JP2005121068A - 回転装置およびこれを備えた携帯電話機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 開閉時の姿勢保持力を低下させることなく軽い操作力での素早い旋回動作が可能となるとともに、早いスピードで筐体を展開する場合でも終点位置での反動(衝撃力)を効果的に緩和できる回転装置を提供する。
【解決手段】 上下の筐体を旋回自在に、かつ、開閉自在に連結する連結部3に設ける回転装置において、下筐体から上筐体に亙って設置され双方の筐体を互いに旋回可能とする支軸42と、支軸42を介して下筐体に対して回転自在に設置される回転体43と、回転体43に対して支軸42とは直交する方向に設置され、双方の筐体を開閉可能とする開閉軸51と、下筐体が上筐体に対して旋回動作中に転動するとともに上筐体が下筐体に対して所定位置まで旋回すると旋回動作をバネ力で阻止してロックする剛球72を回転体43と支軸42との間に有するダンパロック機構7とを備える。
【選択図】 図4

Description

本発明は、2つの筐体を開閉自在に、かつ、旋回自在に結合するとともに、開放状態または(表示部が外側に向いた)待ち受け状態に筐体の向きを切替えてロックすることができる回転装置およびこれを備えた携帯電話機器に関する。
従来の携帯電話機としては、図12に示すように、送話部104とキー操作部105を有する下筐体101と、受話部106とモニタ(表示部)107を有する上筐体102とがヒンジ部103により開閉可能に連結された折り畳み式のものが知られている。
さらに、上下の筐体部分を開閉動作(垂直方向に回転して折畳む)だけでなく旋回動作させる(水平方向に旋回させる)機構を付加することにより、図13に示す「閉鎖状態」だけでなく、上筐体102のモニタ(表示部)107を設けてある方の面が外側に向くように表裏面を反転させた図14の状態(以下、これを「待ち受け状態」とよぶ)で上下の筐体を閉じ合わせるように向きを変更し、これにより着信番号や着信メールなどの情報を直ちに目視で確認できるようにした機種も開発されている。
そして、このように下筐体101と上筐体102に開閉および旋回の双方の動作を可能にさせる連結構造として、例えば特許公報1、2に記載のような、いわゆる2軸ヒンジ機構が知られている。
特開2000−240636号公報(図1) 特開2002−155923号公報(図1)
このような2軸ヒンジ機構を介して上下の筐体を開閉可能に、かつ、旋回可能に連結した携帯電話機では、図14に示すような上筐体102をモニタ画面(表示部)107が外側に露出した前述の「待ち受け状態」で相手からの着信を待つ場合、着信があった時に相手からの通話に応答するため、オフフック(通話開始)のためのボタン操作が必要になる。また、通話するためには、送話部と受話部とが、使用者の口と耳との距離程度に間隔が離れて配置する必要がある。
つまり、図14の「待ち受け状態」では、モニタ画面107のある一面102A側に受話部106が配置されているため、図14の待ち受け状態からそのまま上筐体102を(図14において紙面垂直方向に)展開させて開放させたのでは、図12のような「開放状態」にはなれない。つまり、モニタ画面107のある一面102A側とは反転した他面102B(図13参照)側が開放されてしまうことになる。
そこで、図14の「待ち受け状態」から、図12の「開放状態」を実現するには、(1)上筐体102を一旦紙面の垂直方向に開放させ、さらにそこから水平方向に(紙面に平行に)180度旋回させるか、(2)図12の開放状態から上筐体102を水平方向にダイレクトに180度旋回させるかの何れかの方法で切替え操作を行って、図12の「開放状態」へ姿勢を切替えることが必要となる。
ところで、通話相手からの着信に迅速に応えて相手からの通話を切られないようにするためには、「待ち受け状態」から「開放状態」への切替えまでに要する時間(「切替え操作時間」)を短縮させるため、「開放状態」や「待ち受け状態」以外のところでは、旋回に要する操作力(以下、これを「旋回操作力」とよぶ)を低減させて上筐体を素早く展開および旋回させる(又はダイレクトに180度旋回させてもよい)ことが要求されている。
一方、従来の回転構造では、上下の筐体が不用意にぐらつかないようにして安定した状態を確保するため、図12に示す「開放状態」および図14に示す「待ち受け状態」では、バネ力などで上下の筐体を一時的に固定させる構成となっていることが多い。ところが、一般に、このような構成とすると、「開放状態」および「閉鎖状態」以外、つまり姿勢保持位置(0°、180°)以外でもそのバネ力が作用することになる。そのため、旋回操作にはある程度大きな力が必要であり、その分、「切替え操作時間」も増大している。
このような事情から、例えばバネ力の大きさを低下させることなども検討されているが、このようにバネ力を低下させれば、旋回操作力が軽減できるので「切替え操作時間」を短縮させることが可能になり、その点では問題ない。ところが、これと同時に、「開放状態」および「待ち受け状態」を維持するための保持力も低下してしまう、といった問題があった。
そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、筐体開閉時の姿勢保持(ロック)力を低下させなくても軽い操作力で素早い切替え操作が実現可能になるとともに、筐体を素早く旋回させる場合でも終点位置での停止の際の大きな慣性力(反動で発生する衝撃力)を効果的に減殺或いは緩和できる回転装置およびこれを備えた携帯電話機器を提供することを目的とする。
