JP2009068509A - トリポード型等速自在継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】付け根部の強度を維持しつつ、小型軽量化を図り得るトリポード型等速自在継手を提供する。
【解決手段】内周面の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝を形成すると共に第一回転軸に連結可能な外側継手部材と、第二回転軸に連結可能なボス部3と前記ボス部3の円周方向三等分位置から半径方向に突出した脚軸4から成る内側継手部材5と、各脚軸4に複数の針状ころ6を介して回転可能に装着すると共に前記トラック溝に収容されたローラとを備えたトリポード型等速自在継手において、前記ボス部3と前記脚軸4とを凹円弧状に繋ぐ付け根部8の曲率半径を、付け根部8の継手円周方向部位Aから継手軸線方向部位Bまで漸減させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車の駆動系に組み込んで非直線上に存在する回転軸同士の間で等速に回転力を伝達するトリポード型等速自在継手に関する。
二軸間で相対的に角度変位し軸方向変位を伴いつつ等速で回転トルクを伝達する手段の一つとして、トリポード型等速自在継手が知られている。トリポード型等速自在継手には、図5に示すように、二軸の一方に連結されると共に内周面の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝2を形成した外側継手部材1と、他方の軸に連結されるボス部3とそのボス部3の円周方向三等分位置から半径方向に突出した脚軸4とから成る内側継手部材5と、脚軸4に複数の針状ころ6を介して回転可能に支持されると共に外側継手部材1のトラック溝2に収容されたローラ7とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、図5に示す実施形態では、針状ころ6の付け根部8への乗り上げを防止するために、ボス部3と脚軸4とを繋ぐ付け根部8に、環状溝9が形成されている。
図6(a)は上記内側継手部材5の正面図、図6(b)はその側面断面図である。このトリポード型等速自在継手においてトルクを伝達する際、付け根部8の継手円周方向部位A(図6(a)参照)に、大きな負荷が作用する。付け根部8の環状溝9の形成部を除く外周面は、凹円弧状に形成されている。この付け根部8の継手円周方向部位Aは、トルク伝達時の応力集中を緩和するために、できる限り大きい曲率半径RAに形成することが望ましい。
一方、付け根部8の継手軸線方向部位B(図6(b)参照)は、トルク伝達時にほとんど負荷の作用しない箇所である。一般に、付け根部の凹円弧状の部分は、鍛造にて成形されており、鍛造工程及び管理の都合上、付け根部8は、その全周に渡って同一の曲率半径に形成することが好ましい。従って、継手軸線方向部位Bの曲率半径RBは、上記継手円周方向部位Aと同じ曲率半径RAに形成される。
特開2002−213477号公報
図7は、図5又は図6に示す環状溝9を形成前の付け根部8の拡大図である。同図に示す二点鎖線は、実線で示した付け根部8の曲率半径RBよりも小さい曲率半径の場合を示している。継手の更なる小型軽量化を図るには、付け根部8の曲率半径を小さくする方が好ましい。しかし、従来の構造のまま、付け根部の曲率半径を小さくすると、付け根部8の継手円周方向部位Aの曲率半径も小さくなり、負荷に耐え得る強度を得られないといった問題がある。
本発明は、斯かる実情に鑑み、付け根部の強度を維持しつつ、小型軽量化を図り得るトリポード型等速自在継手を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、内周面の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝を形成すると共に第一回転軸に連結可能な外側継手部材と、第二回転軸に連結可能なボス部と前記ボス部の円周方向三等分位置から半径方向に突出した脚軸から成る内側継手部材と、各脚軸に複数の針状ころを介して回転可能に装着すると共に前記トラック溝に収容されたローラとを備えたトリポード型等速自在継手において、前記ボス部と前記脚軸とを凹円弧状に繋ぐ付け根部の曲率半径を、付け根部の継手円周方向部位から継手軸線方向部位まで漸減させたものである。
トルク伝達時に大きな負荷が作用する付け根部の継手円周方向部位の曲率半径を大きくすることによって、継手円周方向部位への応力集中を緩和することができる。これにより、付け根部は負荷に耐え得る強度を維持することが可能である。一方、負荷がほとんど作用しない付け根部の軸線方向部位の曲率半径を小さくすることによって、継手の小型軽量化を図ることが可能である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のトリポード型等速自在継手において、前記継手軸線方向部位から前記継手円周方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手軸線方向部位の曲率半径と同じに設定すると共に、前記継手円周方向部位から継手軸線方向部位と同じ曲率半径の前記所定範囲まで、前記付け根部の曲率半径を漸減させたものである。
