JP2009064734A - 燃料電池用金属セパレータ、燃料電池スタック、および燃料電池用金属セパレータの製造方法 - Google Patents

燃料電池用金属セパレータ、燃料電池スタック、および燃料電池用金属セパレータの製造方法 Download PDF

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史朗 米倉
Tsutomu Kudo
強 工藤
Hirokazu Tabayashi
宏和 田林
Hidekazu Yano
秀和 矢野
Shinichi Hirano
晋一 平野
Masanori Iwamoto
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Abstract

【課題】平面度を良好に維持しつつ溶接により製造される燃料電池用金属セパレータを提供する。
【解決手段】複数重ね合わせた板状の金属セパレータ部材61a,61bの外周縁部を連続的に溶接してなる燃料電池用金属セパレータ60であって、溶接にともなって金属セパレータ部材61a,61bの内部に生じる応力を緩和する応力緩和手段62を外周縁部に有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池用金属セパレータ、燃料電池スタック、および燃料電池用金属セパレータの製造方法に関する。
近年、環境負荷の少ない電源として、燃料電池が注目されている。燃料電池は、酸素および水素の供給を受けて電力を生成するものである。
燃料電池用のセパレータは、たとえば、ステンレス鋼をプレス成形して形成される板状のセパレータ部材を、流体流路(たとえば、冷却水流路)となる空間部を区画形成するように重ね合わせて接合することにより製造される。
金属セパレータを製造する技術としては、下記の特許文献1に示すガスセパレータの製造方法が知られている。特許文献1に開示されているガスセパレータの製造方法は、一対のメタルプレートの間にプレート状のろう材を介在させた状態で、レーザ光を照射することによってろう材を溶融させ、メタルプレートを接合するものである。このような構成にすると、ろう材により一度のレーザ照射でメタルプレートが広範囲に接合されるため、レーザ光の照射による金属セパレータの熱変形を抑制することができる。
特開2002−305005号公報
しかしながら、上記ガスセパレータの製造方法では、一対のメタルプレートの間にプレート状のろう材が介在する。したがって、プレート状のろう材の製造およびセッティングといった工数の増加、あるいは、溶融したろう材が流路を防ぎ、冷却性能が低下するなどの問題がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、平面度を良好に維持しつつ溶接により製造される燃料電池用金属セパレータおよび燃料電池用金属セパレータの製造方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、平面度が良好に維持された燃料電池スタックを提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
本発明の燃料電池用金属セパレータは、複数重ね合わせた板状の金属セパレータ部材の外周縁部を連続的に溶接してなる燃料電池用金属セパレータであって、溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和する応力緩和手段を外周縁部に有することを特徴とする。
本発明の燃料電池スタックは、上記燃料電池用金属セパレータが、膜電極接合体と交互に積層されてなることを特徴とする。
本発明の燃料電池用金属セパレータの製造方法は、複数重ね合わせた板状の金属セパレータ部材の外周縁部を連続的に溶接することにより燃料電池用金属セパレータを製造する燃料電池用金属セパレータの製造方法であって、溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和する応力緩和手段を外周縁部に形成することを特徴とする。
本発明の燃料電池用金属セパレータおよび燃料電池用金属セパレータの製造方法によれば、溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力が緩和されるため、燃料電池用金属セパレータをなす金属セパレータ部材の変形が抑制される。したがって、溶接により製造される燃料電池用金属セパレータの平面度を良好に維持することができる。
