JP2016168544A - 吸着材成形体 - Google Patents

吸着材成形体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016168544A
JP2016168544A JP2015050078A JP2015050078A JP2016168544A JP 2016168544 A JP2016168544 A JP 2016168544A JP 2015050078 A JP2015050078 A JP 2015050078A JP 2015050078 A JP2015050078 A JP 2015050078A JP 2016168544 A JP2016168544 A JP 2016168544A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
amount
adsorption
nitrogen adsorption
adsorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015050078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6730001B2 (ja
Inventor
堀井 満正
Mitsumasa Horii
満正 堀井
瀬戸山 徳彦
Norihiko Setoyama
徳彦 瀬戸山
靖樹 廣田
Yasuki Hirota
靖樹 廣田
山内 崇史
Takashi Yamauchi
崇史 山内
弘幸 板原
Hiroyuki Itahara
弘幸 板原
勝彦 星山
Katsuhiko Hoshiyama
勝彦 星山
瞳 中嶌
Hitomi Nakajima
瞳 中嶌
雄二 望月
Yuji Mochizuki
雄二 望月
哲也 久米
Tetsuya Kume
哲也 久米
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omi Kogyo Co Ltd
Cataler Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Omi Mining Co Ltd
Original Assignee
Omi Kogyo Co Ltd
Cataler Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Omi Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omi Kogyo Co Ltd, Cataler Corp, Toyota Central R&D Labs Inc, Omi Mining Co Ltd filed Critical Omi Kogyo Co Ltd
Priority to JP2015050078A priority Critical patent/JP6730001B2/ja
Publication of JP2016168544A publication Critical patent/JP2016168544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6730001B2 publication Critical patent/JP6730001B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】粉状物の成形により得られ、気体の吸着又は脱着の反応が速く、気体の吸着量及び脱着量の多い吸着材成形体を提供する。
【解決手段】少なくとも粉状の炭素多孔体を含有し、IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線における、温度77Kでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5及び0.85であるときのそれぞれの吸着量の差の絶対値が0.15g/mL以上である吸着材成形体である。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸着材成形体に関する。
アンモニア等の吸着質を吸着又は脱着する炭素材料は、従来より種々の技術分野で利用されており、炭素材料の例として、活性炭等の多孔質材料が知られている。
炭素多孔体は、例えば、電気化学キャパシタの電極材料、熱交換型反応器の吸着材、バイオ燃料電池の電極に酵素を担持する材料、キャニスタの吸着材、又は燃料精製設備の吸着材などとしての利用が期待されている。
具体的には、電気化学キャパシタにおける炭素多孔体は、電極(正極及び負極)の界面において、電極と電解液中のイオンとの間の反応に起因して発現する容量を利用する材料として期待される。熱交換型反応器における炭素多孔体は、吸着質の吸着反応又は脱着反応に伴う吸着熱又は脱着熱を利用する場合の材料として期待される。バイオ燃料電池における炭素多孔体は、負極側での酵素による糖の分解、又は正極側での酵素による酸素還元反応を行わせるため、負極及び正極に酵素を利用する場合の材料として期待される。キャニスタにおける炭素多孔体は、例えば自動車に搭載された場合のガソリン蒸気の吸着又は脱着を良好に行う場合の利用が考えられる。また、燃料精製設備における炭素多孔体は、燃料に含まれる不純物を吸着させて燃料を精製する材料として期待される。
上記のうち、炭素多孔体を利用した用途例として、吸脱着反応に伴う吸着熱及び脱着熱により吸着材の温度が変化するために平衡関係が変化し、その後の吸脱着反応が阻害される結果、吸脱着量が低下することに鑑み、軸心方向が伝熱面と交差する向きに繊維状の熱伝導性材料を含め、吸着材と熱媒体との間の熱交換効率を向上させることで、吸着材における吸脱着反応の速度を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−044000号公報
