JP2009077776A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボタンスイッチ等の操作手段が操作終了後に原点位置に復帰しないような軽微な異常を検知することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】原点位置から変位操作完了位置まで変位する変位部材とこの変位部材の変位状態を検出する変位検出手段とを具備する複数の操作手段を備えた遊技機であって、変位検出手段は、変位部材が原点位置から変位した状態を検出する第1の変位検出部材と、変位部材が変位操作完了位置に変位した状態を検出する第2の変位検出部材と、を備え、第2の変位検出部材の検出信号の入力終了後第1の変位検出部材の検出信号が所定時間以上継続して入力されたとき当該操作手段の異常を検知する異常検知手段を備えて構成した。
【選択図】 図6

Description

本発明は、スロットマシン等の遊技機に係り、特に操作者(遊技者)により操作される押しボタンスイッチ等の複数の操作手段を備えた遊技機に関する。
一般に、スロットマシン等の遊技機は、遊技者がメダル等の遊技媒体(以下、単に「メダル」という)を賭けて複数個のリールからなる可変表示装置を回転させ、この可変表示装置が停止したときの各リールに描かれている図柄や数字等の識別情報が所定の組み合わせとなったときに、その組み合わせの態様に応じて予め定められた枚数のメダルが払い出されるように構成されている。
遊技の開始に際して、遊技者は、例えば1枚ないし3枚のメダルを遊技機の操作パネル上に配設されたメダル投入部から投入するか、或いは遊技機の内部に記憶されているメダルクレジットから、今回の遊技に賭けるメダル数を選択するベットボタンを押圧することにより遊技を開始する条件を整えることができる。遊技開始の条件が整った後、遊技者が、遊技機の前面に備えられた操作レバー(スタートレバー)を傾倒させることにより、複数のリールが回転し遊技が開始される。
続いて、遊技者が、各リールに設けられているストップボタンを順次押圧操作することによりリールの回転が停止し、全てのリールが停止したときの有効ライン上の図柄の組合せ(遊技結果)が所定の条件を満たしたとき(例えば、有効ライン上に全て同じ図柄が揃う、特定の位置に特定の図柄が停止する等)、当該図柄の組合せに応じて予め設定されている所定数(例えば、2枚ないし15枚)のメダルが払い出される。
上記したようなスロットマシン等の遊技機には、ゲームに賭けるメダル数を決定するベットボタン、リールを回転させるスタートレバー、リールの回転を停止させるストップボタン、メダルクレジットを精算する精算ボタン等、遊技者が操作する複数の操作手段が備えられている。
このような操作手段に関して、例えば、特開2005−334359号公報には、操作頻度が高くても、長時間、性能が維持され使用できる遊技機用スイッチユニットを提供することを目的として、「押圧される押圧部材がケース部材内に移動可能に収容されるとともに前方に向けて付勢され、前記ケース部材の後端に設けられる回路基板に前記押圧部材と連動する遮光片を検出するセンサが実装される遊技機用スイッチユニットであって、前記回路基板には、押圧操作された前記押圧部材の遮光片を挿通させ外方へ突出させる挿通部が形成されるとともに、前記回路基板の外方面に前記センサが実装されていることを特徴とする遊技機用スイッチユニット」に関する発明が開示されている。
特開2005−334359号公報
図8は、上記特許文献1に記載されているような遊技機用スイッチユニットに組み込まれている1つのボタンスイッチの断面図であり、図8(a)はボタンスイッチの押圧部材610が押圧操作されていない原点位置にある状態を示し、図8(b)は押圧部材610が押圧操作完了位置まで押圧操作された状態を示している。また、図8(c)は押圧部材610が図8(a)に示す原点位置から図8(b)に示す押圧操作完了位置に変位する過程、又は、図8(b)に示す押圧操作完了位置から図8(a)に示す原点位置に復帰する過程で、押圧部材610の円筒部612の外周部の一部又はフランジ部613の外周部の一部が、ケーシング部材630のシリンダ部631の内周面の一部、パネル部材620の開口621の一部、あるいは電子回路基板640に穿設された貫通孔642の一部に引っ掛かって押圧部材610が原点位置に復帰できない異常状態を示している。
図8において、符号620はスロットマシン等の遊技機の前面に露出するように取り付けられるパネル部材を示し、符号621はパネル部材620に穿設された開口を示す。符号610は操作者により押圧操作される押圧部材を示し、この押圧部材610は、ドーム状の操作部611と、操作部611の外周縁から略直角方向に延設された円筒部612と、円筒部612の外周面から外方へ延設されたフランジ部613を備えている。また、円筒部612の終端面の一部から円筒部612の母線方向に延設された遮光片614を備えている。符号630は押圧部材610の円筒部612が遊挿されるシリンダ部631を備えたケーシング部材を示し、シリンダ部631の開口部には押圧部材611のフランジ部613と協働して押圧部材611の変位量を規制する段差部632が形成されている。符号640は押圧部材611の変位操作を検出する検出回路が形成された電子回路基板を示し、この電子回路基板640には押圧部材611が押圧操作されることにより押圧部材611の遮光片614が挿通する貫通孔642が穿設され、この貫通孔642を跨ぐように配設されるフォトセンサ641を備えている。符号650は押圧部材610とケーシング部材630との間に介挿され、常時、押圧部材610をパネル部材620側へ付勢するコイルばねを示している。
図8に示すように構成されたボタンスイッチは、押圧部材610がコイルばね650を介してケーシング部材630のシリンダ部631に摺動変位可能に収容され、図8(a)に示すように、押圧部材610が押圧操作されていない状態では、押圧部材610のフランジ部613の前壁面がパネル部材620の開口621の周縁内側面に当接し、原点位置に保持されている。このとき、押圧部材610の終端面に形成された遮光片614がフォトセンサ641から退避しているため、フォトセンサ641は、その発光素子からの光が受光素子で検出され、当該ボタンスイッチの非操作状態を示す低電圧レベル(L)のオフ信号を出力する。
