JP2009063772A - 画像形成装置 - Google Patents

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倫哉 岡本
Hiroyasu Nagashima
弘恭 長島
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秀樹 田中
Nobuo Kuwabara
延雄 桑原
Hiroshi Ono
博司 小野
Masaru Amamiya
賢 雨宮
Masahiko Akafuji
昌彦 赤藤
Toshio Koike
寿男 小池
Yuji Arai
裕司 荒井
Kenji Honjo
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Abstract

【課題】一般的なON/OFFだけを検知できるセンサを1つだけ用いて、廃トナー収容容器の有無や内容量のニア満杯または満杯を検知できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】回収容器20内に配した検知補助部材25の動作により廃トナー量Tに応じてセンサ23の信号をLowとHighの間で変化させる。均し部材21の回転と同期して検知補助部材25を動作させ、センサ23の信号を周期的にHighとLowの間で変化させることを繰返す。回収容器20の内容量が所定量まで達している場合には、信号はLowのまま変化しないため、所定量まで達していると判断し、画像形成装置の操作部などに設ける表示部などへ回収容器20が満杯かそれに近い状態になっている旨を表示し、ユーザーに知らせる。
【選択図】図7

Description

本発明は、廃トナーの回収を行う画像形成装置に関し、詳細には廃トナーの回収に関連する部品数低減による省資源化を図れる画像形成装置に関する。
従来、像担持体の未転写トナーや廃現像剤を回収する着脱自在な回収容器に対しては、廃トナー回収容器の本体に対する「未セット時」や「満杯後」のコピー動作による廃トナー漏れや廃トナー経路のつまりなどを防ぐために、
(1)廃トナー回収容器の有無を検知すること
(2)廃トナー回収容器内の廃トナー量を検知すること
が必要であるとされており、これらを検知することにより、廃トナー回収容器の未セット時や満杯時には、コピー動作を停止して、前記の不具合を防ぐことができるようになっている。
さらに好ましくは、廃トナーが満杯になり、機械を止めざるを得なくなる前のある所定の廃トナーの収容量に達した際に、ニア満杯を検知することである。このことで、廃トナー回収容器の満杯が近い旨をユーザーに知らせることができる。つまり、ニア満杯を知ることで、満杯による機械停止前に、回収容器の発注やサービスマンを呼ぶなどの準備ができるので、機械のダウンタイムを最低限に押えることができる制御を行える(特許文献1参照)。
このニア満杯を用いる制御を行うには、以下の3パターンの状態を知ることができなくてはならない。そのため、一般的に用いられているON/OFF状態だけしか持たないセンサを用いる場合には、センサが2つ必要になる。
パターン1:廃トナー回収容器無し
パターン2:廃トナー回収容器有りで、内容量に空有り
パターン3:廃トナー回収容器有りで、ニア満杯
そのための技術として、本願発明者の知るところでは、
(1)2段階の発光量を持つフォトセンサを使用する技術
(2) 受光量を測定できるフォトセンサを使用する技術
が開示されている。しかしながら、このような技術では、 一般的に用いられるON/OFFセンサよりもコストが高い(受光部、発光部の閾値の調整が必要)ことや、 回収容器の検知位置を構成する材質の透明度の調整、管理をしなければならないことなどの問題がある。
このような問題に対し、
(1)搬送経路にある搬送部材に対しての回転検知を持つ(特許文献2参照)
(2)異常時に回収容器内の搬送部材の回転を遮断する構成とする(特許文献3参照)
(3)満杯検知として、搬送部材の駆動伝達部に折れやすいピンを用いる(特許文献4参照)
(4)スクリュ駆動モータの電流値増大により満杯を検知する(特許文献5参照)
等の技術が提案されている。
また廃トナー回収容器内に均し部材または押込み部材を設けることで、クリーニング装置の廃トナー排出口直下に山状に蓄えられた廃トナーを廃トナー回収容器内に隙間無く収容することができることが知られているが、均し部材が折れた場合などの異常が発生した場合には、クリーニング装置の廃トナー排出口直下において廃トナーが山状に積み上り、最終的には、廃トナー回収容器の回収口からの溢れなどを引き起こす可能性がある。
このような問題について、特許文献2では、廃トナー搬送部材の回転検知を持ち、もしもの破損時の検知を行うことができるが、廃トナー回収容器内の搬送部材の破損検知は別途に必要と思われ、装置構成の複雑化、コストの上昇などの問題がある。また特許文献2では、スクリュがロックした場合に、トルクリミッタなどで駆動を切り離す構成である(回転を検知する手段があるが)が、スクリュの異常を検知するだけなので、回収容器の所定量検知又はセット検知は、別途必要になるため、やはり、装置構成の複雑化、コストの上昇などの問題がある。
また特許文献4では、満杯時に搬送部材に駆動伝達を行うピンを折り、回転しなくなったことで満杯を検知しているが、この場合には、何らかの異常により、過負荷がかかった場合でもピンが折れ、満杯と誤検知してしまうし、また一度満杯になった回収容器は、内容物を破棄して空の状態の場合でもピンが折れているために再利用ができない。さらに特許文献5では、スクリュ駆動モータの電流値の増大を検知することで満杯を検知しているため、スクリュがロックした場合に満杯と誤検知してしまうし、スクリュが折れてしまった場合には、満杯時においてもスクリュの負荷が増大しない恐れがあるために、満杯を検知せず、廃トナーの溢れなどの不具合を生じさせる恐れがある。
さらに特許文献6では、廃トナー収容部の満杯検知とクリーニングユニットのセット検知を共通化する技術が開示されているが、回収容器内に設けられたシャッタは、クリーニングユニットが無く、シャッタを開いていない状態では、回収容器が満杯と同じセンサ状態になる。そのため、廃トナー収容部を装置本体にセットしていない状態を検知することができず、別途に廃トナー収容部のセットを検知する手段が必要になる。また特許文献7では、廃トナー収容部の満杯検知を利用して、廃トナー経路の異常を検知する技術が開示されているが、回収容器の満杯検知センサを、満杯の検知だけでなく、廃トナーが搬送されているかの検知に利用している。そのため、やはり別途に廃トナー収容部のセットを検知する手段が必要になる。
