JP2009063105A - 開閉装置及びロボット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、基部に対して開閉部を容易に取り付けさせる。
【解決手段】本発明は、一方及び他方の外面に軸端部と角度基準部とが設けられた回動体26を、基部4において回動軸を中心にして回転角度範囲で回動可能に保持し、開閉部6に対し回動体26を挟持可能なように設けられた一対の回動体挟持部30、31の一方及び他方の対向面に軸受部と角度合せ部とを設け、当該一対の回動体挟持部30、31により回動体26を挟み込むようにしながら開閉部6が基部4に対して閉じるように押されたことに応じて、軸端部及び角度基準部に軸受部及び角度合せ部を嵌合させて回転角度と開閉角度とを合せて回動体26を挟持することにより、回動体26の回転角度を何ら気にさせずに回転角度と開閉角度とを合せて回動体26に開閉部6を取り付けることができ、基部4に開閉部6を容易に取り付けることができる。
【選択図】図16
【解決手段】本発明は、一方及び他方の外面に軸端部と角度基準部とが設けられた回動体26を、基部4において回動軸を中心にして回転角度範囲で回動可能に保持し、開閉部6に対し回動体26を挟持可能なように設けられた一対の回動体挟持部30、31の一方及び他方の対向面に軸受部と角度合せ部とを設け、当該一対の回動体挟持部30、31により回動体26を挟み込むようにしながら開閉部6が基部4に対して閉じるように押されたことに応じて、軸端部及び角度基準部に軸受部及び角度合せ部を嵌合させて回転角度と開閉角度とを合せて回動体26を挟持することにより、回動体26の回転角度を何ら気にさせずに回転角度と開閉角度とを合せて回動体26に開閉部6を取り付けることができ、基部4に開閉部6を容易に取り付けることができる。
【選択図】図16
Description
本発明は開閉装置及びロボット装置に関し、例えば音楽データの再生機能を有する音楽ロボット装置に適用して好適なものである。
従来の回転装置は、携帯電話機の下筐体及び上筐体に亘って設けられている。かかる回転装置は、下筐体の一面の一端部寄りに設けられた回転体を有している。
かかる回転体の一端には、開閉ヒンジ部の一端側が固定されている。また開閉ヒンジ部の他端側には、開閉軸の一端が、下筐体に対し上筐体を閉じる閉方向及び開く開方向へ回動可能な状態で保持されている。
そして開閉ヒンジ部は、開閉軸を閉方向及び開方向へ回転させるための回転角度範囲を制限している。
さらに回転体の他端には、ガイド軸の一端が、開閉軸と同一軸線上に位置した状態で回動可能な状態で保持されている。そして回転装置は、開閉軸の他端及びガイド軸の他端が上筐体に固定されている。
これにより回転装置は、開閉軸をガイド軸と共に回転させて下筐体に対し上筐体を開閉可能にしていた(例えば、特許文献1)。
特開2005−121068公報(第8頁、第9頁、図1、図3、図4)
ところで、かかる構成の回転装置では、上述のように開閉ヒンジ部が開閉軸の回転を、下筐体に対し上筐体を閉じる例えば0度の開閉角度に対応する閉方向の制限角度から、下筐体に対し上筐体を開く例えば 180度の開閉角度に対応する開方向の制限角度までの回転角度範囲に制限している。
このため回転装置では、開閉軸に対する上筐体の取り付けの際、例えば、開閉軸の回転角度を回転角度範囲の閉方向又は開方向の制限角度にする。
この状態で回転装置は、開閉軸の回転角度(すなわち、閉方向又は開方向の制限角度)に、下筐体に対する上筐体の開閉角度(すなわち、0度又は 180度)を合せるようにして当該開閉軸に上筐体が取り付けられている。
これにより回転装置は、開閉軸が閉方向の制限角度まで回転したときに下筐体に対し上筐体が閉じ、開方向の制限角度まで回転したときには下筐体に対し上筐体を例えば 180度の開閉角度に開くようにしている。
ところが、かかる構成の回転装置では、開閉軸への上筐体の取り付けの際、例えば、開閉軸の回転角度と下筐体に対する上筐体の開閉角度とがずれていると、開閉軸に取り付けた上筐体を下筐体に対し閉じたつもりが、閉じきれずに所定の開閉角度に開いたままになる場合がある。
また回転装置では、このように回転角度と開閉角度とがずれていると、上筐体を下筐体に対して例えば 180度の開閉角度に開いたつもりが、開ききれずに 180度よりも小さい所定の開閉角度までしか開かないような場合もある。
このため、かかる構成の回転装置では、開閉軸への上筐体の取り付けの際、例えば、開閉軸の回転角度を確認し、また回転角度が閉方向又は開方向の制限角度からずれていると、その回転角度を閉方向又は開方向の制限角度に調整する必要がある。
従って回転装置では、開閉軸への上筐体の取り付けが煩雑化し、当該開閉軸に対し上筐体を容易には取り付け難いという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、回動体に対し開閉部を容易に取り付けさせ得る開閉装置及びロボット装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、基部に対し開閉部を開閉可能にする開閉装置において、回動軸に沿って互いに反対の外側を向く一方及び他方の外面に回動軸の一端部及び他端部となる軸端部が設けられると共に、一方及び他方の外面の少なくとも1つに回動軸を中心にした回転の回転角度と基部に対する開閉部の開閉角度とを合せるための基準となる角度基準部とが設けられた回動体と、基部に設けられ、回動体を、回動軸を中心にして所定の回転角度範囲内で基部に対し開閉部を閉じる閉方向及び開く開方向へ回動可能に保持する回動体保持部と、開閉部に対し、互いに対向する一方及び他方の対向面により回動体を一方及び他方の外面側から挟持可能なように設けられ、当該一方及び他方の対向面に軸端部と対応する軸受部が設けられると共に、一方及び他方の対向面の少なくとも1つに角度基準部と嵌合し回転角度と開閉角度とを合せるための角度合せ部とが設けられた一対の回動体挟持部とを設けるようにし、一対の回動体挟持部が、回動体への開閉部の取り付けの際、一方及び他方の対向面により回動体を一方及び他方の外面側から挟み込むようにしながら開閉部が基部に対して閉じるように押されたことに応じて、軸端部に軸受部を対向させて嵌合させると共に、角度基準部に角度合せ部を対向させて嵌合させることにより回転角度と開閉角度とを合せて回動体を挟持するようにした。
従って本発明では、回動体への開閉部の取り付けの際、当該回動体の回転角度を確認させ調整させることなく、回動体の回転角度と、基部に対する開閉部の開閉角度とを合せた状態で回動体挟持部により回動体を挟持するようにして、当該回動体に開閉部を取り付けさせることができる。
本発明によれば、基部に対し開閉部を開閉可能にする開閉装置において、回動軸に沿って互いに反対の外側を向く一方及び他方の外面に回動軸の一端部及び他端部となる軸端部が設けられると共に、一方及び他方の外面の少なくとも1つに回動軸を中心にした回転の回転角度と基部に対する開閉部の開閉角度とを合せるための基準となる角度基準部とが設けられた回動体と、基部に設けられ、回動体を、回動軸を中心にして所定の回転角度範囲内で基部に対し開閉部を閉じる閉方向及び開く開方向へ回動可能に保持する回動体保持部と、開閉部に対し、互いに対向する一方及び他方の対向面により回動体を一方及び他方の外面側から挟持可能なように設けられ、当該一方及び他方の対向面に軸端部と対応する軸受部が設けられると共に、一方及び他方の対向面の少なくとも1つに角度基準部と嵌合し回転角度と開閉角度とを合せるための角度合せ部とが設けられた一対の回動体挟持部とを設けるようにし、一対の回動体挟持部が、回動体への開閉部の取り付けの際、一方及び他方の対向面により回動体を一方及び他方の外面側から挟み込むようにしながら開閉部が基部に対して閉じるように押されたことに応じて、軸端部に軸受部を対向させて嵌合させると共に、角度基準部に角度合せ部を対向させて嵌合させることにより回転角度と開閉角度とを合せて回動体を挟持するようにしたことにより、回動体への開閉部の取り付けの際、当該回動体の回転角度を確認させ調整させることなく、回動体の回転角度と、基部に対する開閉部の開閉角度とを合せた状態で回動体挟持部により回動体を挟持するようにして、当該回動体に開閉部を取り付けさせることができ、かくして基部に対して開閉部を容易に取り付けさせ得る開閉装置及びロボット装置を実現することができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
図1(A)及び(B)並びに図2において、1は全体として本発明を適用した音楽ロボット装置を示す。
かかる音楽ロボット装置1は、例えば全体として略楕円体状の装置筺体(以下、これを楕円体状筐体とも呼ぶ)2を有している。
楕円体状筐体2は、中央の略樽型形状の部分でなる筐体中央部3の互いに対向する一対の端部のうち、一方の端部(以下、これを右側端部とも呼ぶ)側に略円錐台形状の部分でなる第1の筐体回動部(以下、これを右側回動部とも呼ぶ)4が設けられている。
また楕円体状筐体2は、筐体中央部3の他方の端部(以下、これを左側端部とも呼ぶ)側に、略円錐台形状の部分でなる第2の筐体回動部(以下、これを左側回動部とも呼ぶ)5が設けられている。
さらに楕円体状筐体2は、右側回動部4の右側に、略ドーム形状の部分でなる第1の筐体開閉部(以下、これを右側開閉部とも呼ぶ)6が設けられている。
さらにまた楕円体状筐体2は、左側回動部5の左側に、略ドーム形状の部分でなる第2の筐体開閉部(以下、これを左側開閉部とも呼ぶ)7が設けられている。
ところで、以下の説明では、楕円体状筐体2の中心点P1から当該楕円体状筐体2表面の最も遠い右側及び左側の両頂点P2、P3を結ぶ仮想の直線でなる線分(すなわち、楕円体の長軸)を水平回動軸線L1とも呼ぶ。
そして右側回動部4は、筐体中央部3の右側端部に対し、水平回動軸線L1を中心にして例えば 320度の回転角度範囲で軸回り一方向D1及びこれとは逆の軸回り他方向に回動可能に枢支されている。
また左側回動部5は、筐体中央部3の左側端部に対し、水平回動軸線L1を中心にして例えば 320度の回転角度範囲で軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回動可能に枢支されている。
さらに図3に示すように、右側開閉部6は、右側回動部4に対し開閉機構部8を介して所定の開閉角度範囲で開閉可能に取り付けられている。
この場合、右側開閉部6は、例えば右側回動部4の外壁右側縁部4Aに対し開閉縁部6Aを当接させて閉じる0度の開閉角度から、当該外壁右側縁部4Aに対し開閉縁部6Aを開く80度等の開閉角度までの開閉角度範囲内で任意の開閉角度に開くようになされている。
実際に右側開閉部6は、開閉機構部8の内部に収納されたモータ(図示せず)により駆動され開閉し得るようになされている。
一方、左側開閉部7は、左側回動部5に対し開閉機構部9を介して所定の開閉角度範囲で開閉可能に取り付けられている。
この場合、左側開閉部7は、例えば左側回動部5の外壁左側縁部5Aに対し開閉縁部7Aを当接させて閉じる0度の開閉角度から、当該外壁左側縁部5Aに対し開閉縁部7Aを開く80度等の開閉角度までの開閉角度範囲内で任意の開閉角度に開くようになされている。
実際に左側開閉部7は、開閉機構部9の内部に収納されたモータ(図示せず)により駆動され開閉し得るようになされている。そして左側開閉部7は、右側開閉部6とは独立して開閉し得るようになされている。
また右側回動部4は、右側端部4Bが山形に突出し、頂上部分に穴部4Cが穿設された筒状に形成されている。
そして右側回動部4の内部には、ステレオ用の一対の第1及び第2のスピーカ10及び11のうち、右チャンネル用の第1のスピーカ(以下、これを右スピーカとも呼ぶ)10がドーム形状の振動板の正面を穴部4Cから外部に突出させて収納されている。
従って右側開閉部6は、開閉機構部8を介して回転して、開閉縁部6Aを右側回動部4の外壁右側縁部4Aに当接させて閉じた場合、右スピーカ10の振動板を外部から隠すことができる。
また右側開閉部6は、開閉機構部8を介して回転して、開閉縁部6Aを右側回動部4の外壁右側縁部4Aから離間させるように開いた場合、右スピーカ10の振動板を外部に露出させるようになされている。
一方、左側回動部5も、左側端部5Bが山形に突出し、頂上部分に穴部5Cが穿設された筒状に形成されている。
そして左側回動部5の内部には、右スピーカ10と同様構成及び同様形状でなる左チャンネル用の第2のスピーカ(以下、これを左スピーカとも呼ぶ)11がドーム形状の振動板の正面を穴部5Cから外部に突出させて収納されている。
従って左側開閉部7は、開閉機構部9を介して回転して、開閉縁部7Aを左側回動部5の外壁左側縁部5Aに当接させて閉じた場合、左スピーカ11の振動板を外部から隠すことができる。
また左側開閉部7は、開閉機構部9を介して回転して、開閉縁部7Aを左側回動部5の外壁左側縁部5Aから離間させるように開いた場合、左スピーカ11の振動板の正面を外部に露出させるようになされている。
また図4に示すように、右側回動部4は、左側回動部5とは独立して回動し得るようになされている。
そして右側回動部4は、右側開閉部6の開閉動作からも独立して回動し得るようになされている。また左側回動部5も、左側開閉部7の開閉動作とは独立して回動し得るようになされている。
これに加えて図1(A)及び(B)並びに図2に示すように、筐体中央部3の右側端部には、円環形状の右側車輪12が水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回動可能に枢支されている。
また筐体中央部3の左側端部には、右側車輪12と同様形状(すなわち、円環形状)の左側車輪13が水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回動可能に枢支されている。
この場合、右側車輪12は、筐体中央部3の最大外径よりも大きい所定外径を有している。また左側車輪13は、右側車輪12と同様の外径を有している。
これにより右側車輪12及び左側車輪13は、共に軸回り一方向D1及び軸回り他方向に回転して楕円体状筐体2を自走させ得るようになされている。
また右側車輪12及び左側車輪13は、互いに独立して回転し得るようになされている。よって右側車輪12及び左側車輪13は、楕円体状筐体2を旋回やその場での回転のように、種々のパターンで走行させ得るようになされている。
また筐体中央部3内には、内壁中央の所定位置にバッテリ等でなる重り14が固定されている。
そして筐体中央部3は、楕円体状筐体2の中心点P1から右側端部(すなわち、右側車輪12)までの長さと、当該楕円体状筐体2の中心点P1から左側端部(すなわち、左側車輪13)までの長さとがほぼ等しい所定長さに選定されている。
さらに右側回動部4及び左側回動部5は、互いに同じ形状でなり、互いの幅がほぼ等しい所定幅に選定されている。
さらにまた右側開閉部6及び左側開閉部7も、互いに同じ形状でなり、それぞれ開閉縁部6A及び7Aから表面の頂点P2及びP3までの幅がほぼ等しい所定幅に選定されている。
すなわち楕円体状筐体2は、当該楕円体状筐体2の中心P1を通り、水平回動軸線L1を垂線とする仮想平面(図示せず)に対し左右が面対称に形成されている。
このため楕円体状筐体2は、机の天板や床等に載上される場合、筐体中央部3の最大外形部分の外周面を当該床等の表面から僅かに離間させ、かつ水平回動軸線L1を床等の表面と平行にした姿勢で右側車輪12及び左側車輪13により支持される。
因みに、以下の説明では、楕円体状筐体2が載上される机の天板や床等をまとめて床とも呼ぶ。
これに加えて楕円体状筐体2は、筐体中央部3内の重り14により当該筐体中央部3の重心が中心点P1から内壁寄りにずれている。
