JP2009063082A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行用の無段変速装置を備えた作業車において、走行時にブレーキペダルが踏み操作されると、走行用の無段変速装置が高速側から停止位置側に操作されるように構成する場合、走行用の無段変速装置からの動力が無く且つブレーキの制動力が無い状態が生じないようにする。
【解決手段】 ブレーキペダル15,16が踏み操作されると、停止位置Nの近傍の設定低速位置F1,R1に走行用の無段変速装置5が操作されるように構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、走行用の無段変速装置(例えば静油圧式無段変速装置(HST、HMT)等)を備えた作業車における停止時の構成に関する。
中立位置(停止位置)から高速側に操作自在な走行用の無段変速装置を備えた作業車では、一般にブレーキペダルが踏み操作されてブレーキが制動側に操作されると、走行用の無段変速装置が高速側から中立位置(停止位置)に操作されるように構成されたものが多くある。これにより、走行用の無段変速装置が高速側に操作された状態で、ブレーキの制動力が発生する状態を防止しており、ブレーキへの負担を軽くしている。
ブレーキペダル及びブレーキ、ブレーキペダルとブレーキとを連係する連係機構を備えた場合、ブレーキペダルが踏み操作され始めると、直ぐにブレーキの制動力が発生し始めるわけではなく、ブレーキペダルがある程度踏み操作されてから、ブレーキの制動力が発生し始めるように構成されることが多い(ブレーキペダル及びブレーキの遊び)。
この場合、特許文献1に開示されているように、ブレーキペダルが踏み操作され始めてから、ブレーキの制動力が発生し始めるまでの間に、走行用の無段変速装置が高速側から中立位置(停止位置)側に操作されて、ブレーキの制動力が発生し始める位置にブレーキペダルが踏み操作されると、走行用の無段変速装置が中立位置(停止位置)に到達するように構成されたものがある(特許文献1の第3頁左欄第30行〜第35行及び第9図参照)。
このようにブレーキペダルが踏み操作された場合、ブレーキの制動力が発生し始めるまでに、走行用の無段変速装置が中立位置(停止位置)に到達するように構成することによって、走行用の無段変速装置が中立位置(停止位置)に到達する前に、ブレーキの制動力が発生する状態を防止しており、ブレーキへの負担を軽くしている。
実公平6−30539号公報
特許文献1のように、ブレーキの制動力が発生し始める位置にブレーキペダルが踏み操作されると、走行用の無段変速装置が中立位置(停止位置)に到達するように構成した場合、経年劣化等によりブレーキペダルとブレーキ及び走行用の無段変速装置との間に誤差等が蓄積されると、例えばブレーキペダルが踏み操作され始めてから、先に走行用の無段変速装置が中立位置(停止位置)に到達し、この後にブレーキの制動力が発生し始めると言うような状態になることが考えられる。
前述のような状態になると、走行用の無段変速装置が中立位置(停止位置)に到達してからブレーキの制動力が発生し始めるまでの間、走行用の無段変速装置からの動力が無く且つブレーキの制動力が無い状態となるので、例えば坂道等において機体が自重で少し移動する状態になることがある。
本発明は、停止位置から高速側に操作自在な走行用の無段変速装置を備えた作業車において、ブレーキペダルが踏み操作されて、ブレーキが制動側に操作されると、走行用の無段変速装置が高速側から停止位置側に操作されるように構成する場合、ブレーキへの負担を軽くしながら、走行用の無段変速装置からの動力が無く且つブレーキの制動力が無い状態が、生じないように構成することを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、作業車において次のように構成することにある。
人為的に操作されるブレーキペダルと、走行用のブレーキとを備え、ブレーキペダルを踏み操作すると連係機構を介してブレーキが制動側に操作されるように構成する。停止位置から高速側に操作自在な走行用の無段変速装置を備える。ブレーキペダルが踏み操作されると、停止位置の近傍に設定された設定低速位置に走行用の無段変速装置を操作する減速手段を備える。
(作用)
本発明の第1特徴によれば、ブレーキペダルが踏み操作されると、走行用の無段変速装置が停止位置に操作されるのではなく、停止位置の近傍に設定された設定低速位置に操作される。
これにより、経年劣化等によりブレーキペダルとブレーキ及び走行用の無段変速装置との間に誤差等が蓄積されて、例えばブレーキペダルが踏み操作され始めてから、走行用の無段変速装置が停止位置側に早く操作される状態になっても、走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達してから、この後にブレーキの制動力が発生し始める状態になって、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態が生じるのであり、走行用の無段変速装置からの動力が無く且つブレーキの制動力が無い状態は生じ難い。
本発明の第1特徴によると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態が生じるのであるが、設定低速位置は停止位置の近傍に設定されており、走行用の無段変速装置に高速の動力は発生しないので、ブレーキに大きな負担が掛かることはない。
本発明の第1特徴によると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態において、ブレーキの制動力が十分でない場合(ブレーキペダルが十分に踏み操作されていない場合)、走行用の無段変速装置の低速の動力がブレーキの制動力に打ち勝って、作業車が移動することが考えられる。
