JP2009062219A - ケージ型メソポーラスカーボン(cnp−1)およびその製造方法 - Google Patents

ケージ型メソポーラスカーボン(cnp−1)およびその製造方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 制御された比表面積、比孔容量およびケージ径を有するメソポーラスカーボンおよびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 ケージ型メソポーラスカーボンは、空間群がFm3mであり、格子定数が最大23nmであり、比表面積が最大1.9×10 /gであり、比孔容量が最大3cm/gであることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、メソポーラスカーボンおよびその製造方法に関し、より詳細には、大きな比表面積、大きな比孔容量、大きなケージ径を有するメソポーラスカーボンおよびその製造方法に関する。
ポーラスカーボン材料は、ガス液体分離、吸着、触媒、データ格納、燃料電池および電子デバイスへの応用が期待され、注目されている。例えば、ポーラスカーボンに存在するポア(孔)のサイズが、マイクロサイズである場合には、微小な気体分子を吸着でき、メソポアサイズである場合には、高分子、色素またはビタミン等の巨大分子を吸着できる。吸着されるべき物質に応じてポア径が制御可能であることが望まれる。特に、大きな孔径を有する材料の開発が盛んである。
大きな孔径を有するメソポーラスカーボンの製造方法が知られている(例えば、非特許文献1〜5を参照)。これらによれば、レゾルシノール−ホルムアルデヒド樹脂のような高分子エアロゲルの炭化、金属および有機金属化合物に存在する炭素前駆体の触媒活性化、熱的に不安定な要素を有する高分子混合物の炭化を含み、これにより、大きな孔径分布を有するメソポーラスカーボンが得られる。しかしながら、これらのメソポーラスカーボンを製造する際に用いられるシリカテンプレートは、時間の要する水熱条件下で合成されており、メソポーラスカーボンのコスト高となり得る。
H. Tamonら, Carbon, 36(1998)1257 H. Tamaiら, Chem. Mater. 8(1996)454 H. Marshら, Carbon, 9(1971)63 J. Ozakiら, Carbon, 35(1997)1031 N. Patelら, Carbon, 40(2002)315
したがって、本発明の目的は、制御された比表面積、比孔容量およびケージ径を有するメソポーラスカーボンおよびその製造方法を提供することであり、より詳細には、水熱条件下で合成されていないシリカテンプレートを採用することによる、制御された比表面積、比孔容量およびケージ径を有するメソポーラスカーボンおよびその製造方法を提供することである。
本発明のケージ型メソポーラスカーボンは、空間群がFm3mであり、格子定数が最大23nmであり、比表面積が最大1.9×10/gであり、比孔容量が最大3cm/gであることを特徴とする。このようなメソポーラスカーボンは、巨大分子の吸着に利用可能である。
本発明の方法は、メソポーラスシリカと、スクロースと、水とを混合する工程と、混合物を低温加熱する工程と、得られた複合体を高温加熱する工程と、得られた反応物からメソポーラスシリカを除去する工程とからなる。上記メソポーラスシリカは、空間群がFm3mであり、高温マイクロ波法によって製造されているので、得られるメソポーラスカーボンの安価に提供することができる。
本発明によるケージ型メソポーラスカーボンは、下記特徴を有する。
空間群:Fm3m
格子定数:最大23nm
比表面積:最大1.9×10/g
比孔容量:最大3cm/g
空間群は、メソポーラスカーボンを合成する際に用いるシリカテンプレートの空間群Fm3mが反映されている、すなわち、本発明によるメソポーラスカーボンはFm3mシリカテンプレートの逆レプリカである。このようなシリカテンプレートは、高温マイクロ波法によって製造されている。
格子定数は、最小20nmであり、20〜23nmの範囲に制御されている。比表面積は、最小1.2×10/gであり、1.2×10〜1.9×10/gの範囲に制御されている。比孔容量は、最小1.5cm/gであり、1.5〜3cm/gの範囲に制御されている。このようなメソポーラスカーボンの各パラメータは、製造時の原料比によって制御される。
