JP2009070617A - 電力・光複合プラグ受および電力・光複合差込接続器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の電力線用プラグ受と、複数の光信号線用プラグ受と、電力・光複合差込プラグと、電力・光複合差込プラグを介して入力された光信号を光信号線用プラグ受けに出力するとともに、複数の前記光信号線用プラグ受けを介して入力された光信号を電力・光複合差込プラグに出力する信号伝送部と、を備える。
【選択図】図1
Description
この場合、LANを形成する端末として のパソコンには当然にそれぞれ電力供給と光ファイバ接続が必要になるので、パソコンはその電源部とコンセント間を上述の電源コードで接続するとともに、光端子とLANのHUB(ハブ)間を光ケーブルで接続している。
そこで、配線輻輳の対策として、例えば特許文献1や特許文献2等には電源コードと光ケーブルを一体化した複合ケーブルが提案されている。
すなわち、これらの複合ケーブルは、電源線と光ファイバとを共通のシースに埋設して、全体を1本のケーブルとしている。
上記文献等に提案された電源コードと光ケーブルを一体化した複合ケーブルによれば、途中の配線の本数が減じて簡単化されるという利点が得られる。
一方、上記従来の複合ケーブルは、一系統の電力線および光ファイバを接続するに留まっており、マルチタップとしての機能を有するものではなかった。
したがって、例えば、複数のパソコンに対し、それぞれ電源コードと光ケーブルを接続しようとする場合には、やはり配線が輻輳することとなっていた。
また、本発明の電力・光複合差込接続器は、光信号を入出力する光信号入出力部および電極を備えた電力・光複合差込プラグと、上記電力・光複合プラグ受と、前記電力・光複合差込プラグを介して入力された光信号を複数の前記電力・光複合プラグ受けに出力するとともに、前記複数の前記電力・光複合プラグ受を介して入力された光信号を前記電力・光複合差込プラグに出力する信号伝送部と、を備えたことを特徴としている。
また、前記信号伝送部には、前記電力・光複合差込プラグを介して複数の光信号が入力され、前記信号伝送部は、複数系統の光伝送路を有し、入力された複数の光信号を各電力・光複合プラグ受に所定の前記光伝送路を介して出力するとともに、複数の前記電力・光複合プラグ受を介して入力された複数の光信号を所定の前記光伝送路を介して前記電力・光複合差込プラグに出力するようにしてもよい。
[1]第1実施形態
図1は、実施形態の電力・光複合差込接続器としてのテーブルタップの概要構成ブロック図である。
図2は、テーブルタップの接続状態の説明図である。
テーブルタップ100は、大別すると、テーブルタップ本体110と、差込プラグ60と、を備えている。この場合において、テーブルタップは、電力・光複合差込接続器として機能しており、差込プラグ60側から入力される光信号は、波長多重信号とされている。
本実施形態において、光信号として、波長多重信号を用いているのは、1本の光ファイバで、光LANに用いる全二重通信の上り信号、下り信号、USBの電気信号を光信号に置き換えて利用するUSB信号及び光信号として利用するテレビ信号を同時並行して取り扱うためである。すなわち、LAN光デバイス、USB光デバイスあるいはテレビ信号光デバイスの夫々で違う光波長(目的の単波長信号)を用いて光通信を行うためである。
この場合において、第1プラグ受112と、第2プラグ受113は、物理的には同一構成を採っている。また、2つ以上のLAN接続機器が同時に通信しないように、これらのLAN接続機器のアクセス方式としては、光信号の衝突回避が行えるものを採用している。例えば、アクセス方式として、CSMA/CD方式を用いる。
コンセント30は、配電盤10から電力供給線18とアース線19が延びている。配電盤10は商用電力線12につながっている。
配電盤10には、LANを形成するためのハブ(HUB)14が設けられており、ハブ14からは光ファイバ20がコンセント30へ延びている。
配電盤10とコンセント30の間は、VVF(ビニル絶縁ビニルシース平形ケーブル)に光ファイバを複合化した複合ケーブル16を用いている。
コンセント30は、表プレート32とその裏側に結合されたフレーム36とで形成されるケーシング31内に2本の電力電極40とアース電極45を収納している。ここで、フレーム36は樹脂製で、電力電極40とアース電極45はフレーム36にモールドされ、それぞれフレームの底壁から表プレート32へ向けて立ち上がっている。
電力電極40とアース電極45は、それぞれの根元部に、フレーム36外部から差し込まれる電力供給線18およびアース線19に楔状に係合する電線接続部41、46を備えているので、電力供給線18やアース線19は剥き出した芯線を差し込むだけで各電極と接続され、抜けにくくなっている。
