JP2009070467A - 光学ピックアップ装置、光記録再生装置及びギャップの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】チルトエラー信号のギャップエラーによる規格化を不要とし、チルトサーボを良好に行うと共に、ギャップサーボも行うことを目的とする。
【解決手段】光学レンズと光記録媒体との間の全反射戻り光量を検出して得られるギャップエラー信号GESを一定化した後、全反射戻り光量の光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号Tppからチルトエラー信号を生成する。
【選択図】図5
【解決手段】光学レンズと光記録媒体との間の全反射戻り光量を検出して得られるギャップエラー信号GESを一定化した後、全反射戻り光量の光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号Tppからチルトエラー信号を生成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、近接場光を用いる光記録媒体に適用される光学ピックアップ装置、光記録再生装置及びギャップの制御方法に関する。
近年、光ディスクや光メモリーカード等の光記録媒体において、高記録密度及び高解像度を達成するために、物体同士の間隔がある距離以下となるときに界面から光が漏れ出す近接場(ニアフィールド)光(エバネッセント波ともいう)を用いた記録再生方式が注目されている。この近接場光記録再生方式においては、レンズ等の近接場光照射手段と光記録媒体の表面との間隙を、代表的には記録や再生に使用する光の波長の1/2〜1/5程度に非常に小さく制御する必要がある。
近接場光を発生する集光光学系として、非球面レンズ等よりなる高開口数の対物レンズと、この対物レンズと光記録媒体との間にソリッドイマージョンレンズいわゆるSIL(Solid Immersion Lens、固浸レンズ)を介在させる集光光学系が挙げられる。このSILを用いる場合は、SILと光ディスク等の光記録媒体の表面との間の距離(ギャップ)を、近接場光が発生する距離、上述したように光の波長の1/2から1/5以下程度に維持する必要がある。そして更にこの場合、光記録媒体の面振れ、ディスク状の光記録媒体の場合はいわゆるディスク面振れに追従するように、SILの姿勢を制御することが必要となる。そのために、例えば全反射戻り光量を用いてギャップを検出し、所望のギャップに維持する制御方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この制御方法においては、近接場光が発生する距離では全反射戻り光量とギャップが比例関係にあることを利用している。すなわち、全反射戻り光量をギャップエラー信号として、位相補償フィルターにてサーボループ系を安定化してフィードバックサーボループを構成し、ギャップを一定に保持する方法を採っている。
この制御方法においては、近接場光が発生する距離では全反射戻り光量とギャップが比例関係にあることを利用している。すなわち、全反射戻り光量をギャップエラー信号として、位相補償フィルターにてサーボループ系を安定化してフィードバックサーボループを構成し、ギャップを一定に保持する方法を採っている。
一例として、近接場光が発生する距離に維持する目標値を例えば20nmとし、許容偏差を5nm、許容する面振れ量を40μm、光記録媒体がディスク状としてディスク回転数を3000rpm(回転数/分)とすると、必要帯域は8kHz以上必要となってくる。しかしながら、実際には、ディスク回転により生じる外乱は、回転同期成分が強く出て、8kHz以上の帯域を確保しても、精度良くギャップを制御するのは困難となる。
このようにギャップサーボ性能が悪化してくると、例えばギャップエラー信号からチルト信号を演算する手法を用いる場合は、必然的に、チルトエラー信号にギャップエラー変動の影響が重畳してきて、正しくチルトを検出するのが困難になってくる(例えば特許文献2参照。)。
そこで、従来は、チルトエラー信号をギャップエラーで規格化することで、この問題を回避していた。
そこで、従来は、チルトエラー信号をギャップエラーで規格化することで、この問題を回避していた。
しかしながら、上述したようにチルトエラー信号をギャップエラーで規格化する手法では、チルトエラー信号をギャップエラーで除算する回路が必要になり、回路が複雑化するという不都合がある。また、除算時の誤差も生じる恐れがある。
チルトエラー信号をギャップエラーで規格化することで、正しいチルトエラー信号を得ることができ、チルトサーボは可能となるが、せっかくチルトサーボを行ったところで、ギャップエラーは当然のことながら改善されていないという問題がある。したがって、安定した信号の記録再生を行うためには、別途、ギャップエラーを改善する必要がある。