また、押圧部材610が遊技者等によって押圧操作されると、図8(b)に示すように押圧部材610のフランジ部613の後面壁がケーシング部材630のシリンダ部631の内周に形成された段差部632と当接することで変位操作完了位置に変位し、その変位量が規制される。この押圧部材610が押圧操作された状態では、押圧部材610の遮光片614が電子回路基板640の貫通孔642に挿通され、電子回路基板640の裏面に実装されるフォトセンサ641のセンシング領域(発光素子と受光素子が対向する領域)に突出することで、フォトセンサ641を遮光させる。すなわち、押圧部材610が押圧操作された状態においては、フォトセンサ641は、発光素子からの光が遮光片614で遮られて受光素子で検出されず、ボタンスイッチの操作状態を示す信号として高電圧レベル(H)のオン信号を出力してスイッチ動作する。そして、遊技者等が押圧操作を終了する(押圧部材610の操作部611から指を離す)と、押圧部材610はコイルばね650の付勢力により、図8(a)に示す原点位置に復帰する。
しかしながら、上記特許文献1に開示されている遊技機用スイッチユニットを備えた遊技機においては、上記したボタンスイッチ等は頻繁に押圧操作が行われるため、遊技者の押圧方向が斜めになったり、押圧部材610やケーシング部材630の摺動部に異物が混入したり、コイルばね650が劣化したりすると、図8(c)に示すように、押圧操作を終了しても押圧部材610が原点位置に復帰せずに途中で引っ掛かってしまうという課題があった。因みに、図8(c)に示すような異常は、一般に、スロットマシン等の遊技機の制御を停止して係員による修理を必要とする程致命的な異常ではなく、大抵の場合、遊技者により1、2回押圧部材610を押圧操作することにより復帰するものである。但し、遊技者が押圧部材610の引っ掛かりに気づかないと、他のボタンスイッチ等の操作手段が有効にならないという問題がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、ボタンスイッチ等の操作手段が操作終了後に原点位置に復帰しないような軽微な異常を検知することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
このような課題を解決するために請求項1に記載の発明は、操作者による変位操作により原点位置から変位操作完了位置まで変位する変位部材と該変位部材の変位状態を検出して遊技機の制御手段に操作信号を出力する変位検出手段とを具備する複数の操作手段を備えた前記遊技機であって、前記操作手段の前記変位検出手段は、前記変位部材が前記原点位置から変位した状態を検出する第1の変位検出部材と、前記変位部材が前記変位操作完了位置に変位した状態を検出する第2の変位検出部材と、を備え、前記制御手段は、前記第1の変位検出部材の検出信号の入力後前記第2の変位検出部材の検出信号が入力されたときに前記操作手段による操作を有効化し、前記第2の変位検出部材の検出信号の入力終了後前記第1の変位検出部材の検出信号が所定時間以上継続して入力されたとき当該操作手段の異常を検知する異常検知手段を備えてなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記異常検知手段により前記操作手段の異常が検知されたとき、操作者に当該操作手段の異常を報知する異常報知手段をさらに備えてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、前記異常検知手段により検知された異常の履歴を記憶する異常履歴記憶手段をさらに備えてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明に係る遊技機によれば、操作者による変位操作により原点位置から変位操作完了位置まで変位する変位部材とこの変位部材の変位状態を検出して遊技機の制御手段に操作信号を出力する変位検出手段とを具備する複数の操作手段を備えた遊技機であって、操作手段の変位検出手段は、変位部材が原点位置から変位した状態を検出する第1の変位検出部材と、変位部材が変位操作完了位置に変位した状態を検出する第2の変位検出部材と、を備え、制御手段は、第1の変位検出部材の検出信号の入力後前記第2の変位検出部材の検出信号が入力されたときに操作手段による操作を有効化し、第2の変位検出部材の検出信号の入力終了後第1の変位検出部材の検出信号が所定時間以上継続して入力されたとき当該操作手段の異常を検知する異常検知手段を備えているので、押しボタンスイッチや傾倒レバー等の操作手段が何らかの要因で操作終了後も原点位置に復帰しないようなときに、第1の変位検出部材からの検出信号が所定時間以上継続して制御手段に入力されることにより、操作手段の異常を検知することができる。
請求項2に記載の発明に係る遊技機によれば、上記請求項1に記載の発明の効果に加えて、請求項1に記載の遊技機において、異常検知手段により操作手段の異常が検知されたとき、操作者に当該操作手段の異常を報知する異常報知手段をさらに備えているので、遊技機に備えられている表示装置、照明装置、放音装置等の異常報知手段を駆動させることにより、遊技者に操作手段の異常を報知することができ、速やかに異常を復帰させることができる。
請求項3に記載の発明に係る遊技機によれば、上記請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、請求項1又は請求項2に記載の遊技機において、異常検知手段により検知された異常の履歴を記憶する異常履歴記憶手段をさらに備えて構成することができるので、操作手段の異常発生の回数や頻度を記憶させておくことができ、操作手段の交換又は修理等のメンテナンスの時期を容易に把握することができる。
以下、本発明に係る遊技機の好適な一実施形態を、スロットマシンを例に図面を参照して説明する。なお、図1はスロットマシン1の外観構造を表した斜視図、図2は前扉3を開放した状態におけるスロットマシン1の内部構造を表した平面図、図3はスロットマシン1の制御システムを表したブロック図である。