しかしながら、この場合には走行用の無段変速装置の低速の動力により作業車が移動する状態であり、運転者が十分に予測できる状態であるので、例えば坂道等において作業車が自重で少し移動するような違和感を、運転者が感じることはない。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、停止位置から高速側に操作自在な走行用の無段変速装置を備えた作業車において、ブレーキペダルが踏み操作されて、ブレーキが制動側に操作されると、走行用の無段変速装置が高速側から停止位置側に操作されるように構成する場合、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態が生じるように構成することにより、例えば坂道等において作業車が自重で少し移動する状態を防止することができた。
本発明の第1特徴によると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態が発生しても、走行用の無段変速装置に高速の動力は発生せず、ブレーキに大きな負担が掛かることはないので、ブレーキの耐久性と言う面で有利なものとなった。
本発明の第1特徴によると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態が生じて、作業車が移動しても、例えば坂道等において作業車が自重で少し移動するような違和感を、運転者が感じることはないので、違和感に基づく誤操作の誘発を防止することができた。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の作業車において次のように構成することにある。
走行用の無段変速装置を停止位置から前進の高速側及び後進の高速側に操作自在に構成する。走行用の無段変速装置が前進の高速側に操作された状態で、ブレーキペダルが踏み操作されると、停止位置の近傍に設定された前進の設定低速位置に走行用の無段変速装置を操作し、走行用の無段変速装置が後進の高速側に操作された状態で、ブレーキペダルが踏み操作されると、停止位置の近傍に設定された後進の設定低速位置に走行用の無段変速装置を操作するように、減速手段を構成する。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
走行用の無段変速装置では一般に、例えば静油圧式無段変速装置(HST、HMT)等のように、停止位置から前進の高速側及び後進の高速側に操作自在に構成されたものが多くある。
この場合、例えば走行用の無段変速装置が前進の高速側に操作された状態で、ブレーキペダルが踏み操作されると、後進の設定低速位置に走行用の無段変速装置が操作されるように構成すれば、走行用の無段変速装置が前進の高速側から後進の設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態が生じる。
この状態において、前項[I]に記載のように、ブレーキの制動力が十分でない場合(ブレーキペダルが十分に踏み操作されていない場合)、当初は作業車は前進(走行用の無段変速装置の前進の高速側)していたのに、ブレーキペダルが踏み操作された際に、ブレーキペダルが十分に踏み操作されていないと、走行用の無段変速装置の低速の後進動力がブレーキの制動力に打ち勝って、作業車が後進(走行用の無段変速装置の後進の設定低速位置)することになり、運転者が違和感を感じることが考えられる。
本発明の第2特徴によると、ブレーキペダルが踏み操作された場合、走行用の無段変速装置が前進の高速側に操作されていれば、前進の設定低速位置に走行用の無段変速装置が操作され、走行用の無段変速装置が後進の高速側に操作されていれば、後進の設定低速位置に走行用の無段変速装置が操作される。
これにより、例えば作業車が前進(走行用の無段変速装置の前進の高速側)している状態で、ブレーキペダルが踏み操作された際に、ブレーキペダルが十分に踏み操作されておらず、走行用の無段変速装置の低速の前進動力がブレーキの制動力に打ち勝っても、当初と同様に作業車は前進(走行用の無段変速装置の前進の設定低速位置)するので、運転者が違和感を感じることはない。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、走行用の無段変速装置を停止位置から前進の高速側及び後進の高速側に操作自在に構成した場合、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態が生じて作業車が移動しても、作業車が当初と同じ方向に移動するように構成することにより、運転者が違和感を感じることがないようにすることができて、違和感に基づく誤操作の誘発を防止することができた。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の作業車において次のように構成することにある。
ブレーキの制動力が発生し始める位置にブレーキペダルが踏み操作されると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達するように、減速手段を構成する。
(作用)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴によると、ブレーキペダルが踏み操作され始めてから、ブレーキの制動力が発生し始めるまでの間に、走行用の無段変速装置が高速側から停止位置側に操作されて、ブレーキの制動力が発生し始める位置にブレーキペダルが踏み操作されると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達する。これにより、走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達する前に、ブレーキの制動力が発生する状態を防止しており、ブレーキへの負担を軽くしている。
(発明の効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達する前に、ブレーキの制動力が発生する状態を防止して、ブレーキへの負担を軽くしており、ブレーキの耐久性と言う面で有利なものとなった。
[IV]
(構成)
本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の作業車のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。
