JP2009069724A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

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Shuhei Yoshida
周平 吉田
Toshinori Uehara
利範 上原
Tomoyuki Nakano
智之 中野
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Abstract

【課題】液晶層を挟持する一対の基板のうちのいずれかの基板の内面側に位相差板が形成
された液晶表示装置において、製造工程の増加を最小限に抑えることが可能な液晶表示装
置を提供する。
【解決手段】この液晶表示装置は、TFT基板2の内面側の反射表示領域20aに対応す
る領域に形成された反射板9と、TFT基板2の内面側の反射表示領域20aに対応する
領域に配置され、かつ、反射板9の表面上に形成された位相差板11とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶表示装置およびその製造方法に関し、特に、反射表示領域と透過表示領
域とが1画素内に設けられた半透過型の液晶表示装置およびその製造方法に関する。
従来、反射表示領域と透過表示領域とが1画素内に設けられた半透過型の液晶表示装置
が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、液晶層を挟持する
一対の基板のうちのいずれかの基板の内面側(液晶層側)の反射表示領域に対応する領域
に位相差板が形成された半透過型の液晶表示装置が開示されている。
図11は、上記特許文献1に開示された従来の半透過型の液晶表示装置の1画素分の構
造を簡略的に示した図である。なお、図11中の符号100aおよび100bは、それぞ
れ、反射表示領域および透過表示領域である。
図11を参照して、従来の半透過型の液晶表示装置は、液晶層101と、その液晶層1
01を挟持するTFT基板102およびCF基板103とを少なくとも備えている。なお
、図示しないが、TFT基板102には、後述する液晶駆動電極104に含まれる画素電
極をスイッチング制御する薄膜トランジスタ(TFT)などが設けられているとともに、
CF基板103には、カラー画像の表示を行うためのカラーフィルタ(CF)などが設け
られている。
液晶層101を駆動するための液晶駆動電極104は、TFT基板102の内面側(液
晶層101側)の表面上に形成されており、共通電極の表面上に絶縁膜を介して画素電極
が形成された構造を有している。また、液晶層101に入射した光を反射するための反射
板105は、TFT基板102の内面側(液晶層101側)の表面上の反射表示領域10
0aに対応する領域に形成されている。
そして、従来の半透過型の液晶表示装置では、CF基板103の内面側(液晶層101
側)の表面上に位相差板106が形成されているとともに、その位相差板106が透過表
示領域100bには配置されずに反射表示領域100aにのみ配置されている。なお、こ
のような位相差板106は、内面位相差板と称されている。
特開2007−47732号公報
しかしながら、従来の半透過型の液晶表示装置では、それを製造する際に、位相差板(
内面位相差板)106を形成する工程を新たに追加する必要がある。なお、位相差板10
6を形成する工程としては、たとえば、CF基板103側に位相差板106の構成材料を
塗布して固化する工程や、位相差板106の不要な領域(透過表示領域100bに対応す
る領域)を除去する工程などがある。その結果、従来の半透過型の液晶表示装置では、製
造工程が増加してしまうという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的
は、液晶層を挟持する一対の基板のうちのいずれかの基板の内面側に位相差板が形成され
た液晶表示装置において、製造工程の増加を最小限に抑えることが可能な液晶表示装置お
よびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による液晶表示装置は、反射表示領
域と透過表示領域とが1画素内に設けられた半透過型の液晶表示装置であって、液晶層を
挟持する一対の基板のうちの一方の基板の内面側の反射表示領域に対応する領域に形成さ
れた反射板と、一方の基板の内面側の反射表示領域に対応する領域に配置され、かつ、反