図1において、スロットマシン1は、略矩形状の箱体である筐体2と、当該筐体2と蝶番機構により開閉可能に取り付けられた前扉3とを備えている。前扉3の前面側は、上部パネル部4と下部パネル部5に略区分けされ、これらは視覚効果を高めてデザインされたいわゆる化粧板として、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。更に、下部パネル部5の下方には、入賞時に払い出されるメダルを貯留する受皿部6aが一体的に形成された受皿ユニット6が設けられている。
また、上部パネル部4と下部パネル部5との間には、遊技者側に突出し、ゲーム操作を行うためのスイッチ類が配置されている操作卓7が一体的に形成されている。操作卓7は、前面に遊技者が操作する操作レバーとなるスタートレバー75やストップボタン510a、510b、510c等が配設されるフロントマスク7aと、このフロントマスク7aに保持され上面にベットボタン72、73が配設されている。さらに、フロントマスク7aは、遊技媒体投入部であるメダル投入部71等が配設される操作パネル79を備えている。なお、上部パネル部4、操作卓7、下部パネル部5、及び受皿ユニット6は、遊技者側に面し、これらによって「前面パネル部」が構成される。
上部パネル部4の中央には、硬質プラスチック板等で形成されたパネル面41が設けられている。パネル面41のほぼ中央には略長方形の透明な表示窓41aが形成され、この表示窓41aを通して筐体2内に設けられている可変表示装置を構成するリールユニット100の3個のリール101a、101b、101c(図2参照)が視認可能となっている。
上部パネル部4の上部には、レンズパネル46aの内部に高輝度発光ダイオード等の光源を内蔵する照明演出装置46と、ゲームに係る効果音を発生させるスピーカを内蔵する演出用放音部47a、47bがそれぞれ配置されている。
また、演出用放音部47a、47bの間には、透明な硬質プラスチック板等が嵌め込まれて形成された表示窓48aに面して遊技機の演出装置としての液晶表示演出装置48が配置されている。なお、液晶表示演出装置48は、ゲームの演出に係る映像やゲーム(遊技)に関する情報を主に表示する。
上部パネル部4の側部には、蛍光灯や高輝度発光ダイオードで形成された演出用照明部49a、49bが設けられている。ゲームの進行に応じて上述した照明演出装置46、複数の演出用照明部49a、49b等が点灯又は点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。
操作卓7の操作パネル79の上面右側には、メダルを投入するためのメダル投入口71aを有するメダル投入部71が設けられている。また、操作パネル79の上面左側には、押しボタンスイッチである2個のベットボタン72、73が設けられている。ベットボタン72、73はスロットマシン1の1ゲームに投資する(賭ける)メダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。ゲームを開始する際に、ベットボタン72が1回押圧操作されることで、貯留されているメダルから1枚のメダルがゲームに対して賭けられ、同様にベットボタン72が2回押圧操作されることで2枚のメダルが賭けられる。また、ベットボタン73が押圧操作されることで3枚のメダルが当該ゲームに賭けられる。なお、ベットボタン73は、1ゲームに投資できる最大枚数のメダルを賭けることから、特に「マックスベットボタン」と呼ばれている。
操作卓7のフロントマスク7aの前面左側には、リール101a、101b、101cの回転開始を指示するためのスタートレバー75が設けられている。スタートレバー75は、先端に球形の操作ノブを有する上下左右に傾倒可能な操作旱を備え、この操作旱が傾倒操作されるとオン、操作旱から手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ状態となるスイッチユニットで形成されている。
また、フロントマスク7aの中央には、各リール101a、101b、101cの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン510a、510b、510cが各リールの配列に対応して並設されている。
さらに、フロントマスク7aの前面の左隅には、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルして払い出させることを指示するとともに、後述するメダルクレジット手段210(図3参照)が内部貯留したメダルを精算して払い出させることを指示するための精算ボタン77が設けられている。
フロントマスク7aの前面右側には、前扉3を開錠するための鍵が挿入される鍵穴78が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴78に所定の鍵を挿入して開錠操作すると、蝶番機構によって筐体2に取り付けられている前扉3を前方へ開くことができ、また前扉3を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
下部パネル部5には、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの意匠等を表示するパネル51が設けられている。下部パネル部5の下側には、入賞時にメダルを排出するメダル払出口61と、演出効果音を発生させるスピーカを内蔵する演出用放音部62a、62bと、受皿ユニット6がそれぞれ配置されている。
受皿ユニット6は、メダル払出口61から払い出されたメダルを貯留する受皿部6aが形成された受皿部材と、遊技者の喫煙の用に供するための灰皿部材65とを備えている。
次に、図2を参照して、筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する。同図において、筐体2内の上部には、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備え硬質プラスチックのケースに収納された主制御基板20が取り付けられている。
