JP2009070500A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009070500A
JP2009070500A JP2007239031A JP2007239031A JP2009070500A JP 2009070500 A JP2009070500 A JP 2009070500A JP 2007239031 A JP2007239031 A JP 2007239031A JP 2007239031 A JP2007239031 A JP 2007239031A JP 2009070500 A JP2009070500 A JP 2009070500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
optical disc
recording layer
dvd
curve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007239031A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Narisawa
賢司 成澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2007239031A priority Critical patent/JP2009070500A/ja
Publication of JP2009070500A publication Critical patent/JP2009070500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

【課題】
装着される光ディスクの種類を高速かつ正確に判別が可能な光ディスク装置を提供する。
【解決手段】
光ディスク1を低速で回転させるとともに、焦点距離が1mm以上ある対物レンズ21を有する光ピックアップ20を用いて、所定の移動範囲内で対物レンズ21をフォーカスランプさせ、このフォーカスランプにおいて、光ディスク1の記録層、表層で発生するFE信号のS字カーブの発生回数、各S字カーブの発生時刻、各S字カーブの振幅レベルを検出し、これらの結果により、装着された光ディスク1の種類を判別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置に係り、特に、装着される光ディスクの種類を高速かつ正確に判別することが可能な光ディスク装置に関する。
現在実用化されている光ディスクには、CD(Compact Disc)系に属するCD−ROM、CD−R、CD−RWや、DVD(Digital Versatile Disc)系に属するDVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等の種類がある。また、次世代の超高密度光ディスクとして、従来用いられていた赤色系レーザよりも波長が短く高密度の記録が可能な青色系レーザを用いて記録/再生を行なうBD(Blu-Ray Disc)、HD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)等も実用化され始めている。このうちDVD、HD DVD、及びBDにおいては、情報の記録/再生、または再生のみが行なわれる層である記録層が、1層だけでなく複数の層を有するものがある。更には、1枚の光ディスクに、例えばDVDの記録層とBDの記録層とが混在する等、異なる種類の記録層を有する光ディスクもある。
これらの光ディスクは、外形形状は同一であるが、記録層の物理的な構造が異なる。また、記録/再生を行なう為に必要なレーザの波長も異なる。
このように、記録層の物理構造や記録/再生を行なう為に必要なレーザ波長が異なる複数種類の光ディスクを、1台の光ディスク装置で正常に記録/再生を行なうためには、それぞれの光ディスクの特性にあったレーザや対物レンズを備える光ピックアップを用いなければならない。
従って、光ディスクに記録/再生を開始する前に、装着された光ディスクの種類を判別し、その光ディスクの種類に適応する光ピックアップを選択するための光ディスク判別処理は大変重要な処理である。
また、装置が起動してから記録/再生を開始できるようになるまでの時間は、できる限り短い方が利用者にとって好ましい。従って、この光ディスク判別処理はできる限り早く終了させることが重要である。
光ディスクの種類を判別する方法の従来例として、各光ディスクの特性に合った光ピックアップの対物レンズをディスク面と垂直方向に上下に移動させ(以下この動作をフォーカスランプと呼ぶ)、このときのフォーカスエラー信号(以下FE信号と呼ぶ)、トラッキングエラー信号(以下TE信号と呼ぶ)、総和信号(以下RF信号と呼ぶ)等の信号レベルの変化により、光ディスクの表層と記録層の層間距離を計測したり、各信号の最大振幅値を計測したりして光ディスク判別を行なうものが提案されている。
以下に、代表的な従来例を3つあげ、その概要を説明する。
[特許文献1:特開2003−217119号公報]
この従来例は、BD/CD/DVDの光ディスク判別方法についての提案である。BDは、BD用光ピックアップの対物レンズと光ディスク表面とのワーキングディスタンスが小さい。従って、このBDを前提としてワーキングディスタンスが小さい状態で、ワーキングディスタンスが大きいCD/DVDの光ディスク判別を行なおうとしてフォーカスランプさせると、対物レンズが光ディスク表面に接触してしまう。これを避けるため、先にCD/DVDを前提とした光ディスク表面と対物レンズのワーキングディスタンスが大きい状態にしておき、この状態でフォーカスランプを行って光ディスク判別を行なう。そして、その時のFE信号のS字カーブの振幅レベルが所定値以下の場合はBDと判断し、所定レベル以上の場合はCD/DVDと判断する。
なお、FE信号のS字カーブとは、フォーカスランプ時に対物レンズと光ディスクの表層及び記録層との間の焦点距離近傍でFE信号の振幅レベルがS字状に変化する現象のことである。このFE信号のS字カーブの詳細については後述する。
[特許文献2:特開2003−217135号公報]
この従来例は、各々の光ディスクの種類に対応する複数種類のレーザを光ディスクに照射してフォーカスランプさせる。そしてその各々の場合のFE信号のS字カーブを検出する。このうち、一番振幅が大きいFE信号のS字カーブを発生したレーザに対応する種類が、装着されている光ディスクの種類であるとして、光ディスク判別を行なうものである。
[特許文献3:特開2004−206753号公報]
この従来例は、フォーカスランプの上昇時と下降時にそれぞれ1回ずつ発生する、記録層の合焦点付近のFE信号のS字カーブの時間を測定する。そして、この測定により得られた時間によって、光ディスクの基板厚を知り、光ディスク判別を行うものである。
しかしながら、上記で説明した3つの従来例には、それぞれに以下に示すような問題がある。
[特許文献1:特開2003−217119号公報]
この従来例では、上記した通り、まず装着された光ディスクがCD/DVDであるかどうかを先に判別する。従って、装着された光ディスクがBDの場合、BDと判別するのに要する時間は、必ずCD/DVDの判別時間以上の時間となってしまう。
しかしながら、BDに対応している装置は、BDを主体に記録/再生が行なわれる場合が多いことが予想される。従って、装着された光ディスクがBDであると判断するのに要する時間が、装着された光ディスクがCD/DVDであると判断するまでに要する時間に比較して長くなってしまうのは問題である。
[特許文献2:特開2003−217135号公報]
この従来例では、光ディスクの回転を停止した状態でフォーカスランプさせて、その時に各記録層において発生するFE信号のS字カーブの数を数えて光ディスクの記録層の数を決定し、光ディスク判別を行なう。しかしながら、レーザを光ディスクが回転停止状態で記録層に照射した場合、回転状態で照射する場合に比較して非常に大きなエネルギーが記録層に加えられることになる。例えば、光ディスク中心点から22mm付近に光ピックアップが位置し、回転停止状態でレーザを照射した場合に記録層に加えられるエネルギーは、同じ位置で光ディスクが2000rpmで回転している状態でレーザを照射した場合に比較して数百倍のエネルギーとなる。従って、再生用の弱いパワーのレーザを照射したとしても、記録層が劣化する可能性があるという問題がある。(特にBDの場合、30分間同じトラックを再生し続けると、再生信号のジッタが若干劣化するという内部実験結果がある)