本発明者らは、上述の結晶構造を有し、かつ、上述の範囲で制御可能なパラメータを有するケージ型メソポーラスカーボンを創意工夫により見出した。
次に、上述のケージ型メソポーラスカーボンの製造方法を説明する。
図1は、本発明によるケージ型メソポーラスカーボンの製造工程を示すフローチャートである。
ステップS110:メソポーラスシリカと、スクロースと、水とを混合する。スクロースとシリカとの重量比は、好ましくは0.75以上である。重量比0.75未満の場合、スクロースがメソポーラスシリカ内に十分に充填されず、後述の高温加熱時にメソポーラスシリカが崩壊してしまう場合がある。例えば、もっとも大きな格子定数、比表面積、比孔容量を有するメソポーラスカーボンを得る場合には、重量比は0.75である。重量比を0.75から増加させるにつれて、格子定数、比表面積、比孔容量はそれぞれ低減する。したがって、所望の格子定数、比表面積、比孔容量に応じて、重量比を調整すればよい。
なお、ここで用いるメソポーラスシリカは、高温マイクロ法によって製造され、空間群がFm3mである。このようなメソポーラスシリカの製造方法を例示する。
図2は、メソポーラスシリカの製造工程を示すフローチャートである。
ステップS210:界面活性剤F127と、水と、塩酸と、テトラエトキシシランとを混合する。界面活性剤F127は、エチレンオキサイド(EO)とプロピレンオキサイド(PO)とからなり、EO100−PO65−EO100の構造を有するブロックコポリマーであり、テンプレートとして機能し得る。好ましい混合モル比は、界面活性剤F127:水:塩酸:テトラエトキシシラン=0.0025〜0.0035:70〜119:0.88〜0.30:1.00である。この範囲であれば、所望のメソポーラスシリカを得ることができる。
ステップS220:混合物を低温加熱する。加熱は、45℃で24時間、攪拌しながら行われる。これによりテトラエトキシシランは高分子化される。好ましくは、ステップS210およびステップS220において、界面活性剤F127と、水と、塩酸とを45℃3〜4時間混合した後に、テトラエトキシシランを混合し、さらに24時間混合する。これは、界面活性剤F127に希塩酸(水と塩酸との混合物)を溶解させ、次いで、テトラエトキシシランを添加することによって、テンプレートへテトラエトキシシランを十分に充填させることができる。
ステップS230:ステップS220で得られた反応混合物にマイクロ波を照射する。これにより、反応混合物はケイ化される。マイクロ波の照射は、100〜250℃の温度範囲で0.5〜2時間の間行われる。マイクロ波を用いることによって、均一な加熱が可能になるので、従来の水熱法と比較して、反応時間を極めて短くすることができる。このようにして得られた反応物は、沈殿し、目視にて確認できる。沈殿物をフィルタリングし、乾燥させる。
ステップS240:ステップS230で得られた反応物を高温加熱する。これにより、残留する界面活性剤F127を除去することができる。加熱は、540℃で24時間行えば、十分である。
以上、このようにして、高温マイクロ波法によってシリカテンプレートを得ることができる。再度、図1を参照し、本発明によるメソポーラスカーボンの製造方法を説明する。
ステップS120:ステップS110で得た混合物を低温加熱する。これにより、メソポーラスシリカ内に充填されたスクロースが、高分子化される。加熱は、100〜120℃の温度範囲で4〜6時間の間行われる。さらに、140〜180℃の温度範囲で4〜6時間加熱を行ってもよい。これにより、高分子化が促進される。
高分子化を確実にするために、さらなるスクロース、水およびHSOを加え、上記の加熱を行ってもよい。
ステップS130:ステップS120で得られた複合体を高温加熱する。これにより、複合体は炭化される。加熱は、窒素雰囲気中、800〜1000℃の温度範囲で3〜5時間の間行われる。
ステップS140:ステップS130で得られた反応物からメソポーラスシリカを除去する。除去は、反応物をフッ酸に溶解させればよい。メソポーラスシリカのみが選択的にフッ酸に溶解する。その後、反応物をエタノール洗浄する。
このようにして、本発明によるケージ型メソポーラスカーボンを得ることができる。
次に、具体的な実施例を用いて本発明の方法を説明するが、本発明を実施例に限定するものではないことを理解されたい。
