以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による端末装置の構成を示すブロック図である。図において、端末装置1−1、1−2は、例えば、携帯電話などからなり、赤外線通信によりデータの送受信が可能となっている。但し、赤外線通信以外にも、非接触IC通信、Bluetooth通信、無線LAN、移動体通信などの無線通信であってもよい。端末装置1−1、1−2は、基地局2−1、2−2及び交換機3を介して移動体通信網4に接続し、相互に通信が可能となっている。また、端末装置1−1、1−2は、移動体通信網4を介してインターネット5に接続し、メールサーバ6を用いて、相互にメールを送受信したり、データ配信サーバ7で提供される情報(著作権付き情報)などをダウンロード可能となっている。
PC(パーソナルコンピュータ)8は、端末装置1−1と有線通信し、相互にデータを送受信することが可能である。該PC8は、所定の通信回線、プロバイダを介してインターネット5に接続し、端末装置1−1、1−2と同様に、これら端末装置1−1、1−2を含む、他のPCや、端末装置などと相互にメールを送受信したり、データ配信サーバ7で提供される情報(著作権付き情報)などをダウンロード可能となっている。
次に、図2は、本実施形態による端末装置1−1、1−2の構成を示すブロック図である。なお、以下において、端末装置1−1、1−2を総称して端末装置1として説明する。図において、端末装置1は、無線通信部10−1、赤外線通信部10−2、音声信号処理部10−3、表示部10−4、操作部10−5、撮像部10−6、RTC10−7、通信ケーブル接続部10−8、外部記憶媒体接続部10−9、ROM10−10、RAM10−11及び中央制御部10−12からなる。
無線通信部10−1は、図1に示す基地局2−1、2−2、交換機3から移動体通信網4に接続し、他の端末装置との間で、音声通信や、各種データ送受信などを行う。赤外線通信部10−2は、端末装置間で赤外線通信によりデータの送受信を行う。音声信号処理部10−3は、マイク10−3−1からの音声を取り込み、デジタル信号に変換して中央制御部10−12に供給する一方、音声信号をアナログ信号に変換してスピーカ10−3−2から出力する。
表示部10−4は、液晶表示器などからなり、各種メッセージや、画像などを表示する。操作部10−5は、電話番号や、各種データ、動作指示などを入力する。撮像部10−6は、光学部品や、撮像素子などからなり、画像を撮影する。RTC10−7は、実時間を計時する。通信ケーブル接続部10−8は、外部のPC8との間で通信ケーブルを接続するためのインターフェースである。外部記憶媒体接続部10−9は、外部記憶媒体10−9−1を着脱可能に接続するためのインターフェースである。
ROM10−10は、所定のプログラムや各種パラメータなどを記憶する。RAM10−11は、各種データを記憶する。特に、本実施形態では、RAM10−11は、データ記憶部10−11−1、フォルダ情報記憶部10−11−2、判別条件記憶部10−11−3、及びメール記憶部10−11−4を備えている。
データ記憶部10−11−1は、データに関する情報として、著作権の有無、外部への送出可否、取得先などの情報を記憶する(詳細は後述する)。フォルダ情報記憶部10−11−2は、データが格納されているフォルダに関する情報を記憶する(詳細は後述する)。判別条件記憶部10−11−3は、データを送出可とする際に何を判別条件とするかを示す項目と該判別条件の内容(条件)とを記憶する(詳細は後述する)。メール記憶部10−11−4は、送受信したメールを記憶する。
中央制御部10−12は、ROM10−10に記憶されているプログラムを実行し、各部の動作を制御する。特に、本実施形態では、中央制御部10−12は、データを送出する際に、そのデータの著作権や、送出可否フラグ、通信能力などを判別し、送出可である場合にデータを送出し、送出否である場合に該データの関連情報(少なくとも、データを取得するのに必要とされる情報)を送出する、という送出制御を行うようになっている。
次に、図3は、データ記憶部10−11−1のデータ構成を示す概念図である。図において、データ記憶部10−11−1は、データを識別するためのデータID毎に、実データ、著作権情報、送出可否フラグ、及び関連情報を記憶する。著作権情報は、「1」のとき、著作権付きのデータであることを示し、「0」のとき、著作権なしのデータであることを示す。送出可否フラグは、該当データを外部に送出可能であるか否かを示すフラグであり、「1」の場合に可、「0」の場合に不可であることを示す。
なお、該送出可否フラグは、データを取得した際に予め指定されていてユーザ操作で変更することができないようになっていても良いし、ユーザ操作で変更することができるようにしても良い。関連情報は、タイトル、URL情報、その他の関連情報などからなる。URL情報としては、該当データをダウンロードできるサイトのURLや、データの識別情報(曲番号や、コンテンツ番号など)からなる。その他の関連情報としては、データを取得する方法を記載したテキスト情報、データの概要を記載したテキスト情報などからなる。
