JP2009079978A - 内燃機関の燃料劣化検出装置 - Google Patents

内燃機関の燃料劣化検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、内燃機関の燃料劣化検出装置に関し、バイオ燃料の劣化を精度良く検出することを目的とする。
【解決手段】内燃機関10に供給するためのバイオ燃料を貯留した燃料タンク12に、バイオ燃料の光透過率を検出する光透過率センサ22を設ける。ECU14は、光透過率センサ22により検出される光透過率を定期的に取得し、前回取得値に対する変化量を算出する。更に、その変化量を積算することにより、バイオ燃料の劣化度合いを示す劣化指標値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の燃料劣化検出装置に関する。
特開2000−130240号公報には、波長の異なる少なくとも2種の単色光光源を用い、各単色光光源における光吸収の損失差に基づいて、エンジンの潤滑油の劣化度を診断する技術が開示されている。
特開2000−130240号公報 特開平10−305517号公報 特開2004−197058号公報 特開2004−141134号公報
近年、バイオマスから生産される燃料を含むバイオ燃料を自動車用エンジンの代替燃料として用いる動きが広まっている。バイオ燃料は、不飽和結合を有する物質を含んでいるため、従来の燃料と比べ、酸化され易い性質がある。バイオ燃料の酸化劣化が進行すると、酸が生成されるので、燃料系の金属部品等を腐食させるなどのおそれがある。また、バイオ燃料は、酸素などを介して重合を起こすこともある。重合が生ずると、燃料の粘度が高くなるので、燃料噴射制御の適正な実行に悪影響を及ぼすおそれがある。
車両を長期間稼動させなかったような場合や、毎日の走行距離が極めて短く、長期間給油されなかったような場合には、燃料タンク内にバイオ燃料が長期間貯留されるので、劣化が進行し、上記のような悪影響が発生するおそれがある。このため、バイオ燃料を用いる車両においては、バイオ燃料の劣化を自動的に検知して、上記のような悪影響を確実に回避することが望まれる。しかしながら、従来、バイオ燃料の劣化を精度良く検出する技術は確立されていない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、バイオ燃料の劣化を精度良く検出することのできる内燃機関の燃料劣化検出装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の燃料劣化検出装置であって、
内燃機関にバイオ燃料を供給する燃料供給手段と、
前記燃料供給手段に蓄えられているバイオ燃料の光透過率を検出する検出手段と、
前記光透過率を定期的に取得し、その取得値の前回取得値に対する変化量を算出する変化量算出手段と、
前記変化量を積算することにより、前記バイオ燃料の劣化度合いを示す劣化指標値を算出する劣化指標値算出手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、内燃機関の燃料劣化検出装置であって、
内燃機関にバイオ燃料を供給する燃料供給手段と、
前記燃料供給手段に蓄えられているバイオ燃料の色の指標となる色指標値を検出する検出手段と、
前記色指標値を定期的に取得し、その取得値の前回取得値に対する変化量を算出する変化量算出手段と、
前記変化量を積算することにより、前記バイオ燃料の劣化度合いを示す劣化指標値を算出する劣化指標値算出手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記劣化指標値算出手段は、前記変化量の絶対値を積算して劣化指標値を算出することを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記バイオ燃料は、経時劣化に伴って、前記検出手段の検出値が増加する期間と前記検出値が減少する期間とを少なくとも1回ずつ示す経時変化特性を有するものであることを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明において、
前記変化量算出手段は、前記経時変化特性における前記検出値の増減周期より短い間隔で前記検出値を取得することを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、
前記劣化指標値が所定値を超えた場合に、前記バイオ燃料が劣化したものと判定する燃料劣化判定手段と、