なお、コンセント30の電力電極40の通電部42には、差込プラグ60の電力電極との接触面側に凸となる膨出部43が形成されている。
アース電極45はフレーム36の底壁から立ち上がってから表プレート32にそって電力電極40側へ所定量オフセットし、その先端が通電部47となっており、全体としてL字形状となっている。
表プレート32には、各電力電極40(通電部42)およびアース電極45(通電部47)に対応させた部位に、プラグの電力電極を迎え入れる電極挿入穴33、34とアース電極を迎え入れる電極挿入穴35が設けられている。
図3に示すように、電力電極用の電極挿入穴33、34は、所定間隔で対向して平行に配置され、アース電極用の電極挿入穴35は電極挿入穴33、34の中間位置下方に配置されている。この3つの電極挿入穴の配置は例えば市場に流通しているコンセントと同一規格(例えばJIS C8303 2極接地極付コンセント)である。
なお、図2は、図3におけるA−A部断面に相当し、1対の電力電極40のうち一方のみを示し、電力供給線18および後述の電源線88も片側のみ示している。
フレーム36には、さらにその底壁から表プレート32に達する光コネクタ支持部37が設けられている。
光コネクタ支持部37は、プラグのアース電極の抜き差し方向と平行なスライド孔38を備え、そのスライド孔38をアース電極45の通電部47と整合させてある。このため、スライド孔38の側壁は一部切り欠いてアース電極45の通電部47がスライド孔38内に臨むようになっている。また、スライド孔38はフレーム36の底壁を貫通している。
ガイドピン54は、ガイド穴39を貫通して側壁外部に突出し、その先端と光コネクタ支持部37の表プレート32側端部との間に引張りバネ55が設けられている。これにより、光コネクタ50は表プレート32方向へ常時付勢されて、自由状態では一端がアース電極45の通電部47に接近した位置にある。
光コネクタ50はその軸心を貫通するフェルール孔56(=スリーブとして機能)を備えた本体51(=レセプタクルとして機能)と、スプリング収容室53を備えたキャップ52と、からなり、ガイドピン54は本体51から延びている。
フェルール孔56にはコネクティングブロック92に支持されたフェルール90がキャップ52側から挿入される。
図5(a)は縦断面、図5(b)は、図5(a)におけるB−B部断面を示す。
本実施形態においては、フェルールとして、2芯用のフェルールを用いている。配電盤10から延びる光ファイバ心線20a(2本の光ファイバ素線を被覆したもの)の被覆を剥いて光ファイバ素線20bがフェルール90と結合したコネクティングブロック92に差し込まれ、さらに光ファイバ素線20bの保護部材を剥いた光ファイバ20cがフェルール90の先端まで延びて埋め込まれている。
このフェルール90は、例えばステンレス鋼(SUS)やジルコニアセラミック製であり、その先端は光ファイバ20cの端面とともに、その軸方向に対して垂直面となるように研磨されている。
特に図5(b)に示すように、フェルール90の横断面は一部カットした半円形状とされている。
なお、本願では、光ファイバ心線20a、光ファイバ素線20bおよび光ファイバ素線内の光ファイバ20cは、特に区別する必要のない限り一括して「光ファイバ」20として説明している。
キャップ52は、ねじ込みまたは接着により本体51のアース電極45の通電部47から遠い側)に固定され、スプリング収容室53に配したスプリング58がコネクティングブロック92を付勢してフェルール孔56の通電部47から遠い側の開口端面に押し付けている。
光コネクタ50の本体51のフェルール孔56はフェルール90の横断面の形状と整合する半円形状の断面を有している。これにより、光コネクタ50の本体51に対するフェルール90の軸回りの姿勢が規定される。光コネクタ50の本体51の表プレート32に対向する端面には、後述するプロテクタ部を受け入れるスリット59が形成されている。
差込プラグ60は、コンセント30に差し込まれて、複合ケーブル86の電源線88と光ファイバ20’をそれぞれ配電盤10側の電力供給線18と光ファイバ20とに接続し、また複合ケーブル86のアース線89をアース線19と接続する。
差込プラグ60は、樹脂モールドにより電力電極65とアース電極70を固定支持するキャッププレート61と、このキャッププレート61で開口を封されるケース62とからなる。キャッププレート61の表面はコンセント30の表プレート32に対する対向面となる。
