JP2009074265A - 雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システム - Google Patents

雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システム Download PDF

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Abstract

【課題】強度がより向上した雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システムを提供することを目的とする。また、本発明は、部品点数が少なく、組立作業が容易な雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システムを提供する。
【解決手段】所定長さを有する複数の柱部材1と、複数の籠状部材2とを備え、柱部材1の周囲には、縦方向に連続する複数の第1係合部が形成され、籠状部材2の周囲には、第1係合部に対して縦方向にスライド可能に係合する複数の第2係合部が形成され、複数の籠状部材2を柱部材1により互いに連結することにより、籠状部材2が縦方向及び横方向に連続配置されて三次元構造体を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の柱部材と複数の籠状部材を組み立てて三次元構造体を形成するための雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システムに関するものである。
近年、特に都市部で異常降雨や出水、あるいはその逆の異常乾燥といった問題が頻繁に生じており、その原因としてヒートアイランド現象が取り上げられている。かかる現象を緩和するため、雨水を利用する施設の構築が提案されており、そのような施設を構成する雨水貯留構造物の開発が進んでいる。
このような雨水貯留構造物として、例えば、下記特許文献1には、プラスチック成形体を縦横に組み立てた構造物を貯留空間とし、その周囲の一部あるいは全体をシート類で被覆した槽を地中に形成し、この槽に雨水を貯留する構造物が開示されている。具体的には、プラスチック成形体に設けられた雌穴に対して、継ぎ手の4隅に設けられた雄突起を結合することでプラスチック成形体を縦横に組み立てた構造物を貯留空間とするものである。
また、下記特許文献2には、複数の籠状部材を上下方向及び左右方向に積み重ねて貯留空間を構成した構造物が開示されている。上下の籠状部材どうしについては、ボルト・ナットで結合するか、あるいは接着剤で結合し、左右の籠状部材どうしについては、ボルト・ナット等で固定するものである。
特開2002−206257号公報 特開平9−41470号公報
しかしながら、上記特許文献1、2では、主としてプラスチック成形体または籠状部材のみを上下左右に組み立てて構造物を構成するものであり、上から下まで伸びる柱状の部材が無いため強度が不足する可能性がある。また、特許文献2のような雨水貯留構造物では、籠状部材どうしを連結するための部品(ボルト・ナット)が多数必要であるため、部品点数が多く、組立作業が煩雑であるという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、強度がより向上した雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システムを提供することを目的とする。また、本発明は、部品点数が少なく、組立作業が容易な雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明に係る雨水貯留浸透システム用構造部材は、
所定長さを有する複数の柱部材と、
複数の籠状部材とを備え、
前記柱部材の周囲には、縦方向に連続する複数の第1係合部が形成され、
前記籠状部材の周囲には、前記第1係合部に対して縦方向にスライド可能に係合する複数の第2係合部が形成され、
複数の前記籠状部材を前記柱部材により互いに連結することにより、前記籠状部材が縦方向及び横方向に連続配置されて三次元構造体を形成することを特徴とする。
本発明に係る雨水貯留浸透システム用構造部材は、所定長さを有する複数の柱部材と複数の籠状部材とを備える。柱部材の周囲には第1係合部が形成されており、この第1係合部に対して、籠状部材の周囲に形成された第2係合部が係合する。詳しくは、第1係合部は、柱部材の周囲に複数形成されており、それぞれの第1係合部に対して、籠状部材の第2係合部がそれぞれ係合することで、各柱部材の周囲には複数の籠状部材が配置される。また同様に、籠状部材の周囲には複数の第2係合部が形成されており、それぞれの第2係合部に対して、柱部材の第1係合部がそれぞれ係合することで、各籠状部材の周囲には複数の柱部材が配置される。すなわち、第1係合部と第2係合部とによって複数の籠状部材を柱部材により互いに連結することにより、籠状部材が縦方向及び横方向に連続配置されて三次元構造体が形成される。したがって、この三次元構造体は、複数の柱部材と複数の籠状部材により形成されるので、籠状部材のみから形成される場合に比べ、強度をより向上することができる。よって、本発明によれば、強度がより向上した雨水貯留浸透システム用構造部材を提供することができる。