本発明の回転装置は、2つの筐体を旋回自在に、かつ、開閉自在に連結する連結部に設置する回転装置において、
前記2つの筐体のうちいずれか一方の筐体から前記他方の筐体に亙って設置され前記双方の筐体を互いに旋回可能とする支軸と、
この支軸を介して前記一方の筐体に回転自在に設置する回転体と、
この回転体に対して前記支軸と直交する方向に回転自在に設置し、前記双方の筐体を開閉可能とする開閉軸と、
前記一方の筐体が他方の筐体に対して旋回動作中に転動するとともに前記一方の筐体が他方の筐体に対して所定位置まで旋回すると嵌入して前記一方の筐体をロックさせる剛球を前記回転体と前記支軸との間に有するダンパロック機構と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、回転体と支軸との間の所定位置に剛球が嵌入することでロック動作が行われ、それ以外の領域では剛球が嵌入することがないので、回転体と支軸との間で剛球が転動することで、滑らかな旋回動作が実現する。
また、本発明の回転装置は、2つの筐体を旋回自在に、かつ、開閉自在に連結する連結部に設置する回転装置において、
前記2つの筐体のうちいずれか一方の筐体に固設する固定ベースと、この固定ベースに一体に取付けるとともに前記一方の筐体から前記他方の筐体に亙って突設する支軸と、この支軸に対して回転可能に設け前記2つの筐体のうち前記他方の筐体を固設する回転体とを有し、前記2つの筐体を旋回可能に連結する回転ユニットと、
前記固定ベースに設ける規制部および前記回転体に設けて前記規制部に係止させる被規制部を有し、前記固定ベースに対して前記回転体の回転角度の許容範囲を設定する回転角度制限手段と、
前記回転体の回転中心部に設ける収容室に収容し前記支軸に一体に固着する剛球ホルダと、この剛球ホルダに摺動可能に保持する剛球と、この剛球に押出力を付与する板バネと、前記回転体の収容室内の前記剛球が転動する内周面に設けた前記剛球が嵌入するロック溝とを有するダンパロック機構と、
前記一方の筐体と前記他方の筐体とに亙って設ける開閉軸を有し、前記2つの筐体を開閉可能に連結する開閉ユニットと、
前記開閉軸の開閉角度の許容範囲を設定する開閉角度制限手段と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、板バネの押圧作用による剛球とロック溝の噛み合い力動作により、筐体の開放時および閉鎖時でのロック(保持)力を発生させることができる。しかも、剛球がロック溝以外の領域に位置するときには滑らかな転動動作を行うことができるので、剛球とこの剛球が転動するときに相手側となる回転体との間の隙間を大きくすれば、剛球が回転体との接触圧を小さくでき、その分、回転トルクを抑えることができる。その結果、確実なロック力を必要最小限だけ確保しつつ、旋回操作力の軽減を同時に図ることが可能となる。
また、本発明の回転装置は、2つの筐体を旋回自在に、かつ、開閉自在に連結する連結部に設置する回転装置において、
前記2つの筐体のうちいずれか一方の筐体に固設した固定ベースと、この固定ベースと一体に取付けるとともに前記一方の筐体から前記他方の筐体に亙って突設する支軸と、この支軸に対して回転可能に設ける回転体とを有し、前記2つの筐体を旋回可能に連結する回転ユニットと、
前記固定ベースに設ける規制部および前記回転体に設けて前記規制部に係止させる被規制部を有し、前記固定ベースに対して前記回転体の回転角度の許容範囲を設定する回転角度制限手段と、
内周面に第1ロック溝を有する回転室を中央部に形成し前記回転体の中央部に設ける収容室に嵌着する第1カムプレートと、前記第1ロック溝に対してシフトした、内周面の所定位置に第2ロック溝を有する回転室を中央部に形成し前記回転体の前記収容室に前記第1カムプレートと積層状態で嵌着する第2カムプレートと、第1カム部を設けるとともに前記第1、第2カムプレートの前記回転室に遊挿し前記支軸に固着する剛球ホルダと、この剛球ホルダの前記第1カム部と係合する第2カム部を有し前記回転体の収容室に固設するカム部材と、前記剛球ホルダに摺動可能に抱持する剛球と、この剛球に所定方向の押出力を付与する板バネとを有し、前記一方の筐体に対して前記他方の筐体が旋回するのに伴い前記回転体が回転すると前記剛球ホルダの変位動作により、前記剛球が第1カムプレートと第2カムプレートの間を転動するとともに前記第1、第2のロック溝に嵌入してロックされるダンパロック機構と、
前記支軸に直交する前記回転体の半径方向に配設され前記一方の筐体と前記他方の筐体とに亙って設ける開閉軸とを有し、前記2つの筐体を開閉可能に連結する開閉ユニットと、
前記回転体に対して前記開閉軸の開閉角度の許容範囲を設定する開閉角度制限手段と
を備えることを特徴としている。
通常、2軸ヒンジで構成する回転装置は、動作品位を高めるために、姿勢保持位置(0°,180°)でのガタツキを低減させることが重要である。また、一般に、姿勢保持位置では、剛球とロック溝が嵌合して(噛み合って)力学的に安定した中立点が形成されるが、各種の構成部品の係合部(例えば、支軸と固定ベースとの間、支軸と剛球ホルダとの間、剛球と剛球ホルダとの間)に隙間を生じていると、筐体の先端部分などにガタとして現れやすい。