以上の問題に鑑みて、本発明は、チルトエラー信号のギャップエラーによる規格化を不要とし、チルトサーボを良好に行うと共に、ギャップサーボも行うことを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明による光学ピックアップ装置は、光源と、光記録媒体に近接場光を照射する集光光学系と、光記録媒体からの全反射戻り光量を検出する光検出部と、光検出部から得られる検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、光記録媒体上の所定の位置に集光光学系を駆動する駆動部と、を有する。そして、制御部において、光検出部から得られるギャップエラー信号を一定化した後、光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号からチルトエラー信号が生成される構成とする。
また、本発明による光記録再生装置は、光源と、光記録媒体に近接場光を照射する集光光学系と、光記録媒体からの全反射戻り光量を検出する光検出部と、光検出部から得られる検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、光記録媒体上の所定の位置に集光光学系を駆動する駆動部と、を備える光学ピックアップ装置と、光記録媒体の装着部と、光記録媒体の装着部を集光光学系と相対的に移動させる駆動部と、を有する。そして、制御部において、光検出部から得られるギャップエラー信号を一定化した後、光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号からチルトエラー信号が生成される構成とする。
また、本発明によるチルト制御方法は、光学レンズと光記録媒体との間の全反射戻り光量を検出して得られるギャップエラー信号を一定化した後、全反射戻り光量の光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号からチルトエラー信号を生成する。
上述の本発明の光学ピックアップ装置、光記録再生装置及びチルト制御方法によれば、ギャップサーボを先に一定にすることで、チルトエラー信号のギャップエラーによる規格化を行うことなく、良好にチルト制御を行うことが可能となる。これは、後述するように、この光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号、ディスク状の光記録媒体にあってはタンジェンシャルプッシュプル信号が、ギャップエラー信号と同位相、且つ同様な信号であることに起因する。つまり、チルトエラー信号を得るためのプッシュプル信号が、もともとギャップエラー信号に影響を受けていたが、ギャップエラー信号を一定化した後は、ギャップエラー信号の外乱等による変動の影響を受けることがなくなるので、ギャップエラー信号で規格化しなくとも、チルト制御信号として用いることができるためである。
また、本発明によれば、チルトサーボ前にギャップを一定にすることから、チルト制御を行うときには、当然のことながらギャップも一定になっており、集光光学系のレンズが光記録媒体に衝突することを回避ないしは抑制することが可能となる。
本発明によれば、チルトエラー信号のギャップエラーによる規格化を不要とし、チルトサーボを良好に行うと共に、ギャップサーボも行うことができる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施の形態による光学ピックアップ装置30を備える光記録再生装置100の概略構成図である。この例においては、集光光学系10に非球面レンズ等よりなる対物レンズである光学レンズ6と、半球状又は超半球状のソリッドイマージョンレンズ(SIL)7を有する場合を示す。図1においては超半球状のSILを示すが半球状のSILでもよい。この光学ピックアップ装置30は、パワー制御部1、レーザーダイオード等の光源2、コリメートレンズ3、ビームスプリッタ4、ミラー5、光学レンズ6及びSIL7を有する集光光学系10、ビームスプリッタ4の分岐光路上に配置される集光レンズ8、4分割フォトダイオード等の光検出部9を備える。更に、光検出部9による検出信号を演算して集光光学系10の駆動部11を制御する制御信号すなわちギャップエラー信号SGを生成する制御部15を有する。また制御部15は、SIL7の光記録媒体20に対する傾き(チルト)を制御するチルトエラー信号STを生成して駆動部11に出力する。
この光記録再生装置100には更に、ディスク状等の光記録媒体20を装着する装着部25と、この装着部25を例えば一点鎖線Csを回転軸として回転駆動する駆動部26とが設けられる。
この構成において、光源2から出射された光は、コリメートレンズ3により平行光とされてビームスプリッタ4を透過し、ミラー5に反射されて集光光学系10に入射する。なお、パワー制御部1は例えば記録の際に図示しない情報記憶部からの記録情報に対応して光源2の出力を制御する。再生時はパワー制御部1からの出力制御を省略して、光源2の出力を一定としてもよい。集光光学系10により光記録媒体20の情報が記録される記録面に近接場光として照射される。光記録媒体20から反射された戻り光は、ミラー5により反射され、ビームスプリッタ4で反射されて集光レンズ8により光検出部9に集光される。
