JP2009069712A - 液晶ディスプレイ機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】大画面の液晶ディスプレイ機器において、LEDバックライトによる高輝度で均一な画質を低コストで得る液晶ディスプレイ機器を提供する。
【解決手段】バックライトの光を面光源として液晶パネルに照射するための導光部材を所定の形状に分割された複数の分割導光体の結合体とし、複数の分割導光体の一部、あるいは全部は、複数種の液晶パネルのサイズを構成する公約数的な大きさとし、分割導光体の一部、あるいは全部は、同一の成形型によって樹脂成形して構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液晶ディスプレイ機器に係わり、バックライトの光を効率良く高輝度に液晶パネルを透過させるための技術に関するものである。
液晶ディスプレイ機器は、バックライトとしての光源からの光を液晶パネル面に導光する導光板や、導光板からの出射光、および液晶パネルの直下からの光源の光を液晶パネルに均一に照射するための拡散板などの光学機能部材を有している。よって、液晶パネルの大型化に伴って拡散板、および導光板自体も大面積となる。これら光学機能部材の大型化は、これらを製造する設備装置の大型化が必要であることから、製造上におけるコスト増加や加工精度の維持などの困難さを招いている。
また、液晶ディスプレイ機器は、さらなる画質の向上や薄型化のために、バックライトとして発光ダイオード(LED)を使用する検討がなされている。しかも、液晶パネルの大形化によって、LEDのバックライト方式も光源との距離の関係でサイドライト型から直下ライト型に移行していく状況にある。ただ、LEDは、一般的に所定の指向特性を有する点光源であることから、液晶パネルの直下のLEDによって輻射する光を液晶パネルに均一な面光源として照射するためには、冷陰極管の線光源よるバックライトにおける導光板、拡散板とは異なる輻射光の導光、および拡散技術が必要となる。
LEDの直下ライト型バックライトにおける導光技術に関しては、例えば、特許文献1乃至3に記載のものが開示されている。
特許文献1は、LED光源を用いた直下照明型において、透明な導光板の背面に複数のLED光源を配し、導光板の照射面はLED光源の発光中心に頂点を持つ光入射プリズムを形成し、反射面に微細プリズムを形成し、導光板の裏面に微細プリズムを形成するとともに、さらに光照射面側には、光拡散板を配した構造を開示している。
特許文献2は、光学パケージされたバックライトアセンブリにおいて、発光部上に配置される光学レンズ部にサイド方向に延長させた導光部を設けた構造とし、導光機能を有する光学レンズを接続部材で結合し、導光部を介して隣接部に光を伝達させ、発光ダイオードから出射される光の均一度を向上させることを開示している。
特許文献3は、LEDからの光を集光するレンズと、導光板の中央部には集光した光の反射部を設け、更に導光板の下面には反射された光を散乱させる光散乱部を設けることにより、導光板内の反射散乱された光を導光板から外部に出ることを防止することを開示している。
特開2006−164625号公報 特開2006−302863号公報 特開2007−26702号公報
特許文献1に記載の技術は、複数の導光板を平面状、行列状に隣接して配置しているが、隣接する導光板からの入射してくる光は、複数の導光板を導波させることによって輝度分布を向上させているため、行列状に配置された導光板の場所によって、隣接からの導かれる光の状態が異なることから輝度分布を抑制できない可能性がある。
特許文献2に記載の技術は、個別の光学パッケージにおいて光を管理することを考慮するものではなく、引用文献1と同様に従来の導光技術における課題を有するものである。
特許文献3に記載の技術は導光板内の反射散乱された光を導光板から外部に出ることを防止しているが、LED、集光レンズ、導光板を積層構成とするため、集光レンズ、導光板による光反射部材などの錯乱までの光の進行を制御するための配置スペースが大きくなる懸念がある。さらには、LEDと集光レンズの積層配置によって、高角輻射光の利用を遺失する可能性がある。
また、特許文献1乃至3のいずれにも液晶パネルへの入射光の偏光における光の遺失分については何ら考慮されていない。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、その目的は、大画面の液晶ディスプレイ機器において、LEDバックライトによる高輝度で均一な画質を低コストで得るための技術を提供することにある。