そこで、本発明では、前述の構成により、剛球が、閉鎖(0°)位置近傍を通過する際には一方のカムプレート上を走行し、その後、閉鎖位置近傍をある程度過ぎると第1カム部により剛球ホルダが他方のカムプレートに向けて上方向にスライドし、最後には、他方のカムプレート上へ走行相手を変更するように、剛球の転動相手を第1、第2のカムプレート(2部材)に振り分けている。一方、この第1カムプレートと第2のカムプレートはこれらに形成されるロック溝の位置をずらすように、相対位置を微妙に異ならせて組み合わせてあるため、回転体は姿勢保持位置(0°,180°)から多少前後にシフトした任意の開放角度位置で開放動作することが可能となる。
従って、例えば、開放角度が180°より若干大きめとなるように第1、第2のカムプレートのロック溝を配置することにより、閉鎖位置(0°)でガタを発生している構成部品にガタを吸収する方向へ誘導させるためのトルク(これを、「吸込みトルク」とよぶ)を第1カムプレートで発生されるとともに、開放位置(180°)での吸込みトルクを第2のカムプレートで発生させることができるように構成している。従って、姿勢保持位置(0°、180°)での回転体は、中立点で力学的に不安定なガタツキをなくすための吸い込み力を維持したまま、回転体の被規制部(突起)が固定ベースの規制部(起立壁)に押し当てられるため、開閉状態での構成部品のガタツキを除去できる。
また、本発明の回転装置は、前記回転室の内周面または前記剛球ホルダの外周面に、前記回転室の内周面と前記剛球ホルダの外周面との隙間間隔を変化させる径方向に凹状又は凸状を有する変形部を設け、前記回転室の内周面または前記剛球ホルダの外周面と前記剛球との接触圧を変更させることを特徴としている。
上記構成によれば、回転体は、各カムプレートの回転室と剛球ホルダとの径方向の嵌合隙間を自由に設定できるため、剛球と回転体の接触圧を自由にコントロールするが可能となり、使い勝手のよい回転トルクを設定することが可能となる。
また、本発明の回転装置は、前記回転室と前記剛球ホルダとの隙間を、前記ロック溝付近にて最小寸法に形成し、前記剛球が前記回転体または剛球ホルダとの接触圧を前記ロック溝に近づくにつれて高くしていることを特徴としている。
一般に、軽い操作力で回転展開が可能になると、早い展開スピードを所定位置に設定した開放状態の直前で確実に制動させて減速し、全開位置に達したときに発生する衝撃力を効果的に減殺または緩和する構造が必要である。そこでこのような要求を実現するため、本発明では、上記構成とすることにより、つまり摩擦による制動力を利用して減速させるとともに衝撃力を吸収するダンパ作用を発生させている。これにより、軽快な操作感が得られるとともに、姿勢保持位置でのガタツキもない動作品位の高い2軸ヒンジ機構が実現できる。
また、本発明の回転装置を備えた携帯電話機は、第1および第2の筐体が連結部を介して開閉可能に、かつ、旋回可能に連結される携帯電話機器において、
前記連結部に前述のいずれかの回転装置を備えることを特徴としている。
この構成により、軽い操作感で、姿勢保持位置のガタツキもない動作品位の高い2軸ヒンジの回転装置を備えた携帯電話機器が実現できる。
本発明によれば、上下の筐体部分が開放状態および待ち受け状態の双方でのロック(保持)力を低下させることなく旋回に要する操作力を低減できるので、軽い操作感を得ることができ、しかも早い速さで開放状態に展開する時でも終点位置での反動(衝撃力)を緩和できる回転装置が実現できる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話機を示すものであり、この携帯電話機は、下筐体1と、上筐体2と、この2つの筐体1、2を開閉可能に、かつ、旋回可能に連結する連結部3とを備えている。
下筐体1にはキー操作部11および送話部12などを設けているとともに、上筐体2には液晶表示部21および受話部22などを設けている。
連結部3には、図3および図4に示すように、回転ユニット4と、開閉ユニット5と、回転角度制限手段6と、ダンパロック機構7と、開閉角度制限手段8とを有する2軸ヒンジの回転装置を備えている。
A.回転ユニット4について:
連結部3の回転ユニット4は、上下の筐体1,2を旋回可能に(図2(A)ではβで示す紙面に平行な水平方向に)連結するものであり、図3および図4に示すように、固定ベース41と、支軸42と、回転体43とを有している。
このうち、固定ベース41は、図3および図4に示すように、下筐体1側に固設する略薄板ステップ形状を呈しており、中央部には後述の支軸42が回転不能な状態で貫通する角孔41Aを穿設しているとともに、その角孔41Aを挟む両側には、後述する回転角度制限手段6の一方を構成する規制部として一対の起立壁41B,41Cを形成している。
支軸42は、固定ベース41の角孔41Aに回転不能な状態に嵌合させ下筐体1に不動状態で取付けるため断面四角形状に形成されており、下筐体1から上筐体2に向けて突設されている。
回転体43は、図3に示すように、支軸42(下筐体1側)に対して後述の剛球ホルダ71を介して回転可能に取付けるため、固定ベース41に支承されているとともに、剛球72を介して剛球ホルダ71に回転自在に支持されている。そして、この回転体43は、中央部が膨出した略角棒形状に形成されているとともに、中心部を支軸42が回転自在に挿通する中心孔が底部側に穿設されている。また、この回転体43の中心部には、剛球ホルダ71を回転自在に収容する収容室43Aが中心孔と連通して穿設されている。