光検出部9により検出された光の一部は、再生時には光記録媒体20の記録情報に対応するRF(高周波)信号SRFとして出力される。一方、全反射戻り光量は、集光光学系10を駆動する駆動部11を制御する信号を生成する制御部15に入力される。制御部15において生成されたギャップ制御信号SGやチルト制御信号STが駆動部11に出力される。駆動部11は例えばボイスコイルモーターを含む2軸アクチュエーターや3軸アクチュエーター等より構成される。なお、ギャップ制御用の駆動部と、チルト制御用の駆動部とを別々に設け、各駆動部に制御信号をそれぞれ入力する構成としてもよい。また更に、この光学ピックアップ装置30には、図1に示す構成の他、収差補正用等の種々の光学素子を付加的に配置することが可能である。
この光記録再生装置100においては、光記録媒体20が上述した回転駆動する駆動部26に装着されると共に、例えば光学ピックアップ装置30が光記録媒体20の記録面に沿って平行移動する水平移動機構(図示せず)に搭載される。そしてこの水平移動機構と駆動部26との連動によって、集光光学系10から照射される近接場光が光記録媒体20の盤面の記録トラックに沿って例えばスパイラル状、または同心円状に走査される構成とする。
図2においては、近接場光を用いた光学ピックアップ装置30における、ギャップに対する全反射戻り光量の関係を模式的に示す。図2Aにおいては、光学レンズ6及びSIL7より成る集光光学系10の、SIL7の端面と光記録媒体20と間のギャップを模式的に示す。図2Bに、このギャップに対する全反射戻り光量の関係を示す。全反射戻り光量はこの場合、SIL7の光記録媒体と対向する端面に全反射する角度で入射した光(開口率≧1の成分)の戻り光量である。
図2Bに示すように、近接場状態でない領域であるファーフィールド領域Ffは、一般にギャップが入射レーザー光の波長の1/2〜1/5以上の範囲に相当する。このファーフィールド領域Ffでは、SIL端面で全て光が全反射されるため、全反射戻り光量は一定となる。一方、一般に入射レーザー光の波長の1/2〜1/5以下のギャップでは、近接場状態すなわちニアフィールド領域Fnとなる。なお、図2Bに示す例においては、一例として入射光の波長が405nmの場合において、70nm以下で全反射戻り光量が減少している例を示す。ニアフィールド領域となるギャップと波長との関係は一律ではなく、波長や、光記録媒体やSILの材料構成等によって、上述したように1/2〜1/5程度の範囲で変化する。
ニアフィールド領域Fnでは、SIL端面と光記録媒体の表面とでエバネセント結合が生じ、全反射戻り光の一部が、SIL端面を突き抜けて光記録媒体側に透過する。このため全反射戻り光量は減少する。そして、SILが光記録媒体に完全に接触すると、全ての全反射戻り光が光記録媒体側に透過するため、全反射戻り光量はゼロとなる。したがって、SIL端面と光記録媒体との間のギャップと全反射戻り光量との関係は図2Bに示すように、ファーフィールドFfで一定であった全反射戻り光量がニアフィールド領域Fnで徐々に減少し、ギャップがゼロのときゼロとなる。そして全反射戻り光量が減少する領域では、ギャップと全反射戻り光量との関係が破線lで囲んで示すように線形関係になる領域がある。したがってこの線形の範囲においては、全反射戻り光量をギャップエラーとしてフィードバックループを形成することで、ギャップを一定に保持することが可能となる。すなわち、目標とするギャップが図2Bに示すgの場合、全反射戻り光量がrとなるように制御を行えばよい。
図3に、通常のフィードバックループによりギャップ制御を行う場合のサーボループの一例を示す。この場合は、減算器141、位相補償フィルターやリードラグフィルター等より成るサーボフィルター143、制御対象144、加算器145、GES演算部146より構成される。また図3において、r1はギャップ目標値(図2Bに示す全反射戻り光量の目標値)、d1はディスク面ぶれによる外乱、e1は、目標値とギャップエラー信号(GES)との差であり、e1=y1−r1となる。制御対象144はSILが設置されるアクチュエーター自体であり、例えば図1における駆動部11である。GES演算部146は、図1における光検出部9、及びアナログ/デジタル変換器やアンプなどで構成される。
入力端子140から入力された目標信号r1は、後述のGES演算部146から出力された検出信号y1と共に減算器141に供給され、e1(=y1−r1)が出力される。サーボフィルター143で処理された信号e1は制御対象144に入力される。制御対象144の移動によって反映された検出信号に外乱d1が加算器145で加算されて、GES演算部146においてGESすなわちy1が出力される。
図3に示すように、この場合はギャップエラー信号GESであるy1をフィードバックする構成となっている。
入力端子140から入力された目標信号r1は、後述のGES演算部146から出力された検出信号y1と共に減算器141に供給され、e1(=y1−r1)が出力される。サーボフィルター143で処理された信号e1は制御対象144に入力される。制御対象144の移動によって反映された検出信号に外乱d1が加算器145で加算されて、GES演算部146においてGESすなわちy1が出力される。
図3に示すように、この場合はギャップエラー信号GESであるy1をフィードバックする構成となっている。
しかしながらこのように、GESをフィードバックすることでギャップを制御しようとする場合は、光記録媒体の回転数が高く(光記録媒体との相対的移動速度が速く)なると、光記録媒体の面ぶれに追従することが難しくなる。このため、図4に示すように、ギャップエラー信号に回転成分の残渣エラーが重畳してしまう。回転に同期した成分すなわち残渣エラーが見られることが分かる。
