JP2009065799A - 配電系統の故障復旧方法、分散電源の単独運転の判定方法、開閉器の制御装置、および配電自動化システム - Google Patents

配電系統の故障復旧方法、分散電源の単独運転の判定方法、開閉器の制御装置、および配電自動化システム Download PDF

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Abstract

【課題】分散電源の設置数を制限することなく、既存の設備を利用した低コストの方法で、故障時の単独運転の発生を検出する。また、検出された単独運転状態を簡便に解消する。
【解決手段】時限順送の過程で、区分開閉器SWI−1がオフ状態で、変電所側の配電線電圧V1および負荷側の配電線電圧V2が共に有電圧のとき、区分開閉器SWI−1の制御装置20は、負荷側の区間SI−2が分散電源の単独運転区間であると判定する。この場合、区分開閉器SWI−1の投入を阻止した上で、中央装置40の指令により、隣接する無電圧の区間である区間SI−3を単独運転区間に接続する。これによって、単独運転防止装置を正常に作動させて、単独運転状態を解消する。
【選択図】図3

Description

本発明は、分散電源が接続された配電系統の故障復旧方法に関するものであり、特に分散電源による単独運転の検出とその解消方法とに関する。
近年、省エネルギーなどを目的として、太陽光発電、風力発電、および燃料電池などの分散電源が多く用いられている。多数の分散電源が接続された配電系統では、短絡または地絡などの配電線の故障が生じたとき、通常の配電系統とは異なる状況になる場合がある。
配電系統が故障すると、故障した配電線に設けられた遮断器が遮断状態になるので、故障した配電線への電力の供給が停止する。この結果、通常、配電線は無電圧状態になる。これに対して、多数の分散電源が接続された配電系統では、遮断器が遮断状態となった後も、分散電源の発電量が負荷の消費量とバランスして、分散電源が単独運転を続ける場合がある。単独運転状況が生じると、たとえば、復旧作業を行なう作業員が、単独運転状況を知らないために感電する危険性がある。また、分散電源の周波数維持能力は低いので、復電したときに容易に同期はずれが生じる危険性がある。
そこで、故障時に分散電源を電力系統から切り離すために、分散電源には、受動式、能動式の2種類の単独運転防止装置を備えることになっている。しかし、多数の分散電源が電力系統に連系されると、単独運転防止装置は単独運転を確実に検出できないことがある。具体的には、受動式の単独運転防止装置では、分散電源の発電量と負荷量がバランスすると、停電しても配電線の電流および電圧の変動が少ないために、単独運転状況を検出できない。一方、能動式の場合には、配電線に接続された多数の単独運転防止装置が相互に干渉を起こすために、単独運転の検出感度が低下する。
上記の単独運転防止装置の欠点を補い、単独運転を防止するための一つの手段として、同一配電線や同一区間に接続される分散電源の個数を制限する方法がある。また、他の手段として、配電線の故障が生じたときに、遠隔制御によって、分散電源の引込線を遮断する方法が知られている。
たとえば、特開2007−37354号公報(特許文献1)に開示されるシステムでは、高圧配電線に接続される分散電源には、個別に、電力系統との連系を遮断する遮断器、端末装置、および通信回線が設けられる。故障発生時には、中央装置は、転送遮断信号を送信して、高圧系統の分散電源を電力系統から遮断する。さらに、低圧配電線に接続される多数の分散電源については、高圧系統の分散電源が遮断された後、配電線を強制短絡して分散電源を停止させる。
また、武内(「分散型電源用転送遮断システムの開発」、平成18年電気学会電力・エネルギー部門大会講演論文集、p.25−3〜25−4(非特許文献1))、および石河ら(「分散型電源用転送遮断システムの高度化」、2007年電気学会全国大会講演論文集、第6分冊、p.369(非特許文献2))は、低圧配電線に接続される多数の分散電源にも適用可能なシステムを開示する。このシステムでは、電力線搬送(PLC:Power Line Communication)を利用した比較的安価な方法で、転送遮断信号の送信を可能にする。親局と子局との間の通信は、親局からIP(Internet Protocol)網経由で送信された信号が、柱上に設置されたPLCモデムを介して電力引込線上に搬送されることによって行なわれる。
特開2007−37354号公報 武内保憲、「分散型電源用転送遮断システムの開発」、平成18年電気学会電力・エネルギー部門大会講演論文集、社団法人電気学会、2006年9月、p.25−3〜25−4 石河孝明、他3名、「分散型電源用転送遮断システムの高度化」、2007年電気学会全国大会講演論文集、社団法人電気学会、2007年3月、第6分冊、p.369
同一配電線や同一区間に接続される分散電源の数を制限することは、分散電源の普及を阻害することになるので望ましくない。また、電力会社の側では、電力需要の増加に備えて新たな電力設備を増強する必要があり、コストの増加に繋がる。
一方、特開2007−37354号公報(特許文献1)のように、高圧系統の分散電源に対して個別に遠隔制御による遮断システムを設置する方法は、新たに端末装置および通信回線を設けるためのコストがかかる。武内および石河らが開示するように、電力線搬送など既存の通信回線を利用する方法は、専用回線を設けるほどではないけれども、端末設備などを新設するためのコストは避けられない。
本発明の第1の目的は、分散電源の設置数を制限することなく、既存の設備を利用した低コストの方法で、故障時の分散電源の単独運転の発生を検出することである。また、本発明の第2の目的は、検出された単独運転状態を簡便に解消する方法を提供することである。
本発明は、遮断器と、遮断器に接続された配電線と、配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統において、配電線の故障によって遮断器が遮断状態となった場合の配電系統の故障復旧方法である。そして、遮断器を再閉路するステップと、遮断器の再閉路後に、遮断器に近接する側から複数の開閉器を順に投入するステップと、複数の開閉器のうち投入される直前の開閉器の両側の配電線電圧を検出するステップと、検出したの両側の配電線電圧がともに有電圧である場合に、投入する直前の開閉器の負荷側の区間が単独運転区間であると判定するステップとを備える。
好ましくは、投入する直前の開閉器の負荷側の区間が単独運転区間である場合に、投入する直前の開閉器の投入を阻止するステップをさらに備える。
また、好ましくは、複数の開閉器のうち第1、第2の開閉器の開閉状態、第1の開閉器の両側の配電線電圧、および第2の開閉器の両側の配電線電圧を検出するステップと、第1、第2の開閉器がオフ状態であり、第1の開閉器の第2の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧であり、第2の開閉器の第1の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧である場合に、第1、第2の開閉器の間に単独運転区間が存在すると判定するステップとをさらに備える。
また、好ましくは、複数の区間のうち、互いに隣接する第1、第2の区間のいずれか一方の区間が単独運転区間であり、他方の区間の配電線電圧が無電圧である場合に、第1、第2の区間を区分する開閉器を投入するステップをさらに備える。
また、好ましくは、複数の区間のうち、互いに隣接する第3、第4の区間の両方が単独運転区間である場合に、第3、第4の区間を区分する開閉器を開放するステップをさらに備える。
