JP2009066307A - ドルフィンキック練習具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 関節の回旋を入れて左脚および右脚を同時に動かす効率的なドルフィンキックを習得することができるドルフィンキック練習具を提供する。
【解決手段】 ドルフィンキック練習具10は、左足81の足関節81aより爪先81b側の部分に固定される左足用固定部11と、右足91の足関節91aより爪先91b側の部分に固定される右足用固定部12と、左足用固定部11および右足用固定部12を連結する連結部13とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水泳のドルフィンキックを練習する道具であるドルフィンキック練習具に関する。
従来、ドルフィンキックの練習具として、足ヒレ(フィン)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。足ヒレは、左足および右足のそれぞれに装着されることによって、ドルフィンキック時に足に加わる水の抵抗を増加させることができるので、脚の筋力を増加させることができるとともに、練習者のドルフィンキックの感覚を向上させることができる。
足ヒレ以外のドルフィンキックの練習具として、ビート板が知られている(例えば、特許文献2参照。)。練習者は、ビート板を両脚の大腿部の間に挟んでドルフィンキックを練習することによって、左脚および右脚を同時に動かす感覚を習得することができる。
特開2001−170211号公報 特開平9−299508号公報
しかしながら、足ヒレは、左脚および右脚がそれぞれ独立して運動することができる状態で練習者に練習を行わせるものであるため、左脚および右脚を同時に動かす感覚を習得することができず、場合によっては左脚および右脚を交互に動かしてしまう悪い癖を付けてしまうこともあり、左脚および右脚を同時に動かすドルフィンキックの練習具としては練習者を十分に満足させるものではない。また、足ヒレは、ドルフィンキック時に足に加わる水の抵抗を増加させるので、場合によっては練習時に膝や足などに捻挫などの故障を生じさせてしまうこともある。
また、ビート板は、練習者が両脚の大腿部の間に挟んでおかなければならず左脚および右脚の大腿部が固定されているので、左脚および右脚を単に同時に上下に動かすドルフィンキックを習得することはできるが、関節の回旋を入れた効率的なドルフィンキックを習得することができない。
そこで、本発明は、関節の回旋を入れて左脚および右脚を同時に動かす効率的なドルフィンキックを習得することができるドルフィンキック練習具を提供することを目的とする。
本発明のドルフィンキック練習具は、左足の足関節より爪先側の部分に固定される左足用固定部と、右足の足関節より爪先側の部分に固定される右足用固定部と、前記左足用固定部および前記右足用固定部を連結する連結部とを有することを特徴とする。
この構成により、本発明のドルフィンキック練習具は、左足用固定部に固定された左足と、右足用固定部に固定された右足とを連結部によって互いに固定するので、左脚および右脚を同時に動かすドルフィンキックを習得することができる。また、本発明のドルフィンキック練習具は、足の足関節より爪先側の部分のみを固定するので、足関節、膝関節および股関節の全てを自然に使用し関節の回旋を入れた効率的なドルフィンキックを習得することができる。
また、本発明のドルフィンキック練習具の前記連結部は、前記左足用固定部に固定された前記左足の前記爪先と、前記右足用固定部に固定された前記右足の前記爪先との間の距離が前記左足の踵と、前記右足の踵との間の距離より短くなる状態で前記左足用固定部および前記右足用固定部を連結することを特徴とすることが好ましい。
この構成により、本発明のドルフィンキック練習具は、左足の爪先と、右足の爪先との間の距離が左足の踵と、右足の踵との間の距離より短い状態で行われる自然なフォームのドルフィンキックを習得することができる。
また、本発明のドルフィンキック練習具は、弾性材料によって形成されていることを特徴とするが好ましい。
この構成により、本発明のドルフィンキック練習具は、伸縮性があるので、左足用固定部に固定された左足と、右足用固定部に固定された右足との相対位置をある程度規定しつつも、伸縮性がない場合と比較して、左足および右足の相対位置の自由度を向上することができる。したがって、本発明のドルフィンキック練習具は、足関節、膝関節および股関節の全てを自然に使用したドルフィンキックを更に習得し易くすることができる。
本発明によれば、関節の回旋を入れて左脚および右脚を同時に動かす効率的なドルフィンキックを習得することができるドルフィンキック練習具を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係るドルフィンキック練習具の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るドルフィンキック練習具10の斜視図であって、左足81および右足91に装着された状態の図である。図2は、ドルフィンキック練習具10の正面図である。図3は、ドルフィンキック練習具10の平面図である。