また、本発明の燃料電池スタックによれば、平面度が良好に維持された燃料電池用金属セパレータが積層されるため、気密性が維持される。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、理解を容易にするために、図面には各構成要素が誇張して示されている。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックを説明するための斜視図である。
図1に示すとおり、本実施の形態の燃料電池スタック100は、燃料ガス(水素)と酸化剤ガス(酸素)との反応により電力を生成する膜電極接合体(以下、MEAと称する)10を、金属セパレータを介して複数積層することにより構成される。MEA10の積層体11の両端部には、集電板20、絶縁板30、およびエンドプレート40がそれぞれ配置され、これらがタイロッドボルト50により連結されることによって、燃料電池スタック100を構成している。
複数積層されるMEA10には、積層体11の内部を積層方向に貫通する内部マニホールドが設けられている。複数の内部マニホールドは、複数積層されるMEA10および金属セパレータに設けられたマニホールド孔より構成され、燃料ガス、酸化剤ガス、および冷却水を金属セパレータに分配して供給し、また、各金属セパレータから集合して排出する。内部マニホールドを通じて、燃料ガス、酸化剤ガス、および冷却水のそれぞれを燃料電池スタック100内部に流通させるために、一方のエンドプレート40には、燃料ガス導入口41a、燃料ガス排出口41b、酸化剤ガス導入口42a、酸化剤ガス排出口42b、冷却水導入口43a、および冷却水排出口43bが設けられている。
次に、図2〜図4を参照して、本実施の形態における燃料電池用金属セパレータについて説明する。
図2は、図1に示す燃料電池スタックにおけるMEAの積層体を説明するための分解斜視図であり、図3は、図2に示す積層体における金属セパレータを示す斜視図である。図4(A)は、図3のIV−IV線に沿った断面図であり、図4(B)は、図3に示す金属セパレータにおける金属セパレータ部材の部分拡大図である。
図2に示すとおり、本実施の形態の燃料電池スタック100は、MEA10が金属セパレータ60を介して積層されることにより構成される。本実施の形態の金属セパレータ60は、重ね合わされた2枚の板状の金属セパレータ部材61a,61bの外周縁部を接合してなるものであり、一対の金属セパレータ60は、一のMEA10を挟持している。
MEA10は、燃料ガスと酸化剤ガスとの反応により電力を生成するものである。MEA10は、電解質膜12と、電解質膜12の一の面に形成される燃料極13と、電解質膜12の他の面に形成される空気極14と、を有する。燃料極13は、電解質膜12の一の面に順次に形成される正極活物質層および正極側ガス拡散層を有し、空気極14は、電解質膜12の他の面に順次に形成される負極活物質層および負極側ガス拡散層を有する。また、本実施の形態の電解質膜12には、長手方向の端部に複数のマニホールド孔15が設けられている。なお、MEA10自体は、一般的な膜電極接合体であるため、MEA10を構成する各物質についての詳細な説明は省略する。
金属セパレータ60は、一のMEA10で生成された電力を隣接する他のMEA10に伝達するとともに、MEA10に供給される流体の流路を形成するものである。金属セパレータ60は、一のMEA10の燃料極13に当接する燃料極側金属セパレータ部材61aと、他のMEA10の空気極14に当接する空気極側金属セパレータ部材61bと、を有する。燃料極側金属セパレータ部材61aと空気極側金属セパレータ部材61bとは、相互に重ね合わされた状態で外周縁部を連続的にレーザ溶接することによって接合され、冷却水流路となる空間部を区画形成する。また、MEA10の積層体11において、燃料極側金属セパレータ部材61aは、MEA10の燃料極13に当接して燃料ガス流路となる空間部を区画形成し、空気極側金属セパレータ部材61bは、MEA10の空気極14に当接して酸化剤ガス流路となる空間部を区画形成する。
図3に示すとおり、本実施の形態の金属セパレータ60は、切り欠き部62、マニホールド孔63、および凸条部(凹凸部)64を有している。
切り欠き部62は、応力緩和手段として、レーザ溶接にともなって金属セパレータ部材61の内部に生じる応力を緩和するものである。切り欠き部62は、直状部と円弧状の先端部とを有し、マニホールド孔63および凸条部64が設けられた領域を取り囲むように、金属セパレータ60の外周縁部に所定間隔で複数設けられている。