特許文献8では、廃トナー収容部の満杯検知と、廃トナー収容部の有無を検知する構成であり似ているが、検知手段が、発光量が2段階もつフォトセンサを用いている技術が開示されているが、2段階に発光するフォトセンサを用いているために、一般的に用いられるON/OFFだけを検知するフォトセンサに比べてコストが高くなる。また、廃トナー収容部が装置本体に対しセットされていない場合には、2段階に発光するフォトセンサの低光量は透過せず、高光量時には透過するように調整しなければならず、その調整項目はフォトセンサの低・高光量の閾値や、廃トナー収容部のセンサ位置の材質・厚みにまで行わなければならない。また、最適設定をした場合においても、センサの管理や廃トナー収容部のセンサ位置の管理をする必要があり、いずれにしてもコスト増を招く。また特許文献9では、満杯を検知するが、廃トナー収容容器が満杯になった場合には、即機械停止をしなければならないため、回収容器の交換または、回収容器内容物の破棄が必要になるが、サービスマンを呼ぶなどの準備をしていない場合には、その期間中はコピー動作を行うことができなくなる。受光量を測定できるセンサを用いている技術も開示されているが、この問題は解決できていない。
特開2006−154411号公報 特開2000−231316号公報 特開2000−162945号公報 特開平9−190077号公報 特開平1−144087号公報 特開2003−15694号公報 特開2006−208623号公報 実開 平5−45744号公報 特開 平2−262181号公報
そこで、本発明では、廃トナー回収容器のセット状態を検知するセンサとニア満杯を検知するセンサを共通化することで、部品数低減による省資源化を行うことを目的とする。
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、作像プロセスにて発生した廃トナーを収容する装置本体または画像形成ユニットに着脱可能な廃トナー収容部と、前記装置本体または前記画像形成ユニットに設置され、前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する検知手段と、前記検知手段に対して、所定量前後で異なる信号となるように配置された検知部材とを有し、前記廃トナー収容部の有無を検知する手段と、前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量に達しているか否かを検知する検知手段とを共通にして備えることを特徴とする。
請求項2に係るものは、作像プロセスにて発生した廃トナーを収容する装置本体または画像形成ユニットに着脱可能な廃トナー収容部と、前記装置本体または前記画像形成ユニットに設置され、前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する検知手段と、前記検知手段に対して、所定量前後で異なる信号となるように配置された検知部材とを有し、さらに、前記検知手段に周期的に信号の変化を与える検知補助部材を有することを特徴とする。
請求項3に係るものは、請求項2の画像形成装置において、前記検知補助部材の動作により、前記装置本体に対する前記廃トナー収容部の有無の検知と、前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量に達しているか否かを検知を1つのセンサで行い得る制御手段であって、該制御手段は、前記廃トナー収容部が前記装置本体に対してセットされていない状態で第1の信号を出力し、前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量になった状態で第2の信号を出力し、前記廃トナー収容部が前記装置本体にセットされており、前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量に達していない状態で第3の信号を出力することを特徴とする。
請求項4に係るものは、請求項3の画像形成装置において、前記第3の信号がハイ/ローを周期的に繰返す信号であることを特徴とする。
請求項5に係るものは、請求項2から4のいずれかの画像形成装置において、前記廃トナー収容部内に、該廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーを均すまたは押込むための回動部材を配し、該回動部材による前記廃トナーの均しまたは押込みにより前記検知補助部材を動かすことを特徴とする。
請求項6に係るものは、請求項5の画像形成装置において、前記検知補助部材を前記廃トナー収容部内に配置するとともに前記回動部材に回転自在に保持し、かつ前記装置本体または前記廃トナー収容部に対して回転自在に保持し、前記検知補助部材を前記回動部材の回転と連動して動作させ、前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する前記検知手段の信号を変化させ得ることを特徴とする。
請求項7に係るものは、請求項5の画像形成装置において、前記検知補助部材を前記廃トナー収容部内に配置するとともに該検知補助部材を前記廃トナー収容部に対して回転自在に保持し、かつ前記回動部材に突起形状部を設け、該回動部材の回転に伴って前記検知補助部材を動作させ、前記検知補助部材は、前記回動部材の回転と連動し、該回動部材の前記突起形状部により往復運動させられ、前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する検知手段の信号を変化させ得ることを特徴とする。
請求項8に係るものは、請求項5の画像形成装置において、前記検知補助部材を前記廃トナー収容部の外部に配置してなることを特徴とする。
請求項9に係るものは、請求項2から8のいずれかの画像形成装置において、前記検知補助部材を備える廃トナー収容部が、少なくともクリーニング装置と、像担持体と、回収容器とを一体にしたプロセスカードリッジをなすことを特徴とする。
請求項10に係るものは、装置本体に対して着脱可能な廃トナー回収容器、該廃トナー回収容器内に配置され廃トナーの均しまたは押込みを行う均し部材、該均し部材の動作に伴い動作する検知補助部材、前記均し部材または前記検知補助部材の動作を検知可能な検知手段、前記均し部材を駆動する駆動手段、該駆動手段と前記廃トナー回収容器の間に配置されるシール手段を備え、前記検知手段を、前記シール手段に対し前記駆動手段の反対側に配置してなることを特徴とする。
請求項11に係るものは、装置本体に対して着脱可能な廃トナー回収容器、該廃トナー回収容器内に配置され廃トナーの均しまたは押込みを行う均し部材、該均し部材の動作に伴い動作する検知補助部材、前記均し部材または前記検知補助部材の動作を検知可能な検知手段、前記均し部材を駆動する駆動手段を備え、前記検知手段は、前記廃トナー回収容器の所定量検知、前記装置本体に対する前記廃トナー回収容器の装着の有無検知のいずれかまたは両方を行えることを特徴とする。