収容室43Aには、図5に示すように、水平方向に切断したときの内周面431の形状が略真円形状となるように形成されており、この内周面431には互いに180度位相をずらして、換言すれば点対称位置に、ロック溝432,433が形成されている。このロック溝432、433は、図5に示すように、中央にある程度深く窪んだ凹部432A、433Aとこの凹部の周辺両側に内周面431より突出する凸部432B、433Bとを設けている。なお、このロック溝の形状は、図6に示すように、凹部432A、433Aの周辺の凸部432C,433Cが緩やかな下り坂の形状で構成してもよい。
また、この回転体43の左右両端には、後述する開閉軸51(開閉ヒンジ部81)およびガイド軸52が装着される第1の軸装孔(角孔)43Bおよび第2の軸装孔(丸孔)43Cが形成されている。
なお、この回転体43と固定ベース41とは、回転動作の際の摩擦トルクが低減されるよう、互いに対向する面(つまり、図4において、固定ベース41の上面と回転体43の下面と)はできるだけ小さい接触面積で接触するようになっている。このため、回転体43の下面側の中心孔を取囲む部分のみ下方へ僅かに突設させており、この突設した下面が固定ベース41の上面に接触・摺動するようになっている。
B.開閉ユニット5について:
開閉ユニット5は、上下の筐体1,2を開閉可能(図1(B)にαで示す方向)に連結するものであり、下筐体1と上筐体2との間に設ける開閉軸51と、開閉軸51と同一軸線上に設置されたガイド軸52とを備えている。
このうち、開閉軸51は、図3及び図4に示すように、支軸42と直交する回転体43の半径方向に配設されており、一端が後述の開閉ヒンジ部81に連結されているとともに、他端が上筐体2側(図1、2参照)に固設されている。
ガイド軸52は、一端が第2の軸装孔(丸孔)43Cに挿入・固着(回転自在でもよい)にされているとともに、他端が上筐体2に回転自在(固設されていてもよい)に取付けられている。
C.回転角度制限手段について:
回転角度制限手段6は、固定ベース41に対して回転体43の回転角度の許容範囲を設定するものであり、図4に示すように、固定ベース41に設ける規制部6Aと、回転体43に設け規制部6Aに係止する被規制部6Bとを有している。規制部6Aは、固定ベース41に設けた一対の起立壁41Bおよび起立壁41Cで構成されている。一方、被規制部6Bは、回転体43の一面(図3では下面)の一方側の端部に設けた凸状の突起(ストッパを構成する)43Dで構成されている。従って、上筐体2をβ方向に旋回させる際に、これと一体に回転する回転体43側の突起43Dが、下筐体1に一体に固定された固定ベース41側の起立壁41Bと起立壁41Cとのいずれかに当接し、上筐体2がそれ以上旋回するのを規制(本実施形態では180度)している。
D.ダンパロック機構7について:
ダンパロック機構7は、下筐体1に対して上筐体2が旋回する際にスムースな旋回動作を保障するとともに上筐体2が所定位置まで旋回するとその旋回動作を制動してロックするためのものであり、剛球ホルダ71と、剛球72と、板バネ73と、規制板74と、止め輪75と、回転体43の収容室43Aの内周面431に設けたロック溝432,433とを備えている。
このうち、剛球ホルダ71は、支軸42と一体に固着されて回転体43の旋回中心部に設けた前述の収容室43Aに回転自在に収容されており、下筐体1に対して不動状態になっている。また、図5において、この剛球ホルダ71の外周面711と回転体4の内周面431との間に設ける隙間Lは、上部筐体2が旋回動作させるために必要な旋回操作力の大きさを決定するものであり、隙間Lが小さいほど剛球72が内周面431を転動するときの接触圧が増大する。
剛球72は、剛球ホルダ71の半径方向に摺動可能に保持された剛性の高い金属で球状に形成されており、剛球ホルダ71の互いに180度離間して(位相を180度ずらして)一対設けた押出孔71A,71Bに、半径方向にスライド可能な状態で配設されている。
板バネ73は、各剛球72に対して剛球ホルダ71の半径方向外方へ向けた押出力を付与するものであり、それぞれ断面略M字型を有する形状のものが、押出孔71A,71B内の剛球72に圧接する状態で設置されている。
規制板74および止め輪75は、図3及び図4に示すように、固定ベース板41との間で回転体43および剛球ホルダ71を挟持してこれらの抜け止めを行うものである。
E.開閉角度制限手段8について:
開閉角度制限手段8は、開閉軸51に開閉方向のトルクを付与するとともに回転体43に対して開閉軸51の開閉角度の許容範囲を設定するものである。本実施形態では、例えば、バネなどを含む適宜の開放機構や自閉機構などを内蔵する開閉ヒンジ部81が用いられている。この開閉ヒンジ部81は、一端が回転体43の第1の軸装孔(角孔)43Bに回転不動の状態で挿入されているとともに、他端が開閉軸51に連結されている。
次に、本実施形態に係る2軸ヒンジの回転装置について、特にダンパロック機構7の構成および動作について、詳細に説明する。
本実施形態の回転装置では、このダンパロック機構7により、図1に示す「開放状態」(180度旋回した状態)と、図2に示す表示部21が外部に露出した状態で折り畳んだ「待ち受け状態」(旋回角度がゼロの状態)との2箇所でロック力が作用し、上筐体2の姿勢をそのまま保持する姿勢保持力(0°、180°)を発生する構造となっている。