前記バイオ燃料が劣化したものと判定された場合に、運転者に対し警告を発する警告手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1乃至第6の発明の何れかにおいて、
前記劣化指標値に応じて、燃料噴射圧力を通常時より高くする制御と、燃料噴射量指示値を通常時より大きくする制御と、前記内燃機関に供給される燃料を加熱する制御との少なくとも一つを実行する燃焼状態補償手段を備えることを特徴とする。
また、第8の発明は、第1乃至第7の発明の何れかにおいて、
前記劣化指標値算出手段は、
前記変化量が所定値より小さい場合に、当該変化量が測定ばらつきに起因するものであるか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記変化量が測定ばらつきに起因するものではないと判定された場合には、前記変化量を前記劣化指標値に加算し、前記変化量が測定ばらつきに起因するものであると判定された場合には、前記変化量を前記劣化指標値に加算しないようにする加算選択手段と、
を含むことを特徴とする。
第1の発明によれば、バイオ燃料の光透過率を定期的に取得し、その取得値の前回取得値に対する変化量を積算することによって、バイオ燃料の劣化度合いを示す劣化指標値を算出することができる。バイオ燃料は、劣化する過程で、例えば過酸化物、酸化物、重合物などが生成し、それらの割合が徐々に変化することにより、色の変化を呈し、その色変化によって光透過率も変化する。第1の発明によれば、バイオ燃料の劣化を示す色の変化に沿って劣化指標値を増大させていくことができるので、バイオ燃料の劣化度合いを高精度に判定することができる。
第2の発明によれば、バイオ燃料の色の指標となる色指標値を定期的に取得し、その取得値の前回取得値に対する変化量を積算することによって、バイオ燃料の劣化度合いを示す劣化指標値を算出することができる。バイオ燃料は、劣化する過程で、例えば過酸化物、酸化物、重合物などが生成し、それらの割合が徐々に変化することにより、色の変化を呈する。第1の発明によれば、バイオ燃料の劣化を示す色の変化に沿って劣化指標値を増大させていくことができるので、バイオ燃料の劣化度合いを高精度に判定することができる。
第3の発明によれば、バイオ燃料の光透過率あるいは色指標値の変化量の絶対値を積算して劣化指標値を算出することができる。バイオ燃料の劣化過程では、例えば過酸化物、酸化物、重合物などの生成物の割合が複雑に増減することにより、光透過率あるいは色指標値が単調に変化せず、複雑な変化(増減)を呈する場合がある。第3の発明によれば、光透過率あるいは色指標値の変化方向が何れの方向であってもその変化量を劣化指標値に算入することができるので、上記のような場合であっても、バイオ燃料の劣化度合いを高精度に判定することができる。
第4の発明によれば、経時劣化に伴って、光透過率あるいは色指標値が増加する期間と、光透過率あるいは色指標値が減少する期間とを少なくとも1回ずつ示す経時変化特性を有するバイオ燃料が使用されている場合において、その劣化度合いを高精度に判定することができる。
第5の発明によれば、バイオ燃料の経時変化特性における光透過率あるいは色指標値の増減周期より短い間隔で光透過率あるいは色指標値を取得して、劣化指標値を算出することができる。このため、バイオ燃料の色変化を適切に捉えることができ、その劣化度合いをより高精度に判定することができる。
第6の発明によれば、バイオ燃料が劣化したものと判定された場合に、運転者に対し警告を発することができる。このため、燃料の交換等の対策を講ずることを運転者に確実に促すことができるので、燃料系部品等がダメージを受けることを回避し、燃料系部品を確実に保護することができる。
第7の発明によれば、バイオ燃料の劣化指標値に応じて、燃料噴射圧力を通常時より高くする制御と、燃料噴射量指示値を通常時より大きくする制御と、内燃機関に供給される燃料を加熱する制御との少なくとも一つを実行することができる。バイオ燃料は、劣化すると、粘度が上昇する性質がある。粘度が高くなると、燃料インジェクタから燃料を噴射しにくくなるため、噴射量が低下したり、噴霧が悪化したりするおそれがある。第7の発明によれば、上記の制御を実施することにより、噴射量の低下や噴霧の悪化による燃焼状態の悪化をより確実に回避することができる。
