JP2009063190A - 熱媒供給システムおよび熱媒供給システムの改修方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】温度制御された熱媒を、熱負荷との間で還流させながら供給する熱媒供給システム1を、熱負荷より還流した熱媒を分配する第一ヘッダ装置51と、第一ヘッダ装置51によって分配された熱媒の温度を制御する温度制御部10、20、30と、温度制御部10、20、30によって温度制御された熱媒を合流させる第二ヘッダ装置61および第三ヘッダ装置62と、第二ヘッダ装置61および第三ヘッダ装置62において合流した熱媒を熱負荷へ供給するための供給配管60と、を備え、温度制御部10、20、30は、夫々異なる温度制御方式を用いて熱媒の温度を制御することとした。
【選択図】図2
Description
前記熱負荷へ供給するための供給部と、を備え、前記複数の温度制御部は、夫々異なる温度制御方式を用いて前記熱媒の温度を制御する、熱媒供給システムである。
記供給部と前記温度制御部との間に、閉状態の弁付き枝管を用いて前記合流部を接続するステップと、前記分配部および合流部の接続後に、前記分配部および合流部を接続する前記枝管の弁を開弁することで、前記還流部から前記温度制御部への熱媒の流れ、および前記温度制御部から前記供給部への熱媒の流れを開始させるステップと、を備える、熱媒供給システムの改修方法である。
図1は、本実施形態における、改修対象の既設熱媒供給システム1bの概略構成を示す図である。図1に示す既設熱媒供給システム1bは、冷却塔11からの冷却水を用いた冷凍機12による温度制御と冷却塔11によるフリークーリングとを切替可能な切替式温度制御部10、および冷却塔21、31からの冷却水を用いた冷凍機22、32bによる温度制御を行う冷凍機式温度制御部20、30bを有する。なお、図中では夫々の温度制御部について冷凍機と冷却塔との組み合わせが一組ずつ示されているが、各温度制御部は、冷凍機と冷却塔との組み合わせを二組以上有してもよい。
図2は、本実施形態に係る熱媒供給システム1の概略構成を示す図である。図2に示す熱媒供給システム1は、図1に示した既設熱媒供給システム1bを改修したものであり、切替式温度制御部10、冷凍機式温度制御部20、および蓄熱式温度制御部30を備える。なお、図2において図1と同一の符号が付された構成は、改修前の既設熱媒供給システム1bと共通する構成である。
と冷却塔によるフリークーリングとを切替可能な温度制御部であり、冷凍機式温度制御部20は、冷却塔21との間で循環する冷却水を排熱の放熱のために用いた冷凍機22による温度制御を行う温度制御部である。なお、冷却塔21は、冷却塔11と異なり、熱負荷に対して冷熱を供給する管路を備えない。また、蓄熱式温度制御部30は、冷却塔31と冷凍機32を用いて氷蓄熱槽33に蓄熱を行い(蓄熱運転)、氷蓄熱槽33から取水した冷水と熱媒とを熱交換器34で熱交換する(放熱運転)温度制御部であり、本実施形態では、冷凍機32として製氷用のブライン冷凍機32を採用している。なお、各温度制御部は、冷凍機と冷却塔との組み合わせを二組以上有してもよい。二組以上の冷凍機と冷却塔との組み合わせを有することで、各温度制御部は、冷凍機または冷却塔の稼動台数を制御することによって、温度制御部の能力を制御することが出来る。
荷との間で熱媒を循環させる流路は、熱媒を大気と直接接触させない管路となる。なお、本実施形態において、蓄熱方式としてはソリッド式氷蓄熱が採用されているが、シャーベット状の氷によるリキッド式や、潜熱蓄熱材を用いる方式あるいは水蓄熱方式が採用されてもよい。熱交換器についても、本実施形態ではプレート式のものが採用されているが、任意の種類のものが採用されてよい。
次に、本実施形態に係る熱媒供給システム1の運転について説明する。なお、本施設では前述のように24時間運転系統を有し、施設全体の所要冷熱量は、夏季で概ね昼に13.2MJ程度、夜に8.8MJ程度であり、冬季で概ね昼に9MJ程度、夜に7MJ程度である。そして、フリークーリング開始の外気湿球温度は摂氏4度、停止の外気湿球温度は摂氏7.2度に設定される。
ら冷熱をくみ上げるとともにフリークーリング運転が開始され、還り熱媒は冷凍機12を迂回して冷却塔11で冷却され合流して負荷側に送られる。具体的には、冷凍機12の上流の弁を閉止し、冷却塔11の散水管に連通する弁を開放し、且つ冷却水ポンプ54を停止してポンプ周りの弁54を閉止する。そして、冷却塔11の下部水槽とヘッダ61とを連通するバイパス管の弁を開放する。
された冷却水と混合することで、冷却水の温度を目標温度へ制御する。