吸着質の吸着又は脱着を行う反応系では、吸着質を吸着又は脱着する反応(吸脱着反応)を反復して利用する場合に、あらかじめ定められた作動領域の温度条件及び圧力条件下で一定時間内に吸着又は脱着できる吸着量又は脱着量が重要となる。
しかしながら、特許文献1に記載の発明のように、炭素多孔体として活性炭を用いた組成では、実際の使用条件、すなわち飽和蒸気圧に対する平衡圧力の相対圧力が比較的大きい圧力条件で使用する場合、相対圧力差に相応する吸脱着速度が得られず、結果、吸脱着量の向上が期待できない場合がある。
つまり、比表面積が比較的大きい活性炭等を使用した場合でも、吸着量又は脱着量が少なくなる場合がある。
本発明は、上記に鑑みなされたものであり、粉状物の成形により得られ、気体の吸着又は脱着の反応が速く、気体の吸着量及び脱着量の多い吸着材成形体を提供することを目的とし、かかる目的を達成することを課題とする。
課題を達成するための具体的手段には、以下に示す態様が含まれる。
<1> 少なくとも粉状の炭素多孔体を含有し、IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線における、温度77ケルビンでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5及び0.85であるときのそれぞれの窒素吸着量の差の絶対値が0.15g/mL(吸着材成形体1ミリリットル(mL)当たりのグラム数;以下同様)以上である吸着材成形体である。
<2> 前記炭素多孔体は、前記窒素吸着等温線のαsプロット解析から算出したミクロ細孔容量が、0.1mL/g以下である<1>に記載の吸着材成形体である。
<3> 前記炭素多孔体は、IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線において、温度77Kでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5のときの窒素吸着量が500cm(STP)/g以下であり、かつ、前記相対圧力P/Pが0.85のときの窒素吸着量が600cm(STP)/g以上1100cm(STP)/g以下である<1>又は<2>に記載の吸着材成形体である。
<4> 前記炭素多孔体は、BET法による比表面積が800m/g以上である<1>〜<3>のいずれか1つに記載の吸着材成形体である。
<5> 更に、水溶性バインダーを含有する<1>〜<4>のいずれか1つに記載の吸着材成形体である。
本発明によれば、粉状物の成形により得られ、気体の吸着又は脱着の反応が速く、気体の吸着量及び脱着量の多い吸着材成形体が提供される。
IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線を表すグラフである。 窒素吸着量差△AN2とアンモニア吸着量差△ANH3との関係を示すグラフである。
以下、本発明の吸着材成形体について詳細に説明する。
本発明の吸着材成形体は、少なくとも粉状の炭素多孔体を含有し、IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線における、温度77Kでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5及び0.85であるときのそれぞれの窒素吸着量の差の絶対値を0.15g/mL以上とするものである。
従来より、活性炭等の炭素多孔体は、吸着質を吸着又は脱着(以下、吸脱着ともいう。)し得る材料として用いられているが、活性炭を用いた上記の特許文献1に記載の発明のように、作動領域における温度又は圧力によっては、必ずしも所期の吸着量又は脱着量(以下、吸脱着量ともいう。)が得られないことがある。
特に圧力の点では、相対圧力の比較的大きい作動領域では、その相対圧力の領域において、相対圧力差に対する吸着量差が大きく発現することが重要である。
本発明においては、成形体とした場合に、窒素吸着等温線(温度77ケルビン,K)でみた場合の、飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5及び0.85であるときのそれぞれの吸着量の差の絶対値が所定値以上となるようにする。つまり、相対圧力が比較的大きい作動領域での吸着量の差に着目する。これにより、吸着材の密度を高く維持しつつも、相対圧力の比較的大きな作動領域において、相対圧力の変化量に対する窒素吸着量の変化量を大きくすることができるので、気体の圧力を変化させた際の気体の吸脱着速度が速くなり、かつ、吸脱着量を向上させることができる。
また、相対圧力(P/P)が0.5及び0.85であるとき、すなわち相対圧力が比較的大きい作動領域にあるときの吸着量の差に着目するので、吸脱着時の吸着熱及び脱着熱により吸脱着反応が阻害されることもない。
本発明における吸着材成形体は、温度77K(ケルビン)の定温下で相対圧力P/Pに対する窒素吸着量[g/gもしくはcm(STP)/g]の変化を測定した場合、図1に示すように、IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線を示す炭素材料である。IV型の窒素吸着等温線は、メソ細孔を有していることを示している。P/P≒1である状態は、吸着質が多孔体内で凝縮していることを意味し、したがって吸着等温線は、飽和蒸気圧Pよりも低い圧力条件下で、炭素多孔体と吸着質とが相互作用して吸着、凝縮し、吸着によって吸着質の密度が気相中よりも高い状態にあることを示す。
