JP2009063520A - 電子地図表示装置および電子地図表示方法、並びに電子地図表示プログラムを記憶した媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地図画像に重畳表示された複数の地域名称のうちのひとつが選択されると、選択された地域名称に設定された範囲の地図画像を表示する地図表示装置において、地域名称を含む名称を有するランドマークの分布に基づいて地域名称に設定される地図の範囲を決定し、地域名称に設定された地図の範囲同士を比較して、地域名称の各々について他の地域名称との間に包含関係が成立するか否かを判断し、判断結果に基づいて地域名称を階層分けし、地図画像を、地図画像上で選択された地域名称に設定された範囲の地図画像に切り替えて表示する際に、選択された地域名称との間に包含関係が成立した名称を、切り替え後の地図画像上に重畳表示するようにして、地域名称から想起される地図範囲と地域名称に設定された地図範囲とがより整合するようにした。
【選択図】図1
Description
特許文献1に開示された従来の電子地図表示装置は、画面上に地名などの地域名称を複数重畳表示し、重畳表示された地域名称の中からひとつの地域名称が選択されると、選択された地域名称に設定された範囲の地図を、画面上で最大になるような縮尺にて拡大表示する。そして、拡大表示された地図に地域名称をさらに重畳表示し、表示された地域名称の中から1つの地域名称が選択されると、選択された地域名称に設定された範囲の地図を拡大表示する。
この電子地図表示装置は、地域名称の選択と、選択した地域名称に設定された領域の地図の拡大表示とを繰り返すことで、ユーザが目的とする地域の詳細地図を画面上に容易に表示できるようにして、ユーザの利便性の向上を図っている。
たとえば、ユーザが地域名称「横浜」を選択した場合に、次に表示される拡大地図画面上で、行政区画で定められている地図区分に従って横浜市全域の地図を表示してしまい、ユーザが地域名称「横浜」から想起していた範囲の地図、たとえば横浜駅の周辺の地図と異なる地図が表示されることが起こり得る。
この場合、表示される地図が想起していた範囲の地図と異なるため、ユーザは、たとえば目的地の設定などの目的とする操作をスムーズに行うことができなくなってしまう可能性がある。
そして、地図画像に重畳表示された複数の地域名称のうちのひとつが選択されて、地図画像が、選択された名称に設定された範囲の地図画像に切り替えられると、選択された名称との間に包含関係が成立した名称が切り替え後の地図画像上に重畳表示される。
ここで、重畳表示される名称として地域の通称名称を採用し、名称に設定される地図上の範囲を、通称名称を含むランドマークの分布に基づいて決定しているので、通称名称に設定される地図の範囲は、通称名称の使用実態を反映した地図範囲となる。
よって、地図画像上に重畳表示した地域名称が選択され、地図画像が、選択された地域名称に設定された範囲の地図画像に切り替えられると、切り替え後の地図画像に表示される地図範囲は、地域名称から想起される地図範囲と、ほぼ合致する地図となる。
図1は、実施例に係る電子地図表示装置の構成を示すブロック図である。
電子地図表示装置は、タッチパネル10と、表示領域決定部20と、地図画像生成部30と、ディスプレイ40と、包含関係判定部50と、地域名称階層化部60と、地図データ記憶部70とを備える。
タッチパネル10は、ディスプレイ40上の地図画像に重畳表示した地域名称やアイコンなどの選択を検知し、選択されたアイコンに割り当てられた処理の実行を指示する。たとえば、地図画像に重畳表示された地域名称が選択された場合には、選択された地域名称に設定されている範囲の地図の拡大表示を指示入力する。
また、地図画像に重畳表示された地図の拡大、縮小を示すアイコンが選択されると、ディスプレイ40に表示する地図の拡大、縮小を指示入力する。
さらに、地図画像に重畳表示された矢印アイコンが選択されると、選択された矢印アイコンの矢印が示す方向の地図がディスプレイ40に表示されるように、地図の表示位置の変更を指示入力する。