マニホールド孔63は、金属セパレータ60の両端部に3個ずつ設けられ、内部マニホールドを通じて外部から供給される燃料ガス、酸化剤ガス、および冷却水をそれぞれ供給するとともに、外部に排出する。本実施の形態では、一対のマニホールド孔63を通じて所定の流体(たとえば、冷却水)が空間部に流通するように、他の流体(たとえば、燃料ガスおよび酸化剤ガス)が流通するマニホールド孔は、周囲を溶接されてシール部が形成される。マニホールド孔63の近傍には、マニホールド孔63と連通する切り欠き部62が設けられている。マニホールド孔63近傍の切り欠き部62は、マニホールド孔用応力緩和手段として、マニホールド孔63の周囲の溶接にともなって金属セパレータ部材61の内部に生じる応力を緩和する。
凸条部64は、金属セパレータ部材61の表面を流れる流体(冷却水、燃料ガス、または酸化剤ガス)の流路を形成するとともに、応力によって変形することにより応力を緩和するものである。凸条部64は、中空状に形成されており、金属セパレータ部材61の長手方向に対して傾斜するように金属セパレータ部材61の表面に複数設けられている。このような凸条部64は、たとえば、燃料極側金属セパレータ部材61aとMEA10の燃料極13とが区画形成する空間部において、燃料極13に当接して燃料ガス流路を形成する。なお、流体の流れを阻害しないように、凸条部64の傾斜角度は、矩形状の金属セパレータ部材61の長辺に対して45度以下であることが好ましい。
また、図4に示すとおり、本実施の形態において、金属セパレータ60をなす2つの金属セパレータ部材61のうち、レーザ光の照射を直接的に受けない下側の金属セパレータ(たとえば、空気極側金属セパレータ部材61b)には、溶接ビード(溶接線)65に沿って断面円弧状の凸部66が設けられている。凸部66は、応力緩和手段として、金属セパレータ60の外周縁部に沿って溶接ビード65に対応するように設けられ、重ね合わされる上側の金属セパレータ部材61aの外周縁部に当接して、当該上側の金属セパレータ部材61aの外周縁部に張力を付与する。
このような切り欠き部62、マニホールド孔63、凸条部64、および凸部66を有する金属セパレータ部材61は、ステンレス鋼、チタンなどの金属製の薄板をプレス加工することにより成形される。
以上のとおり構成される本実施の形態の金属セパレータ60は、重ね合わされた2つの金属セパレータ部材61のうち一方の金属セパレータ部材にレーザ光が照射されることにより溶接される。以下、図5を参照しつつ、本実施の形態における燃料電池用金属セパレータの製造方法について述べる。
図5(A)に示すとおり、本実施の形態では、金属セパレータ60の外周縁部に沿って、レーザ光70のスポットが移動されることにより、2枚の金属セパレータ部材61a,61bが溶接される。本実施の形態では、溶接ビード65が切り欠き部62を迂回しつつ金属セパレータ60の外周縁部に沿って形成されるように、レーザ光70のスポットは切り欠き部62を迂回しながら外周縁部を移動される。したがって、本実施の形態の金属セパレータ60の金属ビード65は、外周縁部に沿って直線的に延長される延長部と、円弧状の切り欠き部62の先端部を迂回する円弧状の迂回部と、を有する。なお、レーザ光を照射することにより複数の金属セパレータを重ね溶接する技術自体は、たとえば、一般的なYAGレーザ溶接技術であるため、詳細な説明は省略する。
レーザ光70によって加熱溶融される金属セパレータ部材61の内部には、金属セパレータ部材61の温度変化にともなって内部応力(溶接応力)が発生する。このとき、外周縁部に設けられている切り欠き部62の幅が内部応力によって変形して、溶接にともなって金属セパレータ部材61に生じる応力を吸収する。また、流体流路を形成している中空状の凸条部64も内部応力によって変形し、溶接にともなって金属セパレータ部材61に生じる応力を吸収する。したがって、切り欠き部62および凸条部64が溶接にともなって金属セパレータ部材61に生じる応力を緩和することにより、金属セパレータ部材61自体の熱変形が抑制され、金属セパレータ60の平面度が良好に維持される。