吸着材成形体は、窒素吸着等温線において、相対圧力P/Pが0.5であるときの窒素吸着量A0.5N2と、相対圧力P/Pが0.85であるときの窒素吸着量A0.85N2と、の差の絶対値が、0.15g/mL以上である。なお、相対圧力は、飽和蒸気圧Pと平衡圧力Pとの相対比で表される。平衡圧力Pは、窒素を吸着材成形体に吸着させて、計測圧力の変化がほぼ観測されなくなった時点の圧力を平衡圧力とすることで、窒素吸着量の測定により求められる。窒素吸着量は、カンタクローム社製のAutosorb−1を用いて測定される値である。
窒素吸着量A0.85N2と窒素吸着量A0.5N2との差(例えば、窒素吸着量A0.85N2−窒素吸着量A0.5N2による減算値)が0.15g/mL以上であることで、メソ細孔を有する構造でありながら相対圧力の比較的大きな領域において、相対圧力の変化量に対する窒素吸着量の変化量が大きくなる。そのため、特定の気体に対して、気体圧力を変化させた場合の気体の吸脱着量を向上させることができる。
窒素吸着量A0.85N2と窒素吸着量A0.5N2との差は、相対圧力の変化量に対する窒素吸着量の変化量を高める観点から、大きいほど望ましく、0.2g/mL以上が好ましく、0.3g/mL以上がより好ましく、0.4g/mL以上が更に好ましく、0.5g/mL以上が更に好ましく、0.6g/mL以上が特に好ましい。
窒素吸着量A0.85N2と窒素吸着量A0.5N2との差は、以下の方法で求められる。
例えばアンモニアを吸着材成形体に吸着させ、温度273ケルビンで相対圧力P/Pを変化させた際に吸着材成形体1gに吸着するアンモニアの吸着量[g/g]を測定する。測定値に基づき、相対圧力P/Pを横軸にとり、炭素多孔体1gに吸着したアンモニア吸着量[g/g]を縦軸にとってプロットし、温度273ケルビンでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pとアンモニア吸着量との関係線(吸着等温線)を作成する。この関係線(吸着等温線)より、相対圧力P/Pの差に対するアンモニア吸着量差を求めることができる。
ここで、同様に温度77ケルビンで窒素を吸着させた場合の相対圧力P/Pと窒素吸着量との関係線(吸着等温線)を作成した場合、図2に示すように、求められるアンモニア吸着量差と窒素吸着量差とには直線的な相関関係がある。
したがって、アンモニア吸着量差と窒素吸着量差との間の相関関係に基づいて、相対圧力P/Pの差に対するアンモニア吸着量差から、相対圧力P/Pの差に対する窒素吸着量差を求めることができる。
(炭素多孔体)
本発明の吸着材成形体は、炭素材料として、粉状の炭素多孔体の少なくとも一種を含む。粉状の炭素多孔体を含むことで、成形体とした場合に多孔構造が得られ、気体の吸着サイトとなる比表面積を大きくとることができる。
かかる観点から、炭素多孔体は、メソ細孔を有する多孔体が好ましい。
窒素吸着量A0.85N2及び窒素吸着量A0.5N2の差が0.15g/ml以上である吸着材成形体に好適な炭素多孔体としては、窒素吸着等温線のαsプロット解析から算出したミクロ細孔容量が、0.1mL/g以下である炭素多孔体が好ましい。
上記の窒素吸着等温線のαsプロット解析では、プロット外挿直線の切片の値により、ミクロ細孔容量(mL/g)を求めた。αsプロット解析では、相対圧力が0.4の吸着量を基準にαs値を算出して吸着等温線を解析する。ミクロ細孔容量(mL/g)は、標準ガス体積(cm(STP)/g)を77ケルビンの液体窒素密度(0.808g/cm)を用いて変換した値である。なお、αsプロット解析では、比較用の標準等温線として、 "Characterizaton of porous carbons with high resolusion alpha(s) -analysis and low temperature magnetic susceptibility" Kaneko, K; Ishii, C; Kanoh, H; Hanzawa, Y; Setoyama, N; Suzuki, T. ADVANCES IN COLLOID AND INTERFACE SCIENCE vo.76, p295-320(1998) に記載された標準等温線を用いた。
メソ細孔を有する炭素多孔体としては、BET法による比表面積(BET比表面積)が800m2/g以上であることが好ましく、1000m2/g以上がより好ましく、1200m2/g以上が更に好ましい。比表面積の大きさが、各種機能特性の向上に相関があるためである。
BET比表面積は、BET法によって単位質量あたりの表面積として求められる比表面積(m/g)のことである。
BET比表面積は、窒素(N)分子を炭素多孔体に吸着させ、吸着したN分子の量から求められる。すなわち、圧力(P)とN吸着量(V)との関係から、BET法(
Brunauer, Emmet and Teller's equation)により炭素多孔体の表面に吸着したN分子の単分子吸着量(Vm)を求め、下記式から算出される値である。
比表面積 =(Vm×N/M)×Am 〔Am:分子1つあたりの占有面積〕
BETプロットの直線領域は、相対圧力P/Pで0.05〜0.3の範囲を採用して、上記Vmを決定する。
上記の中でも、窒素吸着等温線のαsプロット解析から算出したミクロ細孔容量が0.1mL/g以下であり、かつ、BET比表面積)が800m2/g以上である炭素多孔体がより好ましい。
更には、炭素多孔体は、相対圧力の変化量に対する窒素吸着量の変化量が大きい点で、IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線において、温度77Kでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5のときの窒素吸着量が500cm(STP)/g以下であり、かつ、前記相対圧力P/Pが0.85のときの窒素吸着量が600cm(STP)/g以上1100cm(STP)/g以下であることが好ましい。