このため楕円体状筐体2は、床に載上された場合、重り14を鉛直下側に位置させた(すなわち、重り14部分でなる重心を床の表面に極力近づけた)姿勢(以下、これを基準姿勢とも呼ぶ)となる。
そして筐体中央部3内の重り14は、重さが比較的重く選定されている。従って楕円体状筐体2は、右側車輪12及び左側車輪13によって支持された状態で床に載上された場合、右側開閉部6及び左側開閉部7がそれぞれ独立して任意の開閉角度に開かれても、右側及び左側等に傾くことなく基準姿勢を維持することができる。
また楕円体状筐体2は、右側開閉部6及び左側開閉部7がそれぞれ独立して開かれた状態で右側回動部4及び左側回動部5がそれぞれ独立して回転しても、右側及び左側等に傾くことなく基準姿勢を維持することができる。
さらに上述のように、楕円体状筐体2は、重り14によって筐体中央部3の重心が中心点P1から内壁寄りにずれている。
このため楕円体状筐体2は、床の上を自走する場合も筐体中央部3自体が水平回動軸線L1を中心にして軸回り一方向D1や軸回り他方向へ回転することを抑制し得るようになされている。
さらに楕円体状筐体2は、重り14が比較的重いため、自走する際に右側開閉部6及び左側開閉部7がそれぞれ独立して任意の開閉角度に開かれても、右側及び左側等にはほとんど傾くことなく基準姿勢をほぼ維持することができる。
また楕円体状筐体2は、自走する際に右側開閉部6及び左側開閉部7がそれぞれ独立して開かれた状態で右側回動部4及び左側回動部5がそれぞれ独立して回転しても、右側及び左側等にほとんど傾くことなく基準姿勢をほぼ維持することができる。
ところで筐体中央部3の表面には、基準姿勢で鉛直上側となる位置に、指や手等が接触したことを検知するための接触検知センサ15が設けられている。
また右側車輪12の右側には、光を発する環状の右側発光部16が設けられている。さらに左側車輪13の左側にも、右側発光部16と同様構成の、光を発する環状の左側発光部17が設けられている。
そして右側発光部16及び左側発光部17は、それぞれ全体や一部分、また発光色等のように発光状態を可変して発光し得るようになされている。
かかる構成に加えて音楽ロボット装置1の場合、図5に示すように、開閉機構部8は、右側回動部4に設けられた回動部側機構20と、右側開閉部6に設けられた開閉部側機構21とを有している。
また開閉機構部9も、開閉機構部8と同様に構成され、左側回動部5に設けられた回動部側機構20と、左側開閉部7に設けられた開閉部側機構21とを有している。
かかる回動部側機構20は、箱状の回動体保持部25を有し、当該回動体保持部25が右側回動部4の外壁4Dから山形の右側端部4Bに亘って(また、左側回動部5の外壁5Dから山形の左側端部5Bに亘って)突設されている。
実際に回動体保持部25は、互いに反対の外側を向いた一方及び他方の側壁25A及び25Bと、当該一方及び他方の側壁25A及び25B間の略L字を形成する2つの壁面25C及び25Dとを、右側回動部4の外壁4D及び右側端部4Bから(また、左側回動部5の外壁5D及び左側端部5Bから)楕円体状筐体2の水平回動軸線L1の長手方向に沿って突出させている。
因みに、以下の説明では、回動体保持部25の略L字を形成する2つの壁面25C及び25Dのうち、右側回動部4の右側端部4Bの頂上部分とほぼ平行な(また、左側回動部5の左側端部5Bの頂上部分とほぼ平行な)一方の壁面25Cを、保持部上面25Cとも呼ぶ。
また、以下の説明では、回動体保持部25の略L字を形成する2つの壁面25C及び25Dのうち、楕円体状筐体2の水平回動軸線L1とほぼ平行な他方の壁面25Dを、保持部背面25Dとも呼ぶ。
そして回動体保持部25内には、モータ(図示せず)や、当該モータの出力軸の回転を伝達する複数のギヤ(図示せず)等の機械部品が収納されている。
また回動部側機構20は、回動体26を有している。図6に示すように、かかる回動体26は、円柱形状の回動軸27の一端部27A及び他端部27Bに、ほぼ同様に形成された一対の回動伝達部28及び29が取り付けられて形成されている。
この場合、回動軸27の一端部27A及び他端部27Bは、外周面の一部が同一方向を向く平坦面27AX及び27BXを有するように断面D字状に形成されている。
図7に示すように、回動伝達部28及び29は、円板形状の回動中心部28A及び29Aの側面の所定位置に、当該回動中心部28A及び29Aの直径よりも幅の狭い平板状の舌部28B及び29Bが突設されて形成されたベース28C及び29Cを有している。
またベース28C及び29Cにおいて回動中心部28A及び29A並びに舌部28B及び29Bに亘るほぼ平坦な一面28D及び29Dには、回動中心部28A及び29A上に回動軸27の一端部27A及び他端部27Bとなる円形凸状の軸端部28E及び29Eが設けられている。
かかる軸端部28E及び29Eは、その中心軸を回動中心部28A及び29Aの中心軸の延長線上に位置させている。
さらにベース28C及び29Cの一面28D及び29Dには、舌部28B及び29BのV字状に形成された先端寄りに、回転角度合せ用の基準となる円形凸状の角度基準部28F及び29Fが設けられている。
ところで角度基準部28F及び29Fの直径は、軸端部28E及び29Eの直径よりも小さく選定されている。
さらにまたベース28C及び29Cには、回動中心部28A及び29A並びに軸端部28E及び29Eの中心軸に沿ってD字状の貫通穴28G及び29Gが穿設されている。
因みに貫通穴28G及び29G内の平坦面27GX及び28GXは、回動中心部28A及び29Aにおいて、例えば舌部28B及び29Bの先端側を向くように、当該舌部28B及び29Bが突設された方向とは逆側に位置している。
これにより一方及び他方の回動伝達部28及び29(図6)は、ベース28C及び29Cの一面28D及び29Dを回動軸27に沿って互いに反対の外側へ向けた状態で、貫通穴28G及び29Gに回動軸27の一端部27A及び他端部27BがD字状の形を合せて圧入されている。
因みに、以下の説明では、一方及び他方の回動伝達部28及び29の一面28D及び29Dを、回動軸27に取り付けられた状態で互いに反対の外側へ向くことにより、外面28D及び29Dとも呼ぶ。
ところで回動体保持部25(図5)は、一方及び他方の側壁25A及び25Bにおいて、右側回動部4の右側端部4Bの横側(また、左側回動部5の左側端部5Bの横側)となる所定位置に、内部と外部とを連通する連通穴25AXが穿設されている。
そして回動体26は、回動体保持部25内に回動軸27の中央部が収納され、当該回動体保持部25の一方及び他方の側壁25A及び25Bの連通穴25AXを介して回動軸27の一端部27A及び他端部27Bと共に一方及び他方の回動伝達部28及び29を外部に突出させている。
この状態で回動体保持部25は、回動体26を、回動軸27を中心にして、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)を閉じる閉方向D5及び開く開方向D6に回動自在に保持(実際には、内部で回動軸27の中央部を保持)している。
すなわち、回動体保持部25は、一方及び他方の側壁25A及び25Bの外側で、回動体26の一対の回動伝達部28及び29を、回動軸27と中心を一致させた回動中心部28A及び29Aを中心にし、かつ両方の舌部28B及び29Bの先端が向く方向を合せたまま閉方向D5及び開方向D6へ回動可能にしている。
因みに回動軸27の中央部は、回動体保持部25内で例えば1つのギヤの中心に通され、当該1つのギヤは回動体保持部25内の他のギヤと歯合している。
これにより回動部側機構20は、モータの出力軸の回転を複数のギヤを介して回動軸27に伝達し、かくしてモータにより回動体26を、回動軸27を中心にして閉方向D5及び開方向D6へ回転させ得るようになされている。
また回動部側機構20は、回動体26をモータのみによって閉方向D5及び開方向D6へ回転させるわけではなく、例えばモータの駆動制御を停止している状態では、ユーザの手等によって加えられる外力によっても、当該回動体26を閉方向D5及び開方向D6へ回転させ得るようになされている。
ところで図8乃至図11に示すように、回動体26は、回動体保持部25の一方及び他方の側壁25A及び25Bの外側において、一対の回動伝達部28及び29の回動中心部28A及び29Aを、当該回動体保持部25の保持部背面25D寄りに位置させている。
また回動体26は、回動体保持部25の一方及び他方の側壁25A及び25Bの外部において、一対の回動伝達部28及び29の舌部28B及び29Bを、回動中心部28A及び29Aよりも楕円体状筐体2の水平回動軸線L1寄りに位置させている。
そして回動体保持部25の一方の側壁25A(図8及び図9)には、右側回動部4の外壁右側縁部4Aと接する部分近傍の所定位置(また、左側回動部5の外壁左側縁部5Aと接する部分近傍の所定位置)に、回動体26が閉方向D5へ回転する際の回転角度を制限するように突出した段差でなる閉角度制限部25Eが設けられている。
また回動体保持部25の一方の側壁25Aには、保持部上面25Cとの接合部分の所定位置に、回動体26が開方向D6へ回転する際の回転角度を制限するように突出した段差でなる開角度制限部25Fが設けられている。
さらに回動体保持部25の他方の側壁25B(図10及び図11)は、一方の壁面25Aと面対称に形成されている。
すなわち、回動体保持部25の他方の壁面25Bは、右側回動部4の外壁右側縁部4Aと接する部分近傍の所定位置(また、左側回動部5の外壁左側縁部5Aと接する部分近傍の所定位置)に、回動体26が閉方向D5へ回転する際の回転角度を制限するように突出した段差でなる閉角度制限部25Gが設けられている。
また回動体保持部25の他方の側壁25Bには、保持部上面25Cとの接合部分の所定位置に、回動体26が開方向D6へ回転する際の回転角度を制限するように突出した段差でなる開角度制限部25Hも設けられている。
因みに、以下の説明では、このように閉角度制限部25E及び25Gが設けられた、回動体保持部25の一方の側壁25Aの所定位置(また、回動体保持部25の他方の側壁25Bの所定位置)を、縁部近傍位置とも呼ぶ。
また、以下の説明では、このように開角度制限部25F及び25Hが設けられた、回動体保持部25の一方の側壁25Aの所定位置(また、回動体保持部25の他方の側壁25Bの所定位置)を、壁面接合位置とも呼ぶ。
これにより回動部側機構20は、回動体26を閉方向D5へめいっぱい回転させた場合、一方の回動伝達部28において舌部28B先端のV字を形成する一方及び他方の先端面28BS及び28BTのうち一方の先端面28BSを、回動体保持部25の一方の側壁25Aに設けられた閉角度制限部25Eに突き当てさせる。
また回動部側機構20は、このとき他方の回動伝達部29において舌部29B先端のV字を形成する一方及び他方の先端面29BS及び29BTのうち他方の先端面29BTも、回動体保持部25の他方の側壁25Bに設けられた閉角度制限部25Gに突き当てさせる。
すなわち、回動部側機構20は、回動体保持部25の一対の閉角度制限部25E及び25Gにより、回動体26の閉方向D5への回転を、回動伝達部28及び29において回動中心部28A及び29Aよりも舌部28B及び29B先端を斜め下側の縁部近傍位置付近に位置させるような回転角度(以下、これを閉方向制限角度とも呼ぶ)に制限する。
これに対して回動部側機構20は、回動体26を開方向D6へめいっぱい回転させた場合、一方の回動伝達部28において舌部28Bの平面状の一方及び他方の側面28BX及び28BYのうち他方の側面28BYを、回動体保持部25の一方の側壁25Aに設けられた開角度制限部25Fに突き当てさせる。
また回動部側機構20は、このとき他方の回動伝達部29において舌部29Bの平面状の一方及び他方の側面29BX及び29BYのうち一方の側面29BXも、回動体保持部25の他方の側壁25Bに設けられた開角度制限部25Hに突き当てさせる。
すなわち、回動部側機構20は、回動体保持部25の一対の開角度制限部25F及び25Hにより、回動体26の開方向D6への回転を、回動伝達部28及び29において回動中心部28A及び29Aよりも舌部28B及び29B先端を斜め上側の壁面接合位置近傍に位置させるような回転角度(以下、これを開方向制限角度とも呼ぶ)に制限する。
ここで、閉角度制限部25E及び25Gは、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)の開閉角度を最小の0度にして閉じるために、回動体26の閉方向D5への回転角度を閉方向制限角度に制限するものである。
また開角度制限部25F及び25Hは、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)の開閉角度を最大の例えば80度にして開くために、回動体26の開方向D6への回転角度を開方向制限角度に制限するものである。
すなわち、閉角度制限部25E及び25G並びに開角度制限部25F及び25Hは、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)を0度の開閉角度から80度等の開閉角度までの開閉角度範囲内で開閉させるために、回動体26に対する閉方向D5及び開方向D6への回転を、当該開閉角度範囲に応じた最小(0度)の開閉角度に対応する閉方向制限角度から最大(80度等)の開閉角度に対応する開方向制限角度までの回転角度範囲に制限するためのものである。
このようにして回動部側機構20は、回動体26に設けられた一対の回動伝達部28及び29において回動中心部28A及び29Aよりも舌部28B及び29Bを楕円体状筐体2の水平回動軸線L1寄りに位置させたまま、当該回動体26を、閉角度制限部25E及び25Gと開角度制限部25F及び25Hとで制限する回転角度範囲内で閉方向D5及び開方向D6へ回転させる。
一方、図12に示すように、右側開閉部6及び左側開閉部7は、開閉縁部6A及び7Aの所定部分に頂点P2及びP3側へ切り込むような略コ字状の切欠部6B及び7Bが形成されている。
そして開閉部側機構21は、切欠部6Bの一方及び他方の切込縁6BX及び6BYにおいて開閉縁部6A寄り(また、切欠部7Bの一方及び他方の切込縁7BX及び7BYにおいて開閉縁部7A寄り)に対し、互いの一面(以下、これを対向面とも呼ぶ)30AP及び31APを対向させ、これら対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の外面28D及び29D側から挟持可能なように設けられた一対の回動体挟持部30及び31を有している。
この場合、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、互いの対向面30AP及び31APの間隔が回動体26の長さとほぼ等しくなるように選定されている。
因みに、回動体26の長さとは、当該回動体26において一方の回動伝達部28の外面28D(すなわち、ベース28Cの外面28D)から他方の回動伝達部29の外面29D(すなわち、ベース29Cの外面29D)までの長さである。
図13に示すように、一方の回動体挟持部30は、合成樹脂のような樹脂材により右側開閉部6(また、左側開閉部7)と一体成形された挟持部本体30Aを有している。
かかる挟持部本体30Aは、略円板形状の回動中心部30AQを有し、当該回動中心部30AQの側面の所定位置に、平板状の舌部30ARが設けられている。
そして挟持部本体30Aは、回動中心部30AQ及び舌部30ARに亘って形成される、ほぼ平坦な一面が上述した一方の回動体挟持部30の対向面30APになっている。
また挟持部本体30の他面30ASは、舌部30AR寄りの所定位置が、一方の切込縁6BXにおいて開閉縁部6A(また、開閉縁部7A)寄りに接合されている。
そして挟持部本体30Aは、回動中心部30AQが右側開閉部6(また、左側開閉部7)の表面から離間し、かつ開閉縁部6Aよりも頂上P2側(また、開閉縁部7Aよりも頂上P3側)へ突出している。