筐体2内の中央には、リール101a、101b、101cを備える可変表示装置を構成するリールユニット100が設けられている。リールユニット100は、前扉3が筐体2側に閉じられると前扉3のパネル面41の表示窓41aにリール101a、101b、101cが対向するように、所定フレームに位置決めされて取り付けられている。
リールユニット100は、円筒形状のリール101a、101b、101cがそれぞれ回転軸方向に並置されて構成されており、各リール101a、101b、101cの外周面にはその周方向に沿って複数種類の図柄や数字等による識別情報が描かれている。遊技者は、パネル面41の表示窓41aを通して3列のリール101a、101b、101cに描かれたそれぞれ上下方向3個の図柄等(識別情報)を目視できるようになっている。なお、各リール101a、101b、101cは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動される。
また、リールユニット100の上部には、各リールを回転駆動する上記ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出する回胴装置基板が取り付けられており、主制御基板20が回胴装置基板に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リール101a、101b、101cの回転と制動及び停止の制御を行っている。
リールユニット100の下方には、メダル貯留部21aを備えたホッパ装置21と、そのホッパ装置21のメダル貯留部21aから溢れたメダルを収容するための補助貯留部22と、主電源装置24が設けられている。主電源装置24の側面には、いわゆる配電盤に相当する電源装置基板23が設けられている。更に、筐体2の上部右側の内壁に、遊技場に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続可能な外部集中端子基板25が取り付けられている。
次に、前扉3の裏面側上部には、上述の演出用放音部47a、47bに対向してスピーカ32a、32bが取り付けられている。また、スピーカ32a、32bの間には、液晶表示演出装置48が取り付けられている。更に、液晶表示演出装置48の裏面側には、電気回路基板で形成されたサブ制御基板30が硬質プラスチックのケースに収納されて取り付けられている。
なお、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、サブ制御基板30は、液晶表示演出装置48による演出映像の表示制御、照明演出装置46及び演出用照明部49a、49bを使った演出効果照明制御、並びに演出用放音部47a、47b、62a、62bを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。
サブ制御基板30の下方には、リール101a、101b、101cを目視させるための透明な表示窓41aが形成されたパネル面41が配置され、パネル面41の下方には、前面側のスタートレバー75及びストップボタン510a、510b、510c等の操作スイッチ類の出力信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する中央表示基板33が設けられている。
中央表示基板33の下方には、メダル選別装置34が取り付けられている。メダル選別装置34は、メダル投入部71に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダル選別装置34はメダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送出する。
メダル選別装置34の装置本体の下方には、メダル選別装置34によって振り分けられた正規のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置21へ案内するガイド部材35と、メダル選別装置34により排除されたメダル(又は異物)をメダル排出口61へ案内するガイド部材36が設けられている。また、前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置21から排出されたメダルをメダル排出口61へ案内するガイド部材37が設けられている。更に、メダル排出口61に隣接して、上述した演出用放音部62a、62bに対向するスピーカ38a、38bが取り付けられている。
次に、図3のブロック図を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。
図3において、主制御基板20は、CPU200と、記憶部201と、メダルクレジット手段210とを備えている。
記憶部201は、ROM、RAM等の半導体メモリによって構成され、スロットマシンゲーム用のシステムプログラム202が予め記憶されている。主制御基板20は、記憶部201に記憶されたシステムプログラム202に従ってCPU200が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。メダルクレジット手段210は、内部貯留するメダルの数(枚数)であるクレジットをメモリに記憶する。
主制御基板20には、ベットボタン72、73、スタートレバー75、後述するストップボタン510a、510b、510cの第1及び第2のセンサ541a、541b、541c及び542a、542b、542c、精算ボタン77等の操作スイッチ類、メダル選別装置34のメダルセンサ34a、ホッパ装置21等のメダル払出装置、及びサブ制御基板30等が配線ケーブルで接続されている。
主制御基板20は、前記操作スイッチ類やメダル選別装置34のメダルセンサ34aからの出力信号によりゲームに係る操作を検出する。主制御基板20は、動作モードが遊技待機状態となっている場合において、メダルセンサ34aがメダルを検出した場合、検出したメダルをゲームの賭数に加算する。
また、主制御基板20は、動作モードが遊技待機状態となっている場合において、メダルセンサ34aがメダルを検出した場合、賭数が最大値(例えば、3枚)になっていると検出したメダルの数をメダルクレジット手段210のクレジットに加算する。ここで、遊技待機状態とは、1つのゲームが終了した後、次のゲームにメダルが賭けられるのを待機している状態のことを示している。また、メダルクレジット手段210は、前記クレジット数が最大値(例えば50)になるまでクレジット数を加算する。