この場合、相対圧力P/Pが0.85のときの窒素吸着量から相対圧力P/Pが0.5のときの窒素吸着量を差し引いた値が100cm(STP)/g以上600cm(STP)/g以下になる。そのため、相対圧力の比較的大きな領域において、相対圧力の変化量に対する窒素吸着量の変化量をより大きくすることができる。よって、気体の圧力を変化させたときの気体の吸脱着量は更に大きくなる。
なお、本明細書中において、「STP」は、標準温度圧力(0℃,1atm)のことであり、「cm(STP)/g」は、炭素多孔体1gあたりの標準温度圧力での量(標準ガス体積;=mL)を表す。
炭素多孔体としては、以下に示す製造方法により得られる多孔体が好ましい。以下の製造方法は、上記の細孔容量及びBET比表面積、並びに相対圧力P/Pが0.5及び0.85のときの上記窒素吸着量を満たす炭素多孔体が得られる点で好ましい。
具体的には、本発明に好適な態様の炭素多孔体は、ベンゼンジカルボン酸のアルカリ土類金属塩を不活性雰囲気中で550℃〜700℃の温度で加熱して炭素とアルカリ土類金属炭酸塩との複合体を形成し、形成された複合体を、アルカリ土類金属炭酸塩を溶解可能な洗浄液により洗浄し、アルカリ土類金属炭酸塩を除去することによって、粉状物として得られる炭素多孔体である。
ベンゼンジカルボン酸としては、例えば、フタル酸(ベンゼン−1,2−ジカルボン酸)、イソフタル酸(ベンゼン−1,3−ジカルボン酸)、テレフタル酸(ベンゼン−1,4−ジカルボン酸)などが挙げられ、中でも、テレフタル酸が好ましい。
アルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどが挙げられ、中でも、カルシウムが好ましい。
ベンゼンジカルボン酸のアルカリ土類金属塩は、上市されている市販品を用いてもよいし、ベンゼンジカルボン酸とアルカリ土類金属の水酸化物とを水中で混合することにより合成してもよい。合成する場合、ベンゼンジカルボン酸とアルカリ土類金属の水酸化物とのモル比は、中和反応式に基づく化学量論量だけを用いてもよいし、一方が他方に対して過剰になるように用いてもよい。例えば、ベンゼンジカルボン酸とアルカリ土類金属の水酸化物とのモル比は、1.5:1〜1:1.5の範囲で選択することができる。
ベンゼンジカルボン酸とアルカリ土類金属の水酸化物とを水中で混合する場合、50℃〜100℃に加熱してもよい。
炭素多孔体を製造する場合の不活性雰囲気としては、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気などが挙げられる。
また、製造時の加熱温度は、550℃〜700℃の範囲とすることが好ましい。
加熱温度が550℃以上であると、77Kでの窒素吸着等温線の相対圧力P/P0が0.85のときの窒素吸着量を向上させることができる。加熱温度を700℃以下に抑えることで、炭素多孔体の製造を好適に行うことができる。
加熱後に得られる炭素とアルカリ土類金属炭酸塩との複合体は、層状炭化物の層間にアルカリ土類金属炭酸塩が入り込んだ構造を有するものと推定される。
そして、形成された複合体は、アルカリ土類金属炭酸塩を溶解可能な洗浄液により洗浄される。洗浄することにより、複合体中のアルカリ土類金属炭酸塩が存在していた箇所が空洞になるものと推定される。
アルカリ土類金属炭酸塩を溶解可能な洗浄液としては、例えば、アルカリ土類金属炭酸塩が炭酸カルシウムの場合は水又は酸性水溶液が好ましい。酸性水溶液としては、例えば、塩酸、硝酸、及び酢酸などの水溶液が挙げられる。
吸着材成形体中における炭素多孔体の充填密度としては、0.10g/mL〜0.80g/mLが好ましく、0.20g/mL〜0.50g/mLがより好ましい。充填密度が0.10g/mL以上であると、吸脱着反応に関与する吸着質の量をより多くすることができる。充填密度が0.80g/mL以下であると、吸着材成形体中における吸着質の移動抵抗をより低減できる。
(他の成分)
本発明の吸着材成形体は、上記の炭素多孔体に加え、例えば、バインダー、造孔材、又は添加剤等の他の成分を含有してもよい。また、本発明の効果を損なわない範囲内において、上記の炭素多孔体以外の吸着材を更に含有してもよい。
本発明の吸着材成形体は、バインダーの少なくとも一種を含有することが好ましい。
バインダーとしては、水溶性バインダーの少なくとも1種が好ましい。水溶性バインダーとしては、ポリビニルアルコール、トリメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。中でも、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、トリメチルセルロースが好ましい。
バインダーを含む場合、バインダーの含有量は、吸着材成形体の全質量に対して、1質量%〜20質量%の範囲が好ましく、1質量%〜10質量%の範囲がより好ましい。
上記の炭素多孔体以外の吸着材としては、例えば、活性炭、メソポーラスシリカ、ゼオライト、シリカゲル、粘土鉱物等が挙げられる。粘土鉱物は、非架橋の粘土鉱物であっても、架橋された粘土鉱物(架橋粘土鉱物)であってもよく、例えば、セピオライト、スメクタイト系粘土(サポナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、等)、4−珪素雲母、雲母、バーミキュライト等が挙げられる。
本発明の吸着材成形体は、以下の方法で作製することができる。
本発明の吸着材成形体の製造は、特に制限はなく、既述の炭素多孔体及び必要に応じて熱伝導性材料を含む混合物(例えばスラリー)を調製し、調製された混合物を公知の成形手段により成形することによって行うことができる。
成形手段としては、加圧成形、押出成形等を目的等に応じて適宜選択することができる。
成形時の圧力は、目的とする成形物の成形が行えればよく、例えば0.5MPa〜100MPaの範囲である。
