JP6118686B2 - 免震装置及び荷重伝達プレート - Google Patents

免震装置及び荷重伝達プレート Download PDF

Info

Publication number
JP6118686B2
JP6118686B2 JP2013182491A JP2013182491A JP6118686B2 JP 6118686 B2 JP6118686 B2 JP 6118686B2 JP 2013182491 A JP2013182491 A JP 2013182491A JP 2013182491 A JP2013182491 A JP 2013182491A JP 6118686 B2 JP6118686 B2 JP 6118686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission plate
load transmission
sliding bearing
spherical sliding
spherical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013182491A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015048929A (ja
Inventor
中村 秀司
秀司 中村
秀章 吉川
秀章 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority to JP2013182491A priority Critical patent/JP6118686B2/ja
Publication of JP2015048929A publication Critical patent/JP2015048929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6118686B2 publication Critical patent/JP6118686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は、球面滑り支承を利用した免震装置及び荷重伝達プレートに関する。
下記特許文献1には、球面滑り支承と厚肉積層ゴムとを直列に組み合わせた免震装置が開示されている。
この免震装置の場合、球面滑り支承や厚肉積層ゴムをコンクリート基礎へ固定するには、それらの間に、フランジと呼称される金属製の平板を介在させている。この金属製の平板は、球面滑り支承や厚肉積層ゴムの下面全域に面接触する大きさに形成され、球面滑り支承や厚肉積層ゴムに作用する荷重を、コンクリート基礎に伝達する。従来では、この金属製の平板に圧延鋼板が使用されている。
特開2000−64657号公報
ところで、球面滑り支承や厚肉積層ゴムに作用する荷重をコンクリート基礎に伝達する金属製の平板(荷重伝達プレート)には、球面滑り支承や厚肉積層ゴムから受ける荷重をなるべく広域に分散させて、コンクリート基礎に伝達される単位面積当たりの荷重を、コンクリート基礎の許容支持応力度以下に抑えることが要求される。
そして、球面滑り支承や厚肉積層ゴムから受ける荷重をなるべく広域に分散させるには、金属製の平板に、十分な厚さと剛性を確保することが必要になる。
特に、球面滑り支承を利用する免震装置の場合、球面スライダとこの球面スライダと滑り接触するスライダ受け部との接触面積が非常に小さいので、球面滑り支承とコンクリート基礎との間に介装される前記金属製の平板や、コンクリート基礎に局所的に過大な荷重が加わる。
ここで、本件発明者等は、種々の実験や検証を行なった結果、滑り接触部分の動摩擦係数μを設定可能な4〜6%程度にし、球面スライダの支持力を60MPa程度まで高めた場合、100回以上の繰り返し耐久性があることが確認できた。つまり、球面スライダの支持力を60MPa程度まで高めても、なんら支障が出ないことが確認できた。
このため、球面スライダの支持力を設計値で60MPa程度まで高めることが可能であるのに対し、一般的なコンクリート基礎を使用する場合その強度はFc36以下であって、球面スライダの設計支持力と一般的なコンクリート基礎の強度との間には大きな開きがある。この結果、球面すべり支承に加わる荷重をコンクリート基礎に広く分散させるためには、前記金属製の平板の厚肉化が必須となる。例えば、球面滑り支承から60MPa程度の荷重を、強度がFc36以下の一般的なコンクリート基礎に分散させるには、板厚150mm以上の金属製の平板が必要になる。
一方、建築基準法上では、板厚が100mmを超える平板の基準強度F値が定められていない。そのため、必要とされる剛性を確保する上で板厚が100mmを超える場合には、基準強度F値が定められている100mm以下の複数の平板を重ねて使用することになる。しかし、板厚が50mmを超える圧延鋼板の場合、切断により反りが生じるため、反りを無くすための切削加工等が必要になる。そして、従来の金属製の平板は、球面滑り支承や厚肉積層ゴムの下面全域に面接触するため、反りを無くすための切削加工等を施す面積が大きく、機械加工費の増大がコストアップを招くという問題も生じた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、球面滑り支承とコンクリート基礎等のコンクリート構造体との間に配置するプレート(荷重伝達プレート)に工夫を施すことによって、軽量化及び低コスト化を図ることができる免震装置及び当該荷重伝達プレートを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用する。