さらに挟持部本体30Aの対向面30APには、回動中心部30AQの中央部に、回動体26の一方の回動伝達部28に設けられた軸端部28Eに対応する円形凹状の軸受部30ATが設けられている。
さらに挟持部本体30Aの対向面30APには、舌部30AR寄りに、回動体26の一方の回動伝達部28に設けられた角度基準部28Fに対応し、当該回動体26と回転角度を合せるための凹状の角度合せ部30AUが設けられている。
この場合、角度合せ部30AUは、軸受部30ATから当該角度合せ部39AUへ向かう方向に沿って長い略レーストラック形状の凹部として形成されている。
また挟持部本体30Aにおいて軸受部30AT及び角度合せ部30AUは、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)を開閉角度範囲内で開閉させるように回動体26を挟持するとき、当該軸受部30ATが一方の回動伝達部28の軸端部28Eに対向すると共に、角度合せ部30AUが一方の回動伝達部28の角度基準部28Fと対向するような位置関係で設けられている。
さらにまた、挟持部本体30Aの対向面30APには、回動中心部30AQにおいて軸受部30ATから右側開閉部6の頂点P2(また、左側開閉部7の頂点P3)側へと向かう方向(以下、これを頂上方向とも呼ぶ)に沿って当該軸受部30ATよりも頂点P2(また、頂上P3)側に略円弧形状の凸部でなり、回動体26を挟み込むときに対向面30AP上での一方の回動伝達部28の相対的な移動を制限する移動制限部30AVが設けられている。
これに加えて、一方の回動体挟持部30は、一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を挟み込むように、当該一方及び他方の対向面30AP及び31APを回動体26の一方及び他方の外面28D及び29D上で移動させるための方向(以下、これを挟込方向とも呼ぶ)を案内する方向案内部(以下、これを挟込方向案内部とも呼ぶ)30Bを有している。
かかる挟込方向案内部30Bは、略有底筒状に形成され、挟持部本体30Aの回動中心部30AQに、当該挟持部本体30Aの他面30AS側から被せるように設けられている。
そして挟込方向案内部30Bは、外壁30BXの外壁端部30BYが挟持部本体31Aの対向面30APよりも、当該対向面30APの向く側へわずかに張り出している。
また挟込方向案内部30Bは、外壁30BXにおいて右側開閉部6の開閉縁部6A(また、左側開閉部7の開閉縁部7A)側の所定範囲部分に、外壁の高さを対向面30APとほぼ等しくして、実際に対向面30APによる回動体26の挟込方向を案内する案内用切欠部30BZが形成されている。
さらに案内用切欠部30BZは、外壁端部の外面側に対向面30APよりも高さを低くして傾斜するように、R面又はC面のような面取り加工が施されている。
また図14に示すように、他方の回動体挟持部31は、一方の回動体挟持部30と面対称に形成されている。
すなわち、他方の回動体挟持部31は、合成樹脂のような樹脂材により右側開閉部6(また、左側開閉部7)と一体成形された挟持部本体31Aを有している。
かかる挟持部本体31Aは、略円板形状の回動中心部30AQを有し、当該回動中心部30AQの側面の所定位置に、平板状の舌部30ARが設けられている。
そして挟持部本体31Aは、回動中心部31AQ及び舌部31ARに亘って形成される、ほぼ平坦な一面が上述した他方の回動体挟持部31の対向面31APになっている。
また挟持部本体31の他面31ASは、舌部31AR寄りの所定位置が、一方の切込縁7BXにおいて開閉縁部6A(また、開閉縁部7A)寄りに接合されている。
そして挟持部本体31Aは、回動中心部31AQが右側開閉部6(また、左側開閉部7)の表面から離間し、かつ開閉縁部6Aよりも頂上P2側(また、開閉縁部7Aよりも頂上P3側)へ突出している。
さらに挟持部本体31Aの対向面31APには、回動中心部31AQの中央部に、回動体26の他方の回動伝達部29に設けられた軸端部29Eに対応する円形凹状の軸受部31ATが設けられている。
さらに挟持部本体31Aの対向面31APには、舌部31AR寄りに、回動体26の他方の回動伝達部29に設けられた角度基準部29Fに対応し、当該回動体26と回転角度を合せるための凹状の角度合せ部31AUが設けられている。
この場合、角度合せ部31AUは、軸受部31ATから当該角度合せ部39AUへ向かう方向に沿って長い略レーストラック形状の凹部として形成されている。
また挟持部本体31Aにおいて軸受部31AT及び角度合せ部31AUは、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)を開閉角度範囲内で開閉させるように回動体26を挟持するとき、当該軸受部31ATが他方の回動伝達部29の軸端部29Eに対向すると共に、角度合せ部31AUが他方の回動伝達部29の角度基準部29Fと対向するような位置関係で設けられている。
さらにまた、挟持部本体31Aの対向面31APには、回動中心部31AQにおいて頂上方向に沿って軸受部31ATよりも右側開閉部6の頂点P2(また、左側開閉部7の頂点P3)側に略円弧形状の凸部でなり、回動体26を挟み込むときに対向面31AP上での他方の回動伝達部29の移動を制限する移動制限部31AVが設けられている。
これに加えて、他方の回動体挟持部31は、一方及び他方の対向面31AP及び31APにより回動体26を挟み込む際に挟込方向を案内するための挟込方向案内部31Bを有している。
かかる挟込方向案内部31Bは、略有底筒状に形成され、挟持部本体31Aの回動中心部31AQに、当該挟持部本体31Aの他面31AS側から被せるように設けられている。
そして挟込方向案内部31Bは、外壁31BXの外壁端部31BYが挟持部本体31Aの対向面31APよりも、当該対向面31APの向く側へわずかに張り出している。
また挟込方向案内部31Bは、外壁31BXにおいて右側開閉部6を開閉縁部6A(また、左側開閉部7の開閉縁部7A)側の所定範囲部分に、外壁の高さを対向面31APとほぼ等しくして、実際に対向面31APによる回動体26の挟込方向を案内する案内用切欠部31BZが形成されている。
さらに案内用切欠部31BZは、外壁端部の外面側に対向面31APよりも高さを低くして傾斜するように、R面又はC面のような面取り加工が施されている。
そして図15に示すように、右側開閉部6及び左側開閉部7は、合成樹脂のような樹脂材により比較的薄く形成されると共に、切欠部6B及び7Bが形成されている。
このため右側開閉部6及び左側開閉部7は、切欠部6B及び7Bの一方及び他方の切込縁6BX、7BX及び6BY、7BYに対し開閉縁部6A及び7A寄りの間隔を広げるような外力が加えられると、これに応じて当該一方及び他方の切込縁6BX、7BX及び6BY、7BYの開閉縁部6A及び7A寄りの間隔をわずかに広げるように変形する。
ただし右側開閉部6及び左側開閉部7は、弾性を有していることにより、切欠部6B及び7Bの一方及び他方の切込縁6BX、7BX及び6BY、7BYに加えられていた外力が取り除かれると、当該一方及び他方の切込縁6BX、7BX及び6BY、7BYの開閉縁部6A及び7A寄りを元の間隔に戻すようになされている。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31も、挟持部本体30A及び31Aの舌部30AR及び31ARが比較的薄く形成されている。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、挟持部本体30A及び31Aが、右側開閉部6及び左側開閉部7の切込縁6BX、7BX及び6BY、7BYに対し当該右側開閉部6及び左側開閉部7の外面側へ突き出すように設けられている。
このため一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、互いの対向面30AP及び31APの間隔を広げるような外力が加えられると、これに応じて一方及び他方の挟持部本体30A及び31Aと一方及び他方の切込縁6BX、7BX及び6BY、7BYとの接合部分を支点とし、当該互いの対向面30AP及び31APの間隔を、舌部30AR及び31ARから回動中心部30AQ及び31AQへかけてカタカナの「ハ」の字を描くように広げて変形する。
すなわち、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、互いの対向面30AP及び31APにおいて舌部30AR及び31AR側よりも回動中心部30AQ及び31AQ側の間隔を広くするように変形する。
ただし一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、切欠部6B及び7Bの一方及び他方の切込縁6BX、7BX及び6BY、7BYとの接合部分が弾性を有している。
よって挟持部本体30A及び31Aは、互いの対向面30AP及び31APの間隔を広げるような外力が取り除かれると、当該互いの対向面30AP及び31APをほぼ平行な元の間隔に戻すようになされている。
そして図16に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、当該右側開閉部6が内面を右スピーカ10側に向けるような(また、左側開閉部7が内面を左スピーカ11に向けるような)姿勢で、一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の回動伝達部28及び29の外面28D及び29D側から挟み込むように回動体保持部25側へ押されると、当該一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に回動体26を徐々に入り込ませる。
この際、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方の対向面30APを一方の回動伝達部28の軸端部28Eや角度基準部28Fに乗り上げさせ、他方の対向面31APを他方の回動伝達部29の軸端部29Eや角度基準部29Fに乗り上げさせる。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の回動伝達部28及び29の軸端部28E及び29Eや角度基準部28F及び29Fにより、一方及び他方の対向面30AP及び31APの間隔が押し広げられるように変形する。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に回動体26を入り込ませ、一方の回動伝達部28の軸端部28Eに一方の回動体挟持部30の軸受部30ATが対向すると、当該軸端部28Eに軸受部30ATを嵌合させる。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、このとき他方の回動伝達部29の軸端部29Eに他方の回動体挟持部31の軸受部31ATが対向すると、その軸端部29Eに軸受部31ATも嵌合させる。
さらに一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、一方の回動伝達部28の角度基準部28Fに一方の回動体挟持部30の角度合せ部30AUが対向すると、当該角度基準部28Fに角度合せ部30AUを嵌合させる。
さらにまた一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、他方の回動伝達部29の角度基準部29Fに他方の回動体挟持部31の角度合せ部31AUが対向すると、当該角度基準部29Fに角度合せ部31AUも嵌合させる。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、円形凹状の軸受部30AT及び31ATに円形凸状の軸端部28E及び29Eが入り込んで嵌合し、かつ凹状の角度合せ部30AU及び31AUに円形凸状の角度基準部28F及び29Fが入り込んで嵌合すると、これに応じて一対の回動伝達部28及び29の外面28D及び29Dに対向面30AP及び31APを当接させるようにして、これら対向面30AP及び31APの間隔を元に戻す。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の外面28D及び29D側から挟持し、かくして回動体26に右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付けさせる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、上述のように回動軸27と中心を一致させた軸端部28E及び29Eに対し軸受部30AT及び31ATを嵌合させると共に、当該軸端部28E及び29Eから離れた配置位置の角度基準部28F及び29Fに対し角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させている。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26の一方及び他方の回動伝達部28及び29との間で、閉方向D5及び開方向D6への回転を伝達し合えるようになされている。
すなわち、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、例えば回動体26がモータによって駆動され回動軸27を中心にして回転した場合、当該回動体26の回動が一方及び他方の回動伝達部28及び29を介して伝達される。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、モータにより回転された回動体26と共に、回動中心部30AQ及び31AQを中心にして、閉方向D5及び開方向D6へ回転する。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、例えば右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)がユーザにより手等で開閉された場合、その開閉に応じた自己の回動中心部30AQ及び31Qを中心にした回転を、回動体26の一方及び他方の回動伝達部28及び29に伝達する。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、例えば右側開閉部6(また、左側開閉部7)がユーザにより手等で開閉された場合、回動中心部30AQ及び31AQを中心にして回動体26と共に閉方向D5及び開方向D6へ回転する。
ここで、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26と共に回動中心部30AQ及び31AQを中心にして閉方向D5へ閉方向制限角度まで回転したとき、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)の開閉角度を最小(0度)にして閉じ、また回動体26と共に回動中心部30AQ及び31AQを中心にして開方向D6へ開方向制限角度まで回転したとき、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)の開閉角度を最大(80度等)にして開くように、形状や角度合せ部30AU及び31AUの配置位置等が選定されている。
よって、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させ、これに加えて角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUも嵌合させることで、右側回動部4に対し右側開閉部6(また、左側回動部5に対し左側開閉部7)を、回動体26の回転角度に対応する開閉角度で開閉させるように、当該回動体26の回転角度と、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度とを合せて、その回動体26に右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付けさせている。
