JP2009073658A - マシンルームレスエレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、昇降路の上部に駆動装置を固定する構造を簡素化し、ガイドレールの荷重負担を軽減できるマシンルームレスエレベータを得ることにある。
【解決手段】エレベータ(2)は、かご用ガイドレール(3a, 3b)および錘用ガイドレール(4a, 4b)を有する。かご用ガイドレール(3a, 3b)に沿って昇降する乗りかご(5)と、乗りかご(5)の背後において錘用ガイドレール(4a, 4b)に沿って昇降する釣り合い錘(6)が昇降路(1)内に配置されている。昇降路(1)の上部に、トラクションシーブ(30)とこのシーブ(30)を駆動する駆動装置(31)が配置されている。昇降路(1)の上部に駆動装置(31)を固定する支持枠(16)は、ガイドレール(3a, 3b)の上端部を結ぶ第1の梁(17)と、ガイドレール(4a, 4b)の上端部を結ぶ第2の梁(18)と、第1の梁(17)と第2の梁(18)との間を結ぶ第3の梁(19)および第4の梁(20)とを含む。駆動装置(31)は、トラクションシーブ(30)の回転軸線(O1)と同軸の軸線(O2)を昇降路(1)の幅方向に沿わせた状態で支持枠(16)の上に固定されている。
【選択図】 図1
【解決手段】エレベータ(2)は、かご用ガイドレール(3a, 3b)および錘用ガイドレール(4a, 4b)を有する。かご用ガイドレール(3a, 3b)に沿って昇降する乗りかご(5)と、乗りかご(5)の背後において錘用ガイドレール(4a, 4b)に沿って昇降する釣り合い錘(6)が昇降路(1)内に配置されている。昇降路(1)の上部に、トラクションシーブ(30)とこのシーブ(30)を駆動する駆動装置(31)が配置されている。昇降路(1)の上部に駆動装置(31)を固定する支持枠(16)は、ガイドレール(3a, 3b)の上端部を結ぶ第1の梁(17)と、ガイドレール(4a, 4b)の上端部を結ぶ第2の梁(18)と、第1の梁(17)と第2の梁(18)との間を結ぶ第3の梁(19)および第4の梁(20)とを含む。駆動装置(31)は、トラクションシーブ(30)の回転軸線(O1)と同軸の軸線(O2)を昇降路(1)の幅方向に沿わせた状態で支持枠(16)の上に固定されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エレベータ専用の機械室を不要としたマシンルームレスエレベータに係り、特に昇降路の上部にトラクションシーブを駆動する駆動装置を固定するための構造に関する。
昇降路の上方に突出する機械室を不要としたマシンルームレスエレベータは、省スペースで、建築物が高さ制限の影響を受け難くなる等の数多くの利点を有している。例えば、特許文献1に開示されたマシンルームレスエレベータでは、昇降路の幅寸法を抑えるため釣り合い錘を乗りかごの背後で昇降させるとともに、昇降路の上部にトラクションシーブと、このトラクションシーブを駆動する駆動装置を配置している。
トラクションシーブは、昇降路の側壁に隣り合うように配置されており、このトラクションシーブに乗りかごおよび釣り合い錘を吊り下げるロープが巻き掛けられている。ロープの一端は、トラクションシーブから乗りかごに向けて垂下された後、乗りかごのシーブを経由して昇降路の上部に固定されている。ロープの他端は、トラクションシーブから垂下された後、第1および第2のそらせシーブおよび釣り合い錘のシーブを経由して昇降路の上部に固定されている。
駆動装置は、トラクションシーブと同軸の円筒状をなしている。駆動装置は、昇降路の上部に位置する水平な支持台の上に据え付けられている。支持台は、乗りかごの昇降を案内する一方のかご用ガイドレールの上端と、釣り合い錘の昇降を案内する一対の錘用ガイドレールの上端との間に跨って固定されており、昇降路の上方から見た時に三角形状をなしている。
上記特許文献1に開示されたマシンルームレスエレベータによると、昇降路を鉛直方向に沿う上方から見た時に、トラクションシーブの回転軸線が、昇降路の一方の側壁から後壁に向かって延びるように傾斜して配置されている。このため、トラクションシーブと同軸の駆動装置にしても、支持台の上で昇降路の一方の側壁から後壁に向かって斜めに配置されている。
さらに、第1のそらせシーブは、昇降路の一方の側壁に設けられているとともに、第2のそらせシーブは、昇降路の後壁の上部に設けられている。加えて、乗りかごのシーブは、トラクションシーブの回転軸線に沿うように、乗りかごに対し傾斜して配置されている。
このような構成を採用することで、第2のそらせシーブと釣り合い錘との干渉を回避して、釣り合い錘の昇降ストロークを充分に確保することができる。それとともに、トラクションシーブから乗りかごのシーブに至るロープの引き回しを無理なく穏やかに行うことができ、ロープの耐久性を高めたり、乗りかごの振動を抑えることができる。
特開2004−189346号公報
上記従来のマシンルームレスエレベータでは、トラクションシーブを駆動する円筒状の駆動装置が昇降路の側壁から後壁に向けて斜めに配置されている。
このような構成によると、駆動装置を支持する支持台は、昇降路の側壁から後壁に向けて昇降路内に張り出すような形状に形成せざるを得なくなる。このため、支持台が大型化するのは勿論のこと、支持台の強度を確保するための各種の補強対策が必要となる。よって、支持台の構成が複雑となるとともに、支持台の重量が増加するのを避けられない。
しかも、駆動装置が斜めに配置されていると、ロープからトラクションシーブに加わる荷重がガイドレールから大きくずれた位置に作用するのを否めない。このため、ガイドレールに複雑な曲げモーメントが働き易くなり、重く大きな支持台を支えるガイドレールの荷重負担が益々大きくなる。