即ち、請求項1の発明は、基礎部と被支持体との間に介装されて被支持部を免振支持する免振装置であって、前記基礎部と被支持体との少なくともいずれか一方がコンクリート構造体によって構成され、上側スライダ受け部と下側スライダ受け部の間に球面スライダが滑り接触可能に配置される球面滑り支承と、前記球面滑り支承と前記コンクリート構造体との間に介装されて両者の間で荷重伝達を行なう荷重伝達プレートとを備え、前記荷重伝達プレートが、前記コンクリート構造体に面接触する平面状のコンクリート構造体接触面及び前記球面滑り支承と接触する球面滑り支承接触面を備えるように鋳造によって一体形成され、かつ、前記荷重伝達プレートの前記球面滑り支承接触面側が複数のリブの間に窪みを有する網状に形成されていることを特徴とする。
本発明では、荷重伝達プレートの球面滑り支承接触面側を網状に形成する窪みは、軽め穴としての効力を発揮する。このため、当該免震装置を軽量化することができる。
また、荷重伝達プレートの球面滑り支承接触面側を網状に形成しているため、例えば球面滑り支承接触面が窪みのない平坦面に形成されていて平坦面全域が球面滑り支承と接触する場合と比較すると、反り等を除くために荷重伝達プレートに切削加工を施す場合に、その加工面積が小さくなる。そのため、機械加工量の低減による製造コストの低減を図ることができる。
また、荷重伝達プレートにおける球面滑り支承に対する接触面積が小さいため、少ない機械加工でも、接触面の全域を高精度に仕上げて、球面滑り支承の全域に対して、均等な接触性を確保することができる。このため、球面滑り支承からの荷重を荷重伝達プレートの広域に分散させることが容易になり、結果的にコンクリート構造体に作用する応力度を低減させることが可能になる。
また、この免震装置において、隣接する窪み間を仕切るリブは、窪みの周囲を囲う筒構造となり、かつ、隣接する筒構造相互が互いに繋がりあって互いを補強する支柱として機能する。したがって、高い剛性及び強度を確保することができる。そのため、高い剛性の確保と軽量化を両立させることができる。
請求項2の発明は、前記複数の窪みがいずれも角柱状でかつ縦横に所定の間隔で整列配置されて、前記球面滑り支承接触面側が格子形の網状に形成されていることを特徴とする。
これにより、窪みの形状が揃うとともに、それぞれの窪みの配列が規則的になることで、荷重伝達プレート内部における応力の分散性能を安定させることができる。その結果、球面滑り支承からの荷重をコンクリート構造体の広域に分散させて伝達することができ、コンクリート構造体に作用する単位面積当たりの負荷を軽減することが可能になる。
請求項3の発明は、前記リブが前記窪みの底部に向かって徐々に板厚が増加するテーパ構造とされ、前記リブと前記窪みの底部との繋ぎ目が断面円弧状に丸みをつけられていることを特徴とする。
これにより、球面滑り支承からの荷重によって荷重伝達プレート内に生じる応力を、リブのテーパ構造や、リブと窪みの底部との繋ぎ目に丸みをつけることによって、無理なく広域に分散させることができ、この結果、コンクリート構造体に作用する面圧を軽減することが可能になる。
したがって、例えば球面滑り支承における球面スライダの面圧が60MPaという高荷重の場合でも、窪みの横断面寸法、リブの板厚、及びリブと底部との繋ぎ目の丸みの寸法、窪みの底部の板厚寸法等を適宜に選定することで、荷重伝達プレートからコンクリート構造体に伝達される応力度が24MPa以下となるように、荷重伝達プレートにおける応力分散性能を調整することが可能になる。その結果、コンクリート構造体として、設計基準強度が36N/mm2となる一般的なコンクリートであるFc36、あるいは設計基準強度がそれ以下となるコンクリートを使用することができ、コンクリート構造体を容易かつ安価に構築することができる。
請求項4の発明は、前記窪みが横断面形状を扇形に形成されるとともに、前記窪みが前記球面滑り支承接触面の中心から多重の同心円状に配列されて、前記球面滑り支承接触面側が、該球面滑り支承接触面の中心から同心円状に並ぶ複数の環状接触面と、前記中心から放射状に延びて前記複数の環状接触面と連絡する複数の放射状接触面とを有する蜘蛛の巣形の網状に形成されていることを特徴とする。
これにより、例えば、球面滑り支承から荷重伝達プレートの球面滑り支承接触面の中心部に作用する荷重を、放射状接触面により効率良く荷重伝達プレートの径方向に分散させることができ、また、放射状接触面に伝達する応力を、環状接触面により周方向に分散させることができる。したがって、荷重伝達プレートが高い応力分散性能を発揮して、コンクリート構造体への負担を軽減することができる。
また、請求項5の発明は、前記窪みが横断面形状を正六角形状に形成されるとともに、これらの正六角形の窪みが正六角形状の一辺が対向するように所定の間隔で配列されて、前記球面滑り支承接触面側が蜂の巣形の網状に形成されていることを特徴とする。
この場合も、請求項2に記載の免震装置の場合と同様に、窪みの形状が揃うとともに、それぞれの窪みの配列が規則的になることで、荷重伝達プレート内部における応力の分散性能を安定させることができる。その結果、球面滑り支承から作用する荷重をコンクリート構造体の広域に分散させて伝達することができ、コンクリート構造体に作用する単位面積当たりの負荷を軽減することが可能になる。
また、請求項6の発明は、一端の位置を前記球面滑り支承接触面の位置に揃えられるとともに、他端側が前記コンクリート構造体接触面から所定の長さだけ突出するように前記荷重伝達プレートをその板厚方向に貫通して装備される連結用軸部材を備え、前記連結用軸部材の一端面には、該連結用軸部材と前記球面滑り支承と連結するボルトを螺合させる雌ネジが形成され、前記連結用軸部材の他端面には、前記コンクリート構造体内に埋設されるアンカープレートをねじ止めするための雌ネジが形成されていることを特徴とする。
