JP2009076813A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 表面実装型電子部品が表面実装により半田付けされている場合は、半田部分である半田ボールとボール形成ランドによる結合力が弱い為、振動や衝撃の多い環境での使用については長時間の使用により、半田クラックやパターン剥がれが発生する等の問題が生ずる。
【解決手段】 熱伝導シートの角部を面取りにすることにより、振動や衝撃による応力や、および、熱膨張及び熱収縮によって発生するヒートシンクと表面実装型電子部品の相対移動を少なくすることで、半田クラックおよび冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制することを目的とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 熱伝導シートの角部を面取りにすることにより、振動や衝撃による応力や、および、熱膨張及び熱収縮によって発生するヒートシンクと表面実装型電子部品の相対移動を少なくすることで、半田クラックおよび冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制することを目的とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子部品と放熱体とを熱伝導シートを介して取り付けた半導体装置に関するものである。
近年、半導体装置で代表される電子部品は、低電力で動作するMOS型トランジスタからなるCMOS、あるいはこのCMOSを主要部に用いたBiCMOSなどで構成されるのが主流になってきているが、高集積化や小型化が急速に進むとともに表面実装型のものが主流となってきている。表面実装型のものとは主に、パッケージが半導体チップの裏面に放熱体を取り付けたBGA(Ball
Grid Array)やPGA(Pin Grid Array)が挙げられる。
Grid Array)やPGA(Pin Grid Array)が挙げられる。
前記電子部品の表面実装型のものは、比較的に消費電力の大きい表面実装型電子部品を高密度に実装したとき、これらの電子部品を動作保証温度以下に保つよう冷却手段を備える必要がある。このような場合に、従来においては主に、電子部品が発する熱を外部端子から配線基板に、あるいは、表面実装型電子部品のパッケージ表面に放熱体である金属製のヒートシンクや熱伝導シート、または両方を使用して発生した熱を放熱体によって放出するようにしている。
熱伝導シートを使用する場合、図5に示すように、平板状の熱伝導シート1をプリント配線基板8に搭載された表面実装型電子部品4のパッケージ表面上に配置し、その上にヒートシンク5などを配置することによって放熱している。
特開平9−17923号公報
特開平11−121660号公報
しかしながら、パッケージ表面上にヒートシンクを搭載した表面実装型電子部品は、動作保証温度以下に安定に保つことができる反面、以下の問題がある。
例えば、図4に示すように、表面実装型電子部品4が表面実装により半田付けされている場合は、半田部分である半田ボール6とボール形成ランド7による結合力が弱い為、特にプリント配線基板8を縦に実装する場合や、振動や衝撃の多い環境で使用する場合は長時間の使用により、半田ボール6の半田クラックや、ボール形成ランド7のパターン剥がれが発生する等の問題が生ずる。
また、ヒートシンク5及び発熱源の表面実装型電子部品4の熱膨張係数が異なるので、熱膨張及び熱収縮を繰り返すことにより、両者の固定力が弱くなり、ヒートシンク5の一部が表面実装型電子部品4から剥離して、ヒートシンク5と表面実装型電子部品4との間の熱伝導性が悪化することがある。
ヒートシンク5と発熱源の密着性が低下し、この熱伝導性が悪化することにより、ヒートシンク5の放熱効率は大幅に低下することになり、さらに、電気特性の劣化など、表面実装型電子部品4の信頼性が損なわれることになる。
かかる問題を解決するため、ヒートシンク5と表面実装型電子部品4が相対移動しない様に、つまり、ヒートシンク5と表面実装型電子部品4を強固に固定することが考えられるが、複雑な構造となってしまうだけでなく、このため、固定に時間と労力を必要とし、ひいては部品や製造のコストアップになるという問題が生じる。
本発明は、前記した全ての問題点に鑑みてなされたものであり、熱伝導シートの角を面取りにすることにより、振動や衝撃による応力や、熱膨張及び熱収縮によって発生するヒートシンクと表面実装型電子部品の相対移動を少なくすることで、半田クラックおよび冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制することを目的とする。
本発明は、表面実装型電子部品に搭載する放熱体とを効率よく接続するのに有用な、熱伝導シートを用いた半導体装置に関するものである。
本発明の熱伝導シートは弾性部材からなる平板状であり、少なくとも片面が接着性を有し(接着性なしでも問題としない)、角の部分(角部)は面取り形状となっている。
従来は、表面実装型電子部品のヒートシンクを配置する時には、表面実装型電子部品のパッケージ表面全面に熱伝導シートを密着させていた。