たとえば、ユーザが、地図画像上に重畳表示された複数の地域名称の中から1つの地域名称を選択することにより、選択した地域名称に設定された範囲の地図の拡大表示が指示入力されている場合、選択した地域名称に設定された地図範囲がディスプレイ40の全体に拡大表示されるように、地図の表示位置、表示範囲、そして縮尺などを決定する。
また、地図の表示位置の変更、たとえば水平移動が要求されている場合には、水平移動後の地図の表示位置と表示範囲を決定し、地図の縮尺の変更が要求されている場合には、変更後の縮尺と表示範囲を決定する。
ディスプレイ40はCRTや液晶モニタなどである。
地域名称階層化部60は、包含関係判定部50による包含関係の判定結果に基づいて、地域名称の階層分けを行う。
地図データとは、地図画像に重畳表示される地域名称、当該地域名称の範囲として地図上のどの範囲が設定されているのかを示す対応マップ、地域名称がどの階層に登録されているのかを記録する階層マップ、地図画像データの生成に必要な道路データや背景データ、そしてランドマークデータを意味する。
ランドマークデータは、地域名称に対して設定される地図範囲の決定に際して必要とされるデータであり、道路に設置された方面案内標識や建物などのランドマークの位置や内容を示すデータである。
対応マップでは、地図データ記憶部70に記憶された地域名称の各々について、地域名称に地図上のどの範囲が設定されているのかが規定されている。
そして、地域名称に設定される地図上の所定範囲を、既存の行政区域に従った範囲ではなく、通称名称から一般に想起される地図上の範囲としている。
したがって、たとえば地域名称「鎌倉」の場合、鎌倉市という既存の行政区域により規定される鎌倉市全域の地図範囲ではなく、「鎌倉」という地域の通称名称から一般に想起される地図上の所定範囲が、地域名称「鎌倉」に設定される地図範囲となるようにしている。
このようにすることで、既存の行政区域の区分に従った地図では対応できない地域の通称名称、たとえば「湘南」などを扱えるようにしている。
また、地域名称からユーザが想起する地図の範囲と、地図画像上に重畳表示した地域名称が選択された際に表示される地図の範囲とが、大きく異ならないようにして、ユーザが表示された地図に感じる違和感を緩和するようにしている。
本実施例では、道路に設置されている方面案内標識や地域名称を含む名称が付された建物のような、地域名称を含むランドマークの分布に基づいて、地域名称に設定される地図範囲を決定する。
図2を参照して、たとえば図示しない国道1号線を通って、小田原から、平塚、藤沢を経て、横浜に向かう場合、自車両が地域名称「平塚」で表される領域に入るまでは、方向案内標識に「平塚」が表示される。
そして、地域名称「平塚」で表される領域に入ると、道路の進行方向に存在する次の地域名称である「藤沢」が表示され、地域名称「藤沢」で表される領域に入ると、道路の進行方向に存在する次の地域名称である「横浜」が表示されるようになる。
同様のことは図示しない国道246号線を通って、厚木から横浜に向けて走行する場合にも、図示しない国道1号線を通って川崎から横浜に向けて走行する場合にもいえる。
よって、たとえば地域名称「横浜」の範囲を決定する場合、道路上に設置された方面案内標識のデータを参照して、方面案内標識の方面名称に表示されていた地域名称「横浜」が表示されなくなる境界点を求め、求めた境界点を繋ぐことで、地域名称「横浜」の範囲を示す領域を決定できる。
このような処理を総ての地域名称について行うことで、地域名称の範囲を示す領域を設定することができる。
なお、本実施例では、図2に示すような地域名称の範囲を示す楕円形の領域を境界点から求め、地図範囲としている。
地図データには、マンションや、公共施設、駅名などの位置が、その名称と共に記憶されている。たとえば、地域名称「横浜」を含む公共施設の場合、「横浜駅」、「横浜公園」などがあり、このほかにも「横浜」という地域名称を含むマンションや商業ビルなどのデータが多数記憶されている。
同様にして、「鎌倉」、「湘南」などの他の地域名称についても、地域名称を含む建物の分布範囲に基づいて範囲を設定できる。
ここで、地域名称「湘南」は、行政区画上存在しない地域名称であり、その範囲の設定が困難な地域名称であるが、地域名称を含む名称が付された建物の分布範囲に基づく方法を採用すると、容易に地域名称「湘南」の地図範囲を設定できる。
図3は、地域名称の階層分け処理を説明するフローチャートである。