請求項12に係るものは、請求項10または11の画像形成装置において、前記均し部材がパドル形状を有し、前記廃トナー回収容器に前記パドル形状の均し部材の動作を検知できる位置に透明窓を設け、該透明窓に対応する位置に前記検知手段を配置することを特徴とする。
請求項13に係るものは、請求項10から12のいずれかの画像形成装置において、前記均し部材が、前記駆動手段と前記検知手段の間に、該均し部材の他の部分と比較して強度の弱い部分を設けることを特徴とする。
請求項14に係るものは、請求項13の画像形成装置において、前記他の部分に比較して強度の弱い部分は、前記他の部分より断面積が小さいことを特徴とする。
請求項15に係るものは、請求項13の画像形成装置において、前記他の部分に比較して強度の弱い部分は、前記他の部部と別部材で形成してあることを特徴とする。
請求項16に係るものは、請求項10から15のいずれかの画像形成装置において、前記廃トナー収容部が、少なくともクリーニング装置と、像担持体と、回収容器とを一体にしたプロセスカードリッジをなすことを特徴とする。
本発明によれば、センサを2つ設けたり、特別なセンサを用いることなく、一般的に用いられているON/OFFだけを検知できるセンサを1つだけ用いて、廃トナー収容部とした回収容器の有無や内容量の所定量(ニア満杯または満杯)を検知でき、部品点数低減による省資源化を図れるという効果がある。
以下本発明を実施するための最良の形態を、図に示す実施例を参照して説明する。
図1は本発明の実施対象となる画像形成装置の一例を示す概略断面図であり、本例はプロセスカートリッジを使用したカラー画像形成装置である。図示のように、このカラー画像形成装置Aは、カラー画像用の複数色からなるカラートナー像が形成される中間転写ベルト1と、このトナー像用の各色トナーを補給するトナーボトル2とを画像形成装置本体3内に収容して有し、画像形成装置本体3の下部に積載されて収納された転写紙Sを、中間転写ベルト1に所定に接しさせてカラートナー像を転写しさらにトナー像を定着させて、上部から排出するようにしている。すなわち、カラー画像形成装置Aの概略下部から上部に掛けて、1枚の転写紙Sをフィードする給紙コロ4と、トナー像転写用の搬送タイミングを確保するレジストローラ5と、中間転写ベルト1に接するように対向配置されて中間転写ベルト1との間に所定圧を確保したニップを形成した2次転写ローラ6と、所定に加熱および加圧する定着ユニット7と、転写紙Sを装置外部に排出する排紙ローラ8とが配置されており、転写紙Sに対して、これらのコロやローラによって形成した搬送経路を搬送する過程で、順次、前記ニップにより中間転写ベルト1からトナー像を転写し、定着ユニット7により転写紙S上に転写したトナー像を定着している。
すなわち、カラー画像を形成するための各色を担当してその色のトナー像を形成する4つの画像ステーションとしてプロセスカートリッジ11a〜11dが、図中の斜め左上がりに傾斜して配設された中間転写ベルト1の長手方向に沿って配置されている(なお本発明ではプロセスカートリッジの配置はこの形態に限定されない。図示の例はあくまで一例である。)。
これらのプロセスカートリッジ11a〜11dからなる各画像ステーションには、像担持体として感光体ドラム10a、10b、10c、10dをそれぞれ有し、これらの各感光体ドラム10a〜10dは、中間転写ベルト1を介して転写ローラ13、13に所定圧を確保して接しており、またその回りにはそれぞれ専用の帯電手段15a、15b、15c、15d、現像手段としての現像装置16a、16b、16c、16d、クリーニングユニット14a、14b、14c、14dを有している。また、これらのプロセスカートリッジ11a〜11dの下方には、それぞれの感光体ドラム10a〜10dをレーザー光によって所定に露光させて静電潜像を書き込む書き込みユニット9が配置されている。12は、中間転写ベルト1上の残留トナーを収集してクリーニングするクリーニング手段である。
なお、プロセスカートリッジとしては、前記の構成に限ることなく、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち、少なくとも1つの手段と、像担持体である電子写真感光体(感光体ドラム)とを有して一体に構成され、この構成を装置本体に対して着脱可能としたものであればよい。
図示のカラー画像形成装置Aにトナーを供給するトナーボトル2は、装置内の上部で図中の左側から右側に順次、複数個、配置され、カラー画像形成装置Aに着脱して交換可能に設けられている。これらのトナーボトル2には、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナーが充填されている。各トナーボトル2から図示しない搬送経路を介して、各トナーボトル2に対応した各色の現像装置16a〜16dにトナー供給可能に接続され、所定の補給量だけ各色のトナーが補給されている。
したがって、このように構成されたカラー画像形成装置Aでは、転写紙Sが給紙コロ4でフィードされその先端がレジストローラ5まで到達すると、この転写紙Sの先端が図示しないセンサによって検知される。そして、この検出信号に基づき同期のタイミングを取りながら、レジストローラ5によって転写紙Sを2次転写ローラ6と中間転写ベルト1とにより形成したニップに搬送し、中間転写ベルト1から転写紙Sに中間転写ベルト1上に形成した画像を2次転写する。
すなわち、感光体ドラム10a〜10dは、あらかじめ帯電ローラなどの帯電手段15a〜15dによって一様に帯電され、次に書き込みユニット9によってレーザー光にて露光走査され、感光体ドラム10a〜10d上に静電潜像が作られる。各静電潜像は、それぞれ各色の現像装置16a〜16dにより現像され、これにより感光体ドラム10a〜10dの表面にイエロー、シアン、マゼンタ、黒のトナー像が形成される。次に転写ローラ13に電圧が印加され各感光体ドラム10上のトナーが、中間転写ベルト1上に順次転写されていく。このとき、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト1の同じ位置に重ねて転写されるように、中間転写ベルト1の送り方向における上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト1上に形成されたトナー画像は、2次転写ローラ6の位置まで搬送され転写紙Sに2次転写される。各色からなるカラートナー像が転写された転写紙Sは定着ユニット7に搬送されてそのトナー像が熱定着され、排紙ローラ8で排紙される。
