JP2009079618A - 防振パッド - Google Patents

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Yuzuru Yoshikata
遜 吉形
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Abstract

【課題】 板状基体上に突起が設けられた防振パッドにおいて、防振性能を向上させる。
【解決手段】防振パッド(10)は弾性材料からなり、板状基体(11)の片面(12a)(12b)または両面に、先端部の断面積が基端部の断面積よりも小さく形成された突起(1)(2)(3)(4)を有することを特徴とする。前記突起(1)(2)(3)(4)は円錐台形であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、産業機械、車輌、船舶、電子機器、楽器、建築物等の振動発生源に接触させて振動や衝撃を吸収する防振パッドに関する。
上記防振パッドの一例として、弾性材料からなり、板状基体の片面または両面に多数の円柱状突起を一体に形成したものがある(特許文献1〜3)。
特許文献1には、防音用建材に用いる防振ブロックとして、プレート状本体の両面に径と高さの異なる多数の円柱状突起を形成し、かつ最大径の突起の他面側には最小径の突起を配置したものが開示されている。
特許文献2には、2枚のパッドの対向面に凸部と凹部を設け、これらを遊嵌させる防振バッドが開示されている。
非特許文献1には、先端面を窪ませた吸盤状の円柱突起を有する防振パッドが開示されている。
特公平6−63285号公報(請求項1、図4参照) 特許第3645766号公報(請求項1、図4参照) 実用新案第3043655号公報
上述した周知技術においては、直径や高さの異なる突起を組み合わせたり、吸盤状の突起を形成することによって防振性能の向上を図っている。しかしながら、かかる防振パッドにおいては、さらなる防振性能の向上が求められている。
本発明は、上述した技術背景に鑑み、突起の形状に着目することにより、従来の円柱形突起による防振パッドよりも優れた防振性能を有する防振パッドの提供を目的とする。
即ち、本発明の防振パッドは、下記[1]〜[5]記載の各構成を有する。
[1]弾性材料からなり、板状基体の片面または両面に、先端部の断面積が基端部の断面積よりも小さく形成された突起を有することを特徴とする防振パッド。
[2]前記突起は円錐台形である前項1に記載の防振パッド
[3]前記板状基体の両面に突起を有し、一面側の突起と他面側の突起とが平面視において同一位置に設けられている前項1または2に記載の防振パッド。
[4]前記板状基体の両面それぞれに高さおよび直径の異なる複数種の突起を有し、これらの複数種の突起は高さの高低と直径の大小とを逆転させて組み合わせたものであり、かつ一面側の突起と他面側の同一位置の突起とは高さの高低および直径の大小が逆転するように配置されている前項3記載の防振パッド。
[5]前記突起の先端部の直径は基端部の直径の50〜85%である前項1〜4いずれかに記載の防振パッド。
上記[1]に記載の防振パッドにおいて、断面台形の突起が圧縮力を受けると、その横断面積は基端部が最大、先端部が最小の状態を維持しつつ変形する。しかも、荷重が大きくなって変形量が大きくなるほど先端面が拡大されて広い面積で荷重を支えることになるので、荷重の大小にかかわらず安定して荷重を支えることができ、優れた防振性能を発揮する。また、突起先端部の横断面積が小さいので、相対的に軽量の荷重物体に対しても圧縮されやすく、広い荷重範囲において優れた防振性能が得られる。さらに、突起先端部の断面積が小さい方が軽量物でも防振パットの上で浮移動(振動で軽量物がずれる)しにくいために、優れた防振効果が得られる。
上記[2]に記載の防振パッドによれば、荷重や振動が最も均等に分散されるので特に優れた防振性能が得られる。
上記[3][4][5]に記載の各防振パッドによれば、広い荷重範囲において特に優れた防振性能が得られる。
図1に本発明の防振パッドの一実施形態を示す。この防振パッド(10)は、弾性材料からなる一体成形品であって、板状基体(11)の両面(12a)(12b)に4種類の突起(1)(2)(3)(4)が多数突設されたものである。