このように残渣エラーが見られる状態である場合、前述の特許文献2に記載の方法のような、ギャップエラー信号からチルトエラー信号を演算する手法では、チルトエラー信号にギャップエラー信号の影響が重畳して、このままでは、正しくチルトサーボができない。
このように残渣エラーが見られる状態である場合、前述の特許文献2に記載の方法のような、ギャップエラー信号からチルトエラー信号を演算する手法では、チルトエラー信号にギャップエラー信号の影響が重畳して、このままでは、正しくチルトサーボができない。
図5は、本発明の一実施の形態に係る光学ピックアップ装置における制御部15のサーボループの構成図である。図5に示すように、この場合、減算器41、加算器42、メインループ内のサーボフィルター43、制御対象44、加算器45、GES演算部46を有する。そしてこの例においては、GESを一定化する方法として、繰り返し制御器50を設ける例を示す。繰り返し制御器50には例えばD/A(デジタル/アナログ)変換器51、ローパスフィルター等のサーボフィルター52、ディレイライン53(Nは1回転分のエラー信号についてのサンプル数を示す)、係数乗算器54、A/D(アナログ/デジタル)変換器55が設けられる。なお、ディレイライン53に代えて1回転分のメモリを用いてもよい。
この制御部15においては、入力端子40から入力される目標値rは、減算器41及び加算器42、更にサーボフィルター43を介して制御対象44、この場合図1に示す駆動部11に入力される。制御対象44の移動により変化する出力に外乱dが加算器45で加算されて、全反射戻り光量がGES演算部46で検出され、全反射戻り光量によるギャップエラー信号GESと、このGESからプッシュプル信号が生成されて出力される。
本発明においてはチルトエラー信号を生成する前にGESを一定化する。この例では、GESは減算器41に入力されると共に繰り返し制御器50のD/A変換器51に入力される。そしてローパスフィルター等のサーボフィルター52を介してディレイライン53に入力され、例えばディスク状の光記録媒体20の場合1回転分遅延される。更に係数乗算器54において適当なゲインとされた後、A/D変換器55を介して、加算器42に入力される。以上の繰り返し制御器50の作用により、GESが一定化される。なお、繰り返し制御器50の構成は図5に示す例に限定されることなく、例えば上述したようにディレイラインではなくメモリを設けるなど、種々の変更が可能である。また、GESを一定化する方法は繰り返し制御器を用いる方法以外でもよく、例えば特開2006−313589号公報や、或いは、Tsutomu Ishimoto, et al., ”Technologies for removability in a near-field optical disc system”, Proceedings of SPIE, Vol.6282(2006) p.62820C-1に示されるような適用フィルターを利用する例でもよい。また後述するように、プッシュプル信号をフィードフォワードする構成とすることも可能であり、その方法は問わない。
図6は、図5におけるGES演算部46の一例の構成図である。GES演算部46では、集光光学系10におけるこの場合SIL7の端面からの全反射戻り光量をGES検出部46Aにて検出する。GES検出部46Aでは、光記録媒体20との相対的走行方向及びこれとは直交する方向、例えばディスク状光記録媒体の場合はタンジェンシャル方向及びラジアル方向に4分割した全反射戻り光量を例えば4分割ディテクタにて検出される。全反射戻り光量の総量はGESとして出力端子47から出力されると共に、減算器41にフィードバックされ、且つ、繰り返し制御器50のD/A変換器51に入力される。
一方分割された光量に基づき、Tpp・Rpp演算部46Bにおいて光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号、この場合タンジェンシャルプッシュプル信号Tppが演算されて出力される。また同じ4分割した全反射戻り光量から、ラジアル方向のプッシュプル信号Rppも演算して出力される構成としてもよい。得られたTpp、Rppは出力端子48から出力される。
これらTpp信号、Rpp信号から、タンジェンシャル方向及びラジアル方向のチルト制御信号STを生成することができる(例えば上記特許文献2参照。)。このチルト制御信号STが図1に示す駆動部11に送られて、この場合図1におけるSIL7と光記録媒体20との間のチルトすなわちスキューが制御される。
図7Aに示すように、SIL7の光記録媒体20と対向する端面7Tに、面振れ等によって傾きが生じている場合の検出される全反射戻り光量を図7Bに模式的に示す。図7Bにおいては光量を明暗で模式的に示す。図7Bに示すようにこの場合、端面7Tが光記録媒体20の表面から離間している部分すなわちファーフィールド領域となる部分で、ギャップに対応する光量の戻り光が検出される。図7Cに矢印tとrでそれぞれタンジェンシャル方向及びラジアル方向を示し、これらの方向に4分割された光検出部9における検出領域をそれぞれ9A、9B、9C及び9Dとして示す。図7Cにおいて破線で示すように、光記録媒体20とSIL7との傾きが生じると、タンジェンシャル方向、もしくはラジアル方向に戻り光量の強度差、すなわちGESの強弱の差が生じる。
