F1)が、操作レバーを回動軸線に沿ってスライドさせる力(F2)に変換される。係合部の螺旋形状が回動軸線に対してなす角度が小さくなるほど、回動体に加えられた押圧操作による力(F1)が操作レバーをスライドさせる力(F2)に変換される倍率が小さくなるので、入力部が押圧操作されても第1姿勢側へ回動しにくくなる。これにより、入力部が操作される際に回動体が第1姿勢側へ回動することが抑制される。
(3) 上記回動体は、画像表示部を有するものであってもよい。
画像表示部は、例えば液晶表示ディスプレイやタッチパネルなどにより実現される。一般に、液晶表示ディスプレイは斜め方向からの視認性がよくないが、前述されたように、回動体が任意に姿勢変化されるので、画像表示部の視認性が向上される。
(4) 上記画像表示部として、上記第2姿勢から上記第1姿勢へ向かう回動方向へ押圧操作が行われるタッチパネルがあげられる。
本発明におけるタッチパネルとは、表示領域に指などが接触されると、接触された表示領域の所定箇所における物理変化量を検知して、所定の入力信号に変換するものであり、その物理変化量を検知する方式として、抵抗膜方式、光学式、静電容量方式、超音波方式、電磁誘導方式などがあげられる。前述されたように、回動体が任意に姿勢変化されるので、タッチパネルの視認性が向上される。また、タッチパネルが押圧操作される際に、回動体が第1姿勢側へ回動することが抑制される。
(5) 上記操作レバーのスライド操作に対して摩擦抵抗力を付与する摩擦抵抗部材が設けられてもよい。
本発明における摩擦抵抗部材は、例えばラバーなどの操作レバーの素材より高い摩擦係数を有する素材から構成されものや、操作レバーや係合部などと摺動する面の表面を粗くする加工により摩擦係数が高められたもの、当該摺動する面へ弾性付勢する構成によって摺動摩擦を高めるものなどをいう。このような摩擦抵抗部材は、回動体の係合部や操作レバーの第1端、操作レバーを案内するガイドなど、操作レバーがスライドされる際に摺動摩擦が生じる箇所に配置され得る。この摩擦抵抗部材によって、操作レバーのスライド操作に対する摩擦抵抗力が増大するので、任意の姿勢に回動された回動体に重力や衝撃などが作用しても、回動体が容易に姿勢変化しない。また、前述されたように入力部やタッチパネルに押圧操作が行われても、回動体が容易に姿勢変化しない。
(6) 上記本体は、上記回動体が収容される凹部を有し、上記回動体は、上記第1姿勢において上記凹部へ収容されるものであってもよい。
本体における凹部は、本体の表面から陥没する空間であり、回動体の一部又は全体を収容可能である。第1姿勢において、回動体が凹部へ収容されることにより、本体から回動体が突出することが抑制されるので、装置の薄型化が実現される。また、回動体と本体との段差が小さくなるので、装置の外観が良好となる。さらに、前述されたように、操作レバーの操作によって回動体が起立するので、回動体に直接指を掛けて姿勢変化させる必要がない。したがって、本体の凹部周辺に、回動体に指を掛けるための凹陥を形成する必要がなく、省スペースによる装置の小型化が実現される。
(7) 上記係合部が上記回動体に設けられ、上記操作レバーが上記本体に設けられることが好ましい。
これにより、操作レバーが回動体とともに回動しないので、操作レバーの操作性がよい。
(8) 本発明にかかる画像記録装置は、上記回動装置を正面側に備えたものである。
画像記録装置とは、例えば記録用紙などに文字や画像を印刷する装置であり所謂プリンタである。また、画像記録装置は、プリンタ以外の機能を有する所謂複合機であってもよい。また、画像記録装置の正面側とは、画像記録装置が通常に設置された状態において正面となる側である。前述された回動装置が画像記録装置の正面側に設けられることにより、画像記録装置の操作性や視認性が向上される。