射板の表面上に形成された位相差板とを備えている。
この第1の局面による液晶表示装置では、上記のように、液晶層を挟持する一対の基板
のうちの一方の基板(内面側の反射表示領域に対応する領域に反射板が形成された基板)
の内面側の反射表示領域に対応する領域に位相差板を配置し、かつ、その位相差板を反射
板の表面上に形成することによって、反射板および位相差板が一方の基板の内面側および
他方の基板の内面側にそれぞれ形成された従来の液晶表示装置に比べて、製造工程を少な
くすることができる。具体的には、第1の局面による液晶表示装置では、それを製造する
際に、位相差板をマスクとして反射板をエッチングすることにより、反射板の不要な領域
(透過表示領域に対応する領域)を除去することができる。したがって、反射板の不要な
領域を除去する工程の際に、エッチングマスクとなるレジストパターンを別途形成する工
程などを省略することが可能となる。その結果、液晶層を挟持する一対の基板のうちの一
方の基板の内面側に位相差板を形成したとしても、製造工程の増加を最小限に抑えること
ができる。
上記第1の局面による液晶表示装置において、好ましくは、反射表示領域における液晶
層の厚みが透過表示領域における前記液晶層の厚みよりも小さくなるように構成されてお
り、反射表示領域における液晶層の厚みは、位相差板により調整されている。このように
構成すれば、液晶層の厚みを調整するための調整層を別途設けることなく、反射表示領域
に入射した光の液晶層における光路長と、透過表示領域に入射した光の液晶層における光
路長とを略同じにすることが可能となる。
上記第1の局面による液晶表示装置において、一方の基板は、スイッチング素子が設け
られた基板であり、反射板および位相差板は、スイッチング素子が設けられた基板の内面
側の反射表示領域に対応する領域に形成されていてもよい。
上記第1の局面による液晶表示装置において、一方の基板は、カラーフィルタが設けら
れた基板であり、反射板および位相差板は、カラーフィルタが設けられた基板の内面側の
反射表示領域に対応する領域に形成されていてもよい。
この発明の第2の局面による液晶表示装置の製造方法は、反射表示領域と透過表示領域
とが1画素内に設けられた半透過型の液晶表示装置の製造方法であって、反射表示領域お
よび透過表示領域の両方の領域を覆うように、液晶層を挟持する一対の基板のうちの一方
の基板側に反射板を形成する工程と、反射表示領域および透過表示領域の両方の領域を覆
うように、反射板の表面上に位相差板を形成した後、位相差板の透過表示領域に対応する
領域を除去する工程と、位相差板をマスクとして反射板をエッチングすることにより、反
射板の透過表示領域に対応する領域を除去する工程とを備えている。
この第2の局面による液晶表示装置の製造方法では、上記のように、位相差板をマスク
として反射板をエッチングすることにより、反射板の透過表示領域に対応する領域を除去
することによって、反射板の透過表示領域に対応する領域を除去する工程の際に、エッチ
ングマスクとなるレジストパターンを別途形成する工程などを省略することが可能となる
。その結果、液晶層を挟持する一対の基板のうちの一方の基板の内面側に位相差板を形成
したとしても、製造工程の増加を最小限に抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、液晶層を挟持する一対の基板のうちのいずれかの基板
の内面側に位相差板が形成された液晶表示装置において、製造工程の増加を最小限に抑え
ることが可能な液晶表示装置およびその製造方法を容易に得ることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の構造を簡略的に示した平面図であ
る。図2は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図
である。まず、図1および図2を参照して、第1実施形態による液晶表示装置の構造につ
いて詳細に説明する。
第1実施形態の液晶表示装置は、図1および図2に示すように、反射表示領域20aお
よび透過表示領域20bの2つの表示領域が設けられた画素20を複数含んでいる。すな
わち、第1実施形態の液晶表示装置は、表示動作を行う際に、使用環境に応じて反射表示
モードと透過表示モードとを切り替えることが可能な半透過型の液晶表示装置である。
ところで、反射表示モードとは、液晶表示装置の前面側から後述する液晶層1に入射し