界面活性剤F127(2.5g)を蒸留水(120g)および35wt%塩酸(5.25g)に溶解させた。次いで、テトラエトキシシラン(TEOS)(12.0g)を加えた(図2のステップS210)。混合モル比は、F127:HO:HCl:TEOS=0.0035:119:0.88:1.00であった。
得られた混合物を45℃で数時間攪拌した(図2のステップS220)。続いて、反応混合物を220℃2時間の間、マイクロ波高温処理を行った(図2のステップS230)。沈殿物を目視にて確認した。生成物をフィルタリングし、100℃で乾燥させ、540℃で24時間仮焼した(図2のステップS240)。このようにしてメソポーラスシリカ(SNC−1と称する)を合成した。
得られたSNC−1(1g)とスクロース(1.25g)と水(3.5g)とを混合した(図1のステップS110)。次いで、混合物を100℃、6時間オーブンで加熱した(図1のステップS120)。続いて、オーブン温度を160℃まで昇温し、さらに6時間保持した。スクロースの高分子化を確実にするために、スクロース(0.83g)、HSO(0.09g)および水(3.5g)をさらに添加し、混合物に再度熱処理を行った。次いで、得られた複合体を窒素雰囲気下にて900℃で5時間加熱した(図1のステップS130)。得られた反応物を室温にてフッ酸(5wt%)に浸漬させ、選択的にメソポーラスシリカを除去した(図1のステップS140)。このようにしてメソポーラスカーボンを合成した。ここで合成したメソポーラスカーボンをCNP−1(2.1)と称する。括弧内の数字2.1は、スクロース(実施例1では2.08g)とSNC−1(実施例1では1g)との重量比である。
SNC−1およびCNP−1(2.1)の粉末X線回折測定を、CuKα(λ=0.15406nm)放射を用いたRigaku回折器によって行った。動作条件は、スリット幅の狭いステップスキャンモードで40kV、40mAであった。結果を図3に示し詳述する。また、回折ピークから立方晶の格子定数a(=d111√3)を算出した。結果を表1に示し詳述する。
SNC−1およびCNP−1(2.1)の窒素吸脱着等温線は、77KにてQuantachrome Autosorb 1容量吸着分析を用いて測定した。吸着測定前に、いずれの試料も250℃でデガスした。結果を図4に示し詳述する。次いで、図4の相対圧0.05〜0.20の範囲からBET比表面積を求めた。図4の相対圧0.98にて吸着された窒素ガス量から比孔容量を求めた。これらの結果を表1に示す。
Barret−Joyner−Halenda(BJH)法を用いて、SNC−1およびCNP−1(2.1)の吸着側細孔分布および脱着側細孔分布を求めた。それぞれの結果を図5および図6に示し、詳述する。
ラマン分光法を用いて、CNP−1(2.1)のラマンスペクトルを測定した。結果を図7に示し詳述する。
実施例1で合成したSNC−1を用いて、スクロースとSNC−1との重量比を1.0にした以外は、実施例1と同様であるため説明を省略する。得られたメソポーラスカーボンをCNP−1(1.0)と称する。CNP−1(1.0)について、実施例1と同様に、粉末X線回折パターン、窒素吸脱着等温線、吸着側細孔分布、脱着側細孔分布およびラマンスペクトルを測定するとともに、格子定数、比表面積および比孔容積の算出をした。結果を図3〜図7および表1に示し詳述する。
高解像度透過型電子顕微鏡(HRTEM)を用いてCNP−1(1.0)を観察した。観察は、CNP−1(1.0)のメソポアに沿った長手方向と、メソポアの断面との両方について行った。結果を図8および図9に示し詳述する。
実施例1で合成したSNC−1を用いて、スクロースとSNC−1との重量比を0.75にした以外は、実施例1と同様であるため説明を省略する。得られたメソポーラスカーボンをCNP−1(0.75)と称する。CNP−1(0.75)について、実施例1と同様に、粉末X線回折パターン、窒素吸脱着等温線、吸着側細孔分布、脱着側細孔分布およびラマンスペクトルを測定するとともに、格子定数、比表面積および比孔容積の算出をした。結果を図3〜図7および表1に示し詳述する。
図3は、実施例1〜実施例3のXRDパターンを示す図である。
SNC−1は、(111)の鋭いピークと、(200)および(220)のショルダーピークとを示した。これらは、結晶構造Fm3m(立方晶)に典型的なピークであることを確認した。同様にCNP−1(2.1)、CNP−1(1.0)およびCNP−1(0.75)のいずれも、(111)の鋭いピークと、(200)および(220)のショルダーピークとを示した。このことから、得られたメソポーラスカーボンCNP−1(2.1)、CNP−1(1.0)およびCNP−1(0.75)のいずれも、テンプレートであるSNC−1の結晶構造Fm3mを反映していることが分かった。また、SNC−1を除去後も、構造的な配向性が維持されていることが分かった。