これにより図17に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26と共に閉方向制限角度まで回転したとき、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度を最小にして当該右側開閉部6(また左側開閉部7)を閉じさせることができる。
また図18に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26と共に開方向制限角度まで回転したとき、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度を最大にして当該右側開閉部6(また、左側開閉部7)を開かせることができる。
ここで、回動体26の一方及び他方の回動伝達部28及び29(図7)は、軸端部28E及び29Eの先端面が平坦に形成されているものの、先端縁部にはR面又はC面のような面取り加工が施されている。
また回動体26の一方及び他方の回動伝達部28及び29は、角度基準部28F及び29Fについても先端面が平坦に形成されているものの、先端縁部にはR面又はC面のような面取り加工が施されている。
さらに一方及び他方の回動体挟持部30及び31(図13及び図14)は、上述のように挟込方向案内部30B及び31Bに形成された案内用切欠部30BZ及び31BZに面取り加工が施されている。
このため一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、一方の挟込方向案内部30Bの案内用切欠部30BZが一方の回動伝達部28に向けられ、他方の挟込方向案内部31Bの案内用切欠部31BZが他方の回動伝達部29に向けられて回動体26を挟み込むように回動体保持部25側へ押されると、軸端部28E及び29Eや角度基準部28F及び29Fの傾斜する先端縁部で、同様に傾斜する案内用切欠部30BZ及び31BZを滑らせるようにして当該軸端部28E及び29Eの先端面や角度基準部28F及び29Fの先端面に一方及び他方の対向面30AP及び31APを容易に乗り上げさせることができる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、上述したように一方及び他方の対向面30AP及び31APが軸端部28E及び29Eに乗り上げた場合、当該一方及び他方の対向面30AP及び31APの間隔を押し広げるように変形する。
しかしながら一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、弾性力が作用して一方及び他方の対向面30AP及び31APを一方及び他方の回動伝達体28及び29の外面28D及び29D側へ押し返すように付勢している。
従って一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATが完全には対向しなくても、ある程度まで対向すると、後は軸受部30AT及び31ATの縁を軸端部28E及び29Eの傾斜する先端縁部で滑らせながら、当該軸受部30AT及び31ATを軸端部28E及び29Eに被せるように嵌合させることができる。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eの位置に軸受部30AT及び31ATの位置を合せ込んで当該軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを容易に嵌合させることができる。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度基準部28F及び29Fについても同様に角度合せ部30AU及び31AUが完全には対向しなくても、ある程度まで対向すると、後は角度合せ部30AU及び31AUの縁を角度基準部28F及び29Fの傾斜する先端縁部で滑らせながら、当該角度合せ部30AU及び31AUを角度基準部28F及び29Fに被せるように嵌合させることができる。
よって一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度基準部28F及び29Fの位置に角度合せ部30AU及び31AUの位置を合せ込んで当該角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを容易に嵌合させることができる。
さらに一方及び他方の回動伝達部28及び29は、軸端部28E及び29Eの直径よりも、角度基準部28F及び29Fの直径が小さく選定されている。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の回動伝達部28及び29の軸端部28E及び29Eの直径並びに角度基準部28F及び29Fの直径に対応させて、軸受部30AT及び31ATの直径よりも角度合せ部30AU及び31AUの幅が小さく選定されている。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、軸端部28E及び29Eに角度合せ部30AU及び31AUが誤って嵌合することを確実に回避し、互いに対応する軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させ、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させている。
よって一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26の回転角度と、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度とを確実に合せて、その回動体26に右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付けさせることができる。
さらに一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度合せ部30AU及び31AUがレーストラック形状の凹部として形成されている。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の回動伝達部28及び29において形成精度により、軸端部28E及び29Eの中心から角度基準部28F及び29Fの中心までの長さにばらつきが生じていても、このばらつきをレーストラック形状の角度合せ部30AU及び31AUで吸収して、これら軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに対し軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを確実に嵌合させることができる。
これに加えて、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、上述のように挟込方向案内部30B及び31Bの外壁30BX及び31BXが右側開閉部6(また、左側開閉部7)の開閉縁部6A及び7A側を除いて対向面30AP及び31APよりも張り出している。
このため一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、仮に、右側開閉部6(また、左側開閉部7)の外面を右スピーカ10(また、左スピーカ11)側に向けるように裏返された状態で、回動体26を挟み込むように回動体保持部25側へ押されても、挟込方向案内部30B及び31Bの外壁30BX及び31BXの外壁端部30BY及び31BYを軸端部28E及び29Eや角度基準部28F及び29Fの側面に突き当てる。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、仮に、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が裏返された状態で、回動体26を挟み込むように回動体保持部25側へ押されても、その状態で回動体26を挟み込むことを防止することができる。
よって一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、右側回動部4の外面が右スピーカ10の振動板(また、左側開閉部7の外面が左スピーカ11の振動板)に押し付けられて破損させたりすることを極力回避することができる。
ところで開閉機構部8及び9では、上述したように回動体26がモータの駆動のみによらず、外部からの外力によっても自由に回転し得るようになされている。
このため回動体26は、当該回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、例えば、図8及び図10について上述したように、一方及び他方の回動伝達部28及び29が軸端部28E及び29Eよりも角度基準部28F及び29Fを外壁右側縁部4A(また、外壁左側縁部5A)寄りに位置させる閉方向制限角度のような回転角度に回転しているような場合がある。
また回動体26は、当該回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、例えば、図9及び図11について上述したように、一方及び他方の回動伝達部28及び29が軸端部28E及び29Eよりも角度基準部28F及び29Fを保持部上面25C寄りに位置させる開方向制限角度のような回転角度に回転しているような場合がある。
さらに回動体26は、当該回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、図示はしないが、例えば、一方及び他方の回動伝達部28及び29が軸端部28E及び29Eと角度基準部28F及び29Fとを保持部上面25Cと平行な方向に沿って(すなわち、水平回動軸線L1と直交する方向に沿って)一列に並べるような回転角度に回転しているような場合等もある。
このように回動体26は、右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、種々の回転角度に回転している場合がある。
また開閉機構部8及び9では、右側開閉部6(また、左側開閉部7)を手で保持させて、又は右側開閉部6(また、左側開閉部7)として一方及び他方の回動体挟持部30及び31を手で保持させて回動体26に取り付けさせるようにしている。
このため開閉機構部8及び9では、回動体26へ右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付ける際の一方及び他方の回動体挟持部30及び31の姿勢を、右側開閉部6(また、左側開閉部7)や、当該右側開閉部6(また、左側開閉部7)として一方及び他方の回動体挟持部30及び31を手で保持するユーザに依存している。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、例えば、図16について上述したように、右側開閉部6(また、左側開閉部7)の内面の中央部分(以下、これを内面中央部分とも呼ぶ)が右スピーカ10(また、左スピーカ11)と対向させられることで、軸受部30AT及び31ATよりも角度合せ部30AU及び31AUを回動体保持部25寄りに位置させるような姿勢で、回動体26を挟み込むように回動体保持部25側へ押されるような場合がある。
また図19に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、例えば、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が内面を右スピーカ10(また、左スピーカ11)側に向けつつも、右側回動部4(また、左側回動部5)に対しあたかも最大の開閉角度に開いたように持たれることで、角度合せ部30AU及び31AUよりも軸受部30AT及び31ATを回動体保持部25寄りに位置させるような姿勢で、回動体26を挟み込むように回動体保持部25側へ押されるような場合もある。
さらに一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、図示はしないが、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が内面を右スピーカ10(また、左スピーカ11)側に向けつつも、右側回動部4(また、左側回動部5)に対しあたかも開閉角度範囲の中間の開閉角度まで開いたように持たれることで、軸受部30AT及び31ATと角度合せ部30AU及び31AUとが保持部上面25Cと平行な方向に沿って(すなわち、水平回動軸線L1と直交する方向に沿って)一列に並ぶような姿勢で、回動体26を挟み込むように回動体保持部25側へ押されるような場合等もある。
このように一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、種々の姿勢をとりえる。
従って図20(A)に示すように、開閉機構部8及び9では、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、一方及び他方の回動体挟持部30及び31において軸受部30AT及び30AUから角度合せ部30AU及び31AUを見た向き(以下、これを挟持部向きとも呼ぶ)と、回動体26の一方及び他方の回動伝達部28及び29において軸端部28E及び29Eから角度基準部28F及び29Fを見た向き(以下、これを回動体向きとも呼ぶ)とがほぼ一致している場合がある。
このような場合、図20(B)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26を挟み込むように回動体保持部25側へ押されて、一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に回動体26が徐々に入り込むと、一方及び他方の対向面30AP及び31APが軸端部28E及び29Eに乗り上げる。
この際、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、互いの対向面30AP及び31APの間隔が舌部30AR及び31ARから回動中心部30AQ及び31AQへかけて広くなるように変形する。
よって一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、このとき互いの対向面30AP及び31APにおける舌部30AR及び31AR同士の間の広がりを利用して角度基準部28F及び29Fにも乗り上げる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、挟持部向きと回動体向きとがほぼ一致していると、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATが対向したとき、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUも対向する。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させると共に、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させる。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、姿勢によらず挟持部向きと回動体向きとがほぼ一致していると、回動体保持部25側へ押されて一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に回動体26を入り込ませるだけで、回動体26の回転角度に、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度を合せて当該回動体26を挟持することができる。