[特許文献3:特開2004−206753号公報]
上記に対して、本従来例では、光ディスクを回転させて、対物レンズをフォーカスランプして表層と記録層を通過する際に発生する2つのFE信号のS字カーブの時間間隔を測定する。この測定した時間間隔により、表層と記録層との間の厚みを算出する。しかしこの方法では、光ディスクに面振れがあると、フォーカスランプ時のFE信号のS字カーブ間の時間間隔が変化してしまうという問題がある。また面振れの度合いが大きいと、フォーカスランプにより発生させる対物レンズと光ディスクとの間の距離の変化に対して、面振れによって生じる対物レンズと光ディスク間の距離の変化の大きさが上回ってしまい、フォーカスランプにより実現させたい変化に対して逆の向きに対物レンズと光ディスク間の距離が変化してしまうという現象(以下、逆行現象と呼ぶ)が発生する場合がある。この逆行現象が発生すると、実際に取得したい信号であるフォーカスランプによる真のFE信号のS字カーブ以外に、実際には想定していないこの逆行現象によるFE信号のS字カーブが発生してしまう。従って、この逆行現象によってもフォーカスランプ時の正確なFE信号のS字カーブ間の時間間隔を測定できないという問題がある。
本出願人は、上記した各従来例の問題を解決し、記録層がN(但しNは自然数)層のBD、N層のDVD/HD DVD、CD、以上の3種類の光ディスクの判別処理を、高速に、かつ正確に、かつ記録層を劣化させること無く実現することが可能な技術を既に開示している。(特許文献4)
特開2003−217119号公報 特開2003−217135号公報 特開2004−206753号公報 特開2007−95144号公報
しかしながら、特許文献4の技術においては、記録層がN層のBD、N層のDVD/HD DVD、CD、以上の3種類の光ディスクの判別は可能であるが、DVDとHD DVDとの判別、及び、1枚の光ディスクに異なる種類の記録層(例えばBDの記録層とDVDの記録層等)が混在している光ディスクの判別は不可能であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、光ディスクの判別処理を、高速に、かつ正確に、かつ記録層を劣化させること無く実現できるという特許文献4の効果を維持しつつ、更に、記録層がN層のBD、N層のDVD、N層のHD DVD、CD、更には異なる種類の記録層が混在している光ディスクといった非常に多種類の光ディスクの判別が可能な光ディスク装置を提供することを目的とする。
そこで上記課題を解決するために本発明は、下記の装置を提供するものである。
(1)装着された光ディスクに、焦点距離が1mm以上の対物レンズを有するピックアップを用いてレーザ光を照射して、その照射したレーザ光の反射光により、前記光ディスクの種類を判別する光ディスク装置において、
前記光ディスクを回転させるディスク駆動手段を制御する第1の制御手段と、
前記対物レンズを前記光ディスクのディスク面と垂直方向に移動させるレンズ駆動手段を制御する手段であり、
前記光ディスクを前記ディスク駆動手段によって所定の回転数で回転させる際に、面振れにより発生する前記光ディスクの記録層におけるディスク面と垂直方向の移動速度に対して、前記対物レンズにおけるディスク面と垂直方向の移動速度が大になるように前記レンズ駆動手段を制御する第2の制御手段と、
前記反射光に基づいて、前記対物レンズと前記光ディスクとの距離に応じて電圧の振幅レベルが変化するフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
前記レンズ駆動手段が移動させる前記対物レンズの移動範囲を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスクのディスク表面に相当する位置とDVD(Digital Versatile Disc)の記録層に相当する位置とを含み、かつ、CD(Compact Disc)の記録層に相当する位置は含まない所定の範囲となるように制限するレンズ移動制限手段と、
前記フォーカスエラー信号生成手段から供給されるフォーカスエラー信号を用いて前記光ディスクの種類を判別する光ディスク判別手段と、
を有し、
前記光ディスク判別手段は、
前記レンズ移動制限手段で制限される前記所定の範囲の一方の端から他方の端への前記前記対物レンズの移動に伴い、前記対物レンズの焦点が前記光ディスクのディスク表面と記録層とを通過する際に前記フォーカスエラー信号がそれぞれ描くS字状の振幅レベル変化であるS字カーブの発生回数をカウントし、
そのカウントした発生回数が1回の場合は、装着された光ディスクの種類がCDであると判別し、
前記発生回数が2回以上の場合は、装着された光ディスクにおいて予め求めた前記S字カーブの振幅レベルのピーク値に基づいて設定される閾値を、前記2回以上発生したそれぞれの前記S字カーブの振幅レベルが越えたか否かを検出し、そのそれぞれの検出結果に基づいて、前記2回以上発生した前記S字カーブに対応づける複数の第1のフラグ情報を生成すると共に、
前記S字カーブが最後に発生した時点と、その直前に発生した時点との時間差データが、前記第2の制御手段で制御される前記対物レンズの移動速度に対応して定められる所定時間より大きいか否かを検出し、その検出結果に基づいて第2のフラグ情報を生成し、
前記発生回数と前記複数の第1のフラグ情報と前記第2のフラグ情報とに基づいて、装着された光ディスクの種類が、N(Nは自然数)層の記録層を有するDVDであるか、N層の記録層を有するHD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)であるか、N層の記録層を有するBD(Blu-Ray Disc)であるか、N層のDVDの記録層とM(Mは自然数)層のHD DVDの記録層とを有する光ディスクであるか、N層のDVDの記録層とM層のBDの記録層とを有する光ディスクであるか、N層のBDの記録層とM層のHD DVD記録層とを有する光ディスクであるかを判別する、
ことを特徴とする光ディスク装置。
本発明の光ディスク装置によれば、光ディスクの判別処理を、高速に、かつ正確に、かつ記録層を劣化させること無く実現できるという特許文献4の効果を維持しつつ、更に、記録層がN層のBD、N層のDVD、N層のHD DVD、CD、更には異なる種類の記録層が混在している光ディスクといった非常に多種類の光ディスクの判別が可能となる。
以下に、本発明の実施例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[全体構成]
図1は、本実施例による光ディスク装置のブロック構成図である。
本実施例の光ディスク装置は、複数種類の光ディスク(CD/N層DVD/N層HD DVD/N層BD等)に対して情報の記録/再生が可能な装置である。なお、光ディスク装置は、記録機能及び再生機能の両方を備えていなくてもよく、例えば、各種類の光ディスクに記録された情報の再生のみが可能な装置であってもよい。
光ディスク装置は、図1に示すように、光ピックアップ20、アナログ信号処理回路6、S字カーブ検出器8、ディスク判別情報生成器9、コントローラ10、RAM11、ROM12、フォーカスリミッタ13、アクチュエータ2を駆動するドライバ14、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ3等から構成される。また、光ピックアップ20は、更にその内部構成として、対物レンズ21、対物レンズ21を支持する弾性体及び対物レンズ21を駆動するためのコイルとからなるアクチュエータ2、レーザダイオード(LD)4、フォトディテクタ(PD)5、ビームスプリッタ7等を備える
なお、上記の光ピックアップ20は、説明の便宜上、複数種類の光ディスク(CD/DVD/HD DVD/BD)に対して対応が可能な光ピックアップを想定するが、それぞれの光ディスクの種類に応じた複数の光ピックアップを備える構成としても良い。この場合、ディスク判別処理には対物レンズと光ディスクとの間のワーキングディスタンスを1mm程度確保できる光ピックアップを用いる。