本発明は、バックライトによって液晶パネルに光を照射する液晶ディスプレイ機器であって、バックライトの光を面光源として液晶パネルに導くための導光部材を有し、導光部材は、所定の形状に分割された複数の分割導光体の結合体であって、前記複数の分割導光体の一部あるいは全部は、複数種の前記液晶パネルのサイズを構成する公約数的な大きさを持ち、かつ同一の形状を有していることを特徴とする。
上記分割導光体の一部または全部は、同一の成形型によって樹脂成形されていてもよい。
さらには、複数種の液晶パネルに対する各々の導光部材は、所定の形状に成形された複数個の分割導光体を保持部材、あるいは接着部材によってマトリックス状に結合して一体構造とし、複数種の任意の液晶パネルサイズに対応する大きさに構成される。
さらには、複数の分割導光体の各々は、所定のバックライトの光と、隣接する前記バクライトの光とを分離し、所定のバックライトの光を独立して導光する箱状形状の導光体であって、所定のバックライトの光が液晶パネルを照射する範囲を分割導光体の外形形状の投影部と略同じ大きさに規定する構成としている。
さらには、分割導光体の側面内壁の一部面は光の反射面とし、側面内壁の他の面は光の入射面として構成されている。
さらには、液晶パネルは、入射側の偏光板を反射型偏光板とした構成であって、箱状形状の導光体は、液晶パネルと対向する平面に入射側の偏光板で反射された光を錯乱する凹凸パターンを有する構成としている。
本発明によれば、LEDバックライトにおける導光部材を低コストで構成され、画面サイズに係わらず高輝度で均一な画質の液晶ディスプレイ機器を提供できる。
以下本発明の実施形態について図を参照して説明する。図1は、液晶ディスプレイ機器の概略構成図である。図1の正面図においては、説明を解かり易くするために構成部品の一部である液晶ディスプレイ3を透視して記載している。液晶ディスプレイ機器1の筐体2内には、情報を表示する液晶パネル3と、液晶パネル3の背面にバックライト装置としての複数個のLED光源(以下、LEDと称する)6と、LED6を縦横のマトリックス状に載置した回路基板4とが配置されている。液晶パネル3の光の入射側、出射側には、光の透過を制御する偏光板7(入側偏光板71、出側偏光板72)を有している。
回路基板4と液晶パネル3との間には、点光源のLED6の光を、面光源として液晶パネル3を高輝度に照射するための導光部材5(分割導光体50)を有している。
つぎに、図2、および図3を参照にして、本発明のバックライト装置について説明する。図2は、本発明におけるバックライト装置の一実施例を示す構成概要図である。図2に示すように、バックライト装置は、回路基板4上に載置された複数のLED6と、LED6からの光を液晶パネル3の方向に出射するように導く分割導光体50とを縦横のマトリックス状に複数組を配置した複合導光体(以降、導光部材と称す)5と、で構成されている。また、LED6の光を液晶パネル3に高輝度で均一に透過させるために、回路基板4及び導光部材5の大きさは液晶パネル3に略等しい大きさとして構成され、回路基板4及び導光部材5は、液晶パネル3に対向配置されている。回路基板4に載置されるLED6の個数(LEDの配置間隔)の設定、および液晶パネル3の画面位置に関与しない輝度の設定は、LED6から輻射される光量とその輻射光を有効に利用する分割導光体50の構造により定められることになる。
図2に示すバックライト装置は、同一の大きさの分割導光体50を16個マトリックス状に配置し、これらを接着部材あるいは保持部材8によって結合して構成している。この結合により一体構成された導光部材5を構成する分割導光体50の個数は、液晶パネル3の所望される輝度に対し、搭載するLED6の輝度の違いによって増減されるのは言及するまでもない。一方、液晶パネル3の異なるサイズに対して、所定の発光性能のLED6と分割導光体50との組を増減することにより、液晶パネル3の所望される輝度を画面サイズに関係ない一定の輝度で確保できる。すなわち、分割導光体50の形状(D)(代表の1辺)を、複数種の液晶パネル3のサイズ(n×D)(nは整数)の約数のサイズとすると、複数種の液晶パネル3を構成する際に、同一の成形型で形成される分割導光体50を増減して、所定数を結合することで対応できることになる。
