JP2009067088A - 警告装置及び警告方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無意識的又は意図しない運転者によるブレーキペダル操作の解除を検出,警告し、運転者にブレーキペダル操作を促す。
【解決手段】この警告装置1では、制御部16が、制動力Y1と制動維持限界量Y’を用いて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定し、運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があると判定された場合、警告情報を提示する。
【選択図】図1
【解決手段】この警告装置1では、制御部16が、制動力Y1と制動維持限界量Y’を用いて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定し、運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があると判定された場合、警告情報を提示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、無意識的又は意図しないブレーキペダル操作の解除を検出,警告する警告装置及び警告方法に関する。
従来より、車両前方に存在する障害物を検出し、障害物に対する車両の接近度合に応じて危険警報を発生する警報装置が知られている(特許文献1参照)。この警報装置は、危険警報発生中にブレーキペダルやアクセルペダルによる運転者の車両操作が検出された場合、車両操作の変化に基づいて危険警報の発生量を低減する。
特開平7−257302号公報
例えば運転者が高齢である場合、信号待ちの等の停車時に運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除してしまうことがある。また一般の運転者であっても、停車時に車両操作以外のことに意識を向けた際に、無意識的にブレーキペダル操作を解除してしまうことがある。しかしながら、従来の警報装置によれば、運転者がブレーキペダル操作により停車している場合において、ブレーキペダル操作が無意識的又は意図せずに解除された時に警報を発し、運転者にブレーキペダル操作を促すことができない。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、無意識的又は意図しない運転者によるブレーキペダル操作の解除を検出,警告する警告装置及び警告方法を提供することにある。
本発明に係る警告装置及び警告方法は、車両が停車状態にあると判定された場合、ブレーキペダル操作による制動力を検出し、車両がブレーキペダル操作による停車状態を維持するための最小制動力を算出し、制動力と最小制動力を用いて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定し、運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があると判定された場合、警告情報を提示する。
本発明に係る警告装置及び警告方法によれば、無意識的又は意図しない運転者によるブレーキペダル操作の解除を検出,警告し、運転者にブレーキペダル操作を促すことができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態となる警告装置の構成について説明する。
〔警告装置の構成〕
本発明の実施形態となる警告装置1は、車両に搭載され、図1に示すように、運転者が着座しているシート部の座面圧力を検出するシート座面圧検出部2と、シートベルト長を検出するシートベルト長検出部3と、運転者の画像を撮像する運転者画像取得部4と、CAN(Controller Area Network)信号及び/又は運転者画像取得部4により撮像された運転者の画像を用いて運転者が車内の各種スイッチを操作しているか否かを検出するスイッチ操作検出部5を備える。
本発明の実施形態となる警告装置1は、車両に搭載され、図1に示すように、運転者が着座しているシート部の座面圧力を検出するシート座面圧検出部2と、シートベルト長を検出するシートベルト長検出部3と、運転者の画像を撮像する運転者画像取得部4と、CAN(Controller Area Network)信号及び/又は運転者画像取得部4により撮像された運転者の画像を用いて運転者が車内の各種スイッチを操作しているか否かを検出するスイッチ操作検出部5を備える。
この警告装置1はさらに、圧力センサ又は運転者画像取得部4により撮像された運転者の画像を用いて運転者の手がステアリングを握持しているか否かを検出するステアリング保持検出部6と、圧力センサ又は運転者画像取得部4により撮像された運転者の画像を用いて運転者の手がシフトノブを握持しているか否かを検出するシフト保持検出部7と、運転者画像取得部4により撮像された運転者の画像を用いて運転者の顔の位置及び方向を検出する顔位置・方向検出部8を備える。