主制御基板20には各リール101a、101b、101cに設けられる基準位置センサ120a、120b、120cの検出信号が入力され、主制御基板20は、各リールの基準となる回転位置を把握しながら、回胴装置基板130に所定の回胴駆動パルスデータを送出する。回胴装置基板130は、主制御基板20からの回胴駆動パルスデータに従って各ステッピングモータ110a、110b、110cを回転駆動することで、各リール101a、101b、101cの回転及び停止の動作制御を行っている。
主制御基板20は、入賞が確定した場合等において、ホッパ装置21を制御することで、所定数のメダルを受皿部6aに払い出す。
また、主制御基板20は、精算ボタン77が操作された場合、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルしてホッパ装置21に払い出させるとともに、メダルクレジット手段210が内部貯留したメダルを精算してホッパ装置21に精算前のクレジット数のメダルを払い出させる。
サブ制御基板30は、主制御基板20からの制御信号に基づいて液晶表示演出装置48、照明演出装置46、演出用照明部49a、49b、スピーカ32a、32b、38a、38b等の演出装置230を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出をゲームの進行に応じて行っている。
一方、主制御基板20の記憶部201には、入賞抽選テーブル203及び内部抽選フラグ204が記憶されている。例えばCPU200は、スタートレバー75の操作を検出した時点で図示しない乱数発生装置から乱数値を取得し、入賞抽選テーブル203を参照することで、得られた乱数値に基づいて入賞役またはハズレを抽選する。そして、CPU200は、乱数値に対応する入賞役が存在すると、それを当該ゲームの入賞役として抽選結果を当選にし、当該入賞役を記憶部201の内部抽選フラグ204に記憶する。ここでは、かかる入賞役の抽選方法を「内部抽選」と呼んでいる。また、主制御基板20の記憶部201には、本実施形態における異常検知手段である異常検知プログラム205が記憶されており、さらに、異常検知プログラム205が検知した各種ボタン装置やスタートレバー75等の異常の履歴を記憶する異常履歴記憶領域206が設けられている。
次に、スロットマシン1におけるゲーム動作の概要を説明する。スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの配当が完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態においては、当該状態を遊技者に示唆するとともにゲーム操作を促す待機モードの演出が行われる。次に、遊技者がメダル投入部71にメダルを投入し、もしくは、何れかのベットボタン72、73を押圧操作することで、CPU200の処理により、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに所定枚数のメダルが賭けられゲームを準備する。
ゲーム準備の状態でスタートレバー75が傾倒操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール101a、101b、101cを一斉に回転させ始めるとともに、上述した内部抽選を実行する。内部抽選の結果は、内部抽選フラグ204に記憶される。
次に、遊技者により何れかのストップボタン510a、510b、510cが押圧操作されることで、リール101a、101b、101cが停止し、主制御基板20は、停止した各リール101a、101b、101cが表示する図柄と上述の内部抽選フラグ204に対応する入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているかどうか判定する。
これら図柄の組合せが内部抽選の入賞役と一致し役への入賞が確定すると、スロットマシン1は、主制御基板20によりメダルクレジット手段210の制御を行い、内部貯留しているメダルのクレジット数が所定の枚数になるまで、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダル枚数をクレジット数に加算する。さらに、スロットマシン1は、前記配当数と前記クレジット数の加算結果が前記所定の数(例えば、50枚)を超過すると、この超過した枚数のメダルを受皿部6aへ払い出す。
次に、図4ないし図7を参照して本発明に係る遊技機の一実施形態について、ストップボタンユニット500を例に詳細に説明する。図4は本実施形態におけるスロットマシン1に備えられたストップボタンユニット500の外観構造を表す斜視図、図5は、ストップボタンユニット100の構造を表す分解斜視図である。図6は、図4に示すX−X線で切断したストップボタンユニット500の断面図であって、図6(a)は、押圧部材510cが押圧操作されていない原点位置にある状態のストップボタンの断面構造を表し、図6(b)は、同じくストップボタンユニット500の断面図であって、押圧部材510cが押圧操作完了位置まで押圧操作された状態のストップボタンの断面構造を表している。また、図6(c)は、従来技術の説明に用いた図8(c)に対応する図であって、押圧部材510cが図6(b)に示す押圧操作完了位置から図6(a)に示す原点位置に復帰する過程で、押圧部材510cの円筒部512の外周部の一部又はフランジ部513の外周部の一部が、ケーシング部材530のシリンダ部531の内周面の一部、パネル部材520の開口521cの一部、あるいは電子回路基板540に穿設された貫通孔543cの一部に引っ掛かって押圧部材510cが原点位置に復帰できない異常状態を示している。図7は、後述する第1及び第2のセンサの検出信号のタイミングチャートであり、図7(a)は、ストップボタンが正常に操作された状態を示し、図7(b)は、ストップボタンの操作に異常が検知された状態を示す。