図1および図2に示すように、前記突起(1)(2)(3)(4)は、平面視円形で板厚方向の断面形状が台形の円錐台であり、先端側で横断面積が小さくなっている。これらの突起(1)(2)(3)(4)は高さ(H)および直径(DB)(DT)が異なるものであり、高さ(H)は第1突起(1)が最も高く、第2突起(2)、第3突起(3)、第4突起(4)の順に低く形成されている。また、基端部直径(DB)および先端部直径(DT)は第4突起(4)が最も大きく、第3突起(3)、第2突起(2)、第1突起(1)の順に小さく形成されている。即ち、高さ(H)の高い突起ほど直径(DB)(DT)が小さく、直径(DB)(DT)の大きい突起ほど高さ(H)が低く形成され、高さ(H)の高低と直径(DB)(DT)の大小とを逆転させて組み合わせることにより、4種類の突起(1)(2)(3)(4)が形成されている。後掲の表2に、この組合せの寸法例を示す。
図3(A)は、図1の防振パッド(10)を板状基体(11)の一面(12a)側から見た平面図、図3(B)は図3(A)の平面図側から見た他面(12b)側の突起配置図、図3(C)は図3(A)のc−c線断面図、図3(D)は図3(A)のd−d線断面図、図3(E)は図3(A)のe−e線断面図、図3(F)は図3(A)のf−f線断面図である。なお、図3(A)および図3(B)においては、突起(1)(2)(3)(4)の基端部の輪郭のみを記載し、先端部の記載を省略している。
図1および図3(A)に示すように、板状基体(11)の一面(12a)側において、4種類の突起(1)(2)(3)(4)は、2×2の配列を基本ユニット(5)としてこの基本ユニット(5)を縦横に繰り返して格子状に配列されている。この繰り返しにより、4種類で16個の突起(1)(2)(3)(4)は、等間隔(突起の中心間距離)で縦横に列状に配置され、かつ任意の列において、高さ(H)の高い突起と低い突起が交互に配列し、かつ直径(DB)(DT)の大きい突起と小さい突起と交互に配列している。例えば、c−c線上の列において、高さ(H)に着目すると高い第1突起(1)と低い第4突起(4)が交互に配置され、直径(DB)(DT)に着目すると小さい第1突起と(1)と大きい第4突起(4)が交互に配列している。また、d−d線上の列において、高さ(H)に着目すると高い第2突起(2)と低い第3突起(3)が交互に配置され、直径(DB)(DT)に着目すると小さい第2突起と(2)と大きい第3突起(34)が交互に配列している。他の列においても同様に、高さ(H)の高低と直径(DB)(DT)の大小の交互配置となっている。
一方、板状基体(11)の他面(12b)側には、一面(12a)側の突起(1)(2)(3)(4)の真裏に突起(4)(3)(2)(1)が配置されている。換言すれば、一面(12a)側の突起(1)(2)(3)(4)と他面側(12b)の突起(4)(3)(2)(1)は平面視において同一位置に配置されている。また、他面(12b)側においても上記基本ユニット(5)の繰り返しによる配列であるが、一面(12a)側の突起とは高さ(H)の高低とおよび直径(DB)(DT)の大小が逆転するように配置されている。即ち、最も高く最も小さい第1突起(1)の裏には、最も低く最も大きい第4突起(4)が配置され、2番目に高く2番目に小さい第2突起(2)の裏には、2番目に低く2番目に大きい第3突起(3)が配置されている。同様に、3番目に高く3番目に小さい第3突起(3)の裏には3番目に低く3番目に小さい第2突起(2)が配置され、最も低く最も大きい第4突起(4)の裏には最も高く最も小さい第1突起(1)が配置されている。この配置により、他面(12b)側においても、任意の列において、高さ(H)の高い突起と低い突起が交互に配列し、かつ直径(DB)(DT)の大きい突起と小さい突起が交互に配列している。
上述したように、前記防振パッド(10)の突起(1)(2)(3)(4)は円錐台形であり、横断面積は基端部が最大であって根本部分が安定している。図4Aに示すように、かかる形状の突起(1)(2)(3)(4)に荷重がかかって板厚方向の圧縮力を受けると、その横断面積は基端部が最大、先端部が最小となった状態を維持しつつ変形する。しかも、荷重が大きくなって変形量が大きくなるほど先端面が拡大されて広い面積で荷重を支えることになるので、荷重の大小にかかわらず安定して荷重を支えることができる。また、先端部の横断面積が小さいので、相対的に軽量の荷重物体に対しても圧縮されやすく、広い荷重範囲において優れた防振性能が得られる。