JP2009069311A - 画像表示装置及びその制御方法、撮像装置 - Google Patents

画像表示装置及びその制御方法、撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低温下であっても複雑な制御を行わずに、画像品位を低下することなく表示できる技術の実現。
【解決手段】画像データを表示する表示手段と、前記表示手段に表示するための画像処理を行う画像処理手段と、前記表示手段又はその近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記画像処理手段から出力される画像データをフレーム単位で一時的に記憶する記憶手段と、前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記記憶手段から前記表示手段へ出力される画像データを制御する表示制御手段とを有し、前記温度検出手段による検出温度が所定値以下となった場合には、前記記憶手段は前記画像処理手段からフレーム単位で連続的に出力される画像データを間欠的に記憶するとともに、前記表示制御手段は前記記憶した画像データを前記表示手段に繰り返し出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データの表示制御技術に関する。
液晶表示素子は温度により応答性が変化し低温下で著しく遅くなる傾向がある。例えば、液晶表示素子の応答速度が、表示画像の切り換え速度よりも遅くなる温度環境下で、動画を表示すると1フレームの表示が完了しないうちに次フレーム、次々フレームの書き込みがなされることになって表示がぼやけたように見える。また、点滅する画像を表示した時には、点灯時より低い輝度で点灯を継続しているように見えて、点滅していることが判らなくなる。いずれの場合であっても表示性能が低下してしまう。
カメラ等の持ち運びが比較的容易なものでは−20℃以下の環境で使用することもあり、1フレームあたりの表示期間に対して応答性が追従することが難しく、連続画像や動画を表示する際には、表示画像がぼやけてみえるなどの不都合が発生することがある。
上述した問題点を改善するために、特許文献1では、低温下で応答性が劣化する液晶表示装置にN個あたり1個のフィールドを抜き取って供給し、温度が低下するほどNを大きくする。そして、取り出された信号を1フィールド単位のメモリにクロック周波数fcで記録し、再生時にはクロック周波数fc/Nで読み出して液晶表示装置に供給し、併せて走査線も1/N同期とすることが提案されている。
また、特許文献2では、低温による応答性低下により生ずるフリッカーを軽減するために、画像を書き込む走査線の間隔を可変とすることが提案されている。
特開平01−234896号公報 特開平06−308459号公報
しかしながら、特許文献1では、クロック周波数を可変にして液晶表示装置に供給し、更に走査線数もこれに同期させている。このため、フレームメモリの制御や、表示中の温度変化に応じてクロック周波数を可変とする等の複雑な制御を表示画像への影響を確認しながら行う必要がある。
また、特許文献2では、走査線の間隔を可変にするには、例えば1画面分の画像データから該当する走査線に相当するデータを抜き取り、フレームメモリ上の該当する走査線に相当するデータに上書きした後、表示装置に出力する必要がある。これをフレーム毎に順次行うので制御が複雑となる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、低温下であっても複雑な制御を行わずに、画像品位を低下することなく表示できる技術を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、画像データを表示する表示手段と、前記表示手段に表示するための画像処理を行う画像処理手段と、前記表示手段又はその近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記画像処理手段から出力される画像データをフレーム単位で一時的に記憶する記憶手段と、前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記記憶手段から前記表示手段へ出力される画像データを制御する表示制御手段とを有し、前記温度検出手段による検出温度が所定値以下となった場合には、前記記憶手段は前記画像処理手段からフレーム単位で連続的に出力される画像データを間欠的に記憶するとともに、前記表示制御手段は前記記憶した画像データを前記表示手段に繰り返し出力する。
また、本発明の撮像装置は、上記画像表示装置と、被写体像を光電変換することにより画像データを得る撮像手段と、を有する。
また、本発明の画像表示装置の制御方法は、画像データを表示する表示手段と、前記表示手段に表示するための画像処理を行う画像処理手段と、前記表示手段又はその近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記画像処理手段から出力される画像データをフレーム単位で一時的に記憶する記憶手段と、前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記記憶手段から前記表示手段へ出力される画像データを制御する表示制御手段とを有する画像表示装置の制御方法であって、前記温度検出手段による検出温度が所定値以下となった場合に、前記記憶手段によって前記画像処理手段からフレーム単位で連続的に出力される画像データを間欠的に記憶する記憶ステップと、前記表示制御手段によって前記記憶した画像データを前記表示手段に繰り返し出力する表示制御ステップとを有する。