た外光(たとえば、太陽光など)L1を反射することによって表示を行うモードである。
その一方、透過表示モードとは、液晶表示装置の背面側から液晶層1に入射した外光(た
とえば、バックライト光など)L2を透過させることによって表示を行うモードである。
具体的な構造としては、第1実施形態の液晶表示装置は、液晶層1と、その液晶層1を
挟んで互いに対向するように配置されたTFT基板2およびCF基板3とを少なくとも備
えている。なお、TFT基板2およびCF基板3は、本発明の「基板」の一例である。
TFT基板2は、ガラスなどからなる透明基板4や、その透明基板4に形成された薄膜
トランジスタ(TFT)5などによって構成されている。このTFT基板2に含まれる薄
膜トランジスタ5は、後述する画素電極14をスイッチング制御する機能を有しており、
各画素20に1つずつ設けられている。なお、薄膜トランジスタ5は、本発明の「スイッ
チング素子」の一例である。
また、TFT基板2に含まれる透明基板4には、薄膜トランジスタ5のオン/オフを制
御する信号が伝達されるゲート線6や、映像信号が伝達されるデータ線7なども形成され
ている。そして、薄膜トランジスタ5のゲートは、ゲート線6に接続されている。また、
薄膜トランジスタ5のソース/ドレインの一方は、データ線7に接続されているとともに
、薄膜トランジスタ5のソース/ドレインの他方は、後述する画素電極14に接続されて
いる。なお、図2には、図面の簡略化のため、薄膜トランジスタ5、ゲート線6およびデ
ータ線7は図示していない。
また、TFT基板2の前面側(液晶層1側)の表面上には、反射表示領域20aおよび
透過表示領域20bの両方の領域を覆うように、アクリル樹脂などからなる樹脂層8が形
成されている。この樹脂層8の透過表示領域20bに対応する領域は、その前面側の表面
が平坦になっている一方、樹脂層8の反射表示領域20aに対応する領域は、その前面側
の表面が凹凸形状になっている。
樹脂層8の前面側の表面上の反射表示領域20aに対応する領域には、Al(アルミニ
ウム)などからなる反射板9が形成されている。すなわち、反射板9は、樹脂層8を介し
て、TFT基板2の内面側(液晶層1側)の表面上の反射表示領域20aに対応する領域
に形成されていることになる。なお、この反射板9は、透過表示領域20bには配置され
ておらず、反射表示領域20aにのみ配置されている。このような反射板9を設けること
によって、液晶表示装置の前面側からの外光L1が反射表示領域20aに入射すると、そ
の外光L1が反射板9で反射されることになる。その一方、上記したような反射板9は透
過表示領域20bには設けられていないので、液晶表示装置の背面側からの外光L2が透
過表示領域20bに入射すると、その外光L2が透過することになる。
また、反射板9は、下地層としての樹脂層8の反射表示領域20aに対応する領域の表
面が凹凸形状であるため、その凹凸形状を反映した凹凸形状となっている。これにより、
反射板9において光が拡散されるので、反射特性を向上させることが可能となる。
反射板9の前面側の表面上には、ポリイミド樹脂などからなる配向膜10が形成されて
いる。この配向膜10は、後述する位相差板11の配向を規制する機能を有している。な
お、位相差板11は、後述するように、透過表示領域20bには配置されず、反射表示領
域20aにのみ配置される。したがって、配向膜10は、反射表示領域20aにのみ配置
されていればよい。
ここで、第1実施形態では、反射板9の前面側の表面上に、配向膜10を介して、透過
光に対して所定の位相差を付与するための位相差板11が形成されている。この位相差板
11は、平面的に見て、下層の反射板9の外形形状と同じ外形形状を有しており、その配
置位置が反射板9の配置位置と一致している。すなわち、位相差板11は、透過表示領域
20bには配置されておらず、反射表示領域20aにのみ配置されている。また、位相差
板11は、たとえば、高分子液晶の溶液や液晶性モノマーの溶液などを固化させることに
より得られる。なお、上記した位相差板11は、TFT基板2の内面側(液晶層1側)に
形成されていることから、内面位相差板と称されている。
また、第1実施形態では、位相差板11の厚みは、反射表示領域20aにおける液晶層
1の厚みが透過表示領域20bにおける液晶層1の厚みの略半分になるように設定されて
いる。すなわち、反射表示領域20aにおける液晶層1の厚みは、位相差板11により調