具体的には、図1に示す通常の開放状態のときに、図3および図4において、シャフト42を介し固定ベース41に係合する剛球ホルダ71に保持された各剛球73が、剛球ホルダ71に弾設された板バネ73により、剛球ホルダ71に対して回転自在の回転体43に設けられたロック溝432、433に嵌入することで、上筐体2が安定した不動状態となるようににロックされる。また、図2に示す「待ち受け状態」でも、板バネ73のばね力が付勢された各剛球73がロック溝432、433に嵌入することで、上筐体2が安定した状態にロックされる。このように、通常の開放状態と待ち受け状態の2箇所でロック動作が行われ、上筐体2が安定した不動状態にロックされる。
しかも、本実施形態の回転装置では、ダンパロック機構7により、図5(又は図6)に示すように、過度の回転力で上筐体2が旋回するような状態の場合には、通常の開放状態と待ち受け状態とに到達する直前に大きな制動力が作用して、ロック動作に入る際の大きな衝撃力(反力)が発生するのを効果的に減殺、緩和、若しくは吸収できるように構成されている。
即ち、これは、図3に示すように、剛球ホルダ71の外周面711と回転体4の内周面431との間に隙間Lを設けているが、この隙間Lは、上筐体2が旋回動作するときの旋回操作力に影響をおよぼすものであり、前述したように、隙間Lが小さいほど剛球72が内周面431を転動するときの接触圧が増大し、上筐体2の旋回操作力も増大するようになっている。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、前述したように、ロック溝432,433を構成する中心部が(深く)窪んだ凹部432A,433Aと、この周辺に凸部432B,433Bとを設けている。これにより、ロック溝432,433の近傍では、外周面711と内周面431との間の隙間Lが狭まるようになっている。その結果、上筐体2を旋回させる場合に、その旋回角度が0°および最大旋回角度の180°に近づくと、大きな制動力を利かせることができるようになっている。例えば、過度の力で旋回させるような場合には、旋回角度が0°および最大旋回角度の180°でロック動作を行うときに、操作する手などに急激な制動ロック力が反力(衝撃力)として作用するのを減殺、緩和、または吸収させることができ、一種のダンパとしての機能を発揮できるようになっている。
このように、上筐体2を旋回角度が0°および最大旋回角度の180°の2箇所で姿勢保持するときのロック力は、板バネ73のバネ力で自由に設定又は変更することもできる。一方、板バネ73からのバネ力を受けている剛球72は、外周面711と内周面431との間の隙間Lを任意に設定することで、内周面431との接触圧を自由にコントロールできる。従って、上筐体2の旋回角度が0°の直後から180°の直前までの旋回操作力は、隙間Lの大きさを調整(変更)することで、0°及び180°での姿勢保持力(ロック力)とは別に独立して自由に設定(変更)できる。例えば、大きな姿勢保持力を設定する一方、軽めの旋回操作力が設定できるようになる。
なお、上筐体2の旋回角度が0°および180°の直前で旋回力に制動(または減殺)をかけてロック動作を行う図5の構成の場合には、急激な旋回操作力で上筐体2を旋回させると、ロック動作の直前の内周面431の凸部432B,433Bで急激に回転力を低下させることとなるために、剛球72が凸部432B,433Bに接触又は衝突する際にある程度の衝撃力を手などに受けるおそれがある。
その場合、例えば図6に示すように、凹部432A,433Aの周辺の変形部を構成する凸部432C,433Cが緩やかな下り坂の形状で構成すればよい。このように構成すると、凹部432A,433Aの近傍では、凹部432A,433Aに近づくにつれて隙間Lが徐々に狭まるので、過度の大きな旋回操作力で上筐体2を急激に旋回させても、摩擦力は次第に増大するように発生し、無理のないダンパ作用が得られる。その結果、剛球72が内周面431に強く衝突して大きな衝撃力を発生することがなくなる。つまり、旋回力が次第に弱められていくので、手などに強い衝撃を受けるのを防止できる。
なお、本実施形態の変形例である図6に示す構成のものは、旋回角度が0°および180°における上筐体2の姿勢保持力(ロック力)が弱いので、この保持状態での安定性については、図5に示す構成の方が優れている。
このように、本実施形態によれば、例えば不使用状態やドライブ中などのように、着信の際に直ぐには通話に出られないときには、図1の「開放状態」から開閉軸51を中心とした折畳み動作を行うことで、上筐体2の液晶表示部21が下筐体1のキー操作部11と向かい合わせの状態となって閉じ合わされる。これにより、液晶表示部21が内部に隠れた「閉鎖状態」に切替えることができる。
また、本実施形態によれば、図1の「閉鎖筐体」から図2の「待ち受け状態」に切替えるときには、図1の「開放状態」から、上筐体2を180°旋回させることにより上筐体2の姿勢を素早く切替えることができる(または、前述の「閉鎖状態」から図1の「開放状態」を経由して図2の「待ち受け状態」に変更することもできる)。この旋回動作を行う場合、隙間Lをできるだけ小さくすれば、上筐体2を旋回するのに必要な旋回操作力を高めに設定できるので、ロック動作の際の衝撃力を低減することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る回転装置について、図7から図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態の2軸ヒンジの回転装置は、第1の実施形態のように回転体43の収納室43Aに剛球ホルダ71を直接内挿させるのではなく、回転体43の収納室43Aの底面に、後述する押出しカム部材(第2カム部(凹カム部)を構成)76を不動状態に設置する。また、回転体43において、剛球ホルダ71の外周面に対向する収納室43Aの内周面431には、回転不能な状態で第1、第2のカムプレート77,78を設置している。さらに、剛球ホルダ(第1カム部(凸カム部)を構成)71をこの押出しカム部材76上に搭載させるような状態で、収納室43A内の第1、第2のカムプレート77,78の回転室77A、78A内に回転自在に遊挿している。