本発明によれば、実時間で連続画像を表示する場合には、少なくとも画像処理部から表示部にわたる系の動作基準クロックの可変制御を行わずに、表示部の温度と応答性の関係に応じて同一画像を繰り返し表示した後に表示画像を切り換える。これにより、表示部の温度による応答性遅れに起因する表示画像の画質低下を軽減し、静止画のみを扱っていた装置であっても容易に動画が扱えるようになる。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る実施形態の画像表示装置の構成を示すブロック図である。
図1において、140は表示制御装置全体の制御を司るマイコンPRS(以下、マイコン)である。141は撮像部13で取り込んだ被写体像の電気信号を処理する画像処理部である。6は液晶表示器6aと温度検出器6bとを備える画像表示部、9は複数の画像データを保存する不揮発性の記憶デバイスからなる外部記憶装置である。
マイコン140は、例えば内部にCPU(中央演算処理回路)、RAM、ROM、EEPROM(電気的消去可能プログラマブルROM)、入出力ポ−ト等が配置されたワンチップのコンピュ−タである。
マイコン140は、ROMに格納されたシ−ケンスプログラムに従って一連の動作を行う。
撮像部13はCCD又はCMOSエリアセンサ等からなる撮像素子と撮像素子を駆動するセンサ駆動部とを有し、不図示の光学系を通じて被写体像の光束を撮像素子に結像させる。撮像素子は被写体像を光電変換して電気信号として画像処理部141へ出力する。
画像処理部141はA/D変換機能を備え、撮像部13からの電気信号をデジタル信号に変換した後、ローパスフィルタによりノイズ成分を除去し、画素及び色補間処理、ホワイトバランスやガンマ補正等の画像データ生成に関する一連の画像処理を行う。更に、画像処理部141は、画像データを画像表示部6で表示可能な解像度に変換した後、メモリ142へ出力する。
メモリ142はフレームメモリ1(第1のフレームメモリ)、フレームメモリ2(第2のフレームメモリ)の2つのフレームメモリと、SWMIN、SWMOUTの2つのスイッチとを備える。
フレームメモリ1及びフレームメモリ2はいずれも、画像表示部6に表示する1画面分(フレーム単位)の画像データを書き込み可能である。
スイッチSWMINは画像処理部141から出力される画像データをフレームメモリ1又はフレームメモリ2のいずれかへ書き込むように切り替え動作を行う。
スイッチSWMOUTはフレームメモリ1又はフレームメモリ2のいずれかから画像表示部6へフレーム単位の画像データを出力するように切り替え動作を行う。
スイッチSWMIN及びスイッチSWMOUTとフレームメモリ1及びフレームメモリ2とは排他的な接続、即ち同時に同じフレームメモリに接続しないようにメモリコントローラ143により切り替え制御される。
画像表示部6はLCDドライバとLCDパネルとバックライトとからなる液晶表示器6aと、液晶表示器6a又はその近傍の温度を検出する温度検出器6bとからなり、温度検出器6bによる検出温度情報はマイコン140に出力される。マイコン140は温度検出器6bによる検出温度に応じて、画像表示部6で最適な表示が行われるようにメモリ142、メモリコントローラ143、画像処理部141を制御する。
尚、画像処理部141からメモリ142、メモリ142から画像表示部6への画像データの流れは図2で後述する。
画像表示部6には、撮像部13により撮像された画像データの他に、外部記憶装置9に記憶された画像データや、マイコン140の動作状態やカメラの設定情報等が表示可能である。
外部記憶装置9は、例えばCF(登録商標)カード、SD(登録商標)カードのような複数の画像データが記憶できる不揮発性の記憶デバイスであって、デジタルカメラに対して着脱可能である。
即ち、外部記憶装置9は、カメラ本体に装着した状態で画像処理部141から連続して出力される1つ又は複数のフレーム単位の画像データを記憶した後、カメラ本体から取り外される。また、カメラのデータ形式で読み出し可能な別のシステムに装着されて、外部記憶装置9に記憶されたデータの再生や編集、保存を行うことができる。また、カメラに再装着することで、カメラのデータ形式で読み出し可能な画像データであれば、当該画像データを読み出し、画像処理部141にて最適な画像処理を行い、メモリ142を経由して画像表示部6に表示することができる。
[メモリの動作]
次に、図2及び図3を参照して、メモリ142の動作について説明する。
図2は温度検出器6bによる検出温度が25℃の場合のメモリ142の動作例を示しており、画像処理部141からメモリ142へは画像データが画像1、画像2、画像3と順次出力される。ここで画像1、画像2は画像表示部6に表示するフレーム単位の画像データである。