図6に示すように、各電極65、65、70の配置は、コンセント30の電極挿入穴33、34、35に対応して、市場に流通しているものと同一規格である。アース電極70は、例えば家屋壁面に設置された既設の商用電源コンセントのアース電極に差込可能の横断面を有している。
なお、図2、図6では、理解を容易にするためアース電極70の太さを、実際よりも大きく描いている。
電力電極65の接触部の先端寄りには、コンセント30の電力電極40の通電部42に形成された膨出部43と係合する丸穴66が設けられている。膨出部43と丸穴66の係合関係は公知の構造であり、これにより差込プラグ60の抜け防止機能を高めている。
アース電極70も一端がキャッププレート61の壁面から外方へ垂直に延びて、コンセントのアース電極45の通電部47との接触部となる。アース電極70の他端はケース62内においてアース線89との接続部となっている。この場合において、通電部47を弾性を有する弾性導通部材で構成するようにすれば、より電気的接触を確実にすることができる。
アース電極70は外方先端部に底壁72を備える筒部71と、筒部71の先端(底壁72)よりも外方へ延びるプロテクタ部78を備えている。
筒部71のキャッププレート61からの突出長さは電力電極65よりも短く設定されている。
筒部71内の先端側にはフェルール90’を支持したコネクティングブロック92’がスライド可能に収容され、根元側には内筒73が挿入固定されて、内筒73の先端とコネクティングブロック92’の間にスプリング58’が配されている。コネクティングブロック92’はスプリング58’により付勢されて、筒部71の底壁72に押し付けられる。コネクティングブロック92’から延びるフェルール90’は底壁72に設けた孔75を貫通して外方へ伸びている。
なお、フェルール90’およびコネクティングブロック92’の各形状とサイズは、図4に示したフェルール90およびコネクティングブロック92のものと同一である。
プロテクタ部78がフェルール90’を囲む範囲は、横断面において半円以上とするのが好ましい。また、プロテクタ部78の長さは、コネクティングブロック92’が底壁72に押し付けられたときのフェルール90’の最大突出長さと同じか、わずかに短くするのが好ましい。
光ファイバ20’とコネクティングブロック92’およびフェルール90’との接続構造は図5に示したのと同じである。
差込プラグ60の電力電極65は、図8に示すように、コンセント30の電力電極40の通電部42に接触して電力通電状態となり、電力供給線18と電源線88が接続される。
差込プラグ60のアース電極70はその筒部71がコンセント30のアース電極45の通電部47に接触してアース線19とアース線89が接続される。
そして、筒部71の先端から突出したフェルール90’がコンセントの光コネクタ50のフェルール孔56に進入して、その先端がフェルール孔内に収納されていたフェルール90の先端と突き合わされて当接する。
なお、この間、筒部71から突出するフェルール90’を保護するプロテクタ部78は光コネクタ50のスリット59に受け入れられるので、光コネクタ50と干渉することはない。
したがって、電源線88等と光ファイバ20’を一体化した複合ケーブル86と組み合わせることにより接続部周りの配線も簡素化される。
また、さらにテーブルタップ100の第1プラグ受112あるいは第2プラグ受113に他のテーブルタップ100の差込プラグ60を差し込むという簡単な操作だけで、電力線および光ファイバの延長が可能となり、何ら工事を行うことなく、ユーザのシステム拡張が行えることとなる。
なお、2芯の光ファイバ20、20’を用いた例を示したが、光ファイバの芯数は必要に応じて設定すればよく、芯数に対応したフェルールを用いればよい。
特に単芯の場合にはフェルールの軸心に光ファイバを設定することにより、姿勢を規制する必要なく、フェルールの横断面を円形とすることができる。
また、オス側およびメス側の各電力電極およびアース電極の配置、サイズは商用電源用のプラグ、コンセントの規格にそうものとしたが、規格の改定、あるいは国ごとに規格が異なる場合には、それぞれの地域における規格を満たすよう適宜設定すればよい。
プロテクタ部78はアース電極70の筒部71から突出するフェルール90’の周囲の一部をカバーするものとしたが、全周を囲むものとしてもよい。
また、単芯フェルールを各電力電極に割り振ることも可能である。この場合、コンセント側の光コネクタ50も対応する電力電極の軸方向裏側に配置する。いずれの電極に支持させる場合も、複合ケーブル86の断面構造を採用することにより光ファイバが中心軸上に配置されるので、引き回しが容易となる。
この場合、光コネクタ50のフェルール孔56もプラグ側のフェルールと対応させて大径とする。
さらには、光コネクタ50を電力電極あるいはアース電極に兼用させることもできる。