このように、本発明にかかる回動装置によれば、回動体が姿勢変化できるので、回動装置の薄型化が実現される。また、操作レバーのスライド操作によって、回動体を任意の姿勢とし、かつその姿勢を維持できる。特に、回動体がタッチパネルなどの入力部を備えるときには、入力部への押圧操作によって回動体が回動することが防止される。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施の形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、本発明の実施の形態に係る複合機10の外観構成を示すものである。図2は、操作部13の外観を示す拡大斜視図である。図3は、回動体15の外観を示す斜視図である。図4は、端部24の周面を展開した状態における凹溝26を示す展開図である。図5は、図2におけるV−V断面を模式的に示す断面図である。図6は、図2において回動体15が第2姿勢にされた際のVI−VI断面を模式的に示す断面図である。図7は、第1変形例におけるV−V断面を模式的に示す断面図である。図8は、第1変形例におけるVI−VI断面を模式的に示す断面図である。図9は、第1変形例における操作部13の凹部31周辺を示す斜視図である。なお、図9においては、回動体15が省略されている。図10は、第2変形例におけるV−V断面の一部を模式的に示す拡大断面図である。
[複合機10の全体構成]
図1に示されるように、複合機10は、下部にプリンタ部11を、上部にスキャナ部12を備えたものであり、プリント機能、スキャン機能、コピー機能及びファクシミリ機能を有する。複合機10におけるプリンタ部11が、本発明にかかる画像記録装置に相当する。したがって、本発明にかかる画像記録装置は、例えばプリント機能のみを有するプリンタとして実現されてもよい。
複合機10は、主にコンピュータやデジタルカメラなどの外部情報機器と接続されて、その外部情報機器から送信された印刷データに基づいて、記録用紙に画像や文書を記録する。また、複合機10は、メモリカード等の各種記憶媒体が装填可能であり、その記憶媒体に格納された画像データなどを読み出して、記録用紙に画像を記録し得る。
複合機10の正面側の上面には、操作部13が設けられている。なお、複合機10の正面側とは、後述される開口17が設けられた側である。複合機10は、通常に設置された状態において、開口17が設けられた面が正面となる。操作部13は、本体20に、各種操作キー14及び回動体15が設けられてなる。操作キー14は、本体20の上面に設けられて、ほぼ上方へ突出している。したがって、使用者は、操作部13の上方から各種操作キー14を操作しうる。回動体15は、後述される第1姿勢において本体20の上面と同一面をなすように倒伏しており、回動体15の操作領域16は、ほぼ上方を向いている。使用者は、操作部13を用いて、所望の指令を入力する。複合機10は、所定の入力を受けて所定の動作を行う。複合機10は、操作部13へ入力された指令のほか、コンピュータに接続されて、そのコンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指令によっても動作する。この操作部13が、本発明にかかる回動装置に相当する。
なお、本実施形態では、本発明にかかる回動装置が複合機10の操作部13として実現されているが、本発明にかかる回動装置の実施態様は複合機10に限定されず、プリンタやスキャナ、コピー機、電話機、ファクシミリ機、コンピュータなどにおいて実現可能である。
複合機10の正面側には開口17が形成されている。開口17を通じて装置内部に給紙トレイ及び排紙トレイが配置されて、プリンタ部11により画像記録される記録用紙が保持される。プリンタ部11による記録用紙への記録は、例えば、インクジェット方式やレーザ方式、サーマル方式などの公知の手法が採用しうる。なお、図1では、給紙トレイ及び排紙トレイが外された状態の複合機10が示されている。スキャナ部12は、FBS(Flatbed Scanner)に自動原稿搬送機構(ADF:Auto Document Feeder、以下「ADF」という。)18が設けられてなる。FBSは、例えばCISなどのイメージスキャナが、原稿が載置されるプラテンに対して移動可能に構成されてなる。なお、プリンタ部11及びスキャナ部12の内部構成は公知の構成が採用されうるので、ここでは詳細な説明が省略される。
[操作部13]
以下に複合機10の操作部13が詳細に説明される。図2に示されるように、操作部13は、複合機10の正面側において上面の一部をなしており、複合機10の幅とほぼ同幅の横長形状である。操作部13の本体20は複合機10のケーシングと一体に形成されており、本体20の上面に各種操作キー14及び回動体15が設けられている。また、本体20の正面側には、操作レバー19が設けられている。