また、図7に示すように、押出しカム部材76と剛球ホルダ71には、これら双方の後述する被押出しカム部71Cと押出しカム部76Aとを互いに圧接させるために、剛球ホルダ71の直上に規制板74を介して皿バネ79を都合4枚積層させている。
なお、図7に示すように、これら押出しカム部材76、剛球ホルダ71、規制板74、及び皿バネ79の抜け止め手段として止め輪75Aが支軸42の上端部に取付けてあるとともに、収納室43Aの内周面431から第1、第2のカムプレート77,78が脱出するのを防止するために、止め輪75Bが内周面431に固設されている。
本実施形態の回転体43の収納室43Aは、第1の実施形態のような開口断面が真円形或いは略真円形ではなく、回り止め効果が得られる開口断面が略四角形状(角形)に開口されており、この収納室43Aの床面に断面略四角形状の押出しカム部材76が搭載された状態で、内周面に嵌合されている。
押出しカム部材76は、予め設定された回転角度位置で剛球ホルダ71に押し上げ力を付与する(持ち上げる)ためのものであり、図7において、剛球ホルダ71の下面に対向する上面に押出しカム部76Aを設けている。一方、剛球ホルダ71には、図7において、押出しカム部材76の上面に対向する下面に、押出しカム部76Aに押出される被押出しカム部71Cを設けている。
第1のカムプレート77は、上筐体2の一方向への旋回(例えば「待ち受け状態」を設定する方向への旋回)動作を制動する(若しくは旋回動作時にダンパ力を付与する)とともに、他(反対)方向への旋回(例えば「開放状態」を設定する方向への旋回)動作を自由に許容するものであり、回転体43の収容室43Aに回り止めされた状態で一体に嵌合させるために外形が角型を呈している。この第1のカムプレート77は、中心部に支軸42が貫通するとともに剛球ホルダ71が侵入可能な大きさの回転室77Aを設けており、この回転室77Aの内周面にはロック溝77Bを構成する中心部が窪んだ凹部771A,772Aと、この周辺に凸部771B,772Bとを設けている。
第2のカムプレート78は、上筐体2の他(反対)方向への旋回動作を制動する(若しくは旋回動作時にダンパ力を付与する)とともに、一方向への旋回動作を自由に許容するものであり、第1のカムプレート77と同様に、回転体43の収容室43Aに回り止めされた状態で嵌合させるために外形が角型を呈している。この第2のカムプレート78は、中心部に支軸42が貫通するとともに剛球ホルダ71が侵入可能な大きさの回転室78Aを設けており、この回転室78Aの内周面にはロック溝78Bを構成する中心部が窪んだ凹部781A,782Aと、この周辺に凸部781B,782Bとを設けている。
次に、本実施形態に係る回転装置の作用について、図7を参照しながら説明する。
回転体43が一方向(図7では反時計方向)へ旋回すると、所定の角度回転したところで、回転体43と一体に嵌合した押出しカム部材76の押出しカム部76Aが、皿ばね79の押下力に抗して、この押出しカム部76Aに圧接する被押出しカム部71Cを裏面(下面)に有する剛球ホルダ71を、上方へ持ち上げる。その結果、この剛球ホルダ71に保持された剛球72の転動動作の相手である当接面が、(第1カムプレート77の)回転室77Aの内周面から(第2カムプレート78の)回転室78Aの内周面に移行する。これにより、第2カムプレート78では、図2の「待ち受け状態」に切替えるために旋回動作する際の制動時の衝撃力を減殺、緩和、または吸収できるとともに、後述するがたつき防止作用も発生する。
一方、回転体43が逆回転(図7では反時計方向)すると、所定の角度回転したところで、押し上げられていた剛球ホルダ71は下方に降下する。このため、剛球72の転動動作の際に当接相手との接点部分が描く走行軌跡は、第2カムプレート78から第1カムプレート77に戻る。これにより、第1カムプレート77では、図1の「開放状態」に切替えるために旋回操作するときの制動時の反動(衝撃力)を減殺、緩和、または吸収できるとともに、同様に後述するがたつき防止作用も行われる。
次に、本実施形態のがたつき防止機構について、図9から図11を参照しながら説明する。
通常、一般に、ヒンジでは、省スペースで大きなトルク出力を得るため、例えば、支軸側に凸部(または凹部でもよい)を設ける一方、この支軸側の凸部(または凹部でもよい)と対向するように支軸を支持する軸受け部材の内周面には、180°位相をずらした2箇所に凹部(または凸部でもよい)を配置した構造のロック機構を用いることが多い。また、この凹部は、通常、接近して設けた2つの山状の突起とこれらの突起に挟まれた谷状の窪みとで構成されていることが多い。
ところで、一般的に、支軸側の凸部と軸受け部材の凹部(それぞれ、逆でもよい)とが所定角度だけ相対的にシフトして丁度嵌合(噛み合う)する状態のところでは、支軸側の凸部が軸受け部材の凹部に嵌まり込み、位置的にずれがなく安定した不動状態に固定される、いわゆる「力学的な中立点」が形成される。ところが、各部品の組付け精度や加工精度などが悪いと、各部品の係合部(本実施形態の場合、例えば、支軸と固定ベース間、支軸42と剛球ホルダ71間、剛球72と剛球ホルダ71間)などでは隙間が発生して、係合ガタとして筐体先端などに現れることが多い。