(111)回折ピークから格子定数aを算出した。格子定数は、スクロースとシリカとの重量比が0.75から2.1に増加するにつれて20.98から22.30nmに増加することが分かった。これは、スクロースの充填量の違いにより、SNC−1のチャネル内の空間量が変化するためと考えられる。詳細には、SNC−1により多くスクロースを充填することにより、SNC−1の空間が歪む(SNC−1の孔が歪む)。その後、SNC−1を除去すると、歪みが緩和されるとともに得られるメソポーラスカーボンの格子定数が大きくなる。
図4は、実施例1〜実施例3の窒素吸脱着等温線を示す図である。
テンプレートであるSNC−1と同様に、いずれメソポーラスカーボンの等温線もIUPACのIV型であることが分かった。このことから得られたCNP−1(2.1)、CNP−1(1.0)およびCNP−1(0.75)はいずれもメソポアを有する多孔体であることが示された。図に示されるヒステリシスは、相対圧(p/p0)が0.5を超えて見られる窒素の毛細管凝縮現象によるものである。
表2に示されるように、比表面積および比孔容量は、スクロースとシリカテンプレートとの重量比が減少するにしたがって、増加する。比表面積は、例えば、1258m/g(重量比2.1)から1850m/g(重量比0.75)まで増加した。同様に、比孔容量は、1.65cm/g(重量比2.1)から2.94cm/g(重量比0.75)まで増加した。このように、SNC−1に充填されるスクロース量によって、比表面積および比孔容量を制御することができる。
図5は、実施例1〜3の吸着側細孔分布を示す図である。
図6は、実施例1〜3の脱着側細孔分布を示す図である。
図5および図6から、CNP−1(0.75)、CNP−1(1.0)およびCNP−1(2.1)いずれも均一な孔径分布を示し、6.3〜8.4nmの範囲の孔径を有することが分かった。
図7は、実施例1〜3のラマンスペクトルを示す図である。
ラマン分光法は、カーボン材料の構造および特性を分析するに有効である。spのC−C伸縮に起因した1580cm−1の振動(Gバンド)は、グラファイトカーボンの特性であることが知られている。1340cm−1のバンド(Dバンド)は、理想的なグラファイト構造における欠陥に起因する。
図7から、CNP−1(0.75)、CNP−1(1.0)およびCNP−1(2.1)いずれも、1349および1584cm−1を中心とする2つのピークを有することが分かった。これらのピークは、上述の典型的なGバンドおよびDバンドに相当する。CNP−1(2.1)のGバンドは、CNP−1(0.75)およびCNP−1(1.0)と比較して鋭い。これは、CNP−1(2.1)のメソポーラス壁に形成されたグラファイト構造の無秩序の程度が、CNP−1(0.75)およびCNP−1(1.0)よりもはるかに低いことを示唆する。
図8は、実施例2のメソポアに沿った長手方向のHRTEM像を示す図である。
図9は、実施例2のメソポアの断面のHRTEM像を示す図である。
図8および図9から、CNP−1(1.0)が、SNC−1の正確な逆レプリカであることが明瞭に示される。図示しないが、CNP−1(2.1)およびCNP−1(0.75)も同様の結果が得られた。
以上から、最も大きな比表面積および比孔容量を得るには、スクロースとシリカとの重量比は、0.75が好ましいことが分かった。また、スクロースとシリカとの重量比を変更することにより、比表面積、比孔容量、孔径を制御できることが分かった。
本発明によれば、高温マイクロ法によって製造されたFm3mの結晶構造を有するメソポーラスシリカをレプリカとして用いる。これにより、従来よりも製造コストを下げることができるだけでなく、比表面積および比孔容量の大きなメソポーラスカーボンが得られる。このようなメソポーラスカーボンは、従来よりも吸着力を向上させることができるとともに、従来吸着できなかった大きな物質をも吸着することができ、また、メソポーラスカーボン内への吸着物質の拡散も容易となり得る。このようなメソポーラスカーボンは、吸着剤、燃料電池の電極、分子認識素子等のセンサーに応用可能である。