回動体15は、平面視が横長矩形であり、その縦寸法が操作部13の奥行き寸法より若干小さい。したがって、回動体15の周囲には、例えば回動体15を引き起こすために指を掛ける凹陥部などがない。換言すれば、回動体15は、操作部13に配置可能な大きさで大型化されている。このような大型の回動体15を用いることにより、回動体15の操作領域16に表示された文字や画像等の視認性が向上される。
回動体15は、その表面と本体20の表面(上面)とが同一面となるように、本体20に対して倒伏する。この回動体15の姿勢が、本明細書において第1姿勢と称される。一方、回動体15は、本体20に対して起立するように回動可能である(図6参照)。この回動体15の姿勢が、本明細書において第2姿勢と称される。回動体15は、所謂チルト機構により第1姿勢と第2姿勢との間の任意の姿勢に回動されうる。したがって、複合機10の使用者は、回動体15の操作性や視認性が最もよい任意の姿勢に回動体15を姿勢変化しうる。
各図には詳細に示されていないが、回動体15は、筐体21(図3参照)とタッチパネルモジュールとを主要な構成とし、筐体21の表面にはタッチパネルモジュールを覆う透明カバーが設けられている。この透明カバーに相当する領域が操作領域16である。使用者は、透明カバーを通じてタッチパネルモジュールの表示を視認することができ、さらに、タッチパネルモジュールの所定箇所に押圧力を付与することができる。このタッチパネルモジュールは、指などによって所定箇所が押圧されると、その所定箇所における物理変化量を検知して、所定の入力信号に変換するものであり、その物理変化量を検知する方式として、抵抗膜方式、光学式、静電容量方式、超音波方式、電磁誘導方式などが公知である。このような回動体15の内部構造は公知であるので、ここでは詳細な説明が省略される。この操作領域16が、本発明における入力部でもあり、画像表示部でもある。
筐体21は、薄平形状のほぼ直方体であり、正面側の端部24が円柱形状に膨出されている。その膨出された端部24の両側壁から回動軸22,23が同じ軸線25に沿って突出されている。各図には現れていないが、回動軸22,23は、本体20に形成された軸受けに支持される。これにより、回動体15が軸線25を中心として本体20に対して回動自在となる。つまり、軸線25が回動体15の回動軸線である。操作領域16は、軸線25の径方向に拡がっている。したがって、操作領域16を押圧する力は、回動体15を第2姿勢から第1姿勢へ向かって回動させる力となりうる。
図3に示されるように、端部24は、軸線25を軸とするほぼ円柱形状をなしており、その周面は幅方向に渡って軸線25からほぼ等しい距離にある。この端部24の周面に凹溝26が形成されている。凹溝26は、端部24の幅方向に渡って形成された細溝であり、その延出方向が軸線25に対して螺旋形状をなす。ここで、螺旋形状とは、軸線25周りに螺旋に進行する形状をいう。図4に示されるように、凹溝26の延出方向に沿った仮想線27は、軸線25と角度θで交わる。この角度θが、凹溝26が軸線25に対して進行する角度である。この凹溝26が、本発明における係合部に相当する。
図5に示されるように、本体20には、第1姿勢の回動体15が収容される凹部31が形成されている。凹部31は、本体20の上面から凹陥された空間であり、回動体15の主に裏面側に沿った形状をなしている。したがって、回動体15の端部24に対応する領域32は、半円管形状に凹陥されている。同図に示されるように、第1姿勢の回動体15は、凹部31にほぼ完全に収容されて、操作領域16を含む表面が本体20の上面とほぼ同一面をなす。
本体20の正面側には、操作レバー19のスライドを案内するガイド溝33が形成されている。ガイド溝33は、本体20の正面から凹部31の領域32へ通ずる長孔であり、図2に示されるように、回動体15の幅方向に渡って形成されている。このガイド溝33に操作レバー19が案内されて、操作レバー19が軸線25に沿ってスライド操作可能となる。図5及び図6に示されるように、ガイド溝33の内周面には、ラバー46が設けられている。一方、操作レバー19及び本体20はポリプロピレンなどの合成樹脂の成形品である。操作レバー19のスライドがガイド溝33に案内される際に、操作レバー19がラバー46に摺接する。このラバー46との摺接により、操作レバー19のスライドに際する摩擦抵抗力が、本体20と摺接する場合に比べて増大される。ガイド溝33の内周面に配設されたラバー46が本発明における摩擦抵抗部材に相当する。なお、本実施形態では、ガイド溝33が、本体20の正面から凹部31へ通ずる途中において屈曲されているが、このような屈曲は、後述される操作レバー19の第1端34と凹溝26との係合位置と回動体15の姿勢との関係において適宜設計され得る。