なお、このフローチャートでは、神奈川県の広域地図に含まれる地域名称の階層分けを例に挙げて説明する。
ステップ103において、包含関係判定部50は、取得した地域名称の各々について、他の地域名称との間に包含関係成立するか否か、すなわち、他の地域名称に包含される地域名称が存在するか否かを確認する。
この図においては、ある地域名称の地図範囲Aと、他の地域名称の地図範囲Bとが互いに重なっている場合に、地図範囲の重なる部分Cの面積が地図範囲Aの面積に占める割合(r1)を横軸に、地図範囲の重なる部分Cの面積が地図範囲Bの面積に占める割合(r2)を縦軸に設定して、2つの地域名称間で包含関係が成立する場合における割合r1、r2との関係が図示されている。
そして、割合r1とr2のうちの一方が第1の閾値(80%)以上であり、他方が第2の閾値(40%)未満である場合には、両地域名称間に包含関係が成立すると判定し、地図範囲の重なる部分Cの占める割合が第1の閾値以上である地域名称が、地図範囲の重なる部分Cの占める割合が第2の閾値未満である地域名称に包含されると判定する。
図4の場合、右上及び左下の太線で囲った部分の関係が成立する場合に、包含関係があると判定される。
よって、図5の(b)に示すように、包含関係判定部50は、符号Cで示す重複領域の面積が、地域名称「横浜」の地図範囲Aの面積に占める割合(r1)と、地域名称「長津田」の地図範囲Bの面積に占める割合(r2)とを、それぞれ求める。
従って、図4の左下の太線で囲った部分の関係が成立するので、包含関係判定部50は、地域名称「長津田」と地域名称「横浜」との間には包含関係が成立し、地域名称「長津田」は地域名称「横浜」に包含される地域名称であると判定する。
その結果、他の地域名称との間で包含関係が成立しない地域名称(他の地域名称に包含されない地域名称)のみが残り、識別子kにより特定される階層に登録される。
上記したステップ103〜ステップ104の処理の繰り返しにより、神奈川県の広域地図に含まれる地域名称の中から、点線で示す楕円領域に対応する地域名称は削除され、実線で示した楕円領域に対応する地域名称のみがメモリに残る。
したがって、図中実線で示す他の楕円領域に対応する地域名称、すなわち図2に示す地域名称のみがメモリに残り、「階層1」に登録される。
よって、広域地図に表示された地域名称「三崎」を選択するワンステップの処理だけで、地域名称「三崎」設定された地図範囲を表示させることができる。
そのため、地域名称「三崎」のように狭い面積の範囲が設定された地域名称は、下位の階層に登録されてしまうので、ユーザは、地図の表示範囲が狭い詳細地図において地域名称「三崎」を探すことになり、地域名称「三崎」の検索を容易に行えないことがある。
しかし、地域名称階層化部60は、地域名称に設定された地図範囲の包含関係に基づいて階層を決定するので、このような問題を生ずることがない。
たとえば、階層1への登録が完了した時点であれば、階層1に含まれる地域名称を検索していた際にメモリ上から除外された地域名称が、階層の登録が完了していない地域名称となる。
そして、ステップ108において、包含関係判定部50は、識別子kをインクリメントする。たとえば、インクリメント前の識別子が「1」である場合、登録先の階層が「階層2」であることを意味する識別子「2」が設定される。
そして、階層登録が完了していない地域名称が存在しなくなるまで、階層の登録が完了していない地域名称のメモリへの保持(ステップ107)と、識別子のインクリメント(ステップ108)と、他の地域名称に包含される地域名称の除外(ステップ103、ステップ104)の処理が繰り返される。
この図において、実線で示す楕円領域は「階層2」に属する地域名称を、点線で示す楕円領域は「階層3」に属する地域名称を、それぞれ示している。
図7は、図6から「階層2」に登録された地域名称を除外した残りの地域名称を、地図画像に重畳表示した図である。
また、識別子「3」が設定された際の上記したステップ103〜ステップ105の処理により、図7に示すような、「市ヶ尾」、「中山」、「瀬谷」などの地域名称が、階層3に登録される。
図8は、電子地図表示装置の動作を説明するフローチャートである。