整されている。これにより、液晶層1の厚みを調整するための調整層を別途設けなかった
としても、反射表示領域20aに入射した外光L1の液晶層1における光路長と、透過表
示領域20bに入射した外光L2の液晶層1における光路長とを略同じにすることが可能
となる。
また、樹脂層8および位相差板11の前面側の表面上には、液晶層1の液晶分子を駆動
するための液晶駆動電極が形成されている。この液晶駆動電極は、共通電極12と、その
共通電極12の前面側の表面上に絶縁膜13を介して形成された画素電極14とを含んで
いる。共通電極12および画素電極14は、ITO(インジウム錫酸化物)などからなる
とともに、絶縁膜13は、SiN(窒化シリコン)などからなる。また、画素電極14に
は、液晶層1の液晶分子の配向を規制するためのスリット(開口)14aが複数形成され
ている。また、図示しないが、画素電極14は、樹脂層8に形成されるコンタクトホール
を介して、TFT基板2に含まれる薄膜トランジスタ5に接続される。
そして、表示動作を行う際には、液晶層1の液晶分子は、共通電極12と画素電極14
との間に発生する電界によって駆動される。すなわち、第1実施形態の液晶表示装置は、
液晶層1内に発生させた横電界により液晶分子を駆動して表示動作を行う横電界方式を採
用した液晶表示装置である。
また、CF基板3は、ガラスなどからなる透明基板15や、その透明基板15に形成さ
れたカラー画像の表示を行うためのカラーフィルタ(CF)16などによって構成されて
いる。
また、液晶層1の前面側および背面側の各々には、配向膜17aおよび17bが設けら
れている。さらに、TFT基板2の背面側(外面側)およびCF基板3の前面側(外面側
)の各々には、偏光板18aおよび18bが配置されている。
第1実施形態では、上記のように、TFT基板2の内面側の反射表示領域20aに対応
する領域に反射板9が形成されている場合に、TFT基板2の内面側の反射表示領域20
aに対応する領域に位相差板11を配置し、かつ、その位相差板11を反射板9の表面上
に形成することによって、液晶表示装置を製造する際に、位相差板11をマスクとして反
射板9をエッチングすることにより、反射板9の不要な領域(透過表示領域20bに対応
する領域)を除去することができる。したがって、反射板9の不要な領域を除去する工程
の際に、エッチングマスクとなるレジストパターンを別途形成する工程などを省略するこ
とが可能となる。その結果、内面位相差板と称される位相差板11を用いたとしても、製
造工程の増加を最小限に抑えることができる。
なお、横電界方式を採用した半透過型の液晶表示装置において、今回のような内面位相
差板を用いる方式は非常に有効である。具体的には、外面上に位相差板を配置する一般的
な半透過型の液晶表示装置の場合、液晶表示装置の前面(外面)上に配置した位相差板は
反射表示領域だけでなく透過表示領域にも影響を与えるので、その透過表示領域での影響
をキャンセルするために液晶表示装置の背面(外面)上にも位相差板を配置している。こ
の場合、たとえば、垂直配向型の液晶表示装置であれば、電圧無印加の状態(通常黒表示
を実現する)で液晶分子は垂直に配向しているので、背面側から背面(外面)上の位相差
板を通過して入射した光は液晶分子による影響は受けない。その一方、横電界方式の液晶
表示装置であれば、電圧無印加の状態(通常黒表示を実現する)で液晶分子は水平に配向
しているので、背面側から背面(外面)上の位相差板を通過して入射した光は液晶分子の
複屈折性により影響を受けてしまう。したがって、通常黒表示を行おうとしても理想的な
黒を実現することが難しく、結果的にコントラストが低下するなどの不都合が生じてしま
う。このため、横電界方式を採用した半透過型の液晶表示装置においては、内面位相差板
を用いる方式が適している。その結果、本発明は、横電界方式で内面位相差板を用いる半
透過型の液晶表示装置に非常に有効である。
図3〜図7は、本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を説明するための
断面図である。次に、図2〜図7を参照して、第1実施形態による液晶表示装置の製造方
法について説明する。
まず、図3に示すように、反射表示領域20aおよび透過表示領域20bの両方の領域
を覆うように、TFT基板2の表面上に、アクリル樹脂などからなる樹脂層8を形成する
。そして、樹脂層8の反射表示領域20aに対応する領域の表面を凹凸形状にする。この