これにより、荷重伝達プレートの下面に突出している連結用軸部材の下端面にアンカープレートをねじ止めし、コンクリート構造体の打設時に、前記連結用軸部材の荷重伝達プレートの下面に突出している部位とアンカープレートを、コンクリート構造体に埋設させることで、荷重伝達プレートのコンクリート構造体への固定を簡単に実現することができる。即ち、当該免震装置のコンクリート構造体への固定が容易になる。
また、球面滑り支承の荷重伝達プレートへの固定は、上側スライダ受け部または下側スライダ受け部を、連結用軸部材の上端面の雌ネジにボルトを介してねじ止めすることで完了する。即ち、荷重伝達プレートへの球面滑り支承の固定も容易にすることができる。
また、請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の免震装置に用いられることを特徴とする荷重伝達プレートである。
これにより、当該荷重伝達プレートでは、前述の請求項1〜6に記載した免震装置と同様な効果を奏する。
請求項1の発明によれば、荷重伝達プレートの球面滑り支承接触面側を網状に形成する窪みは、軽め穴としての効力を発揮する。このため、当該免震装置を軽量化することができる。
また、荷重伝達プレートの球面滑り支承接触面側を網状に形成しているため、例えば球面滑り支承接触面が窪みのない平坦面に形成されていて平坦面全域が球面滑り支承と接触する場合と比較すると、機械加工量の低減による製造コストの低減を図ることができる。
また、荷重伝達プレートにおける球面滑り支承に対する接触面積が小さいため、少ない機械加工でも、接触面の全域を高精度に仕上げて、球面滑り支承の全域に対して、均等な接触性を確保することができる。このため、球面滑り支承からの荷重を荷重伝達プレートの広域に分散させることが容易になる。
また、この免震装置において、隣接する窪み間を仕切るリブは、窪みの周囲を囲う筒構造となり、かつ、隣接する筒構造相互が互いに繋がりあって互いを補強する支柱として機能する。したがって、高い剛性及び強度を確保することができる。そのため、高い剛性の確保と軽量化を両立させることができる。
請求項2の発明によれば、窪みの形状が揃うとともに、それぞれの窪みの配列が規則的になることで、荷重伝達プレート内部における応力の分散性能を安定させることができる。その結果、球面滑り支承からの荷重をコンクリート構造体の広域に分散させて伝達することができ、コンクリート構造体に作用する単位面積当たりの負荷を軽減することが可能になる。
請求項3の発明によれば、球面滑り支承からの荷重によって荷重伝達プレート内に生じる応力を、リブのテーパ構造や、リブと窪みの底部との繋ぎ目に丸みをつけることによって、無理なく広域に分散させることができ、この結果、コンクリート構造体に作用する面圧を軽減することが可能になる。
請求項4の発明によれば、球面滑り支承から荷重伝達プレートの球面滑り支承接触面の中心部に作用する荷重を、放射状接触面により効率良く荷重伝達プレートの径方向に分散させることができ、また、放射状接触面に伝達する応力を、環状接触面により周方向に分散させることができる。したがって、荷重伝達プレートが高い応力分散性能を発揮して、コンクリート構造体への負担を軽減することができる。
請求項5の発明によれば、請求項2に記載の免震装置の場合と同様に、窪みの形状が揃うとともに、それぞれの窪みの配列が規則的になることで、荷重伝達プレート内部における応力の分散性能を安定させることができる。その結果、球面滑り支承から作用する荷重をコンクリート構造体の広域に分散させて伝達することができる。
請求項6の発明によれば、荷重伝達プレートのコンクリート構造体への固定を簡単に実現することができる。即ち、当該免震装置のコンクリート構造体への固定が容易になる。 また、荷重伝達プレートへの球面滑り支承の固定も容易にすることができる。
請求項7の発明によれば、前述の請求項1〜6に記載した免震装置と同様な効果を奏する。
本発明に係る第1実施形態における免震装置の概略構成を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 第1実施形態の免震装置において、球面滑り支承に滑りが生じている状態の縦断面図である。 図1におけるB−B線に沿う矢視図で、第1実施形態における荷重伝達プレートの平面図である。 図4のC−C断面図である。 図4に示した第1実施形態の荷重伝達プレートの平面図の拡大図である。 本発明に係る第2実施形態における荷重伝達プレートの平面図である。 本発明に係る第3実施形態における荷重伝達プレートの平面図である。
以下、本発明に係る免震装置及び荷重伝達プレートの各種実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
「第1実施形態」
まず、本発明に係る免震装置の第1実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本発明に係る第1実施形態における免震装置の概略構成を示す縦断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、第1実施形態の免震装置において、球面滑り支承に滑りが生じている状態の縦断面図である。
本実施形態の免震装置1は、図1に示すように、コンクリート基礎(コンクリート構造体)3と、該コンクリート基礎3の上に固定される下側荷重伝達プレート4Aと、下面6aが下側荷重伝達プレート4Aに固定される球面滑り支承6と、球面滑り支承6の上面6bが固定される上側荷重伝達プレート4Bと、を備えている。