ここで、神奈川県の広域地図に含まれる複数の地域名称を、地図画像に重畳表示させ、重畳表示された複数の地域名称の中からユーザが選択した1つの地域名称に設定された範囲の地図画像を拡大表示する場合を例に挙げて説明する。
図9は、図8のフローチャートに記載された処理を行う場合に、ディスプレイ40上に表示される地図画像の変遷を説明する図である。
ここでは、地図画像で示された領域内に含まれる地域名称のうち、階層1に登録された地域名称のみが、地図画像上に重畳表示されている。
これにより、選択された地域名称に属する範囲の地図画像が、決定された表示位置及び縮尺でディスプレイ40に表示される。
そして、ディスプレイ40に表示される地図範囲が、(b)に示す地域名称「横浜」に属する範囲の拡大地図に切り替えられる。
この際、地域名称「横浜」は、「階層1」に登録されている地域名称であるので、「階層1」よりも下位の階層に登録された地域名称が、(b)において表示される。なお、この図においては「階層2」に登録された地域名称のみが表示されている。
ステップ205において終了が指示されている場合、処理を終了する。
ステップ205において終了が指示されていない場合、ステップ202の処理に移行する。
したがって、図9の(b)に示す地図画像上で、新たな地域名称が選択されると、上記したステップ202〜ステップ204の処理が行われて、新たに選択された地域名称に設定された範囲の地図画像が、ディスプレイ40に表示されることになる。
ステップ206において地図の表示位置の変更が指示されている場合、ステップ107において、表示領域決定部20は、変更後の表示位置を決定する。
これにより、前記したステップ204及びステップ205の処理が行われ、変更後の表示位置で地図画像がディスプレイ40に表示される。
ステップ208において地図の縮尺の変更が指示されている場合、ステップ209において、表示領域決定部20は、変更後の縮尺を決定する。
これにより、前記したステップ204及びステップ205の処理が行われ、変更後の縮尺で地図画像がディスプレイ40に表示される。
これにより、地域名称に設定される地図上の範囲は、地域名称の使用実態を反映した地図範囲となり、行政区分に基づいて決定される従来の地図範囲よりも、地域名称から想起される地図範囲と整合するようになる。
よって、地図画像上に重畳表示した地域名称が選択され、地図画像が、選択された地域名称に設定された範囲の地図画像に切り替えられると、切り替え後の地図画像に表示される地図範囲は、地域名称から想起される地図範囲とより合致する地図となる。
また、地域の通称名称を地域名称として採用したので、便宜的に定められたものとは異なる、ユーザにとって親和性の高い慣用的な名称(地域名称)をもって、地図を操作・閲覧できる
さらに、切り替え後の地図画像に重畳表示される地域名称に設定されている地図範囲は、切り替え前の地図画像上で選択された地域名称に設定されている地図範囲に包含されているので、地図画像上に表示された地域名称を順次選択するだけで、広域地図から詳細地図へと順番に切り替えられる。
よって、ある地域名称に着目して、表示された地図の範囲内をさらに詳しく調べるというような作業が自然な手順で行えるようになる。
これにより、地図画像上に同時に表示される地域名称は、同一の階層に登録された地域名称のみとなり、地図画像上に表示されている地名を順次指定していくだけで、広域地図から詳細地図へと地図画像を順次切り替えることができる。よって、地図画像の縮尺変更の規則性が保証され、秩序の欠落から起こるユーザの混乱を回避できる。
また、地図画像に重畳表示した地域名称の選択により地図を切り替えて表示する際の切り替え方向は、常に地図を拡大する方向となり、拡大と縮小とが混在しないので、地図画像の切り替え挙動はユーザにとって判りやすい挙動となる。よって、ユーザが使いやすい電子地図表示装置となる。
これにより、曖昧に定められ、クリスプ性の保証されない領域間に対しても、合理的かつ客観的な基準により、包含関係に準ずる関係を定義できる。
上記実施例では、地図画像上に地域名称のみが表示される場合を例に挙げて、電子地図表示装置の動作を説明したが、地域名称が、地域名称に設定された地図範囲と共に地図上に重畳表示されるようにしても良い。