図4及び図5において、ストップボタンユニット500は、スロットマシン1の操作卓7に露出した状態で取り付けられる板状のパネル部材520と、遊技者によって押圧操作される押圧部材510a、510b、510cと、各押圧部材510a、510b、510c及びコイルばね550a、550b、550c等を収容し上記パネル部材520を前面側に取り付けるケーシング部材530と、ケーシング部材530の後端に取り付けられる電子回路基板540とから主に構成される。なお、パネル部材520には、各押圧部材510a、510b、510cの操作部511a、511b、511cを遊嵌させる開口521a、521b、521cがそれぞれ長手方向に配列して形成されている。また、各押圧部材510a、510b、510c、パネル部材520、ケーシング部材530は、それぞれ硬質プラスチックで一体的に形成されている。
ストップボタンユニット500には、上述したように、各リール101a、101b、101cの回転停止操作を行うための3個のストップボタンが形成され、各ストップボタンは同一の構造であるので、ここでは図4〜図6を参照して押圧部材510cにより主に構成される一のストップボタンの構造を代表して説明する。
押圧部材510cは、円筒形状の円筒部512の前側を塞ぐようにドーム形状の操作面を有する操作部511cと、円筒部512の外周であって操作部511cの近傍に若干の厚みを有する環状のフランジ部513とが一体的に形成されている。また、円筒部512の後端には、後方に延びる帯状の遮光片514cと、遮光片514cを挟んでその両側に切欠き部516と、遮光片514cと対向する位置に切欠き部515がそれぞれ形成されている。
ケーシング部材530には、前後方向に貫通するとともに、上記押圧部材510a、510b、510cを前後方向に摺接移動可能に収容するシリンダ部531が長手方向に沿って3個それぞれ形成されている。シリンダ部531が開口する前方部分の内壁には、上記操作部511cのフランジ部513を遊嵌させるように拡径され、これにより段差部532(図6参照)が形成されている。シリンダ部531の後方部分の内壁からは、中心に向けて突出する縦板状のばね座部533、534、535が形成されている。なお、押圧部材510cがシリンダ部531に挿入された状態では、シリンダ部531のばね座部534、535が、押圧部材510cの遮光片514cを挟む2カ所の切欠き部516に進入している。また同時に、シリンダ部531のばね座部533が押圧部材510cの切欠き部515に遊嵌し、これにより押圧部材510cが回り止めされている。
ケーシング部材530の後端には、上記遮光片514a、514b、514cを検出することで各押圧部材510a、510b、510cの押圧操作を検知する第1のセンサ541a、541b、541c及び第2のセンサ542a、542b、542c等を実装する電子回路基板540がネジ止め固着される。ここで、電子回路基板540側に配設される第1のセンサ541a、541b、541cは、各押圧部材510a、510b、510cが原点位置から変位した状態を検出するためのセンサであり、これら第1のセンサ541a、541b、541cにスペーサ部材544a、544b、544cを介して配設される第2のセンサ542a、542b、542cは、各押圧部材510a、510b、510cが押圧操作完了位置まで変位した状態を検出するためのセンサである。これら第1及び第2のセンサ541a、541b、541c及び542a、542b、542cは、発光素子と受光素子を備えた透過型のフォトセンサを採用している。なお、第2のセンサ542a、542b、542cは、各押圧部材510a、510b、510cの遮光片514a、514b、514cの先端部が当接することにより各押圧部材510a、510b、510cが押圧操作完了位置に変位したことを検出する感圧センサを用いても良い。
電子回路基板540は、ケーシング部材530に取り付けた状態において裏面側となる一方の片面に、電気回路を形成する導電パターンが形成されるとともに、上記第1及び第2のセンサ541a、541b、541c及び542a、542b、542c、及び当該第1及び第2のセンサ541a、541b、541c及び542a、542b、542cをスイッチ動作させる駆動回路部品(回路素子)、及びコネクタ等の電子部品が実装されている。なお、第1のセンサ541a、541b、541cは、押圧部材510a、510b、510cが原点位置から変位したこと、又は、押圧部材510a、510b、510cが原点位置にあることのいずれかを検出できるもであれば、センサの種類及び配置は任意に選択することができる。同様に、第2のセンサ542a、542b、542cは、押圧部材510a、510b、510cが押圧操作完了位置に変位したこと、又は、押圧部材510a、510b、510cが押圧操作完了位置にないことのいずれかを検出できるもであれば、センサの種類及び配置は任意に選択することができる。
更に、電子回路基板540には、押圧部材510a、510b、510cが押圧操作された際に遮光片514a、514b、514cを挿通させる貫通孔543a、543b、543cが各遮光片514a、514b、514cと位置整合して形成され、且つ、各貫通孔543a、543b、543cを受光素子と発光素子とで跨ぐように第1及び第2のセンサ541a、541b、541c及び542a、542b、542cが実装されている。
ストップボタンユニット500の組み立てに際しては、コイルばね550a、550b、550cの一端側を各押圧部材510a、510b、510cの円筒部512内にそれぞれ挿入するとともに、コイルばね550a、550b、550cの他端側をケーシング部材530の各シリンダ部531に形成されたばね座部533、534、535に当接させながら各円筒部512を当該各シリンダ部531内に挿入する。この状態で、パネル部材520の開口521a、521b、521cに各押圧部材510a、510b、510cの操作部511a、511b、511cを遊嵌させながら、当該パネル部材520をケーシング部材530の前面側に嵌合して密接させる。そして、ケーシング部材530の裏面側から電子回路基板540のネジ穴、及びケーシング部材530のボス部536にネジ561を挿入しパネル部材520のネジ穴522と螺着することで、ケーシング部材530にパネル部材520と電子回路基板540が締着される。