画像処理部141から出力された画像データはスイッチSWMINにより接続されるフレームメモリに順次書き込まれる。画像1はフレームメモリ1に、画像2はフレームメモリ2というように奇数番目の画像データはフレームメモリ1に、偶数番目の画像データはフレームメモリ2にそれぞれ書き込まれる。
一方、スイッチSWMOUTはフレームメモリ1に画像データ1の書き込みが完了し、スイッチSWMINがフレームメモリ2へ接続を切り換える同時に、フレームメモリ1へ接続される。そして、画像データ2のフレームメモリ2への書き込み開始と同時に、フレームメモリ1に書き込まれた画像データが画像表示部6へ出力される。
画像表示部6ではフレームメモリ1から画像データが出力されると、LCDドライバによりLCDパネルを駆動するための信号処理を行い、LCDパネルに画像データを表示する。
フレームメモリ1に書き込まれた画像データが画像表示部6へ出力されると同時に、フレームメモリ2への画像データ2の書き込みが完了する。更に、これと並行してスイッチSWMINの接続をフレームメモリ2からフレームメモリ1に切り換え、スイッチSWMOUTの接続をフレームメモリ1からフレームメモリ2へ切り換える。
そして、画像データ2の画像表示部6への出力と、画像データ3のフレームメモリ1への書き込みが開始される。
このように、上述のフレームメモリ1とフレームメモリ2への画像データの書き込み及び読み出しを交互に行うことで、画像処理部141からの出力に対して1フレーム分遅れた画像データが画像表示部6に表示される。
ここで画像処理部141からメモリ142に出力される画像データが同じ内容であれば、フレーム単位で連続動作しているにも関わらず、画像表示部6の表示画像は固定された内容となる。
不図示であるが、画像表示部6の表示開始時、即ち点灯時の動作は、画像1がLCDパネルに表示されたところでバックライトが点灯し、表示内容が視認できるようマイコン140にて制御される。
図3は、温度検出器6bによる検出温度が所定値以下となる0℃の場合と、−8℃の場合のメモリ142の書き込み/読み出し動作タイミングを例示している。
先ず、0℃の場合には、画像処理部141から出力される画像データは図2と同様に画像1、画像2、画像3と順次フレーム単位で出力される。そして、画像1がフレームメモリ1に書き込み完了と同時に、フレームメモリ1から画像表示部6へ出力が開始される。
フレームメモリ2には画像4が書き込まれる。フレームメモリ2へ画像4が書き込みが完了するまでの間、即ち画像2,3の表示に相当する期間は、フレームメモリ1から画像1を繰り返して読み出し、画像表示部6に表示する。すなわち、画像1がフレームメモリ1に書き込まれた後、フレームメモリ2には画像4が書き込まれ、画像2、3はフレームメモリ1にもフレームメモリ2にも書き込まれない。言い換えるとフレームメモリ1および2への画像の書き込み動作が間欠的に行われることとなる。
フレームメモリ2へ画像4の書き込みが完了すると同時にスイッチSWMOUTが切り換わり、画像4が画像表示部6に出力され、表示画像が画像1から画像4へ切り換わる。従って、温度検出器6bによる検出温度が0℃の場合には、1つの画像データを3フレーム期間繰り返し表示することになる。すなわち、周期を表す1フレーム期間は温度検出器6bによる検出温度に関わらず一定であるために、25℃の状態で画像2、画像3を表示していたフレーム期間では画像1の表示を繰り返している。
一方、−8℃の場合には、フレームメモリ1及びフレームメモリ2への書き込み動作は省略しているが、0℃の場合と同様にして1つの画像データを複数フレーム期間繰り返し表示するものである。
−8℃では、0℃時の3フレーム期間に対して、5フレーム期間として繰り返し期間が長くなっている(つまり、温度が低くなるほど、画像データをより多く繰り返し出力する)。即ち、フレームメモリ1に画像1が書き込みが完了すると同時にスイッチSWMOUTを切り換えて画像表示部6に出力する。これを5フレーム期間繰り返し行い、画像6のフレームメモリ2への書き込みが完了したところでスイッチSWMOUTを切り換えて画像表示部6の表示画像を画像1から画像6に切り換える。
図4は温度検出器による検出温度と上記繰り返し表示期間を例示している。ここでは、7つの設定1〜7があり、検出温度に応じた繰り返し表示期間をフレーム単位で示している。
7つの設定はLCDパネルの温度と応答性(応答時間や応答速度)から決定され、低温であるほど応答性が低下する傾向にある。図1に示した画像処理装置は、図4の設定に基づいて動作する。
このように、画像表示部6の検出温度に応じた表示画像の切り換えは、少なくとも画像処理部141から画像表示部6にわたる系の動作基準クロックを固定したままで一連の制御を行うことができる。これによって、動作基準クロックを可変するときに生ずる複雑な制御を行うことなく、表示画像の温度による画質低下を軽減することができる。また、これまで静止画のみを扱っていたシステムで動画を扱うことも容易となる。
[第2の実施形態]
図1のように2つのフレームメモリ1,2を切り換えた第1の実施形態に対して、第2の実施形態は1つのフレームメモリを使用する構成である。
ブロック構成は、図1とほぼ同じであり、メモリ142が1つのフレームメモリに変更された以外は図1とほぼ同様である。