光ピックアップ20は、LD4が放射するレーザ光をビームスプリッタ7、アクチェータ2の対物レンズ21を介して光ディスク1に照射する。そしてその光ディスク1からの反射光はビームスプリッタ7により光路が変更されPD5へ入射される。ここで、ビームスプリッタ7は、LD4からのレーザ光は透過し、光ディスク1からの反射光は透過せずに反射する性質を持つ素子であるが、詳細内容は本実施例とは直接関係が無いので説明は割愛する。
LD4は、CD用の赤色系レーザ(波長:750nm)、DVD用の赤色系レーザ(波長:650nm)、及びBD、HD DVD用の青色系レーザ(波長:405nm)のいずれかの光を放射する。なお、図1では、説明の便宜上1つのLD4のみを記載しているが、実際の装置ではLD4はそれぞれの波長のものが複数存在することになる。
PD5は、受光した反射光をその光量に応じた電圧の電気信号に変換してアナログ信号処理回路6に出力する。
アナログ信号処理回路6は、PD5から供給される電気信号を用いて、光ディスク1と対物レンズ21との位置関係に応じて電圧の振幅レベルの変化するフォーカスエラー信号(以下FE信号と呼ぶ)、トラッキングエラー信号(以下TE信号と呼ぶ)を生成する。
ここでの位置関係とは、FE信号においては光ディスク1のディスク面と対物レンズ21とのフォーカス方向における位置関係のことであり、TE信号においては、光ディスク1にらせん状または同心円状に形成されている記録/再生トラックと対物レンズ21の焦点とのトラック方向における位置関係のことである。すなわちFE信号は、光ディスク1の記録層と対物レンズ21との距離に応じた振幅レベルを有する信号である。このFE信号によれば、対物レンズ21の焦点が記録層上に位置するか、記録層の表層側に位置するか、表層側とは反対側(奥)に位置するかを特定できる。
なお、TE信号に関しては、本実施例とは直接関係が無いので以後の説明は割愛する。
また、アナログ信号処理回路6は、FE信号、TE信号と同時に、総和信号(RF信号)も生成し、以降の信号処理回路(図示せず)へ出力するが、これに関しても本実施例とは直接関係が無いので以後の説明は割愛する。
アナログ信号処理回路6で生成されたFE信号、及びTE信号は、図示していないAD(アナログ−デジタル)変換器でデジタル信号に変換され、コントローラ10へ供給される。またFE信号は、同時にS字カーブ検出器8に供給される。
S字カーブ検出器8では、供給されたFE信号からノイズ成分を除去する。そして、フォーカスランプ時に、このノイズ成分が除去されたFE信号が描く1つ以上のS字カーブを検出して2値化したS字検出信号を生成すると共に、FE信号が描く1つ以上のS字カーブの振幅レベルを所定の閾値と比較して2値化したピーク検出信号を生成し、これら生成したS字検出信号とピーク検出信号とディスク判別情報生成器9に供給する。
このS字カーブ検出器8の詳細は後述する。
ディスク判別情報生成器9では、供給されるS字検出信号を基にS字カーブ検出回数をカウントすると同時に、S字検出信号がローレベル(L)からハイレベル(H)へ変化する時点の時刻情報であるS字カーブ発生時刻情報を記録する。
更に、S字検出信号によって認識できる各S字カーブ検出期間に、ピーク検出信号がHになった期間があったか否かも検出し、この検出結果を基に、各S字カーブに対応付けるピーク検出フラグ(特許請求の範囲における第1のフラグ情報)に"1”または"0”を設定する。
そして、上記で取得した、S字カーブ検出回数、各S字カーブ発生時刻情報、各ピーク検出フラグをコントローラ10に供給する。
このディスク判別情報生成器9の詳細は後述する。
コントローラ10は、フォーカスランプが終了したならば、ディスク判別情報生成器9から供給される、S字カーブ検出回数、各S字カーブ発生時刻情報、各ピーク検出フラグに基づいて、光ディスク1の種類を判別する。
この光ディスク1の種類の判別処理の詳細は後述する。
また、コントローラ10は、上記判別処理を実現するために、アクチュエータ2の対物レンズ21をフォーカスランプさせるためのフォーカスドライブ信号を生成し、フォーカスリミッタ13、ドライバ14を介してアクチュエータ2のコイルへ供給すると同時に、光ディスク1を所定の回転数で回転させるためのスピンドルドライブ信号をスピンドルモータ3へ供給する。
なお、コントローラ10は、ディスク判別処理後は、通常の記録/再生時におけるフォーカス制御、トラッキング制御、スピンドルモータ制御等も行なう。
フォーカスリミッタ13は、光ディスク判別時の対物レンズ21の移動範囲を制限するのに用いられるドライブ信号制限器である。
ドライバ14はアクチュエータ2のコイルを駆動するために電流を増幅するための電流増幅器である。
アクチュエータ2は、ドライバ14からのフォーカスドライブ信号によって光ディスク1のディスク面に対して垂直な方向( 以下、フォーカス方向と呼ぶ) に対物レンズ21を移動させる。
[詳細内容]
次に、上記した光ディスク装置が行なう光ディスク判別処理を詳細に説明する。
光ディスク装置に光ディスク1が正常に装着されたのを確認した後、光ディスク判別処理を実行する。この光ディスク判別処理によって、装着された光ディスク1の種類を予め認識しないと、光ディスク1の種類に適合した各種設定値を導くキャリブレーションや、光ディスク1の記録層へ焦点が合うように対物レンズ21を制御するフォーカスシングサーボ、焦点の位置を記録層のトラック上に保つように対物レンズ21を制御するトラッキングサーボ、ディスクの情報の読み出しや書き込み等、一連の通常動作を実行することが出来ない。
従って、この光ディスク判別処理によって正確に光ディスク1の種類を判別することは非常に重要である。また、操作性の面からは、光ディスク判別処理に要する時間を短縮し、できるだけ早く通常の記録/再生動作を開始できるようにすることも重要である。
本実施例では、対物レンズの焦点距離が1mm以上(つまりワーキングディスタンスが1mm以上)の光ピックアップを用いる。
<<光ディスク構造>>
まず、本装置でディスク判別を行なう代表的な光ディスクの構造を説明する。
図2は、各光ディスクにおける、表層(表面)と記録層との位置関係を示すための各光ディスクの断面図である。それぞれの断面図において、レーザは下側から照射されることとする。従って、表層は、図面上では最下部となる。
図2(a)は、記録層が1層のDVD/HD DVDの断面図である。
図2(b)はCDの断面図である。
図2(c)は記録層が1層の1層BDの断面図である。
図2(d)は記録層が2層の2層BDの断面図の表層から記録層へ至るまでの部分を拡大した図である。なお、2層BDの全体の断面図は、図2(c)と同様の構造となる。
このように、各光ディスクは、その種類に応じて表層(下側)から記録層へ至るまでの距離が異なっている。従って、それぞれの光ディスクにおいて記録/再生を行なうには、それぞれの光ディスク構造に対応可能なように、複数のレーザや対物レンズを備える共用光ピックアップ、またはそれぞれの光ディスク毎に専用で使用する複数の光ピックアップが必要となる。
<<FE信号のS字カーブ>>
次に、図4を参照しながら、FE信号について説明する。
図4は、光ディスク1に対してフォーカスランプする対物レンズ21の位置とFE信号の関係を表した図である。同図において横軸は時間軸である。
図4(a)は、フォーカスランプを行なう際に、ドライバ14からアクチェータ2に供給されるドライブ信号に対応してフォーカスランプする対物レンズ21の位置の変化を表している。この場合は、対物レンズ21は、下方から上方へ移動していることを示す。
図4(b)は、上記フォーカスランプに応じてアナログ信号処理回路6から出力されるFE信号の波形を示す。
光ディスク1のディスク面から対物レンズ21までの距離と、この距離の変化に応じて変化するFE信号との関係を説明する。
図4(a)のように、対物レンズ21が下方から上方へ移動して、光ディスク1の表層付近に対物レンズ21の焦点が近づくと、FE信号は一旦振幅レベルが上昇するが更に近づくと逆に低下する。そして、対物レンズ21の焦点が表層で合焦する位置で振幅レベルが0となる。この状態をゼロクロスと呼ぶ。そして更に対物レンズ21が上昇すると振幅レベルは0以下に一旦低下するが、更に対物レンズ21が上昇すると逆に振幅レベルは上昇して最終的に振幅レベルは0へ戻る。