この結果、ガイドレールは、曲げモーメントに対抗し得るように強固に形成しなくてはならず、ガイドレールが太くなったり、格別な補強対策が必要となるといった問題が生じてくる。
本発明の目的は、昇降路の上部に駆動装置を固定する構造を簡素化して、ガイドレールの荷重負担を軽減できるマシンルームレスエレベータを得ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るマシンルームレスエレベータは、
昇降路の左右の側壁に沿って起立する一対のかご用ガイドレールと、上記昇降路の後壁に沿って起立する一対の錘用ガイドレールと、上記かご用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する乗りかごと、上記乗りかごの背後において上記錘用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する釣り合い錘と、上記昇降路の上部に配置され、上記乗りかごおよび上記釣り合い錘を吊り下げるロープが巻き掛けられるとともに、上記昇降路の幅方向に延びる回転軸線を有するトラクションシーブと、上記トラクションシーブを軸回り方向に駆動する駆動装置と、上記駆動装置を上記昇降路の上部に固定する支持枠と、を具備している。
上記支持枠は、(1)上記かご用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第1の梁と、(2)上記錘用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第2の梁と、(3)上記第1の梁と上記第2の梁との間を結んで上記昇降路の奥行き方向に延びる第3の梁および第4の梁と、を含み、
上記駆動装置は、上記トラクションシーブの回転軸線と同軸の軸線を有するとともに、この軸線を上記昇降路の幅方向に沿わせた状態で上記支持枠の上に固定されていることを特徴としている。
昇降路の左右の側壁に沿って起立する一対のかご用ガイドレールと、上記昇降路の後壁に沿って起立する一対の錘用ガイドレールと、上記かご用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する乗りかごと、上記乗りかごの背後において上記錘用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する釣り合い錘と、上記昇降路の上部に配置され、上記乗りかごおよび上記釣り合い錘を吊り下げるロープが巻き掛けられるとともに、上記昇降路の幅方向に延びる回転軸線を有するトラクションシーブと、上記トラクションシーブを軸回り方向に駆動する駆動装置と、上記駆動装置を上記昇降路の上部に固定する支持枠と、を具備している。
上記支持枠は、(1)上記かご用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第1の梁と、(2)上記錘用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第2の梁と、(3)上記第1の梁と上記第2の梁との間を結んで上記昇降路の奥行き方向に延びる第3の梁および第4の梁と、を含み、
上記駆動装置は、上記トラクションシーブの回転軸線と同軸の軸線を有するとともに、この軸線を上記昇降路の幅方向に沿わせた状態で上記支持枠の上に固定されていることを特徴としている。
本発明の好ましい形態によると、駆動装置は、第1の梁の上に固定されているとともに、トラクションシーブは、一方のかご用ガイドレールの上方に位置している。
本発明の好ましい形態によると、支持枠に一対のロープヒッチが設けられ、これらロープヒッチに乗りかごおよび釣り合い錘を吊り下げるロープの上端が連結されている。
本発明の好ましい形態によると、かご用ガイドレールと第1の梁との間、および錘用ガイドレールと第2の梁との間に、夫々弾性部材が介在されている。
本発明のさらに好ましい形態によると、第3の梁は、昇降路の一方の側壁に沿うように第1の梁の一端と第2の梁の一端との間に架け渡されているとともに、第4の梁は、上記第3の梁よりも上記昇降路の他方の側壁の方向に離れた位置で上記第1の梁と上記第2の梁との間に架け渡されており、上記駆動装置は、上記第3の梁と上記第4の梁との間に跨った状態で支持枠の上に固定されている。
上記目的を達成するため、本発明の他の形態に係るマシンルームレスエレベータは、
昇降路の左右の側壁に沿って起立する一対のかご用ガイドレールと、上記昇降路の後壁に沿って起立する一対の錘用ガイドレールと、上記かご用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する乗りかごと、上記乗りかごの背後において上記錘用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する釣り合い錘と、上記昇降路の上部に配置され、上記乗りかごおよび上記釣り合い錘を吊り下げるロープが巻き掛けられるとともに、上記昇降路の奥行き方向に延びる回転軸線を有するトラクションシーブと、上記トラクションシーブを軸回り方向に駆動する駆動装置と、上記駆動装置を上記昇降路の上部に固定する支持枠と、を備えている。
上記支持枠は、(1)上記かご用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第1の梁と、上記錘用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第2の梁と、(3)上記第1の梁の一端と上記第2の梁の一端との間を結んで上記昇降路の一方の側壁に沿うように上記昇降路の奥行き方向に延びる第3の梁と、を含み、
