JP2009074039A - 単結晶シンチレーター - Google Patents

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Junichi Kaneko
純一 金子
Mikio Higuchi
幹雄 樋口
Munenori Kawamura
宗範 川村
Shohei Saeki
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【課題】アパタイト相が実質的に存在せず、蛍光強度が十分に大きく、蛍光減衰時間が十分に短い単結晶シンチレーターを提供すること。
【解決手段】下記の一般式(1)で表される組成を有し、光、電子線及び/又は放射線刺激に対して発光する単結晶を備える単結晶シンチレーター。
(Gd1−xCeSi (ただし、0<x<0.3) (1)
【選択図】なし

Description

本発明は、単結晶シンチレーターに関する。
従来、ガンマ線、X線、α線、中性子線等の放射線検出器に用いる単結晶シンチレーターには、ヨウ化ナトリウム(NaI)や、ビスマスゲルマニウムオキサイド(一般式 Bi4Ge312;BGO)が用いられていた。現在ではセリウム付活オルトケイ酸ガドリニウム(一般式 GdSiO:Ce;GSO)が、核医学診断や油田探査等における放射線検出器として用いられつつある。このうち、核医学診断用ガンマ線検出器においては、重い元素から構成される高密度の単結晶が必要とされている。そのため、GSO単結晶シンチレーターが、その高発光量と短い減衰時間、高密度などの特性から有用されている。しかしながら、近年では放射線検出器の高精度化に伴い、さらに発光量が多く、エネルギー分解能がよいものが求められている。また、高計数率、高時間分解能の測定を行うために、減衰時間が短いシンチレーターへの要望が高まっている。
また、近年ではガドリニウムを含む単結晶を備えるシンチレーターを中性子検出器へ応用することが検討されている。これは、ガドリニウムが物質中最大の熱中性子捕獲断面積を有しており、中性子を捕獲後、平均70keVの内部転換電子を放出するという特徴を有することによるものである。しかしながら、シンチレーターで発生する光の検出には光電子増倍管等の光検出器を用いるため、蛍光強度が高く、発光波長も光検出器の高感度領域に適合させることが要求されている。また、高計数での測定を行う場合には、さらに短い減衰時間が要求されている。そのため実用化の点から中性子検出器としてはGSOよりも発光量が多いシンチレーターが求められている(非特許文献1参照)。
これらの問題に対応すべく、GSO単結晶に代わり、一般式GdSiで示されるガドリニウムパイロシリケート(GPS)を材料として用いることが検討されており、このGPS結晶は、蛍光強度が大きく、蛍光減衰時間が短いことが期待されている(非特許文献2参照)。
アパタイト組成をとる場合には、蛍光強度が非常に小さくなるため、アパタイト組成での結晶成長を抑制することが求められている。一方、特許文献1では、GPS組成におけるガドリニウム元素をセリウム元素に30%以上置換することによって、蛍光強度を高めることが報告されている。
特開2003−82346 P.L.Reeder, Nucl.Instr.and Meth.in Phys.Res. A340(1994)371-37 N. A. Toropov, F. Ya. Galakhov, S. F. Konovalova, "Silicates of therare earth elemnts. II. Phase diagram for the binary system gadoliniumoxide-silica" Izvestiya Akademii Nauk SSSR, Seriya Khimicheskaya vol. 4, pp.539-543, 1961
しかしながら、非特許文献2に開示されているように、Gd−SiO系相図より、一般式Gd9.33(SiO462のアパタイト組成の結晶が生成されやすく、原料が分解溶融することから、GPS単結晶の作製が困難であると考えられていた。
また、アパタイト組成をとる場合に蛍光強度が非常に小さくなるのは、セリウム元素によるガドリニウム元素の置換が30%以下である場合に、一般式(Gd1−xCe9.33(SiO462のアパタイト組成が増加するために、蛍光強度が低下しているものと考えられる。実際にセリウム元素によるガドリニウム元素の置換が30%以下である場合、特許文献1に開示されているX線粉末回折によると、31.8度、32.3度、32.9度にアパタイト組成による回折ピークが見られ、蛍光強度が減少しているものと推測される。
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、アパタイト相が実質的に存在せず、蛍光強度が十分に大きく、蛍光減衰時間が十分に短い単結晶シンチレーターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、下記の一般式(1)で表される組成を有し、光、電子線及び/又は放射線刺激に対して発光する単結晶を備える単結晶シンチレーターを提供する。
