JP2009073280A - スクータ型車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクータ型車両は、運転者が着座時に足を載置するステップフロア56Lと、このステップフロア56Lの後部に一体に形成され搭乗者が着座時に足を載置する搭乗者用ステップ65Lと、ステップフロア56Lの下方から搭乗者用ステップ65Lの下方まで延設されステップフロア56Lが取り付けられるステー部材15Lとを備え、ステー部材15Lには、車両の側方に延出する支持部材67が取り付けられ、この支持部材67には、搭乗者用ステップ65Lを載置する平坦面76Lが設けられている。
【選択図】図8
Description
第2締結部材が露出しないため、部品点数の増加を抑えながら、車両の外観性を高く保つことが可能となる。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、スクータ型車両としての自動二輪車10は、ヘッドパイプ11の上部から斜め後下に延びているメインフレーム12L、12R(手前側の符号12Lのみ示す。)と、前記ヘッドパイプ11の下部から斜め後下に延び、次いで略下に延び、最後に後方に延びて前記メインフレーム12L、12Rに連結されているダウンフレーム13L、13R(手前側の符号13Lのみ示す。)と、これらのダウンフレーム13L、13Rに取り付けられるとともに平面視で略並行に配置され後述するステップフロアを支持するステー部材15L、15R(手前側の符号15Lのみ示す。)と、メインフレーム12L、12Rの後部から斜め後上に延びているシートレール14L、14R(手前側の符号14Lのみ示す。)と、このシートレール14L、14Rの中間点16L、16R(手前側の符号16Lのみ示す。)とメインフレーム12L、12Rの後端部との間を連結しているミドルフレーム17L、17R(手前側の符号17Lのみ示す。)と、これらのミドルフレーム17L、17Rの上部と前記シートレール14L、14Rの後部との間を連結しているレールステー18L、18R(手前側の符号18Lのみ示す。)と、前記シートレール14L、14Rとミドルフレーム17L、17Rとの間に掛け渡してピボット軸19を支持しているピボットプレート21L、21R(手前側の符号21Lのみ示す。)と、これらのピボットプレート21L、21Rにピボット軸19を介して下方に延びているリンク部材22と、このリンク部材22及び支持軸23を介して後方に延びており上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねるパワーユニット24と、このパワーユニット24の後端部とシートレール14Lとの間に掛け渡しているリヤクッションユニット25Lと、パワーユニット24の後部に設けた駆動軸としての後輪車軸26と、この後輪車軸26に取り付けた後輪27と、車体フレーム31の構成要素としてのシートレール14L、14Rに取り付けられ運転者が座るフロントシート33と、このフロントシート33の後方に配置され同乗者が座るリヤシート34と、このリヤシート34の周囲を囲うリヤスポイラ35と、前部のヘッドパイプ11に転舵自在に取り付けられているフロントフォーク36と、このフロントフォーク36に前輪車軸37を介して取り付けられている前輪38と、フロントフォーク36の上端部に取り付けられているステアリングハンドル41とを備える。なお、パワーユニット24にはエンジン42を含む。
前輪38の後方でダウンフレーム13L、13Rの前方には、エンジン42を冷却するラジエータユニット43が配置されている。
自動二輪車10は、前から後に、走行中の風よけとしての風防板52と、この風防板52に連続して設けられ車両の前部を覆うフロントカウル53と、ステアリングハンドル41とフロントシート33の間に配置され車両の前部から中間部にかけて側方を覆う前サイドカバー55L、55R(手前側の符号55Lのみ示す。)と、この前サイドカバー55L、55Rの下方に連続して設けられ車両側方のカバーを兼ねるとともに運転者が足を載せるステップフロア56L、56R(手前側の符号56Lのみ示す。)と、このステップフロア56L、56Rの下方に連続して設けられ車両の側方下部を覆うフロアスカート57L、57R(手前側の符号57Lのみ示す。)と、前サイドカバー55L、55Rとステップフロア56L、56Rの後方に連続して設けられ車両の中間部から後部にかけて側方を覆う後サイドカバー58とを備える。図中、61は前輪38の上方を覆うフロントフェンダ、62は後輪27の上方を覆うリヤフェンダである。
なお、着座シート54は、フロントシート33とリヤシート34とからなる。
なお、以下の説明において、左のステップフロアの取付構造を説明するが、右のステップフロアの取付構造は、左のステップフロア取付構造と左右対称形であり、同一構造を有するので説明を省略する。
ステー部材15Lは、ステップフロア56Lの下方から搭乗者用ステップ65Lの下方まで延設されており、ステップフロア56L及びこのステップフロア56Lに取り付けたフロアスカート57Lを支持するというものである。