図1〜図3に示すように、ドルフィンキック練習具10は、左足81の足関節81aより爪先81b側の部分に固定される左足用固定部11と、右足91の足関節91aより爪先91b側の部分に固定される右足用固定部12と、左足用固定部11および右足用固定部12を連結する連結部13とを有している。ドルフィンキック練習具10は、ゴムや発泡性ゴムなどの伸縮性があって耐水性もある弾性材料によって形成されており、上方から観察すると等脚台形の形状をしている。
左足用固定部11は、左足81の爪先81bを挿入する爪先挿入口11aと、爪先挿入口11aに挿入した爪先81bを出す爪先出口11bとを有した筒状の部分である。左足用固定部11の内部の大きさは、左足81の挿入部分より小さく形成されている。爪先挿入口11aは、ドルフィンキック練習具10を上方から観察したときの等脚台形の形状の平行な2辺のうち長い辺の部分に形成されている。爪先出口11bは、ドルフィンキック練習具10を上方から観察したときの等脚台形の形状の平行な2辺のうち短い辺の部分に形成されており、爪先挿入口11aより大きい。
右足用固定部12は、右足91の爪先91bを挿入する爪先挿入口12aと、爪先挿入口12aに挿入した爪先91bを出す爪先出口12bとを有した筒状の部分である。右足用固定部12の内部の大きさは、右足91の挿入部分より小さく形成されている。爪先挿入口12aは、ドルフィンキック練習具10を上方から観察したときの等脚台形の形状の平行な2辺のうち長い辺の部分に形成されている。爪先出口12bは、ドルフィンキック練習具10を上方から観察したときの等脚台形の形状の平行な2辺のうち短い辺の部分に形成されており、爪先挿入口12aより大きい。
連結部13は、左足用固定部11に固定された左足81の爪先81bと、右足用固定部12に固定された右足91の爪先91bとの間の距離が左足81の踵81cと、右足91の踵91cとの間の距離より短くなる状態で左足用固定部11および右足用固定部12を連結している。すなわち、連結部13は、上方から観察すると、左足用固定部11の爪先挿入口11aや右足用固定部12の爪先挿入口12aの側が平行な2辺のうち長い辺であり、左足用固定部11の爪先出口11bや右足用固定部12の爪先出口12bの側が平行な2辺のうち短い辺である等脚台形の形状をしている。
次に、ドルフィンキック練習具10の製造方法について説明する。
図4は、ドルフィンキック練習具10の分解斜視図である。
ドルフィンキック練習具10は、図4に示すような等脚台形の形状である平らな2枚の弾性部材14が延在方向の端部14aと、連結部13(図2参照。)になる中央部14bとを互いに縫い合わされることによって、図3に示すように製造される。
次に、ドルフィンキック練習具10の使用方法について説明する。
まず、図1に示すように、練習者は、左足81の爪先81bを左足用固定部11の爪先挿入口11aから挿入して爪先出口11bから出すことによって左足81に左足用固定部11を固定し、右足91の爪先91bを右足用固定部12の爪先挿入口12aから挿入して爪先出口12bから出すことによって右足91に右足用固定部12を固定する。
ここで、左足用固定部11は、内部の大きさが左足81の挿入部分より小さく形成されているので、左足81が挿入されるときに伸びて、左足81を締め付けて固定する。左足用固定部11および左足81について説明したが、右足用固定部12および右足91についても同様である。
次いで、練習者は、ドルフィンキック練習具10を装着したまま、水中でドルフィンキックの練習を行う。
図5は、ドルフィンキック練習具10が足に装着されている状態で膝関節が曲げられている状態の下半身の側面図である。図6は、ドルフィンキック練習具10が足に装着されている状態で膝関節が曲げられている状態の下半身の上面図である。図7は、ドルフィンキック練習具10が足に装着されている状態で膝関節が伸ばされている状態の下半身の側面図である。図8は、ドルフィンキック練習具10が足に装着されている状態で膝関節が伸ばされている状態の下半身の上面図である。
図5および図6に示すように左脚82の膝関節82aと、右脚92の膝関節92aとが曲げられているとき、膝関節82aおよび膝関節92aは、図7および図8に示すように膝関節82aおよび膝関節92aが伸ばされているときと比較して、互いの間が開いている。これは、左脚82の股関節82bと、右脚92の股関節92bとが回旋しているためである。
また、膝関節82aおよび膝関節92aは、人体の構造上、図7および図8に示すように伸び切っているとき、回旋していることが知られている。
また、足関節81a、91aも、人体の構造上、図5〜図8に示すように伸びているとき、左足81の爪先81bと、右足91の爪先91bとの間の距離が左足81の踵81cと、右足91の踵91cとの間の距離より短くなることが知られている。
このように、ドルフィンキックにおいては、足関節81a、91a、膝関節82a、92aおよび股関節82b、92bが回旋を含む様々な動きを行っている。ドルフィンキック練習具10は、左足81および右足91を足関節81a、91aより爪先81b、91b側で固定するので、ドルフィンキック時の足関節81a、91a、膝関節82a、92aおよび股関節82b、92bの動きを不自然に妨げることがない。
以上に説明したように、ドルフィンキック練習具10は、左足用固定部11に固定された左足81と、右足用固定部12に固定された右足91とを連結部13によって互いに固定するので、左脚82および右脚92を同時に動かすドルフィンキックを習得することができる。