次に、図4は、フォルダ情報記憶部10−11−2のデータ構成を示す概念図である。フォルダ情報記憶部10−11−2は、フォルダを識別するためのフォルダID毎に、該当フォルダ名、ロックフラグ、パスワード、及びデータIDを記憶する。ロックフラグは、パスワードロック機能(フォルダ内を表示するときにパスワード照合が必要となる機能)がオンになっているか否かを示すフラグであり、「0」のとき、オフであることを示し、「1」のとき、オンであることを示す。パスワードは、上述したように、該当フォルダ内を表示するときのパスワード照合の際に用いられる。データIDは、該当フォルダ内に格納されているデータのデータID(複数可)である。
次に、図5は、判別条件記憶部10−11−3のデータ構成を示す概念図である。判別条件記憶部10−11−3は、データの送出可否を判別する際に何を判別条件とするかを示す項目と該判別条件の内容(条件)とを記憶する。項目は、通信料金と通信時間からなる。通信料金が条件の場合には、例えば、100円以内なら送出可であるという内容となる。なお、該条件は、送出するデータの容量と通信単価とから算出される金額であり、通信料金以外にも、通信単価であってもよい。また、通信時間が条件の場合には、例えば、5分以内なら送出可であるという内容となる。なお、該条件は、送出されるデータの容量と通信速度とから算出される時間であり、通信時間以外にも、通信速度であってもよい。
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。ここで、図6乃至図12は、端末装置1の動作を説明するためのフローチャートである。また、図13及び図14は、端末装置1の表示例を示す模式図である。
図6は、本実施形態による端末装置1の動作を説明するためのフローチャート(メインルーチン)である。まず、電源オンが操作されたか否かを判断し(ステップS10)、電源がオンされると、待ち受け画面を表示し、各種操作、着信などを待機する待受状態とする(ステップS12)。待受状態においては、設定操作があったか否か(ステップS14)、データ取得操作があったか否か(ステップS18)、メール受信が検出されたか否か(ステップS22)、データ編集操作があったか否か(ステップS30)、データ送出操作があったか否か(ステップS34)、着信を検出したか否か(ステップS36)、電源オフ操作があったか否か(ステップS42)、その他の操作があったか否か(ステップS46)を判断する。
そして、待受状態において、設定操作があった場合には(ステップS14のYES)、判別条件記憶部10−11−3の判別条件を設定する設定処理を行う(ステップS16)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
また、待受状態において、データ取得操作があった場合には(ステップS18のYES)、データを取得し(ステップS20)、取得したデータをデータ記憶部10−11−1に記憶する(ステップS22)。すなわち、データ取得操作として、ダウンロード/撮像/データ通信によるデータ受信/赤外線通信によるデータ受信/外部記憶媒体からのデータコピーのいずれかの操作が行われたことを検出したら、その操作に従ってデータを取得する。取得したデータについては、データIDを付加して、実データ、著作権情報、送出可否フラグ、タイトル、URL情報、その他の関連情報の項目のうち、取得した項目を記憶する。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
また、待受状態において、メール受信が検出された場合には(ステップS22のYES)、受信したメールをメール記憶部に記憶し(ステップS24)、メールの添付データを読み出し(ステップS26)、該添付データをデータ記憶部10−11−1に記憶する(ステップS22)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
また、待受状態において、データ編集操作があった場合には(ステップS30のYES)、データ編集操作に応じて、データ記憶部10−11−1におけるデータの送出可否フラグを変更したり、関連情報を新規に作成/修正/削除したりし(例えば、関連情報としてダウンロード手順を作成したりする)(ステップS32)、編集した内容を記憶する。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
また、待受状態において、データ送出操作があった場合には(ステップS34のYES)、後述するデータ送出処理を実行する(ステップS36)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
また、待受状態において、音声着信を検出した場合には(ステップS38のYES)、通常の音声着信処理を行う(ステップS40)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。また、待受状態において、電源オフ操作があった場合には(ステップS42のYES)、電源オフ処理を行い(ステップS44)、その後、当該処理を終了する。また、待受状態において、音声発信操作など、その他の操作があった場合には(ステップS46のYES)、操作に応じたその他の処理を行う(ステップS44)。その後、ステップS12の待受状態に戻る。