この警告装置1はさらに、自車両の位置を検出するためのGPS(Global Positioning System)等の自車位置検出部9と、車両が走行している道路の勾配を検出することにより車両の前後方向の勾配量を検出するナビゲーション装置や勾配計等の道路状態検出部10と、自車両の車両(運転)状態を検出する車両状態検出部11とを備える。車両状態検出部11が検出する車両状態としては、車輪速,エンジン回転数,シフトポジション,ステアリング操舵角度,ブレーキペダル圧,ミッションのクリープ状態,車両重量等を例示することができる。
この警告装置1はさらに、運転者に各種情報を視覚的に提示する液晶ディスプレイ等の表示部12と、運転者に各種情報を聴覚的に提示するスピーカー等の聴覚刺激提示部13と、運転者に各種情報を触覚的に提示するための運転者が着座するシート部の背面に配置された振動提示部14と、理想的なブレーキングデータや運転者個人のブレーキングデータ等の情報を記憶する記憶部15と、警告装置1全体の動作を制御する制御部16とを備える。
〔警告処理〕
このような構成を有する警告装置1は、運転者の無意識的なブレーキペダル操作の解除を検出する無意識解除検出処理、及び運転者の意識が運転以外のものに向かう(意識遷移)ことに伴うブレーキペダル操作の解除を検出する意識遷移解除検出処理を実行することにより、無意識的又は意図しない運転者によるブレーキペダル操作の解除を検出して警告する。なお一般に、意識遷移のない急なブレーキペダル操作の解除の場合、ブレーキペダルは1秒以内に解除される。またブレーキペダルを意識的に解除する場合には、ブレーキペダル圧を2秒以上継続して徐々に減衰させることは困難である。
このような構成を有する警告装置1は、運転者の無意識的なブレーキペダル操作の解除を検出する無意識解除検出処理、及び運転者の意識が運転以外のものに向かう(意識遷移)ことに伴うブレーキペダル操作の解除を検出する意識遷移解除検出処理を実行することにより、無意識的又は意図しない運転者によるブレーキペダル操作の解除を検出して警告する。なお一般に、意識遷移のない急なブレーキペダル操作の解除の場合、ブレーキペダルは1秒以内に解除される。またブレーキペダルを意識的に解除する場合には、ブレーキペダル圧を2秒以上継続して徐々に減衰させることは困難である。
従って、無意識的なブレーキペダル操作の解除であるか否かはブレーキペダル圧の時間変化の違いから検出することができる。具体的には、ブレーキペダル圧2秒以上連続して減衰している場合には無意識的なブレーキペダル操作の解除であると判定することができる。但し、この場合であっても制動力が停車状態を維持する上で十分な大きさである場合には、車両が急に動き出す心配がないので警報出力は行わない。以下、図2及び5に示すフローチャートを参照して、この無意識解除検出処理及び意識遷移解除検出処理を実行する際の警告装置1の動作について説明する。
〔無意識解除検出処理〕
始めに、図2に示すフローチャートを参照して、無意識解除検出処理を実行する際の警告装置1の動作について説明する。
始めに、図2に示すフローチャートを参照して、無意識解除検出処理を実行する際の警告装置1の動作について説明する。
図2に示すフローチャートは、警告装置1が搭載されている車両のイグニッションスイッチがオフ状態からオン状態に切り換えられたタイミングで開始となり、無意識解除検出処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、制御部16が、車両状態検出部11による検出結果を参照して、(1)車両が5秒以上停止しており、且つ、(2)サイドブレーキが解除状態にあり、且つ、(3)シフトポジションが1〜D(ドライビング)レンジに入っている、換言すれば、シフトポジションがP(パーキング)レンジに入っていないか否かを判別する。判別の結果、(1)〜(3)の条件のいずれか一つが満足されない場合、制御部16は、車両がブレーキペダル操作の警告が不要な状態にあると判断し、無意識解除検出処理をステップS2の処理に進める。一方、(1)〜(3)の全ての条件が満足される場合には、制御部16は、車両がブレーキペダル操作の警告が必要な状態にあると判断し、無意識解除検出処理をステップS3の処理に進める。なお条件(1)の停止時間は、運転者や車両状況に応じて3〜8秒の範囲内で変化させてもよい。
ステップS2の処理では、制御部16が、表示部12,聴覚刺激提示部13,及び振動提示部14による警報出力を解除する。これにより、ステップS2の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS1の処理に戻る。