ここで、領域9A〜9Dからの信号をそれぞれA〜Dと表し、タンジェンシャル方向のエラー信号Tpp、ラジアル方向のエラー信号Rppは、以下のように定義される。
Tpp=(A+D)−(B+C) ・・・(1)
Rpp=(A+B)−(C+D) ・・・(2)
Tpp=(A+D)−(B+C) ・・・(1)
Rpp=(A+B)−(C+D) ・・・(2)
まず、Tppについて説明する。Tppはギャップエラーから計算されるため、ギャップエラーのタンジェンシャル方向の傾きの度合いをα、βとすると下記の式(3)のように表現できる。
GES=A+D+B+C=(α+β)・{D/(1+CP)}・・・(3)
GES=A+D+B+C=(α+β)・{D/(1+CP)}・・・(3)
ただし、
α+β=1 ・・・(4)
とする。傾きの度合いの差α−βがチルト角となる。上記式(3)は、以下の考察から導き出すことができる。
α+β=1 ・・・(4)
とする。傾きの度合いの差α−βがチルト角となる。上記式(3)は、以下の考察から導き出すことができる。
図3におけるe,r,dのそれぞれのラプラス変換をE,R,Dと表すと、図3から、
E=Y−R ・・・(5)
−ECP+D=Y ・・・(6)
となる。なお、C及びPはそれぞれサーボフィルター及び制御対象の出力を示し、CPは制御部のゲインを示す。
E=Y−R ・・・(5)
−ECP+D=Y ・・・(6)
となる。なお、C及びPはそれぞれサーボフィルター及び制御対象の出力を示し、CPは制御部のゲインを示す。
上記式(5)及び(6)からeを消去すると、GESすなわちYは、以下の式(7)に示すようになる。
Y=(CP・R)/(1+CP)+D/(1+CP) ・・・(7)
Y=(CP・R)/(1+CP)+D/(1+CP) ・・・(7)
上記式(7)において、第2項は外乱dに起因する外乱項である。従って、GESを目標値Rに完全に追従させるには、下記の式(8)に示す外乱項をキャンセルすればよいこととなる。
D/(1+CP) ・・・(8)
D/(1+CP) ・・・(8)
言い換えると、上記式(7)中の第1項、すなわち下記の式(9)において、Rつまり目標値は一定、つまりDC成分である。
(CP・R)/(1+CP) ・・・(9)
(CP・R)/(1+CP) ・・・(9)
一般に、目標値追従系サーボの場合のCPのDCゲインは1より十分に大きく、すなわち、
1<<CP ・・・(10)
である。従って、上記式(9)は、下記の式(11)と表現できる。
{CP/(1+CP)}・R≒(CP/CP)・R=R ・・・(11)
1<<CP ・・・(10)
である。従って、上記式(9)は、下記の式(11)と表現できる。
{CP/(1+CP)}・R≒(CP/CP)・R=R ・・・(11)
つまり、ギャップエラー(目標値との誤差は)は、上記式(7)の第2項そのものとなる。従って、ギャップエラー信号GESは、下記の式(12)で表すことができる。
GES=D/(1+CP) ・・・(12)
GES=D/(1+CP) ・・・(12)
プッシュプル信号Tppは、チルト角(α−β)に上記式(8)で示す外乱項を乗じたものと表されるので、以下の式(13)のように表現できる。
Tpp=(α−β)・{D/(1+CP)}=(α−β)・GES・・・(13)
Tpp=(α−β)・{D/(1+CP)}=(α−β)・GES・・・(13)
上記式(13)より、TppはGESの影響を強く受けることが分かる。Tppに対するGESの影響を排除するには、前述したようにTppをGESで規格化する(GESで除算する)か、GESを一定にすればよいことが分かる。
GESで規格化する場合は、TppへのGESによる影響を排除できるので、Tppを用いてチルトサーボを正しく行うことは可能となる。しかしながら、このままではギャップサーボの精度をもちろん上げることはできず、別途ギャップサーボ精度を上げる必要がある。
GESで規格化する場合は、TppへのGESによる影響を排除できるので、Tppを用いてチルトサーボを正しく行うことは可能となる。しかしながら、このままではギャップサーボの精度をもちろん上げることはできず、別途ギャップサーボ精度を上げる必要がある。
これに対し、GESを予め一定にしておく本発明によれば、ギャップ精度は既に保証される上に、上記式(13)において、GES=c(一定)となることから、
Tpp=(α−β)・c≒α−β ・・・(14)
となり、GESに影響されない正しいチルトエラーを得ることができる。
Tpp=(α−β)・c≒α−β ・・・(14)
となり、GESに影響されない正しいチルトエラーを得ることができる。
ギャップを一定にするには、図8に示すようにギャップが面ぶれに精度よく追従している場合には、前述の図3に示すようなフィードバックサーボループだけで問題ない。これに対し、図9に示すようにギャップが面ぶれに追従しなくなってくる場合、更には図10に示すようにギャップが完全に面ぶれに追従しない場合には、前述の図5において説明したように繰り返しサーボ等を行って、回転同期成分の外乱を抑制することでギャップを一定にすればよい。図8〜図10においてはGES、Tpp及びRppをそれぞれ示す。各例共に、使用する光の波長は405nm、集光光学系の開口数NAは1.84、ギャップの目標値は25nmとする例を示す。フィードバックサーボループの他に、上述したように適用化フィルターを用いる例でもよく、GES一定化方法はいずれの方法でもよい。