上記駆動装置は、上記トラクションシーブの回転軸線と同軸の軸線を有するとともに、この軸線を上記昇降路の奥行き方向に沿わせた状態で上記第3の梁の上に固定されていることを特徴としている。
昇降路の左右の側壁に沿って起立する一対のかご用ガイドレールと、上記昇降路の後壁に沿って起立する一対の錘用ガイドレールと、上記かご用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する乗りかごと、上記乗りかごの背後において上記錘用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する釣り合い錘と、上記昇降路の上部に配置され、上記乗りかごおよび上記釣り合い錘を吊り下げるロープが巻き掛けられるとともに、上記昇降路の奥行き方向に延びる回転軸線を有するトラクションシーブと、上記トラクションシーブを軸回り方向に駆動する駆動装置と、上記駆動装置を上記昇降路の上部に固定する支持枠と、を備えている。
上記支持枠は、(1)上記かご用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第1の梁と、上記錘用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第2の梁と、(3)上記第1の梁の一端と上記第2の梁の一端との間を結んで上記昇降路の一方の側壁に沿うように上記昇降路の奥行き方向に延びる第3の梁と、を含み、
上記駆動装置は、上記トラクションシーブの回転軸線と同軸の軸線を有するとともに、この軸線を上記昇降路の奥行き方向に沿わせた状態で上記第3の梁の上に固定されていることを特徴としている。
本発明の好ましい形態によると、トラクションシーブは、一方の錘用ガイドレールの上方に位置している。
本発明の好ましい形態によると、支持枠に一対のロープヒッチが設けられ、これらロープヒッチに乗りかごおよび釣り合い錘を吊り下げるロープの上端が連結されている。
本発明のさらに好ましい形態によると、トラクションシーブは、昇降路を鉛直方向に沿う上方から見た時に、上記搬送路の後壁と上記乗りかごの後面との間に位置している。
本発明によれば、駆動装置の重量およびトラクションシーブに加わる荷重をガイドレールで受け止めるに当って、昇降路の上部に駆動装置を固定する構造を簡素化できるとともに、ガイドレールの荷重負担を軽減することができる。
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図6に基づいて説明する。
図1は、昇降路1の上方に突出する専用の機械室を不要としたマシンルームレスエレベータ2を開示している。昇降路1は、左右の側壁1a,1b、前壁1cおよび後壁1dを有し、この昇降路1の前壁1aに図示しないホールドアによって開閉される出入口が形成されている。
昇降路1の内部に、一対のかご用ガイドレール3a,3b、一対の錘用ガイドレール4a,4b、乗りかご5および釣り合い錘6が配置されている。
かご用ガイドレール3a,3bは、昇降路1に沿って起立するように、昇降路1の左右の側壁1a,1bに図示しないブラケットを介して支持されている。錘用ガイドレール4a,4bは、昇降路1に沿って起立するように、昇降路1の後壁1dに図示しないブラケットを介して支持されている。錘用ガイドレール4a,4bの配置間隔は、かご用ガイドレール3a,3bの配置間隔よりも狭くなっている。
乗りかご5は、前面5a、左右の側面5b,5c、後面5dおよび天井面5eを有する四角い箱状をなしている。乗りかご5の前面5aには、かごドア7によって開閉される乗降口8が形成されている。乗りかご5は、かご用ガイドレール3a,3bに沿って昇降路1内を昇降するようになっている。
乗りかご5を支持するかご枠10は、上梁11を有している。上梁11は、乗りかご5の真上に位置するとともに、かご用ガイドレール3a,3bの間に跨るように乗りかご5の幅方向に沿って水平に延びている。
乗りかご5の天井面5eと上梁11との間にシーブ支持梁12が配置されている。シーブ支持梁12は、乗りかご5を鉛直方向に沿う上方から見た時に、上梁11に対しX字状に交差している。シーブ支持梁12は、上梁11の長手方向に沿う中央部の下面に結合されている。シーブ支持梁12の左端部および右端部に夫々かご側シーブ13a,13bが回転自在に支持されている。かご側シーブ13a,13bは、乗りかご5の天井面5eの上に位置している。
釣り合い錘6は、乗りかご5の背後に位置するとともに、錘用ガイドレール4a,4bに沿って昇降路1内を昇降するようになっている。釣り合い錘6を乗りかご5の背後で昇降させることにより、昇降路1の幅寸法を狭く抑えることができる。
釣り合い錘6を支える枠体14の上部に一対の錘側シーブ15a,15bが回転自在に支持されている。錘側シーブ15a,15bは、昇降路1の幅方向に互いに隣り合っている。
図1および図3に示すように、昇降路1の上部に支持枠16が配置されている。支持枠16は、第1の梁17、第2の梁18、第3の梁19および第4の梁20を有している。第1ないし第4の梁17〜20は、例えば溶接あるいはボルト締め等の手段により一体的に枠組みされており、かご用ガイドレール3a,3bおよび錘用ガイドレール4a,4bによって支えられている。
第1の梁17は、例えば四角い筒状をなしている。第1の梁17は、かご用ガイドレール3a,3bの上端部の間を結ぶとともに、昇降路1の幅方向に沿って水平に延びている。
第2の梁18は、一対の梁部材18a,18bを有している。梁部材18a,18bは、例えば上縁および下縁にフランジを有する溝形の型材により構成されている。梁部材18a,18bは、互いに間隔を存して平行に配置されているとともに、複数のクロス部材18cを介して結合されている。このような第2の梁18は、錘用ガイドレール4a,4bの上端部の間を結ぶとともに、昇降路1の幅方向に沿って水平に延びている。