更に対物レンズ21が上昇して、焦点が記録層を通過すると、FE信号は、表層で生じるのと同様の変化であるがその振幅が大きい曲線を描く。
FE信号が描く、このようなS字状の曲線をFE信号のS字カーブと呼ぶ。フォーカスサーボはFE信号がこのようにS字カーブを描く特性を利用して実現しているが、FE信号がこのようなS字カーブを描く技術的根拠、フォーカスサーボを実現できる技術的根拠については、本実施例とは直接関係が無いので説明は割愛する。
<<ディスク判別方法>>
図3(a)は、装着された光ディスク1がBDの場合の、BD用光ピックアップの対物レンズ21と光ディスク1との合焦時の位置関係を表した図である。
また図3(b)は、装着された光ディスク1がDVDの場合に、上記したBD用光ピックアップの対物レンズ21と光ディスク1との合焦時の位置関係を表した図である。BDの場合、対物レンズ21から光ディスク1の記録層までの合焦時の距離(焦点距離)は0.4mmであるので、図3(b)で明らかなように、このBD用の光ピックアップでDVDの記録層へ焦点をあわせることは、光ディスク1の内部へ対物レンズ21が入ってしまうことになり、現実には不可能となる。従来例では、光ディスク1の種類の判別は、フォーカスランプによって、記録層で発生するFE信号のS字カーブを検出することで行なう。従って、BD用光ピックアップでは、CD/DVDの場合、これらのディスクの記録層に焦点を合わせることができないので、種類の判別ができない。無理に焦点を合わせようとすると、光ディスク1(この場合はCD/DVD)の表層へ対物レンズ21が接触してしまうことになる。
本実施例は、BD用ピックアップを用いるのではなく、DVD用又はHD DVD用光ピックアップのようにワーキングディスタンス、つまり対物レンズ21の焦点距離が1mm以上のピックアップを用いて光ディスク判別を行なう。
図9は、装着された光ディスク1とDVD用又はHD DVD用光ピックアップの対物レンズ21との位置関係を示した図である。
図9(a)は、光ディスク判別処理開始時の位置関係である。同図に示すように、対物レンズ21の焦点が、HD DVD/DVDの記録層から約0.2mm上方の位置に対物レンズ21をセットする。そして、この位置から対物レンズ21を上下方へフォーカスランプさせる。
図9(b)は、光ディスク判別処理終了時の位置関係である。同図に示すように、対物レンズ21の焦点が、ディスク表層から約0.2mm下方の位置になったら対物レンズ21のフォーカスランプを停止する。
上記した、対物レンズ21の上方から下方への移動範囲は、図1に示すフォーカスリミッタ13によって決定する。なお、移動の方向は、上記とは逆の下方から上方へ向かう方向でも良い。
そして、この移動範囲内をフォーカスランプする際に発生するFE信号のS字カーブを検出し、この検出した数をカウントすることによって、装着された光ディスク1の種類を、ある程度判別できる。
<S字カーブの検出回数による判別>
(CDの確定)
FE信号のS字カーブの検出回数は、光ディスク1の種類によって以下の通りとなる。
光ディスク1が、CDの場合は、図9より明らかなように、表層へは合焦するが、記録層へは合焦しないので、S字カーブの検出回数は1回となる。
光ディスク1が、1層BDの場合、1層DVDの場合、及び1層HD DVDの場合は、図9より明らかなように、表層と記録層とへ合焦するので、S字カーブの検出回数は2回となる。
光ディスク1が、2層BDの場合、2層DVDの場合、及び2層HD DVDの場合は、図9(a)(b)より明らかなように、表層と第1記録層と第2記録層へ合焦するので、S字カーブの検出回数は3回となる。
以上より、光ディスク1は、S字カーブの検出回数が1回の場合はCDと判別でき、2回以上の場合はCD以外のディスクであると判別できる。更に、S字カーブの検出回数が2回の場合は、CD以外のディスクであり、かつ、そのディスクの記録層が1層のディスクであると判別でき、3回の場合は、CD以外のディスクであり、かつ、そのディスクの記録層が2層のディスクであると判別できる。
従って、S字カーブの検出回数が1回である光ディスク1はCDのみであるので、CDは、このS字カーブの検出回数によってのみで確定できることになる。
<ディスクの物理構造による判別>
(1層BDの確定、及びBDの記録層を含むディスクの判別)
光ディスク1が、S字カーブの検出回数が2回以上であるCD以外のディスクと判別された場合、次に、その光ディスク1は、BDの記録層を含んだディスクであるのか否かを判別する方法を説明する。
フォーカスランプによって対物レンズ21が下降する際に、最後に検出する表層のS字カーブの検出時点とその一つ前に検出する表層から最も近い記録層のS字カーブの検出時点とを計測し、その両者の時間差データTを算出する。
コントローラ10が制御する対物レンズ21の移動速度は一定であるので、必然的に表層と記録層の距離が短いBDの記録層があるディスクの場合の時間差データ(Tbとする)は、BDの記録層が無く表層と記録層の距離が長いDVD/HD DVDの記録層のみで構成されるディスクの場合の時間差データ(Thとする)よりも小さい値となる。
従って、このTbとThの間の所定時間を基準時間閾値Txとして、この基準時間閾値Txと時間差データTとを比較することによって、光ディスク1が、BDの記録層を含んだディスクであるのか否かを判別できる。時間差データTが基準時間閾値Txよりも小さい場合、光ディスク1は、BDの記録層を含んだディスクであると判別でき、時間差データTが基準時間閾値Txよりも大きい場合、光ディスク1は、DVD/HD DVDのみの記録層で構成されるディスクであると判別できる。
従って、S字カーブの検出回数が2回の場合は、記録層は1つであるので、時間差データTが基準時間閾値Txよりも小さい場合、光ディスク1は、1層BDであると確定できることになる。
<S字カーブの振幅レベルによる判別>
次に、BD/HD DVDの記録層とDVDの記録層とを判別する方法を説明する。
本実施例で使用するレーザは、HD DVD/BD用の青色系レーザであることが前提であるので、赤色系レーザを使用することが前提のDVDの記録層の場合は、青色系レーザでは波長が適当ではないため、記録層でのS字カーブの振幅レベルはBD/HD DVDの記録層での振幅レベルと比較して小さいレベルとなる。従って、このS字カーブの振幅レベルの大小関係をディスク判別の要素に加えることによって、BD/HD DVDの記録層とDVDの記録層とを判別することが可能となる。
上記方法によれば、記録層が2層、あるいはそれ以上の場合でも、その記録層が、BD/DVDの記録層であるのか、DVDの記録層であるのかを判別することができる。
以上説明した3通りのディスク判別方法を組み合わせることにより、記録層がN層のBD、N層のDVD、N層のHD DVD、CD、更には異なる種類の記録層が混在している光ディスクといった非常に多種類の光ディスクの判別が可能となる。
<<面振れについて>>
上記のように、光ディスク判別の為にFE信号のS字カーブの検出を行なう場合、光ディスク1が回転停止している状態の時が、回転の影響がないため最も正確に検出できる。しかし、前述の通り、回転停止状態で記録層にレーザを照射すると、エネルギーが記録層の1点に集中してしまい、その記録層を劣化させてしまうという課題が生じる。従って光ディスク判別は回転状態にして行なうのが記録層の劣化を防ぐ観点からは望ましい。
しかし通常の場合、ディスク面は均一平面とはなっておらず、面振れが生じている。この面振れのある光ディスク1を回転させるとディスク面が上下に移動してしまう。
大きな面振れのある光ディスク1を回転させて光ディスク判別を行うと、上記ディスク面の上下移動により、フォーカスランプによる対物レンズ21と光ディスク1間の距離の一定方向への変化に対して逆方向に変化してしまう逆行現象が発生する場合がある。この逆行現象が発生すると、実際に取得したい信号であるフォーカスランプによる真のFE信号のS字カーブ以外に、実際には想定していないこの逆行現象によるFE信号のS字カーブが発生してしまう。
図5は、この逆行現象の影響を説明する図である。横軸は時間軸を表す。