図5は、第2の実施形態のメモリの書き込み/読み出し動作であって、画像処理部141から出力された画像データが画像表示部6に表示される状態を示している。スイッチSWMOUTは画像処理部141からの画像データが画像表示部6に直接出力されるように接続が切り換わる。
スイッチSWMINは数フレームに1回の割合で画像表示部6に表示した画像を切り換えるときにフレームメモリに画像データを書き込みできるよう切り換わる。
フレームメモリからみてスイッチSWMINとスイッチSWMOUTは排他的動作であり、画像処理部141から出力される画像データのフレームメモリへの書き込みと、フレームメモリからの画像データの読み出しとが同時になされることはない。
画像表示部6に表示した画像を切り換えるときの詳細は、図7を参照して後述する。
図6は、第2の実施形態のメモリの書き込み/読み出し動作であって、フレームメモリに書き込まれた画像データをスイッチSWMOUTを介して画像表示部6に出力するときの状態を示している。この場合には、スイッチSWMINはオープンとなっており、画像処理部141からの出力はフレームメモリに書き込まれない状態である。また、スイッチSWMOUTはフレームメモリと接続し、画像処理部141とは非接続となるので、画像処理部141から画像表示部6へ画像データは出力されない。
図7は、温度検出器6bにより検出された検出温度が0℃であって、画像表示部6のLCDパネルの検出温度と応答性との関係が図4に示す内容であったときの、画像表示部6の表示画像とメモリ142の動作タイミングとの関係を例示している。
第1の実施形態では、画像処理部141から出力されるフレーム単位の画像データが一時的にフレームメモリに書き込まれるので、1フレーム期間遅れて画像表示部6に出力されていた。これに対して、本実施形態では画像処理部141からの出力と略同期して画像表示部6に出力するものである。
画像処理部141から画像データが、画像1、画像2、画像3という内容で順次出力される。
画像処理部141から出力される画像データは、画像1がメモリ142のSWMINを介してフレームメモリに書き込みを開始すると共に、スイッチSWMOUTを介して画像表示部6に出力される。このとき、画像1の画像表示部6への出力とフレームメモリへの書き込みとを並行して行っている。
フレームメモリへの画像1の書き込みが完了すると、スイッチSWMOUTは接続を切り換えてフレームメモリと接続する。これと並行してスイッチSWMINは、フレームメモリとの接続を切断しオープンとなる。スイッチSWMOUTとスイッチSWMINが上記のように切り換えられると、フレームメモリに書き込まれた画像1がスイッチSWMOUTを介して画像表示部6に出力される。そして、フレームメモリから画像表示部6への画像1の出力を2フレーム期間繰り返し行う。
2フレーム期間繰り返した後、スイッチSWMOUTは画像処理部141に接続を切り換えて、画像処理部141から画像4が画像表示部6に出力される状態となる。また、スイッチSWMINもフレームメモリに接続を切り換えて画像処理部141から出力される画像4がフレームメモリに書き込まれる状態となる。スイッチSWMINとスイッチSWMOUTが上記のように切り換えられると、画像4の画像表示部6への出力とフレームメモリへの書き込みが開始される。
以降、画像1と同様な動作で画像4の表示が完了すると、同様な手順で画像7の表示に向けた動作が行われる。尚、上述した動作は検出温度が0℃の場合であるから、図4に従った内容であれば、同一画像を3フレーム期間繰り返して表示する動作となる。
また、図4によれば、検出温度が30℃の場合には、画像処理部141からの画像データの表示期間は1フレーム、即ち同一の画像データの繰り返し表示は行わず、フレームメモリへの書き込みは行わずに画像処理部141から画像表示部6に直接出力される。
このように、撮像部13から出力される画像情報の大きさもによるが、第2の実施形態では符号化処理をなくすことにより、例えば回転処理された画像を劣化させることなく外部記憶装置9へ送ることができる。
[第3の実施形態]
第1の実施形態では、2つのフレームメモリ1,2を切り換えながら、画像処理部141から出力される画像データのフレームメモリへの書き込み、即ち画像データの更新を画像表示部6の表示画像を切り換える際に行っていた。
これに対して、第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に2つのフレームメモリを有する構成で、画像処理部141からメモリ142への画像データの出力を、画像表示部6の表示画像を切り換えるときにのみ行うものである。
図8は、温度検出器6bにより検出された検出温度が0℃であって、画像表示部6のLCDパネルの検出温度と応答性との関係が図4に示す内容であったときの、画像表示部6の表示画像とメモリ142の動作他ミングとの関係を例示している。
撮像部13からは画像1、画像2、画像3に対応する電気信号が順次出力され、画像処理部141は撮像部13から出力される電気信号に対して一連の画像処理を行う。温度検出器6bによる検出温度が0℃の場合には、図4に示すLCDパネルの検出温度と応答性の関係から同一の画像データを3回繰り返して表示する。ここで、画像処理部141からメモリ142への画像1の出力が完了すると、2フレーム期間出力を休止した後、画像4を出力する。