本実施形態の場合、コンクリート基礎3には、建築基準法(JASS5)による呼び強度がFc36(設計基準強度が36N/mm2)以下となるコンクリートが使用される。このコンクリート基礎3の上面3aは、上側に下側荷重伝達プレート4Aが載置されて、該下側荷重伝達プレート4Aから荷重を受ける荷重受け面となる。
本実施形態の下側荷重伝達プレート4Aは、鋳造によって形成される。また、下側荷重伝達プレート4Aは、当該下側荷重伝達プレート4Aに装備される連結用軸部材7により、コンクリート基礎3に固定される。なお、下側荷重伝達プレート4A及び連結用軸部材7の詳細な構成は、後述する。
上側荷重伝達プレート4Bは、免震対象となるコンクリート製の構造物(コンクリート構造体)5の下面5aに固定されている。この上側荷重伝達プレート4Bは、球面滑り支承6の上面6bが固定される部材である。本実施形態の場合、上側荷重伝達プレート4Bは、鋳造製で、下側荷重伝達プレート4Aを上下反転させた構成になっている。
球面滑り支承6は、図1に示すように、下部球面支承(下側スライダ受け部)61と、該下部球面支承61の上方に対向配置される上部球面支承(上側スライダ受け部)62と、下部球面支承61と上部球面支承62との間に、それら下部及び上部球面支承61、62に滑り接触可能に配置される球面スライダ63と、を備えている。
下部球面支承61は、図2にも示すように、外形が4角形の板状で、その上面611の中央に、上方に凹状をなす球面状滑り面612を有している。また、下部球面支承61は、図2に示すように、4隅に取付用穴613が設けられている。この取付用穴613は、下部球面支承61の板厚方向に貫通している。下部球面支承61の下面614は、平坦面で、球面滑り支承6の下面6aになる。この下部球面支承61は、その下面614を下側荷重伝達プレート4Aの上面に面接触させた状態で、取付用穴613を挿通するボルト615によって、下側荷重伝達プレート4Aの上面に、固定される。
上部球面支承62は、下部球面支承61を上下反転させた構造である。即ち、上部球面支承62は、外形が4角形の板状で、その下面621の中央に、下方に凹状をなす球面状滑り面622を有している。上部球面支承62は、球面状滑り面622が球面状滑り面612と対向するように、下部球面支承61の上方に対向配置される。また、上部球面支承62は、4隅に取付用穴623が設けられている。この取付用穴623は、上部球面支承62の板厚方向に貫通している。上部球面支承62の上面624は、平坦面で、球面滑り支承6の上面6bになる。この上部球面支承62は、その上面624を上側荷重伝達プレート4Bの下面に面接触させた状態で、取付用穴623を挿通するボルト625によって、上側荷重伝達プレート4Bの下面に、固定される。
球面スライダ63は、図2に示すように円盤状である。この球面スライダ63の下面631は、下部球面支承61の球面状滑り面612と滑り接触可能な球面状である。また、球面スライダ63の上面は、上部球面支承62の球面状滑り面622と滑り接触可能な球面状である。球面スライダ63は、図1に示すように、下部球面支承61の球面状滑り面612と上部球面支承62の球面状滑り面622との間に配置されていて、それぞれの球面状滑り面612に対して摺動可能である。
以上に説明した免震装置1は、地震等によって横揺れ振動が加わった場合に、図3に示すように、球面滑り支承6を構成する下部球面支承61と上部球面支承62との間に揺れ方向の滑りを生じさせることで、構造物5への振動の伝達を抑止する。
次に、本実施形態における下側荷重伝達プレート4A及び連結用軸部材7の構成について、図1及び図4〜図6に基づいて説明する。
図4は、図1におけるB−B線に沿う矢視図で、第1実施形態における荷重伝達プレートの平面図である。図5は、図4のC−C断面図である。図6は、図4に示した第1実施形態の荷重伝達プレートの平面図の拡大図である。
本実施形態における下側荷重伝達プレート4Aは、図1に示すように、球面滑り支承6とコンクリート基礎3との間に配置されて、球面滑り支承6とコンクリート基礎3との間における荷重伝達を担う。
下側荷重伝達プレート4Aは、鋳造により平面視の形状が四角形の平板状に、一体形成されている。下側荷重伝達プレート4Aは、鋼材料としては引張強さが490N/mm以上となるSM490相当で製造する。この下側荷重伝達プレート4Aは、図1に示すように、コンクリート基礎3の荷重受け面(上面3a)に面接触する平面状の下面(コンクリート構造体接触面)41と、球面滑り支承6が載置される上面(球面滑り支承接触面)42と、を備える。また、本実施形態の下側荷重伝達プレート4Aは、上面42に配列される複数の窪み43と、連結用軸部材7が装着される複数の部材取付孔44と、を備えている。
複数の窪み43は、鋳造時に、下側荷重伝達プレート4Aの上面42に形成される。
本実施形態の下側荷重伝達プレート4Aの上面42は、複数の窪み43が形成されることによって、球面滑り支承6との接触面46が網状に形成されている。
本実施形態の場合、複数の窪み43は、図4及び図5に示すように、いずれも角柱状で、かつ、縦横に所定の間隔pで整列配置されている。このような窪み43の配列により、球面滑り支承6との接触面46は、図6にも示すように、格子形の網状に形成されている。接触面46は、必要に応じて、切削加工により、所定の平坦度に仕上げられる。