図5(a)は、フォーカスランプを行なう際にドライバ14からアクチェータ2に供給されるドライブ信号に対応してフォーカスランプする対物レンズ21の高さ位置の変化を表している。
図5(b)は、上記フォーカスランプに応じてアナログ信号処理回路6から出力されるFE信号の波形を示す。
図5(c)は、図5(a)の対物レンズ21の高さ位置に、光ディスク1の面振れによるディスク基準面との差を加えたものであり、これが実際のディスク面と対物レンズ21との相対距離となる。
図5(c)で明らかなように、光ディスク1に面振れがあると、実際に実現させたい対物レンズ21の下方から上方への移動の変化だけではなく、相対的に上方から下方への距離の変化が発生する。これが逆行現象である。この影響により、点線内の真のFE信号のS字カーブのほかに多数の想定しないS字カーブが発生してしまう。
そこで本実施例では、以下のような処理を行う。
下方から上方へフォーカスランプする際は、通常速度で移動する。
その後、上方から下方へフォーカスランプする際に、面振れによって生じる対物レンズ21と光ディスク1間の距離の変化を上回る対物レンズ21と光ディスク1間の距離の変化となるように、高速で対物レンズ21を下降させながら、光ディスク判別処理を行う。
なお、対物レンズ21を下方から上方へ移動する際に高速移動を行なわないのは、高速移動によってオーバーシュートが生じて対物レンズ21が光ディスク1の表面に接触が起してしまうのを防ぐ為である。
また、対物レンズ21の移動の高速化に加えて、光ディスク1の回転数を標準速度ではなく、標準速度より低速にすると、更に面ぶれによる影響を排除することができる。
このように、対物レンズ21の移動の高速化と光ディスク1の回転数の低速化により、図6の下降時に示すように真のFE信号のS字カーブのみを取得することが可能となる。
以下に、上記のように真のFE信号のS字カーブを取得することが可能となる対物レンズ21の移動速度と光ディスク1の回転数との関係を説明する。
例えば、光ディスク判別を行なう測定ポイントを光ディスク中心からR22.7mmの位置とした場合、記録容量が25GBのBDの標準の回転数は2068rpmである。このとき、光ディスクの最外周での面振れを仕様許容値の2倍の±0.3mmとした場合、測定ポイントでの面振れの上下速度は13.8mm/s(一周29ms、測定ポイント地点面振れ=±0.1mm)である。すなわち、半周で200μm上下するので、表層と記録層との距離である100μmを加算すると、300μmを14.5ms以下で、対物レンズ21は上下移動しなければならない。つまり対物レンズ21の移動スピードは、最低でも20μm/ms以上が必要になる。対物レンズ21を移動させるアクチュエータ2の高速化による下降時のランプ速度は10μm/ms(ランプ幅0.4mm、ランプ時間40ms)が限界である。従って、これを越える分の距離の変化は、光ディスク1の回転数を下げることで吸収する。例えば光ディスク1の回転数を標準回転数の約1/4の500rpmとする。
このように、対物レンズ21下降時の移動速度を光ディスク1が回転することによる面振れの上下移動速度に対して2倍にすることによって、逆行現象の影響を排除でき正確なFE信号のS字カーブを得、検出することができる。
本説明では、対物レンズ21下降時の移動速度を、光ディスク1が回転することによる面振れの上下移動速度に対して2倍としたが、この倍率は2倍に限らず2倍以上の倍率であれば同様の効果を得ることができる。しかし現実的には装置の性能により4倍程度が上限の値となる。
なお上記では、対物レンズ21の移動方向を、上方から下方へ移動する際の例を説明したが、対物レンズ21のオーバーシュートの防止対策を施せば、下方から上方へ移動する際に上記処理を行っても良く、同様の効果を得ることができる。
<<装置主要部の詳細動作説明>>
次に、上記で説明したディスク判別処理を、本実施例の光ディスク装置で実現する場合の主要部である、S字カーブ検出器8、ディスク判別情報生成器9、コントローラ10の動作を図面と共に詳細に説明する。
<S字カーブ検出器8>
FE信号のS字カーブは、そのS字カーブの振幅レベルを、予め設定されている所定の閾値と比較して検出する。記録層におけるFE信号のS字カーブは、記録層の反射率が大きいので十分大きな振幅レベルが得られる。しかし、表層におけるFE信号のS字カーブは、表層の反射率が小さいので振幅レベルも小さく、ノイズの振幅レベルに近い。振幅レベルを上げるためにFE信号を増幅しても、これに伴ってノイズの振幅レベルも増加してしまうので、閾値のみによるFE信号のS字カーブの検出が難しい。また、光ディスク表面に傷等がある場合には、傷等による反射をFE信号のS字カーブとして誤認識してしまう場合もある。
図1のS字カーブ検出器8は、上記の問題を解決してFE信号のS字カーブを精度よく検出して、S字検出信号及びピーク検出信号を生成するブロックである。
図7(1)〜(5)は、それぞれの種類のディスクにおいて、このS字カーブ検出器8が行なうS字検出信号及びピーク検出信号の生成の様子を説明する図である。
図7(1)は、1層BDの場合、(2)は、1層HD DVDの場合、(3)は、BD/DVDの混在ディスクの場合、(4)は、HD DVD/DVDの混在ディスクの場合、(5)は1層DVDの場合の図である。
図7(1)〜(5)において、横軸は時間軸である。
図7(1)〜(5)において、(a)は、対物レンズ21の位置を示しており、ディスク判別処理開始時に下方に位置していた対物レンズ21が、前述したフォーカスリミッタ13で制限される上端まで移動した後に、同様にフォーカスリミッタ13で制限される下端まで移動することを示している。
同様に、(b)は、上記対物レンズ21の移動に伴ってFE信号が描くS字カーブの様子を示している。
同様に、(c)は、上記S字カーブを基に生成するS字検出信号を示している。この信号の検出方法は後述する。
同様に、(d)は、上記S字カーブを基に生成するピーク検出出信号を示している。この信号の検出方法も後述する。
以下、S字カーブ検出器8について詳細に説明する。
まず、S字検出信号の生成方法を説明する。
S字カーブ検出器8は、アナログ信号処理回路6から、図示していないA/D変換器を介してデジタル信号として取り込んだFE信号に対して、このFE信号における時系列的に連続する8データの移動平均による平滑化を行うことによりノイズ成分を取り除く。
更に、この平滑化が行なわれたFE信号に対して、FE信号のセンター値(ゼロクロスレベル)近傍の上下に所定の閾値を設けて、この上下の閾値未満のFE信号はノイズと見なしてキャンセルする。この上下の閾値を便意的にそれぞれS字検出上閾値、S字検出下閾値と呼ぶことにする。
そして、FE信号の振幅レベルが、このS字検出上閾値、S字検出下閾値をそれぞれ越えた場合、S字カーブが発生したとみなしてS字検出信号を生成する。このS字検出信号の生成の様子を、図7(1)〜(5)における(b)(c)を用いて説明する。S字検出信号は、通常時はH(高電位)であり、S字検出下閾値をFE信号の振幅レベルがマイナス方向に超えた時に電位をHからL(低電位)へ変化させる。その後、ゼロクロスしてFE信号の振幅レベルがS字検出上閾値をプラス方向に超えた時に、電位をLから再びHへと戻すことで、2値化信号であるS字検出信号を生成する。
このように、FE信号を連続データの移動平均として平滑化した後に、S字検出上閾値、S字検出下閾値によるS字検出を行うことにより、ノイズの影響を低減し、表層、記録層でのFE信号のS字カーブを精度よく検出し、S字検出信号を生成できる。
次に、ピーク検出信号について説明する。
本実施例では青色系レーザを用いるので、前述したとおり、DVDの記録層で発生するS字カーブの振幅レベルは、HD DVDの記録層で発生するS字カーブの振幅レベルよりも小さく、表層で発生するS字カーブの振幅レベルに近いレベルとなる。
従って、記録層で発生するS字カーブの振幅レベルのピーク値を検出し、このピーク値を基に所定レベルの閾値を設定して、記録層及び表層でのS字カーブが、この閾値を越えるか否かで、BD/HD DVDの記録層とDVDの記録層とを判別することが可能となる。
この判別に用いるために本ブロックで生成するのがピーク検出信号である。このピーク検出信号の生成の様子を、図7(1)〜(5)における(b)(d)を用いて説明する。