次に、図6及び図7を参照して、押圧部材510cから主に形成されるストップボタンのスイッチ動作と異常検知プログラム205の動作を説明する。押圧部材510cは、ケーシング部材530のシリンダ部531に摺動変位可能に収容され、且つ、ばね座部533、534、535に据え付けられたコイルばね550cによって前方向(図6中左方向)へ常時付勢されている。そして、図6(a)に示すように、押圧操作されていない状態では、押圧部材510cのフランジ部513の前壁面がパネル部材520の開口521c周縁内側面に当接し、原点位置に保持されている。このとき、押圧部材510cの後端に形成された遮光片514cが第1及び第2のセンサ541c及び542cから退避しているため、第1及び第2のセンサ541c及び542cは、その発光素子からの光が受光素子で検出され、当該ストップボタンの非操作状態(原点位置にある状態)を示す低電圧レベル(L)のオフ信号を出力する。
また、押圧部材510cが遊技者等によって押圧操作されると、図6(b)に示すように押圧部材510cのフランジ部513の後面壁がケーシング部材530のシリンダ部531の内周に形成された段差部532と当接することで押圧操作完了位置に変位し、その変位量が規制される。本実施形態においては、押圧部材510cが原点位置から押圧操作完了位置まで変位する変位量(ストローク)は、2〜3ミリメートル程度に設計されている。この押圧操作された状態では、押圧部材510cの遮光片514cが電子回路基板540の貫通孔542cに挿通され、電子回路基板540の裏面に実装される第1及び第2のセンサ541c及び542cのセンシング領域(発光素子と受光素子が対向する領域)に突出することで、第1及び第2のセンサ541c及び542cを遮光させる。すなわち、押圧部材510cが押圧操作された状態においては、第1及び第2のセンサ541c及び542cは、発光素子からの光が遮光片514cで遮られて受光素子で検出されず、ストップボタンの操作状態を示す信号としていずれも高電圧レベル(H)のオン信号を出力してスイッチ動作する。そして、遊技者が押圧操作を終了する(押圧部材510cの操作部511cから指を離す)と、押圧部材510cはコイルばね550cの付勢力により、図6(a)に示す原点位置に復帰する。
本実施形態において主制御基板20のCPU200は、図7(a)に示すように、第1のセンサ541cが遮光片514cの原点位置からの変位を検出して検出信号がLレベルからHレベルに立ち上がってから、第2のセンサ542cが遮光片514cの押圧操作完了位置までの変位を検出して検出信号がLレベルからHレベルに立ち上がるまでの時間t1が所定時間内(例えば、0.5秒未満)のときにストップボタンの押圧操作を有効化する。そして、押圧操作が終了して、第2のセンサ542cからの検出信号がHレベルからLレベルに立ち下がってから、遮光片514cが原点位置に復帰して第1のセンサ541cからの検出信号がHレベルからLレベルに立ち下がるまでの時間t2が所定時間内(例えば、0.5秒未満)のとき、ストップボタンが正常に押圧操作されたと判定する。なお、上記した時間t1は、必ずしも設定しなくてもよい。
図6(c)は、遊技者による押圧部材510cの押圧方向が斜めになったり、押圧部材510cやケーシング部材530の摺動部に異物が混入したり、コイルばね550が劣化したり等、何らかの理由により押圧操作を終了しても押圧部材510cが原点位置に復帰せずに途中で引っ掛かった状態を示す断面図である。図7(b)は、図6(c)に示す異常が発生したときの第1及び第2のセンサ541c及び542cの検出信号の状態を示すタイミングチャートである。
図6(c)に示すように、押圧部材510cが図6(a)に示す原点位置から押圧操作されて図6(b)に示す押圧操作完了位置へ変位し、押圧操作終了後、押圧部材510cが原点位置へ復帰する過程で引っ掛かってしまった場合、第1のセンサの検出信号は、図7(b)に示すように、原点位置からの変位を検出した時点でLレベルからHレベルへ立ち上がるが、第2のセンサ542cが押圧部材510cの押圧操作完了位置への変位を検出してその検出信号がLレベルからHレベルへ立ち上がった後、押圧部材510cの押圧操作完了位置から原点位置へ向けての変位により検出信号がHレベルからLレベルへ立ち下がっても、第1のセンサ541cのセンシング領域が遮光片514cにより遮光されたままの状態なので、検出信号はHレベルのままLレベルに立ち下がらない。このとき、主制御基板20のCPU200は、第2のセンサの検出信号がHレベルからLレベルへ立ち下がっても所定時間t3以上(例えば、0.5秒以上)継続して第1のセンサの検出信号がHレベルからLレベルへ立ち下がらない場合、ストップボタンの異常と判定して異常検知プログラム205を作動させ、記憶部201の異常履歴記憶領域206に異常履歴データを記憶する処理を行うとともに、サブ制御基板30に制御コマンドを送信して、液晶表示演出装置48に「右リールのストップボタンが引っ掛かっています」等のメッセージを表示させたり、照明演出装置46や演出用照明部49a、49bを点灯、点滅させたり、スピーカ32a、32b等から音声を出力させたりして、ストップボタンの異常を遊技者に報知する処理を行う。また、押圧部材510a、510b、510c内に配設されるLED等の発光素子(図示せず)により、異常が発生している押圧部材510a等を点滅させたり、通常と色違いに発光させたりして遊技者に異常を報知するようにしても良い。これにより遊技者は、当該ストップボタンを1、2回操作することでストップボタンの引っ掛かりを容易に解除することができ、遊技を中断して係員を呼び出す等の煩雑な行為をする必要がない。