走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達した後、走行用の無段変速装置が設定低速位置に保持されるように、減速手段を構成する。
(作用)
本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
人為的に操作されるブレーキペダルと、ブレーキとを備え、ブレーキペダルが踏み操作されると、連係機構を介してブレーキが制動側に操作されるように構成した場合、経年劣化等によりブレーキペダルとブレーキ及び走行用の無段変速装置との間に誤差等が蓄積されると、ブレーキペダルの踏み操作に対して、ブレーキの制動力が発生し始めるブレーキペダルの操作位置が変化(移動)することがある。
本発明の第4特徴によると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達した後、走行用の無段変速装置が設定低速位置に保持されるように構成しており、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態に少し幅を持たせている。
これにより、前述のようにブレーキペダルの踏み操作に対して、ブレーキの制動力が発生し始めるブレーキペダルの位置が変化(移動)しても、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態を、確実に生じさせることができるのであり、走行用の無段変速装置からの動力が無く且つブレーキの制動力が無い状態を生じ難くすることができる。
(発明の効果)
本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第4特徴によると、走行用の無段変速装置が設定低速位置に操作された状態でブレーキの制動力が発生する状態を、確実に生じさせることができるようになって、例えば坂道等において作業車が自重で少し移動する状態を防止することができた。
[1]
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の中央部に運転部3が形成されて、作業車の一例である四輪駆動型の農用トラクタが構成されている。機体の前部に備えられたエンジン4の動力が、主クラッチ(図示せず)、静油圧式無段変速装置5(走行用の無段変速装置に相当)、ギヤ変速式の副変速装置(図示せず)、後輪デフ機構(図示せず)を介して右及び左の後輪2に伝達されており、後輪デフ機構の直前から分岐した動力が、前輪変速装置(図示せず)及び前輪デフ機構(図示せず)を介して、右及び左の前輪1に伝達されている。
図3に示すように、静油圧式無段変速装置5は、中立位置N(停止位置に相当)、中立位置Nから前進Fの高速側及び後進Rの高速側に無段階に操作自在に構成されている。静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aを操作する電動シリンダ6が備えられて、制御装置8により電動シリンダ6が操作されるように構成されており、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aの位置を検出するポテンショメータ7が備えられ、ポテンショメータ7の検出値が制御装置8に入力されている。
前輪変速装置は、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2が略同じ速度で駆動される標準状態、右及び左の前輪1が右及び左の後輪2よりも高速で駆動される増速状態に、操作自在に構成されている。右及び左の前輪1が直進位置から右及び左の設定角度の範囲に操向操作されると、前輪変速装置が標準状態に操作され、右及び左の前輪1が右及び左の設定角度を越えて右及び左に操向操作されると、前輪変速装置が増速状態に操作される。
[2]
次に、変速レバー10及び変速ペダル12について説明する。
図1,2,3に示すように、運転部3において運転座席9の右横側に、変速レバー10が備えられており、変速レバー10の操作位置を検出するポテンショメータ11が備えられて、ポテンショメータ11の検出値が制御装置8に入力されている。変速レバー10は中立位置Nと前進Fの最高速位置FMとの間で操作自在であり、ある操作位置に操作してから手を離しても、その操作位置に保持されるように構成されている。これにより、変速レバー10の操作位置に基づいて、制御装置8及び電動シリンダ6により、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが以下のように操作される。
図3に示すように、変速レバー10が中立位置Nに操作されると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが中立位置Nに操作され、変速レバー10が前進Fの最高速位置FMに操作されると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの最高速位置FMに操作される。変速レバー10が中立位置Nと前進Fの最高速位置FMとの間に操作されると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが変速レバー10の操作位置に対応する位置に操作される。このように、変速レバー10を操作することにより、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aを中立位置Nと前進Fの最高速位置FMとの間に操作及び保持して、一定速度での前進の走行が行える。
図1,2,3に示すように、運転部3において右下部に変速ペダル12が備えられており、変速パダル12の操作位置を検出するポテンショメータ13が備えられて、ポテンショメータ13の検出値が制御装置8に入力されている。変速ペダル12は中立位置N、中立位置Nから前進Fの高速側及び後進Rの高速側に操作自在に構成されており、中立位置Nに付勢されている。これにより、変速ペダル12の操作位置に基づいて、制御装置8及び電動シリンダ6により、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが以下のように操作される。