また、本発明による分散電源の単独運転の判定方法は、遮断器と、遮断器に接続された配電線と、配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統において、配電線の故障によって遮断器が遮断状態となった場合の分散電源の単独運転の判定方法である。そして、複数の開閉器のうち第1、第2の開閉器の開閉状態、第1の開閉器の両側の配電線電圧、および第2の開閉器の両側の配電線電圧を検出するステップと、第1、第2の開閉器がオフ状態であり、第1の開閉器の第2の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧であり、第2の開閉器の第1の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧である場合に、第1、第2の開閉器の間に1または複数の分散電源が単独運転する単独運転区間が存在すると判定するステップとを備える。
また、本発明による開閉器の制御装置は、遮断器と、遮断器に接続された配電線と、配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統において、複数の開閉器にそれぞれ設けられる。そして、対応する開閉器の開閉状態および両側の配電線電圧を検出するための検出部と、遮断器が遮断状態となることによって対応する開閉器の接点がオフ状態であり、両側の配電線電圧が有電圧である場合に、負荷側の区間が単独運転区間であると判定する制御部とを備える。
また、本発明による配電自動化システムは、遮断器と、遮断器に接続された配電線と、配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統を制御する。そして、複数の開閉器にそれぞれ設けられた複数の開閉器の制御装置と、複数の開閉器の制御装置を遠隔制御する中央装置とを備える。複数の開閉器の制御装置の各々は、対応する開閉器の接点の開閉状態および両側の配電線電圧を検出する。中央装置は、配電線の故障によって遮断器が遮断状態となったときに、前複数の開閉器のうち、第1、第2の開閉器の開閉状態、第1の開閉器の両側の配電線電圧、および第2の開閉器の両側の配電線電圧を問い合わせる。そして、中央装置は、第1、第2の開閉器がオフ状態であり、第1の開閉器の第2の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧であり、第2の開閉器の第1の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧である場合に、第1、第2の開閉器の間に1または複数の分散電源が単独運転する単独運転区間が存在すると判定する。
好ましくは、中央装置は、複数の区間のうち、互いに隣接する第1、第2の区間のいずれか一方の区間が単独運転区間であり、他方の区間の配電線電圧が無電圧の場合に、第1、第2の区間を区分する開閉器の制御装置に、対応する開閉器の投入を指令する。
また、好ましくは、中央装置は、複数の区間のうち、互いに隣接する第3、第4の区間の両方が単独運転区間である場合に、第3、第4の区間を区分する開閉器の制御装置に、対応する開閉器の開放を指令する。
本発明によれば、既存の配電自動化システムを利用して、開閉器の開閉状態および開閉器の両側の配電線電圧を検出することによって、低コストで簡単に分散電源の単独運転区間を判定することができる。また、単独運転区間と隣接する区間との間の開閉器を開放または投入して、分散電源の発電量と負荷の消費量とのバランスを崩す。これによって、分散電源ごとに個別に設けられた単独運転防止装置を正常に機能させることができるので、簡便に単独運転状態を停止させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1としての配電自動化システム1を含む配電系統100の構成を示す説明図である。図1の配電系統100は、樹枝状の配電系統を模式的に示すものである。
図1を参照して、配電系統100は、発電所の発電機2から送電線3を介して送電された電力を降圧する配電用変圧器11と、配電用変圧器11に接続された母線12と、母線12に接続された複数の遮断器CBを含む。配電用変圧器11、母線12、および遮断器CBは、変電所に設置される。さらに、配電系統100は、母線12から遮断器CBを介して引き出された複数の配電線Fと、各配電線Fに設けられた複数の区分開閉器SWと、各配電線Fを相互に連系するための結合開閉器TSWとを含む。このように、配電系統100には、区分開閉器SWと結合開閉器TSWの2種類の開閉器が設けられる。
上記配電系統100の構成のうち、遮断器CBは、配電線Fに短絡または地絡などの故障が生じたときに、配電線Fに供給される電力を遮断する。故障時における遮断器CBの遮断および再閉路を制御するために継電器14が設けられる。
区分開閉器SWは、電磁石の励磁により閉路し、減磁により開路する接点を有する。通常の送電時は、接点が閉路したオン状態(入状態、投入状態)になる。配電線Fの故障時に、配電線電圧が低下すると減磁によって接点が開路して、区分開閉器SWはオフ状態(切状態、開放状態)になる。
この区分開閉器SWによって、配電線Fは複数の区間Sに分割される。図1の例では、3回線の配電線FI,FII,FIIが、母線12から遮断器CBI,CBII,CBIIIを介してそれぞれ引き出される。そして、引き出された各配電線Fは、2個の区分開閉器SWによって、3区間Sに分割される。たとえば、第1番目の配電線FIでは、遮断器CBIに近接する側から、区分開閉器SWI−1および区分開閉器SWI−2が設置される。これによって、配電線FIは、遮断器CBIに近接する側から、区間SI−1、区間SI−2、区間SI−3の3区間に分割される。配電線FII,FIIIについても同様である。ローマ数字I,II,IIIによって、回線番号を区別する。
結合開閉器TSWは、通常はオフ状態で用いられる。結合開閉器TSWは、配電線の故障時に故障区間を回避して送電するために接点が閉路する。結合開閉器TSWを介して、複数の配電線Fは相互に接続される。図1の例では、区間SI−2と区間SII−2とは、結合開閉器TSW−1を介して接続される。また、区間SII−3と区間SIII−2とは、結合開閉器TSW−2を介して接続される。また、区間SI−3と区間SIII−3とは、結合開閉器TSW−3を介して接続される。
このような配電系統100に配備される配電自動化システム1は、複数の区分開閉器SWおよび結合開閉器TSWのそれぞれに設けられる複数の制御装置20,30と、制御装置20,30を遠隔制御する中央装置40と、制御装置20,30と中央装置40との間を接続する通信路である自動化伝送路41とを含む。親局である中央装置40に対して、子局である区分開閉器SWの制御装置20を区分開閉器子局20と記載し、結合開閉器TSWの制御装置30を結合開閉器子局30と記載する場合がある。なお、自動化伝送路41には、光ファイバケーブル、メタルケーブルなどが用いられる。通信用の専用線である自動化伝送路41を用いる代わりに、電力線搬送または無線方式によって中央装置40と制御装置20,30との間の通信を行なってもよい。
図2は、図1における遮断器CB制御用の継電器14、区分開閉器SWの制御装置20、結合開閉器TSWの制御装置30、および中央装置40の構成を示すブロック図である。図2では、複数の制御装置20,30を代表して、配電線FIに接続された区分開閉器SWI−1の制御装置20、および結合開閉器TSW−3の制御装置30の構成を示す。
図2を参照して、継電器14は、故障検出継電器14aと、再閉路継電器14bとを含む。このうち、故障検出継電器14aは、短絡または地絡などの配電線Fの故障を検出する。故障検出のために、配電線Fには、過電流および零相電流の測定用に故障電流検出器16が設置される。また、零相電圧の測定用に母線12と継電器14との間に零相変圧器18が設置される。再閉路継電器14bは、故障時に遮断器CBが遮断状態となった後、再閉路時間Z1の経過後に、遮断器CBを再閉路する。
区分開閉器SWの制御装置20は、検出部23と、制御部24と、通信用のインターフェースである子局通信部25とを含む。このうち、検出部23は、区分開閉器SWの接点の開閉状態、および区分開閉器SWの両側の配電線電圧を検出する。配電線電圧を検出するために、区分開閉器SWの両側の配電線と検出部23との間に、制御用変圧器22a,22bが設置される。制御部24は、区分開閉器SWの開閉を制御する。制御部24は、マイクロプロセッサなどを用いて構成される制御回路である。