このような画像形成動作に伴って生じた廃トナーは、所定にクリーニングされて収集され、プロセスカートリッジ11から排出される。すなわち、感光体ドラム10a〜10d上の残留トナーは、それぞれのクリーニング手段(図示せず)によって除去され、収集されて廃トナーとなり、感光体ドラム10a〜10dがクリーニングされる。また転写紙Sに転写されずに、中間転写ベルト1上に残された残留トナーは、同様にクリーニング手段12によって除去され、収集されて廃トナーとなり、中間転写ベルト1の表面がクリーニングされる。
これらの廃トナーは周知の手段により収集され、収集された廃トナーは、図2に示すように、各プロセスカートリッジ11から廃トナー排出パイプ14を介して、画像形成装置Aに設けられた廃トナー収容部(以降、回収容器と称する)20に排出される。回収容器20内に入った廃トナーTは、排出量に応じて例えば図示のように堆積してゆく。なお図2において、21は廃トナーTの均し部材、21aは均し部材の駆動部、22は廃トナーTが所定量回収容器20内に入ったか否かを検出するための所定量測定部材(例えばゴムシール)である。なお図2ではプロセスカートリッジ11a〜11dを水平に配設して描いてあるが、図1のように斜めに配設した場合も同様である。
なお、プロセスカートリッジ11から廃トナーボトルに直接廃トナーを排出せずに、一旦、画像形成装置本体3内に設けられた廃トナー搬送経路に排出し、この廃トナー搬送経路から廃トナーボトルに廃トナーを搬送する構成にした画像形成装置もある。
以上述べたように、感光体上の残留トナーや、紙粉等の異物を除去するクリーニング手段を有する画像形成装置では、感光体から除去した廃トナーをクリーニング装置内に設けられてある搬送手段により、装置本体または画像形成ユニットに対し着脱可能である廃トナー収容部(回収容器20)へ搬送し、蓄えることのできる構成を持つ画像形成装置が多い。
ところで、そのような回収容器20が廃トナーTで満杯になった場合には、それ以上は回収容器20に廃トナーTを蓄えることができなくなるために、回収容器20が廃トナーTで満杯である場合にはコピーを中断する必要がある。また、回収容器20が装置本体または画像形成ユニットに対し着脱可能であるために、回収容器20の交換時や清掃時に取り外した際、装着忘れ(未セット)をする可能性がある。もし、満杯状態や、装置本体や画像形成ユニットに対し装着していない状態で、引き続きコピー動作を行うと、廃トナーの溢れ、廃トナー経路ロック、などの不具合が生じる。そのため、満杯時には、一旦コピー動作を中止し、回収容器を画像形成装置本体から取り出して、回収容器内を清掃、または、回収容器を交換する、回収容器が未セット時には、回収容器をセットすることで、引き続きコピー動作を行うことができるようにしている。
回収容器20における廃トナーTの満杯状態とセット状態を検知するには、「満杯検知センサ」と「セット検知センサ」を装置本体や画像形成ユニットなどに取り付けて、回収容器20の状態を検知するのが一般的である。しかし、近年の省スペース化による小型化によりセンサ設置スペースが減少している。以下、本発明に係る廃トナー満杯検知センサとセット検知センサの共通化について詳述する。
本発明では、センサの数を少なくし、省スペース化、省資源化を可能とする。また、本発明では、満杯検知だけでなく、満杯になる少し前の状態の所定量を検知して、ユーザーに満杯が近いことを知らせながら、ある程度コピー動作を行うことができる。さらに、本発明で使用するセンサは、段階を検知するセンサを使用する必要が無く、ONかOFFだけを検知する一般的なセンサで良い。
本発明の好適な実施形態の構成としては、例えば、装置本体に着脱可能な廃トナー回収容器を持ち、該廃トナー回収容器内に蓄積された廃トナーが、所定量に達したことを検知する検知手段(例えばセンサ)をを持ち、この検知手段に対して、所定量前後で異なる信号をとなるように配置された検知部材(例えばフィラー)を持ち、この検知手段に対して、周期的に信号の変化を与えることができる検知補助部材を持つ。
補助検知手段を持たずに、満杯検知とセット検知を共通にした場合においても、検知は可能である。満杯時と未セット時に、同じレベルの信号を出力するようにすればよい(図3参照)。図3(a)は、回収容器20がセットされ、廃トナーTが満杯になっている状態を、図3(b)は回収容器が未セットの状態を、図3(c)は回収容器20がセットされ、廃トナーTが回収されていないか、満杯でない状態を示す。また図中23は上述したセンサ、24はフィラーである。
しかしながら、この場合では、満杯を検知しながらも、溢れることの無い廃トナー量分の所定枚数のコピーを取れるような制御(例えば特許文献1のような制御)を行うことができない。回収容器20内に廃トナーTが満杯になった際には、信号のレベルが、回収容器20が未セット状態と同じになるためである(図3(a)、(b)参照)。そして、その後に、回収容器20を取り外してしまうと、この未セット状態を検知することができなくなる。つまり、廃トナーTの満杯を検知した後に、回収容器20を取り外されてしまうと、装置本体は、所定のコピー枚数を取ろうとしてしまうので、廃トナー搬送経路のロックや、廃トナー漏れを起こしてしまう。したがって、廃トナー満杯を検知しながらも所定の枚数を取れるような制御を行うためには、もう1つの検知が必要となる。その、もう1つの検知パターンとして、本発明では周期的にON/OFFを繰返す廃トナー回収容器を用いる。すなわち本発明では、回収容器20の満杯だけを検知するのではなく、満杯に近いが、満杯でない状態をも検知する。以降では、満杯に近い、検知部材で検知する量を「所定量」とする。
本発明では、補助検知機構(例えば補助フィラー)を周期的に動かし、センサを動作させることで、一般的なON/OFFセンサでも図4に示すような3種類の検知パターンを持つことができるようにする。なお補助検知機構にフィラーを用いた場合、その形状や支点の配置により、回収容器の未セット状態、内容量が所定量に達しているかどうかの信号を替えることができる。ここでは、回収容器の状態を
・フォトセンサーがフィラー検知部に遮蔽されている状態・・・出力信号が低い(Low)状態(図5の信号C)
・フォトセンサーがフィラー検知部に遮蔽されていない状態・・・出力信号が高い(High)状態(図5の信号B)
と定義して説明する。なお、信号の状態が入れ替わっても本発明の作用に何ら支障は無い。