このため、ヒートシンクに振動や衝撃等の応力を受けたり、熱膨張及び熱収縮によりヒートシンクと表面実装型電子部品の相対移動が発生した場合、表面実装型電子部品の角部は、半田ボールとボール形成ランドの結合力が弱いので、表面実装型電子部品の角部の半田ボールの半田クラックやボール形成ランドのパターン剥がれによる問題が発生していた。
しかし、前記熱伝導シートの角部を面取り形状にすることで、ヒートシンクに振動や衝撃による応力がかかった際、応力を受けやすい表面実装型電子部品の角部には、熱伝導シートが密着していない分、直接半田ボールとボール形成ランドには応力を受けず、応力を受ける影響が少なく結合力が強い部分である、複数に実装する半田ボールとボール形成ランドにて応力を受けるので、応力が集中せずに均等に応力を分散することができる。
その結果、ヒートシンクと表面実装型電子部品の相対移動を少なくすることができ、半田ボールの半田クラックや、ボール形成ランドのパターン剥がれを抑制することができる。
また前記熱伝導シートを使用することにより、表面実装型電子部品から発する熱による熱膨張及び熱収縮によって発生する、ヒートシンクと表面実装型電子部品の相対移動を少なくすることができ、これにより、上記効果を奏するだけでなく、冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制することができる。
前記熱伝導シートの面取りは、C面またはR面取りであることが好ましい。
前記熱伝導シートのC面取りの寸法は、前記半田ボールのピッチサイズの2倍以上であることが好ましい。
前記熱伝導シートのR面取りの寸法は、前記半田ボールのピッチサイズの2倍以上の半径であることが好ましい。
熱伝導シートは、熱伝導性を有する柔軟な弾性体が好ましく、とくに材質がゴム、シリコン、ゲルが好ましい。
また前記熱伝導シートは、厚さ方向に気体を通すための通気部が形成することで、通気性を向上できるので、さらに冷却効果を高めることができる。
以上より、半田クラックおよび冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制する熱伝導シートを提供することができる。
本発明は、半田クラックやパターン剥がれおよび冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制することができるという効果を奏する。
図1〜図5を用いて、本発明を詳細に説明する。
図1に本発明に係る表面実装型電子部品に搭載する熱伝導シートの構造の一実施例を示す。なお、従来より一般的に使用されている表面実装型電子部品の構成については、前記した説明により省略する。(図5参照)
図1は本実施例1に係る表面実装型電子部品に搭載する熱伝導シートを表した平面図である。
図1に示すように、熱伝導シート1は弾性部材からなる平面板であり、角の部分は面取り形状であるC面2に形成されている。
そして、この熱伝導シート1は、図5に示すように表面実装型電子部品4のパッケージ表面上と放熱体であるヒートシンク5との間に配置するように形成されている。
この熱伝導シート1には、接着性を有しているので、表面実装型電子部品4のパッケージ表面とヒートシンク5は、熱伝導シート1によって密着した状態に形成されている。
前記のような熱伝導シート1を使用することにより、図3に示すように、前記熱伝導シート1の角部を面取り形状にすることで、ヒートシンク5に振動や衝撃による応力がかかった際、応力を受けやすい表面実装型電子部品の角部には、熱伝導シート1が密着していない分、直接半田ボール6とボール形成ランド7には応力を受けず、応力を受ける影響が少なく結合力が強い部分である、複数に実装する半田ボール6とボール形成ランド7にて応力を受けるので、応力が集中せずに均等に応力を分散することができる。
その結果、ヒートシンク5と表面実装型電子部品4の相対移動を少なくすることができ、プリント配線基板8の半田付け部分である半田ボール6の半田クラックや、ボール形成ランド7のパターン剥がれを抑制することができる。
また表面実装型電子部品4から発する熱による熱膨張及び熱収縮によって発生する、ヒートシンク5と表面実装型電子部品4の相対移動も少なくすることができ、これにより、上記効果を奏するだけでなく、冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制することができる。
また図2に示すように、熱伝導シート1は弾性部材からなる平板状であり、角部は面取り形状であるR面3に形成されている。
前記面取り形状がR面3のように形成しても、前記同様の効果を奏することができる。
以上より、前記する熱伝導シートを使用することにより、半田クラックおよび冷却能力の低下や電気特性の劣化の問題を抑制する熱伝導シートを提供することができる。
前記した実施例は、説明のために例示したものであって、本発明としてはそれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
例えば、実施例記載の熱伝導シートの角部のC面取りの寸法は、前記半田ボールのピッチサイズの2倍以上であることが好ましく、またR面取りの寸法は、前記半田ボールのピッチサイズの2倍以上の半径であることが好ましい。