一方図4Bに示すように、従来の円柱形の突起(20)は、荷重がかかるとその横断面積が高さ方向の中間部で最大となるように変形するため、円錐台形の突起(1)(2)(3)(4)よりも根本部分が不安定である。しかも、高さ方向で横断面積が一定であるために軽量の荷重物体に対しては圧縮変形しにくいことから、広い荷重範囲において安定した防振性能を得にくい。さらに、円柱形等のように突起先端部の断面積が大きいものは、軽量物が防振パッドの上で浮移動(振動で軽量物がずれる)して防振効果が半減する。以上の理由により、円錐台形の突起は円柱形の突起よりも広い荷重範囲において安定して優れた防振性能を発揮することができる。
また、従来の円柱形突起を有する防振パッドと同等の防振性能であれば、本発明の防振パッドは円錐台形の突起にすることで突起体積を小さくして軽量化を図ることができる。
上記効果は突起の先端部の断面積が基端部の断面積よりも小さい形状であれば得られる。従って、本発明の突起は図示例の円錐台形に限定されず、角錐台、楕円錐台、長円形錐台、その他の任意形状の錐台であっても良い。但し、荷重や振動が最も均等に分散されるのは横断面が円形の突起であり、円錐台形の突起が最も防振性能が優れている。しかも、荷重や振動が均等に分散されることによって防振パッドの寿命も長くなる。さらに、突起形状は板厚方向の断面において側面が直線であることも要さず、側面が外方に膨出した形状や内方に凹んだ形状の突起であっても良い。但し、断面積が基端部から先端部に向かって小さくなる形状が好ましく、この点で板厚方向の断面が台形となされた突起が好ましい。
本発明は円錐台形の突起(1)(2)(3)(4)の寸法を限定するものではなく、要求される防振性能に応じて適宜設定することができる。寸法例として、基端部の直径(DB):3〜10mm、高さ(H):2〜7mm、間隔(突起の中心間距離):5〜15mmを挙示できる。特に好ましい基端部の直径(DB)は4.5〜8mm、高さ(H)は2.5〜6mm、間隔は8〜12mmである。また、基端部の直径(DB)と先端部の直径(DT)との差や比率を規定するものではない。しかし、差や比率が小さすぎると上記効果が少なくなるので、上記効果を最大限に得るためには、先端部の直径(DT)を基端部の直径(DB)の50〜85%の範囲に設定することが好ましく、特に60〜75%に設定することが好ましい。
上記実施形態の防振パッド(10)においては、高さおよび直径の異なる複数種の突起を配置することでさらなる防振性能の向上を図っている。
図5Aおよび図5Bに示すように、高さ(H)の異なる複数種の突起を配置すると、荷重物体(S1)は最初に高さ(H)の高い突起(6)に接触し(図5A)、荷重が大きくなって高い突起(6)の圧縮量が大きくなると物体は低い突起(7)にも接触する(図5B)。設置面(S2)においても荷重が大きくなると低い突起(7)も接地する。従って、荷重が大きくなるほど数多くの突起で支持することになるので、安定して優れた防振性能が発揮され、高さ(H)の異なる複数種の突起を混在させることによって広範囲の荷重に対して優れた防振性能が得られる。異なる高さ(H)の突起は2種以上あれば上記効果を奏することができ、種類を増やすことによって相応の効果を奏することができる。図1等に例示した防振パッド(10)では4種類の高さの突起(1)(2)(3)(4)を有している。
また、突起の直径(DB)は大きくなるほど耐荷重が大きくなり、直径の小さいものは小さい荷重でも変形するので、直径(DB)の異なる複数種の突起を配置することで広範囲の荷重に対して優れた防振性能が得られる。異なる直径(DB)の突起は2種以上あれば上記効果を奏することができ、種類を増やすことによって相応の効果を奏することができる。図1等に例示した防振パッド(10)では4種類の直径(DB)の突起(1)(2)(3)(4)を有している。
さらに、高さ(H)および直径(DB)の両方が異なる複数種の突起を配置することで相乗的に優れた防振性能を得ることができる。図5Aおよび図5Bとともに上述したように、荷重が大きくなるほど高さ(H)の低い突起も接触して防振性能の向上に加わるので、低い突起の直径(DB)を大きくして耐荷重を高めることによって相乗的に防振性能を向上させることができる。従って、複数種の突起は高さ(H)の高低と直径(DB)の大小を逆転させて組み合わせる、即ち高さ(H)の高い突起ほど直径(DB)を小さく、直径(DB)の大きい突起ほど高さ(H)を低く形成することによって最大限に防振性能を向上させることができる。図1等に例示した防振パッド(10)では、4種類の突起(1)(2)(3)(4)の高さ(H)の高低と直径(DB)の大小を逆転させた組合せとなっている。