第8の発明によれば、光透過率あるいは色指標値の変化量が所定値より小さい場合に、その変化量が測定ばらつきに起因するものであるか否かを判別し、測定ばらつきに起因するものであると判定された場合には、その変化量を劣化指標値に加算しないようにすることができる。このため、光透過率あるいは色指標値の測定値にばらつきが含まれる場合であっても、劣化指標値をより適切に算出することができる。よって、バイオ燃料の劣化をより高い精度で判定することができる。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、車両に搭載された内燃機関10と、燃料タンク12と、内燃機関10を制御するECU(Electronic Control Unit)14とを備えている。本実施形態では、内燃機関10は、ディーゼルエンジンであるものとする。
内燃機関10は、バイオ燃料を用いて運転可能なものである。なお、本発明におけるバイオ燃料は、バイオマスから生産されるバイオマス由来燃料100%の燃料でも、バイオマス由来燃料とその他の燃料との混合燃料でも、何れでもよい。
燃料タンク12内のバイオ燃料は、燃料パイプ16を通り、燃料ポンプ18によって加圧された上で、内燃機関10に供給される。内燃機関10に供給されたバイオ燃料は、各気筒に設けられた燃料インジェクタ(図示せず)によって筒内に噴射される。内燃機関10に供給されたバイオ燃料の一部は、燃料リターンパイプ20を通って燃料タンク12に戻される。
燃料タンク12には、燃料タンク12内のバイオ燃料の光透過率(光透過損失)を検出可能な光透過率センサ22が設置されている。本実施形態では、光透過率センサ22は、可視光(白色光)を発する光源と、その光源から発せられた光をバイオ燃料に照射する導光部材と、バイオ燃料を透過した光を受光して光電変換するセンサ素子とを有し、可視光に対するバイオ燃料の光透過率を検出可能に構成されている。また、光透過率センサ22の設置箇所は、燃料タンク12に限定されるものではなく、例えば燃料パイプ16の途中などに設置してもよい。
燃料ポンプ18、燃料インジェクタ等の各種アクチュエータや、光透過率センサ22等の各種センサは、ECU14と電気的に接続されている。更に、ECU14には、運転席のインストルメントパネル24内の表示装置が電気的に接続されている。
[実施の形態1の特徴]
バイオ燃料には、不飽和結合(二重結合)を有する物質が含まれている。それらの物質は、酸化反応や重合反応などを起こし易い。バイオ燃料では、そのような酸化反応や重合反応などの進行に伴って、過酸化物、酸化物、重合物などが生成されていき、燃料性状の劣化を呈する。本発明者らの知見によれば、それらの過酸化物、酸化物、重合物などにはそれぞれ固有の色がある。このため、バイオ燃料は、酸化反応や重合反応などの進行に伴って、色(透過光の色)の変化を呈する。
例えば、菜種油から作られる脂肪酸メチルエステル燃料(以下「RME燃料」という)の場合、本発明者の知見によれば、酸化反応に進行に伴って、次のような色の変化を呈する。
黄色 → 薄い黄色 → 濃い黄色
上述したRME燃料の色の変化は、次のような現象に起因するものであると考えられる。バイオ燃料のような物質の酸化は、一般に、次のような過程を経て進行する。
原物質 → 過酸化物 → 酸化物(酸)
図2は、上記のような過程を経て進行するバイオ燃料の酸化に伴う物質組成割合の変化を示す図である。図2に示すように、時間の経過に伴って酸化が進行すると、まず、原物質が過酸化物へと変化するので、原物質の割合が減少し、過酸化物の割合が増加する。更に時間が経過すると、過酸化物が酸化物へと変化するので、過酸化物の割合が減少し、酸化物の割合が増加する。
上記RME燃料の場合には、原物質、過酸化物、酸化物の各物質の色がそれぞれ黄色、薄い黄色、濃い黄色であるために、上述したような色の変化を呈するものと考えられる。すなわち、新品時には、原物質の割合が高いために黄色を呈し、過酸化物の割合が増えるに従って薄い黄色へ変化し、更に、酸化物の割合が増えるに従って濃い黄色へ変化するものと考えられる。
以上述べたように、バイオ燃料では、劣化の原因となる酸化反応や重合反応などの進行に伴って、色が変化する。そこで、バイオ燃料の色の変化を光学式センサなどを用いて検知することにより、バイオ燃料の劣化を検出することが考えられる。
図3は、横軸に時間、縦軸にバイオ燃料の色の濃さ(光透過率)をとったグラフを示す図である。本実施形態のシステムでは、燃料タンク12内のバイオ燃料の色の濃さを光透過率センサ22により検出することができる。すなわち、バイオ燃料の色が濃いほど、バイオ燃料の光透過率Xが低くなり、バイオ燃料の色が薄いほど、バイオ燃料の光透過率Xが高くなる。
上述したRME燃料などおいては、図3に示すように、新品時(図3中の点A)から酸化が進行すると、まず、色が薄くなる方向に変化する(図3中の点B)。その後、色が濃くなる方向へ変化し、新品時よりも濃い色を呈する(図3中の点C)。本実施形態では、図3中の点Cまで酸化が進行すると、バイオ燃料が許容限度を超えて劣化したものと判定し、運転者に警告する。