負荷がほとんど作用しない付け根部の軸線方向部位及びその周辺部位の曲率半径を小さくすることによって、継手の小型軽量化を図ることが可能である。
請求項3の発明は、請求項1に記載のトリポード型等速自在継手において、前記継手円周方向部位から前記継手軸線方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手円周方向部位の曲率半径と同じに設定すると共に、継手円周方向部位と同じ曲率半径の当該所定範囲から前記継手軸線方向部位まで、前記付け根部の曲率半径を漸減させたものである。
トルク伝達時に大きな負荷が作用する付け根部の継手円周方向部位及びその周辺部位の曲率半径を大きくすることによって、継手円周方向部位及びその周辺部位への応力集中を緩和することができる。
請求項4の発明は、請求項1に記載のトリポード型等速自在継手において、前記継手軸線方向部位から前記継手円周方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手軸線方向部位の曲率半径と同じに設定すると共に、前記継手円周方向部位から前記継手軸線方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手円周方向部位の曲率半径と同じに設定し、継手円周方向部位と同じ曲率半径の当該所定範囲から継手軸線方向部位と同じ曲率半径の前記所定範囲まで、前記付け根部の曲率半径を漸減させたものである。
トルク伝達時に大きな負荷が作用する付け根部の継手円周方向部位及びその周辺部位の曲率半径を大きくすることによって、継手円周方向部位及びその周辺部位への応力集中を緩和することができる。一方、負荷がほとんど作用しない付け根部の軸線方向部位及びその周辺部位の曲率半径を小さくすることによって、継手の小型軽量化を図ることが可能である。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手において、前記脚軸と前記針状ころとの間に、固体潤滑剤又は半固体潤滑剤を介在させたものである。
請求項6の発明は、請求項5に記載のトリポード型等速自在継手において、前記固体潤滑剤又は前記半固体潤滑剤の稠度が、JISK2220.5.3に規定された稠度で、0号、1号、又は2号のいずれかである。
請求項7の発明は、請求項5又は6に記載のトリポード型等速自在継手において、前記固体潤滑剤又は半固体潤滑剤は、グリース、発泡樹脂、プラスチックグリースの中から選択される少なくとも一種類から成るものである。
上記請求項5から7のようにすることで、針状ころを脚軸の外周面に対して安定的に転動可能に保持することができる。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手において、前記脚軸の前記針状ころとの接触面を除く内側継手部材の少なくとも前記付け根部の表面を、鍛造肌に成形したものである。
これにより、少なくとも付け根部の成形が容易となる。
請求項9の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手において、前記内側継手部材を浸炭焼入れ焼戻し加工したものである。
請求項10の発明は、請求項1から8の前記内側継手部材を浸炭窒化焼入れ焼戻し加工したものである。
請求項11の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手において、前記内側継手部材の少なくとも前記脚軸の外周面及び付け根部を高周波焼入れ加工したものである。
請求項9から11のように内側継手部材を熱処理加工することで、内側継手部材の捩り強度及び耐久性を向上させることができる。
請求項12の発明は、請求項1から12のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手において、前記内側継手部材の前記脚軸の外周面の仕上げ加工を、研削加工又は焼入れ鋼切削加工によって行ったものである。
これにより、脚軸を所定の形状に成形することができる。
本発明によれば、内側継手部材のボス部と脚軸を繋ぐ付け根部の強度を維持しつつ、小型軽量化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図5は、従来のトリポード型等速自在継手の正面断面図であるが、本発明のトリポード型等速自在継手の基本構造を説明するために図5を便宜的に援用する。図5に示すように、本発明のトリポード型等速自在継手は、外側継手部材1と、内側継手部材5から成り、連結すべき二軸の一方(第一回転軸)が外側継手部材1と連結され、他方(第二回転軸)が内側継手部材5と連結される。
外側継手部材1は、その内周面の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝2を有する。各トラック溝2は、外側継手部材1の内周面から半径方向の外方に向けて凹入して形成され、トラック溝2の円周方向に互いに対向する側壁に、ローラ案内面2a,2aが形成されている。