また、高さ(H)および直径(DB)の異なる複数種の突起は、高さ(H)の高低が交互になるように配置し、また直径(DB)の大小が交互になるように配置して、均等な防振性能が得られるようにすることが好ましい。
突起(1)(2)(3)(4)の高さ(H)および直径(DB)を複数種とする場合は、上述した寸法範囲で適宜設定すれば良い。4段階の高さ(H)の例として、高いものから順に、4.5〜5.5mm、4〜5mm、3.5〜4.5mm、3〜4mmを挙示できる。また4段階の基端部の直径(DB)の例として、大きいものから順に、6〜8mm、5.5〜7.5mm、5〜7mm、4.5〜6.5mmを挙示できる。
図示例の防振パッド(10)は板状基体(10)の両面(12a)(12b)に突起(1)(2)(3)(4)を有するものであるが、片面のみに突起を有する防振パッドも本発明に含まれる。
前記板状基体(10)の両面に突起を設ける場合は、図示例のように一面(12a)側の突起の真裏に他面(12b)側の突起を設け、一面(12a)側の突起と他面(12b)側の突起を平面視において同一位置に配置することが好ましい。振動は突起の頂点から頂点へ伝達され、伝達距離が長くなるほど防振性能が高くなる。このため、一面(12a)側と他面(12b)側とで高さの異なる突起を配置する場合に伝達距離を最大限にして防振性能を高めることができる。また、突起の高さ(H)にかかわらず、所要サイズに切断する時に板状基体だけを切断すれば良いというメリットもある。
さらに、一面(12a)側の任意の突起と他面(12b)側の同一位置の突起とは高さ(H)が異なっていることが好ましい。これは、図5Aに示すように、高い突起(6)のみが荷重物体(S1)および設置面(S2)に接触している状態において、振動は接触している突起間に伝達されるので、真裏の突起に伝達させるよりも同一位置に高さの異なる突起を配置して斜めに伝達させる方が伝達距離が長くなって防振性能が向上するためである。なお、突起の高さが1種類の場合は、一面側の突起と他面側の突起が同一位置にならないように千鳥状に配置すれば振動の伝達距離が長くなるので防振性能を高めることができる。但し、一面(12a)側と他面(12b)側とで同一位置に突起を配置する場合は、異なる高さ(H)の突起を配置することによって最も伝達距離を長くすることができる。
さらに、両面に高さ(H)および直径(DB)の異なる複数種の突起を設ける場合は、一面(12a)側の突起と他面(12B)側の同一位置の突起とは高さ(H)の高低および直径(DB)の大小が逆転するように配置することが好ましい。かかる突起配置により、上述した荷重の増大に伴って接触する突起数が増えることによる効果と、振動距離が長くなることによる効果とにより、相乗的に優れた防振性能が得られる。
本発明の防振パッド(10)において、上述した突起以外の部分の寸法も限定されず、要求される防振性能に応じて任意に設定することができる。例えば、板状基体(11)の厚さ(H):5〜15mm、総厚(一面側の最も高い突起の先端面から他面側の最も高い突起の先端面までの距離)に対する板状基体(11)の厚さ:30〜70%以上を挙示できる。
また、前記防振パッドを構成する弾性材料は、周知の弾性材料を任意に用いれば良く、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム等を例示できる。また、これらの材料の硬度は耐荷重に応じてショア硬度が20〜90程度のものを用いることが好ましく、特にショア硬度が40〜85のものが好ましい。
後掲の表1に示す実施例1〜3および比較例1〜5の8種類の防振パッドについて防振性能を試験した。いずれの防振パッドもニトリルゴム製の一体成形品であり、板状基体(11)の両面(12a)(12b)に、片面につき4×4の16個の突起を有し、一面(12a)側の突起と他面(12b)側の突起とは平面視において同一位置に配置されている。また、板状基体(11)はいずれも一辺の長さ(W)が40mmの正方形であり、厚さ(T)は表1に示す厚さである。総厚は、一面側の最も高い突起の先端面から他面側の最も高い突起の先端面までの距離である。また、各例の突起の形状および寸法は異なるが、突起間隔(突起の中心間距離)は10mmで共通である。