第3の梁19は、一対の梁部材19a,19bを有している。梁部材19a,19bは、例えば上縁および下縁にフランジを有する溝形の型材により構成されている。梁部材19a,19bは、互いに間隔を存して平行に配置されているとともに、図示しないクロス部材を介して結合されている。このような第3の梁19は、第1の梁17の左端部と第2の梁18の左端部との間に跨っている。第3の梁19は、昇降路1の左側の側壁1aに沿うように、昇降路1の奥行き方向に水平に延びている。
第4の梁20は、例えば四角い筒状をなしている。第4の梁20は、第1の梁17の右端部と第2の梁18の右端部との間を結ぶとともに、昇降路1の右側の側壁1bに沿うように昇降路1の奥行き方向に水平に延びている。
本実施の形態では、かご用ガイドレール3a,3bの上端と第1の梁17との間に夫々ダンパー21が介在されている。図4に示すように、ダンパー21は、一対の支持板22a,22bと、これら支持板22a,22bの間に介在されたゴム状の弾性部材23と、を備えている。
一方の支持板22aは、かご用ガイドレール3a,3bの上端に例えば溶接あるいはボルト締め等の手段により固定されている。他方の支持板22bは、第1の梁17の下面に例えば溶接あるいはボルト締め等の手段により固定されている。したがって、弾性部材23は、かご用ガイドレール3a,3bと第1の梁17との間に介在されて、第1の梁17を防振支持している。
さらに、錘用ガイドレール4a,4bの上端と支持枠16の第2の梁18との間に夫々他のダンパー25が介在されている。図5に示すように、ダンパー25は、一対の支持板26a,26bと、これら支持板26a,26bの間に介在されたゴム状の弾性部材27と、を備えている。
一方の支持板26aは、錘用ガイドレール4a,4bの上端に例えば溶接あるいはボルト締め等の手段により固定されている。他方の支持板26bは、第2の梁18の下面に例えば溶接あるいはボルト締め等の手段により固定されている。したがって、弾性部材27は、錘用ガイドレール4a,4bと第2の梁18との間に介在されて、第2の梁18を防振支持している。
図1および図3に示すように、支持枠16は、トラクションシーブ30と、モータを含む駆動装置31を支持している。
トラクションシーブ30は、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た時に、昇降路1の左側の側壁1aと乗りかご5の左側面との間に位置している。さらに、トラクションシーブ30は、左側のかご用ガイドレール3aの真上であり、かつ左側のかご側シーブ13aよりも高い位置に設置されている。トラクションシーブ30の回転軸線O1は、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た時に、昇降路1の幅方向に水平に延びて第3の梁19と直交している。
駆動装置31は、トラクションシーブ30を軸回り方向に駆動するためのものであり、例えば円筒状をなしている。駆動装置31は、トラクションシーブ30の回転軸線O1と同軸の軸線O2を有している。駆動装置31の軸線O2は、昇降路1の幅方向に沿って水平に延びている。
本実施の形態によると、駆動装置31は、支持枠16の第1の梁17の上に固定されており、この駆動装置31の軸線O2が第1の梁17の長手方向に沿って延びている。したがって、円筒状の駆動装置31は、第1の梁17と平行に配置されている。
図1に示すように、トラクションシーブ30よりも低い位置に一対の第1のそらせシーブ32a,32bが配置されている。第1のそらせシーブ32a,32bは、左側のかご用ガイドレール3aと左側の錘用ガイドレール4aとの間に架け渡されたブラケット33に支持されている。第1のそらせシーブ32a,32bは、昇降路1の奥行き方向に沿って並んでいるとともに、昇降路1の幅方向に延びる水平な回転軸線を中心に回転自在となっている。さらに、第1のそらせシーブ32a,32bは、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た時に、昇降路1の左側の側壁1aと乗りかご5の左側面との間に位置している。
上記支持枠16の第2の梁18に単一の第2のそらせシーブ34が支持されている。第2のそらせシーブ34は、梁構成部材18a,18bの間に支持されて、昇降路1の奥行き方向に延びる水平な回転軸線を中心に回転自在となっている。さらに、第2のそらせシーブ34は、第2の梁18と第3の梁19との連結部の近傍であり、かつ昇降路1の上部に位置している。
図6に示すように、トラクションシーブ30の外周面に、乗りかご5および釣り合い錘6を昇降路1内に吊り下げるメインロープ35が巻き掛けられている。メインロープ35は、トラクションシーブ30から垂下された第1および第2の部分35a,35bを有している。
メインロープ35の第1の部分35aは、乗りかご5のかご側シーブ13a,13bに巻き掛けられた後、乗りかご5の上方に導かれている。第1の部分35aの上端は、第4の梁20の前端部に固定した第1のロープヒッチ36に連結されている。そのため、メインロープ35の第1の部分35aは、乗りかご5を2:1ローピングで昇降路1内に吊り下げている。
メインロープ35の第2の部分35bは、第1のそらせシーブ32a,32bを経由して第2のそらせシーブ34に向けて上方に延びている。さらに、第2の部分35bは、第2のそらせシーブ34から垂下された後、釣り合い錘6の錘側シーブ15a,15bを経由して釣り合い錘6の上方に導かれている。第2の部分35bの上端は、第2の梁18に固定した第2のロープヒッチ37に連結されている。そのため、メインロープ35の第2の部分35bは、釣り合い錘6を2:1ローピングで昇降路1内に吊り下げている。