図3に示すような場合、バイオ燃料の光透過率Xは、新品時の初期値XAから、まず増大方向へ変化していき、点Bで最大値XBをとる。その後、バイオ燃料の光透過率Xは、減少方向へ変化していき、やがては初期値XAよりも小さい値(例えばXC)をとる。バイオ燃料の光透過率Xがこのような変化を辿るため、光透過率センサ22で検出される光透過率Xの値そのものを判断の基礎としていては、バイオ燃料の劣化度合いを正確に判定することはできない。例えば、図3中の点A’は、劣化判定される点Cに近く、かなり劣化の進行した状態であるにもかかわらず、バイオ燃料の光透過率Xは、新品時の初期値XAとほぼ同じ値を示す。このため、光透過率センサ22で検出される光透過率Xの値を判定値(例えば初期値XA)と比較しても、バイオ燃料の劣化度合いを正確に判定することはできない。
そこで、本実施形態では、バイオ燃料の光透過率Xを定期的に取得し、その変化量(前回取得値との差の絶対値)を積算することによって、バイオ燃料の劣化の指標となる劣化度Yを算出することとした。図4は、劣化度Yの算出方法を説明するための図である。図4に示すように、本実施形態では、光透過率センサ22でバイオ燃料の光透過率Xを所定の測色周期T毎(以下の説明では7日に一度とする。すなわち、測色周期T=7日)に取得する。この測色周期Tは、バイオ燃料の色変化周期Pよりも十分に短い期間に設定することが好ましい。図4に示す例では、初期状態から、バイオ燃料の色が一旦薄くなり、再度濃くなるまでの期間が色変化周期Pに相当する。
劣化度Yは、新たに取得された光透過率Xtと、1測色周期前(7日前)に取得された光透過率Xt-7との差の絶対値を積算した値として、算出される。すなわち、劣化度Yは、次式により算出される。
Y=Σ|Xt−Xt-7| ・・・(1)
上記(1)式に基づいて算出される劣化度Y(図4中の斜線部の面積)は、バイオ燃料の経時劣化が進行するにつれて大きくなっていく。そして、バイオ燃料の劣化が、運転者に警告すべき点Cまで進行すると、ある値YLに到達する。そこで、この値YLをしきい値とし、バイオ燃料の劣化度Yとしきい値YLを比較することにより、バイオ燃料の劣化を正確に判定することができる。
[実施の形態1における具体的処理]
図5は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU14が実行するルーチンのフローチャートである。なお、本ルーチンは、車両のイグニションスイッチがオンされたときに実行されるものとする。図5に示すルーチンによれば、まず、燃料タンク12内のバイオ燃料の劣化度Yの値が読み込まれ、その劣化度Yと、劣化度の所定のしきい値YLとが比較される(ステップ100)。
劣化度Yは、ECU14により、光透過率センサ22で検出される光透過率Xが7日毎に取得され、上記(1)式に基づいて算出されているものとする。なお、ECU14は、燃料タンク12にバイオ燃料が給油されたことが検知された場合には、劣化度Yをリセットするとともに、新たに給油されたバイオ燃料の光透過率の初期値X0を計測するものとする。給油がなされたかどうかを検知する方法は、特に限定されないが、例えば、燃料タンク12の残量計に基づいて検知することができる。
上記ステップ100において、劣化度Yがしきい値YL以下である場合には、燃料タンク12中のバイオ燃料の劣化度合いは許容限度内であると判断できる。
一方、上記ステップ100において、劣化度Yがしきい値YLを超えている場合には、燃料タンク12中のバイオ燃料の劣化度合いは許容限度を超えていると判断できる。この場合には、運転者に対し、何らかの措置(例えば、燃料を給油することによって残燃料を希釈すること、残燃料をなるべく早期に消費すること、燃料タンク12内の残燃料を抜き取って新しい燃料に交換すること等)を促すような警告表示がインストルメントパネル24の所定の表示部に表示される(ステップ102)。これにより、劣化したバイオ燃料が内燃機関10に供給されることを回避することができ、燃料系部品がダメージを受ける等の弊害の発生を防止することができる。
ところで、バイオ燃料は、劣化が進行するにつれて、重合などによる粘度上昇を呈する場合がある。バイオ燃料の粘度が上昇すると、燃料インジェクタが噴射しにくくなるため、噴射量が低下したり、噴霧が悪化したりするおそれがある。劣化度Yがしきい値YLを超えたバイオ燃料については、使用しないことが望ましいが、本実施形態では、燃料を交換するまでの応急処置として、あるいは劣化度Yがしきい値YL付近まで上昇した場合におけるエンジン性能低下を防止するために、以下に説明するような燃焼状態補償制御を実施することとしてもよい。