ステップフロア56L及びフロアスカート57Lの取付構造の詳細は、次図以降で説明する。
また、第2ブラケット83は、支持部材67に設けられるとともに搭乗者用ステップ65をステー部材15Lに固定する固定部80としての第2固定部81に固定されている。
ステー部材15Lを挟むように左右から搭乗者用ステップ65を固定するようにしたので、搭乗者用ステップ65Lを一層強固に固定することができる。
具体的には、搭乗者ステップ65Lの下面65kから斜め下方に第3ブラケット93が延設され、この第3ブラケット93に外方からフロアスカート57Lをセットされ、第2締結部材84を介して搭乗者ステップ65Lに取り付けられている。
なお、本実施例において、第2締結部材84には、タッピングスクリューねじを利用した。図中、97aは金属クリップ、97bは金属クリップ97aに溶接されている溶接ナットである。
フロアスカート57Lを搭乗者用ステップ65Lに取り付ける第2締結部材84は、椀状部78Lの内部に配置されているので、車両の側方から見て、第2締結部材84が露出することはない。
なお、ステップフロア56Lにフロアスカート57Lを仮止め可能にする構成については、後で説明する。
ステップフロア56Lに設けた係合穴94hに、フロアスカート57Lに設けた係合部57Lkが係合可能に設けられているので、組立時に、ステップフロア56Lにフロアスカート57Lを仮止めを伴う仮組立を行った後に、各部品の位置及び工具の位置を大きく動かすことなく、速やかに、締結部材74、84の締付けを伴う本組立作業に移ることができ、組立の効率を高めることができる。
ステー部材15Lから水平方向内方に延設した第1支持部材67aにステップフロア56Lを載置し、上方からねじ部材87で取り付け、このねじ部材87の上方に薄板状の足載プレート88を取り付けた。ねじ部材87の頭部87hは、足載プレート88によって覆われるので、車両の外観性が損なわれる心配はない。ねじ部材87は、フランジ付ボルトである。
ステップフロア56Lの下面にフロアスカート57Lのフランジ面57Lfを当て、上方からねじ部材89で取り付け、このねじ部材89の上方に薄板状の足載プレート88を取り付けた。ねじ部材89の頭部89hは、足載プレート88によって覆われるので、車両の外観性が損なわれる心配はない。
図5に戻って、ステー部材15Lには、支持部材67cが取り付けられ、この支持部材67cには、搭乗者用ステップ65Lを載置する平坦面76Lが設けられ、この平坦面76Lにて、搭乗者用ステップ65Lを支持するようにした。
さらに、ブラケットは、1つでも2つでも良いものとする。
本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、例えば、スノーモービルなどの一般の車両に適用することは差し支えない。
Claims (6)
- 運転者が着座時に足を載置するステップフロアと、このステップフロアの後部に一体に形成され搭乗者が着座時に足を載置する搭乗者用ステップと、前記ステップフロアの下方から前記搭乗者用ステップの下方まで延設され前記ステップフロアが取り付けられるステー部材とを備えるスクータ型車両において、
前記ステー部材には、車両の側方に延出する支持部材が取り付けられ、この支持部材には、前記搭乗者用ステップを載置する平坦面が設けられていることを特徴とするスクータ型車両。 - 前記搭乗者用ステップには、前記ステップフロアに対して上方に隆起され椀状に形成される椀状部が設けられ、この椀状部の内部に前記支持部材が配置されていることを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両。
- 前記搭乗者用ステップの下面から下方に延出され前記ステー部材に取り付けられるブラケットが、前記ステー部材を挟むように複数設けられ、前記ブラケットのうちの1つは、前記支持部材に設けられ前記搭乗者用ステップを固定する固定部に固定され、前記ブラケットのうちの他の1つは、前記ステー部材を跨いで前記支持部材と反対側に設けられた別の固定部に固定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスクータ型車両。
- 前記ブラケットは、第1締結部材によって、車両の側方から前記ステー部材に取り付けられ、前記ステップフロアの下方を覆うフロアスカートが前記第1締結部材を覆うように配置されるとともに、このフロアスカートを前記搭乗者用ステップに取り付ける第2締結部材は、前記椀状部の内部に配置されていることを特徴とする請求項3記載のスクータ型車両。
- 前記フロアスカートは、前記第1締結部材の後方近傍にて、前記第2締結部材によって前記ステップフロアに固定されているとともに取り付けられていることを特徴とする請求項4記載のスクータ型車両。
- 前記フロアスカートは、前記第2締結部材の近傍にて、前記ステップフロアと係合されているとともに結合されていることを特徴とする請求項4又は請求項5記載のスクータ型車両。
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