出力信号による装置本体側の動作は、図6のフローチャートの通りであり、所定量検知センサで回収容器内容量が所定量になったことを検知しても、所定の枚数のコピーが可能である。すなわち、検知補助部材の動作開始(ステップ1)後に信号変化があったか否かを検知、判断し(ステップ2)、あればコピー動作あるいはその他の画像形成動作を行う(ステップ3)というフローを繰り返し、ステップ2で信号変化が無いと判断した場合には、信号レベルがHighかどうかを判断する(ステップ4)。ここで信号レベルがHighでなければ廃トナー回収ボトル等の回収容器が装着されていないと判断して警告表示を行ってステップ1へ戻り(ステップ5)、信号レベルがHighであればステップ6へ進んで廃トナー回収ボトル内の廃トナーが満杯に近いと判断して警告表示を行ってステップ7へ進み、コピー可能な残り枚数をカウントし、コピー動作を行い(ステップ8)、ピー可能な残り枚数を判断し(ステップ9)、残り枚数がゼロでなければステップ6へ戻り、ステップ6以降を繰り返し、残り枚数がゼロであれば、廃トナー回収ボトル等の回収容器の交換又は清掃をすべき旨の警告表示を行って(ステップ10)、ステップ1へ戻る。
以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。なお以下では先に説明に用いた図に記載された部品、要素、機構等々と同一ないし類似の部品等については同一の符号を付して説明する。
図7は本発明に係る画像形成装置で用いる回収容器内の廃トナー量の検知構成を示す断面図である。図示のように、装置本体に着脱可能な回収容器20を持ち、回収容器20内に蓄積された廃トナーTが、所定量に達したことを検知する検知手段として回収容器の外部にセンサ23をを持ち、このセンサ23に対して、所定量前後で異なる信号をとなるように配置された検知部材としてフィラー24を持ち(図3の例とほぼ同様である。異なる点は後述する。)、さらにフィラー24に対して周期的に信号の変化を与えることができる検知補助部材25を持つ。検知補助部材25は、回収容器20の内壁に設けた支持部26に図中で上下方向へ回動可能に軸支してある略L字形の部材で、一端側はゴムシール22を介して外部のフィラー24と接離可能となっており、他端側にはスリット状の長孔27を備え、長孔27内には均し部材21に設けたリンク用のピン28が係合している。
装置本体内に図示せぬクリーニング装置より回収された未転写トナーは、廃トナー搬送部材により回収容器20に向けて搬送され、廃トナー排出口14より回収容器20内に蓄えられる。このときに、回収容器20内の廃トナーTは、廃トナー排出口14直下付近を頂点とする「山」形状に蓄えられる。したがって、回収容器20の廃トナー排出口14から離れた部分には、廃トナーTを効率よく蓄えることが難しく、容積を有効に利用できないので、回収容器20内部に、廃トナー排出口14直下の山を崩す「均し部材」21を設置することが行われていることは既述の通りである。均し部材21は、例えばスクリュ形状を有しており、回転して回収容器20内で「山」状に堆積した廃トナーTを崩す。
検知補助部材25は、回収容器20内に配置されて上述のように均し部材21と接続されている。接続部分は、いわばリンク機構になっており、均し部材21の回転に伴ってピン28が検知補助部材25の長孔27内を往復運動する桁値となる。往復運動により検知補助部材25の端部が最も回収容器20の外側へ出ようとする部位に近付く位置には、回収容器の内容量が所定量になったことを検知するゴムシール22が取り付けられている。
そして、回収容器20が未セットの場合、信号がHigh状態(図5の状態)のままであるため、回収ボトル20が未セットである。そのため、コピー動作を禁止し、回収容器20をセットして欲しいことをユーザーに指示する旨の表示をする。
また回収容器20の内容量、すなわち廃トナーTの収容量が所定量まで達していない場合、均し部材が図7(a)の状態から図7(c)の状態になることで、検知補助部材25の動作によりゴムシール22を変形させ、このゴムシール22の変形により、フィラー24が動作して、センサ23の信号をLowからHighに変化させる。その後、均し部材21が回転し、図7(a)の状態に戻った際には、フィラー24の自重により、ゴムシール22が回収容器20内部へ押し戻されて、再びセンサ23の信号はLowに戻る。均し部材21の回転は、通常は一定である。その回転と同期して検知補助部材25が動作するために、センサ23の信号は、図5の信号Aの様に周期的にHighからLow、LowからHighと変化することを繰返す。この信号の繰返しがある場合には、回収容器20がセットされ、かつ、廃トナーTを収容できる状態であることを検知できる。
回収容器20の内容量が所定量まで達している場合には、図7(a)の様にゴムシール22の部位に廃トナーTが充填されている状態であり、ゴムシール22には常に回収容器20の外側に向かう力が掛かっており、回収容器20の外側に設置したフィラー24は、センサ23から離れる方向に移動し、信号はLowのまま変化しないため、所定量まで達していると判断し、画像形成装置の操作部などに設ける表示部などへ回収容器20が満杯かそれに近い状態になっている旨を表示し、ユーザーに知らせる。
なお、均し部材21の駆動源21aの故障や、均し部材21そのもののに故障が生じた場合には、「山」形状に積もった廃トナーTを崩すことができないために、廃トナーTが回収容器20の回収口から外部(画像形成装置本体内であることがほとんどである)へ溢れる可能性がある。したがって、均し部材21の故障を検知できることが望ましい。本実施例では、検知補助部材25も動作することができないので、フィラー24は動かない。フィラー24の位置により、回収容器20が無いと判断されるか、所定量蓄えられていると判断される。回収容器20が無いと同じフィラー24の位置で止まっている場合(信号High)には、「回収容器がありません」と警告され、コピー動作を行うことができなくなり、また所定量に達した場合の位置でフィラー24が止まった場合には、コピーは行うことができるが、所定量の枚数をコピーした後に画像形成装置はその動作を停止する。したがって、被害を最小限にとどめることができる。
その他にも、均し部材21が受けている負荷を測定できる。廃トナーの固着などで、均し部材21に大きな負荷がかかった場合には、均し部材21の駆動部21a(例えばモータ)の負荷が大きくなり、モータの場合にはその回転が落ちる。そのために、フィラー24の動作の周期も大きくなる。事前に、均し部材21の負荷と回転数の関係を測定しておくことにより、フィラー24の周期を測定することで、均し部材21に掛かる負荷を予測することができ、均し部材21の破損などを未然に防ぐことができる。
図8は本発明の第2の実施例を示す図である。本実施例の検知補助部材25は、回収容器20内に配置されて均し部材21に取り付けられたカム29などの突起形状部により、動作させる。図示の例ではカム29が当接する検知補助部材25の部分は曲折形状としてあるが、これは接触による摩擦などを考慮したもので、その他の形状であっても良いことはもちろんである。カム29の形状も同様である。