(実施例1〜3)
図1および図2に示すように、防振パッド(10)は、高さ(H)および直径(DB)(DH)の異なる4種類の円錐台形の突起(1)(2)(3)(4)を有する。各突起の寸法は表2に示すとおりであり、高さ(H)の高低と直径(DB)(DT)の大小を逆転させて組み合わせることによって、第1〜第4の4種類の突起(1)(2)(3)(4)が形成されている。また、図3(A)〜(F)に示すように、各面(12a)(12b)の任意の列の突起は高さ(H)の高低と直径(DB)(DT)の大小とが交互に配置され、一面(12a)側の突起と他面(12b)側の同一位置の突起とは高さ(H)の高低および直径(DB)(DT)の大小が逆転するように配置されている。
実施例1〜3は突起(1)(2)(3)(4)の形状および配置が同一で、ショア硬度のみが異なる。
(比較例1〜3)
図6および図7に示すように、防振パッド(30)は、高さ(H)および直径(D)の異なる4種類の円柱形の突起(31)(32)(33)(34)を有する。図7(A)は、防振パッド(30)を板状基体(11)の一面(12a)側から見た平面図、図7(B)は図7(A)の平面図側から見た他面(12b)側の突起配置図である。
各突起の寸法は表3に示すとおりであり、高さ(H)の高低と直径(D)の大小を逆転させて組み合わせることによって、第1〜第4の4種類の突起(31)(32)(33)(34)が形成されている。また、図7(A)(B)に示すように、各面(12a)(12b)の任意の列の突起は高さ(H)の高低と直径(D)の大小とが交互に配置され、一面(12a)側の突起と他面(12b)側の同一位置の突起とは高さ(H)の高低および直径(D)の大小が逆転するように配置されている。
比較例1〜3は突起(31)(32)(33)(34)の形状および配置が同一で、ショア硬度のみが異なる。
(比較例4)
図6および図8に示すように、防振パッド(35)は、高さ(H)および直径(D)の異なる4種類の円柱形の突起(36)(37)(38)(39)を有している。図8(A)は、防振パッド(35)を板状基体(11)の一面(12a)側から見た平面図、図8(B)は図8(A)の平面図側から見た他面(12b)側の突起配置図である。
各突起の寸法は表4に示すとおりであり、高さ(H)の高低と直径(D)の大小を逆転させて組み合わせることによって、第1〜第4の4種類の突起(36)(37)(38)(39)が形成されている。また、図8(A)(B)に示すように、各面(12a)(12b)の任意の列の突起は高さ(H)の高低と直径(D)の大小とが交互に配置され、一面(12a)側の突起と他面(12b)側の突起とは千鳥状に配置され、かつ高さ(H)の高低および直径(D)の大小が逆転するように配置されている。
(比較例5)
図9および図10に示すように、防振パッド(40)は先端面を窪ませて吸盤状に形成した円柱形の突起(41)(42)を有する。図10(A)は、防振パッド(40)を板状基体(11)の一面(12a)側から見た平面図、図10(B)は図10(A)の平面図側から見た他面(12b)側の突起配置図である。
表5に示すように、突起(41)(42)は高さ(H)の高低と直径(D)の大小を組み合わせた2種類である。また、各面(12a)(12b)において2種類の突起(41)(42)が交互に配置され、かつ一面(12a)側の突起と他面(12b)側の同一位置の突起とは異なる突起が配置されている。なお、突起(41)(42)先端面の窪みを正確に計測することは困難であるため、表1の体積は材料の比重から求めた実測値である。
Figure 2009079618
Figure 2009079618
Figure 2009079618
Figure 2009079618
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(振動試験)
上記各例の防振パッドについて、アイ・エム・ブイ製VS−1031−200振動試験装置を用いて振動試験を行った。