結合開閉器TSWの制御装置30は、区分開閉器SWと同様に、検出部33と、制御部34と、子局通信部35とを含む。検出部33と結合開閉器TSWの両側の配電線との間に制御用変圧器32a,32bが設けられる。
中央装置40は、受信部43と、中央制御部44と、通信用のインターフェースである通信部45と、記憶部46とを含む。このうち、受信部43は、通信路15を介して、遮断器CBの継電器14から故障の情報を受信する。また、中央制御部44は、各制御装置20,30に指令して、開閉器SW,TSWの開閉を制御する。中央制御部44は、たとえばコンピュータの中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)である。記憶部46は、配電系統100の系統構成を記憶する。記憶部46は、たとえばコンピュータの記憶装置(メモリ)である。
次に、分散電源の単独運転を判定する方法について説明する。
図3は、分散電源DG1が接続された配電線FIに地絡故障が生じた例を示す概念図である。図3の例では、区間SI−2に、分散電源DG1と負荷ZL1が接続されている。また、区間SI−3には、負荷ZL2が接続されている。そして、区間SI−3の故障点54で、地絡故障が生じたとする。
地絡故障が生じると、故障検出継電器14aは、零相電流および零相電圧を検出して遮断器CBIを遮断するので、配電線Fは停電する。このとき、分散電源DG1の発電量が負荷ZL1の消費量よりも小さい場合(ZL1>DG1)、または分散電源DG1が運転されていない場合(DG1=0)には、各分散電源に備えられた単独運転防止装置が正常に機能するので、単独運転は生じない。一方、負荷ZL1の消費量と分散電源DG1の発電量とがほぼ等しい(ZL1≒DG1)場合には、単独運転が生じる。
実施の形態1では、この分散電源の単独運転発生を、いわゆる時限順送方式によって復電する過程において、区分開閉器の制御装置30が判定する。ここで、時限順送方式は、遮断器CBの継電器14および区分開閉器SWの制御装置30が、中央装置40の制御によらず自律的に動作することによって、故障区間の特定と健全区間への復電とを行うものである。以下では、まず、図3の例を用いて、単独運転が生じていない通常の場合の、時限順送の手順について説明する。
地絡故障によって遮断器CBIが遮断されるのと同時に、区分開閉器SWI−1,SWI−2は開路する。このとき、再閉路継電器14bは、遮断器CBが遮断してから再閉路するまでの待機時間である再閉路時間Z1の計測を開始する。再閉路時間Z1の経過後に、再閉路継電器14bは遮断器CBを再閉路する。この結果、区間SI−1が充電される。
区分開閉器SWI−1の制御装置20は、制御用変圧器22a,22bを介して、変電所側の配電線電圧V1と、変電所から離反する負荷側の配電線電圧V2とを監視している。そして、制御装置20は、遮断器CBIの再閉路によって配電線電圧V1が生じてから予め定める投入時限X1の経過後に、区分開閉器SWI−1を閉路させる。この結果、区間SI−2が充電される。
区分開閉器SWI−1と同様に、区分開閉器SWI−2の制御装置20は、変電所側の配電線電圧V3と、負荷側の配電線電圧V4とを監視している。そして、制御装置20は、配電線電圧V3が生じてから投入時限X1の経過後に、区分開閉器SWI−2を閉路させる。この結果、遮断器CBIが再閉路してから通算すると、X1×2の時間の経過後に、区分開閉器SWI−2が閉路して、区間SI−3が充電される。
区間SI−3には故障点54があるので、故障検出継電器14aは、区分開閉器SWI−2の閉路と同時に再び故障を検出する。この結果、故障検出継電器14aが遮断器CBIを遮断する。このとき、再閉路継電器14bは、遮断器CBIが再閉路してから再び遮断状態となるまでの経過時間(X1×2)によって、区間SI−3を故障区間として特定する。また、区分開閉器SWI−2の制御装置20は、区分開閉器SWI−2の第1回目の閉路後、予め定める検出時限Y1内に区分開閉器SWI−2が開放状態となったことから、区間SI−3が故障区間であると判定する。そして、区分開閉器SWI−2を開放状態でロックする。ここで、検出時限Y1は投入時限X1より短く設定される。
再々閉路時間Z2の経過後、再閉路継電器14bは、遮断器CBIを再々閉路する。遮断器CBIが再々閉路してから、投入時限X1の経過後、区分開閉器SWI−1が閉路するので、区間SI−2が充電される。区分開閉器SWI−1の経過後、さらに投入時限X1が経過しても、区分開閉器SWI−2は開放状態でロックされているので閉路しない。こうして、時限順送方式によって、健全区間SI−1,SI−2が復電され、故障区間SI−3が隔離される。
表1は、区分開閉器SWI−1の接点の開閉状態、および両側の配電線電圧について整理したものである。
Figure 2009065799
表1に示すように、上述した単独運転が生じていない通常の時限順送過程では、区分開閉器SWI−1の接点の開閉状態および両側の配電線電圧に、(i)〜(iii)の3パターンがある。
パターン(i)は、区分開閉器SWI−1の接点がオフ状態であり、両側の配電線電圧V1,V2が、ほとんど零電圧となる無電圧の場合である。このパターンは、遮断器CBIが再閉路する前で、区分開閉器SWI−1が開放状態のときに生じる。このときには、制御装置20は、区分開閉器SWI−1は無電圧開放状態であると判定する。
パターン(ii)は、区分開閉器SWI−1の接点がオフ状態であり、変電所側の配電線電圧V1が有電圧であり、負荷側の配電線電圧V2が無電圧の場合である。このパターンは、遮断器CBIが再閉路してから投入時限X1が経過するまでに生じる。このときには、制御装置20は、投入時限X1の途中であると判定する。
パターン(iii)は、区分開閉器SWI−1の接点がオン状態であり、両側の配電線電圧V1,V2が有電圧の場合である。このパターンは、遮断器CBIが再閉路後に区分開閉器SWI−1が閉路してから検出時限Y1が経過するまでの間、または、通常の送電状態のときに生じる。このときには、制御装置20は、検出時限Y1の途中または通常の送電状態であると判定する。
これに対して、単独運転が発生した場合の時限順送過程では、次のように新たなパターン(iv)が生じる。
すなわち、図3の区間SI−2で負荷ZL1の消費量と分散電源DG1の発電量とがほぼ等しい(ZL1≒DG1)場合、配電線に故障が起きると区間SI−2で単独運転が発生する。この場合も、分散電源DG1だけでは配電線電圧が低いために、区分開閉器SWI−1,SWI−2の電磁石が十分に励磁されず、区分開閉器SWI−1〜SWI−3は、遮断器CBIが遮断されるのと同時に開放状態となる。再閉路時間Z1の経過後、まず遮断器CBIが再閉路されると、区分開閉器SWI−1の変電所側の区間SI−1が充電される。しかも、区分開閉器SWI−1の負荷側の区間SI−2も単独運転のために有電圧となる。
したがって、表1に示すように、区分開閉器SWI−1の接点がオフ状態であり、両側の配電線電圧V1,V2が有電圧であるというパターン(iv)が生じる。このパターン(iv)は、単独運転の発生時にだけ現われるので、単独運転発生の判定条件として用いることができる。単独運転が発生したか否かの判定は、時限順送の過程で個々の区分開閉器SWの制御装置20によって行なわれる。
配電自動化システム1では、この単独運転発生の情報が区分開閉器子局20から中央装置40へ通知される。通知を受けた中央装置40の中央制御部44は、故障した配電線Fに関係する開閉器SW,TSWの接点の開閉状態、および両側の配電線電圧を子局20,30に問い合わせる。問合わせ結果に基いて、中央制御部44は、配電系統100全体での単独運転区間の特定と、その解消操作を行なう。単独運転の解消操作は、後述するように分散電源ごとに設けられた単独運転防止装置の存在を前提としたものである。以下、配電自動化システム1を構成する故障検出継電器14a、再閉路継電器14b、区分開閉器SWの制御装置(区分開閉器子局)20、結合開閉器TSWの制御装置(結合開閉器子局)30、および中央装置40について、配電線故障が生じた場合の具体的動作について説明する。
図4は、故障検出継電器14aの動作を示すフローチャートである。