まず、ディスク判別処理を開始するために、対物レンズ21をフォーカスリミッタ13で制限される上端まで移動させるが、このときに、ノイズ成分が除去されたFE信号のS字カーブの振幅レベルのピークレベルを前もって検出する。そして、このピークレベルの例えば80%程度の振幅レベルをピーク検出閾値として設定する。
その後、S字カーブ検出のため、対物レンズ21を下方向に移動させる際に、このピーク検出閾値とFE信号の振幅レベルとを比較して、FE信号の振幅レベルがピーク検出閾値を越えた部分をH(高電位)、FE信号の振幅レベルがピーク検出閾値を以下の部分をL(低電位)と2値化したピーク検出信号を生成する。
ピーク検出閾値をピークレベルの80%程度の振幅レベルとすることで、各種類のディスクにおいて以下のようなピーク検出信号を生成することができる。
図7(1)の1層BD、図7(2)の1層HD−DVDの場合は、それぞれの図の(d)に示すように記録層のS字カーブ部分のみがHのピーク検出信号。
図7(3)のBD/DVD混在ディスク、図7(4)のHD DVD/DVD混在ディスクの場合は、それぞれの図の(d)に示すようにBD及びHD DVDの記録層のS字カーブ部分のみがHのピーク検出信号。
図7(5)の1層DVDの場合は、記録層と表層とでのS字カーブの振幅レベルが近いので、表層でのS字カーブの振幅レベルもピーク検出閾値を超える。従って、記録層と表層とでのS字カーブ部分がHのピーク検出信号。
以上の処理で生成したピーク検出信号とS字検出信号をディスク判別情報生成器9へ出力する。
<ディスク判別情報生成器9>
ディスク判別情報生成器9では、供給されるS字検出信号とピーク検出信号を基に、ディスク判別に用いるためのディスク判別情報を生成する。
まず、供給されるS字検出信号のLからHへの信号変化を検出することによりS字カーブが発生したことを検出し、この検出した回数をS字カーブ検出回数としてカウントすると同時に、LからHへ信号変化する上エッジパルスの発生時点の時刻情報(この情報をS字カーブ時刻情報とする)を記録する。
次に、同時に供給されているピーク検出信号が、上記S字検出信号がLの期間に、Hになる期間があったか否かを検出し、Hになる期間があった場合、この時点で検出されたS字カーブに対応付けるフラグであるピーク検出フラグを"1”(H)とする。一方、Hになった期間が無かった場合は、この時点で検出されたS字カーブに対応付けるピーク検出フラグを"0”(L)とする。
なお、S字カーブ検出器8やディスク判別情報生成器9で扱う信号の極性は上記に限らず、互いに逆の極性関係となっても良いのはもちろんである。
上記処理で生成した、S字カーブ検出回数の情報と、各S字カーブ時刻情報と、これら各S字カーブに対応付けたピーク検出フラグの情報をディスク判別情報としてコントローラ10へ供給する。
<コントローラ10>
コントローラ10では、供給されるディスク判別情報を基に最終的なディスク判別を行なう。
図10は、供給されるディスク判別情報と、この情報に基づいて判別されるディスク種類との対応表である。以下、この図10を基にディスク判別方法を説明する。
S字カーブ検出回数が1回の場合は、他の情報に関係なく、装着された光ディスク1はCDであると確定する。
S字カーブ検出回数が2回の場合は、装着された光ディスク1は、1層DVD、1層HD DVD、1層BDのうちいずれかのディスクであると判別する。
次に、S字カーブ時刻情報が一番遅い表層でのS字カーブに対応するピーク検出フラグを参照し、このフラグが"1”の場合は、装着された光ディスク1は1層DVDであると確定する。
しかし、供給されたディスク判別情報だけでは、図10で明らかなように、1層HD DVDと1層BDは判別できない。従って、これらを判別するには前述したように、表層のS字カーブの検出時点(S字カーブ時刻情報)とその一つ前に検出する表層から最も近い記録層でのS字カーブの検出時点(S字カーブ時刻情報)とから、その両者の時間差データである最終パルス間時間Tを算出し、基準時間閾値Txと比較する。その比較の結果、最終パルス間時間Tが基準時間閾値Txより小さい場合は、装着された光ディスク1は1層BDであると確定する。一方、最終パルス間時間Tが基準時間閾値Txより大きい場合は、装着された光ディスク1は1層HD DVDであると確定する。なお、図10においては、最終パルス間時間Tと基準時間閾値Txの大小関係を便宜的に付加フラグ(特許請求の範囲における第2のフラグ情報)として表している。最終パルス間時間Tが基準時間閾値Txより小さい場合は、付加フラグを"0”とし、最終パルス間時間Tが基準時間閾値Txより大きい場合は、付加フラグを"1”としている。本実施例では、コントローラ10で、最終パルス間時間Tと基準時間閾値Txの大小関係を比較しているが、ディスク判別情報生成器9において、上記した付加フラグを設定し、コントローラ10に供給する構成にしても良い。
S字カーブ検出回数が3回の場合は、装着された光ディスク1は、2層DVD、2層HD DVD、2層BD、第1記録層(表層に近い方の記録層)がBD、第2記録層がDVDのディスク(BD/DVD)、第1記録層がBD、第2記録層がHD DVDのディスク(BD/HD DVD)、第1記録層がHD DVD、第2記録層がDVDのディスク(HD DVD/DVD)、第1記録層がDVD、第2記録層がHD DVDのディスク(DVD/HD DVD)、のうちいずれかのディスクであると判別する。
そして、上記までに述べた、各ディスクの各記録層及び表層でのS字カーブに対応するピーク検出フラグと、各ディスクでの付加フラグとから、図10のように、それぞれのディスクを判別し、確定することができる。
なお、図10のように、予め、S字カーブ検出回数毎に、各フラグを検出パターン化しておき、この検出パターンと検出されたフラグとを比較してディスク判別を行なうようにしても良い。
<<フローチャート>>
上記までに述べた光ディスク判別処理の流れを、図1のブロック図と図8のフローチャートとを用いて説明する。
なお、以下の処理を実行する主体は、特に記述の無い限りはコントローラ10である。
まず、ステップS101では、スピンドルモータを低速で回転させ、LD4を点灯するとともに、アクチェータ2の対物レンズ21を、下端に移動させ、上端へ向かってのフォーカスランプを開始する。
なお、図9で示されるように、下端とは、対物レンズ21の焦点が、フォーカスリミッタ13で制限される光ディスク表面(表層)から−0.2mmの位置になるところである。また、上端とは、対物レンズ21の焦点が、下端と同様にフォーカスリミッタ13で制限されるDVD/HD DVDの記録層+0.2mmの位置になるところである。表層からDVD/HD DVDの記録層までの距離は0.6mmであるから、対物レンズ21のフォーカスランプする距離(ワーキングディスタンス)は、0.2mm+0.6mm+0.2mmの合計、つまり1.0mmとなる。
次に、ステップS102では、フォーカスランプに伴って、アナログ信号処理回路6から供給されるFE信号に対して、S字カーブ検出器8で、平滑フィルタ処理とノイズキャンセル処理を施す。
そして、ステップS103では、平滑フィルタ処理とノイズキャンセル処理が施されたFE信号の振幅レベルを計測し、その計測時点までの振幅レベルのピークレベルを記憶する。なお、ここでは振幅レベルはマイナス方向の電位のピークレベルとする。
ステップS104では、対物レンズ21の位置が上端に達したかどうかを検出する。現段階では、まだフォーカスランプ開始直後なので、対物レンズ21は上端に達していない。従って検出結果はNOとなり、処理をステップS102に戻し、ステップS102からステップS104までの処理を、対物レンズ21が上端に達することを検出するまで繰り返す。なお、この繰り返しループは、例えば10msec周期といった比較的高速で実行される。
上記繰り返しループを実行して、対物レンズ21の位置が上端に達したことを検出したら、処理をステップS105に移行する。
ステップS105では、ステップS103で記憶されているピークレベルを基に、このピークレベルの例えば80%程度をピーク検出閾値として設定する。また、このステップS105では、これからディスク判別処理を行うにあたり使用する各情報の初期化も行なう。具体的には、S字検出信号の初期値をHとしたり、S字カーブ検出回数を"0”にセットしたり、ピーク検出フラグを"0”にセットしたりする。