したがって、駆動装置31のモータのトルクがトラクションシーブ30に伝わると、トラクションシーブ30がメインロープ35を巻き上げたり巻き戻す方向に回転し、乗りかご5および釣り合い錘6が昇降路1に沿って昇降するようになっている。
このような構成のマシンルームレスエレベータ2によると、トラクションシーブ30を駆動する円筒状の駆動装置31は、左右のかご用ガイドレール3a,3bの上端部の間を結ぶ第1の梁17の上に固定されて、この第1の梁17と平行に配置されている。さらに、メインロープ35から荷重を受けるトラクションシーブ30は、左側のかご用ガイドレール3aの真上に位置している。
このため、駆動装置31およびトラクションシーブ30が、かご用ガイドレール3a,3bの上端部の間を結ぶ直線の上に位置するので、第1の梁17に対する駆動装置31の重量バランスが適正となり、かご用ガイドレール3a,3bに複雑な曲げモーメントが加わるのを防止できる。
しかも、かご用ガイドレール3a,3bの上端部および錘用ガイドレール4a,4bの上端部は、四角形状に枠組みされた支持枠16によって互いに結合されているので、駆動装置31の重量およびメインロープ35からトラクションシーブ30に加わる荷重を四本のガイドレール3a,3b,4a,4bに分散させることができる。
したがって、昇降路1の上部に駆動装置31を固定する支持枠16の構造を簡素化できるとともに、ガイドレール3a,3b,4a,4bの荷重負担を軽減することができる。
この結果、簡単な構造で昇降路1の上部に駆動装置1をしっかりと固定することができる。
さらに、本実施の形態では、支持枠16の第4の梁20に第1のロープヒッチ36を固定し、この第1のロープヒッチ36に乗りかご5のかご側シーブ13a,13bを経由して上向きに延びるメインロープ35の第1の部分35aの上端を連結している。それとともに、支持枠16の第2の梁18に第2のロープヒッチ37を固定し、この第2のロープヒッチ37に釣り合い錘6の錘側シーブ15a,15bを経由して上向きに延びるメインロープ35の第2の部分35bの上端を連結している。
このため、メインロープ35から第1および第2のロープヒッチ36,37に加わる荷重を、枠組された支持枠16で受け止めることができるとともに、この支持枠16から四本のガイドレール3a,3b,4a,4bに分散させることができる。
よって、メインロープ35から第1および第2のロープヒッチ36,37に加わる荷重が特定のガイドレール3a,3b,4a,4bに集中することはなく、この点でもガイドレール3a,3b,4a,4bの荷重負担を軽減することができる。
加えて、本実施の形態によると、四本のガイドレール3a,3b,4a,4bと支持枠16との間にダンパー21,25が介在され、これらダンパー21,25の弾性部材23,27によって支持枠16が弾性的に支持されている。
このため、ガイドレール3a,3b,4a,4bは、駆動装置31の重量およびトラクションシーブ30に加わる荷重を圧縮力として受け止めることになり、ガイドレール3a,3b,4a,4bに曲げモーメントが加わり難くなる。
よって、ガイドレール3a,3b,4a,4bの荷重負担がより一層軽減されて、ガイドレール3a,3b,4a,4bを太くしたり、格別な補強を施す必要もなくなり、マシンルームレスエレベータ2のコストを低減できる。
それとともに、駆動装置31の動作時の振動を弾性部材23,27によって吸収することができ、駆動装置31の振動が支持枠16からガイドレール3a,3b,4a,4bに伝わり難くなる。この結果、駆動装置31から建物の昇降路1に伝わる振動を低減することができ、静粛な運転が可能となる。
上記第1の実施の形態では、かご用ガイドレールと第1の梁との間、および錘用ガイドレールと第2の梁との間にダンパーを介在させているが、本発明はこれに限定されない。例えば、ダンパーを省略して、かご用ガイドレールと第1の梁とを直接連結するとともに、錘用ガイドレールと第2の梁とを直接連結するようにしてもよい。
本発明は、上記第1の実施の形態に特定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。
例えば、図7は本発明の第2の実施の形態を開示している。
この第2の実施の形態は、駆動装置31を支える支持枠16の構成が上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外のマシンルームレスエレベータ2の構成は、第1の実施の形態と同様である。
図7に示すように、支持枠16の第4の梁20は、第1の梁17の長手方向に沿う中間部と第2の梁18の長手方向に沿う中間部との間に跨っている。言い換えると、第4の梁20は、第3の梁19よりも昇降路1の右側の側壁1bの方向にずれた位置で第1の梁17と第2の梁18との間に架け渡されており、昇降路1の幅方向に沿う中央付近で昇降路1の奥行き方向に延びている。
本実施の形態では、第4の梁20が昇降路1の幅方向に沿う中央部付近に位置するために、第1のロープヒッチ36は、例えば第1の梁17の右端部に固定されている。
駆動装置31は、第3の梁19と第4の梁20との間に跨って固定されており、その軸線O2が昇降路1の幅方向に沿って水平に延びている。そのため、駆動装置31は、第1の梁17と第2の梁18との間において、これら両方の梁17,18と平行に配置されている。
駆動装置31によって駆動されるトラクションシーブ30は、左側のかご用ガイドレール3aに対し左側の錘用ガイドレール4aの方向に僅かにずれた位置にあり、丁度左側のかご側シーブ13aの真上に位置している。
この際、トラクションシーブ30の回転軸線O1は、昇降路1の幅方向に延びているのに対し、かご側シーブ13aの回転軸線O3は、昇降路1の左側の側壁1aから後壁1dに向けて傾斜している。