(Gd1−xCeSi (ただし、0<x<0.3) (1)
上記のように、ガドリニウムパイロシリケート(GPS)組成中のガドリニウムの一部をセリウムに置換すると、Gd3+の構造にイオン半径の大きなCe3+が入る。また原料の混合や焼結を行うことにより、均一組成で結晶成長が可能となる。この結果、結晶構造が変化し、Gd−SiO系だけでは安定な結晶育成が非常に困難だったGPS組成の単結晶を実現できる。
また、上記セリウム濃度xを0.3以下とするために、単結晶の育成において、温度勾配を大きくすることが望ましいと考えられる。結晶が成長する固液界面の温度は、その組成での融点であるが、セリウム濃度によって融点が変化すると考えられる。また融液内の組成にばらつきがある場合、結晶成長が進行する融点がばらつくため、アパタイト相などの異なる組成にて結晶成長が進行すると考えられる。
そこで、温度勾配を大きくすることで、結晶成長が進行する固液界面での過冷却領域の厚みを薄くすることができ、融液組成の変動が小さくなると考えられ、上記セリウム濃度xが0.3以下であってもアパタイト相のない単結晶の育成を実現できる。
結晶育成方法としては、育成中の温度勾配を大きくしたEFG法やチョクラルスキー法、FZ法などが望ましい。
本発明では、単結晶の結晶構造が斜方晶であると好ましい。これにより、高精度のエネルギー分解能と高い蛍光出力をもつ蛍光体及び単結晶シンチレーターを製造することができる。この場合、本発明ではさらに、一般式(1)において、0<x<0.1を満たすことが好ましい。
また、本発明では、単結晶の結晶構造が三斜晶であると好ましい。これにより、大きな蛍光出力と短い蛍光減衰時間をもつ蛍光体及び単結晶シンチレーターを製造することができるとともに、融液の安定化という効果を得ることができる。この場合、本発明では、さらに、一般式(1)において、0.1<x<0.3を満たすことが好ましい。
本発明によれば、蛍光強度が大きく、蛍光減衰時間が短い蛍光体組成物及び単結晶シンチレーターが提供される。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明に係る単結晶シンチレーターは、一般式(1)で表される組成を有し、光、電子線及び/又は放射線刺激に対して発光する単結晶を備える。
(Gd1−xCeSi (ただし、0<x<0.3) (1)
上記の単結晶は、GdSiで表されるGPS結晶におけるガドリニウムをセリウムに置換し、結晶構造を変化させることによって得ることができる。また本発明に係る単結晶は、原料の混合や焼結によって均一組成とすることができるが、これ以外の方法によってGPS組成での結晶成長を行うことは可能であり、本発明において、原料の前処理方法は限定されない。
本発明に係る単結晶シンチレーターにおいて、蛍光強度が高く、高精度のエネルギー分解能が得られる点からは、単結晶の結晶構造が斜方晶であることが望ましい。そのためには、ガドリニウムをセリウムに置換する割合(上記一般式(1)中のx)を、0<x<0.1(セリウム濃度として、0mol%より大きく、10mol%より小さい範囲)にすることが好ましい。また、より高い蛍光強度を得るためには、置換する割合xが0<x<0.08(セリウム濃度として、0mol%より大きく、8mol%より小さい範囲)であることがさらに好ましく、より高精度のエネルギー分解能を得るためには、0<x<0.05(セリウム濃度として、0mol%より大きく、5mol%より小さい範囲)であることが一層好ましい。
また、本発明に係る単結晶シンチレーターにおいて、安定な結晶成長と、高い蛍光強度と、短い蛍光減衰時間とが得られる点からは、単結晶の結晶構造が三斜晶であることが望ましい。そのためには、ガドリニウムをセリウムに置換する割合x(上記一般式(1)中のx)を、0.1<x<0.6(セリウム濃度として、10mol%より大きく、60mol%より小さい範囲)にすることが好ましい。また、より高い蛍光強度を得るためには、0.1<x<0.5(セリウム濃度として、10mol%より大きく、50mol%より小さい範囲)とすることが好ましく、より高精度のエネルギー分解能を得るためには、0.1<x<0.3(セリウム濃度として、10mol%より大きく、30mol%より小さい範囲)とすることが一層好ましい。
本発明に係る単結晶シンチレーターが備える単結晶の製造方法の一例を以下に説明する。まず、純度5NのGd粉末及びSiO粉末と、純度4NのCeO粉末を、セリウム濃度が規定量となるように秤量し、メノウ乳鉢を用いて混合する。混合した粉末を、ラバーチューブに入れ、加圧成形する。加圧成形における水圧は、例えば60MPa程度であってもよい。加圧成形した原料を、空気雰囲気中で焼結し、原料棒が得られる。焼結は電気炉を用い1500℃にて8時間以上行うことが好ましい。上記により得られた原料棒を用いて、溶融法やその他の一般的な結晶育成工程を経ることによって、本実施形態に係る蛍光体組成物の単結晶が製造される。
より好ましくは、融液内での組成バラツキを小さくするため、回転により融液を攪拌することが可能なFZ法やチョクラルスキー法を用いた結晶育成が望ましい。さらに好ましくは、原料組成の変動が少なく、温度勾配を大きくしたFZ法を用いた結晶育成が望ましい。