図3に示すように、変速レバー10が中立位置Nに操作されている状態において、変速ペダル12を中立位置Nから前進Fの高速側(前進Fの最高速位置FM)、及び後進Rの高速側(後進Rの最高速位置RM)に操作すると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが変速ペダル12の操作位置に対応する位置に操作される。
変速レバー10が中立位置Nから前進Fの高速側に操作されている状態(静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが変速レバー10の操作位置に対応する位置に操作されている状態)において、変速ペダル12を後進Rの高速側に操作しても、変速ペダル12の操作が無視される。
図3に示すように、変速レバー10が中立位置Nから前進Fの高速側に操作されている状態(静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが変速レバー10の操作位置に対応する位置に操作されている状態)において、変速ペダル12を前進Fの高速側に操作する場合、変速ペダル12が変速レバー10の操作位置に対応する位置よりも前進Fの高速側に操作されると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが変速ペダル12の操作位置に対応する位置に操作される。次に変速ペダル12が変速レバー10の操作位置に対応する位置よりも中立位置N側に操作されると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが変速レバー10の操作位置に対応する位置に操作される。
[3]
次に、右及び左のブレーキペダル15,16について説明する。
図1,2,3に示すように、運転部3において左下部に、主クラッチを伝動及び遮断状態に操作するクラッチペダル14が備えられており、運転部3において右下部の変速ペダル12の前方に、右及び左のブレーキペダル15,16が左右方向に並べて備えられている。右の後輪2を制動可能な右のブレーキ17、及び左の後輪2を制動可能な左のブレーキ18が備えられており、右のブレーキペダル15と右のブレーキ17とが連係ロッド19(連係機構に相当)を介して接続され、左のブレーキペダル16と左のブレーキ18とが連係ロッド19(連係機構に相当)を介して接続されている。
図3及び図4の一点鎖線C1に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16は、踏み操作解除位置A1及び制動側限度位置A2に亘って踏み操作自在であり、踏み操作解除位置A1に付勢されている。踏み操作解除位置A1と制動側限度位置A2との間に第1設定操作位置A3が設定されており、右及び左のブレーキペダル15,16を踏み操作した場合、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが踏み操作解除位置A1と第1設定操作位置A3との間であると、右及び左のブレーキ17,18が解除状態に操作されている(右及び左のブレーキペダル15,16、連係ロッド19、右及び左のブレーキ17,18の遊び)。
図3及び図4の一点鎖線C1に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが第1設定操作位置A3になると、右及び左のブレーキ17,18の制動力が発生し始め、右及び左のブレーキペダル15,16を第1設定操作位置A3から制動側限度位置A2に踏み操作するほど、右及び左のブレーキ17,18の制動力が大きくなっていき、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが制動側限度位置A2になると、右及び左のブレーキ17,18の制動力が最大となる。
図3に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALを検出するポテンショメータ20が備えられており、ポテンショメータ20の検出値が制御装置8に入力されている。この場合、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが踏み操作解除位置A1であると、ポテンショメータ20の検出値は最小値となり、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが制動側限度位置A2であると、ポテンショメータ20の検出値は最大値となる。
右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作解除位置A1から制動側限度位置A2に踏み操作される場合、直進時の停止時には、右及び左のブレーキペダル15,16が同じ操作位置AR,ALに踏み操作される。
右への小回り旋回時、右及び左の前輪1が右の設定角度を越えて右に操向操作され、前輪変速装置が増速状態に操作された状態で、右のブレーキペダル15だけが踏み操作されることがある。この場合、右のブレーキペダル15が大きく踏み操作されながら(踏み操作解除位置A1から遠い側)、左のブレーキペダル16が小さく踏み操作されることがある(踏み操作解除位置A1に近い側)。
左への小回り旋回時、右及び左の前輪1が左の設定角度を越えて左に操向操作され、前輪変速装置が増速状態に操作された状態で、左のブレーキペダル16だけが踏み操作されることがある。この場合、左のブレーキペダル16が大きく踏み操作されながら(踏み操作解除位置A1から遠い側)、右のブレーキペダル15が小さく踏み操作されることがある(踏み操作解除位置A1に近い側)。
[4]
次に、右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作解除位置A1から制動側限度位置A2に踏み操作される場合(右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態)において、静油圧式無段変速装置5と右及び左のブレーキペダル15,16との関係の前半について、図5に基づいて説明する。