次に、図7は、上述したデータ送出処理(ステップS36)の動作を説明するためのフローチャートである。データ送出処理では、まず、図6のステップS34のデータ送出操作が、有線通信によるデータ送信操作であるか否か(ステップS50)、赤外線通信によるデータ送信操作であるか否か(ステップS54)、メール送信操作であるか否か(ステップS56)、アップロード操作であるか否か(ステップS60)、外部記憶媒体へのコピー操作であるか否か(ステップS64)を判断する。
そして、有線通信によるデータ送信操作である場合(ステップS50のYES)、あるいは赤外線通信によるデータ送信操作である場合には(ステップS54のYES)、有線通信または赤外線通信によりデータを送出するための判別&送出処理A(データ送信:詳細は後述)を実行し(ステップS52)、前述したメインルーチンに戻る。また、メール送信操作である場合には(ステップS56のYES)、メールに添付してデータを送出するための判別&送出処理B(メール送信:詳細は後述)を実行し(ステップS58)、前述したメインルーチンに戻る。
また、アップロード操作である場合には(ステップS60のYES)、インターネットに接続してデータを送出するための判別&送出処理C(アップロード:詳細は後述)を実行し(ステップS62)、前述したメインルーチンに戻る。また、外部記憶媒体へのコピー操作である場合には、外部記憶媒体接続部10−9に装着されている外部記憶媒体10−9−1にデータをコピーするための判別&送出処理D(外部記憶媒体:詳細は後述)を実行し(ステップS66)、前述したメインルーチンに戻る。また、上述したいずれの操作でもない場合、すなわち、別フォルダへの移動操作である場合には(ステップS64のNO)、データを別フォルダに移動させるための判別&送出処理E(別フォルダ:詳細は後述)を実行し(ステップS68)、前述したメインルーチンに戻る。
次に、図8は、上述した判別&送出処理A(データ送信)の動作を説明するためのフローチャートである。判別&送出処理A(データ送信)では、まず、ユーザ操作(データ指定)に応じて送信すべきデータを特定する(ステップS70)。図13(a)には、判別&送出処理A(データ送信)において、ゲームデータを選択する際の表示例を示す。ユーザは、一覧表示されているゲームデータの中から所望するデータを選択し、「送信」ボタンを押下する。
次に、送信すべきデータが特定されると、該特定されたデータをデータ記憶部10−11−1から読み出し(ステップS72)、著作権情報が「1」であるか否かを判断する(ステップS74)。そして、著作権情報が「1」の場合には、送出否と判別し(ステップS76)、該データに対応付けられている関連情報を送信した旨を表示部10−4に表示し(ステップS78)、関連情報を送信する(ステップS80)。
図13(b)には、関連情報を送信した際の表示例を示す。表示部10−4には、関連情報を送信した旨に加え、送信した関連情報の内容が表示される。なお、関連情報を送信した旨は、送信後に報知するようにしてもよい。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がある場合には、そのデータは送出されることなく、その関連情報が送出される。
一方、著作権情報が「0」である場合には、送出可否フラグが「0」であるか否かを判断し(ステップS82)、送出可否フラグが「0」である場合には、上述したように、ステップS76で送出否と判別し、ステップS78で、該データに対応付けられている関連情報を送信した旨を表示部10−4に表示し、ステップS80で、関連情報を送信する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がない場合であっても、送出可否フラグが「0:送出否」の場合には、そのデータは送出されることなく、その関連情報が送出される。
一方、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグも「1:送出可」である場合には、判別条件記憶部10−11−3から判別条件の通信時間の内容(本実施形態では、「5分以内なら送出可」)を読み出し(ステップS84)、有線通信または赤外線通信における通信速度を検出する(ステップS86)。具体的には、通信方法毎に予め記憶されている通信速度を読み出すか、あるいは、実際に小さい容量のデータのテスト通信を行い、通信速度を検出するようにしても良い。
次に、特定されたデータの容量(サイズ)と検出された通信速度とから、該特定されたデータを送信するために要する通信時間を算出する(ステップS88)。次に、該特定されたデータを送信するために要する通信時間が判別条件の通信時間(「5分以内なら送出可」)を満足するか否かを判断する(ステップS90)。
そして、判別条件を満たさない場合、すなわち、判別条件の通信時間(「5分以内なら送出可」)内で特定されたデータを送信できない場合には、上述したように、ステップS76で送出否と判別し、ステップS78で、該データに対応付けられている関連情報を送信した旨を表示部10−4に表示し、ステップS80で、関連情報を送信する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグが「1:送出可」であっても、判別条件を満たさない場合には、そのデータは送出されることなく、その関連情報が送出される。