更に、本実施形態の場合、図5に示すように、隣接する窪み43間を仕切っているリブ47は、当該窪み43の底部43aに向かって徐々に板厚が増加するテーパ構造になっている。リブ47に付与されたテーパTpは、下側荷重伝達プレート4Aを鋳造した際の型抜きを容易にする上でも、有用である。
また、本実施形態の下側荷重伝達プレート4Aの場合、図5に示すように、リブ47と窪み43の底部43aとの繋ぎ目には、応力集中を防止するための丸みrをつけている。
下側荷重伝達プレート4A上の部材取付孔44は、横断面形状が円径の孔で、当該下側荷重伝達プレート4Aの四隅に、貫通形成されている。
部材取付孔44に装着される連結用軸部材7は、略円柱状で、軸線を上下方向に向けた形態で、部材取付孔44に嵌合装着される。更に詳しく説明すると、連結用軸部材7は、下側荷重伝達プレート4Aをその板厚方向に貫通し、その上端面71の位置を下側荷重伝達プレート4Aの上面42の接触面46の位置に揃えると共に、下端側を下側荷重伝達プレート4Aの平面状の下面41から所定の長さだけ突出した形態に、下側荷重伝達プレート4Aに固定される。また、連結用軸部材7は、図1に示すように、その上端面71及び下端面72に雌ネジ73が形成されている。連結用軸部材7の上端面71に形成された雌ネジ73は、図1に示すように、接触面46上に載置された球面滑り支承6の下部(下部球面支承61)をねじ止めするためのネジ部である。連結用軸部材7の下端面72に形成された雌ネジ73は、図1に示すように、コンクリート基礎3内に埋設されるアンカープレート8をねじ止めするネジ部である。
以上に説明した第1実施形態の免震装置1では、下側荷重伝達プレート4Aの上面42側を網状に形成しており、この網状を形成する窪み43は、軽め穴としての効力を発揮するため、下側荷重伝達プレート4A並びに免震装置1を軽量化することができる。
また、下側荷重伝達プレート4Aの上面42側を網状に形成しているため、例えば上面42が窪み43のない平坦面に形成されていて上面全域が下部球面支承61との接触面46となる場合と比較すると、反り等を除くために切削加工を施す接触面46の面積が小さくなる。そのため、機械加工量の低減による製造コストの低減を図ることができる。
また、下側荷重伝達プレート4Aでは、球面滑り支承6に対する接触面積が小さいため、少ない機械加工でも、接触面46の全域を高精度に仕上げて、球面滑り支承6の下面の全域に対して、均等な接触性を確保することができる。その結果、球面滑り支承6からの荷重を広域に分散させることが容易になり、コンクリート基礎3に作用する応力度を低減させることが可能になる。
また、当該下側荷重伝達プレート4Aにおいて、隣接する窪み43間を仕切るリブ47は、窪み43の周囲を囲う筒構造となり、かつ、隣接する筒構造相互が互いに繋がりあって互いを補強する支柱として機能する。したがって、高い剛性及び強度を確保することができる。そのため、高い剛性の確保と板厚の低減とを、両立させることができる。
また、本実施形態の下側荷重伝達プレート4Aの場合、複数の窪み43は、いずれも角柱状で、かつ、縦横に所定の間隔で整列配置することで、前記球面滑り支承6との接触面46を、格子形の網状に形成している。
したがって、窪み43の形状が揃うと共に、それぞれの窪み43の配列が規則的になる。その結果、当該下側荷重伝達プレート4A内部における応力の分散性能を安定させることができる。その結果、球面滑り支承6から作用する荷重のコンクリート基礎3の広域に分散させて伝達することができ、コンクリート基礎3に作用する単位面積当たりの負荷を軽減することが可能になる。
また、本実施形態の下側荷重伝達プレート4Aの場合、隣接する窪み43間を仕切っているリブ47は、当該窪み43の底部に向かって徐々に板厚が増加するテーパ構造で、かつ、リブ47と底部との繋ぎ目は、応力集中を防止するための丸みを付けている。
したがって、球面滑り支承6から荷重によって下側荷重伝達プレート4A内に発生する応力は、リブ47のテーパ構造や、リブ47と底部との繋ぎ目に形成した丸みrによって、無理なく広域に分散させて、コンクリート基礎3に作用する面圧を軽減することが可能になる。
そのため、例えば球面滑り支承6における球面スライダ63の面圧が60MPaという高荷重の場合でも、窪み43の横断面寸法、リブ47の板厚、及び仕切り壁と底部との繋ぎ目の丸みrの寸法、前記窪み43の底部の板厚寸法等を適宜に選定することで、当該下側荷重伝達プレート4Aからコンクリート基礎3に伝達される応力度が24MPa以下となるように、当該下側荷重伝達プレート4Aにおける応力分散性能を調整することが可能になる。その結果、コンクリート基礎3として、設計基準強度が36N/mm2となる一般的なコンクリートであるFc36、あるいは設計基準強度がそれ以下となるコンクリートを使用することができ、コンクリート基礎3の構築を容易にすることができる。
また、本実施形態の下側荷重伝達プレート4Aの場合、当該下側荷重伝達プレート4Aをその板厚方向(上下方向)に貫通する連結用軸部材7を備えている。そして、連結用軸部材7は、その上端面71の位置が下側荷重伝達プレート4Aの接触面46の位置に揃えられると共に、下端側が下側荷重伝達プレート4Aの平面状の下面41から所定の長さだけ突出した形態に、下側荷重伝達プレート4Aに装備される。また、連結用軸部材7の上下の端面には、それぞれ雌ネジ73が形成されている。
これにより、当該下側荷重伝達プレート4Aの下面に突出している連結用軸部材7の下端面72にアンカープレート8をねじ止めし、コンクリート基礎3の打設時に、連結用軸部材7の当該下側荷重伝達プレート4Aの下面に突出している部位と前記アンカープレート8とを、コンクリート基礎3に埋設状態にすることで、当該下側荷重伝達プレート4Aのコンクリート基礎3への固定を簡単に実現することができる。即ち、当該下側荷重伝達プレート4Aのコンクリート基礎3への固定が容易にできる。