また、スロットマシン1の管理者等は、主制御基板20の異常履歴記憶領域に記憶された以上履歴データを参照して、例えば、各操作手段の総操作回数における異常発生回数が5%以上になった場合は、当該操作手段を交換又は修理する等、スロットマシン1のメンテナンス時期を容易に把握することができる。また、異常履歴記憶領域206をサブ制御基板30の記憶部に設けて、例えば、電断復帰時等に異常履歴データを液晶表示演出装置48等に表示させて、異常履歴の把握をさらに容易にするように構成してもよい。なお、異常履歴記憶領域206が設定される記憶装置としては、不揮発性の半導体メモリ等を用いることができ、揮発性メモリを用いる場合は、個々にバックアップ電源を設けることが好ましい。また、操作手段のボタンスイッチの交換時等に、当該操作手段の異常履歴データをリセットする初期化手段を設けることが好ましい。
異常履歴記憶領域206には、操作手段ごとに、操作回数、異常検知回数、異常検知から正常に復帰するまでの時間等のデータを記憶させておくことができる。これにより、異常発生頻度と異常復帰時間から、上記した時間t1ないしt3の設定値を自動変更するように構成しても良い。また、他の周辺回路の状況に応じて、第1及び第2のセンサ514a、541b、541c及び542a、542b、542c検出信号のHレベル/Lレベルを反転させて用いる回路構成としても良い。
なお、上記した実施形態においては、遊技機の操作手段としてスロットマシン1におけるストップボタンを例に説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ベットボタン72、73や精算ボタン77等の押しボタンスイッチは勿論、スタートレバー75等の傾倒スイッチにも適用することができる。
本発明は、上記したスロットマシンに限らず、パチンコ遊技機、雀球遊技機、アレンジボール遊技機等、遊技者が操作する各種操作手段を備えた遊技機にも適用することができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの内部構造を表した平面図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御システムを表したブロック図である。 本発明の一実施形態に係るストップボタンユニットの概観を示す斜視図である。 図4のストップボタンユニットの構造を説明するための分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るストップボタンの動作を説明するための断面図である。 本発明の一実施形態に係る第1及び第2のセンサの検出信号のタイミングチャートである。 従来のストップボタンの動作を説明するための断面図である。
符号の説明
1…スロットマシン、2…筐体、3…前扉、4…上部パネル部、
5…下部パネル部、6…受皿ユニット、6a…受皿部、7…操作卓、
7a…フロントマスク、20…主制御基板、21…ホッパ装置、
21a…メダル貯留部、23…電源装置基板、24…主電源装置、
25…外部集中端子基板、30…サブ制御基板、
32a、32b、38a、38b…スピーカ、33…中央表示基板、
34…メダル選別装置、35、36、37…ガイド部材、41…パネル面、
41a…表示窓、46…照明演出装置、46a…レンズパネル、
47a、47b、62a、62b…演出用放音部、48…液晶表示演出装置、
48a…表示窓、49a、49b…演出用照明部、61…メダル払出口、
65…灰皿部材、71…メダル投入部、71a…投入口、
72、73…ベットボタン、75…スタートレバー、77…精算ボタン、
78…鍵穴、79…操作パネル、100…リールユニット、
101a、101b、101c…リール、
110a、110b、110c…ステッピングモータ、
120a、120b、120c…基準位置センサ、
130…回胴装置基板、200…CPU、201…記憶部、
202…システムプログラム、203…入賞抽選テーブル、
204…内部抽選フラグ、205…異常検知プログラム(異常検知手段)、
206…異常履歴記憶領域(異常履歴記憶手段)、
210…メダルクレジット手段、230…演出装置(異常報知手段)、
500…(ストップボタンユニット)、
510a、510b、510c…押圧部材(ストップボタン)、
511a、511b、511c…操作部、512…円筒部、
513…フランジ部、514a、514b、514c…遮光片、
515、516…切欠き部、520…パネル部材、
521a、521b、521c…開口、522…ネジ穴、
530…ケーシング部材、531…シリンダ部、532…段差部、
531、532、533…ばね座部、536…ボス部、540…電子回路基板、
541a、541b、541c…第1のセンサ(第1の変位検出部材)、
542a、542b、542c…第2のセンサ(第2の変位検出部材)、
543a、543b、543c…貫通孔、
544a、544b、544c…スペーサ部材、
550a、550b、550c…コイルばね、561…ネジ

Claims (3)

  1. 操作者による変位操作により原点位置から変位操作完了位置まで変位する変位部材と該変位部材の変位状態を検出して遊技機の制御手段に操作信号を出力する変位検出手段とを具備する複数の操作手段を備えた前記遊技機であって、
    前記操作手段の前記変位検出手段は、
    前記変位部材が前記原点位置から変位した状態を検出する第1の変位検出部材と、
    前記変位部材が前記変位操作完了位置に変位した状態を検出する第2の変位検出部材と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1の変位検出部材の検出信号の入力後前記第2の変位検出部材の検出信号が入力されたときに前記操作手段による操作を有効化し、前記第2の変位検出部材の検出信号の入力終了後前記第1の変位検出部材の検出信号が所定時間以上継続して入力されたとき当該操作手段の異常を検知する異常検知手段を備えてなることを特徴とする遊技機。
  2. 前記異常検知手段により前記操作手段の異常が検知されたとき、操作者に当該操作手段の異常を報知する異常報知手段をさらに備えてなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記異常検知手段により検知された異常の履歴を記憶する異常履歴記憶手段をさらに備えてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
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