そこで、このガタをなくすために、本実施形態では2つのカムプレート、つまり第1、第2のカムプレート77,78を組み合わせた構成によるがたつき防止機構を設けている。以下、がたつき防止機構の作用(ガタを解消させる原理)について、特に図11の回転角度とトルクの関係を示すグラフ(カム線図)を用いて説明する。
初めに、前述の力学的な中立点とは、剛球72が、ロック溝77Bまたは78Bにおいて両斜面に乗っている(当接している)場合に相当し、ここから剛球が動き出してどちらかの斜面のみと接触点を持つと、次に説明するトルク(これを「吸い込みトルク」とよぶ)T(図11(A)参照)が発生する。
この吸い込みトルクTを発生させる角度エリアL(図11(A)参照)が前述した各構成部品の係合部などで発生する係合ガタの発生する角度範囲(K)(図11(B)参照)より大きいと、回転体43は凸状の突起43D(規制部6B)を介し、固定ベース41に対し常に押し付けられ、ガタの発生は見られなくなる。
そこで、回転角が180°である本発明の2軸ヒンジの回転装置では、上筐体2の回転動作の際に、剛球72の走行軌跡を第1のカムプレート77から第2のカムプレート78へ移行させる(或は、第2のカムプレート78から第1のカムプレート77へ移行させる)ことにより、図11(B)に示すように、ヒンジの旋回可能な角度Mが、次式(1)
M=180°+K+γ ・・・(1)
ここで、K:係合ガタの発生する角度範囲
γ:ロック溝77Bとロック溝78Bが
形成するX−Y平面上の角度差
となるように構成し、旋回角度を変更(拡大)可能に構成している。これにより、剛球72の走行軌跡がカムプレート77からカムプレート78に移動すると、ロック溝77Bとロック溝78Bとの角度差分だけ余計に走行する(旋回)ことが可能になるように構成されている。
例えば、筐体が「閉鎖状態」(0°)では、剛球72は、ロック溝77Bを構成する中心部が深く窪んだ凹部771A(または772A)の斜面上に乗っており、吸い込みトルクTが発生している(「吸い込み力発生状態」)。
次に、回転体43が旋回すると、剛球72は剛球ホルダ71に保持されながら、第1カムプレート77上を走行するが、回転角度(例えば、図11では点P)になったとき、押出しカム部材76により剛球ホルダ71が押上げられて上方向(カム部材76とは反対方向)にスライドし、剛球72の転動相手(走行軌跡)が第2カムプレート78に移行する。
ここで、第2カムプレート78に設けられたロック溝78Bは、図9(A)及び図11(B)に示すように、回転角度0°に対し角度Kだけずらした位置に配置されており、回転体43は「開放状態」(180°)へ移行しても、吸い込み力発生状態のエリア内にある。そのため、吸い込みトルクTを維持することが可能となり、各部品の係合部などで係合ガタを発生していても、これを吸収することができるので、ガタつくことはない。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。
また、以上の実施形態では、2軸ヒンジの回転装置を携帯電話機に適用したが、本発明の回転装置は、この携帯電話機以外に、例えば各種の通信端末機器、パソコンなどのOA機器、ビデオカメラ、スチルカメラ、その他の各種電子機器への適用が可能である。
本発明の回転装置は、上下の筐体部分が開姿勢および閉姿勢の双方で保持力を低下させることなく旋回に要する操作力を低減できるので軽い操作感を得ることができる。また、早いスピードで開姿勢に展開する時の衝撃力を緩和し、開姿勢および閉姿勢におけるガタツキも無くせるので動作品位の高い回転装置が実現できる効果を有し、特にこの回転装置を携帯電話機器等の連結部のヒンジ部分に適用するのに有用である。
(A)は本発明に係る回転装置を使用した携帯電話機の開放状態を示す平面図 (B)は同じ開放状態を示す側面図 (A)は本発明に係る回転装置を使用した携帯電話機の閉鎖状態を示す平面図 (B)は同じ閉鎖状態を示す側面図 本発明の第1の実施形態に係る回転装置の縦断面図 本発明の第1の実施形態に係る回転装置の分解斜視図 本発明の第1の実施形態に係る回転装置の横断面図 本発明の第1の実施形態に係る回転装置の変形例を示す横断面図 本発明の第2の実施形態に係る回転装置の縦断面図 本発明の第2の実施形態に係る回転装置の分解斜視図 本発明の第2の実施形態に係る回転装置の第1カムプレートを示す断面図 本発明の第2の実施形態に係る回転装置の第2カムプレートを示す断面図 (A)は本発明の第1カムプレートのカム線図 (B)は本発明の第2カムプレートのカム線図 携帯電話機一般における閉鎖状態を示す概略平面図 携帯電話機一般における待ち受け状態を示す概略平面図 携帯電話機一般における開放状態を示す概略平面図
符号の説明
1 下筐体
11 キー操作部
12 送話部
2 上筐体
21 液晶表示部
22 受話部
3 連結部
4 回転ユニット
41 固定ベース
41A 角孔
41B,41C 起立壁(規制部)
42 支軸
43 回転体
43A 収容室
431 (回転体4の)内周面
432,433 ロック溝(ダンパロック機構)
432A,433A 凹部
432B,433B 凸部
432C、433C 凸部(変形部)
43B 第1の軸装孔(角孔)
43C 第2の軸装孔(丸孔)
43D 凸状の突起(被規制部)
5 開閉ユニット
51 開閉軸
52 ガイド軸
6 回転角度制限手段
6A 被規制部
6B 規制部
7 ダンパロック機構