また、図5(B)に示すとおり、本実施の形態では、レーザ光70のスポットが、下側の金属セパレータ部材61bに設けられた断面円弧状の凸部66の頂部と一致するように、上側の金属セパレータ部材61aの上部をレーザ光70が移動する。レーザ光70が直接的に照射される上側の金属セパレータ部材61aには、溶接部位の金属が溶融することに起因して金属セパレータ部材61aの溶接部位を収縮させる内部応力が発生する。一方、上述したとおり、上側の金属セパレータ部材61aには、下側の金属セパレータ部材61bの断面円弧状の凸部66が当接することにより、外力と合わせて凸部66に当接する溶接部位の両端部が下方に撓むように(すなわち、溶接部位が断面円弧の凸部66に倣って湾曲するように)張力が付与されている。このような張力は、内部応力と逆向きに作用する力であるため、張力と内部応力とが互いに打ち消し合うことによって内部応力が緩和される。したがって、断面円弧状の凸部66がレーザ光の照射によって金属セパレータ部材61に生じる内部応力を緩和することにより、金属セパレータ部材61自体の熱変形が抑制され、金属セパレータ60の平面度が良好に維持される。
以上のとおり、説明された本実施の形態は、以下の効果を奏する。
(a)本実施の形態の燃料電池用金属セパレータは、複数重ね合わせた板状の金属セパレータ部材の外周縁部を連続的に溶接してなる燃料電池用金属セパレータであって、溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和する切り欠き部を外周縁部に有する。したがって、溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力が緩和されるため、燃料電池用金属セパレータをなす金属セパレータ部材の変形が抑制される。その結果、溶接により製造される燃料電池用金属セパレータの平面度を良好に維持することができる。また、接着剤といった他の接合部材を必要とせず、他の接合部材を用いる場合と比較して、工数を削減することができ、接合に要する時間を短縮することができる。
(b)燃料電池用金属セパレータの溶接ビードは、切り欠き部を迂回しつつ外周縁部に沿って形成されている。したがって、外周縁部に沿って直線的に形成される溶接ビードよりも、切り欠き部が金属セパレータの内側の領域に深く入るため、金属セパレータの内側の領域に発生する応力を解消することができる。また、溶接ビードが切り欠き部を迂回せずに切り欠き部よりも内側の領域に連続的に形成される場合と比較して、たとえば、冷却水流路となる空間部を確保することができるため、冷却性能が向上する。
(c)切り欠き部の先端部は、円弧形状を有する。したがって、切り欠き部の先端部に応力が集中することが防止され、局部的な折れ曲がり変形を防止することができる。
(d)本実施の形態の燃料電池用金属セパレータは、下側の金属セパレータ部材の外周縁部に沿って設けられ、重ね合わされる上側の金属セパレータ部材の外周縁部に当接することによって当該上側の金属セパレータ部材の外周縁部に張力を付与する凸部をさらに有する。したがって、溶接後に収縮の大きい上側の金属セパレータに、応力と逆向きの張力を予め付与することによって応力が緩和されるため、燃料電池用金属セパレータをなす金属セパレータ部材の変形が抑制される。その結果、溶接により製造される燃料電池用金属セパレータの平面度をより良好に維持することができる。
(e)本実施の形態の燃料電池用金属セパレータは、金属セパレータ部材の表面に外周縁部に対して傾斜するように設けられ、当該金属セパレータ部材の表面に流体流路を形成するとともに、応力によって変形することにより応力を緩和する凸条部をさらに有する。したがって、溶接にともなって流体流路に生じる応力を緩和することができるため、流路の変形を防止することができる。その結果、溶接により製造される燃料電池用金属セパレータの平面度をより良好に維持することができる。
(f)本実施の形態の燃料電池用金属セパレータは、燃料電池用金属セパレータに流体を供給または排出するマニホールド孔と、マニホールド孔の周囲に設けられ、当該マニホールド孔の周囲の溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和する切り欠き部と、をさらに有する。したがって、マニホールド孔の周囲の溶接にともなって生じる応力が緩和されるため、マニホールド孔周縁部の変形が防止される。その結果、溶接により製造される金属セパレータの平面度をより良好に維持することができる。
(g)本実施の形態の燃料電池スタックは、上記燃料電池用金属セパレータが、MEAと交互に積層されてなる。したがって、平面度が良好に維持された金属セパレータが積層されるため、積層位置決め精度が向上されるとともに面圧のばらつきも抑制される。その結果、燃料電池スタックの気密性が維持される。