そこで、このような場合には、電力線および光ファイバが引き込まれているコンセント30に接続されたテーブルタップ100(以下、親テーブルタップ100Pとする)に内蔵されたワイヤレスUSB回路116を動作させ、電力線のみで、光ファイバが引き込まれていない他のコンセントに接続されたテーブルタップ100(以下、子テーブルタップ100Cとする)に内蔵されたワイヤレスUSB回路116がUSBデバイス(あるいはUSBホスト)として機能し、ワイヤレスUSB接続により子テーブルタップ100Cに接続された機器も親テーブルタップ100Pに接続された光ファイバを介した光通信ネットワークを利用することが可能となる。
図9は、初期接続時の手順説明図である。
図10は、初期接続時の処理シーケンスである。
まず、ユーザは、電力線のみで、光ファイバが引き込まれていない他のコンセントに接続する予定のテーブルタップ100である子テーブルタップ100Cの差込プラグ60を親テーブルタップの第1プラグ受112あるいは第2プラグ受113に差し込む(ステップS1)。
これにより子テーブルタップ100Cには、電力線から電源が供給され、電源回路111からワイヤレスUSB回路116およびLAN・USBプロトコル変換部118に電力が供給される。
この結果、ワイヤレスUSBデバイスとして機能する子テーブルタップ100CのワイヤレスUSB回路116は、コネクション鍵の要求を行い、自己のデバイスIDを同報送信する(ステップS11)。
つづいて親テーブルタップ100PのワイヤレスUSB回路116は、自己のホストIDとコネクション鍵を通知する(ステップS13)。
これにより、子テーブルタップ100CのワイヤレスUSB回路116は、ステップS11のコネクション鍵の要求タイミングから所定時間内にコネクション鍵が通知されたか否かを判別する(ステップS14)。
そして、子テーブルタップ100Cは、ワイヤレスUSB回路116を、以降、ワイヤレスUSBホストとして機能させることとなる(ステップS16)。
ステップS14の判別において、コネクション鍵の要求タイミングから所定時間内にコネクション鍵が通知されなかった場合には(ステップS14;No)、子テーブルタップ100Cは、ワイヤレスUSB回路116をワイヤレスUSBデバイスとして機能させ(ステップS17)、いずれかのワイヤレスUSBホストに無線接続を試みる(ステップS18)。
ステップS19の判別において、子テーブルタップ100Cは、ワイヤレスUSB回路116がいずれかのワイヤレスUSBホストに接続できた場合には(ステップS19;Yes)、自己はワイヤレスUSBデバイスとして機能すれば良いので、そのままの状態を保持する。
ステップS19の判別において、子テーブルタップ100Cは、ワイヤレスUSB回路116がいずれのワイヤレスUSBホストにも接続できなかった場合には(ステップS19;No)、自己がワイヤレスUSBホストとして機能する必要があるので、以降、ワイヤレスUSB回路116をワイヤレスUSBホストとして機能させることとなる。
これらの結果、電力線のみで、光ファイバが引き込まれていない他のコンセントに接続された子テーブルタップ100Cに内蔵されたワイヤレスUSB回路116が、USBデバイスあるいはUSBホストとして機能し、ワイヤレスUSB接続により子テーブルタップ100Cに接続された機器も親テーブルタップ100Pに接続された光ファイバを介した光通信ネットワークを利用することが可能となる。
また、各ワイヤレスUSB回路116は、非LANフレームデータであるUSBデータを抽出してUSB光デバイス117に出力する。
これらの結果、LAN光デバイス119は、LANフレームデータ処理部として機能し、LANフレームデータの処理を行う。また、USB光デバイス117は、非LANフレームデータ処理部として機能し、非LANフレームデータとしてのUSBデータを処理する。
以上の説明は、電力・光複合差込接続器をテーブルタップとして単体で構成する場合であったが、図11に示すように、電力・光複合差込接続器を差込プラグ60および電源ユニット130として構成し、所望の機器の機能に対応するマザーボード140A〜140Cに当該機器に対応する光デバイスおよび信号処理回路を設けることにより、電力・光複合差込接続器を各種機器と一体化した装置を構成することができる。
具体的には、図11は、LAN機器を電力・光複合差込接続器と一体化した場合の構成例であり、マザーボード140Aは、LANフレームデータ処理部として機能するLAN光デバイス119と、LANプロトコル処理を行うLANプロトコル処理部121を備えている。