また、球面滑り支承6の当該下側荷重伝達プレート4Aへの固定は、球面滑り支承6の下側の下部球面支承61を、連結用軸部材7の上端面71の雌ネジ73にボルトを介してねじ止めすることで完了する。即ち、当該下側荷重伝達プレート4Aへの球面滑り支承6の固定も容易にすることができる。
以上に説明した本実施形態の免震装置1では、以上に説明した下側荷重伝達プレート4Aの発揮する効用によって、軽量化及び低コスト化を図ることができる。なお、説明では省略したが、上側荷重伝達プレート4Bにおいても、下側荷重伝達プレート4Aと同様な効果を発揮する。
なお、上記の第1実施形態において、部材取付孔44及び連結用軸部材7の横断面形状を多角形状にして、これらの部材取付孔44と連結用軸部材7との間の相対回転を防止するようにしても良い。
「第1実施形態の具体的な実施例」
コンクリート基礎3の呼び強度をFc(単位:N/mm2=MPa)とする。
下側荷重伝達プレート4Aに確保する支圧強度Fa=2Fcとする。
球面スライダ63の面圧をA(単位:N/mm2=MPa)とする。
図1に示すように、円盤状の球面スライダ63の直径をD(単位:mm)とする。
球面スライダ63の面圧Aは、図1に示すように、球面スライダ63の外形Dから角度θ1で示す拡大範囲に分散させる。
図5に示した窪み43の周囲のリブ47の配列ピッチ(即ち、窪み43の配列ピッチ)をpとする。
リブ47の板厚は、図5に示すように、板厚が最小となる頂部の板厚をt、中間部の板厚をt、板厚が最大となる最下部の板厚をtとする。
また、リブ47の頂部から板厚がtとなる中間部までの距離はlとする。
また、リブ47の根本の丸みrの曲率半径をRとする。
窪み43の底部43aで、図5及び図6に示すように丸みrの内側の距離をLとすると、このLは、次の(1)式で表すことができる。
=p−t ……(1)
また、窪み43の底部43aの板厚をtとすると、板厚をtは、次の(2)式で表せる。
=h−l−R ……(2)
また、リブ47に作用する応力は、丸みrの終端から45度の角度で分散すると仮定し、図5に示すように、底部43aにおいて応力が作用しない領域の一辺の長さをLとすると、このLは、次の(3)式で表すことができる。
=L−2t ……(3)
したがって、底部43aにおいて応力が作用しない領域の面積をSとすると、Sは、次の(4)式で表すことができる。
=(L)2 ……(4)
また、下側荷重伝達プレート4Aのコンクリート基礎3への接触面積と、該接触面積の内の荷重伝達に有効な面積との比を受圧面積比Kとすると、Kは、次の(5)式で表すことができる。
=1−S/p ……(5)
したがって、コンクリート基礎3の支圧応力度σは、次の(6)式で表すことができる。
σ=A×(D)2/(D+2・h)2/K ……(6)
(6)式のσは、コンクリート基礎3の長期の接地圧≦長期の許容応力度を満足させる値にする。ここに、コンクリート基礎3の長期の許容応力度を(2/3)Fcとすると、(6)式から、次の(7)式が導かれる。
A×(D)2/(D+2・h)2/K≦(2/3)Fc ……(7)
また、下側荷重伝達プレート4Aの上面42の総面積と該総面積の内の荷重伝達に有効なリブ47上の面積との比を受圧面積比K2とすると、Kは、次の(8)式で表すことができる。
=1−(p−t)2/p ……(8)
そして、A/K2の値を、長期の許容応力度(2/3)Fc以下にする。
以上の仮定下において、p=100mm、t=16mmとすると、(8)式より、
受圧面積比K2=0.2944となる。
また、Fa=325MPa(SM490相当)、A=630MPaとすると、リブ47の上部における応力度は、A/K=60/0.29944=203.8で、2/3)Faを満足させることができる。
また、コンクリート基礎3の支持応力度は、Fc=36MPa、D=500mm、リブ47におけるT,Tなどを、K=1.0になるように選定すると、下側荷重伝達プレート4Aの必要高さhは、次の(9)式で表すことができる。
h=√([A/{(2/3)Fc}]×D−D)/2 ……(9)
(9)式に、A=60、Fc=36、D=500を代入すると、
h=145.3となり、下側荷重伝達プレート4Aの高さを150mm以下に抑えることも可能になる。
「第2実施形態」
次に、本発明に係る荷重伝達プレートの第2実施形態について、図7を参照して説明する。
図7に示す第2実施形態の下側荷重伝達プレート4ABは、第1実施形態に示した下側荷重伝達プレート4Aの一部の構成を改良したものである。第2実施形態の下側荷重伝達プレート4ABは、鋳造製であること、四隅に連結用軸部材7が装着される、などの基本的な構成は、第1実施形態の場合と同様である。
改良点は、球面滑り支承6を支える網状の接触面46を形成するために上面42に形成される複数の窪み43の形状と配列である。
この第2実施形態の下側荷重伝達プレート4ABの場合、図7に示すように、複数の窪み43は、横断面形状が扇形である。また、第2実施形態の下側荷重伝達プレート4ABの場合、複数の扇形の窪み43を、当該下側荷重伝達プレート4Aの上面42の中心O1に対して多重の同心円状に配列している。その結果、球面滑り支承6との接触面46が、上面42の中心O1に対して同心円状に並ぶ複数の環状接触面46aと、上面42の中心に対して放射状に延びて数の環状接触面46aと連絡する複数の放射状接触面46bと、からなる蜘蛛の巣形の網状に形成されている。