(1)燃料噴射圧力増大制御
本制御は、算出された劣化度Yに応じて、指示噴射圧力に燃圧補正係数を乗ずることにより、燃料噴射圧力が増大するように燃料ポンプ18等を制御するものである。図6は、劣化度Yに応じて燃圧補正係数を算出するマップの一例を示す図である。このマップによれば、例えば劣化度Yが5である場合には、燃圧補正係数として1.1が算出される。よって、この場合には、通常時に燃料噴射圧力が例えば80MPaとされる運転条件では、燃圧補正係数として1.1を乗じた88MPaが燃料噴射圧力となるように制御される。このような燃料噴射圧力増大制御によれば、バイオ燃料の劣化度Yが大きくなるほど、つまりバイオ燃料の粘度が高くなるほど、燃料噴射圧力を高くするように制御することにより、噴霧の悪化を確実に防止することができるので、燃焼状態が悪化することを回避することができる。
(2)燃料噴射量指示値増大制御
本制御は、算出された劣化度Yに応じて、燃料噴射量指示値に噴射量補正係数を乗ずることにより、燃料噴射量指示値を増大させる制御である。図7は、劣化度Yに応じて噴射量補正係数を算出するマップの一例を示す図である。このマップによれば、例えば劣化度Yが5である場合には、噴射量補正係数として1.1が算出される。よって、この場合には、通常時に燃料噴射量指示値が例えば10mm3/stとされる運転条件では、噴射量補正係数として1.1を乗じた11mm3/stが燃料噴射量指示値とされる。このような燃料噴射量指示値増大制御によれば、バイオ燃料の劣化度Yが大きくなるほど、つまりバイオ燃料の粘度が高くなるほど、燃料噴射量指示値が大きくなるように制御することにより、実際の燃料噴射量が低下することを確実に防止することができるので、エンジントルクが低下することを回避することができる。
(3)燃料加熱制御
本制御は、算出された劣化度Yが所定の基準値を超えた場合に、内燃機関10に供給されるバイオ燃料を加熱して温度を上昇させることにより、バイオ燃料の流動性を向上させる制御である。これにより、バイオ燃料の粘度上昇による悪影響を回避することができ、噴霧の悪化を確実に防止することができる。バイオ燃料を加熱する方法は、特に限定されるものではなく、例えば、燃料パイプ16や燃料インジェクタ等にヒータを設置する方法や、燃料リターンパイプ20を通る温度の高い燃料と、燃料パイプ16を通る燃料とを熱交換させる方法などが挙げられる。
上記(1)〜(3)の燃焼状態補償制御は、何れか一つを実施しても良く、2つ以上を組み合わせて実施しても良い。また、上記(1)〜(3)と同様の制御を排気系燃料添加インジェクタの制御に適用してもよい。
上述した実施の形態1においては、燃料タンク12、燃料パイプ16および燃料ポンプ18が前記第1の発明における「燃料供給手段」に、光透過率センサ22が前記第1の発明における「検出手段」に、劣化度Yが前記第1の発明における「劣化指標値」に、図3に示す特性が前記第4の発明における「経時変化特性」に、図4に示す色変化周期Pが前記第5の発明における「検出値の増減周期」に、それぞれ相当している。また、ECU14が、バイオ燃料の光透過率Xtを測色周期T毎に取得して|Xt−Xt-7|を算出することにより前記第1の発明における「変化量算出手段」が、上記(1)式に基づいて劣化度Yを算出することにより前記第1および第3の発明における「劣化指標値算出手段」が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第6の発明における「燃料劣化判定手段」が、上記ステップ102の処理を実行することにより前記第6の発明における「警告手段」が、上記(1)〜(3)の燃焼状態補償制御の少なくとも一つを実行することにより前記第7の発明における「燃焼状態補償手段」が、それぞれ実現されている。
なお、本実施形態では、バイオ燃料の色の変化を、光透過率センサ22で検出される可視光の透過率の変化量に基づいて検知することとしたが、本発明におけるバイオ燃料の色変化の検知方法はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明では、バイオ燃料の色指標値(例えば、特定波長における分光透過率、透過光の色相を数値化した値、透過光の彩度を数値化した値、透過光の明度を数値化した値など)を検出する色指標値検出手段(例えば、分光透過率計、色差計、色彩計、分光測色計など)を設け、その色指標値の変化量に基づいてバイオ燃料の色の変化を検知するようにしてもよい。つまり、本発明では、光透過率に代えて、上記色指標値を用いてもよい。
実施の形態2.