そして、ステップS106では、実際にディスク判別処理を行なうために、フォーカスランプの方向を反転し、上端から下端へのフォーカスランプを開始する。
なお、このフォーカスランプにおける対物レンズ21の移動速度は、光ディスク1が回転することによる面振れの上下移動速度に対して2倍の速度とする。
次に、ステップS107では、フォーカスランプに伴って、アナログ信号処理回路6から供給されるFE信号に対して、S字カーブ検出器8は、平滑フィルタ処理とノイズキャンセル処理を施す。
そして、この平滑フィルタ処理とノイズキャンセル処理が施されたFE信号の振幅レベルが、予め所定値に設定されているS字検出上閾値以上になったか否か(ステップS108)、及び、予め所定値に設定されているS字検出下閾値以下になったか否か(ステップS109)を検出する。現段階ではフォーカスランプ開始直後であり、対物レンズ21は上端に近い位置にいるので、FE信号の振幅レベルは0レベルに近い値であるから、ステップS108、ステップS109の比較結果はどちらも、NOとなり、ステップS113へ処理を移行する。
ステップS113では、対物レンズ21の位置が下端に達したかどうかを検出する。現段階では、まだフォーカスランプ開始直後なので、対物レンズ21は下端に達していない。従って検出結果はNOとなり、処理をステップS107に戻し、ステップS107、ステップS108、ステップS109、ステップS113の処理を繰り返す。なお、この繰り返しループは、例えば10msec周期といった比較的高速で実行される。
上記繰り返しループを継続し、対物レンズ21の下降が続いて、対物レンズ21の焦点が光ディスク1の記録層付近に近づくと、FE信号はS字カーブを描き始める。本実施例では、一旦振幅レベルが0レベル以下に低下する。従って、繰り返しループが継続し、対物レンズ21の下降が続くと、まず、ステップS108よりも先に、ステップS109により、このFE信号の振幅レベルがS字検出下閾値以下になることを検出することになる。そして、FE信号の振幅レベルがS字検出下閾値以下になることを検出する(YES)と、処理をステップS110へ移行させる。
ステップS110では、S字検出信号をLにする。
次に、ステップS111では、更に、FE信号の振幅レベルがピーク検出閾値以下になった否かを検出する。現段階では、FE信号の振幅レベルは、ステップS110におけるS字検出下閾値以下になったばかりであるので、まだこのピーク検出閾値以下にはなっていない。従って、検出結果はNOとなり、ステップS113へ処理を移行する。
ステップS113では、まだ対物レンズ21は下端には達していないので、再び処理をステップS107に戻す。なお、現時点での繰り返しループは、ステップS107、ステップS108、ステップS109、ステップS110、ステップS111、ステップS113の処理の繰り返しループとなる。
更に、対物レンズ21の下降が続き、FE信号の振幅レベルが下がり、ステップS111において、ピーク検出閾値以下になったことを検出したら(YES)、処理をステップS112に移行する。
ステップS112では、ピーク検出フラグに"1”をセットし、ステップS113へ処理を移行する。
ステップS113では、まだ対物レンズ21は下端には達していないので、再び処理をステップS107に戻す。なお、現時点での繰り返しループは、ステップS107、ステップS108、ステップS109、ステップS110、ステップS111、ステップS112、ステップS113の処理の繰り返しループとなる。
更に、対物レンズ21の下降が続くと、FE信号の振幅レベルは下降から上昇へ転じ、対物レンズ21の焦点が光ディスク1の記録層を横切るようになると、FE信号の振幅レベルは0レベル以上となる。
そして、ステップS108において、FE信号の振幅レベルがS字検出上閾値以上になることを検出したら(YES)、処理をステップS114へ移行する。
ステップS114では、S字検出信号をHにする。
そして、ステップS115では、S字検出信号がLからHに変化したか否か(つまり上エッジパルスが発生したか否か)を検出する。上エッジパルスの発生時点をS字カーブの検出時点として(YES)、処理をステップS116へ移行する。
ステップS116では、ディスク判別情報生成器9は、ステップS115で検出したS字カーブの発生時刻情報を記憶する。また、このS字カーブ検出直前のピーク検出フラグの値を、このS字カーブに対応付けて記憶する。また、現時点までに検出したS字カーブの検出回数をカウントする。現時点では最初の検出なので、検出回数は1回となる。更に、ピーク検出フラグを"0”にリセットする。そして処理をステップS113へ移行する。
なお、S字カーブの発生時刻情報は、時刻情報の代わりにプログラムの繰り返しループの回数を用いても良い。
ステップS113では、まだ対物レンズ21は下端には達していないので、再び処理をステップS107に戻す。なお、現時点での繰り返しループは、ステップS107、ステップS108、ステップS114、ステップS115、ステップS113の繰り返しループとなる。ステップS116へ処理が移行しないのは、このステップS116は、エッジパルスの検出なので、その検出は1回のS字カーブ検出において一回のみしか行わないためである。
そして、更に、対物レンズ21が下降し、対物レンズ21の焦点が光ディスク1の記録層から遠ざかると、FE信号の振幅レベルは元の0レベル付近に収束する。
従って、繰り返しループも、ステップS107、ステップS108、ステップS109、ステップS113のループに戻る。
更に繰り返しループが継続し、対物レンズ21の下降が続いて、対物レンズ21の焦点が光ディスク1の別に記録層、又は表層付近に近づくと、上記記録層で行われたのと同様の判別処理が繰り返される。但し、S字カーブの振幅レベルが小さい場合は、ステップS111において、振幅レベルはピーク検出閾値以下にはならない場合がある。従って、この場合は、ステップS112の処理は実行されないので、ピーク検出フラグは初期値の"0”のままとなる。
更に繰り返しループが継続し、対物レンズ21の下降が続いて、ステップS113によって、対物レンズ21が下端に達したことを検出したならば(YES)、処理をステップS117へ移行し、繰り返しループを抜ける。
ステップS117では、対物レンズ21のフォーカスランプを停止する。また、最終的なS字カーブ検出回数を記憶する。更に、最終パルス間時間Tを算出し、記憶する。
ステップS118では、S字カーブ検出回数が2以上か否かを検出する。S字カーブ検出回数が1回の場合は(NO)、ステップS119へ処理を移行し、光ディスク1はCDであると確定する。S字カーブ検出回数が2以上の場合は(YES)、ステップS120に処理を移行する。
ステップS120では、最終パルス間時間Tが基準時間閾値Tx以下か否かを検出する。
最終パルス間時間Tが基準時間閾値Tx以下の場合は(YES)、付加フラグに"0”をセットし、最終パルス間時間Tが基準時間閾値Txより大きい場合は(NO)、付加フラグに"1”をセットする。
そして、最後にステップS123で、以上の処理で得た、各記録層及び表層でのS字カーブに対応するピーク検出フラグと、付加フラグとからCD以外のディスクの種類を判別し、確定する。
以上で、光ディスク判別処理を終了する。
なお、上記の一連の光ディスク判別処理を繰り返し実行し、S字カーブ検出回数の総和や平均値をとった値によって光ディスク判別を行なうと、より光ディスク判別の精度を向上させることができる。
また、正確な検出回数をカウントできなかった場合等、なんらかの不具合が生じた場合には、上記一連の光ディスク判別処理を中止することが望ましい。
なお本実施例では、BD/DVD/HD DVDの記録層が1層、2層の光ディスクについて説明したが、判別できるBD/DVD/HD DVDは1層、2層だけでなく、何層のBD/DVD/HD DVDでも、その記録層が混在したディスクでも、判別が可能である。
また、本発明は上記した光ディスク装置の機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むものである。これらのプログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