この第2実施形態の下側荷重伝達プレート4ABでは、例えば、球面滑り支承6から当該下側荷重伝達プレート4Aの上面42の中心部に作用する荷重も、放射状接触面46bにより効率良く径方向に分散させることができ、また、放射状接触面46bを伝達する応力は、環状接触面46aにより周方向に分散させることができる。したがって、当該下側荷重伝達プレート4ABの場合も、第1実施形態の下側荷重伝達プレート4Aの場合と同様に、高い応力分散性能を発揮して、コンクリート基礎3への負担を軽減することができる。
「第3実施形態」
次に、本発明に係る荷重伝達プレートの第3実施形態について、図8を参照して説明する。
図8に示す第3実施形態の下側荷重伝達プレート4ACは、第1実施形態に示した下側荷重伝達プレート4Aの一部の構成を改良したものである。第3実施形態の下側荷重伝達プレート4ACは、鋳造製であること、四隅に連結用軸部材7が装着される、などの基本的な構成は、第1実施形態の場合と同様である。
改良点は、球面滑り支承6を支える網状の接触面46を形成するために上面42に形成される複数の窪み43の形状と配列である。
この第3実施形態の下側荷重伝達プレート4ACの場合、図8に示すように、複数の窪み43は、横断面形状が正六角形で、これらの正六角形の窪み43を正六角形の一辺が対向するように所定の間隔で配列することで、球面滑り支承6との接触面46が、蜂の巣形の網状に形成されている。
この第3実施形態の下側荷重伝達プレート4ACの場合は、第1実施形態の下側荷重伝達プレート4Aの場合と同様に、窪み43の形状が揃うと共に、それぞれの窪み43の配列が規則的になることで、当該下側荷重伝達プレート4AC内部における応力の分散性能を安定させることができる。その結果、球面滑り支承6から作用する荷重をコンクリート基礎3の広域に分散させて伝達することができ、コンクリート基礎3に作用する単位面積当たりの負荷を軽減することが可能になる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
前記実施形態では、免震装置の上下にそれぞれコンクリート構造体を配置した例を示しているが、これに限られることなく、上側あるいは下側にのみコンクリート構造体が配置されたものでも、本発明は適用可能である。このとき、免震装置のコンクリート構造体側に上記説明した荷重伝達プレートが配置されることは言うまでもない。
1 免震装置
3 コンクリート基礎(コンクリート構造体)
3a 上面(荷重受け面)
4A 下側荷重伝達プレート
4B 上側荷重伝達プレート
5 構造物(コンクリート構造体)
6 球面滑り支承
7 連結用軸部材
41 下面(コンクリート構造体接触面)
42 上面(球面滑り支承接触面)
43 窪み
43a 底部
46 接触面
46a 環状接触面
46b 放射状接触面
47 仕切り壁
61 下部球面支承(下側スライダ受け部)
62 上部球面支承(上側スライダ受け部)
71 上端面
72 下端面
73 雌ネジ

Claims (7)

  1. 基礎部と被支持体との間に介装されて被支持部を免振支持する免振装置であって、
    前記基礎部と被支持体との少なくともいずれか一方がコンクリート構造体によって構成され、
    上側スライダ受け部と下側スライダ受け部の間に球面スライダが滑り接触可能に配置される球面滑り支承と、
    前記球面滑り支承と前記コンクリート構造体との間に介装されて両者の間で荷重伝達を行なう荷重伝達プレートとを備え、
    前記荷重伝達プレートが、前記コンクリート構造体に面接触する平面状のコンクリート構造体接触面及び前記球面滑り支承と接触する球面滑り支承接触面を備えるように鋳造によって一体形成され、
    かつ、前記荷重伝達プレートの前記球面滑り支承接触面側が複数のリブの間に窪みを有する網状に形成されていることを特徴とする免震装置。
  2. 前記複数の窪みがいずれも角柱状でかつ縦横に所定の間隔で整列配置されて、前記球面滑り支承接触面側が格子形の網状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  3. 前記リブが前記窪みの底部に向かって徐々に板厚が増加するテーパ構造とされ、
    前記リブと前記窪みの底部との繋ぎ目が断面円弧状に丸みをつけられていることを特徴とする請求項1または2に記載の免震装置。
  4. 前記窪みが横断面形状を扇形に形成されるとともに、前記窪みが前記球面滑り支承接触面の中心から多重の同心円状に配列されて、前記球面滑り支承接触面側が、該球面滑り支承接触面の中心から同心円状に並ぶ複数の環状接触面と、前記中心から放射状に延びて前記複数の環状接触面と連絡する複数の放射状接触面とを有する蜘蛛の巣形の網状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  5. 前記窪みが横断面形状を正六角形状に形成されるとともに、これらの正六角形の窪みが正六角形状の一辺が対向するように所定の間隔で配列されて、前記球面滑り支承接触面側が蜂の巣形の網状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  6. 一端の位置を前記球面滑り支承接触面の位置に揃えられるとともに、他端側が前記コンクリート構造体接触面から所定の長さだけ突出するように前記荷重伝達プレートをその板厚方向に貫通して装備される連結用軸部材を備え、
    前記連結用軸部材の一端面には、該連結用軸部材と前記球面滑り支承と連結するボルトを螺合させる雌ネジが形成され、前記連結用軸部材の他端面には、前記コンクリート構造体内に埋設されるアンカープレートをねじ止めするための雌ネジが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の免震装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の免震装置に用いられることを特徴とする荷重伝達プレート。