画像処理部141から出力された画像1がフレームメモリ1への書き込みが完了すると、画像表示部6への出力を開始する。フレームメモリ1から画像表示部6への画像データの出力を3フレーム期間繰り返し行ったところで、フレームメモリ2への画像4の書き込みを完了する。続いて、メモリ142から画像表示部6への画像データの出力をフレームメモリ1からフレームメモリ2へ切り換えることで、画像表示部6の表示画像が画像1から画像4へ切り換わる。
フレームメモリ1及びフレームメモリ2への画像データの書き込み等の一連の動作内容とスイッチSWMIN及びスイッチSWMOUTの動作については、第1の実施形態と同様であるのでここでの説明を省略する。
このように、画像処理部141からメモリ142への画像データの出力を、画像表示部6の表示画像の切り換え時のみ、即ちフレームメモリへの書き込み時のみ行うことで、不要な動作をなくし、消費電力を低減することができる。これにより、特に低温下で電源として電池を使用している場合には表示画像の画質低下の軽減と併せて大きな効果が得られる。
[第4の実施形態]
上記各実施形態は、いずれも撮像部13により取り込まれた画像を画像表示部6にて表示するものであった。
以下では、第4の実施形態として、図1に示す外部記憶装置9に格納された画像データを画像表示部6に表示する動作について説明する。
外部記憶装置9には、画像処理部141にて最適な画像処理を行うことで画像表示部6で表示可能な1つ又は複数の画像データが格納されている。
外部記憶装置9に格納された画像データとしては、静止画及び所定の時間間隔での高速連写により擬似的に実現できる連続撮影画像、更には高速連写より短い一定間隔で連続に画像を撮影することで実現する動画が含まれる。
外部記憶装置9に格納された画像データの画像表示部6への表示は、ユーザが不図示のスイッチ操作を行うことで実現する。その際、高速連写より短い一定間隔で連続的に画像を撮影することで実現する動画を画像表示部6に表示する際には、例えば図4に示す画像表示部の検出温度と繰り返し表示期間の関係を反映した内容で図2、図3、図8で述べた動作を行う。
一方、静止画及び高速連写により擬似的に実現できる連続撮影画像の画像表示部6への表示は、ユーザの操作部材に対する操作間隔がフレーム期間に対して充分長いので、図4に示す関係は反映させない。たとえ、ユーザの操作部材に対する操作間隔が「早押し」であっても順次動作とする。即ち、ユーザの操作部材に対する操作に応じて外部記憶装置9から画像データを読み出し、画像処理部141にて最適な画像処理を行った画像データを、フレームメモリ1又は2に書き込んだ後に画像表示部6へ出力する。そして、操作部材の操作に応じた次回の表示画像の切り換えのために、ユーザの操作部材の操作がなされるまでは、同一の画像データをフレームメモリ1又は2から画像表示部6へ繰り返して出力する。
図1、図2、図3、図5、図8については前述した通りであるので、ここでの説明は省略する。
このように、外部記憶装置9に格納された画像データの再生時においても、画像データに応じて画像表示部6へ表示するための一連の動作を選択的に行い、動画再生時にはそれに適した表示制御で表示画像の品位低下を軽減することができる。
[変形例]
本発明は、デジタルカメラに限らず、カメラ以外の光学機器や他の装置などの表示部であれば適用できる。また、LCDパネルに限らず、検出温度により影響を受けて表示品位の低下を生ずる表示デバイスであれば適用できる。また、フレームメモリがFIFOによるものであっても適用できる。
また、画像表示部6への表示画像の切り換え間隔は、図4に示す検出温度と応答性の関係に限られず、他の条件であっても良いことは言うまでもない。
[他の実施形態]
本発明の目的は次のような方法によっても達成される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、本発明には次のような場合も含まれる。即ち、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。
更に、次のような場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリーに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される。本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した手順に対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明に係る実施形態の画像表示装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態の画像処理部からメモリへの出力画像とメモリの動作との関係を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態の画像処理部からメモリへの出力画像とメモリの動作との関係を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態の画像表示部の温度と同一の画像データを繰り返して出力する期間との関係を示す図である。 第2の実施形態のメモリの動作を示す図である。 第2の実施形態のメモリの動作を示す図である。 第2の実施形態の画像処理部からメモリへの出力画像とメモリの動作との関係を示すタイミングチャートである。 第3の実施形態の画像処理部からメモリへの出力画像とメモリの動作との関係を示すタイミングチャートである。