また図21(A)に示すように、開閉機構部8及び9では、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、例えば、右側開閉部6が右側回動部4に対して(また、左側開閉部7が左側回動部5に対して)あたかも開かれたように持たれ、かつ回動体26が閉方向D5へ回転していたことで、挟持部向きと回動体向きとが一致せず、また交差もせずに、あたかもカタカナの「ハ」の字を描くように開いている場合がある。
このような場合、図21(B)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体保持部25側へ押されて一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に回動体26が徐々に入り込むと、一方及び他方の対向面30AP及び31APが軸端部28E及び29Eに乗り上げる。
この状態で一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATが対向すると、当該軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させる。
ただし、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、このとき挟持部向きと回動体向きとが開いていることにより、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATが嵌合しても、角度基準部28F及び29Fが一方及び他方の対向面30AP及び31APの外側に位置している場合がある。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31では、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させたときに、舌部30AR及び31ARの一方及び他方の側面のうち、右側開閉部6の開閉縁部6A(また、左側開閉部7の開閉縁部7A)側の一方の側面において回動中心部30AQ及び31AQの側面との境界部分(以下、これを側面境界部分とも呼ぶ)が角度基準部28F及び29Fの側面に当接している場合がある。
因みに軸端部28E及び29Eの外径は、軸受部30AT及び31ATの内径よりもわずかに小さく選定されている。
従って一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させずに、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させると、当該軸端部28E及び29E内で軸受部30AT及び31ATを回転させることができる。
よって、このような場合、図22(A)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が閉方向D5へ回転するように押されると、これに応じて軸端部28E及び29Eに嵌合している軸受部30AT及び31ATを中心にして当該軸端部28E及び29Eとは独立して閉方向D5に回転する。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、閉方向D5に回転しながら、側面境界部分によって角度基準部28F及び29Fを押すようにして回動体26を閉方向D5に閉方向制限角度まで回転させる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26を閉方向制限角度まで回転させると、当該回動体26が閉角度制限部25E及び25Gにより、それ以上は閉方向D5へ回転しないことを利用して、一方及び他方の対向面30AP及び31APを角度基準部28F及び29Fに乗り上げさせる。
これにより図22(B)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを対向させて嵌合させる。
また、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、挟持部向きと回動体向きとの開き方によっては、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させたときに、舌部30AR及び31ARの側面境界部分が角度基準部28F及び29Fから離れて位置している場合もある。
このような場合、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が閉方向D5へ回転するように押されると、これに応じて軸端部28E及び29Eに嵌合している軸受部30AT及び31ATを中心にして当該軸端部28E及び29Eとは独立して閉方向D5に回転する。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、閉方向D5に回転しながら、舌部30AR及び31ARの側面境界部分を角度基準部28F及び29Fの側面に突き当て、当該側面境界部分によって角度基準部28F及び29Fを押すようにして回動体26を閉方向D5に閉方向制限角度まで回転させる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26を閉方向制限角度まで回転させると、上述と同様に回動体26が閉角度制限部25E及び25Gにより、それ以上は閉方向D5へ回転しないことを利用して、一方及び他方の対向面30AP及び31APを角度基準部28F及び29Fに乗り上げさせる。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを対向させて嵌合させる。
さらに、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、挟持部向きと回動体向きとの開き方によっては、一方及び他方の対向面30AP及び31APが軸端部28E及び29Eに乗り上げて動いている間に、これら一方及び他方の対向面30AP及び31APにおける舌部30AR及び31AR同士の間の広がりによって角度基準部28F及び29Fにも乗り上げる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを対向させて嵌合させても、角度基準部28E及び29Eに角度合せ部30AU及び31AUが対向せずに、一方及び他方の対向面30AP31APが当該角度基準部28E及び29Eに乗り上げたままになる場合がある。
このような場合、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が閉方向D5へ回転するように押されると、これに応じて軸端部28E及び29Eに嵌合している軸受部30AT及び31ATを中心にして当該軸端部28E及び29Eとは独立して閉方向D5に回転する。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、閉方向D5に回転しながら、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを対向させて嵌合させる。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、挟持部向きと回動体向きとが開いていると、一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の外面28D及び29D側から挟み込むようにしながら右側開閉部6が右側回動部4に対して(また、左側開閉部7が左側回動部5に対して)閉方向D5へ回転させて閉じるように押されたことに応じて、回動体26の回転角度に、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度を合せて当該回動体26を挟持することができる。
さらに図23(A)に示すように、開閉機構部8及び9では、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、例えば、右側開閉部6が内面中央部分を右スピーカ10に対向させる(また、左側開閉部7が内面中央部分を左スピーカ11に対向させる)ように持たれ、かつ回動体26が開方向D6へ回転していたことで、挟持部向きと回動体向きとが交差している場合もある。
このような場合、図23(B)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体保持部25側へ押されて一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に回動体26が徐々に入り込むと、例えば、舌部30AR及び31ARの側面境界部分を角度基準部28F及び29Fの側面に突き当てる。
また図24(A)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、さらに回動体保持部25側へ押されると、これに応じて舌部30AR及び31ARの側面境界部分によって角度基準部28F及び29Fを押すようにして回動体26を閉方向D5に回転させる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、挟込方向案内部30B及び31Bの案内用切欠部30BZ及び31BZが一方及び他方の回動伝達部28及び29の回動中心部28A及び29Aに押し付けられると、その際、回動体保持部25側へ押されていることに応じて、一方及び他方の対向面30AP及び31APが軸端部28E及び29Eに乗り上げる。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、一方及び他方の対向面30AP及び31APが軸端部28E及び29Eに乗り上げたことで、これら対向面30AP及び31APの間隔が広がったこと(すなわち、舌部30AR及び31AR同士の間の広がり)を利用して当該一方及び他方の対向面30AP及び31APが角度基準部28F及び29Fにも乗り上げる。
これにより図24(B)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATが対向すると、その軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させる。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUが対向すると、その角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させる。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、挟持部向きと回動体向きとが交差していると、一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の外面28D及び29D側から挟み込むようにしながら右側開閉部6が右側回動部4に対して(また、左側開閉部7が左側回動部5に対して)閉じるように押されたことに応じて、回動体26の回転角度に、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度を合せて当該回動体26を挟持することができる。
さらにまた、図25(A)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、上述のように、挟持部向きと回動体向きとが交差している際に、例えば、右スピーカ10(また、左スピーカ11)の上側から、回動体保持部25の根本側に向けて斜めに押されて、一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に回動体26が徐々に入り込む場合がある。
この場合、図25(B)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31では、例えば、一方及び他方の対向面30AP及び31APの間に、一方及び他方の回動伝達部28及び29が、軸受部30AT及び31ATと角度合せ部30AU及び31AUとの間を斜めに横切るように位置する。
この際、一方及び他方の回動体挟持部28及び29は、例えば、一方の移動制限部30AVの側面において舌部30AR寄りの部分(以下、これを舌部寄り部分とも呼ぶ)を、一方の回動伝達部28の他方の側面28BYに突き当てる。
また、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、例えば、他方の移動制限部31AVの舌部寄り部分も、他方の回動伝達部29の一方の側面29BXに突き当てる。
この状態で図26(A)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、右側回動部4の外壁右側縁部4Aに右側開閉部6の開閉縁部6A(左側回動部5の外壁左側縁部5Aに左側開閉部7の開閉縁部7A)を当接させるように、回動体保持部25の保持部上面25Cから根本側へ向けて押されると、これに応じて移動制限部30AV及び31AVの舌部寄り部分によって一方及び他方の回動伝達部28及び29を押すようにしてに回動体26を閉方向へ回転させる。
このようにして図26(B)に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATが対向すると、その軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させる。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUが対向すると、その角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させる。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、挟持部向きと回動体向きとが交差していると、回動体保持部25側へ斜めに押されて一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の外面28D及び29D側から挟み込むようにしながら右側開閉部6が右側回動部4に対して開閉縁部6Aに外壁右側縁部4A(また、左側開閉部7が左側回動部5に対して開閉縁部7Aに外壁左側縁部5A)を当接させて閉じるように押されたことに応じても、回動体26の回転角度に、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度を合せて当該回動体26を挟持することができる。
ところで一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、回動体保持部25側へ押されると、一方及び他方の対向面30AP及び31APが挟込方向案内部30B及び31Bの案内用切欠部30BZ及び31BZ側から軸端部28E及び29Eや角度基準部28F及び29Fに乗り上げる。
この際、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体保持部25側へ押されていることに応じて、一方及び他方の対向面30AP及び31APを軸端部28E及び29Eの先端面や角度基準部28F及び29Fの先端面と摺動して、当該軸端部28E及び29Eや角度基準部28F及び29Fを案内用切欠部30BZ及び31BZよりも移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動させる。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させ、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させる。