ステップS3の処理では、制御部16が、車両状態検出部11を介して現在のブレーキペダル圧を現在の制動力Y1として検出する。なお制御部16は、現在の踏み込みストローク量やブレーキペダル踏力を現在の制動力Y1として検出してもよい。これにより、ステップS3の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS4の処理に進む。
ステップS4の処理では、制御部16が、道路状態検出部10を介して車両の現在位置における車両前後方向の勾配を検出すると共に、車両状態検出部11を介して車両の重量,エンジン回転数,及び自動変速機やCVT等のクリープ制御量を検出する。そして制御部16は、検出された情報を用いて車両の制動維持限界量(停車状態の維持に必要な最小制動力)Y’を算出する。制動維持限界量Y’の算出方法は、本願発明の出願時点で既に公知であるので詳細な説明は省略するが、例えば平地における車両状態を基準として算出したり、重量加速度,車両の重量,及びタイヤ路面抵抗等を利用して物理学的に算出したりすることにより算出できる。これにより、ステップS4の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS5の処理に進む。
ステップS5の処理では、制御部16が、ステップS3の処理により検出された制動力Y1とステップS4の処理により算出された制動維持限界量Y’を経時変化グラフ(縦軸:制動力,横軸:時間),数字,ピクトグラム,アイコン等の形態で表示部12に表示する。また制御部16は、ステップS3の処理により検出された制動力Y1のデータと車両の現在位置における道路勾配のデータとを関連づけしてブレーキペダル操作モデルとして記憶部15に記憶,学習する。
なお制御部16は、予め記憶部15内に記憶されている年齢や性別に応じた理想的なブレーキペダル操作モデルを運転者のブレーキペダル操作モデルと合わせて表示部12に比較表示してもよい。また制御部16は、ステップS3の処理により検出された制動力からブレーキペダル操作によるエネルギー消費をカロリー換算して表示部12に表示してもよい。またこの場合、制御部16は、ブレーキペダル操作によるエネルギー消費をRMR(Relative Metabolic Rate;エネルギー代謝率)及びMETS(Metabolic equivalent)に換算して表示部12に表示してもよい。これにより、ステップS5の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS6の処理に進む。
ステップS6の処理では、制御部16が、ステップS3の処理により検出された制動力Y1の大きさがステップS4の処理により算出された制動維持限界量Y’の1.5倍の大きさ以下であるか否かを判別する。制動力Y1の大きさが制動維持限界量Y’の1.5倍の大きさ以下でない場合、制御部16は、現在の制動力Y1が制動維持限界量Y’の50%以上の余裕を有するので、無意識的なブレーキペダル操作の解除となる可能性が低いと判断し、無意識解除検出処理をステップS1の処理に戻す。一方、制動力Y1の大きさが制動維持限界量Y’の1.5倍の大きさ以下である場合には、制御部16は、無意識的なブレーキペダル操作の解除となる可能性が高いと判断し、無意識解除検出処理をステップS7の処理に進める。
ステップS7の処理では、制御部16が、表示部12,聴覚刺激提示部13,及び振動提示部14を制御することにより、運転者に対して注意喚起を提示することにより、ブレーキペダル圧が低く、現在の制動力Y1が制動維持限界量Y’に近いことを運転者に知らせる。具体的には、制御部16は、図3に示す通常モードとして、制動力が弱い旨のメッセージを表示部12に表示し、所定のメロディーを聴覚刺激提示部13から出力し、運転者に違和感を与えない程度の振動を振動提示部14から与える。これにより、ステップS7の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS8の処理に進む。
ステップS8の処理では、制御部16が、車両状態検出部11を介して現在のブレーキペダル圧を現在の制動力Y2として検出し、ステップS3の処理により検出した制動力Y1とステップS3の処理とステップS8の処理間の時間差ΔTを以下の数式1に代入することにより制動力の時間変化率ΔYを算出する。これにより、ステップS8の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS9の処理に進む。