次に、図8および図9を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。本実施形態のハードウェア構成としては、実施の形態1と同じく、図1に示すハードウェア構成を用いることができる。
[実施の形態2の特徴]
本実施形態では、前述した実施の形態1と同様に、バイオ燃料の光透過率Xtを7日毎に取得し、前回取得値Xt-7に対する変化量|Xt−Xt-7|に基づいて、バイオ燃料の劣化度Yを算出する。ただし、本実施形態では、次に説明するような規則で劣化度Yを算出する。
バイオ燃料の光透過率Xtの測定値には、測定誤差等によるばらつきが含まれていることがある。よって、光透過率の変化量|Xt−Xt-7|が極めて小さい場合には、実際のバイオ燃料の色には変化が生じていない可能性もある。このため、|Xt−Xt-7|が極めて小さい場合にも一律に|Xt−Xt-7|を劣化度Yに加算すると、バイオ燃料の劣化を過剰に評価する場合がある。逆に、|Xt−Xt-7|が極めて小さい場合に|Xt−Xt-7|を劣化度Yに一律に加算しないこととすると、色の変化速度が緩やかな場合のバイオ燃料の劣化を精度良く検出できない場合がある。
そこで、本実施形態では、光透過率Xtの過去複数回分の測定値を記憶しておき、|Xt−Xt-7|が極めて小さい場合には、その過去複数回分の測定値に基づいて光透過率Xtの変化傾向を判定した上で、|Xt−Xt-7|を劣化度Yに加算すべきかどうかを判定することとした。
図8は、上記の判定方法をより具体的に説明するための図であり、図9は、上記の判定方法に基づいて劣化度Yを算出するためにECU14が実行するルーチンのフローチャートである。図9に示すルーチンは、光透過率Xtが7日間隔で測定される毎に実行される。
図9に示すルーチンによれば、まず、今回の測定値Xtと前回(7日前)の測定値Xt-7との差の絶対値|Xt−Xt-7|がばらつきのしきい値XDより小さいか否かが判別される(ステップ110)。ばらつきのしきい値XDは、光透過率Xtの測定誤差範囲等に基づいて予め設定されている。
上記ステップ110の判断が否定された場合、つまり|Xt−Xt-7|≧XDであると判定された場合には、今回検出された光透過率の変化量|Xt−Xt-7|は、測定誤差等によるばらつきではなく、バイオ燃料の実際の色変化に基づくものであると判断できる。そこで、この場合には、今回の変化量|Xt−Xt-7|が劣化度Yに加算される(ステップ114)。
一方、上記ステップ110の判断が肯定された場合、つまり|Xt−Xt-7|<XDであると判定された場合には、今回検出された光透過率の変化量|Xt−Xt-7|は、測定誤差等によるばらつきの可能性があると判断できる。この場合には、次に、今回の測定値Xtと、前回の測定値Xt-7と、前々回(14日前)の測定値Xt-14とのうちでの最大値MAX{Xt,Xt-7,Xt-14}と最小値MIN{Xt,Xt-7,Xt-14}との差がXDより大きいか否かが判別される(ステップ112)。
図8(a)は、上記ステップ112の判断が否定される場合の例を示している。この図に示すように、3回の測定値のうちの最大値MAX{Xt,Xt-7,Xt-14}と最小値MIN{Xt,Xt-7,Xt-14}との差がXD以下である場合には、最近の光透過率Xtの変動は、ばらつきの範囲内である可能性が高いと判断できる。そこで、この場合には、今回の変化量|Xt−Xt-7|を劣化度Yに加算しないこととされる(ステップ116)。
一方、図8(b)は、上記ステップ112の判断が肯定される場合の例を示している。この図に示すように、3回の測定値のうちの最大値MAX{Xt,Xt-7,Xt-14}と最小値MIN{Xt,Xt-7,Xt-14}との差がXDを超えている場合には、最近の光透過率Xtの変動には、一方向に変化している傾向が認められるので、バイオ燃料の色が実際に変化している可能性が高いと判断できる。そこで、この場合には、今回の変化量|Xt−Xt-7|を劣化度Yに加算する(ステップ114)。
以上説明した図9に示すルーチンの処理によれば、光透過率の測定値にばらつきが含まれる場合であっても、劣化度Yをより適切に算出することができる。よって、バイオ燃料の劣化をより高い精度で判定することができる。