図2、図4を参照して、故障検出継電器14aは、配電線Fの電流・電圧の監視を続ける(ステップS101でNO)。配電線の故障を検出すると(ステップS101でYES)、遮断器CBを遮断する(ステップS102)。続いて、故障検出継電器14aは、再閉路継電器14bおよび中央装置40へ故障発生を報知する(ステップS103,S104)。
図5は、再閉路継電器14bの動作を示すフローチャートである。再閉路継電器14bは、再閉路時間Z1、再々閉路時間Z2の計測を行なう。さらに、故障区間を特定する。ここで、故障区間を特定するために、遮断器CBに近接する側から、区間Sに区間番号を順に付す。遮断器CBに隣接する区間Sの区間番号は1である。そして、故障区間の区間番号を故障区間番号nということにする。後述するように、故障区間番号nは1に初期設定され、時限順送の過程で、遮断器CBの再閉路後、投入時限X1が経過するごとに1ずつカウントアップされる。
図2、図5を参照して、再閉路継電器14bは、故障検出継電器14aから故障発生の情報を受信すると(ステップS201)、再閉路時間Z1が経過したかを判定する(ステップS202)。再閉路時間Z1が経過すると(ステップS202でYES)、再閉路継電器14bは、遮断器CBを再閉路する(ステップS203)。
遮断器CBの再閉路(ステップS203)後、再閉路継電器14bは、故障区間を特定するため、故障区間番号nを1に初期設定する(ステップS204)。その後、故障検出継電器14aから故障情報を受信したかを確認するステップS205に移る。
故障検出継電器14aから故障発生の情報を受信をせずに(ステップS205でNO)、経過時間tが投入時限X1を経過しない場合(ステップS206でNO)、ステップS205に戻って処理を繰り返す。
故障検出継電器14aから故障発生の情報を受信をせずに(ステップS205でNO)、遮断器CBの再閉路からの経過時間tが投入時限X1を経過した場合(ステップS206でYES)、再閉路継電器14bは、故障区間番号nをカウントアップする(ステップS207)。故障区間番号nをカウントアップ(ステップS207)した後、再閉路後の経過時間tが最終遮断確認時間Tmaxを経過しない場合は(ステップS208でNO)、ステップS205に戻って処理を繰り返す。
故障区間番号nのカウントアップ(ステップS207)後、経過時間tが最終遮断確認時間Tmaxを経過すると(ステップS208でYES)、処理が終了する。この場合は、故障が一時的なものであり、遮断器CBを再閉路したときには、故障が解消している。
一方、ステップS205で故障発生を受信した場合(ステップS205でYES)、再閉路継電器14bは、故障区間番号nを中央装置40に報知する(ステップS209)。ここで、故障区間番号nが1の場合(ステップS210でYES)は、遮断器CBに隣接する区間S−1が故障区間であるので、再閉路継電器14bは、遮断器CBを再々閉路することなく、処理が終了する。
これに対して、故障区間番号nが1でない場合(ステップS210でNO)、すなわち、遮断器CBに隣接する区間S−1が故障区間でない場合には、再閉路継電器14bは、さらに再々閉路時間Z2が経過したか否かを判定する(ステップS211)。再々閉路時間Z2が経過すると(ステップS211でYES)、再閉路継電器14bは、遮断器CBを再々閉路して(ステップS212)、処理を終了する。
図6は、配電線故障時の区分開閉器子局20の動作を示すフローチャートである。
図2、図6を参照して、遮断器CBが遮断状態となると同時に区分開閉器SWが無電圧開放状態となるので、区分開閉器子局20の検出部23は、区分開閉器SWの接点がオフ状態であることを検知する(ステップS301)。さらに、検出部23は、区分開閉器SWの両側の配電線電圧を検出する(ステップS302)。検出結果から、変電所側の電圧が無電圧である場合には(ステップS303でNO)、ステップS302に戻って、配電線電圧の検出を続ける。
変電所側の配電線電圧が有電圧であり(ステップS303でYES)、負荷側の配電線電圧が有電圧である(ステップS304でYES)場合には、制御部24は、負荷側の区間が単独運転区間であると判定する(ステップS305)。この場合、表1のパターン(iv)に該当する。制御部24は、単独運転区間に送電しないように区分開閉器SWの閉路を阻止する(ステップS306)。そして、単独運転の発生を親局である中央装置40に通知して、処理が終了する。
変電所側の配電線電圧が有電圧であり(ステップS303でYES)、負荷側の配電線電圧が無電圧である(ステップS304でNO)場合には、ステップS308に進む。
ステップS308で、投入時限X1が経過していない場合は(ステップS308でNO)、検出部23によって区分開閉器SWの変電所側の配電線電圧を検出し(ステップS309)、制御部24は変電所側の配電線電圧が有電圧であるかを判定する(ステップS310)。これらのステップS309,S310は投入時限X1が経過するまで繰り返される。
ここで、投入時限X1が経過するまでに、変電所側の配電線電圧が無電圧になった場合は(ステップS310でNO)、制御部24は、区分開閉器SWの変電所側の区間が故障区間であると判定する。この場合、制御部24は、区分開閉器SWを開放状態でロックして(ステップS311)、処理が終了する。
投入時限X1が経過した場合は(ステップS308でYES)、制御部24は、区分開閉器SWを投入する(ステップS312)。その後、検出部23によって区分開閉器SWの接点の開閉状態を検出し(ステップS313)、制御部24は接点が再度開放状態となったかを判定する(ステップS314)。これらのステップS313,S314は、検出時限Y1が経過するまで繰り返される(ステップS315でNO)。
ここで、検出時限Y1の経過前に、区分開閉器SWの接点が再度開放状態となった場合には(ステップS314でYES)、制御部24は、区分開閉器SWの負荷側の区間が故障区間であると判定する。この場合、制御部24は、区分開閉器SWを開放状態でロックして(ステップS311)、処理が終了する。
区分開閉器SWの接点が開放せずに(ステップS314でNO)、検出時限Y1が経過した場合には(ステップS315でYES)、処理は正常に終了する。
図7は、中央装置40から問合わせを受信した場合の、区分開閉器子局20および結合開閉器子局30の動作を示すフローチャートである。
図7のフローチャートの処理は、図2の区分開閉器子局20および結合開閉器子局30の制御部24,34が、子局通信部25,35を介して、接点・電圧状態の問合わせを中央装置40から受信することによって開始される(ステップS401)。問合わせを受信すると、制御部24,34は、検出部23,33によって、開閉器SW,TSWの接点の開閉状態、および両側の配電線電圧を検出する(ステップS402)。そして、制御部24,34は、子局通信部25,35を介して、検出結果を中央装置40に送信して、処理が終了する(ステップS403)。
図8は、配電線故障時の中央装置40の動作を示すフローチャートである。
図8のフローチャートの処理は、図2の中央装置40の中央制御部44が、継電器14または区分開閉器子局20からの情報を受信することによって開始される(ステップS501)。次のステップS502で、中央制御部44は受信内容を判定する。単独運転発生を受信した場合はステップS503に進み、故障区間を受信した場合はステップS509に進む。
まず、中央制御部44が、通信部45を介して、単独運転発生の情報を受信した場合について説明する。図6のステップS306で説明したように、単独運転発生の情報は、時限順送の過程で区分開閉器子局20によって中央装置40に送信される。
単独運転発生を受信すると、中央制御部44は、通信部45を介して、区分開閉器子局20および結合開閉器子局30に対応する開閉器SW,TSWの接点の開閉状態および両側の配電線電圧を問い合わせる(ステップS503)。問い合わせ結果を受信すると(ステップS504)、中央制御部44は、問合わせ結果と記憶部46に記憶している配電系統の系統構成とを照合して単独運転区間を判定する(ステップS505)。単独運転区間が複数存在する場合もある。