また実施例記載の熱伝導シートの角部の面取り形状については、図4に示すように、段部または円弧状にする形状にしてもよく、前記実施例の同様の効果を奏することができる。
つまり、前記熱伝導シート1の角部を面取り形状にする目的として、結合力の弱い、表面実装型電子部品の角部に、直接ヒートシンクにかかる応力を受けないようする、熱伝導シートを形状であればよい。だから、熱伝導シートの角部の面取りの寸法は、半田ボールのピッチサイズの2倍以上であるのは、前記の理由からである。
また実施例記載の熱伝導シートは、熱伝導性を有する柔軟な弾性体が好ましく、とくに材質がゴム、シリコン、ゲルが好ましい。
また実施例記載の熱伝導シートは、厚さ方向に気体を通すための通気部を形成することで、さらに冷却効果を高めることができる。
1 熱伝導シート
2 C面
3 R面
4 表面実装型電子部品
5 ヒートシンク
6 半田ボール
7 ボール形成ランド
8 プリント配線基板
2 C面
3 R面
4 表面実装型電子部品
5 ヒートシンク
6 半田ボール
7 ボール形成ランド
8 プリント配線基板
Claims (6)
- プリント配線基板と、
該プリント配線基板に実装された電子部品と、
該電子部品に熱伝導シートを介して取り付けられた放熱体とからなる半導体装置において、
該熱伝導シートの角部が面取りされていることを特徴とする半導体装置 - 前記面取りが、C面またはR面取りであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置
- 前記C面取りの寸法は、前記半田ボールのピッチサイズの2倍以上である請求項2に記載の半導体装置
- 前記R面取りの寸法は、前記半田ボールのピッチサイズの2倍以上の半径である請求項2に記載の半導体装置
- 前記熱伝導シートは、
熱伝導性を有する柔軟な弾性体にて形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つの請求項に記載の半導体装置 - 前記熱伝導シートは、
厚さ方向に気体を通すための通気部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つの請求項に記載の半導体装置
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007246615A JP2009076813A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007246615A JP2009076813A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009076813A true JP2009076813A (ja) | 2009-04-09 |
Family
ID=40611474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007246615A Pending JP2009076813A (ja) | 2007-09-25 | 2007-09-25 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009076813A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011148662A1 (ja) * | 2010-05-24 | 2011-12-01 | シャープ株式会社 | 電子機器の放熱構造 |
WO2011155317A1 (ja) * | 2010-06-09 | 2011-12-15 | シャープ株式会社 | 電子機器の放熱構造 |
WO2011158615A1 (ja) * | 2010-06-18 | 2011-12-22 | シャープ株式会社 | 電子機器の放熱構造 |
-
2007
- 2007-09-25 JP JP2007246615A patent/JP2009076813A/ja active Pending
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WO2011148662A1 (ja) * | 2010-05-24 | 2011-12-01 | シャープ株式会社 | 電子機器の放熱構造 |
WO2011155317A1 (ja) * | 2010-06-09 | 2011-12-15 | シャープ株式会社 | 電子機器の放熱構造 |
WO2011158615A1 (ja) * | 2010-06-18 | 2011-12-22 | シャープ株式会社 | 電子機器の放熱構造 |
JP5530517B2 (ja) * | 2010-06-18 | 2014-06-25 | シャープ株式会社 | 電子機器の放熱構造 |
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---|---|---|---|
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