一方、該特定されたデータを送信するために要する通信時間が判別条件の通信時間(「5分以内なら送出可」)を満足する場合には、送出可と判別し(ステップS92)、特定されたデータを送信した旨を表示部10−4に表示し(ステップS94)、特定されたデータ(実データ、著作権情報、タイトル)を送信する(ステップS96)。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグが「1:送出可」であって、さらに、判別条件を満たした場合には、特定されたデータが送信されることになる。
次に、図9は、上述した判別&送出処理B(メール送信)の動作を説明するためのフローチャートである。判別&送出処理B(メール送信)では、まず、送信メールを作成し(ステップS100)、ユーザ操作(データ指定+添付指示)に応じて送信メールに添付するデータを特定する(ステップS102)。図14(a)には、メールに添付するデータ(音楽データ)を選択する際の表示例を示す。ユーザは、一覧表示されている音楽データの中から所望する音楽データを選択し、「添付」ボタンを押下する。
次に、送信メールに添付するデータが特定されると、該特定されたデータを、データ記憶部10−11−1から読み出し(ステップS104)、著作権情報が「1」であるか否かを判断する(ステップS106)。そして、著作権情報が「1」の場合には、送出否と判別し(ステップS108)、該データに対応付けられている関連情報を送信メールに添付する(ステップS110)。
次に、関連情報を添付した旨を表示部10−4に表示し(ステップS112)、関連情報を添付した送信メールを送信する(ステップS114)。図14(b)には、送信メールに関連情報を添付した際の表示例を示す。表示部10−4には、関連情報を添付したことに加え、添付した関連情報の内容が表示される。
なお、関連情報を添付した旨は、送信後に報知するようにしてもよい。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がある場合には、そのデータは送信メールに添付されて送信されることなく、その関連情報が送信メールに添付されて送信される。
一方、著作権情報が「0」である場合には、送出可否フラグが「0」であるか否かを判断し(ステップS116)、送出可否フラグが「0」である場合には、上述したように、ステップS108で送出否と判別し、ステップS110で、該データに対応付けられている関連情報を送信メールに添付し、ステップS112で、関連情報を添付した旨を表示部10−4に表示し、ステップS114で、関連情報を添付した送信メールを送信する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がない場合であっても、送出可否フラグが「0:送出否」の場合には、そのデータは送信メールに添付されて送信されることなく、その関連情報が送信メールに添付されて送信される。
一方、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグも「1:送出可」である場合には、送出可と判別し(ステップS118)、特定されたデータ(実データ、著作権情報、タイトル)を送信メールに添付し(ステップS120)、特定されたデータを送信メールに添付した旨を表示部10−4に表示し(ステップS122)、ステップS114で、該特定されたデータを添付した送信メールを送信する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグが「1:送出可」であった場合には、特定されたデータが送信メールに添付されて送信されることになる。
次に、図10は、上述した判別&送出処理C(アップロード)の動作を説明するためのフローチャートである。判別&送出処理C(アップロード)では、まず、ユーザ操作(データ指定)に応じてアップロードすべきデータを特定する(ステップS130)。次に、特定されたデータを、データ記憶部10−11−1から読み出し(ステップS132)、著作権情報が「1」であるか否かを判断する(ステップS134)。そして、著作権情報が「1」の場合には、送出否と判別し(ステップS136)、該データに対応付けられている関連情報をアップロードし(ステップS138)、関連情報をアップロードした旨を表示部10−4に表示する(ステップS140)。なお、アップロードした旨は、アップロード前に報知するようにしてもよい。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がある場合には、そのデータはアップロードされることなく、その関連情報がアップロードされる。
一方、著作権情報が「0」である場合には、送出可否フラグが「0」であるか否かを判断し(ステップS142)、送出可否フラグが「0」である場合には、上述したように、ステップS136で送出否と判別し、ステップS138で、関連情報をアップロードし、ステップS140で、該関連情報をアップロードした旨を表示部10−4に表示する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がない場合であっても、送出可否フラグが「0:送出否」の場合には、そのデータはアップロードされることなく、その関連情報がアップロードされる。