また、図13は、テレビを電力・光複合差込接続器と一体化した場合の構成例であり、マザーボード140Cは、非LANフレームデータ処理部として機能するテレビ信号光デバイス124と、テレビ画像の表示を行うテレビ受像回路125と、を備えている。この図13に示すテレビ信号光デバイス124は、光ファイバを介した光通信ネットワークをテレビアンテナ配線として利用するものである。
上記各機器の電力・光複合差込接続器と一体化は一例であり、各種機器にも適用が可能である。
図14は、第2実施形態の説明図である。
以下に説明する第2実施形態において、上記第1実施形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
この第2実施形態の電力・光複合プラグ受としてのコンセント30Aは、第1の実施形態のコンセント30と同様に、表プレート32とその裏側に結合されたフレーム36とで形成されるケーシング31内に、2本の電力電極40とアース電極45とを収納している。フレーム36は樹脂製で、電力電極40とアース電極45はフレーム36にモールドされ、それぞれフレームの底壁から表プレート32へ向けて立ち上がっている。また、電力電極40とアース電極45は、それぞれの根元部に、フレーム36外部から差し込まれる電力供給線18およびアース線19に楔状に係合する電線接続部41、46を備えているので、電力供給線18やアース線19は剥き出した芯線を差し込むだけで各電極と接続され、抜けにくくなっている。
スライド孔38はフレーム36の底壁を貫通しており、スライド孔38の末端にはスプリング支持体52Bが嵌め込まれ、スプリング支持体52Bと光コネクタ本体51Aとの間にスプリング132が配設されている。光コネクタ本体51Aは、スライド孔38の内部でスライド可能に配設され、かつ、スプリング132によって、表プレート32側に付勢されている。
この図15に示すように、差込プラグ60がコンセント30Aに差し込まれた場合、差込プラグ60を構成するアース電極70が、アース電極45の通電部47に接して導通するとともに、光コネクタ本体51Aを、スプリング132の付勢力に抗して押し込む。
ここで、アース電極70のプロテクタ部78は、コンセント30Aの光コネクタ本体51Aに係合しつつ光コネクタ本体51Aを押し込む。光コネクタ本体51Aにはフェルール90’を位置決めするレセプタクルとして機能する孔部51Bが設けられているので、プロテクタ部78と孔部51Bとが嵌合することで、光コネクタ本体51Aが、差込プラグ60の差込に応じて付勢状態で後方へスライドしつつ、差込プラグ60を構成するフェルール90’を所定位置に導くので、コンセント30Aのフェルール90は、保護された状態で収納されているにも拘わらず、フェルール90と突き合わされ、確実に光的に結合することができる。
図16に示すように、コンセント30Aに通常のアース付差込プラグ60Nを差し込んだ場合、アース付差込プラグ60Nのアース電極71Nは、光コネクタ本体51Aに当接して、光コネクタ本体51Aを押し込む。このとき、アース電極71Nは、コンセント30Aのアース電極45の通電部47に接して導通し、アース付差込プラグ60Nの電力電極65は電力電極40と導通する。このように、コンセント30Aに通常のアース付差込プラグ60Nを差し込んだ場合も、確実に電気的に接続がなされるとともに、フェルール90が傷むこともない。
以上の説明においては、差込プラグ側で光ファイバに接続されたフェルールをアース電極に支持するものとして説明したが、アース電極の有無に関わらず、電力電極の横断面が筒状(あるいは、U字状)になっているものであれば、アース電極の代わりに電力電極にフェルールを支持させてもよい。また、単芯フェルールを各電力電極に割り振ることも可能である。この場合、コンセント側の光コネクタも対応する電力電極の軸方向裏側に配置する。いずれの電極に支持させる場合も、複合ケーブル86の断面構造を採用することにより光ファイバが中心軸上に配置されるので、引き回しが容易となる。
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
また、インターネット、LANなどの通信ネットワークを介して制御用プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
12 商用電力線
14 ハブ
16 複合ケーブル
18 電力供給線
19 アース線
20 光ファイバ
20’ 光ファイバ
20’ 光ケーブル
20a 光ファイバ心線
20b 光ファイバ素線
20c 光ファイバ
30 コンセント
31 ケーシング
32 表プレート
33 電極挿入穴
35 電極挿入穴
36 フレーム
37 光コネクタ支持部
38 スライド孔
39 ガイド穴
40 電力電極