本発明の光ディスク装置の一実施例を示すブロック構成図である。 各光ディスクの構造図である。 本発明に関わる光ディスクとアクチェータとの関係図である。 対物レンズ上昇時のフォーカスエラーの様子を示す図である。 光ディスクに面振れがある場合の対物レンズ上昇時のフォーカスエラーの様子を示す図である。 本発明の一実施例による対物レンズ上昇及び下降時のフォーカスエラーの様子を示す図である。 本発明の一実施例によるS字検出信号を説明する図である。 本発明の光ディスク装置の一実施例のフローチャートである。 本発明に関わる光ディスクとアクチェータとの関係図である。 本発明の一実施例による検出パターンを説明する図である。
符号の説明
1 光ディスク
2 アクチェータ
3 スピンドルモータ
4 レーザダイオード(LD)
5 フォトディテクタ(PD)
6 アナログ信号処理回路
7 ビームスプリッタ
8 S字カーブ検出器
9 ディスク判別情報生成器
10 コントローラ
11 RAM
12 ROM
13 フォーカスリミッタ
14 ドライバ
20 光ピックアップ
21 対物レンズ

Claims (1)

  1. 装着された光ディスクに、焦点距離が1mm以上の対物レンズを有するピックアップを用いてレーザ光を照射して、その照射したレーザ光の反射光により、前記光ディスクの種類を判別する光ディスク装置において、
    前記光ディスクを回転させるディスク駆動手段を制御する第1の制御手段と、
    前記対物レンズを前記光ディスクのディスク面と垂直方向に移動させるレンズ駆動手段を制御する手段であり、
    前記光ディスクを前記ディスク駆動手段によって所定の回転数で回転させる際に、面振れにより発生する前記光ディスクの記録層におけるディスク面と垂直方向の移動速度に対して、前記対物レンズにおけるディスク面と垂直方向の移動速度が大になるように前記レンズ駆動手段を制御する第2の制御手段と、
    前記反射光に基づいて、前記対物レンズと前記光ディスクとの距離に応じて電圧の振幅レベルが変化するフォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手段と、
    前記レンズ駆動手段が移動させる前記対物レンズの移動範囲を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスクのディスク表面に相当する位置とDVD(Digital Versatile Disc)の記録層に相当する位置とを含み、かつ、CD(Compact Disc)の記録層に相当する位置は含まない所定の範囲となるように制限するレンズ移動制限手段と、
    前記フォーカスエラー信号生成手段から供給されるフォーカスエラー信号を用いて前記光ディスクの種類を判別する光ディスク判別手段と、
    を有し、
    前記光ディスク判別手段は、
    前記レンズ移動制限手段で制限される前記所定の範囲の一方の端から他方の端への前記前記対物レンズの移動に伴い、前記対物レンズの焦点が前記光ディスクのディスク表面と記録層とを通過する際に前記フォーカスエラー信号がそれぞれ描くS字状の振幅レベル変化であるS字カーブの発生回数をカウントし、
    そのカウントした発生回数が1回の場合は、装着された光ディスクの種類がCDであると判別し、
    前記発生回数が2回以上の場合は、装着された光ディスクにおいて予め求めた前記S字カーブの振幅レベルのピーク値に基づいて設定される閾値を、前記2回以上発生したそれぞれの前記S字カーブの振幅レベルが越えたか否かを検出し、そのそれぞれの検出結果に基づいて、前記2回以上発生した前記S字カーブに対応づける複数の第1のフラグ情報を生成すると共に、
    前記S字カーブが最後に発生した時点と、その直前に発生した時点との時間差データが、前記第2の制御手段で制御される前記対物レンズの移動速度に対応して定められる所定時間より大きいか否かを検出し、その検出結果に基づいて第2のフラグ情報を生成し、
    前記発生回数と前記複数の第1のフラグ情報と前記第2のフラグ情報とに基づいて、装着された光ディスクの種類が、N(Nは自然数)層の記録層を有するDVDであるか、N層の記録層を有するHD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)であるか、N層の記録層を有するBD(Blu-Ray Disc)であるか、N層のDVDの記録層とM(Mは自然数)層のHD DVDの記録層とを有する光ディスクであるか、N層のDVDの記録層とM層のBDの記録層とを有する光ディスクであるか、N層のBDの記録層とM層のHD DVD記録層とを有する光ディスクであるかを判別する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
JP2007239031A 2007-09-14 2007-09-14 光ディスク装置 Pending JP2009070500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239031A JP2009070500A (ja) 2007-09-14 2007-09-14 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007239031A JP2009070500A (ja) 2007-09-14 2007-09-14 光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009070500A true JP2009070500A (ja) 2009-04-02

Family

ID=40606593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007239031A Pending JP2009070500A (ja) 2007-09-14 2007-09-14 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009070500A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2554383C (en) Optical disk drive and method for driving the optical disk drive
JP4224506B2 (ja) 光ディスク装置
US20100008200A1 (en) Optical disc apparatus and signal recording surface detecting method
JP4918548B2 (ja) 光ディスク装置
JP4203510B2 (ja) 光ディスク装置、および光ディスク判別方法
JP4473230B2 (ja) 光ディスク装置
JP4367379B2 (ja) 光ディスク装置
JP4367392B2 (ja) 光ディスク装置
JP5406033B2 (ja) 光ディスク装置
JP4607996B2 (ja) 光ディスク装置
JP4341596B2 (ja) 光ディスク装置
JP2007172738A (ja) 光ディスク装置
US8036080B2 (en) Method and apparatus of discriminating different types of optical discs
JP2009070500A (ja) 光ディスク装置
JPWO2008069246A1 (ja) 光ディスク装置及び光ディスク種類判定方法
US8203915B2 (en) Optical disc reader
JP2008033989A (ja) 光ディスク装置
JP2008287748A (ja) 光ディスク装置及び光ディスクの判別方法
JP4289234B2 (ja) 光ディスク装置
WO2007083577A1 (ja) ドロップアウト検出回路および光ディスク装置
JP4479750B2 (ja) 光ディスク記録再生装置
JP2011134407A (ja) 光ディスク装置及びディスク判別方法
JP4497192B2 (ja) 光ディスク装置
KR100692618B1 (ko) 비디 디스크의 판별방법
JP2006277847A (ja) ディスク判別方法及びディスク判別装置