ここで、ステップS505での単独運転区間の判定方法は、複数の区分開閉器SWおよび結合開閉器TSWのうち、第1、第2の2個の開閉器の接点の開閉状態および両側の配電線電圧に着目したものである。第1、第2の開閉器は区分開閉器SW、結合開閉器TSWのいずれであってもよく、必ずしも隣接している必要はない。また、第1の開閉器は、第2の開閉器よりも変電所側に設置されているとする。
この場合、中央制御部44は、第1、第2の開閉器がオフ状態であり、第1の開閉器の負荷側の配電線電圧が有電圧であり、第2の開閉器の変電所側の配電線電圧が有電圧である場合に、第1、第2の開閉器の間の区間に単独運転区間が存在すると判定する。言い換えると、オフ状態の2つの開閉器の間に有電圧の区間があれば、その区間は単独運転区間であると判定されることになる。
次のステップS506で、中央制御部44は、単独運転区間の判定結果に基いて単独運転解消操作ステップS506を行なう。
図9は、図8の単独運転解消操作ステップS506の処理の流れを示すフローチャートである。図3、図9を参照して、単独運転解消操作ステップS506では、隣接する2区間に着目して単独運転の解消を行なう。隣接する2区間が共に単独運転区間である場合(ステップS601でYES)と、単独運転区間と無電圧の区間とが隣接する場合(ステップS601でNO、ステップS603でYES)とで、処理が異なる。
隣接する2区間が共に単独運転区間である場合には(ステップS601でYES)、図2の中央制御部44は、こららの2区間を区分する区分開閉器SWを開放するように、区分開閉器子局20に指令する(ステップS602)。隣接する2区間の一方が単独運転区間で、他方の区間の配電線電圧が無電圧の場合には(ステップS603でYES)、中央制御部44は、これらの2区間を区分する区分開閉器SWを投入するように、区分開閉器子局20に指令する(ステップS604)。したがって、複数の単独運転区間が連続している場合には、これらの複数の区間を接続している区分開閉器SWが開放される。また、単独の区間で単独運転状態が継続している場合には、隣接する無電圧の区間が単独運転区間に接続される。
分散電源の単独運転は、分散電源の発電機出力と負荷電力とがバランスしているときに生じる。そこで、上述のように、単独運転区間と隣接する区間との間の区分開閉器SWを投入または開放するように操作することによって、発電機出力と負荷電力とのバランスを崩す。これによって、分散電源ごとに設けられた単独運転防止装置を正常に作動させて、分散電源を電力系統から切り離して単独運転を解消することができる。
再び図2、図8を参照して、単独運転解消操作(ステップS506)の後、中央制御部44は、単独運転発生を送信した区分開閉器子局20に区分開閉器SWの投入を指令して(ステップS507)、処理が終了する。時限順送の途中で単独運転の発生が検知された場合には、区分開閉器SWの投入が区分開閉器子局20によって阻止されている(図6のステップS305参照)。この阻止を解除するため、ステップS507で、中央制御部44は、区分開閉器SWの投入を指令する。
ここで、ステップS506とステップS507との間に、中央制御部44が、子局20,30に接点の開閉状態および配電線電圧を問い合わせるステップと、問合わせ結果に基いて、単独運転が解消されたかを判定するステップとを挿入してもよい。
次に、図2の中央制御部44が、受信部43を介して、再閉路継電器14bから故障区間の情報を受信した場合について説明する。図5のステップS209で説明したように、故障区間の情報は、再閉路継電器14bによって中央装置40に送信される。中央制御部44は、故障区間を回避して、配電線Fの末端寄りの健全区間に送電するために、結合開閉器TSWを開放するように結合開閉器子局30に指令する。
具体的に図2、図8を参照して、中央制御部44は、故障区間の情報を受信すると、記憶部46に記憶している配電系統の系統構成とを照合して、結合開閉器TSWが故障区間に隣接しているか否かを判定する(ステップS509)。故障区間に隣接していない場合には(ステップS509でNO)、中央制御部44は、結合開閉器TSWを投入するように、該当する結合開閉器子局30に指令して(ステップS510)、処理が終了する。
ここで、上記ステップS510の遠隔制御と異なり、結合開閉器子局30の自律的な制御によって、結合開閉器TSWを閉路するようにしてもよい。この場合、結合開閉器子局30は、予め定める投入時限X2の間、結合開閉器TSWに隣接する区間が無電圧となっている場合に、結合開閉器TSWを投入する。
次に、上述の配電自動化システム1を図3の配電系統100に適用した場合について、配電系統100の故障復旧手順を説明する。
図10は、図3に示す例で分散電源DG1が単独運転している場合について、配電自動化システム1の制御動作を示すタイムチャートである。図10において、横軸は時間を示し、縦軸は、上から順に、故障検出継電器14aの動作、再閉路継電器14bの動作、遮断器CBIの接点の開閉状態、区分開閉器SWI−1,SWI−2の接点の開閉状態、区分開閉器子局20の動作、結合開閉器TSW−3の接点の開閉状態、結合開閉器子局30に動作、および中央装置40の動作を示す。以下、主として図10を参照し、適宜、図3〜図9を参照して、図3の配電系統100の故障復旧手順を説明する。
時刻t1以前の通常の送電状態では、遮断器CBIは通電状態であり、区分開閉器SWI−1,SWI−2はオン状態であり、結合開閉器TSW−3はオフ状態である。
図10の時刻t1において、故障検出継電器14aが故障を検出する(図4のステップS101でYES)。故障検出検電器14aは、時刻t2に遮断器CBIを遮断するとともに、再閉路継電器14bおよび中央装置40に故障発生を通知する。区分開閉器SWI−1,SWI−2は、時刻t2で遮断器CBIが遮断されるのと同時に無電圧開放状態となる。故障発生の通知を受けた再閉路継電器14bは、再閉路時間Z1の計時を行なう(図5のステップS202)。
再閉路時間Z1が経過した時刻t3に、再閉路継電器14bは遮断器CBIを再閉路する。図3では、区間SI−2に連系された分散電源DG1が単独運転を行なっているので、時刻t3に遮断器CBIが再閉路すると、区分開閉器SWI−1の両側で配電線電圧が検出される(図6のステップS303でYES、ステップS304でYES)。区分開閉器SWI−1の子局20は、区分開閉器SWI−1の投入を阻止し(図6のステップS305)、単独運転発生を中央装置40に通知する(図6のステップS306)。
中央装置40は、単独運転の発生を受信すると(図8のステップS501,S502)、区分開閉器SWI−1,SWI−2の子局20、および結合開閉器TSW−3に、接点の開閉状態と区分開閉器の両側の配電線電圧を問い合わせる(図8のステップS503)。子局20,30は、接点・電圧状態を回答する(図7のステップS403)。具体的に図3の場合には、問合わせの時点で、区間SI−1、SIII−3は充電状態であり、区間SI−2が単独運転区間である。また、区間SI−3は未充電の状態である。したがって、子局20,30の回答内容は、区分開閉器SWI−1,SWI−2および結合開閉器TSW−3の接点は、いずれもオフ状態であるという内容になる。また、配電線電圧について、電圧V1,V2,V3,V6は有電圧であり、電圧V4,V5は無電圧であるという内容になる。
中央装置40は、問合わせ結果に基いて、単独運転区間を判定する(図8のステップS505)。具体的に図3の場合には、オフ状態の区分開閉器SWI−1の負荷側の電圧V2が有電圧であり、オフ状態の区分開閉器SWI−2の変電所側の電圧V3が有電圧であるので、区間SI−2は単独運転区間であると判定される。