たとえば、図6に示すように、各地域名称に設定されている地図範囲が実線などで囲まれて、例えば楕円の領域として表記されるようにすると、地域名称に対して地図上のどの範囲が設定されているのかを、視覚的に捉えることができる。
この場合、ユーザが地域名称を想起できない場合であっても、地図画像に表示された地図範囲を参考にして、目的とする地域の詳細地図まで辿り着くことが可能となる。
この場合、下位の階層に登録されている名称の地図範囲は、上位の階層に登録されている名称の地図範囲よりも濃い色で塗りつぶされて、たとえば階層1に登録された地域名称は水色、階層2に登録された地域名称は紺色というようにすることで、地域名称がどの階層に属する地域名称であるのかを容易に把握できるようになる。
この場合も、表示された地域名称がどの階層に属する地域名称であるのかを容易に把握できるようになる。
しかし、地域名称の階層分けを事前に実行して階層マップを作成し、作成した階層マップを地図データの一部に予め組み込んでおく構成としても良い。
この場合、階層マップを作成に要する時間の分だけ、電子地図表示装置の処理時間を短縮できる。
前記した実施例にかかる電子地図表示装置では、地図画像に重畳表示した地域名称が選択されると、選択された地域名称に設定した地図範囲を拡大表示させる処理を行う構成を有していた。
しかし、選択した地域名称の位置を地図の中心に据えて、地図の縮尺を変更せずに、地図を平行移動させて表示したいというニーズも存在する。
よって、地域名称が選択された場合に、選択した地域名称に設定された範囲の地図を拡大表示するのか、それとも、選択した地域名称が地図画像の中心に位置するように地図を平行移動させるのかを、区別して処理を行うようにしても良い。
なお、図11に示すフローチャートにおける処理のうち、ステップ301の処理、ステップ306及びステップ307の処理、そしてステップ308及びステップ309の処理は、ぞれぞれ、図8に示すフローチャートのステップ201の処理、ステップ204及びステップ205の処理、そしてステップ208及びステップ209の処理と同じである。
よって、以下の説明においては、図8に示すフローチャートの処理と異なる処理を行う部分のみを説明する。
地域名称がタブルタッチされて、ステップ303において地図の拡大表示が指示されている場合、ステップ304において、表示領域決定部20は、選択された地域名称に設定された範囲の地図がディスプレイ40のほぼ全面に拡大表示されるような表示位置及び縮尺を決定する。
一方、地域名称がシングルタッチされて、地図の拡大表示が指示されていない場合、ステップ305において、表示領域決定部20は、選択した地域名称の位置を地図の中心に据えて表示する地図の表示位置を決定する。
ここで、音声入力装置を採用する場合、「横浜を拡大」と発話した場合は地図の拡大表示を、「横浜に移動」と発話した場合には平行移動を、それぞれ指示するように設定しておくことで、選択された地域名称の属する地図の拡大表示が指示されているか否かの判断が可能となる。
しかし、本発明は、コンピュータに上記した電子地図表示装置の機能を実行させる電子地図表示プログラムや、このプログラムを記憶した媒体としても、具現化可能である。
20 表示領域決定部
30 地図画像生成部
40 表示部
50 包含関係判定部
60 地域名称階層化部
60 名称階層化部
70 地図データ記憶部
Claims (7)
- 地図画像に重畳表示した複数の名称のうちのひとつが選択された場合に、前記地図画像を、選択された名称に設定されている範囲の地図画像に切り替えて表示する電子地図表示装置において、
前記複数の名称の各々について、名称に設定されている範囲を他の名称に設定されている範囲と比較して、他の名称との間に包含関係が成立するか否かを判定する包含関係判定部と、
他の名称との間に包含関係が成立しない名称を最上位の階層に登録すると共に、他の名称との間に包含関係が成立する名称を、当該名称との間に包含関係が成立した名称が登録された階層の下位の階層に登録して、前記複数の名称を階層分けする名称階層化部と、
前記地図画像に重畳表示した複数の名称のうちのひとつが選択されて、前記地図画像が、地図画像上で選択された名称に設定されている範囲の地図画像に切り替えられると、前記選択された名称との間に包含関係が成立した名称を、切り替え後の地図画像上に重畳表示した地図画像を生成する地図画像生成部とを備え、