右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが検出されており(ステップS1)、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが比較されている(ステップS2)。右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態であると、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが操作値AAとして設定される(ステップS3)。
図4の実線C2に示すように、踏み操作解除位置A1と第1設定操作位置A3との間で踏み操作解除位置A1に近い位置に、第2設定操作位置A4が設定されている。これにより、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態において、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、踏み操作解除位置A1と第2設定操作位置A4との間であると(ステップS6)、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)に関係なく、変速レバー10及び変速ペダル12の操作位置に基づいて、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが操作されている(前項[2]参照)。この間、右及び左のブレーキ17,18が解除状態に操作されている。
図3及び図4に示すように、静油圧式無段変速装置5において、中立位置Nの近傍に前進Fの設定低速位置F1、及び後進Rの設定低速位置R1が設定されている。静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進F及び後進Rの設定低速位置F1,R1に操作されると、機体が低速で前進又は後進する状態となる(クリープ状態)。
図4の実線C2に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態(操作値AA=AR(AL))において、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第2設定操作位置A4と第1設定操作位置A3との間であったとする(ステップS6)。
変速レバー10が前進Fに操作されている状態では(ステップS7)、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが、変速レバー10の操作位置に対応する位置と前進Fの設定低速位置F1との間において操作されるのであり、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3に近づくほど、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1側に操作される。右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3になると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1に到達する(ステップS9)(減速手段に相当)。この間、右及び左のブレーキ17,18が解除状態に操作されている。
図4の実線C2に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態(操作値AA=AR(AL))において、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第2設定操作位置A4と第1設定操作位置A3との間であったとする(ステップS6)。
変速ペダル12が前進F(後進R)に操作されている状態では(ステップS8)、変速ペダル12から足が離されてから右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作される状態となるので、変速ペダル12が前進F(後進R)から中立位置Nに戻りながら、右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作される状態となる。
この場合、図4の実線C2に示すように、ステップS9と同様に、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが、変速ペダル12の操作位置に対応する位置と前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)との間において操作されるのであり、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3に近づくほど、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)側に操作される。右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3になると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)に到達する(減速手段に相当)(ステップS10,S11)。この間、右及び左のブレーキ17,18が解除状態に操作されている。
ステップS10,S11において、変速ペダル12から足が離されて、変速ペダル12が前進F(後進R)から中立位置Nに戻る際、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALに基づく静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aの位置に対し、変速ペダル12の操作位置に対応する位置が中立位置N側になると(早く中立位置N側になると)、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が無視され、変速ペダル12の操作位置に基づいて、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが操作される(早く前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)に操作される)。