本発明に係る単結晶シンチレーター(シンチレーション検出器)は、シンチレーター単結晶として上記の単結晶を備えるものであれば、それ以外の構成は特に限定されず、光電子増倍管及び電子回路等を備える一般的な構造であればよい。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<結晶構造とシンチレーション特性の評価>
[実施例1]
(1.単結晶の製造)
フルウチ化学製の純度5NのGd粉末及びSiO粉末と、純度4NのCeO粉末を(Gd1−xCeSiにおいてx=0.025(セリウム濃度として2.5mol%:ガドリニウムとセリウムとケイ素の元素比率が、Gd:Ce:Si=0.975:0.025:1)の組成でエタノールを注入して30分程度メノウ乳鉢を用いて混合した。混合した粉末は理研機器製のラバープレス(P−18・MS1−125・CE−10)を用いて、60MPaの水圧で加圧成形した。この成形した粉末を空気雰囲気中においてモトヤマ製電気炉(NH−2025D−SP)を用い、1500℃で8時間焼結したものを原料棒とした。
単結晶の育成炉は、4つの回転楕円体ミラーを設置したイメージング炉(FZ−T−10000−H−III−TK;Crystal Systems Inc.)を用いた。原料棒はこのFZ炉の上方及び下方のシャフトにそれぞれ1本ずつ取り付けた。光源には750Wのハロゲンランプを使用した。
単結晶の育成では、上方の原料棒を適量溶かした後に、下方の原料棒に融液を接触させ上方シャフトを6−9rpm、下方シャフトを6−9rpmで回転させ、光源を速度0.5−1mm/hで移動し結晶を育成した。育成中、炉内の雰囲気は窒素雰囲気で行った。以上の工程により、直径数ミリの(Gd0.975Ce0.025Siの多結晶体が得られた。このように原料を焼結および融解することによって、後述するように、得られた単結晶においてアパタイト組成の生成を抑制することができた。
(2.結晶構造の同定)
得られた単結晶について、X線回折装置(JDX−3500;JEOL)を用いてXRD測定を行った。具体的には、上記で得られた(Gd0.975Ce0.025Siの多結晶体を、ダイヤモンドカッターで切断し、その一部を粉砕してX線回折パターンを測定した。測定条件は、ターゲットをCu、管電圧を30kV、管電流を300mAとした。得られた回折パターンをJoint Committee on Powder Diffraction Standards (JCPDS)の標準データ(No.26−662, No.24−65)と比較した。上記測定の結果、結晶構造は斜方晶であると同定され、(Gd1−xCe9.33(SiO組成が含まれないことがわかった。
(3.シンチレーション特性の評価)
上記で得られた(Gd0.975Ce0.025Siの多結晶体から、単結晶部分を切り出して鏡面研磨を施し、シンチレーション特性の評価試料とした。
評価ではシンチレーションによって放出される光の強度を測定するため、光電子増倍管を用いて662keVのガンマ線に対する波高分布測定を行った。試料は光電子増倍管(浜松ホトニクス:H7195)に光学グリスでカップリングし、測定を行った。前置増幅器にはOrtec113、増幅器にはOrtec672をそれぞれ用い、ラボラトリックイクイップメントMCA2100で波高分布を測定した。
図1は、実施例2〜4と比較例8(BGO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。全エネルギーピークの値を積分し、後述の比較例8(BGO)の積分値に対する相対値として、試料の発光量を算出した。
蛍光減衰時間はデジタルオシロスコープ(LT584; Iwatsu Co.)を用いて2Gs/sで測定した。蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線を図5に示す。
[実施例2]
原料の組成条件を変更したことの他は、実施例1と同様にして原料の作製及び結晶育成を行った。すなわち本実施例の組成では(Gd1−xCeSiにおいてx=0.1(セリウム濃度として10mol%、ガドリニウムとセリウムとケイ素の元素比率が、Gd:Ce:Si=0.9:0.1:1)とした。この結果、直径5ミリ以上の(Gd0.9Ce0.1Siの多結晶体が得られた。これを用いて、実施例1と同様に評価を行った。結果、JCPDSの標準資料(No.23−247)から結晶構造は三斜晶であることが同定された。
[実施例3]
原料の組成条件を変更したことの他は、実施例1と同様にして原料の作製及び結晶育成を行った。すなわち本実施例の組成では(Gd1−xCeSiにおいてx=0.15(セリウム濃度として15mol%、ガドリニウムとセリウムとケイ素の元素比率が、Gd:Ce:Si=0.85:0.15:1)とした。この結果、直径5ミリ以上の(Gd0.85Ce0.15Siの多結晶体が得られた。これを用いて、実施例1と同様に評価を行った。結果、実施例2と同様に結晶構造は三斜晶であることが同定された。蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線を図6に示す。