そのため、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た時に、トラクションシーブ30の回転軸線O1とかご側シーブ13aの回転軸線O3とは、互いに交差するような位置関係に保たれている。
このような構成によると、駆動装置31は、第3の梁19と第4の梁20との間に跨るように固定されて、第1および第2の梁17,18と平行に配置されている。そのため、駆動装置31の重量およびメインロープ35からトラクションシーブ30に加わる荷重を、支持枠16から四本のガイドレール3a,3b,4a,4bに分散させることができる。
加えて、駆動装置31およびトラクションシーブ30は、第1および第2の梁17,18の間に位置するので、重量バランス的な観点からしても、トラクションシーブ30を含む駆動装置31と四本のガイドレール3a,3b,4a,4bとの位置関係が適正なものとなる。
よって、第1の実施の形態と同様に、四本のガイドレール3a,3b,4a,4bに複雑な曲げモーメントが加わり難くなり、これらガイドレール3a,3b,4a,4bの荷重負担を軽減できる。
さらに、第2の実施の形態によると、トラクションシーブ30を含む駆動装置31の固定位置を第3および第4の梁19,20の長手方向に沿って移動させることができる。このため、例えば設計変更等に伴って乗りかご5の奥行き方向に沿う寸法が変化した場合に、乗りかご5の重心位置に合わせて支持枠16に対する駆動装置31の固定位置を調節することができる。
よって、乗りかご5を吊り上げる時に、ガイドレール3a,3b,4a,4bや駆動装置31に偏荷重が加わるのを防止できる。このため、乗りかご5を昇降路1内に安定した姿勢で吊り下げることができ、乗りかご5を滑らかに昇降動させることができる。
なお、第2の実施の形態において、第3の梁19と第4の梁20との間に第5の梁50を架け渡し、この第5の梁50の上に駆動装置31を据え付けるようにしてもよい。
図8は、本発明の第3の実施の形態を開示している。
この第3の実施の形態は、乗りかご5のかご側シーブ13a,13bとトラクションシーブ30との位置関係が上記第2の実施の形態と相違しており、昇降路1の上部に駆動装置31を固定するための構成は、基本的に第2の実施の形態と同様である。
図8に示すように、乗りかご5の上に位置するシーブ支持梁12は、昇降路1の幅方向に沿って水平に延びている。シーブ支持梁12の左端部に位置するかご側シーブ13aは、その回転軸線O3が昇降路1の奥行き方向に沿って水平に延びている。このため、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た時に、トラクションシーブ30の回転軸線O1とかご側シーブ13aの回転軸線O3とは、互いに直交するような位置関係に保たれている。
図9は、本発明の第4の実施の形態を開示している。
この第4の実施の形態は、乗りかご5の重心Gとかご側ガイドレール3a,3bおよびかご側シーブ13a,13bとの位置関係を特定したものであり、昇降路1の上部に駆動装置31を固定するための構成は、基本的に第1の実施の形態と同様である。
図9に示すように、一対のかご側シーブ13a,13bは、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た時に、乗りかご5の重心Gを間に挟んで左右対称に配置されている。これにより、メインロープ35の第1の部分35aのうち、かご側シーブ13a,13bの間に跨る箇所は、乗りかご5の重心Gの上方を横切っている。
さらに、乗りかご5の昇降を案内するかご側ガイドレール3a,3bは、乗りかご5の重心Gを間に挟んで左右対称に配置されている。
このような構成によれば、乗りかご5をメインロープ35で吊り上げる時に、かご側ガイドレール3a,3bや駆動装置31に偏荷重が加わるのを防止できる。このため、乗りかご5を昇降路1内に安定した姿勢で吊り下げて、乗りかご5を滑らかに昇降動させることができる。
加えて、かご側ガイドレール3a,3bが偏荷重から解放されるので、かご側ガイドレール3a,3bの荷重負担をより一層軽減することができる。
なお、昇降路に対するトラクションシーブおよび第1のそらせシーブの位置関係は、上記第1〜第4の実施の形態に特定されるものではない。例えば、トラクションシーブおよび第1のそらせシーブを昇降路の右側の側壁と隣り合う位置に配置してもよいことは勿論である。
図10および図11は、本発明の第5の実施の形態を開示している。
この第5の実施の形態は、主に駆動装置31を支える支持枠41の構成およびトラクションシーブ30を含む駆動装置31の向きが上記第1の実施の形態と相違しており、それ以外のマシンルームレスエレベータ2の構成は第1の実施の形態と同様である。
図10に示すように、支持枠41は、第1の梁17、第2の梁18および第3の梁19を有している。第1ないし第3の梁17〜19は、夫々上記第1の実施の形態と同様の構成であり、例えば溶接あるいはボルト締め等の手段により一体的に結合されている。
第1の梁17は、かご用ガイドレール3a,3bの上端部の間を結ぶとともに、昇降路1の幅方向に沿って水平に延びている。第2の梁18は、錘用ガイドレール4a,4bの上端部の間を結ぶとともに、昇降路1の幅方向に沿って水平に延びている。第3の梁19は、第1の梁17の左端部と第2の梁18の左端部との間に跨っている。第3の梁19は、昇降路1の左側の側壁1aに沿うように、昇降路1の奥行き方向に水平に延びている。
トラクションシーブ30は、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た時に、昇降路1の後壁1dと乗りかご5の後面5dとの間に位置している。言い換えると、トラクションシーブ30は、昇降路1の後壁1dと左側の側壁1aとで規定される角部に配置されて、左側の錘用ガイドレール4aの真上に位置している。さらに、トラクションシーブ30の回転軸線O1は、第2の梁18と直交するように昇降路1の奥行き方向に水平に延びている。