なお上記時間変化率ΔYの算出方法では、制動力が時間に対して線形に減衰するとして制動力の時間変化率ΔYを算出しているが、図4に示すような筋肉の疲労(時間変化T)に伴う最大筋力比Fの減衰特性を考慮して制動力の時間変化率ΔYを予測しても良い。なお最大筋力比Fの減衰特性は以下の数式2により表されることが知られているので、最大筋力比Fは以下の数式3のように表現できる。また運転者個人のブレーキペダル操作モデルの学習結果を記憶部15から読み出し、学習結果から運転者個人のブレーキペダル圧減衰関数(二次関数,べき関数等)を作成し、作成された関数と組み合わせて制動力の時間変化率ΔYを算出してもよい。
ステップS9の処理では、制御部16が、以下の数式4を利用して、ステップS8の処理により算出された制動力の時間変化率ΔYから制動力が制動維持限界量Y’に到達するまでの時間を制動維持限界到達時間Tとして算出する。これにより、ステップS9の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS10の処理に進む。
ステップS10の処理では、制御部16が、ステップS9の処理により算出された制動維持限界到達時間Tが8秒以下であるか否かを判別する。判別の結果、制動維持限界到達時間Tが8秒以下でない場合、制御部16は、ブレーキペダル操作が無意識的に解除される可能性は低いと判断し、無意識解除検出処理をステップS1の処理に戻す。一方、制動維持限界到達時間Tが8秒以下である場合には、制御部16は、ブレーキペダルが無意識的に解除される可能性が高いと判断し、無意識解除検出処理をステップS11の処理に進める。
ステップS11の処理では、制御部16が、表示部12,聴覚刺激提示部13,及び振動提示部14を制御することにより、運転者に対して注意喚起を提示することにより、ブレーキペダル圧が低く、制動維持限界に近いことを運転者に知らせる。具体的には、制御部16は、図3に示す注意モードとして、制動維持限界到達時間T後にブレーキペダル操作が解除される旨のメッセージを黄色の表示画面で表示部12に表示する。これにより、ステップS11の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS12の処理に進む。
ステップS12の処理では、制御部16が、ステップS11の処理完了後も制動力の変化がなく、制動維持限界到達時間Tが3秒以下になったか否かを判別する。判別の結果、制動維持限界到達時間Tが3秒以下でない場合、制御部16は無意識解除検出処理をステップS1の処理に戻す。一方、制動維持限界到達時間Tが3秒以下である場合には、制御部16は無意識解除検出処理をステップS13の処理に進める。
ステップS13の処理では、制御部16が、表示部12,聴覚刺激提示部13,及び振動提示部14を制御することにより、運転者に対して警告表示を提示することにより、ブレーキペダル圧が低く、制動維持限界に近いことを運転者に知らせる。具体的には、制御部16は、図3に示す警報モードとして、ブレーキペダル操作が解除される旨のメッセージを赤色の表示画面で表示部12に点滅表示し、“ポン!”といった警告音や“ブレーキ”等の警告音声を聴覚刺激提示部13から出力し、強い振動を振動提示部14から運転者に与える。またこの際、制御部16は車両が動き出す前に運転者に代わって自動的に制動させるようにしてもよい。これにより、ステップS13の処理は完了し、無意識解除検出処理はステップS1の処理に戻る。
〔意識遷移解除検出処理〕
次に、図5に示すフローチャートを参照して、意識遷移解除検出処理を実行する際の警告装置1の動作について説明する。
次に、図5に示すフローチャートを参照して、意識遷移解除検出処理を実行する際の警告装置1の動作について説明する。
図5に示すフローチャートは、警告装置1が搭載されている車両のイグニッションスイッチがオン状態に切り換えられたタイミングで開始となり、意識遷移解除検出処理はステップS21の処理に進む。
ステップS21の処理では、制御部16が、車両状態検出部11による検出結果を参照して、(1)車両が5秒以上停止しており、且つ、(2)サイドブレーキが解除状態にあり、且つ、(3)シフトポジションが1〜D(ドライビング)レンジに入っているか否かを判別する。判別の結果、(1)〜(3)の条件のいずれか一つが満足されない場合、制御部16は、車両がブレーキペダル操作の警告が不要な状態にあると判断し、意識遷移解除検出処理をステップS22の処理に進める。一方、(1)〜(3)の全ての条件が満足される場合には、制御部16は、車両がブレーキペダル操作の警告が必要な状態にあると判断し、意識遷移解除検出処理をステップS23〜S26の処理に進める。
ステップS22の処理では、制御部16が、表示部12,聴覚刺激提示部13,及び振動提示部14による警報出力を解除する。これにより、ステップS22の処理は完了し、意識遷移解除検出処理はステップS21の処理に戻る。