JP2013182491A 2013-09-03 2013-09-03 免震装置及び荷重伝達プレート Active JP6118686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182491A JP6118686B2 (ja) 2013-09-03 2013-09-03 免震装置及び荷重伝達プレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013182491A JP6118686B2 (ja) 2013-09-03 2013-09-03 免震装置及び荷重伝達プレート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015048929A JP2015048929A (ja) 2015-03-16
JP6118686B2 true JP6118686B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=52699115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013182491A Active JP6118686B2 (ja) 2013-09-03 2013-09-03 免震装置及び荷重伝達プレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6118686B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6501645B2 (ja) * 2015-06-19 2019-04-17 株式会社フジタ 免震装置
JP6026037B1 (ja) * 2016-04-19 2016-11-16 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 免震構造体
KR102038804B1 (ko) * 2019-03-13 2019-11-26 제희문 이탈방지홈이 형성된 면진장치 및 그 면진장치의 조립구조체
JP7350964B1 (ja) 2022-10-24 2023-09-26 日鉄エンジニアリング株式会社 免震装置
JP7511072B1 (ja) 2023-11-22 2024-07-04 日鉄エンジニアリング株式会社 滑り支承及び構造体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004346600A (ja) * 2003-05-22 2004-12-09 Eiken:Kk 建築物における免震基礎構造
JP5385629B2 (ja) * 2009-02-13 2014-01-08 日立機材株式会社 免震装置
JP3160350U (ja) * 2010-02-23 2010-06-24 邦夫 青砥 戸建住宅の免震支承

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015048929A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6118686B2 (ja) 免震装置及び荷重伝達プレート
JP5677654B2 (ja) 支承装置
US9752330B2 (en) Base isolation floor structure
JP4718206B2 (ja) 制震柱脚構造及びこれを用いた制震構造物
KR101092574B1 (ko) 수직지진과 수평지진을 모두 수용하는 복합면진베어링 및 이를 이용한 면진베드
JP6279793B1 (ja) 減震金物
JP2016223586A (ja) 積層ゴム支承
JP6087605B2 (ja) 免震構造物
WO2017141172A1 (en) Seismic isolator
JP6361066B2 (ja) 支持脚
JP6459111B2 (ja) 支持脚
JP3737439B2 (ja) 防振支持具
JP2018084129A (ja) 免震具
JP4814363B2 (ja) 杭頭接合構造
KR200471176Y1 (ko) 지압판이 구비된 마찰진자 받침
JP2008025683A (ja) 固定支承
JP2018021314A (ja) 防振装置
JP6013766B2 (ja) 防振装置
JP2013213547A (ja) 支承装置
JP4404319B1 (ja) 支承装置
JP6456647B2 (ja) 積層ゴム免震装置とすべり支承免震装置とを併用した構造物の免震構造
WO2022141728A1 (zh) 一种多材料复合滚动隔震装置
JP6389604B2 (ja) 弾性座金とそれを用いた建物基礎構造
KR101292012B1 (ko) 부반력 제어 기능을 갖는 교좌장치
JP2019190601A (ja) 免震装置、免震システム、及び免震構造物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170327

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6118686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250