符号の説明
6 画像表示部
9 外部記憶装置
13 撮像部
140 マイコンPRS
141 画像処理部
142 メモリ

Claims (9)

  1. 画像データを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示するための画像処理を行う画像処理手段と、
    前記表示手段又はその近傍の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記画像処理手段から出力される画像データをフレーム単位で一時的に記憶する記憶手段と、
    前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記記憶手段から前記表示手段へ出力される画像データを制御する表示制御手段とを有し、
    前記温度検出手段による検出温度が所定値以下となった場合には、前記記憶手段は前記画像処理手段からフレーム単位で連続的に出力される画像データを間欠的に記憶するとともに、前記表示制御手段は前記記憶した画像データを前記表示手段に繰り返し出力することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記温度検出手段による検出温度が所定値以下となった場合には、前記温度検出手段による検出温度が低くなるほど、前記記憶手段はより間欠的に画像データを記憶するとともに、前記表示制御手段は前記記憶手段から前記表示手段により多く繰り返し出力することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記記憶手段は第1および第2のフレームメモリを有し、前記記憶手段が前記第1のフレームメモリに画像データを記憶している間に、前記表示制御手段は前記第2のフレームメモリに記憶されている画像データを前記表示手段に出力することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記記憶手段は1つのフレームメモリを有し、前記記憶手段が前記フレームメモリに画像データを記憶している間に、前記表示制御手段は前記画像処理手段から出力される画像データを前記表示手段に出力することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像表示装置と、
    被写体像を光電変換することにより画像データを得る撮像手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 画像データが格納され、前記撮像装置に着脱可能な記録手段を更に備え、
    前記画像処理手段は、前記撮像手段により得られた画像データ又は前記記録手段から読み出した画像データに対して前記表示手段に表示するための画像処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記記録手段に記録された画像データは、所定の時間間隔で連続撮影された画像データを含むことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 画像データを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示するための画像処理を行う画像処理手段と、
    前記表示手段又はその近傍の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記画像処理手段から出力される画像データをフレーム単位で一時的に記憶する記憶手段と、
    前記温度検出手段による検出温度に関わらず一定の周期で、前記記憶手段から前記表示手段へ出力される画像データを制御する表示制御手段とを有する画像表示装置の制御方法であって、
    前記温度検出手段による検出温度が所定値以下となった場合に、前記記憶手段によって前記画像処理手段からフレーム単位で連続的に出力される画像データを間欠的に記憶する記憶ステップと、
    前記表示制御手段によって前記記憶した画像データを前記表示手段に繰り返し出力する表示制御ステップとを有することを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  9. 前記温度検出手段による検出温度が所定値以下となった場合には、前記温度検出手段による検出温度が低くなるほど、前記記憶ステップはより間欠的に画像データを記憶するとともに、前記表示制御ステップは前記記憶手段から前記表示手段により多く繰り返し出力することを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置の制御方法。
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