図11は、面ぶれ量に対するギャップエラー信号電圧の変化を示す図である。破線a1及びa2はそれぞれ光記録媒体の回転数が400rpm、1200rpmの場合、実線a3及びa4は回転数が2000rpm、3000rpmの場合をそれぞれ示す。図11から、特に回転数が2000rpm、3000rpmと高くなると、400rpm、1200rpmの場合と異なり、ギャップエラー信号電圧が面ぶれ量に対して大きくなることが分かる。このことは、見かけ上のチルト量が大きくなって観察されることを意味する。
図12は、面ぶれ量に対するラジアルチルトエラー信号電圧の変化を示す図である。図12において、破線b1及びb2は光記録媒体の回転数が400rpm、1200rpmの場合、実線b3及びb4は回転数が2000rpm、3000rpmの場合をそれぞれ示す。ラジアルチルトエラー信号電圧の面ぶれ量に対する変化は、回転数によることなくほぼ同じであることが分かる。
一方図13に示すように、タンジェンシャルチルトエラー信号電圧は、ギャップエラー信号電圧と同様の変化を示す。図13において、破線c1及びc2は光記録媒体の回転数が400rpm、1200rpmの場合、実線c3及びc4は回転数が2000rpm、3000rpmの場合をそれぞれ示す。図13から明らかなように、回転数が2000rpm、3000rpmと高くなると、400rpm、1200rpmの場合と比べてタンジェンシャルチルトエラー信号電圧が面ぶれ量に対して大きくなることが分かる。
そして、図11〜図13の結果から、ギャップが面ぶれに精度よく追従しなくなってくる回転数が2000rpm以上の領域では、タンジェンシャルチルトエラー信号はギャップエラー信号に影響を受けていることが分かる。一方、ラジアルチルトエラー信号は、2000rpm以上の高い回転数の領域においても、ギャップエラー信号に影響を受けている様子は見られない。つまり、ラジアルチルトエラー信号は、ギャップエラー信号で規格化する必要がなく、また、ギャップエラー信号を一定化後に出力する必要もなく、そのままの出力をチルトエラー信号として使用できることが分かる。
図14は、参考例として、タンジェンシャルチルトエラー信号をギャップエラー信号で規格化する場合の面ぶれ量に対するタンジェンシャルチルトエラー信号電圧の変化を示す図である。図14において、破線d1及びd2は光記録媒体の回転数が400rpm、1200rpmの場合、実線d3及びd4は回転数が2000rpm、3000rpmの場合をそれぞれ示す。規格化によりタンジェンシャルチルトエラー信号電圧は回転数によらずに、面ぶれ量に対して同様の変化を示し、すなわちギャップエラー信号の影響が排除されることが分かる。
図15は、本発明による場合、すなわちGESを一定に保持する対策を加えた場合の、面ぶれ量に対するタンジェンシャルチルトエラー信号電圧の変化を示す図である。図15において、破線e1及びe2は光記録媒体の回転数が400rpm、1200rpmの場合、実線e3及びe4は回転数が2000rpm、3000rpmの場合をそれぞれ示す。この例では、図11及び図13においてギャップが変動する回転数である2000rpm、3000rpmの場合に、前述の図5に示す繰り返しサーボを導入し、ギャップを一定に保持している。この結果、図11及び図13とは異なり、400rpm、1200rpm、2000rpm、3000rpmの全ての回転数において、タンジェンシャルチルトエラー信号電圧の変化が同様となる。すなわちこの場合、観測されるチルト量は、回転数が2000rpm以上とされる場合であっても、回転数によらずに面ぶれ量に対して一定の変化を示し、正しいエラー信号電圧値が検出されていることを示している。よって、本発明によれば、光記録媒体の回転数が2000rpm以上とされる場合においても、良好にチルト制御及びギャップ制御を行うことができることがわかる。
なお、以上の図11〜図15に示す例は全て、図8〜図10において説明した例と同様に、使用する光の波長を405nm、集光光学系の開口数NAを1.84、ギャップの目標値を25nmとする例で検出した結果を示す。
図14及び図15から、本発明による場合、つまり、ギャップを一定にしたもとでチルトエラー信号を検出する場合は、GESによる規格化を行う場合と同様な結果を得ていることが分かる。つまり、本発明によれば、TppのGESによる規格化を不要とすることができるといえる。したがって、規格化を行う場合における除算器が不要となり、演算が簡単となり、装置構成の簡易化を図ることもできる。
更に、上述の結果から、ラジアルチルトエラー信号もGESによる規格化は不要であり、規格化することなく出力すればよいことが分かる。
更に、上述の結果から、ラジアルチルトエラー信号もGESによる規格化は不要であり、規格化することなく出力すればよいことが分かる。
また、チルトサーボを行う前にギャップエラーを一定に保持することで、チルトサーボが完了したときには、ギャップも既に一定であり、集光光学系と光記録媒体との衝突を回避できるという利点を有する。
