JP2009079959A - コンセントの極性接続チェッカー - Google Patents

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Tetsuo Furumoto
哲男 古本
Kenji Nakada
健司 中田
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Abstract

【課題】配電系統における接地がTT接地方式あるいはTN接地方式であるとき、接地極付きコンセントの接地極と中性極の配線接続が間違いなく行われているかどうかをより容易に簡素にチェックできる方法及び装置を提供する。
【解決手段】接地極付きコンセントのLNE各極間の電圧を測定する手段,測定した各極間の電圧が正常範囲かどうかを判定する判定手段,判定手段の判定が正常である場合にコンセントのLN間に漏電遮断器の動作感度電流より大きい電流を流す手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は,配電系統における接地がTT接地方式あるいはTN接地方式であるとき,末端側に接地極付コンセントが使用された場合の,コンセントの配線接続間違のチェッカーに関する。
近年,ノイズや安全上の理由からコンセントには接地極付のものを使用することが推奨されている。従来,このような接地極付コンセントの中性極と接地極の配線接続のチェック装置としては,特許文献1,2,3のような装置があった。特許文献1はコンセントの電圧極から接地極に対して抵抗を接続し,電流が流れるかどうかを確認するように出来ており,電流が流れなければ接地がうまく取れていない,あるいは接地線が接続されていないか断線であると判定するようなものである。
また特許文献2,3は,コンセントの電圧極と中性極と接地極において,接地極の接続のみならず,中性極と接地極の接続間違い(中性相をコンセントの接地極に,接地線をコンセントの中性極に接続している)もチェックしようとするものである。
特開2000−180496 特開平5−312878 特開2003−107121
しかしながら,特許文献1による方法では特許文献2,3に示される中性極と接地極の接続間違いをチェックすることができないという問題があり,また特許文献2による方法では,同一の抵抗を介して電圧極から中性極に流れる電流と,電圧極から接地極に流れる電流の大きさを比較し,接続間違いを判別するため,接地抵抗が低くなると(特許文献2によれば1Ω以下になると)判別がしづらくなるという問題があった。
近年,ビルなどでは,高圧で受電し低圧に変換する変圧器の接地と負荷機器の接地を共通にしている場合が多く,その場合は接地線の抵抗が非常に低い場合があり,また同様に日本国内の配線設備の方式として,IEC規格でTN方式と呼ばれる電源側の接地点から末端に至るまで専用の接地線を引き回す方式の導入が試みられていて,その場合の接地線の抵抗と,中性線の抵抗の差はゼロに等しく,それらのような場合は特許文献2による方法では接続間違いの判別は困難になる。
特許文献3による方法では,コンセントに接続される子器側で電圧極から接地極に地絡電流を流し,分電盤側に設置した親器で零相電流を検出して値を子器に送信し,その値を子器で読みとることで接地極の接続状態を確認するようにしているので,接地抵抗や接地線の抵抗が低い場合でも特許文献2のように判定不能となることがない。
しかしながら,特許文献3の方法では,分電盤側に幹線の零相電流を測定し,コンセント側の子器に測定結果を送信する親器を設置しなければならず装置が大がかりになるという問題があった。
そこで,本件の発明の目的とするところは,接地極付きコンセントの接地極と中性極の配線接続が間違いなく行われているかどうかをより容易に簡単にチェックできる装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため,本件発明の請求項1では,接地極付きコンセントのLNE各極間の電圧を測定する手段,測定した各極間の電圧が正常範囲かどうかを判定する判定手段,判定手段の判定が正常である場合にコンセントのLN間に漏電遮断器の動作感度電流より大きい電流を流す手段を備えることを特徴とするコンセントの極性接続チェッカーを提供した。
請求項1の発明によれば,コンセント各極間の電圧が正常であり,且つN極とE極の接続間違いがない場合は,漏電遮断器が動作しないのでコンセントの接続極性に間違いがないことが容易に分る。
次に本件発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本件発明の請求項1による装置の一実施例の図であり,説明の簡略化のため単相電路としているが単相3線式でも同様である。図において1は分電盤,2は接地極付きコンセント,3は接続チェッカーである。分電盤1内には漏電遮断器1001と接地極端子1002を含んでいる。便宜上,分岐ブレーカは記載を省略している。
2の接地極付きコンセントは極配置に応じてそれぞれ分電盤のL極,N極,E端子に導体で接続される。3の接続チェッカーは,コンセント各極への接続導体3001,各極間の電圧判定手段3002,正常表示手段3003,異常表示手段3004,通電駆動手段3005,通電手段3006を有する。なお,接続導体3001はコンセントの受け刃の配置上の極性に合わせたプラグを有し,各導体が一義的にコンセントの各極に接続されるような構造とする。
図において,コンセントの各極が分電盤の各極導体に正常に接続されている場合は,コンセントのL−N極間は約100V,L−E極間も約100V,N−E極間は無電圧となる。チェッカーの電圧判定手段3002は,前述の各極間の電圧を測定し,その結果を図2のテーブルに基づいて判定する。なお,テーブルにおいて100V,0Vと記載している箇所については夫々判断に電圧範囲がありその範囲内であれば100V,あるいは0Vと判断するようにする。例えば100Vの場合は90〜110Vの範囲内であれば100Vと判断し,0Vの場合は0〜5Vの場合に0Vと判断するという具合である。
本テーブルに基づき,正常と判断できれば,判断手段3002は正常表示手段3003でその旨を表示するとともに通電駆動手段3005に出力を発生し,通電手段3006によりL−N間に漏電遮断器1001の動作感度電流以上の電流を通電する。通電電流は漏電遮断器の動作感度電流に応じて設定されるが,通常の住宅の場合,漏電遮断器の感度は30mAであるので,30mA程度以上とすればよい。もしコンセントのNE極が正常に分電盤のNE極に接続してあれば漏電遮断器は動作しないので,表示手段3003の表示は継続する。通電後さらに一定時間経過後に「測定終了」あるいは「正常」の表示等を別途設けてもよい。
もし,分電盤1とコンセント2間のNE極の接続が間違っていれば,電流は分電盤のL極からE極に流れるので,通電電流はいわゆる漏電となり,漏電遮断器1001が動作し,チェッカーの電源がなくなるので図示しない電源表示ランプや正常表示手段3003の表示が消えてNE間の接続間違いであると判定できる。
また,前述の電圧判定手段3002の判定について,図2のテーブルにおいて正常以外の場合は,各極間の判定電圧に応じテーブルどおりに原因を判別して異常表示手段3004に原因別の表示を行ってもよいし,正常以外は全て異常として一括表示処理してもよい。
本件発明は,接地抵抗チェッカーや漏電遮断器の感度電流チェッカーなどと組み合わせて機能を一体化し,簡易安価な電気工事チェッカーなどに応用できる。
本件発明の実施例を説明する図 コンセント各極間の電圧判定テーブル
符号の説明
1・・・分電盤
2・・・コンセント
3・・・チェッカー
3001・・・接続導体
3002・・・電圧判定手段
3003・・・正常表示手段
3004・・・異状表示手段
3005・・・通電駆動手段
3006・・・通電手段

Claims (1)

  1. 接地極付きコンセントのLNE各極間の電圧を測定する手段,測定した各極間の電圧が正常範囲かどうかを判定する判定手段,判定手段の判定が正常である場合にコンセントのLN間に漏電遮断器の動作感度電流より大きい電流を流す手段を備えることを特徴とするコンセントの極性接続チェッカー。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103197191A (zh) * 2013-03-11 2013-07-10 厦门辉煌装修工程有限公司 一种多用途单相插座接线检查器及其应用
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