また、熱伝導性材料を含有する吸着材成形体を作製する場合、既述のようなアスペクト比を有する繊維状の熱伝導性材料を伝熱面(吸脱着反応面)に対して所定の角度で含有させる方法は、特に制限はないが、例えば特開2014−044000号公報に記載の方法にて行うことができる。
本発明の吸着材成形体は、例えば、気体のアンモニアを吸着又は脱着する吸着材料として利用することができる。
作動領域において、アンモニア圧力が390kPaのときのアンモニア吸着量A39NH3と、アンモニア圧力が300kPaのときのアンモニア吸着量A30NH3と、の差の絶対値(例えば、アンモニア吸着量A39NH3−アンモニア吸着量A30NH3による減算値)が、0.40g/g以上であることが好ましい。
この場合、窒素吸着させた場合の吸着量差と、アンモニア吸着させた場合の吸着量差と、を求め、二次元座標上にプロットすると、図2に示す直線的な相関関係が得られる。図2に示す相関関係から、窒素吸着量A0.85N2及び窒素吸着量A0.5N2の差としての好ましい範囲は、400cm(STP)/g以上となる。
アンモニア圧力を作動領域の圧力に合わせて調節することにより、アンモニアの吸脱着速度を速めることができ、ひいては多量のアンモニアを吸着又は脱着できる。これにより、アンモニアガスの吸脱着量は向上する。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「部」は質量基準である。
(実施例1)
−炭素多孔体の作製−
(1.テレフタル酸のカルシウム塩の合成)
テレフタル酸(0.1mol)と水酸化カルシウム(0.1mol)とを水200mL中に加え、80℃の水浴で4時間加熱した。加熱後、生成したテレフタル酸のカルシウム塩の結晶を濾過して分取し、室温で風乾した。
(2.テレフタル酸のカルシウム塩の炭素化)
テレフタル酸のカルシウム塩4gを管状電気炉内に配置し、管状電気炉内に窒素ガス(不活性ガス)を0.1L/分の流速で流し、炉内をガスフロー置換した。ガスフローを維持したまま、炉内温度を550℃(設定温度)まで1時間かけて昇温した。昇温完了後、ガスフローを維持したまま、550℃で2時間保持し、2時間経過後に室温(25℃)まで冷却した。炉内に、炭素と炭酸カルシウム(アルカリ土類金属炭酸塩)との複合体を生成した。
(3.複合体の酸処理)
続いて、複合体を電気炉から取り出し、水500mLに分散させた。分散液に2mol/Lの塩酸50mLを添加し、撹拌した。その後、炭酸カルシウムの分解によると思われる発泡が観察された。次いで、分散液を濾過し、濾物を乾燥させた。
以上のようにして、目的とする粉末状の炭素多孔体を得た(収量:約1g)。なお、ミクロ細孔容量は、窒素吸着等温線のαsプロット解析から算出した。
(4.炭素多孔体の特性)
得られた炭素多孔体の特性を以下の方法で求めた。結果を下記表1に示す。
(4−1)窒素吸着量A0.5N2,A0.85N2の算出
得られた炭素多孔体を用い、温度77Kで窒素を炭素多孔体に吸着させた。測定は、カンタクローム社製Autosorb−1を用いて行い、相対圧力P/Pを横軸とし、窒素吸着量[cm(STP)/g]を縦軸として吸着等温線を作成した。この吸着等温線より、相対圧力P/Pが0.5及び0.85のときの窒素吸着量A0.5N2,A0.85N2の値を窒素吸着等温線から読み取り、両者の差(=A0.5N2−A0.85N2)を算出した。
(4−2)アンモニア吸着量A39NH3,A30NH3の算出
得られた炭素多孔体を用い、温度273Kにてアンモニアを炭素多孔体に吸着させた。飽和蒸気圧Pは、430kPaであった。圧力Pを変化させた際の炭素多孔体1gに吸着するアンモニアの吸着量[g/g]を測定し、圧力P[kPa]を横軸とし、炭素多孔体1gに吸着したアンモニア吸着量[g/g]を縦軸として吸着等温線を作成した。この吸着等温線より、アンモニア圧力が390kPaのときのアンモニア吸着量A39NH3、及びアンモニア圧力が300kPaのときのアンモニア吸着量A30NH3を読み取り、両者の差(=A39NH3−A30NH3)を算出した。
(4−3)BET比表面積の算出
窒素(N)分子を炭素多孔体に吸着させ、吸着したN分子の量に基づいてBET法により単位質量あたりの表面積(m/g)を求めた。
−吸着材成形体の作製−
上記で得た粉末状の炭素多孔体100部及びヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC;水溶性バインダー)11部に、水300部を徐々に添加しながら混練し、スラリーを調製した。調製したスラリーを15mm×15mmの金型に詰め、油圧式ハンドプレスを用いて3.1MPaで加圧して成形処理し、吸着材成形体を作製した。
次いで、得られた吸着材成形体を80℃で乾燥し、乾燥後の外寸をノギスで測定した。乾燥後の乾燥重量とノギスで測定した外寸から求めた体積より、成形体の密度(g/mL)を算出した。なお、成形体の密度は、配合比から換算して成形体1mL中の炭素多孔体の質量(g)として求めた。つまり、密度とは、吸着剤成形体における炭素多孔体の充填密度を指す。
次いで、吸着材成形体の特性を以下の方法で求めた。結果を下記表2に示す。
(1)アンモニア吸着量差ΔANH3の算出
温度273Kにてアンモニアを吸着材成形体に吸着させた。飽和蒸気圧Pは、430kPaであった。圧力Pを変化させた際に吸着材成形体1gに吸着するアンモニアの吸着量[g/g]を測定し、圧力P[kPa]を横軸とし、吸着材成形体1gに吸着したアンモニア吸着量[g/g]を縦軸として吸着等温線を作成した。この吸着等温線より、アンモニア圧力が390kPaのときのアンモニア吸着量A39NH3、及びアンモニア圧力が300kPaのときのアンモニア吸着量A30NH3を読み取り、A39NH3からA30NH3を減じてアンモニア吸着量差ΔANH3(=アンモニア吸着量A39NH3−アンモニア吸着量A30NH3)を求めた。