一方、分割導光体50の成形型を複数種製造することを許容するならば、導光部材5を構成する分割導光体50は、全てを同一の形状とする必要はなく、液晶パネル3を照射する位置に対応して搭載されるLED6を異ならし、最適な導光体形状として分割、構成しても良い。さらには、分割数も16個に限定されるものでもない。
つぎに、本実施例に係るバックライト装置における導光部材5の構造について説明する。図3は、本発明におけるバックライト装置の一実施例における導光部材の構造を示す断面図である。図3には、説明を解かり易くするために1組の分割導光体50のみを示している。導光部材5は、前述したとおり、分割導光体50を結合して構成される。分割導光体50は、側面内壁52と、側面外壁53と、天面内壁54と、天面外壁55とを有し、下端部51を開口する箱状の形状で、樹脂等で成形される構造としている。側面内壁52の内側は空間部55として形成され、側面内壁52と側面外壁53とで形成される肉厚の樹脂部は光の導光部56として構成されている。また、分割導光体50の平面形状は、LED6をマトリックス状に配置するに都合の良い略四角形の平面としているが、円形であっても他の多角形であっても良い。
さらには、分割導光体50の液晶パネル3と対向する天面内壁54、および天面外壁55のどちらか一方、あるいは両方(54、55)の平面には、凹凸パターン57を設けている。この凹凸パターン57により、LED6から輻射される光や、およびLED6から分割導光体50に入射されて分割導光体50から出射する光、または、液晶パネル3の入射側に反射型として構成された入射側偏光板71で遮蔽され、反射される光を液晶パネルに再入射させるように、反射光を拡散、および錯乱する。
また、分割導光体50の側面内壁52の下端側には、側面内壁52の所定位置より開口部に向かって開口空間面積を広げる傾斜面内壁521を形成している。この傾斜面内壁521(h1領域)は、LED6の輻射光を導光部56への入射を促すために設けている。必要に応じ、側面内壁52(h領域)を傾斜面内壁521のない垂直平面内壁522だけで構成しても良い。
さらには、傾斜面内壁521の平面(h1)領域には、LED6の輻射光を導光部56に入射し、液晶パネル3の方向に導光を促すためのプリズムパターン58を平面上に形成していることが好ましい。図2では、説明を解かり易くするためにプリズムパターン58を1つのみ拡大して示している。
また、分割導光体50の側面外壁53の全域(h領域)には、傾斜面内壁521から導光部56に入射された光を反射して、液晶パネル3の方向に導光するための反射面として作用する表面処理が施されている。
さらには、側面内壁52の傾斜面内壁521以外の平面522は、側面外壁53によって反射した光を再反射するための反射面として、あるいは、LED6から輻射される高角輻射光を反射するための反射面として作用する表面処理が施されている。
次に、本実施例に係る導光部材5におけるLED6の輻射光の液晶パネル3への透過の状態について説明する。図4は、本発明のバックライト装置の一実施例における液晶パネルへの照射状態を概念的に説明する断面図である。
LED6は、回路基板4の液晶パネル3側の平面41上に載置され、回路基板4の平面41、あるいは回路基板4の対向平面42に付設される配線(図示しない)にワイヤボンディング等によって電気的に接続され、通電される。また、LED6は、光輻射において所定の指向特性をもっている。
分割導光体50は、LED6の光の利用を遺失することなく、液晶パネル3に効率良く導光するために、下端部51をLED6の載置されている回路基板4の平面41と接触、あるいは近接して対向配置され、回路基板4上における1または複数のLED6を分割導光体50の内部の空間部55に包含するように設置されている。
次に、LED6からの光が導光部材5によって液晶ディスプレイ3へ導かれる様子を、図4に示すように、3つの光((イ)光、(ロ)光、(ハ)光)を例にして説明する。
前述したようにLED6は、一般的に輻射光に指向特性を有している。搭載されるLED6の所定の指向特性(指向角度:α度)をA直線として示す。実施例は、A直線と天面内壁54との交点において液晶パネル3の主平面と垂直に側面内壁52を設けた分割導光体50とすると、LED6の真上の光を含むA直線よりも低角輻射光である上方の方向に輻射される(イ)光は、分割導光体50の側面内壁522の面上に投射されることなく、そのまま天面内壁54に輻射される。LED6の指向特性内における低角輻射の高輝度な光は、分割導光体50の天面内壁54に入射し、天面外壁55より出射される。この際、天面内壁54の平面、あるいは天面外壁55の平面に形成された凹凸拡散パターン56により光の照射方向を拡散されて、液晶パネル3を高輝度で均一な照射を行うことになる。