また、第1係合部は、柱部材の縦方向に連続するように形成されており、籠状部材の第2係合部は第1係合部に対して縦方向にスライド可能に係合するように形成されている。そのため、柱部材と籠状部材は、第1係合部と第2係合部を係合させながら、互いに縦方向にスライドするだけで連結することができる。したがって、ボルト・ナットのような他の連結部品を用いることなく、複数の柱部材と複数の籠状部材のみによって三次元構造体を形成することができるので、部品点数を削減することができるとともに、組立作業が容易である。
本発明に係る雨水貯留浸透システム用構造部材において、
縦方向に並べられた前記柱部材どうしを連結する連結部材をさらに備え、
前記連結部材は、上下の前記籠状部材を受けるための受け部が中心部に形成された連結部材本体部を有し、前記連結部材本体部の周囲には、前記第1係合部に対して縦方向にスライド可能に係合する複数の第3係合部が形成されており、この第3係合部により前記柱部材どうしを連結することが好ましい。
縦方向に並べられた柱部材どうしを連結部材によって連結することで、さらに強度を向上させることができる。この連結部材は、上下の籠状部材を受けるための受け部が中心部に形成された連結部材本体部を有しており、この連結部材本体部の周囲には複数の第3係合部が形成されている。この第3係合部により、縦方向に並べられた柱部材どうしを連結する。また、第3係合部は、柱部材の第1係合部に対して縦方向にスライド可能に係合するように形成されており、柱部材と連結部材は、第1係合部と第3係合部を係合させながら、互いに縦方向にスライドするだけで連結することができ、組立作業は容易である。
本発明に係る雨水貯留浸透システム用構造部材において、
縦方向に並べられた前記柱部材どうしを連結する連結部材をさらに備え、
前記連結部材には、前記籠状部材に形成された接合部に接合する被接合部が形成されており、この被接合部を介して前記籠状部材を縦方向に連結することが好ましい。
縦方向に並べられた柱部材どうしを連結部材によって連結することで、さらに強度を向上させることができる。この連結部材には、籠状部材に形成された接合部に接合する被接合部が形成されており、この被接合部を介して籠状部材を縦方向に連結することができるので、さらに強度を向上させることができる。
本発明に係る雨水貯留浸透システムにおいて、
請求項1〜3のいずれかに記載の雨水貯留浸透システム用構造部材により形成される前記三次元構造体を地面に埋設することにより、前記三次元構造体の内部空間内に雨水を貯留可能としたことを特徴とする。
このような構成によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果を奏する雨水貯留浸透システムを提供することができる。すなわち、強度をより向上することができるとともに、部品点数を削減することができ、かつ、組立作業が容易な雨水貯留浸透システムを提供することができる。
本発明に係る雨水貯留浸透システム用構造部材及びこれを用いた雨水貯留浸透システムの好適な実施形態について図面を用いて説明する。図1は、雨水貯留浸透システム用構造部材を構成する柱部材の一例を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。図2は、雨水貯留浸透システム用構造部材を構成する籠状部材の一例を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。
柱部材1は、全体としては、所定長さを有する円柱状をしている。柱部材1は、円柱状の柱部材本体部1aの周囲に、90°の間隔で4つの第1係合部1bが形成されている。第1係合部1bは、図1のように、断面が円形で、その一部が開口部1cによって切りとられた形状をしている。また、第1係合部1bは、柱部材1の縦方向全体に渡って形成されている。なお、柱部材1は、樹脂などにより一体成型することが好ましい。
籠状部材2は、正方形の平板状をした籠上部2aと正方形の枠状をした籠下部2bの4隅どうしが脚部2cによって結合され、全体として四角錘台状をしている。籠下部2bの正方形の1辺の長さは、籠上部2aの正方形の1辺の長さよりも長く、例えば2.5〜3.5倍程度となっているが、全体のバランスから3倍程度とするのが好ましい。脚部2cは、籠上部2aを籠下部2bに対して支持する脚のようになっており、籠下部2bに近づくほど太くなっている。脚部2cと籠上部2a及び籠下部2bとが結合される位置には、補強のためのリブが一体成型されている。