前記名称として地域の通称名称を採用し、前記名称に設定されている範囲を、前記通称名称を含むランドマークの分布に基づいて決定した
ことを特徴とする電子地図表示装置。 - 前記地図画像生成部は、
前記地図画像上に重畳表示する前記複数の名称を、同一の階層に登録された名称のみに限定すると共に、
前記地図画像が、地図画像上で選択された名称に設定されている範囲の地図画像に切り替えられると、前記選択された名称が登録されている階層の下位の階層に登録されている名称のみを、切り替え後の地図画像上に重畳表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子地図表示装置。 - 前記包含関係判断部は、
名称に設定されている範囲が他の名称に設定されている範囲と重なる場合、重なる部分がこれら2つの名称の各々に設定されている範囲に占める割合をそれぞれ求め、
前記重なる部分の一方の名称に設定されている範囲に占める割合が、第1の閾値よりも大きく、前記重なる部分の他方の名称に設定されている範囲に占める割合が、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値よりも小さい場合、前記一方の名称と前記他方の名称との間に包含関係が成立すると判断する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子地図表示装置。 - 前記地図画像上では、前記名称に設定されている範囲が、前記名称が登録されている階層に応じて決まる色で塗りつぶされている
ことを特徴とする請求項1に記載の電子地図表示装置。 - 下位の階層に登録されている名称に設定されている範囲は、上位の階層に登録されている名称に設定されている範囲よりも、濃い色で塗りつぶされている
ことを特徴とする請求項4に記載の電子地図表示装置。 - 地図画像に重畳表示した複数の名称のうちのひとつが選択された場合に、前記地図画像を、選択された名称に設定されている範囲の地図画像に切り替えて表示する電子地図表示方法であって、
前記名称に設定されている範囲を、前記名称として採用した地域の通称名称を含むランドマークの分布に基づいて決定し、
地図画像に重畳表示される複数の名称の各々について、名称に設定されている範囲を他の名称に設定されている範囲と比較して、他の名称との間に包含関係が成立するか否かを判定し、
他の名称との間に包含関係が成立しない名称を最上位の階層に登録すると共に、他の名称との間に包含関係が成立する名称を、当該名称との間に包含関係が成立した名称が登録された階層の下位の階層に登録して、前記複数の名称を階層分けし、
前記地図画像に重畳表示した複数の名称のうちのひとつが選択され、選択された名称に設定されている範囲の地図画像への切り替えが指示された場合に、選択された名称との間に包含関係が成立した名称を、切り替え後の地図画像上に重畳表示する地図画像を生成し、
生成した地図画像を表示部に表示させる
ことを特徴とする電子地図表示方法。 - 地図画像に重畳表示される名称に設定される地図上の範囲を、前記名称として採用した地域の通称名称を含むランドマークの分布に基づいて決定し、
地図画像に重畳表示される名称の各々について、名称に設定されている範囲を他の名称に設定されている範囲と比較して、他の名称との間に包含関係が成立するか否かを判定し、
他の名称との間に包含関係が成立しない名称を最上位の階層に登録すると共に、他の名称との間に包含関係が成立する名称を、当該名称との間に包含関係が成立した名称が登録された階層の下位の階層に登録して、前記複数の名称を階層分けし、
前記地図画像に重畳表示した複数の名称のうちのひとつが選択され、選択された名称に設定されている範囲の地図画像への切り替えが指示された場合に、選択された名称との間に包含関係が成立した名称を、切り替え後の地図画像上に重畳表示する地図画像を生成する電子地図表示プログラムを記憶した媒体。
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JP4983496B2 (ja) | 2012-07-25 |
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