内側継手部材5は、中央に上記二軸の他方を挿入するための挿入孔3aを設けたボス部3と、そのボス部3の円周方向三等分位置から半径方向に突出した脚軸4とから構成される。各脚軸4には、複数の針状ころ6を介してローラ7が回転可能に装着されている。脚軸4の外周面は針状ころ6の内側軌道面とされ、ローラ7の内周面は針状ころ6の外側軌道面とされている。そして、ローラ7は外側継手部材1のトラック溝2内に収容され、ローラ案内面2aに沿って転動可能に構成されている。針状ころ6の抜け出しを防止するために、脚軸4の先端に環状の鍔部4aが設けてある。また、ボス部3と脚軸4とを繋ぐ付け根部8と、脚軸4の先端側の、それぞれの外周に、針状ころ6が脚軸4の付け根部8又は先端部へ乗り上げないように、環状溝9,10が形成されている。
脚軸4と針状ころ6との間には、固体潤滑剤又は半固体潤滑剤を介在させている。これら潤滑剤の稠度をJISK2220.5.3に規定された稠度で、0号、1号、又は2号のいずれかに調整することで、針状ころ6を脚軸4の外周面に対して安定的に転動可能に保持することができる。
固体潤滑剤又は半固体潤滑剤は、例えば、グリース、発泡樹脂、プラスチックグリースなどである。グリースは、潤滑油中に増稠剤を分散させて固体又は半固体状にしたものである。発泡樹脂は、発泡したPET潤滑剤などであり、例えば1重量部のPET発泡潤滑剤を99重量部の蒸留水と攪拌し泡立てて剛性気泡にしたものである。また、プラスチックグリースは、例えばポリエチレン1〜95重量%、好ましくは30重量%以上と、石鹸又は非石鹸増稠の潤滑グリース99〜5重量%との混合物を加熱して固形化したものである。
図1(a)は、本発明のトリポード型等速自在継手の内側継手部材の正面図、図1(b)はその側面断面図を示す。ボス部3と脚軸4とを繋ぐ付け根部8の環状溝9の形成部を除く外周面は、凹円弧状に形成されている。また、図2は、付け根部8の横断面図を示す。図2に示すように、付け根部8の横断面は、継手円周方向の径DAが継手軸線方向の径DBより大きい非円形断面、例えば楕円形とされており、これにより付け根部8の強度を維持しつつ、小型軽量化を図っている。
また、付け根部8の継手円周方向部位Aにおける凹円弧状の曲率半径をRAとすると共に、継手軸線方向部位Bにおける凹円弧状の曲率半径をRBとすると、RA>RBとなるように設定されている。そして、継手円周方向部位Aから継手軸線方向部位Bまでの凹円弧状の曲率半径を漸減させている(図2参照)。
図3は、上記付け根部8の他の実施形態を示す横断面図である。図3の実施形態では、継手軸線方向部位Bから継手円周方向部位A側へ所定範囲に渡って、付け根部8の曲率半径をRBとしている。そして、継手円周方向部位Aから曲率半径をRBとした所定範囲まで、付け根部8の曲率半径を漸減させている。この実施形態では、曲率半径がRBの範囲は、図3において左右の継手円周方向部位A,A側へ、同じ開き角度βをもって配設されている。
また、図示省略するが、継手円周方向部位Aから継手軸線方向部位B側へ所定範囲に渡って、付け根部8の曲率半径をRAとし、その曲率半径をRAとした所定範囲から継手軸線方向部位Bまでの曲率半径を漸減させてもよい。
図4は、付け根部8のさらに別の実施形態を示す横断面図である。図4に示すように、この実施形態は、継手軸線方向部位Bから継手円周方向部位A側へ所定範囲に渡って、曲率半径をRBとすると共に、継手円周方向部位Aから継手軸線方向部位B側へ所定範囲に渡って、曲率半径をRAとしている。すなわち、付け根部8の曲率半径がRBの範囲と、RAの範囲とが、設けられている。そして、RAの範囲からRBの範囲まで曲率半径を漸減させている。この曲率半径がRBの範囲は、図4において左右の継手円周方向部位A,A側へ、同じ開き角度βをもって配設されている。また、曲率半径がRAの範囲も同様に、同図において上下の継手軸線方向部位B,B側へ、同じ開き角度αをもって配設されている。
このように、本発明では、トルク伝達時に大きな負荷が作用する付け根部8の継手円周方向部位A(及びその周辺部)の曲率半径を大きくすることによって、継手円周方向部位A(及びその周辺部)への応力集中を緩和することができる。これにより、付け根部8は負荷に耐え得る強度を維持することが可能である。一方、負荷がほとんど作用しない付け根部8(及びその周辺部)の軸線方向部位Bの曲率半径を小さくすることによって、継手の小型軽量化を図ることが可能である。
また、図1に示す本発明の実施形態のように、付け根部8に環状溝9を旋削加工して成形する場合は、従来のように付け根部8の全周に渡って曲率半径が大きいよりも、本発明のように軸線方向部位B(及びその周辺部)においてその曲率半径を小さくした方が、旋削加工の取り代を少なくすることができ、コストの低減に繋がる。
また、脚軸の針状ころとの接触面を除く内側継手部材の少なくとも付け根部の表面を、鍛造肌に成形することが望ましい。すなわち、少なくとも付け根部を鍛造成形することによって、付け根部の成形が容易となる。
また、本発明の継手の強度及び耐久性を向上させるために、内側継手部材の脚軸に、浸炭焼入れ焼戻し加工、又は浸炭窒化焼入れ焼戻し加工等の熱処理をすることが望ましい。あるいは、少なくとも脚軸外周面及び脚軸付け根部に、高周波焼入れ焼戻し加工をしてもよい。特に、高周波焼入れに関しては、少なくとも脚軸外周部と脚軸付け根部に熱処理硬化層を形成すればよい。また、脚軸の少なくとも針状ころと接触する部位は、一般に熱処理後に研削加工により仕上げ加工するが、ドライ加工である焼入れ鋼切削加工で仕上げてもよい。ドライ加工は研削油剤が不要であるため環境に与える悪影響を少なくすることができる。