次に、改修手順について説明する。図3は、図1の関係部位を模式的に示したものであり、本実施形態における改修前のシステムの概略を示す図である。図3、図5および図6には、図1の既設熱媒供給システム1bの構成のうち、改修において直接の変更や作業の対象とならない構成を省略したシステムの概略を示す。なお、図1および図2に示すとおり、本実施形態に係る施設では、負荷側の配管系等を5系統有するが、図3、図5および図6においては、図面の記載の簡略のため、3系統のみ示す。
他の手段を採用することとしてもよい。
1 熱媒供給システム
10 切替式温度制御部
20 冷凍機式温度制御部
30 蓄熱式温度制御部
33 氷蓄熱槽
40 水蓄熱槽
50 還流配管(主管)
50b 枝管
51 第一ヘッダ装置
60 供給配管(主管)
60b 枝管
61 第二ヘッダ装置
62 第三ヘッダ装置
90 制御装置
Claims (9)
- 温度制御された熱媒を、熱負荷との間で還流させながら供給する熱媒供給システムであって、
前記熱負荷より還流した熱媒を分配する分配部と、
前記分配部によって分配された熱媒の温度を制御する複数の温度制御部と、
前記複数の温度制御部によって温度制御された熱媒を合流させる合流部と、
前記合流部において合流した熱媒を前記熱負荷へ供給するための供給部と、
を備え、
前記複数の温度制御部は、夫々異なる温度制御方式を用いて前記熱媒の温度を制御する、
熱媒供給システム。 - 前記複数の温度制御部は、夫々の温度制御部によって温度制御された前記熱媒が、前記合流部によって合流する手前で、共通の所定の範囲内の温度となるように、前記熱媒の温度を制御する、
請求項1に記載の熱媒供給システム。 - 前記複数の温度制御部は、前記熱負荷より還流した熱媒の温度を、予め設定された共通の目標温度に従って制御することで、夫々の温度制御部によって温度制御された前記熱媒が、前記合流部によって合流する手前で、前記所定の範囲内の温度となるように前記熱媒の温度を制御する、
請求項2に記載の熱媒供給システム。 - 前記複数の温度制御部は、
冷凍機による温度制御と冷却塔による温度制御とを選択的に切り換え可能な温度制御方式を用いる切替式温度制御部と、
冷凍機による温度制御方式を用いる冷凍機式温度制御部と、
蓄熱槽からの冷水による温度制御方式を用いる蓄熱式温度制御部と、
のうち何れかを含む、
請求項1から3の何れか一に記載の熱媒供給システム。 - 前記複数の温度制御部は、夫々に予め設定された優先順位が高い順に、温度制御を開始し、
夏季には、前記蓄熱式温度制御部、前記冷凍機式温度制御部、冷却塔による温度制御を行う前記切替式温度制御部、の順に高い優先順位が設定される、
請求項4に記載の熱媒供給システム。 - 前記複数の温度制御部は、夫々に予め設定された優先順位が高い順に、温度制御を開始し、
冬季には、前記蓄熱式温度制御部、冷却塔による温度制御を行う前記切替式温度制御部、前記冷凍機式温度制御部、の順に高い優先順位が設定される、
請求項4に記載の熱媒供給システム。 - 前記複数の温度制御部は、夫々に予め設定された優先順位が高い順に、温度制御を開始し、
中間期には、前記蓄熱式温度制御部、冷却塔による温度制御を行う前記切替式温度制御部、前記冷凍機式温度制御部、の順に高い優先順位が設定され、
前記蓄熱式温度制御部は、一日のうち前記熱負荷が最も大きくなる時間帯に温度制御を行う、
請求項4に記載の熱媒供給システム。 - 前記供給部は、前記合流部によって合流した熱媒を、複数の熱負荷系統に対して分配して供給するための複数の配管を有する、
請求項1から7の何れか一に記載の熱媒供給システム。 - 前記熱負荷より還流した熱媒および前記熱負荷へ供給される熱媒を貯める蓄熱槽を有する、既設熱媒供給システムを、請求項1から8の何れかに記載の熱媒供給システムへ改修する改修方法であって、
前記熱負荷より熱媒を還流させるための還流部から前記蓄熱槽への熱媒の流れ、および前記蓄熱槽から前記供給部への熱媒の流れを止めるステップと、
前記還流部と前記温度制御部との間に、閉状態の弁付き枝管を用いて前記分配部を接続し、前記供給部と前記温度制御部との間に、閉状態の弁付き枝管を用いて前記合流部を接続するステップと、
前記分配部および合流部の接続後に、前記分配部および合流部を接続する前記枝管の弁を開弁することで、前記還流部から前記温度制御部への熱媒の流れ、および前記温度制御部から前記供給部への熱媒の流れを開始させるステップと、
を備える、熱媒供給システムの改修方法。
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