籠下部2bの4隅には、円弧状の切欠部2dが形成されている。この切欠部2dの円弧部分は、柱部材本体部1aの外周よりも少し大きな径となるように形成されている。さらに、4つの切欠部2dには、それぞれ第2係合部2eが形成されている。第2係合部2eは、断面が円形をしており、柱部材1の第1係合部1bと嵌合するように第1係合部1bとほぼ同じ直径に形成される。また、第2係合部2eは、籠上部2aの方向に少し突出した形状をしている。第2係合部2eの長さは必要最小限でよく、例えば、籠状部材2の全高の1/4〜1/3程度となっている。また、第2係合部2eの先端は球面となっており、第1係合部1bと係合させる際にも作業し易くなっている。なお、籠状部材2は、籠上部2a、籠下部2b、脚部2c、切欠部2d、及び第2係合部2eを樹脂などにより一体成型することが好ましい。
図3は、縦方向に並べられた柱部材1どうしを連結する連結部材3の一例を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。連結部材3は、正方形の平板状をした連結部材本体部3aの4隅に第3係合部3bが形成されている。第3係合部3bは、断面が円形をしており、直径は籠状部材2の第2係合部2eと同じとなるように、すなわち柱部材1の第1係合部1bと嵌合するように形成される。第3係合部3bは、連結部材本体部3aの上下両側にそれぞれ同じ長さ突出した形状をしている。また、第3係合部3bの両先端は、第2係合部2eと同様に球面となっており、第1係合部1bと係合させる際にも作業し易くなっている。
連結部材本体部3aの両面には、上下の籠状部材2を受けるための受け部3cがそれぞれ形成されている。受け部3cは、正方形状の凹部となっており、籠状部材2の籠上部2aを受けるように形成されている。なお、受け部3cは、図3(b)のような凹部を両面に形成したものではなく、連結部材本体部3aを貫通する孔としてもよい。また、受け部3cは、図3(c)の断面図に示すように、連結部材本体部3aの両面に突出した正方形の枠状とし、この枠状の中に籠上部2aを受けるようにしてもよい。
連結部材3は、上下対称形となっており、柱部材1や籠状部材2との組立作業の際には、上下方向を気にすることなく作業を行なうことができる。なお、連結部材3は、連結部材本体部3a、第3係合部3b、及び受け部3cを樹脂などにより一体成型することが好ましい。
図4は、本実施形態に係る雨水貯留浸透システム用構造部材を組み立てることにより形成された三次元構造体の一例を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。
この三次元構造体10は、地面に埋設されて雨水を貯留するためのものであり、上記の柱部材1、籠状部材2、連結部材3をそれぞれ複数組み合わせて、互いに連結することにより形成される。1本の柱部材1の周囲に形成された4つの第1係合部1bのそれぞれに対して、籠状部材2に形成された第2係合部2eの1つが縦方向からスライドして係合されることで、1本の柱部材1の周囲には、4つの籠状部材2が連結される。籠状部材2は、縦方向に積み重ねられるように配置されるが、籠状部材2は、上下を逆にして交互に積み重ねられる。すなわち、図4(b)に示すように、互いの籠状部材2の籠上部2aどうし、籠下部2bどうしが近接又は当接するようにして積み重ねられる。
籠状部材2が縦方向に積み重ねられる際には、図4(b)に示すように、籠上部2aどうしが近接する位置には、上記の連結部材3が配置され、籠状部材2どうしを連結する。連結部材本体部3aの両面には、受け部3cがそれぞれ形成されており、籠状部材2の籠上部2aを受けるようにして上下の籠状部材2どうしを連結する。連結部材3も籠状部材2と同様に、柱部材1の第1係合部1bに対して、第3係合部3bが縦方向からスライドして係合されることで、1本の柱部材1の周囲に、4つの連結部材3が連結される。この際、連結部材本体部3aは、柱部材1の柱部材本体部1aと干渉しないように形成されており、上下に並べられた柱部材1の端面は密接した状態となる。
また、柱部材1の長さは、籠状部材2を上下に2つ重ねたときの高さと同じとなっており、連結部材3が籠状部材2の籠上部2aに連結された状態では、連結部材3の第3係合部3bが柱部材1どうしの繋ぎ目に配置される。これにより、柱部材1の繋ぎ目は横方向にずれることはない。
また、本実施形態に係る三次元構造体10においては、図4(b)に示すように、最上段の籠状部材2の上面側と最下段の籠状部材2の下面側には、図5に示すような上下ジョイント部材4をさらに備えている。図5(a)は平面図、図5(b)は側面図を示している。上下ジョイント部材4は、正方形の平板状をした上下ジョイント部材本体部4aの4隅に第4係合部4bが形成されている。第4係合部4bは、断面が円形をしており、直径は第2係合部2e及び第3係合部3bとほぼ同じとなるように、すなわち柱部材1の第1係合部1bと嵌合するように形成される。第4係合部4bは、上下ジョイント部材本体部4aの片面から突出して形成されている。また、第4係合部4bの先端は球面となっており、第1係合部1bと係合させる際にも作業し易くなっている。