[実施例4]
原料の組成条件を変更したことの他は、実施例1と同様にして原料の作製及び結晶育成を行った。すなわち本実施例の組成では(Gd1−xCeSiにおいてx=0.20(セリウム濃度として20mol%、ガドリニウムとセリウムとケイ素の元素比率が、Gd:Ce:Si=0.80:0.20:1)とした。この結果、直径5ミリ以上の(Gd0.80Ce0.20Siの多結晶体が得られた。これを用いて、実施例1と同様に評価を行った。結果、実施例2と同様に結晶構造は三斜晶であることが同定された。図2は、実施例5と比較例8(BGO)及び比較例9(GSO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線を図7に示す。
[実施例5]
原料の組成条件を変更したことの他は、実施例1と同様にして原料の作製及び結晶育成を行った。すなわち本実施例の組成では(Gd1−xCeSiにおいてx=0.25(セリウム濃度として25mol%、ガドリニウムとセリウムとケイ素の元素比率が、Gd:Ce:Si=0.75:0.25:1)とした。この結果、直径5ミリ以上の(Gd0.75Ce0.25Siの多結晶体が得られた。これを用いて、実施例1と同様に評価を行った。結果、実施例2と同様に結晶構造は三斜晶であることが同定された。図3は、実施例5と比較例7(BGO)及び比較例8(GSO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線を図8に示す。
[比較例1]
原料の組成条件を変更したことの他は、実施例1と同様にして原料の作製及び結晶育成を行った。すなわち本実施例の組成では(Gd1−xCeSiにおいてx=0.30(セリウム濃度として30mol%、ガドリニウムとセリウムとケイ素の元素比率が、Gd:Ce:Si=0.70:0.30:1)とした。この結果、直径5ミリ以上の(Gd0.70Ce0.30Siの多結晶体が得られた。これを用いて、実施例1と同様に評価を行った。結果、実施例2と同様に結晶構造は三斜晶であることが同定された。図4は、比較例6と比較例7(BGO)及び比較例8(GSO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線を図9に示す。
(比較例2)
ビスマスゲルマニウムオキサイト(一般式 Bi12GeO20;BGO)を用いて、実施例2と同様の方法でシンチレーション特性を評価した。
(比較例3)
セリウム付活オルトケイ酸ガドリニウム(一般式 GdSiO:Ce;GSO)を用いて、実施例2と同様の方法でシンチレーション特性を評価した。
実施例1〜5及び比較例1〜3の評価結果を、表1に示す。下記に示す通り、実施例1〜6は比較例1〜3と比較して、高い発光量、高いエネルギー分解能、及び短い蛍光減衰時間であることが分かった。また比較例1は、前記特許文献1記載の実施例5と同等の組成となっている。比較例1では、比較例3におけるGSOとの発光量の比は1.8倍であり、これは前記特許文献1記載の実施例5における2.0倍とほぼ同等の結果となった。
実施例1〜3と比較例2(BGO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。 実施例4と比較例2(BGO)及び比較例3(GSO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。 実施例6と比較例2(BGO)及び比較例3(GSO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。 比較例1、比較例2(BGO)及び比較例3(GSO)のガンマ線に対する波高分布のパターン図である。 実施例1の蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線である。 実施例3の蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線である。 実施例4の蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線である。 実施例5の蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線である。 比較例1の蛍光減衰時間の測定によって得られた蛍光減衰曲線である。

Claims (5)

  1. 下記の一般式(1)で表される組成を有し、光、電子線及び/又は放射線刺激に対して発光する単結晶を備える単結晶シンチレーター。
    (Gd1−xCeSi (ただし、0<x<0.3) (1)
  2. 前記単結晶が斜方晶の結晶構造を有する請求項1に記載の単結晶シンチレーター。
  3. 前記一般式(1)において、0<x<0.1を満たす請求項1または2に記載の単結晶シンチレーター。
  4. 前記単結晶が三斜晶の結晶構造を有する請求項1記載の単結晶シンチレーター。
  5. 前記一般式(1)において、0.1<x<0.3を満たす請求項1または4に記載の単結晶シンチレーター。
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