ここで、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、例えば、挟持部向きと回動体向きとが一致していると、一方及び他方の回動伝達部28及び29を互いの向きを合せたまま、案内用切欠部30BZ及び31BZ側から移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に真直ぐ移動させる。
そして、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、回動体保持部25側へ比較的勢いよく押されていると、一方及び他方の回動伝達部28及び29が、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに対する軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUの嵌合位置よりも、移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動しようとして、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fから軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUが外れそうになる場合がある。
しかしながら、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、このように一方及び他方の回動伝達部28及び29が嵌合位置よりも移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動しそうになると、移動制限部30AV及び31AVの軸受部30AT及び31AT側に向いた円弧形状の側面(以下、これを内側円弧状側面とも呼ぶ)を、当該一方及び他方の回動伝達部28及び29の例えば回動中心部28A及び29Aの円弧状の側面と舌部28B及び29Bの一方及び他方の側面28BY及び29BXの一部とに突き当てる。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体保持部25側へ比較的勢いよく押されて、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させても、当該軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fから軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUが外れることを防止している。
また一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、例えば、挟持部向きと回動体向きとが開いていると、一方及び他方の回動伝達部28及び29の回動中心部28A及び29A側を案内用切欠部30BZ及び31BZ側から移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に真直ぐ移動させる。
さらに一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、一方及び他方の回動伝達部28及び29の舌部28B及び29B側を回動中心部28A及び29Aを中心に回転させながら案内用切欠部30BZ及び31BZ側から移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動させる。
そして、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、回動体保持部25側へ比較的勢いよく押されていると、一方及び他方の回動伝達部28及び29の回動中心部28A及び29Aが、軸端部28E及び29Eに対する軸受部30AT及び31ATの嵌合位置よりも、移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動しようとして、軸端部28E及び29Eから軸受部30AT及び31ATが外れそうになる場合がある。
しかしながら、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、このように一方及び他方の回動伝達部28及び29の回動中心部28A及び29Aが嵌合位置よりも移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動しそうになると、移動制限部30AV及び31AVの内側円弧状側面を、当該一方及び他方の回動伝達部28及び29の回動中心部28A及び29Aの側面に突き当てる。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体保持部25側へ比較的勢いよく押されていると、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させても、当該軸端部28E及び29Eから軸受部30AT及び31ATが外れることを防止している。
また、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、この際、右側回動部4(また、左側回動部5)側へ比較的勢いよく押されて、一方及び他方の回動伝達部28及び29の舌部28B及び29Bが回転して、角度基準部28F及び29Fに対する角度合せ部30AU及び31AUの嵌合位置よりも、移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動しようとして、角度基準部28F及び29Fから角度合せ部30AU及び31AUが外れそうになる場合もある。
しかしながら、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、このように一方及び他方の回動伝達部28及び29の舌部28B及び29Bが嵌合位置よりも移動制限部30AV及び31AV側へ相対的に移動しそうになると、移動制限部30AV及び31AVの内側円弧状側面の一端部を、当該一方及び他方の回動伝達部28及び29において舌部28B及び29Bの他方及び一方の側面28BY及び29BXに突き当てる。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体保持部25側へ比較的勢いよく押されて、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させても、当該角度基準部28F及び29Fから角度合せ部30AU及び31AUが外れることも防止している。
このようにして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを確実に嵌合させると共に、角度基準部28F及び29Fに角度合せ部30AU及び31AUも確実に嵌合させて回動体26を挟持している。
また、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、回動体保持部25側へ押されて一方の対向面30AP及び他方の対向面31APにより回動体26の一方及び他方の外面28D及び29Dをほぼ同時に覆うようにして、上述したように当該回動体26に右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付けさせることができる。
しかしながら、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、回動体保持部25側へ押されるものの、一方及び他方の対向面30AP及び31APのうち何れか1つで先に回動体26の一方及び他方の外面28D及び29Dの1つを覆うようにした後、残りの1つで回動体26の一方及び他方の外面28D及び29Dの残りの1つも覆うようにして、当該回動体26に右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付けさせることもできる。
このような場合、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の対向面30AP及び31APの1つで先に回動体26の一方及び他方の外面28D及び29Dの1つを覆うときに、これらの間で上述したように軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させておき、一方及び他方の対向面30AP及び31APの残りの1つで一方及び他方の外面28D及び29Dの残りの1つを覆うときには、挟持部向き及び回動体向きとが一致していることにより、これに応じて上述したように軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させることができる。
また、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の対向面30AP及び31APの1つで先に回動体26の一方及び他方の外面28D及び29Dの1つを覆うときには、これらの間で軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させずに、引き続き一方及び他方の対向面30AP及び31APの残りの1つで一方及び他方の外面28D及び29Dの残りの1つを覆うときに、上述した何れかの取付手法に準じて全ての軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させることもできる。
さらに一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、一方及び他方の対向面30AP及び31APの1つで先に回動体26の一方及び他方の外面28D及び29Dの1つを覆うときに、これらの間で上述したように軸端部28E及び29Eに軸受部30AT及び31ATを嵌合させておき、一方及び他方の対向面30AP及び31APの残りの1つで一方及び他方の外面28D及び29Dの残りの1つを覆うときには、残りの全ての軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを嵌合させることもできる。
ところで、図27に示すように、回動体保持部25において一方の壁面25A側の開角度制限部25Fは、当該一方の壁面25Aとの段差面25FXが開角度制限部25Fの表面側よりも一方の壁面25A側ほど保持部背面25D側に深く切り込むような斜面として形成されている。
すなわち、一方の壁面25A側の開角度制限部25Fは、保持部上面25C側から見たときに一方の壁面25Aと共にZ字を描くように、段差面25FXが当該一方の壁面25A側へ深く傾斜している。
そして一方の回動伝達部28は、舌部28Bの他方の側面28BYが、ベース28Cの一面28D(すなわち、外面28D)側よりも当該ベース28Cの他面28H側ほど張り出すような斜面として形成されている。
よって一方の壁面25A側の開角度制限部25Fは、段差面25FXに一方の回動伝達部28の他方の側面28BYが比較的強い力で突き当てられたとき、当該一方の回動伝達部28の他方の側面28BYを、あたかも段差面25FXの斜面に沿って一方の壁面25A側へ寄せるように付勢する。
これにより一方の壁面25A側の開角度制限部25Fは、一方の回動伝達部28が比較的強い力で突き当てられたとき、当該開角度制限部25Fを乗り越えて保持部背面25D側へ回転することを防止している。
また図28に示すように、回動体保持部25において他方の壁面25B側の開角度制限部25Hは、当該他方の壁面25Bとの段差面25HXが開角度制限部25Hの表面側よりも他方の壁面25B側ほど保持部背面25D側に深く切り込むような斜面として形成されている。
すなわち、他方の壁面25B側の開角度制限部25Hは、保持部上面25C側から見たときに他方の壁面25Bと共にZ字を反転させたように、段差面25HXが当該他方の壁面25B側へ深く傾斜している。
そして他方の回動伝達部29は、舌部29Bの一方の側面29BXが、ベース29Cの一面29D(すなわち、外面29D)側よりも当該ベース29Cの他面29H側ほど張り出すような斜面として形成されている。
よって他方の壁面25B側の開角度制限部25Hは、段差面25HXに他方の回動伝達部29の一方の側面29BXが比較的強い力で突き当てられたとき、当該他方の回動伝達部29の一方の側面29BXを、あたかも段差面25HXの斜面に沿って他方の壁面25B側へ寄せるように付勢する。
これにより他方の壁面25B側の開角度制限部25Hは、他方の回動伝達部29が比較的強い力で突き当てられたとき、当該開角度制限部25Hを乗り越えて保持部背面25D側へ回転することを防止している。
このようにして回動体保持部25は、開角度規制部25F及び25Hにより回動体26に対する開方向D6への回転角度を確実に制限している。
さらに図29に示すように、一方及び他方の回動伝達部28及び29は、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fの高さが互いに等しいものの、比較的低く選定されいる。
また一方及び他方の回動伝達部28及び29は、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fの先端縁部に面取り加工が施されている。
従って一方及び他方の回動伝達部28及び29は、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fにおいて全体の高さよりも、軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUの内面と嵌合時に接触する、同一直径を有する円柱状部分(以下、これを嵌合時接触部分とも呼ぶ)の高さがさらに低くなっている。
このため一方及び他方の回動伝達部28及び29は、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに一方及び他方の回動体挟持部30及び31の軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUが嵌合した場合、当該軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUの内面において、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fの嵌合時接触部分が入り込む深さLが比較的浅くなっている。
そして一方及び他方の回動伝達部28及び29は、例えば、開角度制限部25F及び25Hに突き当てられた状態で右側開閉部6(また、左側開閉部7)対し回転角度範囲を超えて開方向D6へ回転させるような外力が加えられたときに、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fが、これらの嵌合している軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU並びに31AUから容易に外れるように、当該軸端部28E及び29E並びに及び角度基準部28F及び29Fにおいて嵌合時接触部分の高さが選定されている。
実際、図30に示すように、一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、右側回動体4が右側開閉部6に対して(また、左側回動部5が左側開閉部7に対して)を開いた状態で壁や机上の縁等に引っ掛けられる等して、開方向D6へ回転角度範囲を超えて回転するような継続的な外力が加えられた場合、回動体26と共に開方向D6へ回転する。