駆動装置31は、支持枠41の第3の梁19の上に固定されており、この駆動装置31の軸線O2が第3の梁19の長手方向に沿って延びている。したがって、円筒状の駆動装置31は、第3の梁19と平行となるように昇降路1の奥行き方向に沿って配置されている。
それとともに、第2のそらせシーブ34は、上記トラクションシーブ30に対し駆動装置31を間に挟んだ反対側に位置している。第2のそらせシーブ34は、第1の梁17と第3の梁19との連結部の上に図示しないブラケットを介して支持されており、昇降路1の幅方向に延びる水平な回転軸線を中心に回転自在となっている。さらに、第2のそらせシーブ34は、昇降路1を鉛直方向に沿う上方から見た場合に、昇降路1の左側の側壁1aと乗りかご5の左側の側面5bとの間であり、かつ左側のかご側シーブ13aの上方に位置している。
図11に概略的に示すように、乗りかご5を吊り下げるメインロープ35の第1の部分35aは、トラクションシーブ30から垂下された後、第1のそらせシーブ32a,32bを経由して第2のそらせシーブ34に向けて上方に延びている。さらに、第1の部分35aは、第2のそらせシーブ34から垂下された後、乗りかご5のかご側シーブ13a,13bを経由して乗りかご5の上方に導かれている。第1の部分35aの上端は、第1の梁17の右端部に固定した第1のロープヒッチ36に連結されている。そのため、メインロープ35の第1の部分35aは、乗りかご5を2:1ローピングで昇降路1内に吊り下げている。
釣り合い錘6を吊り下げるメインロープ35の第2の部分35bは、トラクションシーブ30から垂下された後、釣り合い錘6の錘側シーブ15a,15bを経由して釣り合い錘6の上方に導かれている。第2の部分35bの上端は、第2の梁18に固定した第2のロープヒッチ37に連結されている。そのため、メインロープ35の第2の部分35bは、釣り合い錘6を2:1ローピングで昇降路1内に吊り下げている。
このような構成によると、トラクションシーブ30を駆動する円筒状の駆動装置31は、第1の梁17と第2の梁18との間を結ぶ第3の梁20の上に固定されて、この第3の梁20と平行に配置されている。さらに、メインロープ35から荷重を受けるトラクションシーブ30は、左側の錘用ガイドレール4aの真上に位置している。
このため、駆動装置31およびトラクションシーブ30が、かご用ガイドレール3aの上端と錘用ガイドレール4aの間を結ぶ直線の上に位置するので、これらガイドレール3a,4aに対する駆動装置31の重量バランスが適正となり、ガイドレール3a,4aに複雑な曲げモーメントが加わるのを防止できる。
しかも、かご用ガイドレール3a,3bの上端部および錘用ガイドレール4a,4bの上端部は、支持枠41によって互いに結合されているので、駆動装置31の重量およびメインロープ35からトラクションシーブ30に加わる荷重を四本のガイドレール3a,3b,4a,4bに分散させることができる。
加えて、第5の実施の形態においても、支持枠41の第1の梁17に第1のロープヒッチ36を固定するとともに、第2の梁18に第2のローピヒッチ37を固定している。そのため、メインロープ35から第1および第2のロープヒッチ36,37に加わる荷重を、枠組された支持枠41で受け止めて、この支持枠41から四本のガイドレール3a,3b,4a,4bに分散させることができる。よって、メインロープ35から第1および第2のロープヒッチ36,37に加わる荷重が特定のガイドレール3a,3b,4a,4bに集中することはない。
この結果、上記第1の実施の形態と同様に、昇降路1の上部に駆動装置31を固定する構造を簡素化しつつ、ガイドレール3a,3b,4a,4bの荷重負担を軽減できるといった利点がある。
上記第5の実施の形態および上記第1の実施の形態に共通する課題は、ガイドレール3a,3b,4a,4bの荷重負担を軽減することであり、この課題に対応する主要な発明特定要素は、駆動装置31を昇降路1の上部に固定する支持枠16の構成にある。第1および第5の実施の形態の支持枠16は、共にかご用ガイドレール3a,3bの上端部および錘用ガイドレール4a,4bの上端部の間を結んでいる。よって、第1および第5の実施の形態は、共通する課題に対応する共通の発明特定要素を備えている。
1…昇降路、1a,1b…側壁、1d…後壁、3a,3b…かご用ガイドレール、4a,4b…錘用ガイドレール、5…乗りかご、6…釣り合い錘、16,41…支持枠、17…第1の梁、18…第2の梁、19…第3の梁、20…第4の梁、30…トラクションシーブ、31…駆動装置、35…ロープ(メインロープ)、O1…回転軸線、O2…軸線。
Claims (13)
- 昇降路の左右の側壁に沿って起立する一対のかご用ガイドレールと、
上記昇降路の後壁に沿って起立する一対の錘用ガイドレールと、
上記かご用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する乗りかごと、
上記乗りかごの背後において上記錘用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する釣り合い錘と、
上記昇降路の上部に配置され、上記乗りかごおよび上記釣り合い錘を吊り下げるロープが巻き掛けられるとともに、上記昇降路の幅方向に延びる回転軸線を有するトラクションシーブと、
上記トラクションシーブを軸回り方向に駆動する駆動装置と、
上記駆動装置を上記昇降路の上部に固定する支持枠と、を具備するマシンルームレスエレベータであって、
上記支持枠は、