図16に、GESを一定にする他のサーボループの一例を示す。この例においては、タンジェンシャルプッシュプル信号Tppをギャップエラー信号GESにフィードフォワードしてGESを一定にする場合を示す。
図16に示すようにこの場合、減算器61、加算器62、メインループ内のサーボフィルター63、制御対象64、加算器65、GES演算部66、フィードフォワード信号用のサーボフィルター70を有する構成とされる。サーボフィルター70としてはローパスフィルター等を利用することができる。
入力端子60から入力される目標値rは、減算器61及び加算器62、更にサーボフィルター63を介して制御対象64、この場合図1に示す駆動部11に入力される。制御対象64の移動により変化する出力に外乱dが加算器65で加算されて、全反射戻り光量がGES演算部66で検出される。GES演算部66は図6に示す例と同様の構成とすることができる。
入力端子60から入力される目標値rは、減算器61及び加算器62、更にサーボフィルター63を介して制御対象64、この場合図1に示す駆動部11に入力される。制御対象64の移動により変化する出力に外乱dが加算器65で加算されて、全反射戻り光量がGES演算部66で検出される。GES演算部66は図6に示す例と同様の構成とすることができる。
タンジェンシャルプッシュプルTpp、すなわち光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号は、以下に説明するとおり、GESと同相であると見込むことができる。このため、このTppをフィードフォワードすることによりGESを一定化することができる。
まず、サーボが外乱に追従して、GESが一定である場合を考える。この時、GES=c(一定)より、上記式(14)に示す状態となる。この場合は、既に、GESが小さいので、フィードフォワードは必要ない。
次に、サーボが外乱に追従しなくなってくる場合を考える。この場合、チルト角は物理的に面振れ信号Dの傾きすなわち微分に相当するので、
α−β≒s・D ・・・(15)
となる。また、上記式(13)のGESは、下記の式(16)のように表される。
α−β≒s・D ・・・(15)
となる。また、上記式(13)のGESは、下記の式(16)のように表される。
D/(1+CP)≒D/(K/s)=K´・s・D ・・・(16)
ただし、上記式(15)及び(16)において、sはラプラス変換の演算子で微分を意味し、Kはゲインを示し、K´=1/Kである。
一般に、光学ピックアップ装置におけるアクチュエーターの伝達関数を示すボード線図は図17に示すように表される。図17において、横軸は周波数、縦軸はゲインである。エラー率はゲインに反比例するので、破線F1で示す比較的低い周波数領域ではブーストによりゲインを上げ、破線F2で示す周波数領域では傾きが急だと不安定なので、−20dB/dec程度になだらかになるように補償がなされる。破線F3で示すより高い周波数領域では2次、3次の共振が発生する。このため、単純にサーボ帯域を上げるとこのような共振が発生してしまうことが分かる。
また、特に近接場光を照射する光学系においては、制御する距離が極めて小さいので、DC分の取れ残り偏差Δeが少しでも残ると精度よく制御することができない。このため、サーボフィルターに積分器を入れることが一般的となっている。取れ残り偏差Δeは、
Δe=D/K ・・・(17)
であるので、積分器を入れるとK→∞となり、Δe→0とすることができるためである。
Δe=D/K ・・・(17)
であるので、積分器を入れるとK→∞となり、Δe→0とすることができるためである。
上記式(16)について説明すると、サーボが外乱に追従しなくなってくる回転周波数帯域内でのCPの伝達関数は、ほぼ積分1/sとなることから導き出せる。つまり、制御対象であるアクチュエーターの1次共振、一般的に100Hz以下では、そのゲインは一定である。一方、サーボフィルターの同周波数内のゲインは、上述したようにDC分の残渣エラーを除去するために、積分器1/sを入れている。このことから、
1+CP≒CP≒K/s ・・・(18)
となり、上記式(16)が導き出される。
1+CP≒CP≒K/s ・・・(18)
となり、上記式(16)が導き出される。
ここで、上記式(15)はチルトエラーであるから符号をもち、上記式(16)はギャップエラーGES(全反射戻り光量値)でプラスである。結局、上記式(13)は、符号はチルトエラー信号に従い、振幅が増幅されて観察されることになる。つまり、サーボが外乱に追従して、GESが一定である場合と比較して、振幅が大きくなる。
但し、位相関係をみると、上記式(15)、式(16)より、共に面ぶれ信号Dに対して微分すなわち位相が90度進みの関係であり、TppもGESも同位相となることが分かる。
最後に、完全に、サーボが外乱に追従しなくなってくる場合については、下記の式(19)及び式(20)で表される。
α−β≒s・D ・・・(19)
D/(1+CP)≒D/1=D ・・・(20)
α−β≒s・D ・・・(19)
D/(1+CP)≒D/1=D ・・・(20)
上記式(19)は、上記式(15)と同様である。