ただし、回動体26は、一方及び他方の回動体挟持部30及び31と共に開方向D6へ回転しても、一方及び他方の回動伝達部28及び29が開角度制限部25F及び25Hに突き当てられると、当該開角度制限部25F及び25Hで制限される開方向制限角度で回転を強制的に停止させる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、回動体26が開方向制限角度で回転を強制的に停止させても継続的に外力が加えられていると、これに応じて右側開閉部6(また、左側開閉部7)をさらに開方向D6へ回転させて回動体保持部25の保持部背面25D側へ回り込ませるようにして、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fから軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを外す。
これにより一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が壁や机上の縁等に引っ掛けられる等して、開方向D6へ回転角度範囲を超えて回転するような継続的な外力が加えられても、回動体26から右側開閉部6(また、左側開閉部7)を外して、一方及び他方の回動体挟持部30及び31や右側開閉部6(また、左側開閉部7)、回動体26等が破損することを防止することができる。
そして一方及び他方の回動体挟持部30及び31は、このように回動体26から右側開閉部6(また、左側開閉部7)が取り外されても、上述したように回動体26に対し右側開閉部6(また、左側開閉部7)を容易に取り付けさせることができる。
次いで図31を用いて、音楽ロボット装置1の回路構成について説明する。かかる音楽ロボット装置1は、当該音楽ロボット装置1全体を統括的に制御する主制御部40を有している。
また音楽ロボット装置1は、駆動部41を介して可動部42を駆動制御すると共に、発光部43を制御する駆動制御部44も有している。
この場合、音楽ロボット装置1の可動部42とは、上述した右側回動部4、左側回動部5、右側開閉部6、左側開閉部7、右側車輪12、左側車輪13である。
また音楽ロボット装置1の発光部43とは、上述した右側発光部16及び左側発光部17である。
ここで駆動部41は、右側回動部4、左側回動部5、右側開閉部6、左側開閉部7、右側車輪12、左側車輪13をそれぞれ個別に駆動する6個のモータを有している。
また駆動部41は、これら6個のモータそれぞれについて出力軸の回転を検出するためのロータリエンコーダ等でなる6個の回転検出センサも有している。
そして駆動制御部44は、音楽データをもとに生成された音楽ロボット装置1を動かすためのロボット動きデータに基づいて駆動部41の個々のモータをそれぞれ駆動制御する。
これにより駆動制御部44は、駆動部41の個々のモータによって、対応する右側回動部4、左側回動部5、右側開閉部6、左側開閉部7、右側車輪12、左側車輪13を駆動する。
さらに音楽ロボット装置1は、入力部45として、上述した接触検知センサ15と共に、例えば筐体中央部3に収納され楕円体状筐体2に生じる加速度を検出する加速度センサ46を有している。
この場合、接触検知センサ15は、ユーザの指等が接触すると、当該指等が接触している間だけ接触検知信号を駆動制御部44に送出する。
そして駆動制御部44は、接触検知センサ15から接触検知信号が与えられると、その接触検知信号に基づいて、接触検知センサ15に対する指等の接触状態を判別する。
因みに駆動制御部44が判別する接触検知センサ15への指等の接触状態とは、例えば、接触検知センサ15を指先で軽くたたくような単独の接触や2回以上の連続的な接触、また指等が接触したままの状態等である。
また加速度センサ46は、例えば常時、楕円体状筐体2に生じる互いに直交する3軸(X軸、Y軸及びZ軸)それぞれの加速度を、X軸検出加速度値、Y軸検出加速度値及びZ軸検出加速度値として検出している。
そして加速度センサ46は、そのX軸検出加速度値、Y軸検出加速度値及びZ軸検出加速度値を加速度検出信号として駆動制御部44に送出している。
因みに加速度検出用の3軸のうちX軸は、楕円体状筐体2の水平回動軸線L1と並行又は一致する軸であり、楕円体状筐体2に対する左右方向と並行な軸でもある。
またZ軸は、楕円体状筐体2が基準姿勢の際の鉛直方向と並行な軸であり、楕円体状筐体2に対する上下方向と並行な軸でもある。
さらにY軸は、水平回動軸線L1、及び楕円体状筐体2が基準姿勢の際の鉛直方向とそれぞれ直交する軸であり、楕円体状筐体2に対する前後方向と並行な軸でもある。
駆動制御部44は、楕円体状筐体2が水平な床に載上され静止した状態でのX軸、Y軸、Z軸それぞれの加速度をX軸基準加速度値、Y軸基準加速度値及びZ軸基準加速度値として、例えば内部のメモリに予め記憶している。
因みに、以下の説明では、これらX軸基準加速度値、Y軸基準加速度値及びZ軸基準加速度値をまとめて基準加速度値とも呼ぶ。
そして駆動制御部44は、加速度センサ46から加速度検出信号が与えられると、その加速度検出信号と基準加速度値とに基づいて、楕円体状筐体2の状態を判別する。
因みに駆動制御部44が判別する楕円体状筐体2の状態とは、例えば、楕円体状筐体2が床の上に置かれて静止している状態や床の上で動いている状態、ユーザにより手で持たれて所定方向へ振り動かされている状態等である。
駆動制御部44は、入力部45から接触検知信号や加速度検出信号が入力されると、そのときの接触検知センサ15に対する指等の接触状態と楕円体状筐体2の状態との組み合せに応じて、ユーザによる音楽ロボット装置1への命令の入力の有無を判別する。
また駆動制御部44は、ユーザにより音楽ロボット装置1に命令が入力されたときには、その命令の種類も判別する。
そして駆動制御部44は、ユーザにより命令が入力されると、どのような命令が入力されたかを主制御部40へ通知する。
因みに音楽ロボット装置1は、接触検知センサ15に対する指等の接触状態と楕円体状筐体2の状態との組み合せにより、音楽データの再生命令や、再生する音楽データの選択命令等のように種々の命令を入力させ得るようになされている。
主制御部40は、駆動制御部44から種々の命令の入力が通知されると、これに応じて音楽ロボット装置1全体を制御すると共に、種々の処理を実行する。
また主制御部40は、無線通信部47を介してパーソナルコンピュータのような情報処理装置(図示せず)と無線通信すると、当該情報処理装置を主体とし自己を従属的に機能させるようにして各種処理を実行し得るようにもなされている。
主制御部40は、例えば情報処理装置から圧縮符号化されている音楽データと、これに対応するロボット動きデータとが転送されると、これら音楽データ及びロボット動きデータを無線通信部47によって受信して取り込む。
そして主制御部40は、その音楽データ及びロボット動きデータを記憶部48に送出する。これにより主制御部40は、記憶部48に対し、これら音楽データ及びロボット動きデータを対応付けて記憶する。
このようにして主制御部40は、記憶部48に対し、複数の音楽データをそれぞれロボット動きデータと対応付けて記憶し得るようになされている。
また主制御部40は、例えば音楽ロボット装置1が床の上に置かれた状態でユーザにより再生命令が入力されると、記憶部48から音楽データを読み出して復号等の再生処理を施しながら、右スピーカ10及び左スピーカ11等を有する出力部49に送出する。
これにより主制御部40は、音楽データに基づく音楽を右スピーカ10及び左スピーカ11から出力してユーザに聴かせることができる。
このとき主制御部40は、記憶部48から、音楽データの再生に合わせて当該音楽データに対応するロボット動きデータも読み出しながら駆動制御部44に送出する。
駆動制御部44は、主制御部40から与えられたロボット動きデータに基づいて駆動部41を制御する。
これにより駆動制御部44は、駆動部41を介して可動部42としての右側回動部4、左側回動部5、右側開閉部6、左側開閉部7、右側車輪12及び左側車輪13を駆動する。
また駆動制御部44は、かかるロボット動きデータに基づいて発光部43としての右側発光部16及び左側発光部17を制御する。
これにより主制御部40は、出力部49から音楽を出力(すなわち、放音)させている間、例えば当該音楽の曲調に同期させて可動部42を順次所定の動きパターンで動かし、また発光部43を順次所定の発光パターンで発光させる。
このようにして主制御部40は、音楽をユーザに聴かせながら、例えば、その音楽に合わせて、あたかも音楽ロボット装置1全体を踊っているかのように動かしてユーザに見せることができる。
以上の構成において、音楽ロボット装置1は、右側回動部4や左側回動部5に対し右側開閉部6や右側開閉部7を開閉可能にする開閉機構部8及び9を当該右側回動部4や左側回動部5に設けられた回動部側機構20と、右側開閉部6や左側開閉部7に設けられた開閉部側機構21とから構成する。
音楽ロボット装置1は、回動部側機構20において、回動体26の回動軸27に沿って互いに反対方向を向く一方及び他方の外面28D及び29Dに軸端部28E及び29Eと角度基準部28F及び29Fとを設け、回動体保持部25により回動体26を、回動軸27を中心にして回動可能に保持する。
また音楽ロボット装置1は、開閉部側機構21において、右側開閉部6や左側開閉部7に設けられた一方及び他方の回動体挟持部30及び31の互いに対向する対向面30AP及び31APに、軸端部28E及び29Eに対応する軸受部30AT及び31ATと、角度基準部28F及び29Fに対応する角度合せ部30AU及び31AUとを設ける。
この状態で、音楽ロボット装置1では、一方及び他方の回動体挟持部30及び31の一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の外面28D及び29D側から挟み込むようにしながら右側開閉部6が右側回動部4(また、左側開閉部7が左側回動部5)に対して閉じるように押されると、これに応じて一方及び他方の回動体挟持部30及び31の軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを回動体26の軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに対向させて嵌合させるようにして、当該一方及び他方の回動体挟持部30及び31により回動体26を挟持する。
従って、音楽ロボット装置1は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、当該回動体26の回転角度を確認させ調整させることなく、回動体26の回転角度と、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度とを合せた状態で、その回動体26に右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付けさせることができる。
以上の構成によれば、音楽ロボット装置1は、一方及び他方の回動体挟持部30及び31が一方及び他方の対向面30AP及び31APにより回動体26を一方及び他方の外面28D及び29D側から挟み込むようにしながら右側開閉部6が右側回動部4に対して(また、左側開閉部7が左側回動部5に対して)閉じるように押されたことに応じて、軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに対向させて嵌合させるようにして、当該一方及び他方の回動体挟持部30及び31により回動体26を挟持するようにした。
従って、音楽ロボット装置1は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、当該回動体26の回転角度を確認させ調整させることなく、回動体26の回転角度と、右側回動部4に対する右側開閉部6(また、左側回動部5に対する左側開閉部7)の開閉角度とを合せた状態で、その回動体26に右側開閉部6(また、左側開閉部7)を取り付けさせることができる。
よって音楽ロボット装置1は、回動体26に対し右側開閉部6(また、左側開閉部7)を容易に取り付けさせることができる。
また音楽ロボット装置1は、一方及び他方の回動体挟持部30及び31に対し、右側開閉部6の開閉縁部6A(また、左側開閉部7の開閉縁部7A)側以外の部分では、外壁端部30BY及び31BYを対向面30AP及び31APよりも張り出させ、当該右側開閉部6の開閉縁部6A(また、左側開閉部7の開閉縁部7A)側に、外壁端部の高さを対向面30AP及び31APとほぼ等しくして回動体26の挟込方向を案内する案内用切欠部30BZ及び31BZが形成された挟込方向案内部30B及び31Bを設けるようにした。
従って音楽ロボット装置1は、回動体26への右側開閉部6(また、左側開閉部7)の取り付けの際、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が外面を右スピーカ10(また、左スピーカ11)の振動板に向けて回動体保持部25側に押されても、一方及び他方の回動体挟持部30及び31の対向面30AP及び31APが軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに乗り上げることを防止することができる。
よって音楽ロボット装置1は、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が外面を右スピーカ10(また、左スピーカ11)の振動板に向けて回動体26へ取り付けられ、その結果、右側開閉部6(また、左側開閉部7)の外面により右スピーカ10(また、左スピーカ11)の振動板の破損を招くようなことを防止することができる。
さらに音楽ロボット装置1は、一方及び他方の回動体挟持部30及び31の対向面30AP及び31APに対して軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを基準にし案内用切欠部30BZ及び31BZ側とは反対側に移動制限部30AV及び31AVを設けるようにした。
従って音楽ロボット装置1は、一方及び他方の回動体挟持部30及び31により回動体26を挟み込むようにして対向面30AP及び31APに対し軸端部28E及び29Eや角度基準部28F及び29Fが、案内用切欠部30BZ及び31BZ側から軸受部30AT及び31ATや角度合せ部30AU及び31AU側へ相対的に移動したときに、その移動を移動制限部30AV及び31AVによって制限して、当該軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fに軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを確実に嵌合させることができる。
さらに音楽ロボット装置1は、一方及び他方の回動伝達部28及び29が開角度制限部25F及び25Hに突き当てられた状態で右側開閉部6(また、左側開閉部7)対し回転角度範囲を超えて開方向D6へ回転させるような外力が加えられたときに、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fが、これらの嵌合している軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU並びに31AUから容易に外れるように、当該軸端部28E及び29E並びに及び角度基準部28F及び29Fにおいて嵌合時接触部分の高さを選定するようにしている。