(2)窒素吸着量差ΔAN2の算出
温度77Kにて窒素ガスを吸着材成形体に吸着させた。相対圧力P/Pを変化させた際に吸着材成形体1gに吸着する窒素の吸着量[cm(STP)/g]を測定し、相対圧力P/Pを横軸とし、吸着材成形体1gに吸着した窒素吸着量[cm(STP)/g]を縦軸として吸着等温線を作成した。この吸着等温線より、相対圧力P/Pが0.5のときの窒素吸着量A0.5N2、及び相対圧力P/Pが0.85のときのA0.85N2を読み取り、A0.5N2からA0.85N2を減じて窒素吸着量の差ΔAN2(=窒素吸着量A0.5N2−窒素吸着量A0.85N2)を求めた。
なお、得られたアンモニア吸着量差ΔANH3及び窒素吸着量差ΔAN2を用い、横軸をΔAN2[g/g]とし、縦軸をΔANH3[g/g]としてプロットすると、図2の関係が得られた。
(比較例1)
実施例1において、炭素多孔体を市販の活性炭(商品名:メソコール、(株)キャタラー製)に代えるとともに、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの量を11部から7部に変更し、水の量を400部から160部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして、吸着材成形体を作製し、成形体の密度等の算出を行なった。結果を下記表2に示す。
なお、市販の活性炭の特性を実施例1と同様の方法で求め、結果を表1に示す。
表2に示すように、実施例1では、活性炭を用いた比較例1に比べて、窒素吸着量について約8倍の吸着量差が現れた。また、アンモニアガスを用いた場合も同様に、実施例1では、比較例1に比べて、アンモニア吸着量について約9倍の吸着量差が現れた。
また、成形体1mL当たりでの窒素吸着量差は、実施例1が0.163であり、比較例1(0.043)の約4倍の吸着量差が現れた。
以上のように、本発明の吸着材成形体は、従来の活性炭を用いた吸着材料に比べ、相対圧力の比較的大きい領域において、相対圧力の変化量に対する窒素吸着量の変化量が大きいといえる。したがって、実施例1の吸着材成形体は、窒素及びアンモニア等の気体の圧力を変化させた場合の気体の吸脱着速度及び吸脱着量を向上させることができる。
これに対して、従来の活性炭を用いた吸着材料では、窒素及びアンモニア等の気体の圧力を変化させても、気体の吸脱着速度及び吸脱着量を実施例1と同様に高めることができない。
また、図2は、窒素吸着量差△AN2とアンモニア吸着量差△ANH3との関係を示しており、△AN2及び△ANH3の両者間には一定の相関関係があることがわかる。
本発明の吸着材成形体は、例えば、窒素やアンモニアの吸着材として利用可能であり、更には、電気化学キャパシタの電極材料、熱交換型反応器の吸着材、バイオ燃料電池の電極に酵素を担持する材料、キャニスタの吸着材、又は燃料精製設備の吸着材などへの利用が可能である。

Claims (5)

  1. 少なくとも粉状の炭素多孔体を含有し、
    IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線における、温度77ケルビンでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5及び0.85であるときのそれぞれの窒素吸着量の差の絶対値が0.15g/mL以上である吸着材成形体。
  2. 前記炭素多孔体は、前記窒素吸着等温線のαsプロット解析から算出したミクロ細孔容量が、0.1mL/g以下である請求項1に記載の吸着材成形体。
  3. 前記炭素多孔体は、IUPACで定義されるIV型に分類される窒素吸着等温線において、温度77Kでの飽和蒸気圧Pに対する平衡圧力Pの相対圧力P/Pが0.5のときの窒素吸着量が500cm(STP)/g以下であり、かつ、前記相対圧力P/Pが0.85のときの窒素吸着量が600cm(STP)/g以上1100cm(STP)/g以下である請求項1又は請求項2に記載の吸着材成形体。
  4. 前記炭素多孔体は、BET法による比表面積が800m/g以上である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の吸着材成形体。
  5. 更に、水溶性バインダーを含有する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の吸着材成形体。
JP2015050078A 2015-03-12 2015-03-12 吸着材成形体 Active JP6730001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050078A JP6730001B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 吸着材成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050078A JP6730001B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 吸着材成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016168544A true JP2016168544A (ja) 2016-09-23