71 剛球ホルダ(凸カム部を構成)
71C 被押出しカム部
711 (剛球ホルダの)外周面
72 剛球
73 板バネ
74 規制板
75 止め輪
76 押出しカム部材(凹カム部を構成)
76A 押出しカム部
77,78 第1、第2のカムプレート
77A 回転室
77B ロック溝
771A,772A 凹部
771B,772B 凸部
78A 回転室
78B ロック溝
781A,782A 凹部
781B,782B 凸部
79 皿バネ
8 開閉角度制限手段
81 開閉ヒンジ部
L 隙間
T 吸い込みトルク
M ヒンジの回転角度
K 係合ガタの発生する角度範囲
γ ロック溝間の角度差

Claims (6)

  1. 2つの筐体を旋回自在に、かつ、開閉自在に連結する連結部に設置する回転装置において、
    前記2つの筐体のうちいずれか一方の筐体から前記他方の筐体に亙って設置され前記双方の筐体を互いに旋回可能とする支軸と、
    この支軸を介して前記一方の筐体に回転自在に設置する回転体と、
    この回転体に対して前記支軸と直交する方向に回転自在に設置し、前記双方の筐体を開閉可能とする開閉軸と、
    前記一方の筐体が他方の筐体に対して旋回動作中に転動するとともに前記一方の筐体が他方の筐体に対して所定位置まで旋回すると嵌入して前記一方の筐体をロックさせる剛球を前記回転体と前記支軸との間に有するダンパロック機構と
    を備える回転装置。
  2. 2つの筐体を旋回自在に、かつ、開閉自在に連結する連結部に設置する回転装置において、
    前記2つの筐体のうちいずれか一方の筐体に固設する固定ベースと、この固定ベースに一体に取付けるとともに前記一方の筐体から前記他方の筐体に亙って突設する支軸と、この支軸に対して回転可能に設け前記2つの筐体のうち前記他方の筐体を固設する回転体とを有し、前記2つの筐体を旋回可能に連結する回転ユニットと、
    前記固定ベースに設ける規制部および前記回転体に設けて前記規制部に係止させる被規制部を有し、前記固定ベースに対して前記回転体の回転角度の許容範囲を設定する回転角度制限手段と、
    前記回転体の回転中心部に設ける収容室に収容し前記支軸に一体に固着する剛球ホルダと、この剛球ホルダに摺動可能に保持する剛球と、この剛球に押出力を付与する板バネと、前記回転体の収容室内の前記剛球が転動する内周面に設けた前記剛球が嵌入するロック溝とを有するダンパロック機構と、
    前記一方の筐体と前記他方の筐体とに亙って設ける開閉軸を有し、前記2つの筐体を開閉可能に連結する開閉ユニットと、
    前記開閉軸の開閉角度の許容範囲を設定する開閉角度制限手段と
    を備える回転装置。
  3. 2つの筐体を旋回自在に、かつ、開閉自在に連結する連結部に設置する回転装置において、
    前記2つの筐体のうちいずれか一方の筐体に固設した固定ベースと、この固定ベースと一体に取付けるとともに前記一方の筐体から前記他方の筐体に亙って突設する支軸と、この支軸に対して回転可能に設ける回転体とを有し、前記2つの筐体を旋回可能に連結する回転ユニットと、
    前記固定ベースに設ける規制部および前記回転体に設けて前記規制部に係止させる被規制部を有し、前記固定ベースに対して前記回転体の回転角度の許容範囲を設定する回転角度制限手段と、
    内周面に第1ロック溝を有する回転室を中央部に形成し前記回転体の中央部に設ける収容室に嵌着する第1カムプレートと、前記第1ロック溝に対してシフトした、内周面の所定位置に第2ロック溝を有する回転室を中央部に形成し前記回転体の前記収容室に前記第1カムプレートと積層状態で嵌着する第2カムプレートと、第1カム部を設けるとともに前記第1、第2カムプレートの前記回転室に遊挿し前記支軸に固着する剛球ホルダと、この剛球ホルダの前記第1カム部と係合する第2カム部を有し前記回転体の収容室に固設するカム部材と、前記剛球ホルダに摺動可能に抱持する剛球と、この剛球に所定方向の押出力を付与する板バネとを有し、前記一方の筐体に対して前記他方の筐体が旋回するのに伴い前記回転体が回転すると前記剛球ホルダの変位動作により、前記剛球が第1カムプレートと第2カムプレートの間を転動するとともに前記第1、第2のロック溝に嵌入してロックされるダンパロック機構と、
    前記支軸に直交する前記回転体の半径方向に配設され前記一方の筐体と前記他方の筐体とに亙って設ける開閉軸とを有し、前記2つの筐体を開閉可能に連結する開閉ユニットと、
    前記回転体に対して前記開閉軸の開閉角度の許容範囲を設定する開閉角度制限手段と
    を備える回転装置。
  4. 前記回転室の内周面または前記剛球ホルダの外周面に、前記回転室の内周面と前記剛球ホルダの外周面との隙間間隔を変化させる径方向に凹状又は凸状を有する変形部を設け、前記回転室の内周面または前記剛球ホルダの外周面と前記剛球との接触圧を変更させる請求項2から3のいずれか1項記載の回転装置。
  5. 前記回転室と前記剛球ホルダとの隙間は前記ロック溝付近にて最小寸法に形成し、前記剛球が前記回転体または剛球ホルダとの接触圧を前記ロック溝に近づくにつれて高くしている請求項2から4のいずれか1項記載の回転装置。
  6. 第1および第2の筐体が連結部を介して開閉可能に、かつ、旋回可能に連結される携帯電話機器において、
    前記連結部に請求項1から5のいずれか1項記載の回転装置を備える携帯電話機器。
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