[5]
次に、右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作解除位置A1から制動側限度位置A2に踏み操作される場合(右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態)において、静油圧式無段変速装置5と右及び左のブレーキペダル15,16との関係の後半について、図5に基づいて説明する。
図4の実線C2に示すように、第1設定操作位置A3と制動側限度位置A2との間で制動側限度位置A2に近い位置に、第3設定操作位置A5が設定されている。
図4の実線C2に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態において、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第1設定操作位置A3と第3設定操作位置A5との間であったとする(ステップS6)。
図4の実線C2に示すように、変速レバー10が前進Fに操作されている状態(ステップA12)及び変速ペダル12が前進Fに操作されている状態(ステップS13)では、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1に保持される(ステップS14)。変速ペダル12が後進Rに操作されている状態では(ステップS13)、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが後進Rの設定低速位置R1に保持される(ステップS15)。
図4の実線C2に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが同じ状態において、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第3設定操作位置A5と制動側限度位置A2との間であったとする(ステップS6)。この状態では、変速レバー10及び変速ペダル12に関係なく、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが中立位置Nに保持される(ステップS16)。
この場合、図4の一点鎖線C1に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)において、第1設定操作位置A3から右及び左のブレーキ16,17の制動力が発生し始めるのであり、右及び左のブレーキペダル15,16を第1設定操作位置A3から制動側限度位置A2に踏み操作するほど、右及び左のブレーキ17,18の制動力が大きくなっていき、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが制動側限度位置A2になると、右及び左のブレーキ17,18の制動力が最大となる。
[6]
次に、右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作解除位置A1から制動側限度位置A2に踏み操作される場合(右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが異なる状態)において、静油圧式無段変速装置5と右及び左のブレーキペダル15,16との関係の前半について、図5に基づいて説明する。
右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが検出されており(ステップS1)、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが比較されている(ステップS2)。右のブレーキペダル15の操作位置ARが左のブレーキペダル16の操作位置ALよりも踏み操作解除位置A1に近い状態であると、右のブレーキペダル15の操作位置ARが操作値AAとして設定される(ステップS4)。左のブレーキペダル16の操作位置ALが右のブレーキペダル15の操作位置ARよりも踏み操作解除位置A1に近い状態であると、左のブレーキペダル16の操作位置ALが操作値AAとして設定される(ステップS5)。
右のブレーキペダル15だけが踏み操作され、左のブレーキペダル16が踏み操作されない状態、左のブレーキペダル16だけが踏み操作され、右のブレーキペダル15が踏み操作されない状態では、踏み操作されない右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALは、踏み操作解除位置A1のままであるので(ステップS6)、踏み操作された右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALに関係なく、変速レバー10及び変速ペダル12の操作位置に基づいて、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが操作されている(前項[2]参照)。この間、踏み操作された右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALに基づいて、右又は左のブレーキ17,18が制動力を発生し、踏み操作されない右又は左のブレーキペダル15,16の右又は左のブレーキ17,18が解除状態に操作されている。
右のブレーキペダル15が大きく踏み操作されながら(踏み操作解除位置A1から遠い側)、左のブレーキペダル16が小さく踏み操作される(踏み操作解除位置A1に近い側)状態、及び、左のブレーキペダル16が大きく踏み操作されながら(踏み操作解除位置A1から遠い側)、右のブレーキペダル15が小さく踏み操作される(踏み操作解除位置A1に近い側)状態において、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、踏み操作解除位置A1と第2設定操作位置A4との間であると(ステップS6)、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)に関係なく、変速レバー10及び変速ペダル12の操作位置に基づいて、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが操作されている(前項[2]参照)。