本発明によるケージ型メソポーラスカーボンの製造工程を示すフローチャート メソポーラスシリカの製造工程を示すフローチャート 実施例1〜実施例3のXRDパターンを示す図 実施例1〜実施例3の窒素吸脱着等温線を示す図 実施例1〜3の吸着側細孔分布を示す図 実施例1〜3の脱着側細孔分布を示す図 実施例1〜3のラマンスペクトルを示す図 実施例2のメソポアに沿った長手方向のHRTEM像を示す図 実施例2のメソポアの断面のHRTEM像を示す図

Claims (13)

  1. ケージ型メソポーラスカーボンであって、
    前記ケージ型メソポーラスカーボンの空間群は、Fm3mであり、
    前記ケージ型メソポーラスカーボンの格子定数は、最大23nmであり、
    前記ケージ型メソポーラスカーボンの比表面積は、最大1.9×10/gであり、
    前記ケージ型メソポーラスカーボンの比孔容量は、最大3cm/gであることを特徴とする、ケージ型メソポーラスカーボン。
  2. 高温マイクロ波法によって製造され、かつ、空間群がFm3mであるメソポーラスシリカのレプリカであることを特徴とする、請求項1に記載のケージ型メソポーラスカーボン。
  3. ケージ型メソポーラスカーボンを製造する方法であって、
    メソポーラスシリカと、スクロースと、水とを混合する工程であって、前記メソポーラスシリカは、高温マイクロ波法によって製造され、かつ、空間群がFm3mである、工程と、
    前記混合する工程によって得られた混合物を低温加熱する工程と、
    前記低温加熱によって得られた複合体を高温加熱する工程と、
    前記高温加熱によって得られた反応物から前記メソポーラスシリカを除去する工程と
    からなることを特徴とする、方法。
  4. 前記混合する工程は、前記メソポーラスシリカと前記スクロースとの重量比が0.75以上であることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記低温加熱する工程は、10×10〜1.2×10℃で4〜6時間加熱することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  6. 前記低温加熱する工程は、1.4×10〜1.8×10℃4〜6時間さらに加熱することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記低温加熱する工程は、スクロース、HSOおよび水を前記混合物にさらに加え、10×10〜1.2×10℃で4〜6時間、続いて、1.4×10〜1.8×10℃4〜6時間加熱することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記高温加熱する工程は、前記複合体を窒素雰囲気中80×10〜1.0×10℃で3〜5時間加熱することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  9. 前記除去する工程は、前記反応物をフッ酸に溶解させ、エタノールで洗浄することを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  10. 前記高温マイクロ法は、
    界面活性剤F127と、水と、塩酸と、テトラエトキシシランとを混合する工程と、
    前記混合する工程によって得られた混合物を低温加熱する工程と、
    前記低温加熱する工程によって得られた反応混合物にマイクロ波を照射する工程と、
    前記照射する工程によって得られた反応物を高温加熱する工程と
    からなる、請求項3に記載の方法。
  11. 前記低温加熱する工程は、45℃で24時間攪拌しながら行うことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記マイクロ波を照射する工程は、10×10℃〜25×10℃の温度範囲で0.5〜2時間行われることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  13. 前記高温加熱する工程は、前記反応物をフィルタリングし、乾燥させた後に、54×10℃で24時間加熱することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
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