ステップS23の処理では、制御部16が、ステアリング保持検出部6及びシフトノブ保持検出部7を介して運転者がステアリング及びシフトノブを保持しているか否かを判別する。判別の結果、運転者がステアリング及びシフトノブを保持している場合、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS21の処理に戻す。一方、運転者がステアリング及びシフトノブを保持していない場合には、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS27の処理に進める。
ステップS24の処理では、制御部16が、スイッチ操作検出部5を介して運転者が車内の各種スイッチを操作しているか否かを判別する。判別の結果、運転者が車内の各種スイッチを操作していない場合、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS21の処理に戻す。一方、運転者が車内の各種スイッチを操作している場合には、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS27の処理に進める。
ステップS25の処理では、制御部16が、姿勢変化によるブレーキペダルからの足離れを予測するために、シート座面圧検出部2を介してシート部の座面圧の分布状態が変化したか否かを判別する。判別の結果、シート部の座面圧の分布状態が変化していない場合、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS21の処理に戻す。一方、シート部の座面圧の分布状態が変化している場合には、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS27の処理に進める。
ステップS26の処理では、制御部16が、顔位置・方向検出部8を介して運転者の顔の位置が計測できるか否か、及び運転者の顔が前方方向以外の方向に向いているか否かを判別する。判別の結果、運転者の顔の位置が計測でき、運転者の顔が前方方向に向いている場合、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS21の処理に戻す。一方、運転者の顔の位置が計測できない、又は、運転者の顔が前方方向以外の方向に向いている場合には、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS27の処理に進める。
ステップS27の処理では、制御部16が、助手席や後部座席に置かれている荷物を取ったり、助手席や後部座席に着座している子供の面倒を見たりするために、シートベルト長が長くなったか否かをシートベルト長検出部3を介して判別する。判別の結果、シートベルト長が長くなっていない場合、制御部16は意識遷移解除検出処理をステップS21の処理に戻す。一方、シートベルト長が長くなった場合には、制御部16は、運転者の意識が運転以外のことに向いていると判断し、意識遷移解除検出処理をステップS28の処理に進める。
ステップS28の処理では、制御部16が、制動力の時間変化率ΔYを算出し、算出された時間変化率ΔYが所定値(例えば20%)以上であるか否かを判別する。判別の結果、制動力の時間変化率ΔYが所定値以上でない場合、制御部16は、ブレーキペダルが無意識的に解除される可能性は低いと判断し、意識遷移解除検出処理をステップS21の処理に戻す。一方、制動力の時間変化率ΔYが所定値以上である場合には、制御部16は、ブレーキペダルが無意識的に解除される可能性が高いと判断し、意識遷移解除検出処理をステップS29の処理に進める。
ステップS29の処理では、制御部16が、表示部12,聴覚刺激提示部13,及び振動提示部14を制御することにより、運転者に対して警告表示を提示する。具体的には、制御部16は、図3に示す警報モードとして、ブレーキペダル操作が解除される旨のメッセージを赤色の表示画面で表示部12に点滅表示し、“ポン!”といった警告音や“ブレーキ”等の警告音声を聴覚刺激提示部13から出力し、強い振動を振動提示部14から運転者に与える。これにより、ステップS29の処理は完了し、意識遷移解除検出処理はステップS21の処理に戻る。
以上の説明から明らかなように、本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16が、制動力Y1と制動維持限界量Y’を用いて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定し、運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があると判定された場合、警告情報を提示するので、無意識的又は意図しない運転者によるブレーキペダル操作の解除を検出,警告し、運転者にブレーキペダル操作を促すことができる。