一方、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグも「1:送出可」である場合には、判別条件記憶部10−11−3から判別条件の通信料金の内容(本実施形態では、「100円以内なら送出可」)を読み出し(ステップS144)、通信単価を検出する(ステップS146)。具体的には、通信方法毎に予め記憶されている通信単価を読み出すか、あるいは、サーバに問い合わせて回答をえることで検出するようにしても良い。
次に、特定されたデータの容量(サイズ)と検出された通信単価とから、該特定されたデータを送信するために要する通信料金を算出する(ステップS148)。次に、該特定されたデータを送信するために要する通信料金が判別条件の通信料金(「100円以内なら送出可」)を満足するか否かを判断する(ステップS150)。
そして、判別条件を満たさない場合、すなわち、判別条件の通信料金(「100円以内なら送出可」)内で特定されたデータを送信できない場合には、上述したように、ステップS136で送出否と判別し、ステップS138で、関連情報をアップロードし、ステップS140で、該関連情報をアップロードした旨を表示部10−4に表示する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグが「1:送出可」であっても、判別条件を満たさない場合には、そのデータはアップロードされることなく、その関連情報がアップロードされる。
一方、該特定されたデータを送信するために要する通信料金が判別条件の通信料金(「100円以内なら送出可」)を満足する場合には、送出可と判別し(ステップS152)、特定されたデータ(実データ、著作権情報、タイトル)をアップロードし(ステップS154)、特定されたデータをアップロードした旨を表示部10−4に表示する(ステップS156)。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグが「1:送出可」であって、さらに、判別条件を満たした場合には、特定されたデータがアップロードされることになる。
次に、図11は、上述した判別&送出処理D(外部記憶媒体)の動作を説明するためのフローチャートである。判別&送出処理D(外部記憶媒体)では、まず、ユーザ操作(データ指定)に応じて外部記憶媒体10−9−1にコピーすべきデータを特定する(ステップS160)。次に、特定されたデータを、データ記憶部10−11−1から読み出し(ステップS162)、著作権情報が「1」であるか否かを判断する(ステップS164)。そして、著作権情報が「1」の場合には、外部記憶媒体接続部10−9に装着されている外部記憶媒体10−9−1の能力、この場合、著作権対応しているもの(セキュアカード)であるか否かを検出し(ステップS166)、著作権に対応しているか否かを判断する(ステップS168)。
そして、外部記憶媒体10−9−1が著作権に対応している場合には、送出可と判別し(ステップS170)、特定されたデータ(実データ、著作権情報、タイトル)を外部記憶媒体10−9−1にコピーし(ステップS172)、特定されたデータをコピーした旨を表示部10−4に表示する(ステップS174)。なお、データをコピーした旨は、コピーする前に報知するようにしてもよい。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、特定データに著作権情報があった場合でも、外部記憶媒体10−9−1が著作権に対応していれば、特定されたデータが外部記憶媒体10−9−1にコピーされることになる。
一方、外部記憶媒体10−9−1が著作権に対応していない場合には、送出否と判別し(ステップS178)、該特定されたデータに対する関連情報を外部記憶媒体10−9−1にコピーし(ステップS180)、関連情報をコピーした旨を表示部10−4に表示する(ステップS182)。なお、関連情報をコピーした旨は、コピーする前に報知するようにしてもよい。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、特定データに著作権情報があった場合に、外部記憶媒体10−9−1が著作権に対応していなければ、そのデータはコピーされることなく、その関連情報がコピーされる。
また、特定されたデータに著作権情報があった場合には、送出可否フラグが「0」であるか否かを判断し(ステップS176)、送出可否フラグが「0」である場合には、上述したように、ステップS178で送出否と判別し、ステップS180で、関連情報を外部記憶媒体10−9−1にコピーし、ステップS182で、該関連情報をコピーした旨を表示部10−4に表示する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、著作権情報がない場合であっても、送出可否フラグが「0:送出否」の場合には、そのデータはコピーされることなく、その関連情報がコピーされる。
一方、著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグも「1:送出可」である場合には、上述したように、ステップS170で、送出可と判別し、ステップS172で、特定されたデータ(実データ、著作権情報、タイトル)を外部記憶媒体10−9−1にコピーし、ステップS174で、特定されたデータをコピーした旨を表示部10−4に表示する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、特定データに著作権情報がなく、かつ、送出可否フラグが「1:送出可」である場合には、外部記憶媒体10−9−1が著作権に対応しているか否かに拘わらず、特定されたデータが外部記憶媒体10−9−1にコピーされることになる。