(h)本実施の形態の燃料電池用金属セパレータの製造方法は、複数重ね合わせた板状の金属セパレータ部材の外周縁部を連続的に溶接することにより燃料電池用金属セパレータを製造する燃料電池用金属セパレータの製造方法であって、溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和する応力緩和手段を外周縁部に形成する。したがって、溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力が緩和されるため、燃料電池用金属セパレータをなす金属セパレータ部材の変形が抑制される。その結果、溶接により製造される燃料電池用金属セパレータの平面度を良好に維持することができる。また、接着剤といった他の接合部材を必要とせず、他の接合部材を用いる場合と比較して、工数を削減することができ、接合に要する時間を短縮することができる。
なお、上述した実施の形態では、マニホールド孔の周囲を溶接することによってシール部を形成した。しかしながら、たとえば、別途に設けられたシール部材を介在させることによって、マニホールド孔の周囲にシール部を形成してもよい。この場合、マニホールド孔近傍の切り欠き部は省略される。
(第2の実施の形態)
次に、図6を参照しつつ、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、切り欠き部が位置決め手段として機能する実施の形態である。
図6に示すとおり、本実施の形態の金属セパレータ60における切り欠き部62は、位置決め用部材80の突起部と係合することによって、MEA10とともに複数積層される金属セパレータ60を位置決めする位置決め手段として機能する。なお、本実施の形態では、金属セパレータ60と交互に積層されるMEA10にも切り欠き部が設けられる。
より具体的には、図6(A)に示すとおり、切り欠き部62に対応する複数の突起部を備えた位置決め用部材80が、MEA10とともに複数積層される金属セパレータ60の外周縁部に複数(たとえば、3個)配置される。切り欠き部62と位置決め用部材80の突起部とが係合するように、金属セパレータ60を位置決め用部材80に突き当てることによって、複数積層される金属セパレータ60およびMEA10を精度よく位置決めすることができる。したがって、燃料電池スタックを精度よく組立てることができる。
また、本実施の形態と異なり、図6(B)に示すとおり、複数の位置決め用部材80は、複数のマニホールド孔63の内部に配置してもよい。
以上のとおり、説明された本実施の形態は、第1の実施の形態における効果に加えて、以下の効果を奏する。
(i)切り欠き部は、位置決め用部材の突起部と係合することによって、積層される複数の燃料電池用金属セパレータを位置決めする位置決め手段として機能する。したがって、金属セパレータのより内側の領域、すなわち、電力が生成される反応面により近い位置を基準として、複数の金属セパレータおよびMEAを位置決めすることができる。また、溶接による変形の少ない位置を利用して位置決めすることができる。その結果、金属セパレータおよびMEAを精度よく積層することができ、燃料電池スタックの性能を向上することができる。
以上のとおり、第1および第2の実施の形態において、本発明の燃料電池用金属セパレータ、燃料電池スタック、および燃料電池用金属セパレータの製造方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、第1および第2の実施の形態では、応力緩和手段として、切り欠き部と凸部とが用いられた。しかしながら、応力緩和手段としては、切り欠き部および凸部のうち少なくとも一方が用いられればよく、たとえば、凸部は省略されてもよい。あるいは、第1の実施の形態において、切り欠き部が省略されてもよい。
また、第1および第2の実施の形態では、マニホールド孔用応力緩和手段として、マニホールド孔の近傍に切り欠き部が設けられた。しかしながら、マニホールド孔の周囲を取り囲むように凸部が設けられてもよい。
本発明の第1の実施の形態における燃料電池スタックを説明するための斜視図である。 図1に示す燃料電池スタックにおけるMEAの積層体を説明するための分解斜視図である。 図2に示す積層体における金属セパレータを示す斜視図である。 図4(A)は、図3のIV−IV線に沿った断面図であり、図4(B)は、図3に示す金属セパレータにおける金属セパレータ部材の部分拡大図である。 図2に示す燃料電池用金属セパレータの製造方法を説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態において位置決め手段として機能する切り欠き部を説明するための図である。