なお、上述した実施の形態2においては、ECU50が、図9に示すルーチンの処理を実行することにより前記第8の発明における「劣化指標値算出手段」が、上記ステップ110および112の処理を実行することにより前記第8の発明における「判別手段」が、上記ステップ114および116の処理を実行することにより前記第8の発明における「加算選択手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 バイオ燃料の酸化に伴う物質組成割合の変化を示す図である。 バイオ燃料の色の経時変化を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるバイオ燃料の劣化度の算出方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 バイオ燃料の劣化度に応じて燃圧補正係数を算出するマップを示す図である。 バイオ燃料の劣化度に応じて噴射量補正係数を算出するマップを示す図である。 本発明の実施の形態2におけるバイオ燃料の劣化度の算出方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
12 燃料タンク
14 ECU
16 燃料パイプ
18 燃料ポンプ
20 燃料リターンパイプ
22 光透過率センサ
24 インストルメントパネル

Claims (8)

  1. 内燃機関にバイオ燃料を供給する燃料供給手段と、
    前記燃料供給手段に蓄えられているバイオ燃料の光透過率を検出する検出手段と、
    前記光透過率を定期的に取得し、その取得値の前回取得値に対する変化量を算出する変化量算出手段と、
    前記変化量を積算することにより、前記バイオ燃料の劣化度合いを示す劣化指標値を算出する劣化指標値算出手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料劣化検出装置。
  2. 内燃機関にバイオ燃料を供給する燃料供給手段と、
    前記燃料供給手段に蓄えられているバイオ燃料の色の指標となる色指標値を検出する検出手段と、
    前記色指標値を定期的に取得し、その取得値の前回取得値に対する変化量を算出する変化量算出手段と、
    前記変化量を積算することにより、前記バイオ燃料の劣化度合いを示す劣化指標値を算出する劣化指標値算出手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の燃料劣化検出装置。
  3. 前記劣化指標値算出手段は、前記変化量の絶対値を積算して劣化指標値を算出することを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の燃料劣化検出装置。
  4. 前記バイオ燃料は、経時劣化に伴って、前記検出手段の検出値が増加する期間と前記検出値が減少する期間とを少なくとも1回ずつ示す経時変化特性を有するものであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の燃料劣化検出装置。
  5. 前記変化量算出手段は、前記経時変化特性における前記検出値の増減周期より短い間隔で前記検出値を取得することを特徴とする請求項4記載の内燃機関の燃料劣化検出装置。
  6. 前記劣化指標値が所定値を超えた場合に、前記バイオ燃料が劣化したものと判定する燃料劣化判定手段と、
    前記バイオ燃料が劣化したものと判定された場合に、運転者に対し警告を発する警告手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の内燃機関の燃料劣化検出装置。
  7. 前記劣化指標値に応じて、燃料噴射圧力を通常時より高くする制御と、燃料噴射量指示値を通常時より大きくする制御と、前記内燃機関に供給される燃料を加熱する制御との少なくとも一つを実行する燃焼状態補償手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の内燃機関の燃料劣化検出装置。
  8. 前記劣化指標値算出手段は、
    前記変化量が所定値より小さい場合に、当該変化量が測定ばらつきに起因するものであるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記変化量が測定ばらつきに起因するものではないと判定された場合には、前記変化量を前記劣化指標値に加算し、前記変化量が測定ばらつきに起因するものであると判定された場合には、前記変化量を前記劣化指標値に加算しないようにする加算選択手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の内燃機関の燃料劣化検出装置。
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