図4の実線C2に示すように、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第2設定操作位置A4と第1設定操作位置A3との間であったとする(ステップS6)。
前項[4]と同様に、変速レバー10が前進Fに操作されている状態では(ステップS7)、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが、変速レバー10の操作位置に対応する位置と前進Fの設定低速位置F1との間において操作されるのであり、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3に近づくほど、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1側に操作される。踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3になると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1に到達する(ステップS9)(減速手段に相当)。
図4の実線C2に示すように、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第2設定操作位置A4と第1設定操作位置A3との間であったとする(ステップS6)。
前項[4]と同様に、変速ペダル12が前進F(後進R)に操作されている状態では(ステップS8)、変速ペダル12から足が離されてから右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作される状態となるので、変速ペダル12が前進F(後進R)から中立位置Nに戻りながら、右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作される状態となる。
この場合、図4の実線C2に示すように、ステップS9と同様に、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが、変速ペダル12の操作位置に対応する位置と前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)との間において操作されるのであり、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3に近づくほど、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)側に操作される。踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が第1設定操作位置A3になると、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)に到達する(減速手段に相当)(ステップS10,S11)。
ステップS10,S11において、変速ペダル12から足が離されて、変速ペダル12が前進F(後進R)から中立位置Nに戻る際、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALに基づく静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aの位置に対し、変速ペダル12の操作位置に対応する位置が中立位置N側になると(早く中立位置N側になると)、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が無視され、変速ペダル12の操作位置に基づいて、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが操作される(早く前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)に操作される)。
以上の間において、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の右又は左のブレーキ17,18は解除状態に操作されているのであり、踏み操作解除位置A1から遠い側の右又は左のブレーキペダル15,16の右又は左のブレーキ17,18は、前項[5]及び図4の一点鎖線C1に示すように、踏み操作解除位置A1から遠い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALに基づいて制動力を発生する。
[7]
次に、右及び左のブレーキペダル15,16が踏み操作解除位置A1から制動側限度位置A2に踏み操作される場合(右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが異なる状態)において、静油圧式無段変速装置5と右及び左のブレーキペダル15,16との関係の後半について、図5に基づいて説明する。
図4の実線C2に示すように、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第1設定操作位置A3と第3設定操作位置A5との間であったとする(ステップS6)。
変速レバー10が前進Fに操作されている状態(ステップS12)及び変速ペダル12が前進Fに操作されている状態(ステップS13)では、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1に保持される(ステップS14)。変速ペダル12が後進Rに操作されている状態では(ステップS13)、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが後進Rの設定低速位置R1に保持される(ステップS15)。