上記かご用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第1の梁と、
上記錘用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第2の梁と、
上記第1の梁と上記第2の梁との間を結んで上記昇降路の奥行き方向に延びる第3の梁および第4の梁と、を含み、
上記駆動装置は、上記トラクションシーブの回転軸線と同軸の軸線を有するとともに、この軸線を上記昇降路の幅方向に沿わせた状態で上記支持枠の上に固定されていることを特徴とするマシンルームレスエレベータ。 - 請求項1の記載において、上記駆動装置は、上記第1の梁の上に固定されているとともに、上記トラクションシーブは、一方のかご用ガイドレールの上方に位置することを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項2の記載において、上記支持枠に上記ロープの上端が連結される一対のロープヒッチを設けたことを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項3の記載において、上記かご用ガイドレールと上記第1の梁との間、および上記錘用ガイドレールと上記第2の梁との間に夫々弾性部材が介在されていることを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項1の記載において、上記第3の梁は、上記昇降路の一方の側壁に沿うように上記第1の梁の一端と上記第2の梁の一端との間に架け渡されているとともに、上記第4の梁は、上記第3の梁よりも上記昇降路の他方の側壁の方向に離れた位置で上記第1の梁と上記第2の梁との間に架け渡され、上記駆動装置は、上記第3の梁と上記第4の梁との間に跨った状態で上記支持枠の上に固定されていることを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項1の記載において、上記トラクションシーブは、上記昇降路を鉛直方向に沿う上方から見た時に、上記昇降路の一方の側壁と上記乗りかごの側面との間に位置することを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項6の記載において、上記トラクションシーブから上記釣り合い錘に向けて上記ロープを導く第1および第2のそらせシーブをさらに備えており、上記第1のそらせシーブは、上記昇降路を鉛直方向に沿う上方から見た時に、上記昇降路の一方の側壁と上記乗りかごの側面との間に位置するとともに、上記第2のそらせシーブは、上記昇降路の後壁の上部に位置することを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項1の記載において、上記乗りかごは、上記ロープが巻き掛けられる一対のかご側シーブを有し、上記かご側シーブおよび上記かご側ガイドレールは、上記乗りかごを鉛直方向に沿う上方から見た時に、夫々上記乗りかごの重心を間に挟んで対称に配置されていることを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 昇降路の左右の側壁に沿って起立する一対のかご用ガイドレールと、
上記昇降路の後壁に沿って起立する一対の錘用ガイドレールと、
上記かご用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する乗りかごと、
上記乗りかごの背後において上記錘用ガイドレールに案内されて上記昇降路内を昇降する釣り合い錘と、
上記昇降路の上部に配置され、上記乗りかごおよび上記釣り合い錘を吊り下げるロープが巻き掛けられるとともに、上記昇降路の奥行き方向に延びる回転軸線を有するトラクションシーブと、
上記トラクションシーブを軸回り方向に駆動する駆動装置と、
上記駆動装置を上記昇降路の上部に固定する支持枠と、を具備するマシンルームレスエレベータであって、
上記支持枠は、
上記かご用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第1の梁と、
上記錘用ガイドレールの上端部の間を結んで上記昇降路の幅方向に延びる第2の梁と、
上記第1の梁の一端と上記第2の梁の一端との間を結んで上記昇降路の一方の側壁に沿うように上記昇降路の奥行き方向に延びる第3の梁と、を含み、
上記駆動装置は、上記トラクションシーブの回転軸線と同軸の軸線を有するとともに、この軸線を上記昇降路の奥行き方向に沿わせた状態で上記第3の梁の上に固定されていることを特徴とするマシンルームレスエレベータ。 - 請求項9の記載において、上記トラクションシーブは、一方の錘用ガイドレールの上方に位置することを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項10の記載において、上記支持枠に上記ロープの上端が連結される一対のロープヒッチを設けたことを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項10の記載において、上記トラクションシーブは、上記昇降路を鉛直方向に沿う上方から見た時に、上記搬送路の後壁と上記乗りかごの後面との間に位置することを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
- 請求項12の記載において、上記トラクションシーブから上記乗りかごに向けて上記ロープを導く複数のそらせシーブをさらに備えており、これらそらせシーブは、上記昇降路を鉛直方向に沿う上方から見た時に、上記昇降路の一方の側壁と上記乗りかごの側面との間に位置することを特徴とするマシンルームレスエレベータ。
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