上記式(20)は、サーボが完全に外乱に追従しないこと、つまり図17における高周波数の帯域であることから、ゲインは小さくCP<<1となることによって導き出せる。位相関係については、上記式(19)及び(20)より、TppとGESは面ぶれ信号Dとは同位相となることが明らかである。
上記式(20)は、サーボが完全に外乱に追従しないこと、つまり図17における高周波数の帯域であることから、ゲインは小さくCP<<1となることによって導き出せる。位相関係については、上記式(19)及び(20)より、TppとGESは面ぶれ信号Dとは同位相となることが明らかである。
以上の結果より、TppとGESは同位相、かつ同様な信号となることが分かる。このことは、前述の図8〜図10からも明らかである。したがって、図16に示すように、TppをフィードフォワードすることによりGESを一定化することができるので、この方法により予めGESを一定化してからチルトエラー信号としてTppを出力してもよいことが分かる。
なお、本発明は上述の実施形態例において説明した構成に限定されるものではなく、その他本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能である。
1.パワー制御部、2.光源、3.コリメートレンズ、4.ビームスプリッタ、5.ミラー、6.光学レンズ、7.ソリッドイマージョンレンズ(SIL)、8.集光レンズ、9.光検出部、10.制御部、11.駆動部、20.光記録媒体、25.搭載部、26.駆動部、40.入力端子、41.減算器、42.加算器、43.サーボフィルター、44.制御対象、45.加算器、46.ギャップエラー信号演算部、46A.ギャップエラー信号検出部、46B.プッシュプル信号演算部、47、48.出力端子、50.繰り返し制御部、51.デジタル/アナログ変換器、52.サーボフィルター、53.ディレイライン、54.係数乗算器、55.アナログ/デジタル変換器、100.光記録再生装置
Claims (9)
- 光源と、
光記録媒体に近接場光を照射する集光光学系と、
前記光記録媒体からの全反射戻り光量を検出する光検出部と、
前記光検出部から得られる検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、
前記光記録媒体上の所定の位置に前記集光光学系を駆動する駆動部と、を有し、
前記制御部において、前記光検出部から得られるギャップエラー信号を一定化した後、前記光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号からチルトエラー信号が生成される
ことを特徴とする光学ピックアップ装置。 - 前記集光光学系は、光学レンズと、ソリッドイマージョンレンズとを有することを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ装置。
- 前記ギャップエラー信号の一定化が繰り返し制御器により行われることを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ装置。
- 前記プッシュプル信号がフィードフォワードされて、前記ギャップエラー信号の一定化が行われることを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ装置。
- 前記光記録媒体がディスク状の媒体であり、
前記プッシュプル信号が、前記光記録媒体の半径方向と直交するタンジェンシャル方向のプッシュプル信号であることを特徴とする請求項1記載の光学ピックアップ装置。 - 前記光記録媒体の記録及び/又は再生時の回転数が2000回転/分以上とされることを特徴とする請求項4記載の光学ピックアップ装置。
- 光源と、光記録媒体に近接場光を照射する集光光学系と、前記光記録媒体からの全反射戻り光量を検出する光検出部と、前記光検出部から得られる検出信号に基づいて制御信号を生成する制御部と、前記光記録媒体上の所定の位置に前記集光光学系を駆動する駆動部と、を備える光学ピックアップ装置と、
前記光記録媒体の装着部と、
前記光記録媒体の装着部を前記集光光学系と相対的に移動させる駆動部と、を有し、
前記制御部において、前記光検出部から得られるギャップエラー信号を一定化した後、前記光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号からチルトエラー信号が生成される
ことを特徴とする光記録再生装置。 - 前記集光光学系は、光学レンズと、ソリッドイマージョンレンズとを有することを特徴とする請求項7記載の光記録再生装置。
- 光学レンズと光記録媒体との間の全反射戻り光量を検出して得られるギャップエラー信号を一定化した後、
前記全反射戻り光量の前記光記録媒体との相対的走行方向のプッシュプル信号からチルトエラー信号を生成する
ことを特徴とするチルト制御方法。
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JP2007237137A JP2009070467A (ja) | 2007-09-12 | 2007-09-12 | 光学ピックアップ装置、光記録再生装置及びギャップの制御方法 |
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