なお検知補助部材25は実施例1の様に均し部材21とは固定されていないので、均し部材21の突起形状部(カム29)に倣い動作させるために、検知補助部材25をバネで付勢したり、検知補助部材25の自重によりカム29に当接する力が掛かるようにする必要がある。
図9、図10は本発明の第3実施例を示す。本実施例では、検知補助部材は回収容器20外に配置する。均し部材21は、回収容器20内に設置されており、切り欠き部分を円周方向を適宜角度にわたって設けたフィラー付きギヤ30により駆動されるようになっている。
すなわち回収容器20側のギヤ30にフィラー形状部31を設ける。フィラー形状部31は、例えば図9のような形状をしており、ギヤ30の回転と共にギヤ30に取り付けられているフィラー形状部31によりセンサ32をON/OFFさせ、センサ32から出力される信号を周期的に変化させる。図中33は回収容器20内の廃トナーが所定量であることを検知する所定量検知部材である。
図10は回収容器20が図示せぬ装置本体などセットされており、かつ回収容器20の内容量、すなわち廃トナーTの収容量が所定量に達している場合である。回収容器20が未セット時には、図3にて表したとおり、センサが遮蔽されていない状態なので、信号はHighのまま変化しない。回収容器20がセットされており、かつ、回収容器内容量が所定量まで達している場合には、図8の様に、所定量を検知する部材が、センサを遮蔽した状態になりつづけるために、信号がLowのまま変化しない。
、回収容器20が装置本体などセットされており、かつ、回収容器20の内容量が所定量まで達してい無い場合には、所定量を検知する所定量検知部材33が、センサ32を遮蔽しない状態にあるので、ギヤ30に取り付けられたフィラーがセンサ32を遮蔽したり、しなかったりを繰返す。つまり、信号の変化を与える。その他の作用、動作については先の実施例と同様につき説明を省略する。
既述のように、均し部材や押込み部材そのものの故障があった場合には、「山」形状に積もったトナーを均すことができないために、廃トナーが回収容器の回収口より溢れる可能性があるのえ3、均し部材の故障を検知でき、均し部材または押込み部材といった、回収容器内 廃トナー搬送部材の折れなどの故障を検知することができるようにすることが望ましい。
図11に示すように、廃トナーTの回収容器20は、4つの廃トナーTの回収口20bを持ち、各色のクリーニング装置からの廃トナーを収容できるが、各色の廃トナーは、均し部材以下である場合には、「山」の様に溜められるが、均し部材21の高さに溜まった際には、均し部材21により崩されて回収容器20内を効率よく使われながら、満杯を確実に検知できるような方向へ移動される。
均し部材21は、図示しない本体に設置したモータから、均し部材駆動部21aに駆動を伝達されて回転する。回収容器20内の均し部材21が回転する位置には、ゴムリングなどのシール手段34が設けてある。このシール手段34によって均し部材21を回転させながら、回収容器20からの廃トナーTの漏れを防ぐことができる。
均し部材20は、図12(a)に示したように、均し部材21の動作により動作する部材(例えばスクリュー35)が取り付けられており、均し部材20が回転しているかどうかを光学式センサなどの動作検知手段36で検知できる。所定量検知部22(実施例1のゴムシール22相当)については、センサ23と、回収容器20に設けた透明窓20aを利用して組み合わせた透過式のものでも良い。また図12(a)では、均し部材21と検知補助部材25を図7で既に述べたようなリンク機構でつないでいる例を示しているが、図13(a)に示すパドル形状部37を均し部材21に取り付けることでも回転を検知できる。回転している場合の出力は、光学式センサー(図示の例では発光部38と受光部39からなる)では遮光と透過を繰返すために、センサの出力信号はHi/Lowの繰返しになる。なおパドル形状部37のパドルの形状は、トナーの攪拌に用いられている公知の形状を種々採用でき、その形状は限定されない。
検知補助部材25の配置は、駆動手段のシール手段34より反対側にあることで、廃トナーTの回収容器20内部での均し部材21の故障を検知できる。また、図14にしめすように、パドル形状部37が回転することで、バネ40その他のバネ性を持った部材によりパドル形状部37側に押し付けられている検知補助手段25が往復運動を行い、ゴムシール22、フィラー24を介して、図13のような光学式センサに対して遮光、透過を繰返す。ここで、ゴムシール22を介した理由は、シール性が良いため好ましい上に、後述する廃トナーの所定量検知も行えるからである。
検知位置は、回収容器20内だけでなく、図15(a)に示すように、回収容器20の外側で均し部材21に駆動手段21aが接続されている端部と反対の端部に設けても良い。さらに、駆動手段21aは、図15(b)に示すように、駆動手段21aの両端に均し部材21を設ける構成でも良い。図15(b)に示す構成の場合、駆動手段21aの右側の異常を検知できる。もちろん、左側だけや左右両側に取り付けても良い。
もし、本実施例などで廃トナーTが溶融・固着してしまい、均し部材21の回転トルクが増大した場合、均し部材21が折れてしまう場合がある(図16参照)。その場合、均し部材21の機能を期待することはできないために、既述のような問題、不具合が生じる恐れがある。このような場合、均し部材21は回転しないので、回転を検知する動作検知手段36も作用を停止している状態であるため、センサー出力はHiまたはLowの一定値となり、故障を検知することができる。
動作検知手段36が、図17の様に、均し部材21の折れる位置と均し部材駆動部21aの間にあるような場合も考えられる。この場合は、動作検知手段36は、折れた均し部材21の上流側にあるので、あたかも正常であるかのように動作する可能性がある。したがって、均し部材21の折れを正確に検知することができない。これを防ぐために、動作検知手段36は均し部材駆動部21aとは反対側の最下流に配置することが好ましい。しかし、配置するスペースが無いなど、駆動部の反対側の最下流に配置することができない場合が多々ある。この不具合を避けるためには、均し部材21に、均し部材21のほかの部分に比べて弱い部分を設けて折れる位置を予定あるいは設定する。すなわち、このことによって、異常時にその弱い部分を壊すことができる。換言すれば折れる位置を決めることができる。均し部材21の動作検知手段36は、例えば図18の様に弱い部分Xより、均し部材駆動部21aからみて駆動の下流側へ配置すればよい。弱い部分の配置は、動作検知手段36の配置に自由度が増すことから、駆動部直後が望ましい。