後、反射表示領域20aおよび透過表示領域20bの両方の領域を覆うように、樹脂層8
の表面上に、Alなどからなる反射板9を形成する。すなわち、反射表示領域20aおよ
び透過表示領域20bの両方の領域を覆うように、樹脂層8を介して、TFT基板2の表
面上に反射板9を形成する。この際、反射板9の反射表示領域20aに対応する領域は、
下地層としての樹脂層8の反射表示領域20aに対応する領域の表面が凹凸形状であるた
め、その凹凸形状を反映した凹凸形状となる。
次に、図4に示すように、反射表示領域20aおよび透過表示領域20bの両方の領域
を覆うように、反射板9の表面上に、配向膜10の構成材料であるポリイミド樹脂を塗布
する。この後、そのポリイミド樹脂を焼成するとともに、ポリイミド樹脂に対してラビン
グ処理(配向処理)を施す。この際、ラビング処理に変えて、光配向処理を施すようにし
てもよい。
続いて、反射表示領域20aおよび透過表示領域20bの両方の領域を覆うように、配
向膜10の表面上に、位相差板11の構成材料である高分子液晶の溶液(液晶モノマーの
溶液)を塗布した後、その高分子液晶の溶液(液晶モノマーの溶液)を乾燥固化させる。
すなわち、反射表示領域20aおよび透過表示領域20bを覆うように、配向膜10を介
して、反射板9の表面上に位相差板11を形成する。
次に、図5に示すように、位相差板11に対して露光処理および現像処理を施すことに
より、位相差板11の透過表示領域20bに対応する領域を除去する。この後、位相差板
11に対してポストベーク処理を施す。なお、位相差板11の構成材料によっては、ポス
トベーク処理は不要である。
次に、第1実施形態では、図6に示すように、位相差板11をマスクとして、配向膜1
0および反射板9を順次エッチングする。これにより、配向膜10および反射板9の透過
表示領域20bに対応する領域が除去される。このように、第1実施形態では、反射板9
の透過表示領域20bに対応する領域を除去する工程の際に、位相差板11をマスクとし
て反射板9をエッチングするので、エッチングマスクとなるレジストパターンを別途形成
する必要がない。
次に、図7に示すように、樹脂層8および位相差板11の表面上に、液晶駆動電極(共
通電極12、絶縁膜13および画素電極14)を形成する。続いて、液晶駆動電極の表面
上に、配向膜17aの構成材料であるポリイミド樹脂を塗布する。この後、そのポリイミ
ド樹脂を焼成し、かつ、ポリイミド樹脂に対して配向処理を施す。
次に、図2に示したように、CF基板3の表面上に配向膜17bを形成した後、TFT
基板2側の配向膜17aとCF基板3側の配向膜17bとの間に液晶層1を充填する。こ
の後、TFT基板2およびCF基板3の各々の外面側に偏光板18aおよび18bを配置
することによって、第1実施形態の液晶表示装置が形成される。
図8は、第1実施形態の変形例による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図で
ある。次に、図8を参照して、第1実施形態の変形例による液晶表示装置の構造について
説明する。
この第1実施形態の変形例では、図8に示すように、位相差板11の厚みが、図2に示
した第1実施形態の位相差板11の厚みよりも小さくなっている。また、CF基板3の内
面側(液晶層1側)の反射表示領域20aに対応する領域に、液晶層1側に向かって突出
する樹脂層19が形成されている。そして、第1実施形態の変形例では、樹脂層19によ
って、反射表示領域20aにおける液晶層1の厚みが透過表示領域20bにおける液晶層
1の厚みの略半分になるように調整されている。
なお、第1実施形態の変形例による液晶表示装置のその他の構成は、上記した第1実施
形態による液晶表示装置の構成と同様である。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図で
ある。次に、図9を参照して、第2実施形態による液晶表示装置の構造について詳細に説
明する。
第2実施形態の液晶表示装置では、図9に示すように、反射表示領域50aと透過表示
領域50bとが1画素内に設けられている。そして、液晶表示装置の前面側から反射表示
領域50aに入射した外光L11によって反射表示が行われ、液晶表示装置の背面側から
透過表示領域50bに入射した外光L12によって透過表示が行われる。
また、第2実施形態の液晶表示装置は、液晶層31と、その液晶層31を挟んで互いに
対向するように配置されたTFT基板32およびCF基板33とを少なくとも備えている