続いて、中央装置40は、単独運転解消操作を行なう(図8のステップS506)。具体的に図3では、隣接する区間SI−2,SI−3のうち、区間SI−2が単独運転区間であり、区間SI−3の配電線電圧がほとんど零電圧の無電圧状態である。そこで、中央装置40は、時刻t4で区間SI−2と区間SI−3とを区分する区分開閉器SWI−2を投入する。そうすると、分散電源DG1に対して、負荷ZL1とZL2が接続されることになるので、分散電源DG1の発電量と、負荷ZL1,ZL2の消費量のバランスが崩れる(DG1<ZL1+ZL2)。この結果、分散電源DG1に設けられた単独運転防止装置が正常に機能するようになって、分散電源DG1は配電系統100から切り離されて、単独運転が解消する。この後、時刻t5で、中央装置40は、区分開閉器SWI−2を開放してオフ状態に戻す。時刻t3から単独運転解消操作が完了する時刻t5までは、区分開閉器SWI−1の投入時限X1の間に行なわれる。
投入時限X1が経過した時刻t6に、中央装置40は区分開閉器SWI−1を投入するように対応する区分開閉器子局20に指令する(図8のステップS507)。この指令に基いて、区分開閉器子局20が区分開閉器SWI−1の投入阻止を解除することによって、区分開閉器SWI−1がオン状態になる。なお、中央装置40の指令によらずに、区分開閉器子局20は、投入時限X1の経過後に、自律的に区分開閉器SWI−1を投入してもよい。時刻t6以降の手順は、通常の時限順送と同様である。
時刻t6から投入時限X1が経過した時刻t7になると、区分開閉器SWI−2がオン状態になり、故障区間である区間SI−3が充電される。この結果、故障検出継電器14aは、故障を検出して(図4のステップS101)、時刻t8に遮断器CBIを遮断する。遮断器CBIが遮断状態になると、区分開閉器SWI−1,SWI−2は無電圧開放状態となる。ここで、検出時限Y1以内に区分開閉器SWI−2が無電圧開放状態となったので、区分開閉器SWI−2の子局20は、区分開閉器SWI−2をオフ状態でロックする。
故障検出継電器14aから故障発生の通知を受けた再閉路継電器14bは、遮断器CBIが再閉路した時刻t3から再び遮断状態となる時刻t8までの経過時間に基いて故障区間を特定し、中央装置40に報知する。また、再閉路継電器14bは、再々閉路時間Z2の計時を開始する。
再々閉路時間Z2が経過した時刻t9に、再閉路継電器14bは、遮断器CBIを再々閉路する。時刻t9から投入時限X1が経過した時刻t10になると、区分開閉器SWI−1がオン状態になって、健全区間である区間SI−2までの送電が完了する。
図11は、分散電源DG1が接続された配電線F1に地絡故障が生じた他の例を示す概念図である。図11は、区間SI−3に代えて、区間SI−1に故障点54が生じた点において、図3と異なる。配電系統100の構成は図3と図11とで共通する。図11においても、分散電源DG1の発電量と負荷ZL1の消費量がバランスして、区間SI−2で単独運転が生じているとする。
図12は、図11における配電自動化システム1の制御動作を示すタイムチャートである。図12において、横軸は時間を示し、縦軸は、上から順に、故障検出継電器14aの動作、再閉路継電器14bの動作、遮断器CBIの接点の開閉状態、区分開閉器SWI−1,SWI−2の接点の開閉状態、区分開閉器子局20の動作、結合開閉器TSW−3の接点の開閉状態、結合開閉器子局30に動作、および中央装置40の動作を示す。以下、主として図12を参照し、適宜、図4〜図9、図11を参照して、図11の配電系統100の故障復旧手順について説明する。
図12の時刻t1で故障が発生してから、再閉路時間Z1が経過する時刻t3までは、図10と同様であるので説明を繰り返さない。
時刻t3で、再閉路継電器14bによって遮断器CBIが再閉路すると、故障区間である区間SI−1が充電される。故障検出継電器14aは故障を検出して(図4のステップS101)、時刻t4に遮断器CBIを遮断する。このとき、区分開閉器SWI−1の子局20は、投入時限X1内に変電所側の配電線電圧V1が有電圧から無電圧に戻ったことを検知して、区分開閉器SWI−1をオフ状態でロックする。
故障検出継電器14aから故障発生の通知を受けた再閉路継電器14bは、時刻t3からt4までの経過時間から故障区間が区間SI−1であると特定して、故障区間を中央装置40へ報知する(図5のステップS209)。中央装置40は、故障区間を受信すると(図8のステップS501,S502)、故障区間SI−1を回避して健全区間SI−2,SI−3に送電するために、結合開閉器TSW−3の子局30に結合開閉器TSWの投入を指令する(図8のステップS510)。ここで、結合開閉器TSW−3を介して電力を逆送する場合には、配電線電圧V1が負荷側電圧になり、配電線電圧V2が電源側電圧になる。すなわち、変電所側および負荷側は、電力を順送する場合と逆送する場合とで反対になる。
時刻t5に結合開閉器TSW−3が投入されると、区間SI−2が単独運転区間であるので、区分開閉器SWI−2の両側で電圧が検出される(図6のステップS303でYES、ステップS304でYES)。区分開閉器SWI−2の子局20は、区分開閉器SWI−2の投入を阻止し(図6のステップS305)、単独運転発生を中央装置40に通知する(図6のステップS306)。
中央装置40は、単独運転の発生を受信すると(図8のステップS501,S502)、区分開閉器SWI−1,SWI−2の子局20、および結合開閉器TSW−3に、接点の開閉状態と区分開閉器の両側の配電線電圧を問い合わせる(図8のステップS503)。子局20,30は、接点・電圧状態を回答する(図7のステップS403)。具体的に図11の場合には、問合わせの時点で、区間SI−3、SIII−3は充電状態であり、区間SI−2が単独運転区間である。また、遮断器CBは遮断状態であり、区間SI−1は未充電の状態である。したがって、子局20,30の回答内容は、区分開閉器SWI−1,SWI−2の接点はオフ状態であり、結合開閉器TSW−3の接点はオン状態であるという内容になる。また、配電線電圧について、電圧V2〜V6は有電圧であり、電圧V1は無電圧であるという内容になる。
中央装置40は、問合わせ結果に基づいて、単独運転区間を判定する(図8のステップS505)。具体的に図11の場合には、オフ状態の区分開閉器SWI−1の変電所側の電圧V2が有電圧であり、オフ状態の区分開閉器SWI−2の負荷側の電圧V3が有電圧であるので、区間SI−2は単独運転区間であると判定される。
続いて、中央装置40は、単独運転解消操作を行なう(図8のステップS506)。具体的に図11では、区間SI−1が故障区間で零電圧であり、区間SI−2が単独運転区間であり、区間SI−3は逆送によって充電されている。この場合、区分開閉器SWI−1を投入しても単独運転の解消が可能であるけれども、故障区間に送電を繰り返すことは好ましくない。そこで、逆送の途中で単独運転発生を検知した場合には、一旦、時刻t6でオン状態の結合開閉器TSW−3を開放して、復電されていた区間SI−3を無電圧状態に戻す。そして、中央装置40は、時刻t7で単独運転区間の区間SI−2と無電圧の区間SI−3とを区分する区分開閉器SWI−2を投入する。そうすると、分散電源DG1に対して、負荷ZL1とZL2が接続されることになるので、分散電源DG1の発電量と、負荷ZL1,ZL2の消費量のバランスが崩れる(DG1<ZL1+ZL2)。この結果、分散電源DG1に設けられた単独運転防止装置が機能するようになって、分散電源DG1は配電系統100から切り離されて、単独運転が解消する。
単独運転の解消後、中央装置40は、時刻t8で区分開閉器SWI−2を開放してオフ状態に戻す。この後、中央装置40は、時刻t9で結合開閉器TSW−3の子局30に結合開閉器TSW−3を投入するように指令して、区間SI−3が復電する。さらに、中央装置40は、時刻t10で区分開閉器SWI−2の子局20に区分開閉器SWI−2を投入するように指令して、区間SI−2を復電する。こうして、故障区間SI−1が配電系統から切り離され、健全区間SI−2,SI−3への復電が完了する。
以上のとおり、実施の形態1の配電自動化システム1によれば、区分開閉器SWの自律的な時限順送の過程および逆送動作の過程において、区分開閉器SWの制御装置20は、接点の開閉状態と両側の配電線電圧から、分散電源が単独運転しているか否かを簡便に判定することができる。この結果、単独運転が発生していると判定されば、制御装置20は、区分開閉器SWを投入しないように制御することによって、単独運転区間への送電を阻止することができる。