操作レバー19は、ガイド溝33を、本体20の正面から凹部31内へ貫通するアーム形状である。凹部31内へ突出された第1端34は、凹部31に収容された回動体15の凹溝26内へ貫入されて、凹溝26と係合している。本体20の正面側に露出された第2端35は、鍔形状にされて使用者による操作性が向上されている。このような第1端34の形状は、本発明における係合部の形状に対応して適宜変更されうる。
[回動体15の姿勢変化]
以下に回動体15を姿勢変化させる動作が詳述される。図2に示されるように、操作レバー19がガイド溝33の右端に位置された状態において、回動体15は第1姿勢となる。この第1姿勢において、図5に示されるように、操作レバー19の第1端34が回動体15の凹溝26と係合している。この係合位置は、図4において参照符号36で示される。操作レバー19は、ガイド溝33に沿って軸線25に沿った方向(図2における矢印37)へスライド操作が可能であり、ガイド溝33の右端から左端へスライドされると、回動体15が軸線25回り(図2における矢印38)に回動して、第1姿勢から第2姿勢へ姿勢変化する。この姿勢変化の間において、操作レバー19の第1端34は回動体15の凹溝26との係合を維持している。そして、操作レバー19がガイド溝33の左端へ到達すると、回動体15は第2姿勢となる。この第2姿勢においても、図6に示されるように、操作レバー19の第1端34は回動体15の凹溝26と係合している。この係合位置は、図4において参照符号39で示される。
ここで、図4に示されるように、操作レバー19の第1端34が矢印28だけ凹溝26を移動したとすると、その移動は、操作レバー19のスライド方向の移動(矢印29)と、回動体15の回動(矢印30)とに分けられる。換言すると、操作レバー19を矢印29だけスライドさせると、その操作レバー19の第1端34は、凹溝26を矢印28だけ移動する。そして、第1端34と凹溝26との係合を通じて、操作レバー19のスライドが回動体15の回動に変換されて伝達され、回動体15が矢印30だけ第2姿勢側へ回動する。このようにして、操作レバー19のスライドによって回動体15が任意の姿勢に姿勢変化されうる。
一方、第2姿勢や他の任意の姿勢において、回動体15の操作領域16に対して何らかの入力操作がなされ、操作領域16が押圧されると、回動体15が第2姿勢から第1姿勢へ向かう方向に回動する力F1が加わる。この力F1は、凹溝26と操作レバー19の第1端34との係合部分に伝達される。この係合部分において、力F1が操作レバー19を軸線25に沿ってスライドさせる力F2に変換される。力F1は矢印30と逆方向の力であり、力F2は矢印29と逆方向の力である。
凹溝26の延出方向に沿った仮想線27が軸線25に対してなす角度θが小さいほど、力F1が力F2に変換される倍率が小さくなる。また、操作レバー19のスライドには、凹溝26やガイド溝33のラバー46との摩擦抵抗力が伴うので、この摩擦抵抗力によっても回動体15が回動しにくくなる。したがって、回動体15の操作領域16に押圧操作がなされても、回動体15が第1姿勢へ回動し難い。
[本実施形態による作用効果]
このように本実施形態によれば、回動体15が本体20に対して回動自在に設けられて、本体20に対して起伏するように姿勢変化され得る。したがって、回動体15を姿勢変化させることにより、任意の位置からの操作領域16の操作性及び視認性を高めることができる。また、回動体15を第1姿勢とすると、操作部13の高さが低くなるので、複合機10の薄型化が実現される。
また、回動体15の操作領域16に対して押圧操作が行われても、前述されたように、回動体15が第1姿勢側へ回動することが抑制される。また、この回動体15の操作領域16は、タッチパネルとして視認されるものなので、回動体15が任意に姿勢変化できることにより、操作領域16の視認性が向上される。