ここで、LED6の指向特性を有する光において指向特性内の光で液晶パネル3を直接に照射する範囲は、指向角度(α度)のA直線の延長直線と液晶パネル3との交差する位置より中心側のエリア(w)である。液晶ディスプレイ機器1において、指向特性(α度)を有するLED6での液晶パネル3の照射面の範囲を指向角度(α度:A直線)内のエリア(w)に設定するならば、導光部56に関係なく、指向特性内の高輝度な光で液晶パネル3を透過できることになる。すなわち、分割導光体50の外形形状を側面内壁52位置の大きさで構成し、導光部56、及び側面外壁53を割愛した小形の形状(d)として構成でき、導光部材の小形化、簡素化が期待される。
しかし、一方で、液晶パネル3の照射可能なエリアが図に示す(w)範囲の内部であり、小さくなる。液晶パネル3の全面を高輝度で均一な照射状態とするためには、図4に示す実施例のLED6の配置間隔(D)を(d)に近接させる必要があり、マトリック状に配置するLED6の数を多く必要とする。LED6の数の増加を回避するためには、配置間隔を広げて、例えば(D)間隔のままとすることになる。この配置間隔(D)で、分割導光体50の形状が、側面内壁52の位置(d)を側面外壁53の位置(D)に向け拡大され、例えば(do)位置とすると、液晶パネル3は、指向特性内の光と、少なくとも指向特性外の高角輻射光とによって、直接の照射による照射範囲を図に示すように広範囲(W)となる。しかし、LED6の指向特性内における低角輻射光による照射範囲(wの内領域)と、指向特性外の高角輻射光による照射部分(wの外領域)との両エリア間で指向特性に対応した輝度むらが顕著となる。一方、分割導光体50の側面内壁52の位置(d)を変えることなく、LED6の指向特性(α度)において、輝度むらの発生を回避するためには、LED6と液晶パネル3との配置の距離間隔(T)を大きくすることによっても可能であるが、これは液晶ディスプレイ機器1の薄型を阻害するとともに、LED6からの液晶パネル3までの距離が離れるために液晶パネル3を透過する光の全体の輝度を低下することになり好ましくない。
故に、液晶ディスプレイ機器1の薄型、およびLED6の光源数の削減等を図りながら、かつ簡素な構成によって高輝度で均一な画質を得ることを図るための導光部材5は、LED6の指向特性外の高角輻射の(ロ)光、(ハ)光の利用を遺失することなく活用することである。この高角輻射光の(ロ)光、(ハ)光の利用を図る分割導光体50の構造について以下に説明する。
図4に示す実施例における分割導光体50の形状は、LED6の指向角度(α度)のA直線が分割導光体50の天側内壁54と交差する位置で液晶パネル3に略垂直な側面内壁52を構成している。
この構造において、LED6の指向角度(α度)よりも大きな高角輻射光(ロ)光、および(ハ)光は、分割導光体50の側面内壁52の平面に向け輻射されることになる。ここで、空気中から導光部材5への入射光の臨界角(β度)をB直線として示すと、側面内壁52への入射角がB直線より大きい、例えば(ロ)光は側面内壁52において空間部55に反射され、B直線より小さい入射角の例えば(ハ)光は側面内壁52から導光部56に入射する。これにより、B直線と側面内壁52との交点を傾斜面内壁521の形成始点となす位置、及び反射面と投射面との境としている。指向特性(α度)外の高角輻射光で臨界角(β度)以上の(ロ)光は、側面内壁52(522)において反射されて天面内壁54に向けて透過される。天面内壁54、あるいは天面外壁55に形成されている拡散凹凸パターン57により錯乱され、液晶パネル3を照射する。側面内壁52(522)には、反射時に反射光ロスを低減するために、反射面の処理加工がなされている。
また、高角輻射光で、臨界角(β度)よりもさらに高角輻射の(ハ)光は、分割導光体50の傾斜面内壁521に投射され、導光部56に屈折入射されることになる。導光部56に入射された光は、側面外壁53で反射され、側面内壁52(522)との間で、反射を繰り返しながら導光部56を液晶パネル3方向に導波して天面外壁55より拡散凹凸パターン57により錯乱出射し、液晶パネル6を照射する。よって、側面外壁53.および側面内壁52(522)は、反射面としての処理加工が施されている。