また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を加え得ることは勿論である。本発明の上述の実施形態では、脚軸の付け根部に環状溝を形成したものを例に挙げて説明したが、付け根部に環状溝がないものにも本発明の構成を適用可能である。
本発明のトリポード型等速自在継手の内側継手部材を示す図であって、(a)は前記内側継手部材の正面図、(b)は前記内側継手部材の側面断面図である。 前記内側継手部材の付け根部の横断面図である。 前記付け根部の他の実施形態を示す横断面図である。 前記付け根部のさらに別の実施形態を示す横断面図である。 従来のトリポード型等速自在継手の正面断面図である。 従来のトリポード型等速自在継手の内側継手部材を示す図であって、(a)は前記内側継手部材の正面図、(b)は前記内側継手部材の側面断面図である。 前記内側継手部材の付け根部の拡大図である。
符号の説明
1 外側継手部材
2 トラック溝
3 ボス部
4 脚軸
5 内側継手部材
6 針状ころ
7 ローラ
8 付け根部
A 継手円周方向部位
B 継手軸線方向部位
A 曲率半径
B 曲率半径

Claims (12)

  1. 内周面の円周方向三等分位置に軸方向に延びるトラック溝を形成すると共に第一回転軸に連結可能な外側継手部材と、
    第二回転軸に連結可能なボス部と前記ボス部の円周方向三等分位置から半径方向に突出した脚軸から成る内側継手部材と、
    各脚軸に複数の針状ころを介して回転可能に装着すると共に前記トラック溝に収容されたローラとを備えたトリポード型等速自在継手において、
    前記ボス部と前記脚軸とを凹円弧状に繋ぐ付け根部の曲率半径を、付け根部の継手円周方向部位から継手軸線方向部位まで漸減させたことを特徴とするトリポード型等速自在継手。
  2. 前記継手軸線方向部位から前記継手円周方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手軸線方向部位の曲率半径と同じに設定すると共に、前記継手円周方向部位から継手軸線方向部位と同じ曲率半径の前記所定範囲まで、前記付け根部の曲率半径を漸減させたことを特徴とする請求項1に記載のトリポード型等速自在継手。
  3. 前記継手円周方向部位から前記継手軸線方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手円周方向部位の曲率半径と同じに設定すると共に、継手円周方向部位と同じ曲率半径の当該所定範囲から前記継手軸線方向部位まで、前記付け根部の曲率半径を漸減させたことを特徴とする請求項1に記載のトリポード型等速自在継手。
  4. 前記継手軸線方向部位から前記継手円周方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手軸線方向部位の曲率半径と同じに設定すると共に、前記継手円周方向部位から前記継手軸線方向部位側へ所定範囲に渡って、付け根部の曲率半径を前記継手円周方向部位の曲率半径と同じに設定し、継手円周方向部位と同じ曲率半径の当該所定範囲から継手軸線方向部位と同じ曲率半径の前記所定範囲まで、前記付け根部の曲率半径を漸減させたことを特徴とする請求項1に記載のトリポード型等速自在継手。
  5. 前記脚軸と前記針状ころとの間に、固体潤滑剤又は半固体潤滑剤を介在させたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手。
  6. 前記固体潤滑剤又は前記半固体潤滑剤の稠度が、JISK2220.5.3に規定された稠度で、0号、1号、又は2号のいずれかであることを特徴とする請求項5に記載のトリポード型等速自在継手。
  7. 前記固体潤滑剤又は半固体潤滑剤は、グリース、発泡樹脂、プラスチックグリースの中から選択される少なくとも一種類から成ることを特徴とする請求項5又は6に記載のトリポード型等速自在継手。
  8. 前記脚軸の前記針状ころとの接触面を除く内側継手部材の少なくとも前記付け根部の表面を、鍛造肌に成形したことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手。
  9. 前記内側継手部材を浸炭焼入れ焼戻し加工したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手。
  10. 前記内側継手部材を浸炭窒化焼入れ焼戻し加工したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手。
  11. 前記内側継手部材の少なくとも前記脚軸の外周面及び付け根部を高周波焼入れ加工したことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手。
  12. 前記内側継手部材の前記脚軸の外周面の仕上げ加工を、研削加工又は焼入れ鋼切削加工によって行ったことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のトリポード型等速自在継手。
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