また、操作レバー19のスライドを案内するガイド溝33の内周面に、摩擦抵抗部材としてラバー46が設けられているので、操作レバー19のスライド操作に対する摩擦抵抗力が増大し、前述されたように操作領域16に対して押圧操作が行われても、回動体15が第1姿勢側へ一層回動しにくくなる。なお、本実施形態では、ガイド溝33の内周面に摩擦抵抗部材としてのラバー46が設けられているが、摩擦抵抗部材は、凹溝26や操作レバー19の第1端34に設けられてもよい。また、本実施形態では、摩擦抵抗部材の一例としてラバー46が示されているが、摩擦抵抗部材としては、操作レバー19、凹溝26、ガイド溝33において摺動が生じる箇所の摩擦抵抗力を増大させることが可能な公知の素材を採用しうる。また、素材が有する摩擦係数による摩擦抵抗力の増大のほか、摺動箇所を祖面に加工したり、摩擦抵抗部材を弾性付勢して操作レバーなどに圧接させたりすることによって摩擦抵抗力が増大される構成も採用しうる。
また、回動体15が第1姿勢にされると、回動体15が凹部31へ収容されるので、本体20の表面から回動体15が突出しない。これにより、操作部13の薄型化が実現される。なお、本実施形態では、第1姿勢において回動体15が凹部31へほぼ完全に収容されることとしたが、かならずしも完全に収容される必要はなく、凹部31から回動体15が若干突出してもよい。このような実施態様によっても、回動体15と本体20の表面との段差が小さくなるので、操作部13の外観が良好となる。
また、操作レバー19をスライドさせることによって回動体15が起立するので、回動体15に直接指を掛けて姿勢変化させる必要がない。したがって、本体20の凹部31周辺に、回動体15に指を掛けるための凹陥部分を形成する必要がなく、回動体15の大型化するとともに、省スペースによって操作部13の小型化が実現される。
また、本実施形態では、凹溝26が回動体15に設けられ、操作レバー19が本体20に設けられているので、操作レバー19が回動体15とともに回動しない。したがって、操作レバー19の操作性がよい。
また、本実施形態では、複合機10の正面側に操作部13が設けられているので、複合機10の操作性や視認性が向上される。
[第1変形例]
上記実施形態では、凹溝26が回動体15に設けられ、操作レバー19が本体20に設けられることとしたが、凹溝26が本体20に設けられ、操作レバー19が回動体15に設けられることとしてもよい。
図7から図9に示されるように、本体20の凹部31における領域32に、上記凹溝26と同様の螺旋形状をなす凹溝40が形成されている。図9に示されるように、領域32は、半円管の内周面の如き周面であり、その周面から軸線25の径方向外側へ凹陥する凹溝40が形成されている。この凹溝40は軸線25に対して螺旋形状に延出されており、領域32を展開すると、図4に示される凹溝26と同様の形状となる。一方、図7及び図8に示されるように、回動体15の端部24に、上記ガイド溝33と同様のガイド溝41が形成されている。このガイド溝41は、回動体15の表面から端部24の周面へ通じ、かつ軸線25に沿って延出された長孔である。また、ガイド溝41の内周面にはラバー47が設けられて操作レバー42との摺動摩擦が増大されている。そして、このガイド溝41を貫通するようにして、上記操作レバー19と同様の操作レバー42が設けられている。操作レバー42はアーム形状であり、端部24から突出された操作レバー42の第1端43は、凹溝40内へ貫入されて、凹溝40と係合している。回動体15の表面側に露出された操作レバー42の第2端44は、鍔形状にされて使用者による操作性が向上されている。
このような第1変形例によっても、回動体15が任意に姿勢変化できるので、操作部13の薄型化が実現される。また、操作レバー42のスライド操作が、凹溝40と第1端43との係合を介して回動体15に伝達されて、回動体15を任意の姿勢に回動することができる。また、回動体15の領域16に対する押圧操作によって、回動体15が第1姿勢側へ倒伏することが抑えられる。特に、ガイド溝41の内周面にラバー47が設けられることにより、操作レバー42のスライド操作に対する摩擦抵抗力が増大されるので、押圧操作により回動体15が倒伏することが更に抑制される。なお、本変形例においても、ラバー47は、ガイド溝41の内周面に代えて凹溝40の内周面などに配設されてもよい。
[第2変形例]