上下ジョイント部材4の片面側の中央部には、籠状部材2を受けるためのジョイント部4cが形成されている。ジョイント部4cは、正方形状の凹部となっており、籠状部材2の籠上部2aを受けるように形成されている。なお、ジョイント部4cは、受け部3cと同じように、上下ジョイント部材4の片面に突出した正方形の枠状とし、この枠状の中に籠上部2aを受けるようにしてもよい。
上下ジョイント部材本体部4aの正方形の1辺の長さは、連結部材本体部3aの正方形の1辺の長さよりも長くなっており、柱部材1の第1係合部1bが第4係合部4bと係合し、柱部材1の端面が上下ジョイント部材本体部4aと密接した後はそれ以上スライドしない。そのため、上下ジョイント部材4は、縦方向に並べられた柱部材1、籠状部材2、連結部材3を上下方向から挟み込むようになっており、三次元構造体10の強度をより向上させることができる。
なお、柱部材1、籠状部材2、連結部材3及び上下ジョイント部材4は、耐食性の高い材料、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂を用いて形成することができる他、ステンレスなどの金属を用いて形成することも可能である。
図6は、上記の三次元構造体10が適用された雨水貯留浸透システムの一例を示した概略側面図である。雨水貯留浸透システムを形成する際には、まず地面に1〜5m程度の地面凹部からなるピットを形成するとともに、ピット周囲に側溝11を形成し、ピットの底面に砕石や砂などを敷設して平準化することにより基礎12を形成する。そして、基礎12上に遮水材により形成された遮水シート13を敷設した後、柱部材1、籠状部材2、連結部材3、及び上下ジョイント部材4といった雨水貯留浸透システム用構造部材を組み立てることにより、ピット内に三次元構造体10を形成する。ただし、ピット内で雨水貯留浸透システム用構造部材を組み立てることにより三次元構造体10を形成する代わりに、ピット外で組み立てて形成された三次元構造体1をピット内に搬入してもよい。このようにして組み立てられた三次元構造体10は、樹脂製又は金属製などのベルトで締結されることにより固定されることが好ましい。
その後、側溝11と遮水シート13内とを連通する配管15を敷設することにより、側溝11から配管15を介して遮水シート13内に雨水を流入可能にするとともに、ピット内における遮水シート13の周囲の空間14に、必要に応じて埋め戻しを行う。そして、三次元構造体10の上方を遮水シート13で覆い、その上から0.5〜2m程度の土砂を被覆して覆土16を形成することにより、三次元構造体10が地面に埋設される。ただし、三次元構造体10の上方を遮水シート13で覆う代わりに、透水性シートで覆うことにより雨水を浸透させるようにしてもよい。側溝11は、その底部に泥溜17が形成されるように、底部が幾分深くなっている。
したがって、本実施形態に係る雨水貯留浸透システム用構造体により三次元構造体10を形成し、この三次元構造体10を雨水貯留浸透システムに適用することにより、強度をより向上することができる。また、連結部材3と上下ジョイント部材4をさらに備えることで、より一層強度を向上することができる。さらに、三次元構造体10は、ボルト・ナットなどの他の部品を用いることなく、柱部材1、籠状部材2、連結部材3、及び上下ジョイント部材4を互いに縦方向にスライドさせるのみで形成することができるので、部品点数を削減することができるとともに、組立作業も容易である。
<別実施形態>
上記の実施形態では、縦方向に並べられた柱部材1の端面どうしが密接した状態となっているが、上下の柱部材1の端部の間に連結部材5を介するように構成してもよい。図7は、本発明の別実施形態に係る連結部材5の一例を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。なお、柱部材1と上下ジョイント部材4は、上記の実施形態と同じものを使用することができる。
連結部材5は、柱部材1の端部を連結する連結部材本体部5aと、籠状部材2と接合される接合体5bとから構成される。連結部材本体部5aは、円筒状をしており、その内径は柱部材本体部1aの外径とほぼ同一である。連結部材本体部5aの内部であって円筒軸方向の中央には、当接部5cが形成されている。連結部材5の上下の柱部材1は、図7(c)の断面図に示すように、柱部材1の端面が当接部5cに当接して連結される。