もちろん、均し部材21に弱い部分を設けると言っても、廃トナーTの溶融・固着が無いような正常な場合に壊れない程度の強度は持っているようにすることが好ましいことはもちろんである。この弱い部分の強度は、廃トナーTの回収容器20は、装置本体に着脱自在であり修理は比較的簡単であるため、装置本体側に設けてあるギヤやモータの最大トルク以下にしておくのが望ましい。そのことで、装置本体側の故障は発生しない。
また前記の弱い部分は、図19に示すようなクビレ21bを設けて断面積の小さな部分(B−B断面)を設けることにより、許容せん断応力を小さくすることで、設けることができる。また、図20のように、2分化した均し部材21を接続部材41を用いて一体化、接続する構造でも良い。接続部材41は、図示しないがクビレを設けて断面積を小さくしても良い。また、圧入にして圧入の耐トルクを均し部材21の許容せん断応力より小さな値にしてもよい。または、接続部材41の材質を均し部材21の材質より弱いものを用いても良い。
均し部材の動作検知部材を、検知補助部材を兼ねるものとすることで、均し部材21の故障検知はもちろんのこと、回収容器20の有り無し検知、満杯検知を1つのセンサで行うことができる。
均し部材20に折れや脱落など異常が発生し、均し部材の動作が行われない場合には、検知補助部材も動作することができないので、フィラー24は動かない。フィラー24の位置により、回収容器20が無いと判断されるか、所定量蓄えられていると判断される。回収容器20が無いと同じフィラー24の位置で止まっている場合(信号High)には、「回収容器がありません」と警告され、コピー動作を行うことができない。また、所定量達した場合の位置でフィラー24が止まった場合には、コピーは行うことができるが、所定量のコピー枚数が過ぎた後停止する。したがって、被害を最小限にとどめることができる。その他にも、均し部材21が受けている負荷を測定できる。廃トナーの固着などで、均し部材21に大きな負荷が掛かった場合には、均し部材21を駆動しているモータの負荷が大きくなり、回転が落ちる。そのために、フィラー24の動作の周期も大きくなる。事前に、均し部材21の負荷と回転数の関係を測定しておくことにより、フィラー24の周期を測定することで、均し部材21に掛かっている負荷を予測することができ、均し部材21の破損などを未然に防ぐことができる。また、もしもの場合の破損時にも破損を検知することができる。
上述した各実施例に用いることができるその他の構成例としては、均し部材は、押込み部材でも良い。この均し部材、押込み部材は、回転運動だけでなく、往復運動するものでも良い。回収容器20内に溜まる廃トナーTを、感光体のクリーニング装置から直接排出されるものだけでなく、中間転写、2次転写の廃トナー、紙紛であっても良い。またカラー機に限らず、本発明はモノクロ構成の機器でも採用できる。また各色や転写の廃トナー・紙紛をまとめてくるような構成でも良い。
さらに、均し部材については、じょうじゅつのようなスクリューや、パドル形状でも良いが、アジテータでも良い。また、均し部材の動作は、往復運動でも良い。均し部材でなく、容器内に廃トナーを押込む、押込み部材でも良いことは既述の通りである。
所定量検知部材について透明窓を利用した透過式のものを図示したが、フィラーで廃トナー量を検知するものでも良い。また均し部材の駆動の伝達方法について、図示の実施例ではギヤを用いているが、その他の伝達構造を用いても良いことは当然である。また本装置で使用するセンサについてはプッシュスイッチ、フォトインタラプタなどを用い得る。
以上の構成・機構・制御を用いることにより、廃トナー回収容器のセット検知センサと所定量(ニア満杯や満杯)を検知するセンサを共通にすることができるために、省資源化、省スペース化を行うことができる。
本発明の実施対象となる画像形成装置の一例を示す概略断面図 複数のプロセスカートリッジを水平に配設した画像形成装置の一例の要部を示す概略断面図 補助検知手段を持たずに、満杯検知とセット検知を共通にした例の断面図 3種類の検知パターンを示す図 フォトセンサーの3種類の信号を示す図 出力信号による装置本体側の動作のフローチャートを示す図 本発明に係る画像形成装置で用いる回収容器内の廃トナー量の検知構成を示す断面図 本発明の第2の実施例を示す図 本発明の第3実施例を示す図 本発明の第3実施例を示す図 本発明の第4実施例を示す図 本発明の第4実施例の回収容器の詳細構造を示す図 本発明の第4実施例でパドル形状部を均し部材に取り付けることで回転を検知する例を示す図 本発明の第4実施例でパドル形状部を均し部材に取り付けることで回転を検知する他の例を示す図 本発明の第4実施例で回収容器の外側で均し部材に駆動手段が接続されている例を示す図 均し部材が折れてしまう場合の例を示す図 均し部材が折れてしまう場合の他の例を示す図 均し部材のほかの部分に比べて弱い部分を設けて折れる位置を予定あるいは設定する例を示す図 均し部材のほかの部分に比べて弱い部分を設けて折れる位置を予定あるいは設定する他の例を示す図 均し部材のほかの部分に比べて弱い部分を設けて折れる位置を予定あるいは設定するさらに他の例を示す図
符号の説明
A:カラー画像形成装置
S:転写紙
T:廃トナー
X:均し部材の弱い部分
1:中間転写ベルト
2:トナーボトル
3:画像形成装置本体
4:給紙コロ
5:レジストローラ
6:2次転写ローラ
7:定着ユニット
8:排紙ローラ
9:書き込みユニット
10a〜10d:感光体ドラム
11a〜11d:プロセスカートリッジ
12:クリーニング手段
13:転写ローラ
14:廃トナー排出口
15a〜15d:帯電手段
16a〜16d:現像装置
14a〜14d:クリーニングユニット
20:回収容器
20a:透明窓
20b:廃トナーTの回収口
21:均し部材
21a:均し部材の駆動部
21b:均し部材のクビレ
22:ゴムシール(所定量測定部材)
23:センサ
24:フィラー
25:検知補助部材
26:支持部
27:長孔
28:リンク用のピン
29:カム
30:フィラー付きギヤ
30:ギヤ
32:センサ
33:所定量検知部材
34:シール手段
35:スクリュー
36:動作検知手段
37:パドル形状部
38:光学式センサーの発光部
39:受光部
40:バネ
41:接続部材

Claims (16)

  1. 作像プロセスにて発生した廃トナーを収容する装置本体または画像形成ユニットに着脱可能な廃トナー収容部と、
    前記装置本体または前記画像形成ユニットに設置され、前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段に対して、所定量前後で異なる信号となるように配置された検知部材とを有し、