JP6730001B2 JP6730001B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=56981799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015050078A Active JP6730001B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 吸着材成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6730001B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017119755A1 (de) 2016-08-30 2018-03-01 Denso Corporation Maschinenanlasssystem

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08119614A (ja) * 1994-10-18 1996-05-14 Mitsubishi Chem Corp 活性炭、その製造方法及び電気二重層キャパシター用電極
JPH08133717A (ja) * 1994-05-06 1996-05-28 Fukui Pref Gov ポリエステル織物のアルカリ減量加工排液中のテレフタル酸の利用方法
JP2003514653A (ja) * 1999-11-23 2003-04-22 マテリアルズ アンド エレクトロケミカル リサーチ (エムイーアール) コーポレイション フラーレンを主成分とする吸着剤を使用したガスの貯蔵
JP2004010434A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Kuraray Chem Corp 造粒炭及びその製造方法
JP2004315241A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Tokyo Gas Co Ltd 活性炭およびその製造方法
JP2004345921A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Hiroshima Univ メソポーラス活性炭
JP2006016271A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 多孔質炭素、及びその製造方法
JP2009062219A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 National Institute For Materials Science ケージ型メソポーラスカーボン(cnp−1)およびその製造方法
US20100021366A1 (en) * 2006-06-07 2010-01-28 Gm Global Technology Operations, Inc. @@ Tulane University Making mesoporous carbon with tunable pore size

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08133717A (ja) * 1994-05-06 1996-05-28 Fukui Pref Gov ポリエステル織物のアルカリ減量加工排液中のテレフタル酸の利用方法
JPH08119614A (ja) * 1994-10-18 1996-05-14 Mitsubishi Chem Corp 活性炭、その製造方法及び電気二重層キャパシター用電極
JP2003514653A (ja) * 1999-11-23 2003-04-22 マテリアルズ アンド エレクトロケミカル リサーチ (エムイーアール) コーポレイション フラーレンを主成分とする吸着剤を使用したガスの貯蔵
JP2004010434A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Kuraray Chem Corp 造粒炭及びその製造方法
JP2004315241A (ja) * 2003-04-10 2004-11-11 Tokyo Gas Co Ltd 活性炭およびその製造方法
JP2004345921A (ja) * 2003-05-23 2004-12-09 Hiroshima Univ メソポーラス活性炭
JP2006016271A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 多孔質炭素、及びその製造方法
US20100021366A1 (en) * 2006-06-07 2010-01-28 Gm Global Technology Operations, Inc. @@ Tulane University Making mesoporous carbon with tunable pore size
JP2009062219A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 National Institute For Materials Science ケージ型メソポーラスカーボン(cnp−1)およびその製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
平成8年度 福井県工業技術センター研究報告書, JPN6018032412, December 1997 (1997-12-01), pages 89 - 91, ISSN: 0003930953 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017119755A1 (de) 2016-08-30 2018-03-01 Denso Corporation Maschinenanlasssystem

Also Published As

Publication number Publication date