図4の実線C2に示すように、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第3設定操作位置A5と制動側限度位置A2との間であったとする(ステップS6)。この状態では、変速レバー10及び変速ペダル12に関係なく、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが中立位置Nに保持される(ステップS16)。
この場合、図4の一点鎖線C1に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)において、第1設定操作位置A3から右及び左のブレーキ16,17の制動力が発生し始めるのであり、右及び左のブレーキペダル15,16が第1設定操作位置A3から制動側限度位置A2に踏み操作されるほど、右及び左のブレーキ17,18の制動力が大きくなっていき、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが制動側限度位置A2になると、右及び左のブレーキ17,18の制動力が最大となる。
[8]
経年劣化等により右及び左のブレーキペダル15,16と右及び左のブレーキ17,18との間に誤差等が蓄積されると、右及び左のブレーキペダル15,16の踏み操作に対して、右及び左のブレーキ17,18の制動力が発生し始める右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが変化(移動)することがある。
例えば図4の二点鎖線C3に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが第1設定操作位置A3になっても、右及び左のブレーキ16,17の制動力が発生せず、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが第1設定操作位置A3を少し越えてから、右及び左のブレーキ16,17の制動力が発生するような状態が生じることがある。
この場合、前項[5]及び[7]、図4の実線C2に示すように、右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)、踏み操作解除位置A1に近い側の右又は左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,AL(操作値AA)が、第1設定操作位置A3と第3設定操作位置A5との間であれば、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)に保持されている。
これにより、右及び左のブレーキ17,18の制動力が発生し始める右及び左のブレーキペダル15,16の操作位置AR,ALが変化(移動)しても、静油圧式無段変速装置5のトラニオン軸5aが前進Fの設定低速位置F1(後進Rの設定低速位置R1)に操作された状態で、右及び左のブレーキ16,17の制動力が発生する状態を、確実に生じさせている。
[発明の実施の別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、連係ロッド19に代えて、ワイヤ(図示せず)(連係機構に相当)を使用してもよい。連係ロッド19及びワイヤを廃止して、右及び左のブレーキ17,18を制動側に操作するアクチュエータ(図示せず)(連係機構に相当)を備え、ポテンショメータ20の検出値に基づいて、アクチュエータにより右及び左のブレーキ17,18が制動側に操作されるように構成してもよい。
右及び左の前輪1、右及び左の後輪2に代えて、右及び左のクローラ走行装置(図示せず)を備え、右及び左のクローラ走行装置に右及び左のブレーキ17,18を備えた作業車にも、本発明は適用できる。
農用トラクタの全体側面図 農用トラクタの全体平面図 右及び左のブレーキペダル、右及び左のブレーキ、静油圧式無段変速装置、変速レバー及び変速ペダルの連係状態を示す図 右及び左のブレーキペダルの操作位置、静油圧式無段変速装置のトラニオン軸、右及び左のブレーキの制動力の関係を示す図 右及び左のブレーキペダルが踏み操作された際の制御の流れを示す図
符号の説明
5 走行用の無段変速装置
15,16 ブレーキペダル
17,18 走行用のブレーキ
19 連係機構
N 停止位置
F 前進
R 後進
F1,R1 設定低速位置

Claims (4)

  1. 人為的に操作されるブレーキペダルと、走行用のブレーキとを備え、前記ブレーキペダルを踏み操作すると連係機構を介してブレーキが制動側に操作されるように構成し、
    停止位置から高速側に操作自在な走行用の無段変速装置を備え、
    前記ブレーキペダルが踏み操作されると、停止位置の近傍に設定された設定低速位置に前記走行用の無段変速装置を操作する減速手段を備えてある作業車。
  2. 前記走行用の無段変速装置を停止位置から前進の高速側及び後進の高速側に操作自在に構成すると共に、
    前記走行用の無段変速装置が前進の高速側に操作された状態で、前記ブレーキペダルが踏み操作されると、停止位置の近傍に設定された前進の設定低速位置に前記走行用の無段変速装置を操作し、前記走行用の無段変速装置が後進の高速側に操作された状態で、前記ブレーキペダルが踏み操作されると、停止位置の近傍に設定された後進の設定低速位置に前記走行用の無段変速装置を操作するように、前記減速手段を構成してある請求項1に記載の作業車。
  3. 前記ブレーキの制動力が発生し始める位置にブレーキペダルが踏み操作されると、前記走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達するように、前記減速手段を構成してある請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 前記走行用の無段変速装置が設定低速位置に到達した後、前記走行用の無段変速装置が設定低速位置に保持されるように、前記減速手段を構成してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の作業車。
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