この構成によって、指向特性を有するLED6のバックライト光源において、指向特性内の高輝度な光とともに、高角輻射光の利用を遺失すること無く有効に利用して液晶パネル3を高輝度に照射している。
ここで、液晶ディスプレイ機器1における光の利用効率については、液晶パネル3での偏光透過に関する課題がある。本発明おけるこの偏光に対する構成について説明する。図5は、本発明の液晶パネルにおける偏光板での光の遮蔽、反射に関する概念説明図である。図5において、LED6から輻射される光(1)は、実際にはあらゆる方向に振動する光波であるが、直交する2つの面の光によって説明を行う。
液晶パネル3は、液晶分子(図示せず)と、液晶分子を並べる配向膜及び透明電極板(31、32)と、偏光板7(入射側偏光板71、出射側偏光板72)とで構成され、入射側偏光板71と、出射側偏光板72の偏光特性は直交する方向で配置されている。
LED6からの輻射光は、入射側偏光板71によって、ある一方の偏光成分だけを有する直線偏光に変えて透過される。入射側偏光板71を通過した光(2)は、透明電極板31、32間に電圧を印加されていない状態では、液晶分子は90度ねじれた状態にあり、入射側偏光板71を通過した光(2)は、90度ねじれて出射側偏光板72を通過する(図示していない)。透明電極板31、32間に電圧が印加されると、液晶分子はねじれなく垂直に配向されて、入射側偏光板71を通過した光(2)は、そのまま進み、直交に配置された出射側偏光板72により遮蔽される(図示)。この液晶分子の配向を制御することにより、LED3の光の通過、遮蔽によって情報の表示が行なわれる。
よって、入射側偏光板71によって遮蔽された偏光成分の光は、偏光板71に吸収されるか、反射されるかに係わらず液晶パネル3に入射されずに遺失する光量となるものである。
本実施例における液晶ディスプレイ機器1は、偏光板7を反射型の偏光板として、遮蔽する方向の偏光光を全反射させる。反射型偏光板71で全反射した光(3)は、分割導光体50の天面外壁に設けた拡散凹凸パターン58による錯乱させる構成としている。この錯乱光(4)の一部は、分割導光体50内に再入射するものもあるが、他の大半部を液晶パネル3の方向に反射させて、入射側偏光板71に再投射する構造としている。ただ、錯乱によって入射側偏光板71を通過させるに十分な偏光方向に変えることができなかった光は、再度、入射側偏光板で遮蔽され、再々度反射される。これを繰り返しながら、入射側偏光板71、および液晶パネル3を通過することにより、光源の光を有効に利用する構成としている。
以上のように、LED6の輻射光を有効に利用する構成の分割導光体50の形状において、側面外壁の平面53の位置(D)は、液晶パネル3を所望の輝度で照射する範囲を規定する位置(W)に対応して設定することが画面サイズに対応してバックライト装置を増減する上で好ましい。また、側面内壁の平面522の位置(d)は、LED6の輻射光の指向特性(α度)外の高角輻射光による液晶パネル3の直接輻射光による輝度状態が許容値となる位置に極力広げることが光の利用上において好ましい。
ここで、側面外壁53と側面内壁52には、反射処理加工がなされ、LED6から輻射され導光部材5に入射された光が、導光部材5の外周部の平面53より外側の領域には、原則的に導光されない様にしている。
本実施例に係る導光部材5は、LED7の指向特性に対応して、LED7の低角輻射光と高角輻射光を各々最適な導光方法として、損失を無くす、もしくは低減して有効に利用する構成としている。また、LED7の光の導波方向を液晶パネル3への照射の方向を主体にする構造とすることで、小形で簡素な構成とすることができ、LED7の点光源を液晶パネル3に面光源とすることにより、より均一で高輝度な画質の液晶ディスプレイ機器を実現するものである。
尚、側面内壁の平面522、および側面外壁の平面53は、平面形状であり、その反射面の処理は、高反射性のシート部材等を分割導光体50に貼り付けにより形成することも可能であり、高反射性の塗料を塗布してもよく、アルミニウームや銀等の高反射率の金属を蒸着して構成しても良い。