JP6730001B2 (ja) 2020-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. Construction of hierarchically porous monoliths from covalent organic frameworks (COFs) and their application for bisphenol A removal
Hong et al. Manufacturing of metal-organic framework monoliths and their application in CO2 adsorption
Xiang et al. CNT@ Cu3 (BTC) 2 and metal–organic frameworks for separation of CO2/CH4 mixture
Zhao et al. Adsorption of carbon dioxide on alkali-modified zeolite 13X adsorbents
Ahmed et al. Hierarchical porous metal–organic framework monoliths
Xia et al. Facile and economical synthesis of metal–organic framework MIL-100 (Al) gels for high efficiency removal of microcystin-LR
JP4576616B2 (ja) 中湿度領域において優れた水蒸気吸放湿特性を有する非晶質アルミニウムケイ酸塩
KR102194141B1 (ko) 메조다공성 차바자이트 제올라이트 포함 이산화탄소 흡착제 및 그 제조 방법
Roggenbuck et al. Synthesis of mesoporous metal oxides by structure replication: Strategies of impregnating porous matrices with metal salts
KR102267930B1 (ko) 2종 이상의 리간드를 포함하는, 3차원 다공성 구조를 갖는 신규한 알루미늄-기반 금속-유기 골격체, 이의 제조방법 및 용도
Jahan et al. Enhanced water sorption onto bimetallic MOF-801 for energy conversion applications
JP5156445B2 (ja) アセチレン吸蔵材料とアセチレン吸蔵容器及び高純度アセチレンの供給装置並びに高純度アセチレンの精製装置
Wang et al. N-Rich porous carbon with high CO 2 capture capacity derived from polyamine-Incorporated metal–Organic framework materials
Xue et al. Unique allosteric effect-driven rapid adsorption of carbon dioxide in a newly designed ionogel [P 4444][2-Op]@ MCM-41 with excellent cyclic stability and loading-dependent capacity
Åhlén et al. Low-concentration CO 2 capture using metal–organic frameworks–current status and future perspectives
CN107207255B (zh) 碳多孔体、其制法和氨吸附材料以及碳罐及其制造方法
JP2015078110A (ja) 炭素多孔体、その製法及びアンモニア吸着材
EP3366748B1 (en) A composite material for thermochemical storage and a method for forming a composite material
JP6730001B2 (ja) 吸着材成形体
JP6483477B2 (ja) カルシウム塩の製造方法及び炭素多孔体の製造方法
JP6042922B2 (ja) 炭素多孔体、その製法及びアンモニア吸着材
JP2018154563A (ja) 多孔性高分子錯体、ガス吸着材、これを用いたガス分離装置およびガス貯蔵装置
JP6894094B2 (ja) 水蒸気吸着材及びその製造方法
JP6365571B2 (ja) 炭素多孔体及びその製造方法
JPWO2009069561A1 (ja) ガス吸着材料及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180814

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181029

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190304

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190416

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20190607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200702

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6730001

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250