接合体5bは、連結部材本体部5aの周囲に90°の間隔で4つ形成されている。接合体5bの先端には、籠状部材2と接合される被接合部5dが形成されている。被接合部5dは、断面が円形をしており、柱部材1の第1係合部1bと嵌合するように第1係合部1bとほぼ同じ直径に形成される。被接合部5dは、接合体5bの上下両側にそれぞれ同じ長さ突出した形状をしている。また、被接合部5dの両先端は、球面となっており、第1係合部1bと係合させる際にも作業し易くなっている。
連結部材5は、上下対称形となっており、柱部材1や籠状部材2との組立作業の際には、上下方向を気にすることなく作業を行なうことができる。なお、連結部材5は、連結部材本体部5a、接合体5b、当接部5c、及び被接合部5dを樹脂などにより一体成型することが好ましい。
この別実施形態で使用される籠状部材2は、図2に示す本実施形態の籠状部材2と基本形状は同じであるが、一部相違しており、図8に示すようになっている。図8は、本発明の別実施形態に係る籠状部材2の一例を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。すなわち、籠状部材2の籠上部2aには、連結部材5の被接合部5dと接合する接合部2fが形成されている。接合部2fは、その断面は被接合部5dと嵌合する円形をしており、籠上部2aを貫通するようにして4つ形成されている。
図9は、別実施形態に係る雨水貯留浸透システム用構造部材を組み立てることにより形成された三次元構造体の一例を示した図であり、(a)は平面図、(b)は側面図を示している。この三次元構造体10は、柱部材1、籠状部材2、連結部材5、及び上下ジョイント部材4とから形成される。連結部材5の接合体5bは、図9(a)の平面図に示すように、籠状部材2の脚部2cと重なる位置にある。また、接合体5bの先端に形成された被接合部5dは、籠状部材2の接合部2fと重なる位置にあり、被接合部5dの上下にそれぞれ接合部2fが接合されて、図10に示す断面図のようになる。
三次元構造体10は、最下部の上下ジョイント部材4の上に柱部材1、籠状部材2、連結部材5を順次重ねていく。このとき、柱部材1の長さは、籠状部材2を上下に2つ重ねた高さと同じようになっており、連結部材5は、連結部材本体部5aにより柱部材1の端部どうしを連結すると同時に、被接合部5dが籠状部材2の接合部2fと接合する。したがって、別実施形態に係る雨水貯留浸透システム用構造体により形成した三次元構造体10によれば、連結部材5により柱部材1の端部どうしを連結するとともに、柱部材1と籠状部材2を接合することができるので、強度をより向上することができる。
柱部材の一例を示した図 籠状部材の一例を示した図 連結部材の一例を示した図 三次元構造体の一例を示した図 上下ジョイント部材の一例を示した図 三次元構造体が適用された雨水貯留浸透システムの一例を示した概略側面図 連結部材の一例を示した図 別実施形態に係る籠状部材を示した図 別実施形態に係る三次元構造体を示した図 接合体5bと籠状部材2の接合部を示した断面図、
符号の説明
1 柱部材
1b 第1係合部
2 籠状部材
2e 第2係合部
2f 接合部
3 連結部材
3b 第3係合部
3c 連結部
4 上下ジョイント部材
5 連結部材
5d 被接合部
10 三次元構造体

Claims (4)

  1. 所定長さを有する複数の柱部材と、
    複数の籠状部材とを備え、
    前記柱部材の周囲には、縦方向に連続する複数の第1係合部が形成され、
    前記籠状部材の周囲には、前記第1係合部に対して縦方向にスライド可能に係合する複数の第2係合部が形成され、
    複数の前記籠状部材を前記柱部材により互いに連結することにより、前記籠状部材が縦方向及び横方向に連続配置されて三次元構造体を形成するための雨水貯留浸透システム用構造部材。
  2. 縦方向に並べられた前記柱部材どうしを連結する連結部材をさらに備え、
    前記連結部材は、上下の前記籠状部材を受けるための受け部が中心部に形成された連結部材本体部を有し、前記連結部材本体部の周囲には、前記第1係合部に対して縦方向にスライド可能に係合する複数の第3係合部が形成されており、この第3係合部により前記柱部材どうしを連結することを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留浸透システム用構造部材。
  3. 縦方向に並べられた前記柱部材どうしを連結する連結部材をさらに備え、
    前記連結部材には、前記籠状部材に形成された接合部に接合する被接合部が形成されており、この被接合部を介して前記籠状部材を縦方向に連結することを特徴とする請求項1に記載の雨水貯留浸透システム用構造部材。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の雨水貯留浸透システム用構造部材により形成される前記三次元構造体を地面に埋設することにより、前記三次元構造体の内部空間内に雨水を貯留可能としたことを特徴とする雨水貯留浸透システム。
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