現状の配電系統では、通常、故障時の故障区間の特定と健全区間への復電に時限順送方式が用いられる。したがって、実施の形態1によれば、現状の配電自動化システムにほとんど変更を加えない安価な方法で、単独運転区間の判定が可能になる。
また、配電自動化システム1の中央装置40は、区分開閉器SWおよび結合開閉器TSWに接点の開閉状態および両側の配電線電圧を問い合わせた結果から、分散電源が単独運転している区間を判定する。そして、判定結果に基いて、中央装置40は、分散電源が単独運転している区間と隣接する区間との間の区分開閉器SWを投入または開放するように指令する。これによって、分散電源の発電量と負荷の消費量とのバランスを崩し、分散電源ごとに設けられた単独運転防止装置を正常に機能させるという簡便な方法で、単独運転状態を停止させることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2は、実施の形態1の変形例である。実施の形態2では、配電線の故障発生直後に、配電自動化システム1aの中央装置40aが、故障が発生した配電線に接続された区分開閉器SWおよび結合開閉器TSWに、接点の開閉状態および両側の配電線電圧を問合わせる。そして、中央装置40aは、問合わせ結果に基いて単独運転発生区間を判定して、単独運転の解消操作を行なう。すなわち、実施の形態2は、遮断器CBの再閉路時間内に分散電源による単独運転の状態は解消させてから、通常の時限順送による故障区間の特定と健全区間への復電とを行うものである。以下、図13〜図15を参照して詳しく説明する。
図13は、本発明の実施の形態2における配電自動化システム1aの中央装置40aの動作を示すフローチャートである。図13のフローチャートは、以下の第1〜第3の点で、図8に示す中央装置40aのフローチャートと異なる。なお、同一のステップについては、同一の参照符号を付し、説明を繰り返さない。
図2、図13を参照して、第1に、図8の受信内容を判定するステップS502では、中央制御部44が区分開閉器子局20から単独運転発生の情報を受信した場合にステップS503に進んでいた。これに代わって、図13の受信内容を判定するステップS502aでは、中央制御部44が故障検出継電器14aから故障発生を受信した場合にステップS503に進む。故障発生を受信した後、中央制御部44は、配電線の故障発生直後の時限順送を開始するまでに、単独運転区間を判定するステップS505と、単独運転を解消するステップS506を完了させる。
第2に、図13のフローチャートは、単独運転を解消するステップS506の前に、中央制御部44が単独運転区間の有無を判断するステップS506aをさらに含む。図13では、単独運転区間が存在する場合(ステップS506aでYES)、単独運転を解消するステップS506に進む。単独運転区間が存在しない場合には(ステップS506aでNO)、処理が終了する。
第3に、図13のフローチャートでは、図8の区分開閉器SWの投入を指令するステップS507を含まない。図13のステップS503〜ステップS506は、遮断器CBを再閉路する前の再閉路時間Z1内に完了するので、時限順送の開始時には、単独運転は解消している。したがって、あらためて中央制御部44が、区分開閉器SWの投入を指令する必要がない。
図14は、分散電源DG1,DG2が接続された配電線F1に地絡故障が生じた例を示す概念図である。図14は、区間SI−3に分散電源DG2をさらに含む点において図11と異なる。さらに、図14の例では、分散電源DG1,DG2の発電量の合計と負荷ZL1,ZL2の消費量の合計とがほぼ等しく(DG1+DG2≒ZL1+ZL2)、単独運転が区間SI−2,SI−3で生じているものとする。さらに、地絡故障によって遮断器CBIが遮断状態となった後、区分開閉器SWI−1は無電圧開放状態になるけれども、区分開閉器SWI−2はオン状態を維持するものとする。
図15は、図14における配電自動化システム1aの制御動作を示すタイムチャートである。図15において、横軸は時間を示し、縦軸は、上から順に、故障検出継電器14aの動作、再閉路継電器14bの動作、遮断器CBIの接点の開閉状態、区分開閉器SWI−1,SWI−2の接点の開閉状態、区分開閉器子局20の動作、結合開閉器TSW−3の接点の開閉状態、結合開閉器子局30に動作、および中央装置40aの動作を示す。以下、主として図15を参照し、適宜、図4〜図7、図9、図13、図14を参照して、図14の配電系統100の故障復旧手順について説明する。
図15の時刻t1での故障発生後、時刻t2で故障検出継電器14aが遮断器CBが遮断して、中央装置40aに故障発生を通知するまでは、図10と同様であるので、説明を繰り返さない。
中央装置40aは、故障検出継電器14aから故障発生を受信すると(図13のステップS501,S502a)、区分開閉器SWI−1,SWI−2の子局20、および結合開閉器TSW−3に、接点の開閉状態と区分開閉器の両側の配電線電圧を問い合わせる(図13のステップS503)。子局20,30は、接点・電圧状態を回答する(図7のステップS403)。具体的に図14の場合には、区分開閉器SWI−1および結合開閉器TSW−3はオフ状態、区分開閉器SWI−2の接点はオン状態である。また、配電線電圧について、電圧V2〜V6は有電圧であり、電圧V1は無電圧である。
中央装置40aは、問合わせ結果に基いて、単独運転区間を判定する(図13のステップS505)。具体的に図14の場合には、オフ状態の区分開閉器SWI−1の負荷側の電圧V2が有電圧であり、オフ状態の結合開閉器TSW−3の電源側の電圧V3が有電圧であるので、区間SI−2、SI−3は単独運転区間であると判定される。
続いて、中央装置40aは、単独運転解消操作を行なう(図13のステップS506)。具体的に図14の場合には、区間SI−2および区間SI−3が単独運転区間であり、両区間を区分する区分開閉器SWI−2はオン状態である。そこで、中央装置40aは、時刻t3で区分開閉器SWI−2を開放するように、区分開閉器SWI−2の子局20に指令する。分散電源DG1,DG2の発電量と負荷ZL1,ZL2の消費量がバランスしていたけれども(DG1+DG2≒ZL1+ZL2)、区分開閉器SWI−2を開放させることによってバランスが崩れる。これによって、分散電源DG1,DG2の単独運転防止装置が正常に機能して単独運転が解消する。以上の故障発生を受信してから(ステップS501,S502a)単独運転を解消する(ステップS506)までの処理は、再閉路時間Z1内に完了する。
再閉路時間Z1が経過する時刻t4に、再閉路継電器14bによって、遮断器CBIが再閉路する。これ以降のステップは、通常の時限順送過程と同様である。遮断器CBIの再閉路によって故障区間SI−1が充電されるので、故障検出継電器14aは、時刻t5で再び遮断器CBIを遮断する。このとき、区分開閉器SWI−1の子局20は、投入時限X1内に変電所側の配電線電圧V1が有電圧から無電圧に戻ったことを検知して、区分開閉器SWI−1をオフ状態でロックする。
故障検出継電器14aから故障発生の通知を受けた再閉路継電器14bは、時刻t4からt5までの経過時間から故障区間が区間SI−1であると特定して、故障区間を中央装置40aへ報知する(図5のステップS209)。中央装置40aは、故障区間を受信すると(図8のステップS501,S502a)、時刻t6に結合開閉器TSW−3の子局30に結合開閉器TSWの投入を指令する(図8のステップS510)。
結合開閉器TSW−3が投入されてから投入時限X1が経過した時刻t7に、区分開閉器SWI−2がオン状態になる。こうして、故障区間SI−1が隔離され、健全区間SI−2,SI−3が復電される。