符号の説明
10 膜電極接合体、
60 金属セパレータ、
61 金属セパレータ部材、
62 切り欠き部(応力緩和手段、位置決め手段)、
63 マニホールド孔、
64 凸条部(凹凸部)、
65 溶接ビード(溶接線)、
66 凸部(応力緩和手段)、
70 レーザ光、
80 位置決め用部材、
100 燃料電池スタック。

Claims (10)

  1. 複数重ね合わせた板状の金属セパレータ部材の外周縁部を連続的に溶接してなる燃料電池用金属セパレータであって、
    溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和する応力緩和手段を外周縁部に有することを特徴とする燃料電池用金属セパレータ。
  2. 前記応力緩和手段は、前記応力によって変形することにより前記応力を緩和する切り欠き部であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用金属セパレータ。
  3. 前記燃料電池用金属セパレータの溶接線は、前記切り欠き部を迂回しつつ外周縁部に沿って形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池用金属セパレータ。
  4. 前記切り欠き部の先端部は、円弧形状を有することを特徴とする請求項2または3に記載の燃料電池用金属セパレータ。
  5. 前記切り欠き部は、位置決め用部材の突起部と係合することによって、積層される複数の燃料電池用金属セパレータを位置決めする位置決め手段として機能することを特徴とする請求項2〜4のいずかれ1項に記載の燃料電池用金属セパレータ。
  6. 前記応力緩和手段は、一の金属セパレータ部材の外周縁部に沿って設けられ、重ね合わされる他の金属セパレータ部材の外周縁部に当接することによって当該他の金属セパレータ部材の外周縁部に張力を付与する凸部であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用金属セパレータ。
  7. 前記金属セパレータ部材の表面に外周縁部に対して傾斜するように設けられ、当該金属セパレータ部材の表面に流体流路を形成するとともに、前記応力によって変形することにより前記応力を緩和する凹凸部をさらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃料電池用金属セパレータ。
  8. 前記燃料電池用金属セパレータに流体を供給または排出するマニホールド孔と、
    前記マニホールド孔の周囲に設けられ、当該マニホールド孔の周囲の溶接にともなって前記金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和するマニホールド孔用応力緩和手段と、をさらに有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池用金属セパレータ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の燃料電池用金属セパレータが、膜電極接合体と交互に積層されてなることを特徴とする燃料電池スタック。
  10. 複数重ね合わせた板状の金属セパレータ部材の外周縁部を連続的に溶接することにより燃料電池用金属セパレータを製造する燃料電池用金属セパレータの製造方法であって、
    溶接にともなって金属セパレータ部材の内部に生じる応力を緩和する応力緩和手段を外周縁部に形成することを特徴とする燃料電池用金属セパレータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009099258A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池用セパレータ及び燃料電池用セパレータの製造方法
CN111482503A (zh) * 2019-09-05 2020-08-04 东莞市利锦电子有限公司 一种低内应力的胶铁及其制造方法
US11108056B2 (en) 2018-01-22 2021-08-31 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for producing fuel cell

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