。なお、TFT基板32およびCF基板33は、本発明の「基板」の一例である。
TFT基板32は、透明基板34やスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(図示
せず)などによって構成されている。また、TFT基板32の前面側(液晶層31側)の
表面上には、薄膜トランジスタに接続される液晶駆動電極が形成されている。この液晶駆
動電極は、共通電極35と、その共通電極35の前面側の表面上に絶縁膜36を介して形
成された画素電極37とを含んでいる。また、液晶駆動電極に含まれる画素電極37には
、複数のスリット37aが形成されている。
CF基板33は、透明基板38やカラーフィルタ39などによって構成されている。そ
して、第2実施形態では、反射表示領域50aに配置される反射板40および位相差板4
1が、TFT基板32の内面側ではなく、CF基板33の内面側に設けられている。
具体的には、第2実施形態では、CF基板33に含まれる透明基板38の前面側(液晶
層31側)の表面上に、反射表示領域50aおよび透過表示領域50bの両方の領域を覆
うような樹脂層42が形成されている。この樹脂層42の透過表示領域50bに対応する
領域は、その前面側の表面が平坦になっている一方、樹脂層42の反射表示領域50aに
対応する領域は、その前面側の表面が凹凸形状になっている。
そして、反射板40は、樹脂層42の前面側の表面上に形成されているとともに、位相
差板41は、反射板40の前面側の表面上に配向膜43を介して形成されている。この反
射板40および位相差板41は、透過表示領域50bには配置されておらず、反射表示領
域50aにのみ配置されている。なお、反射板40は、樹脂層42の反射表示領域50a
に対応する領域の表面が凹凸形状であるため、その凹凸形状を反映した凹凸形状となって
いる。また、位相差板41の厚みは、反射表示領域50aにおける液晶層31の厚みが透
過表示領域50bにおける液晶層31の厚みの略半分になるように設定されている。
また、液晶層31の前面側および背面側には、それぞれ、配向膜44aおよび44bが
設けられている。さらに、TFT基板32の前面側(外面側)およびCF基板33の背面
側(外面側)には、それぞれ、偏光板45aおよび45bが配置されている。
第2実施形態では、上記のように、CF基板33の内面側の反射表示領域50aに対応
する領域に反射板40が形成されている場合に、CF基板33の内面側の反射表示領域5
0aに対応する領域に位相差板41を配置し、かつ、その位相差板41を反射板40の表
面上に形成することによって、液晶表示装置を製造する際に、位相差板41をマスクとし
て反射板40をエッチングすることにより、反射板40の不要な領域(透過表示領域50
bに対応する領域)を除去することができる。したがって、反射板40の不要な領域を除
去する工程の際に、エッチングマスクとなるレジストパターンを別途形成する工程などを
省略することが可能となる。その結果、内面位相差板と称される位相差板41を用いたと
しても、製造工程の増加を最小限に抑えることができる。
図10は、第2実施形態の変形例による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図
である。次に、図10を参照して、第2実施形態の変形例による液晶表示装置の構造につ
いて説明する。
この第2実施形態の変形例では、図10に示すように、位相差板41の厚みが、図9に
示した第2実施形態の位相差板41の厚みよりも小さくなっている。また、CF基板33
の内面側(液晶層31側)の反射表示領域50aに対応する領域に、液晶層31側に向か
って突出する樹脂層46が形成されている。そして、第2実施形態の変形例では、樹脂層
46によって、反射表示領域50aにおける液晶層31の厚みが透過表示領域50bにお
ける液晶層31の厚みの略半分になるように調整されている。
なお、第2実施形態の変形例による液晶表示装置のその他の構成は、上記した第2実施
形態による液晶表示装置の構成と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと
考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範
囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