以上のとおり、実施の形態2の配電自動化システム1aによっても、現状の時限順送方式をほとんど変更しない安価な方法で、分散電源による単独運転区間の判定と、単独運転の解消が実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1としての配電自動化システム1を含む配電系統100の構成を示す説明図である。 図1における遮断器CB制御用の継電器14、区分開閉器SWの制御装置20、結合開閉器TSWの制御装置30、および中央装置40の構成を示すブロック図である。 分散電源DG1が接続された配電線FIに地絡故障が生じた例を示す概念図である。 故障検出継電器14aの動作を示すフローチャートである。 再閉路継電器14bの動作を示すフローチャートである。 配電線故障時の区分開閉器子局20の動作を示すフローチャートである。 中央装置40から問合わせを受信した場合の、区分開閉器子局20および結合開閉器子局30の動作を示すフローチャートである。 配電線故障時の中央装置40の動作を示すフローチャートである。 図8の単独運転解消操作ステップS506の処理の流れを示すフローチャートである。 図3に示す例で分散電源DG1が単独運転している場合について、配電自動化システム1の制御動作を示すタイムチャートである。 分散電源DG1が接続された配電線F1に地絡故障が生じた他の例を示す概念図である。 図11における配電自動化システム1の制御動作を示すタイムチャートである。 、本発明の実施の形態2における配電自動化システム1aの中央装置40aの動作を示すフローチャートである。 分散電源DG1,DG2が接続された配電線F1に地絡故障が生じた例を示す概念図である。 図14における配電自動化システム1aの制御動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
1,1a 配電自動化システム、14 継電器、20 区分開閉器子局(区分開閉器SWの制御装置)、30 結合開閉器子局(結合開閉器TSWの制御装置)、23,33 検出部、24,34 制御部、40,40a 中央装置、100 配電系統、DG1,DG2 分散電源、F 配電線、ステップS 区間、SW 区分開閉器、TSW 結合開閉器。

Claims (10)

  1. 遮断器と、前記遮断器に接続された配電線と、前記配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、前記複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統において、前記配電線の故障によって前記遮断器が遮断状態となった場合の配電系統の故障復旧方法であって、
    前記遮断器を再閉路するステップと、
    前記遮断器の再閉路後に、前記遮断器に近接する側から前記複数の開閉器を順に投入するステップと、
    前記複数の開閉器のうち投入される直前の開閉器の両側の配電線電圧を検出するステップと、
    検出した両側の配電線電圧がともに有電圧である場合に、前記直前の開閉器の負荷側の区間が単独運転区間であると判定するステップとを備える、配電系統の故障復旧方法。
  2. 前記直前の開閉器の負荷側の区間が単独運転区間である場合に、前記直前の開閉器の投入を阻止するステップをさらに備える、請求項1に記載の配電系統の故障復旧方法。
  3. 前記複数の開閉器のうち第1、第2の開閉器の開閉状態、前記第1の開閉器の両側の配電線電圧、および前記第2の開閉器の両側の配電線電圧を検出するステップと、
    前記第1、第2の開閉器がオフ状態であり、前記第1の開閉器の前記第2の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧であり、前記第2の開閉器の前記第1の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧である場合に、前記第1、第2の開閉器の間に単独運転区間が存在すると判定するステップとをさらに備える、請求項1または2に記載の配電系統の故障復旧方法。
  4. 前記複数の区間のうち、互いに隣接する第1、第2の区間のいずれか一方の区間が単独運転区間であり、他方の区間の配電線電圧が無電圧である場合に、前記第1、第2の区間を区分する開閉器を投入するステップをさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の配電系統の故障復旧方法。
  5. 前記複数の区間のうち、互いに隣接する第3、第4の区間の両方が単独運転区間である場合に、前記第3、第4の区間を区分する開閉器を開放するステップをさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の配電系統の故障復旧方法。
  6. 遮断器と、前記遮断器に接続された配電線と、前記配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、前記複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統において、前記配電線の故障によって前記遮断器が遮断状態となった場合の分散電源の単独運転の判定方法であって、
    前記複数の開閉器のうち第1、第2の開閉器の開閉状態、前記第1の開閉器の両側の配電線電圧、および前記第2の開閉器の両側の配電線電圧を検出するステップと、
    前記第1、第2の開閉器がオフ状態であり、前記第1の開閉器の前記第2の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧であり、前記第2の開閉器の前記第1の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧である場合に、前記第1、第2の開閉器の間に前記1または複数の分散電源が単独運転する単独運転区間が存在すると判定するステップとを備える、分散電源の単独運転の判定方法。
  7. 遮断器と、前記遮断器に接続された配電線と、前記配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、前記複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統において、前記複数の開閉器にそれぞれ設けられた開閉器の制御装置であって、
    対応する開閉器の開閉状態および両側の配電線電圧を検出するための検出部と、
    前記遮断器が遮断状態となることによって対応する開閉器の接点がオフ状態であり、両側の配電線電圧が有電圧である場合に、負荷側の区間が単独運転区間であると判定する制御部とを備える、開閉器の制御装置。
  8. 遮断器と、前記遮断器に接続された配電線と、前記配電線を複数の区間に区分する複数の開閉器と、前記複数の区間の少なくとも1つに接続された1または複数の分散電源とを含む配電系統を制御する配電自動化システムであって、
    前記複数の開閉器にそれぞれ設けられた複数の開閉器の制御装置と、
    前記複数の開閉器の制御装置を遠隔制御する中央装置とを備え、
    前記複数の開閉器の制御装置の各々は、対応する開閉器の接点の開閉状態および両側の配電線電圧を検出し、
    前記中央装置は、前記配電線の故障によって前記遮断器が遮断状態となったときに、前記複数の開閉器のうち、第1、第2の開閉器の開閉状態、前記第1の開閉器の両側の配電線電圧、および前記第2の開閉器の両側の配電線電圧を問い合わせ、前記第1、第2の開閉器がオフ状態であり、前記第1の開閉器の前記第2の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧であり、前記第2の開閉器の前記第1の開閉器に近接する側の配電線電圧が有電圧である場合に、前記第1、第2の開閉器の間に前記1または複数の分散電源が単独運転する単独運転区間が存在すると判定する、配電自動化システム。
  9. 前記中央装置は、前記複数の区間のうち、互いに隣接する第1、第2の区間のいずれか一方の区間が単独運転区間であり、他方の区間の配電線電圧が無電圧の場合に、前記第1、第2の区間を区分する開閉器の制御装置に、対応する開閉器の投入を指令する、請求項8に記載の配電自動化システム。
  10. 前記中央装置は、前記複数の区間のうち、互いに隣接する第3、第4の区間の両方が単独運転区間である場合に、前記第3、第4の区間を区分する開閉器の制御装置に、対応する開閉器の開放を指令する、請求項8または9に記載の配電自動化システム。
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