本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、制動力Y1の時間変化率ΔYを算出し、算出された時間変化率ΔYに基づいて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定するので、非常に簡便な情報及び判定条件で運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定することができる。
本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は制、動力の時間変化率ΔYを利用して制動力が最小制動力Y’になるまでの時間を制動維持限界到達時間Tとして算出し、制動維持限界到達時間Tに到達する前に警告情報を提示するので、車両の制動が解除される前に警告情報を提示することができる。本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、制動維持限界到達時間Tに到達するまでの時間に応じて警告情報を段階的に変化させるので、驚きやすい高齢の運転者を含め、無意識中の運転者に対し負荷が掛かりすぎないように適切に警告情報を提示することができる。
本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、運転者のブレーキペダル操作の履歴を記憶,学習し、学習結果を参照して運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定するので、ブレーキペダル操作の個人差を考慮して運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定することができる。本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、運転者の意識が運転操作以外のことに向いているか否かを判定し、運転者の意識が運転操作以外のことに向いていると判定された場合、警告情報を提示するので、無意識的なブレーキペダル操作解除の一因である運転者の意識遷移を警告の判定に盛り込むことができる。
本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、運転者が着座しているシート部の座面圧、シートベルトの長さ、運転者がステアリング及びシフトノブを握持しているか否か、運転者の顔の位置及び方向、及び運転者が車内の操作子を操作しているか否かに基づいて運転者の意識が運転操作以外のことに向いているか否かを判定するので、運転者の意識遷移を高精度に検出,判定することができる。本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、理想的なブレーキペダル操作モデルのデータと運転者のブレーキペダル操作のデータとを比較表示するので、表示された情報を参考にして運転者はブレーキペダル操作を修正することができる。
本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、ブレーキペダル操作によるエネルギー消費量、エネルギー代謝率、及びMETSを算出,表示するので、運転者は警告情報を提示される前にブレーキペダル操作を楽しく感じることができる。本発明の実施形態となる警告装置1では、制御部16は、車両前後方向の勾配量、車両の動力伝達状態、及び車両の重量を用いて制動維持限界量Y’を算出するので、制動維持限界量Y’を高精度に算出することができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1:警告装置
2:シート座面圧検出部
3:シートベルト長検出部
4:運転者画像取得部
5:スイッチ操作検出部
6:ステアリング保持検出部
7:シフト保持検出部
8:顔位置・方向検出部
9:自車位置検出部
10:道路状態検出部
11:車両状態検出部
12:表示部
13:聴覚刺激提示部
14:振動提示部
15:記憶部
16:制御部
2:シート座面圧検出部
3:シートベルト長検出部
4:運転者画像取得部
5:スイッチ操作検出部
6:ステアリング保持検出部
7:シフト保持検出部
8:顔位置・方向検出部
9:自車位置検出部
10:道路状態検出部
11:車両状態検出部
12:表示部
13:聴覚刺激提示部
14:振動提示部
15:記憶部
16:制御部
Claims (11)
- 車両が運転者のブレーキペダル操作による停車状態にあるか否かを判定する停車状態判定手段と、
前記停車状態判定手段により車両が停車状態にあると判定された場合、ブレーキペダル操作による制動力を検出する制動力検出手段と、
車両がブレーキペダル操作による停車状態を維持するための最小制動力を算出する最小制動力算出手段と、