たとえば、上記第1および第2実施形態では、共通電極の表面上に絶縁膜を介して画素
電極を形成するようにしたが、本発明はこれに限らず、共通電極および画素電極を同一面
上に形成するようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、画素電極および共通電極の両方を、液晶層を
挟持する一対の基板のうちの一方の基板側に配置するようにしたが、本発明はこれに限ら
ず、一方の基板側に画素電極を配置し、他方の基板側に共通電極を配置するようにしても
よい。
本発明の第1実施形態による液晶表示装置の構造を簡略的に示した平面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態による液晶表示装置の製造方法を説明するための断面図である。 第1実施形態の変形例による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図である。 第2実施形態の変形例による液晶表示装置の1画素分の構造を示した断面図である。 従来の半透過型の液晶表示装置の1画素分の構造を簡略的に示した図である。
符号の説明
1、31 液晶層
2、32 TFT基板(基板)
3、33 CF基板(基板)
5 薄膜トランジスタ(スイッチング素子)
9、40 反射板
11、41 位相差板
20 画素
20a、50a 反射表示領域
20b、50b 透過表示領域
39 カラーフィルタ

Claims (5)

  1. 反射表示領域と透過表示領域とが1画素内に設けられた半透過型の液晶表示装置であっ
    て、
    液晶層を挟持する一対の基板のうちの一方の基板の内面側の前記反射表示領域に対応す
    る領域に形成された反射板と、
    前記一方の基板の内面側の前記反射表示領域に対応する領域に配置され、かつ、前記反
    射板の表面上に形成された位相差板とを備えていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記反射表示領域における前記液晶層の厚みが前記透過表示領域における前記液晶層の
    厚みよりも小さくなるように構成されており、
    前記反射表示領域における前記液晶層の厚みは、前記位相差板により調整されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記一方の基板は、スイッチング素子が設けられた基板であり、
    前記反射板および前記位相差板は、前記スイッチング素子が設けられた基板の内面側の
    前記反射表示領域に対応する領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の液晶表示装置。
  4. 前記一方の基板は、カラーフィルタが設けられた基板であり、
    前記反射板および前記位相差板は、前記カラーフィルタが設けられた基板の内面側の前
    記反射表示領域に対応する領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記
    載の液晶表示装置。
  5. 反射表示領域と透過表示領域とが1画素内に設けられた半透過型の液晶表示装置の製造
    方法であって、
    前記反射表示領域および前記透過表示領域の両方の領域を覆うように、液晶層を挟持す
    る一対の基板のうちの一方の基板側に反射板を形成する工程と、
    前記反射表示領域および前記透過表示領域の両方の領域を覆うように、前記反射板の表
    面上に位相差板を形成した後、前記位相差板の前記透過表示領域に対応する領域を除去す
    る工程と、
    前記位相差板をマスクとして前記反射板をエッチングすることにより、前記反射板の前
    記透過表示領域に対応する領域を除去する工程とを備えていることを特徴とする液晶表示
    装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI468814B (zh) * 2009-06-09 2015-01-11 Jsr Corp 液晶顯示元件之製造方法

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TWI468814B (zh) * 2009-06-09 2015-01-11 Jsr Corp 液晶顯示元件之製造方法

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