次に、図12は、上述した判別&送出処理E(別フォルダ)の動作を説明するためのフローチャートである。判別&送出処理E(別フォルダ)では、まず、ユーザ操作(データ指定)に応じて別フォルダに移動すべきデータを特定する(ステップS190)。次に、特定されたデータを、データ記憶部10−11−1から読み出し(ステップS192)、該特定されたデータに対する送出可否フラグが「0」であるか否かを判断し(ステップS194)、送出可否フラグが「0:送出否」である場合には、フォルダ情報記憶部10−11−2を参照し、移動先フォルダの能力、すなわち、移動先フォルダがパスワードロックされているか否かを検出する(ステップS196)。
次に、移動先フォルダのロックフラグが「1:ロック」であるか否かを判断し(ステップS198)、ロックフラグが「1:ロック」である場合には、送出可と判別し(ステップS200)、特定されたデータを移動先フォルダに移動し(ステップS202)、移動元フォルダ(特定されたデータが元々保存されていたフォルダ)の該特定されたデータを削除し(ステップS204)、データを移動した旨を表示部10−4に表示する(ステップS206)。なお、データを移動した旨は、移動する前に報知するようにしてもよい。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、特定されたデータが送出否に設定されていた場合であっても、移動先フォルダがパスワードロックされていれば、そのデータが移動されることになる。
一方、ロックフラグが「0:非ロック」である場合には、送出否と判別し(ステップS208)、特定されたデータの関連情報を移動先フォルダに移動し(ステップS210)、関連情報を移動した旨を表示部10−4に表示する(ステップS212)。なお、関連情報を移動した旨は、移動する前に報知するようにしてもよい。また、この場合、移動元ファオルダのデータは削除しない。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、特定されたデータが送出否に設定されていた場合で、移動先フォルダがパスワードロックされていない場合には、そのデータは移動されることなく、その関連情報が移動される。
また、特定されたデータの送出可否フラグが「1:送出可」である場合には、上述したように、ステップS200で、送出可と判別し、ステップS202で、特定されたデータを移動先フォルダに移動し、ステップS204で、移動元フォルダ(特定されたデータが元々保存されていたフォルダ)の該特定されたデータを削除し、ステップS206で、データを移動した旨を表示部10−4に表示する。その後、前述したデータ送出処理に戻る。したがって、特定されたデータが送出可に設定されていた場合には、移動先フォルダがパスワードロックされているかいないかに拘わらず、そのデータは移動されることになる。
上述した実施形態によれば、送出対象となるデータあるいはそのデータの関連情報を、ユーザの煩雑な操作を必要とせずに、容易に送出することができる。
また、実施形態によれば、データに代わって、そのデータの関連情報が送出されるということをユーザが確認することができる。
また、著作権保護を図りつつ、データの利用拡大を見込むことができる。
また、実施形態によれば、送出否と設定されているデータであっても、そのデータの関連情報を送出することで、そのデータの存在を知らせることができる。
また、実施形態によれば、送出能力を超えるデータであっても、そのデータの関連情報を送出することで、そのデータの存在を知らせることができる。
また、実施形態によれば、データを送出する際に、送出先の能力に見合わない場合であっても、そのデータの関連情報を送出することで、そのデータの存在を知らせることができる。
また、実施形態によれば、関連情報として、データの所在地情報やデータを取得する方法を送出することで、そのデータを取得する方法を知らせることができるので、データの利用拡大を見込むことができる。
また、実施形態によれば、データの識別情報を送出することで、そのデータの概要を知らせることができる。
なお、上述した実施形態においては、データの送出先として、他の端末装置、インターネット、PCなどであったが、これに限らず、プリンタへの送出、ファクシミリへの送出などでも良い。
また、上述した実施例においては、データの送出可否を判別する条件として、著作権情報、送出可否フラグ、通信時間、通信料金、送出先の著作権対応、送出先のロックフラグのうち、いくつかの条件を組み合わせたが、その組み合わせは任意で良い。さらには、いずれかの条件1つでも良い。
また、送出可と判別され、データを送出する際には、データと共に関連情報も送出するようにしても良い。
また、上述した実施例においては、端末装置を携帯電話としたが、これに限らず、例えば、PDA・電子カメラ・電子腕時計・音楽再生機など、データ送出機能を備えた端末装置であれば同様に適用可能である。