本実施例に係る1組のバックライト装置は、液晶パネル3の所定の面積(W)を所望の輝度で照射するために、照射面積(W)に略等しい大きさの分割導光体50(D)とする構成としていることから、1組のバックライト装置の照射能力が特定され、かつ同一の照射性能の状態を確保できる。よって、液晶ディスプレイ機器1における種々の画面サイズに対応するにあたり、各々の液晶パネル3の表示面積に応じて1組のバクライト装置をマトリックス状に増減して枠組みすることによる一体構成として、所望の画面サイズに対応するバックライト装置を提供することが可能であり、かつ画面サイズに係わらず所定の輝度を得ることが容易に実現できるものであるまた、大画面に対応するバックライト装置でありながら、小形のバックライト装置の結合体で構成することから、導光部材5の製作において小形の製造設備で対応が可能であり、画面サイズに対応した新たな開発も、生産設備の投資も割愛でき生産の効率化が図れる。分割導光体50を結合するに当たっては、各隣接する分割導光体50を背着部材で接合し、全体を外部より保持する枠形状等の保持部材で結合することによるため、各画面サイズに対応した保持部材を製作するに留まるものである。一体構造とするにあたって、保持部材により結合方法か、接着材による接合方法かどちらかだけであっても良い。
さらには、同一物を多量に生産することから価格の低減等も図れる等の効果を有するものである。
液晶ディスプレイ機器の概略構成図である。 本発明におけるバックライト装置の一実施例を示す構成概要図である。 本発明におけるバックライト装置の一実施例における導光部材の構造を示す断面図である。 本発明のバックライト装置の一実施例における液晶パネルへの照射状態を概念的に説明する断面図である。 本発明の液晶パネルにおける偏光板での光の遮蔽、反射に関する概念説明図である。
符号の説明
1…液晶ディスプレイ機器、2…筐体、3…液晶パネル
4…回路基板、5…導光部材、6…発光ダイオード、
7…偏光板、8…結合部材

Claims (6)

  1. バックライトによって液晶パネルに光を照射する液晶ディスプレイ機器において、
    前記バックライトの光を面光源として前記液晶パネルに導くための導光部材を有し、
    前記導光部材は、所定の形状に分割された分割導光体の結合体であって、
    前記分割導光体の一部あるいは全部は、複数種の前記液晶パネルのサイズを構成する公約数的な大きさによって、樹脂成形されている
    ことを特徴とする液晶ディスプレイ機器。
  2. 請求項1に記載の液晶ディスプレイ機器において、前記分割導光体の一部あるいは全部は、同一の形状をもつ成形型によって樹脂成形された複数によって構成されている
    ことを特徴とする液晶ディスプレイ機器。
  3. 請求項1に記載の液晶ディスプレイ機器において、
    前記複数種の液晶パネルに対する各々の導光部材は、所定の形状に成形された複数個の前記分割導光体を保持部材あるいは接着部材によってマトリックス状に結合して一体構造とし、前記複数種の任意の液晶パネルサイズに対応する大きさに構成された
    ことを特徴とする液晶ディスプレイ機器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の液晶ディスプレイ機器において、
    前記複数の分割導光体の各々は、所定のバックライトの光と、隣接する前記バックライトの光とを分離し、前記所定のバックライトの光を独立して導光する箱状形状の導光体であって、前記所定のバックライトの光が前記液晶パネルを照射する範囲を前記分割導光体の外形形状の投影部と略同じ大きさに規定する構成とした
    ことを特徴とする液晶ディスプレイ機器。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の液晶ディスプレイ機器において、
    前記分割導光体の側面内壁の一部面は光の反射面とし、側面内壁の他の面は光の入射面として構成された
    ことを特徴とする液晶ディスプレイ機器。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の液晶ディスプレイ機器において、
    前記液晶パネルは、入射側の偏光板を反射型偏光板とした構成であって、前記箱状の導光部材は、前記液晶パネルと対向する平面に前記入射側の偏光板で反射された光を錯乱する凹凸パターンを有する構成とした
    ことを特徴とする液晶ディスプレイ機器。
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