また、ドルフィンキック練習具10は、足の足関節81a、91aより爪先81b、91b側の部分のみを固定するので、足関節81a、91a、膝関節82a、92aおよび股関節82b、92bの全てを自然に使用し関節の回旋を入れた効率的なドルフィンキックを習得することができる。
また、ドルフィンキック練習具10は、連結部13が台形状であるので、左足81の爪先81bと、右足91の爪先91bとの間の距離が左足81の踵81cと、右足91の踵91cとの間の距離より短い状態で行われる自然なフォームのドルフィンキックを習得することができる。
また、ドルフィンキック練習具10は、弾性材料によって形成されており伸縮性があるので、左足用固定部11に固定された左足81と、右足用固定部12に固定された右足91との相対位置をある程度規定しつつも、伸縮性がない場合と比較して、左足81および右足91の相対位置の自由度を向上することができる。したがって、ドルフィンキック練習具10は、足関節81a、91a、膝関節82a、92aおよび股関節82b、92bの全てを自然に使用したドルフィンキックを更に習得し易くすることができる。
なお、ドルフィンキック練習具10は、本実施の形態に記載したように弾性材料によって形成されていることが好ましいが、もちろん弾性材料以外の材料によって形成されていても良い。
また、ドルフィンキック練習具10は、本実施の形態に記載したように装着者の左足81の爪先81bと、右足91の爪先91bとの間の距離が左足81の踵81cと、右足91の踵91cとの間の距離より短くなる形状であることが好ましいが、もちろん他の形状であっても良い。
本発明の第一の実施の形態に係るドルフィンキック練習具の斜視図であって、足に装着された状態の図である。 図1に示すドルフィンキック練習具の正面図である。 図1に示すドルフィンキック練習具の平面図である。 図1に示すドルフィンキック練習具の分解斜視図である。 図1に示すドルフィンキック練習具が足に装着されている状態で膝関節が曲げられている状態の下半身の側面図である。 図1に示すドルフィンキック練習具が足に装着されている状態で膝関節が曲げられている状態の下半身の上面図である。 図1に示すドルフィンキック練習具が足に装着されている状態で膝関節が伸ばされている状態の下半身の側面図である。 図1に示すドルフィンキック練習具が足に装着されている状態で膝関節が伸ばされている状態の下半身の上面図である。
符号の説明
10 ドルフィンキック練習具
11 左足用固定部
12 右足用固定部
13 連結部
81 左足
81a 足関節
81b 爪先
81c 踵
91 右足
91a 足関節
91b 爪先
91c 踵
本発明のドルフィンキック練習具は、左足の足関節より爪先側の部分に固定される左足用固定部と、右足の足関節より爪先側の部分に固定される右足用固定部と、前記左足用固定部および前記右足用固定部を連結する連結部とを有し、前記連結部は、伸縮性がある弾性材料によって形成されていることを特徴とする。
この構成により、本発明のドルフィンキック練習具は、左足用固定部に固定された左足と、右足用固定部に固定された右足とを連結部によって互いに固定するので、左脚および右脚を同時に動かすドルフィンキックを習得することができる。また、本発明のドルフィンキック練習具は、足の足関節より爪先側の部分のみを固定するので、足関節、膝関節および股関節の全てを自然に使用し関節の回旋を入れた効率的なドルフィンキックを習得することができる。また、本発明のドルフィンキック練習具は、連結部に伸縮性があるので、左足用固定部に固定された左足と、右足用固定部に固定された右足との相対位置をある程度規定しつつも、伸縮性がない場合と比較して、左足および右足の相対位置の自由度を向上することができる。したがって、本発明のドルフィンキック練習具は、足関節、膝関節および股関節の全てを自然に使用したドルフィンキックを更に習得し易くすることができる。
また、本発明のドルフィンキック練習具は、伸縮性がある弾性材料によって形成されていることを特徴とするが好ましい。
本発明のドルフィンキック練習具は、左足の足関節より爪先側の部分に固定される左足用固定部と、右足の足関節より爪先側の部分に固定される右足用固定部と、前記左足用固定部および前記右足用固定部の間に配置されて前記左足用固定部および前記右足用固定部を連結する連結部とを有し、前記左足用固定部および前記右足用固定部は、前記連結部のみによって連結され、前記連結部は、伸縮性がある弾性材料によって形成されていることを特徴とする。

Claims (3)

  1. 左足の足関節より爪先側の部分に固定される左足用固定部と、右足の足関節より爪先側の部分に固定される右足用固定部と、前記左足用固定部および前記右足用固定部を連結する連結部とを有することを特徴とするドルフィンキック練習具。
  2. 前記連結部は、前記左足用固定部に固定された前記左足の前記爪先と、前記右足用固定部に固定された前記右足の前記爪先との間の距離が前記左足の踵と、前記右足の踵との間の距離より短くなる状態で前記左足用固定部および前記右足用固定部を連結することを特徴とする請求項1に記載のドルフィンキック練習具。
  3. 弾性材料によって形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドルフィンキック練習具。
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