41 電線接続部
42 通電部
43 膨出部
45 アース電極
47 通電部
50 光コネクタ
51 本体
51A 光コネクタ本体
52 キャップ
52A キャップ
52B スプリング支持体
53 スプリング収容室
54 ガイドピン
55 バネ
56 フェルール孔
56A フェルール孔
57 凹部
58 スプリング
58’ スプリング
59 スリット
60 差込プラグ
61 キャッププレート
62 ケース
65 電力電極
65 電極
66 丸穴
70 アース電極
71 筒部
72 底壁
73 内筒
75 孔
78 プロテクタ部
86 複合ケーブル
88 電源線
89 アース線
90 フェルール
90’ フェルール
92 コネクティングブロック
92’ コネクティングブロック
100 テーブルタップ
100C 子テーブルタップ
100P 親テーブルタップ
110 テーブルタップ本体
111 電源回路
112 第1プラグ受
113 第2プラグ受
114 光フィルタ
115 アンテナ
116 ワイヤレスUSB回路
117 USB光デバイス
118 LAN・USBプロトコル変換部
119 LAN光デバイス
120 光合分配器
124 テレビ信号光デバイス
125 テレビ受像回路
130 電源ユニット
132 スプリング
133 フレーム後端部
135 緩衝材
140A〜140C マザーボード
Claims (5)
- 光信号を伝送する光ファイバを保持固定するフェルールと、
外部の差込プラグを構成する電極が差し込まれた場合に、この電極に接して導通する通電部と、
前記外部の差込プラグを構成する電極に当接して、付勢状態で前記光ファイバの軸方向に沿って摺動可能とされ、前記外部の差込プラグを構成する電極に他の光ファイバがフェルールにより保持されている場合に、当該他の光ファイバのフェルールを位置決めするレセプタクルとして機能するコネクタ本体と、を備え、
前記通電部と、前記コネクタ本体とは、前記外部の差込プラグを構成する電極が差し込まれる仮想線上に並んで配置されること、
ことを特徴とする電力・光複合プラグ受。 - 光信号を入出力する光信号入出力部および電極を備えた電力・光複合差込プラグと、
請求項1記載の電力・光複合プラグ受と、
前記電力・光複合差込プラグを介して入力された光信号を複数の前記電力・光複合プラグ受けに出力するとともに、前記複数の前記電力・光複合プラグ受を介して入力された光信号を前記電力・光複合差込プラグに出力する信号伝送部と、
を備えたことを特徴とする電力・光複合差込接続器。 - 請求項2に記載の電力・光複合差込接続器において、
前記電力・光複合プラグ受けを複数備え、
前記光信号は、光波長多重信号であり、
前記信号伝送部は、前記電力・光複合差込プラグを介して入力された光信号を各前記電力・光複合プラグ受けに対応づけて分配して出力するとともに、複数の前記電力・光複合プラグ受けを介して入力された光信号を合成して前記電力・光複合差込プラグに出力する合成・分配器を備えたことを特徴とする電力・光複合差込接続器。 - 請求項2ないし請求項3のいずれかに記載の電力・光複合差込接続器において、
前記信号伝送部には、前記電力・光複合差込プラグを介して複数の光信号が入力され、
前記信号伝送部は、複数系統の光伝送路を有し、入力された複数の光信号を各電力・光複合プラグ受に所定の前記光伝送路を介して出力するとともに、複数の前記電力・光複合プラグ受を介して入力された複数の光信号を所定の前記光伝送路を介して前記電力・光複合差込プラグに出力することを特徴とする電力・光複合差込接続器。 - 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の電力・光複合差込接続器において、
外部のワイヤレスUSBホストに対しワイヤレスUSBデバイスとしてピアツーピア接続され、あるいは、外部のワイヤレスUSBデバイスに対しワイヤレスUSBホストとしてピアツーピア接続され、前記ワイヤレスUSBホストあるいは前記ワイヤレスUSBデバイスから、LANフレームデータあるいは非LANフレームデータを含む無線フレームデータを受信するワイヤレスUSB回路と、
前記LANフレームデータの処理を行うLANフレームデータ処理部と、
前記非LANフレームデータの処理を行う非LANフレームデータ処理部と、を備え、
前記ワイヤレスUSB回路は、前記無線フレームデータを解析し、前記LANフレームデータを抽出して前記LANフレームデータ処理部に出力し、前記非LANフレームデータを抽出して前記非LANフレームデータ処理部に出力する、
ことを特徴とする電力・光複合差込接続器。
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