図11に示すように、振動台(50)上に4個の防振パッド(10)(30)(35)(40)を介して192kgのおもりを付けた荷重物体(51)を載置し(防振パッドは2個のみを記載)、振動台(50)および荷重物体(51)に加速度測定センサー(52)を取付けて振動試験を行った。試験条件は、振動方向:垂直、振動:振動数5〜300Hzの複数の振動数を含んだランダム波、加速度:0.5Gであり、振動付与開始から20分後に振動伝達率(dB)を測定した。振動伝達率(dB)は測定回数200回の平均値とした。また、各防振パッドは40mm×40mmであるから、単位面積当たりの荷重は3.0kg/cmとなる。
図12に、ショア硬度60の材料からなる実施例1、比較例1、比較例4、比較例5の試験結果を示す。図13に、ショア硬度40の材料からなる実施例2および比較例2、図14、にショア硬度85の材料からなる実施例3および比較例3の試験結果を示す。
図12〜14より、円錐台形の突起を有する実施例1〜3の防振パッドは、従来の円柱形突起を有する比較例1〜5の防振パッドよりも優れた防振性能を有することが明らかである。しかも、表1に示すように、実施例1〜3の防振パッドは比較例1〜5よりも体積が小さいものであり、少ない材料で優れた防振性能が得られた。
本発明の防振パッドは突起形状を断面台形としたことで優れた防振性能を発揮するものであり、広い分野で利用できる。
本発明の防振パッドの一実施形態を示す斜視図である。 円錐台形の突起を示す断面図である。 図1の防振パッドにおける突起の配置図である。 圧縮力を受けた円錐台形の突起の変形状態を示す断面図である。 圧縮力を受けた円柱形の突起の変形状態を示す断面図である。 本発明の防振パッドに小さい圧縮力が加わった状態を模式的に示す図である。 本発明の防振パッドに大きい圧縮力が加わった状態を模式的に示す図である。 比較例1〜4の防振パッドにおける円柱状突起の断面図である。 比較例1〜3の防振パッドにおける突起の配置図である。 比較例4の防振パッドにおける突起の配置図である。 比較例5の防振パッドにおける吸盤付円柱形突起の断面図である。 図9の防振パッドにおける突起の配置図である。 振動試験装置を模式的に示すである。 振動試験結果を示す図である。 振動試験結果を示す図である。 振動試験結果を示す図である。
符号の説明
1…第1突起(円錐台形の突起)
2…第2突起(円錐台形の突起)
3…第3突起(円錐台形の突起)
4…第4突起(円錐台形の突起)
10…防振パッド
11…板状基体
12a…一面
12b…他面

Claims (5)

  1. 弾性材料からなり、板状基体の片面または両面に、先端部の断面積が基端部の断面積よりも小さく形成された突起を有することを特徴とする防振パッド。
  2. 前記突起は円錐台形である請求項1に記載の防振パッド
  3. 前記板状基体の両面に突起を有し、一面側の突起と他面側の突起とが平面視において同一位置に設けられている請求項1または2に記載の防振パッド。
  4. 前記板状基体の両面それぞれに高さおよび直径の異なる複数種の突起を有し、これらの複数種の突起は高さの高低と直径の大小とを逆転させて組み合わせたものであり、かつ一面側の突起と他面側の同一位置の突起とは高さの高低および直径の大小が逆転するように配置されている請求項3記載の防振パッド。
  5. 前記突起の先端部の直径は基端部の直径の50〜85%である請求項1〜4いずれかに記載の防振パッド。

JP2007247357A 2007-09-25 2007-09-25 防振パッド Pending JP2009079618A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011242044A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Panasonic Corp 給湯機
JP2011256992A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Yakumo Kk 振動衝撃力緩衝装置及び該振動衝撃力緩衝装置を含む立体駐車場
JP2014066509A (ja) * 2012-09-19 2014-04-17 Benelli Armi Spa 携帯小火器用の反動減衰装置
JP2018157312A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 新日本無線株式会社 音響用インシュレータ

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