上記実施形態及び変形例においては、本発明における係合部の一例として凹溝26,40が説明されているが、当該係合部の形状が凹溝に限定されないことは言うまでもない。つまり、本発明における係合部は、溝や凸条、その他の係合が実現可能な公知の形状を含むものである。また、操作レバーの第1端も、係合部の形状に応じて溝や突起、その他の形状が採用されうる。例えば、図10に示されるように、回動体15の端部24の周面に、凹溝26に変えて螺旋形状の凸条50が設けられ、操作レバー19の第1端として、凸条50と嵌合して凸条50の延出方向へ摺動可能な略馬蹄形の嵌合部51が設けられてもよい。この凸条50は、軸線25に対して螺旋形状に延出されている。
上記実施形態と同様に、本体20の正面側には、操作レバー19のスライドを案内するガイド溝33が形成されている。このガイド溝33は、操作レバー19の第1端である嵌合部51に形状に対応した形状である。また、ガイド溝33の内周面には、前述と同様のラバー46が設けられている。このラバー46に操作レバー19が摺接することにより、操作レバー19のスライドに際する摩擦抵抗力が増大される。なお、本変形例においても、ラバー46は、ガイド溝33の内周面に代えて嵌合部51の内周面などに配設されてもよい。操作レバー19が軸線25に沿ってスライド操作されると、嵌合部51が凸条50に対して摺動する。凸条50が螺旋形状に延出されているので、嵌合部51の摺動が凸条50を介して回動体15の回動へ変換される。このような凸条50及び嵌合部51によっても、上記実施形態と同様の効果が奏される。
図1は、本発明の実施の形態に係る複合機10の外観構成を示すものである。 図2は、操作部13の外観を示す拡大斜視図である。 図3は、回動体15の外観を示す斜視図である。 図4は、端部24の周面を展開した状態における凹溝26を示す展開図である。 図5は、図2におけるV−V断面を模式的に示す断面図である。 図6は、図2において回動体15が第2姿勢にされた際のVI−VI断面を模式的に示す断面図である。 図7は、第1変形例におけるV−V断面を模式的に示す断面図である。 図8は、第1変形例におけるVI−VI断面を模式的に示す断面図である。 図9は、第1変形例における操作部13の凹部31周辺を示す斜視図である。 図10は、第2変形例におけるV−V断面の一部を模式的に示す拡大断面図である。
符号の説明
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
13・・・操作部(回動装置)
15・・・回動体(操作パネル体)
19,42・・・操作レバー
20・・・本体
25・・・軸線(回動軸線)
26,40・・・凹溝(係合部)
31・・・凹部
34,43・・・第1端
35,44・・・第2端
46,47・・・ラバー(摩擦抵抗部材)
50・・・凸条(係合部)
51・・・嵌合部(第1端)

Claims (8)

  1. 本体に対して回動可能に設けられ、その回動により当該本体に対して倒伏した第1姿勢と当該本体に対して起立した第2姿勢との間で姿勢変化する回動体と、
    上記本体又は上記回動体の一方に設けられ、上記回動体の回動軸線に対して螺旋形状に延出された係合部と、
    上記本体又は上記回動体の他方に設けられ、第1端が上記係合部と係合し、かつ第2端が上記回動軸線に沿ってスライド操作可能な操作レバーと、を具備する回動装置。
  2. 上記回動体は、上記第2姿勢から上記第1姿勢へ向かう回動方向へ押圧操作が行われる入力部を有する請求項1に記載の回動装置。
  3. 上記回動体は、画像表示部を有する請求項1又は2に記載の回動装置。
  4. 上記画像表示部が、上記第2姿勢から上記第1姿勢へ向かう回動方向へ押圧操作が行われるタッチパネルである請求項3に記載の回動装置。
  5. 上記操作レバーのスライド操作に対して摩擦抵抗力を付与する摩擦抵抗部材が設けられた請求項1から4のいずれかに記載の回動装置。
  6. 上記本体は、上記回動体が収容される凹部を有し、
    上記回動体は、上記第1姿勢において上記凹部へ収容される請求項1から5のいずれかに記載の回動装置。
  7. 上記係合部が上記回動体に設けられ、
    上記操作レバーが上記本体に設けられてなる請求項1から6のいずれかに記載の回動装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の回動装置を正面側に備えた画像記録装置。
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