    前記廃トナー収容部の有無を検知する手段と、前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量に達しているか否かを検知する検知手段とを共通にして備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 作像プロセスにて発生した廃トナーを収容する装置本体または画像形成ユニットに着脱可能な廃トナー収容部と、
    前記装置本体または前記画像形成ユニットに設置され、前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する検知手段と、
    前記検知手段に対して、所定量前後で異なる信号となるように配置された検知部材とを有し、
    さらに、前記検知手段に周期的に信号の変化を与える検知補助部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2の画像形成装置において、前記検知補助部材の動作により、前記装置本体に対する前記廃トナー収容部の有無の検知と、前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量に達しているか否かを検知を1つのセンサで行い得る制御手段であって、
    該制御手段は、
    前記廃トナー収容部が前記装置本体に対してセットされていない状態で第1の信号を出力し、
    前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量になった状態で第2の信号を出力し、
    前記廃トナー収容部が前記装置本体にセットされており、前記廃トナー収容部内の廃トナー収容量が所定量に達していない状態で第3の信号を出力する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3の画像形成装置において、前記第3の信号がハイ/ローを周期的に繰返す信号であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2から4のいずれかの画像形成装置において、前記廃トナー収容部内に、該廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーを均すまたは押込むための回動部材を配し、該回動部材による前記廃トナーの均しまたは押込みにより前記検知補助部材を動かすことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5の画像形成装置において、前記検知補助部材を前記廃トナー収容部内に配置するとともに前記回動部材に回転自在に保持し、かつ前記装置本体または前記廃トナー収容部に対して回転自在に保持し、
    前記検知補助部材を前記回動部材の回転と連動して動作させ、
    前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する前記検知手段の信号を変化させ得ることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5の画像形成装置において、前記検知補助部材を前記廃トナー収容部内に配置するとともに該検知補助部材を前記廃トナー収容部に対して回転自在に保持し、かつ前記回動部材に突起形状部を設け、該回動部材の回転に伴って前記検知補助部材を動作させ、
    前記検知補助部材は、前記回動部材の回転と連動し、該回動部材の前記突起形状部により往復運動させられ、前記廃トナー収容部内に蓄積された廃トナーが所定量に達したことを検知する検知手段の信号を変化させ得ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5の画像形成装置において、前記検知補助部材を前記廃トナー収容部の外部に配置してなることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項2から8のいずれかの画像形成装置において、前記検知補助部材を備える廃トナー収容部が、少なくともクリーニング装置と、像担持体と、回収容器とを一体にしたプロセスカードリッジをなすことを特徴とする画像形成装置。
  10. 装置本体に対して着脱可能な廃トナー回収容器、該廃トナー回収容器内に配置され廃トナーの均しまたは押込みを行う均し部材、該均し部材の動作に伴い動作する検知補助部材、前記均し部材または前記検知補助部材の動作を検知可能な検知手段、前記均し部材を駆動する駆動手段、該駆動手段と前記廃トナー回収容器の間に配置されるシール手段を備え、前記検知手段を、前記シール手段に対し前記駆動手段の反対側に配置してなることを特徴とする画像形成装置。
  11. 装置本体に対して着脱可能な廃トナー回収容器、該廃トナー回収容器内に配置され廃トナーの均しまたは押込みを行う均し部材、該均し部材の動作に伴い動作する検知補助部材、前記均し部材または前記検知補助部材の動作を検知可能な検知手段、前記均し部材を駆動する駆動手段を備え、前記検知手段は、前記廃トナー回収容器の所定量検知、前記装置本体に対する前記廃トナー回収容器の装着の有無検知のいずれかまたは両方を行えることを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項10または11の画像形成装置において、前記均し部材がパドル形状を有し、前記廃トナー回収容器に前記パドル形状の均し部材の動作を検知できる位置に透明窓を設け、該透明窓に対応する位置に前記検知手段を配置することを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項10から12のいずれかの画像形成装置において、前記均し部材が、前記駆動手段と前記検知手段の間に、該均し部材の他の部分と比較して強度の弱い部分を設けることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13の画像形成装置において、前記他の部分に比較して強度の弱い部分は、前記他の部分より断面積が小さいことを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項13の画像形成装置において、前記他の部分に比較して強度の弱い部分は、前記他の部と別部材で形成してあることを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項10から15のいずれかの画像形成装置において、前記廃トナー収容部が、少なくともクリーニング装置と、像担持体と、回収容器とを一体にしたプロセスカードリッジをなすことを特徴とする画像形成装置。
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