従って音楽ロボット装置1は、右側回動体4に対して右側開閉部6(また、左側回動部5に対して左側開閉部7)が開いた状態で壁や机上の縁等に引っ掛けられる等して、開方向D6へ回転角度範囲を超えて回転するような外力が加えられた場合、開角度制限部25F及び25Hによって回動体26の開方向D6への回転を強制的に停止させつつ、右側開閉部6(また、左側開閉部7)をさらに開方向D6へ回転させて回動体保持部25の保持部背面25D側へ回り込ませるようにして、軸端部28E及び29E並びに角度基準部28F及び29Fから軸受部30AT及び31AT並びに角度合せ部30AU及び31AUを容易に外すことができる。
よって音楽ロボット装置1は、右側開閉部6(また、左側開閉部7)が壁や机上の縁等に引っ掛けられる等して、開方向D6へ回転角度範囲を超えて回転するような外力が加えられても、回動体26から右側開閉部6(また、左側開閉部7)を外して、一方及び他方の回動体挟持部30及び31や右側開閉部6(また、左側開閉部7)、回動体26等が破損することを防止することができる。
なお上述した実施の形態においては、一方及び他方の回動伝達部28及び29に円形凸状の軸端部28E及び29E並びに円形凸状の角度基準部28F及び29Fを設け、一方及び他方の回動体挟持部30及び31に円形凹状の軸受部30AT及び31AT並びにレーストラック形状の凹部でなる角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一方及び他方の回動伝達部28及び29に円形凹状の軸端部28E及び29E並びにレーストラック形状の凹部でなる角度基準部28F及び29Fを設け、一方及び他方の回動体挟持部30及び31に円形凸状の軸受部30AT及び31AT並びに円形凸状の角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにしても良い。
また一方及び他方の回動伝達部28及び29に円形凸状の軸端部28E及び29E並びにレーストラック形状の凹部でなる角度基準部28F及び29Fを設け、一方及び他方の回動体挟持部30及び31に円形凹状の軸受部30AT及び31AT並びに円形凸状の角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにしても良い。
さらに一方及び他方の回動伝達部28及び29に円形凹状の軸端部28E及び29E並びに円形凸状の角度基準部28F及び29Fを設け、一方及び他方の回動体挟持部30及び31に円形凸状の軸受部30AT及び31AT並びにレーストラック形状の凹部でなる角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにしても良い。
また上述した実施の形態においては、一方及び他方の回動伝達部28及び29に円形凸状の角度基準部28F及び29Fを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一方及び他方の回動伝達部28及び29に、この他種々の形状の凸部又は凹部でなる角度基準部28F及び29Fを設けるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、一方及び他方の回動体挟持部30及び31にレーストラック形状の凹部でなる角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一方及び他方の回動体挟持部30及び31に、この他種々の形状の凹部でなる角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、一方及び他方の回動伝達部28及び29に角度基準部28F及び29Fを設け、一方及び他方の回動体挟持部30及び31に角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一方及び他方の回動伝達部28及び29の何れか1つに角度基準部28F及び29Fを設け、これに応じて一方及び他方の回動体挟持部30及び31の1つに角度合せ部30AU及び31AUを設けるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、本発明による開閉装置を、図1乃至図31について上述した音楽ロボット装置1の開閉機構部8及び9に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、開閉可能なコンピュータや携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistance )等の情報処理装置、開閉部を介して光ディスクのような記録媒体を装填可能な再生装置や記録再生装置、各種装置の筐体等に設けられたメンテナンス用の開閉部を開閉させる開閉装置、スピーカユニット等のように、この他種々の構成の開閉装置に広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、本発明によるロボット装置を、図1乃至図31について上述した音楽ロボット装置1に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、音楽や音声に合せて、又は音楽や音声に関係せずに動く2足歩行型や4足歩行型、車型等のように、この他種々の形態のロボット装置に広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、基部として、図1乃至図31について上述した右側回動部4及び左側回動部5を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、スピーカを振動板の正面を露出させて収納するものの、筐体中央部3の右側端部及び左側端部に固定された収納部や、スピーカユニットにおいてスピーカを収納する収納部、スピーカを収納しない箱体の基部等のように、この他種々の基部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、開閉部として、図1乃至図31について上述した略ドーム形状の右側開閉部6及び左側開閉部7を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平板状の開閉部や、スピーカを振動板の正面を露出させて収納し、右側回動部や左側回動部に開閉可能に取り付けられる略ドーム状の開閉部等のように、この他種々の開閉部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、回動軸に沿って互いに反対の外側を向く一方及び他方の外面に回動軸の一端部及び他端部となる軸端部が設けられると共に、一方及び他方の外面の少なくとも1つに回動軸を中心にした回転の回転角度と基部に対する開閉部の開閉角度とを合せるための基準となる角度基準部とが設けられた回動体として、図1乃至図31について上述した回動軸27、一方及び他方の回動伝達部28及び29を組み合せて形成された回動部26を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、回動軸27並びに一方及び他方の回動伝達部28及び29が一体成型されてなる回動体等のように、この他種々の構成及び形状の回動体を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、基部に設けられ、回動体を、回動軸を中心にして所定の回転角度範囲内で基部に対し開閉部を閉じる閉方向及び開く開方向へ回動可能に保持する回動体保持部として、図1乃至図31について上述した回動体保持部25を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、モータ等の駆動部が設けられず、回動体を手動でのみ回転させる回動体保持部等のように、この他種々の回動体保持部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、開閉部に対し、互いに対向する一方及び他方の対向面により回動体を一方及び他方の外面側から挟持可能なように設けられ、当該一方及び他方の対向面に軸端部と対応する軸受部が設けられると共に、一方及び他方の対向面の少なくとも1つに角度基準部と嵌合し回転角度と開閉角度とを合せるための角度合せ部とが設けられた一対の回動体挟持部として、図1乃至図31について上述した一方及び他方の回動体挟持部30及び31を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、挟持部本体30A及び31Aと、挟込方向案内部30B及び31Bとが一体成型されてなる一方及び他方の回動体挟持部等のように、この他種々の一方及び他方の回動体挟持部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、回動体への開閉部の取り付けの際、一方及び他方の対向面により回動体を一方及び他方の外面側から挟み込むように一方及び他方の対向面を一方及び他方の外面上で移動させるための方向を案内する方向案内部として、図1乃至図31について上述した略有底筒状の挟込方向案内部30B及び31Bを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の形状及び構成の方向案内部を広く適用することができる。
さらに上述した実施の形態においては、回動体への開閉部の取り付けの際、一方及び他方の対向面により回動体を一方及び他方の外面側から挟み込むようにして軸端部に軸受部を対向させて嵌合させると共に、角度基準部に角度合せ部を対向させて嵌合させるように、一方及び他方の対向面に対する回動体の一方及び他方の外面の相対的な移動を制限する移動制限部として、図1乃至図31について上述した略円弧形状の凸部でなる移動制限部30AV及び31AVを適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の形状及び構成の移動制限部を広く適用することができる。
本発明は、スピーカを収納した回動部に対し開閉部を開閉可能にする音楽ロボット装置等の開閉装置やロボット装置に利用することができる。
1……音楽ロボット装置、4……右側回動部、5……左側回動部、6……右側開閉部、7……左側開閉部、8、9……開閉機構部、20……回動部側機構、21……開閉部側機構、25……回動体保持部、26……回動体、27……回動軸、28、29……回動伝達部、28D、29D……外面、28E、29E……軸端部、28F、29F……角度基準部、30、31……回動体挟持部、30A、31A……挟持部本体、30AP、31AP……対向面、30AT、31AT……軸受部、30AU、31AU……角度合せ部、30AV、31AV……移動制限部、30B、31B……挟込方向案内部。
Claims (6)
- 基部に対し開閉部を開閉可能にする開閉装置において、
回動軸に沿って互いに反対の外側を向く一方及び他方の外面に上記回動軸の一端部及び他端部となる軸端部が設けられると共に、上記一方及び他方の外面の少なくとも1つに上記回動軸を中心にした回転の回転角度と上記基部に対する上記開閉部の開閉角度とを合せるための基準となる角度基準部とが設けられた回動体と、
上記基部に設けられ、上記回動体を、上記回動軸を中心にして所定の回転角度範囲内で上記基部に対し上記開閉部を閉じる閉方向及び開く開方向へ回動可能に保持する回動体保持部と、
上記開閉部に対し、互いに対向する一方及び他方の対向面により上記回動体を上記一方及び他方の外面側から挟持可能なように設けられ、当該一方及び他方の対向面に上記軸端部と対応する軸受部が設けられると共に、上記一方及び他方の対向面の少なくとも1つに上記角度基準部と対応し上記回転角度と上記開閉角度とを合せるための角度合せ部とが設けられた一対の回動体挟持部と
を具え、
上記一対の回動体挟持部は、
上記回動体への上記開閉部の取り付けの際、上記一方及び他方の対向面により上記回動体を上記一方及び他方の外面側から挟み込むようにしながら上記開閉部が上記基部に対して閉じるように押されたことに応じて、上記軸端部に上記軸受部を対向させて嵌合させると共に、上記角度基準部に上記角度合せ部を対向させて嵌合させることにより上記回転角度と上記開閉角度とを合せて上記回動体を挟持する
ことを特徴とする開閉装置。 - 上記一対の回動体挟持部は、
上記回動体への上記開閉部の取り付けの際、上記一方及び他方の対向面により上記回動体を上記一方及び他方の外面側から挟み込むようにしながら上記開閉部が上記基部に対して閉じるように押されたことに応じて、上記軸端部に上記軸受部を対向させて嵌合させると共に、上記軸端部に嵌合させた上記軸受部を中心にして上記閉方向へ回転して上記角度基準部に上記角度合せ部を対向させて嵌合させることにより上記回転角度と上記開閉角度とを合せて上記回動体を挟持する
ことを特徴とする請求項1に記載の開閉装置。 - 上記一対の回動体挟持部は、
上記回動体への上記開閉部の取り付けの際、上記一方及び他方の対向面により上記回動体を上記一方及び他方の外面側から挟み込むように上記一方及び他方の対向面を上記一方及び他方の外面上で移動させるための方向を案内する方向案内部
を具えることを特徴とする請求項2に記載の開閉装置。 - 上記一対の回動体挟持部は、
上記回動体への上記開閉部の取り付けの際、上記一方及び他方の対向面により上記回動体を上記一方及び他方の外面側から挟み込むようにして上記軸端部に上記軸受部を対向させて嵌合させると共に、上記角度基準部に上記角度合せ部を対向させて嵌合させるように、上記一方及び他方の対向面に対する上記回動体の上記一方及び他方の外面の相対的な移動を制限する移動制限部
を具えることを特徴とする請求項3に記載の開閉装置。 - 上記回動体への上記開閉部の取り付けにより勘合する上記軸端部及び上記軸受部と、上記角度基準部及び上記角度合せ部とは、
それぞれ一方が凸部でなると共に、他方が凹部でなり、
一方の上記凸部は、
上記開閉部の取り付けられた上記回動体が上記回転角度範囲の上記開方向の制限角度まで回転した状態で、上記開閉部に対し上記回転角度範囲を超えて上記開方向へ回転させるような外力が加えられたときに、他方の上記凹部から外れるように、当該凹部内での接触部分の高さが選定された
ことを特徴とする請求項4に記載の開閉装置。 - 基部と、
上記基部に対して開閉するための開閉部と、
回動軸に沿って互いに反対の外側を向く一方及び他方の外面に上記回動軸の一端部及び他端部となる軸端部が設けられると共に、上記一方及び他方の外面の少なくとも1つに上記回動軸を中心にした回転の回転角度と上記基部に対する上記開閉部の開閉角度とを合せるための基準となる角度基準部とが設けられた回動体と、
上記基部に設けられ、上記回動体を、上記回動軸を中心にして所定の回転角度範囲内で上記基部に対し上記開閉部を閉じる閉方向及び開く開方向へ回動可能に保持する回動体保持部と、
上記回動体保持部に回動可能に保持された上記回動体を上記回動軸を中心にして回転駆動する駆動部と、
上記開閉部に対し、互いに対向する一方及び他方の対向面により上記回動体を上記一方及び他方の外面側から挟持可能なように設けられ、当該一方及び他方の対向面に上記軸端部と対応する軸受部が設けられると共に、上記一方及び他方の対向面の少なくとも1つに上記角度基準部と嵌合し上記回転角度と上記開閉角度とを合せるための角度合せ部とが設けられた一対の回動体挟持部と
を具え、
上記一対の回動体挟持部は、
上記回動体への上記開閉部の取り付けの際、上記一方及び他方の対向面により上記回動体を上記一方及び他方の外面側から挟み込むようにしながら上記開閉部が上記基部に対して閉じるように押されたことに応じて、上記軸端部に上記軸受部を対向させて嵌合させると共に、上記角度基準部に上記角度合せ部を対向させて嵌合させることにより上記回転角度と上記開閉角度とを合せて上記回動体を挟持する
ことを特徴とするロボット装置。
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