前記制動力検出手段により検出される制動力と前記最小制動力算出手段により算出された最小制動力を用いて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定するブレーキペダル操作解除判定手段と、
前記判定手段により運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があると判定された場合、警告情報を提示する警告情報提示手段と
を備えることを特徴とする警告装置。 - 請求項1に記載の警告装置において、前記ブレーキペダル操作解除判定手段は、前記制動力検出手段により検出される制動力の時間変化率を算出し、算出された時間変化率に基づいて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定することを特徴とする警告装置。
- 請求項2に記載の警告装置において、前記ブレーキペダル操作解除判定手段は、前記制動力の時間変化率を利用して制動力が前記最小制動力になるまでの時間を制動維持限界到達時間として算出し、前記警告情報提示手段は、前記制動維持限界到達時間に到達する前に警告情報を提示することを特徴とする警告装置。
- 請求項3に記載の警告装置において、前記警告情報提示手段は、前記制動維持限界到達時間に到達するまでの時間に応じて警告情報を段階的に変化させることを特徴とする警告装置。
- 請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1項に記載の警告装置において、運転者のブレーキペダル操作の履歴を記憶,学習する学習手段を備え、前記ブレーキペダル操作解除判定手段は前記学習手段の学習結果を参照して運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定することを特徴とする警告装置。
- 請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1項に記載の警告装置において、運転者の意識が運転操作以外のことに向いているか否かを判定する意識遷移判定手段を備え、前記警告情報提示手段は、前記意識遷移判定手段により運転者の意識が運転操作以外のことに向いていると判定された場合、警告情報を提示することを特徴とする警告装置。
- 請求項6に記載の警告装置において、前記意識遷移判定手段は、運転者が着座しているシート部の座面圧を検出する手段、シートベルトの長さを検出する手段、運転者がステアリング及びシフトノブを握持しているか否かを検出する手段、運転者の顔の位置及び方向を検出する手段、及び運転者が車内の操作子を操作しているか否かを検出する手段を備え、これら手段の検出結果を利用して運転者の意識が運転操作以外のことに向いているか否かを判定することを特徴とする警告装置。
- 請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1項に記載の警告装置において、理想的なブレーキペダル操作モデルのデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されているブレーキペダル操作モデルのデータと運転者のブレーキペダル操作のデータとを比較表示する表示手段を備えることを特徴とする警告装置。
- 請求項1乃至請求項8のうち、いずれか1項に記載の警告装置において、ブレーキペダル操作によるエネルギー消費量、エネルギー代謝率、及びMETSのうちの少なくとも一つを算出,表示する手段を備えることを特徴とする警告装置。
- 請求項1乃至請求項9のうち、いずれか1項に記載の警告装置において、
前記最小制動力算出手段は、車両前後方向の勾配量、車両の動力伝達状態、及び車両の重量のうちの少なくとも一つを用いて前記最小制動力を算出することを特徴とする警告装置。 - 車両が運転者のブレーキペダル操作による停車状態にあるか否かを判定するステップと、車両が停車状態にあると判定された場合、ブレーキペダル操作による制動力を検出するステップと、車両がブレーキペダル操作による停車状態を維持するための最小制動力を算出するステップと、前記制動力と前記最小制動力を用いて運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があるか否かを判定するステップと、運転者が無意識的にブレーキペダル操作を解除する可能性があると判定された場合、警告情報を提示するステップとを有することを特徴とする警告方法。
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JP2007234372A JP2009067088A (ja) | 2007-09-10 | 2007-09-10 | 警告装置及び警告方法 |
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