JP2009061812A - 配光等の自動車の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高コストの装置を必要としない簡易なカメラや画像処理装置を用い、先行車または対向車の状況や道路環境の状況を精度良く検知して、廉価な配光制御や車両走行制御を可能とする装置を提供することを目的とする。
【解決手段】自動車の制御装置において、自車の前方を撮像する車載撮像装置と、撮像した画像を上部画像領域と下部画像領域とに分ける画像処理部と、前記上部画像領域及び前記下部画像領域から検出される光点の輝度に応じて前照灯の配光及び車両の走行状態の少なくとも一つを制御する制御部とを備える。また、前記下部画像領域は、自車前方の車両をとらえる位置に設定され、前記上部画像領域は、自車前方の街灯をとらえる位置に設定され、前記両画像領域で検出する対象物検出基準のしきい値が異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、先行車及び対向車の状況や街灯などの道路環境の状況を検知し、ヘッドライト(前照灯)の配光制御や自動車の速度制御等を行う自動車の制御装置に関する。
車両に搭載されているヘッドライトは、ハイビームとロービームの2段階の切り替えが可能になっている。郊外を夜間に走行する際、先行車と対向車がいない場合はハイビームにし、先行車や対向車がいる場合は、相手方のドライバに対しグレアが発生しないようにロービームにするのが一般的である。夜間、ハイビームとロービームの切り替えを自動的に制御するには、先行車や対向車の存在を認識する必要がある。このようなヘッドライトの配光制御などを行うために先行車や対向車を認識する方法として、先行車や対向車のライトをカメラで撮像し、検知する技術が開発されている。
特許文献1では、車両に搭載したカメラで車両前方を撮像し、その2値化画像から車両のライトのペアを抽出し、先行車や対向車までの距離を算出する装置を公開している。この装置で使用するカメラには、CPU以外に画像メモリやデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)が搭載されている。このカメラを使用することで、街路灯と先行車や対向車のライトを区別することができ、更に先行車や対向車までの距離を算出することが可能になる。
特開平8−166221
しかしながら、一般的なVGA相当の撮像デバイスを使用した場合、ライトのペアが検出できる距離は100m程度である。高速道路の走行中などは100m以上の視界が必要であり、例えば500m先の先行車や対向車のライトのペアを検出する場合には、望遠レンズまたは高解像度の撮像デバイスを使用する必要がある。しかし、望遠レンズでは、自車両近傍にいる車両が撮像できなくなるので、先行車や対向車が検出できない。そこで、高解像度の撮像デバイスを使用すると、大容量のメモリが必要となるため、コストが高くなる。また、一般的なVGA相当の撮像デバイスを使用した場合でも、カメラに画像メモリやDSPを搭載すると、コストが高くなる。以上の理由により、先行車及び対向車の状況や道路環境の状況を検知し、それに基づいてヘッドライトの配光を制御する装置は、コストが高いという課題がある。
本発明は、高コストの装置を必要としない簡易なカメラや画像処理装置を用い、先行車または対向車の状況や道路環境の状況を精度良く検知して、廉価な配光制御や車両走行制御を可能とする装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、基本的には次のような自動車の制御装置を提案する。すなわち、自車の前方を撮像する車載撮像装置と、撮像した画像を上部画像領域と下部画像領域とに分ける画像処理部と、前記上部画像領域及び前記下部画像領域から検出される光点の輝度に応じて前照灯の配光及び車両の走行状態の少なくとも一つを制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
また、上記発明の応用例として、次のような具体的態様を提案する。一つは、前記自動車の制御装置において、前記下部画像領域は、自車前方の車両をとらえる位置に設定され、前記上部画像領域は、自車前方の街灯をとらえる位置に設定され、前記両画像領域で検出する対象物検出基準のしきい値が異なっていることを特徴とする。
一つは、前記自動車の制御装置において、前記上部画像領域における検出判断周期を、前記下部画像領域における検出判断周期よりも長くしたことを特徴とする。
一つは、前記自動車の制御装置において、前記制御部は、前記上部画像領域と前記下部画像領域の少なくともいずれか一方に、所定値以上の輝度を持つ画素が複数隣接したときの隣接した画素の数を所定値以上検出している場合に、前照灯をロービームに設定あるいは前照灯の光量を減少させ、前記上部画像領域と前記下部画像領域のいずれの領域にも、前記所定値以上の輝度を持つ隣接画素の数を所定値以上検出していない場合には、前照灯をハイビームに設定あるいは前照灯の光量を増加させる配光制御を行うことを特徴とする。
一つは、前記自動車の制御装置において、前記制御部は、前記上部画像領域と前記下部画像領域のうち、前記下部画像領域だけに所定値以上の輝度を持つ画素が複数隣接したときの隣接した画素の数を所定値以上検出している場合に、自動車の速度を制御あるいは加速度を制御することを特徴とする。
更に、前記自動車の制御装置において、前記輝度検出に用いる所定値は、前記上部画像領域と前記下部画像領域とで異なる値であることを特徴とする。
また、前記隣接画素数の検出に用いる所定値は、前記上部画像領域と前記下部画像領域とで異なる値であることを特徴とする。
本発明によれば、簡易で廉価なカメラや画像処理装置を用いて、先行車または対向車の状況や道路環境の状況を精度良く検知して、状況に基づく配光制御あるいはその他の車両制御が実現可能となる。
図1は、本発明の実施例をなす自動車の制御装置の一例として配光制御装置を示すブロック図であり、図2は、本実施例をなす配光制御装置の車両構成図である。図2の車両200には、自車の前方を撮像できる位置にカメラ100が搭載されている。
カメラ100の内部構成は、図1に示すように、撮像部109とCPU110とに大きく分けられる。撮像部109は、レンズ101、撮像素子102、及び撮像素子出力信号変換LSI103を有する。撮像部109のレンズ101の水平画角は、車両200のヘッドライト112の水平照射範囲相当である。ヘッドライト112には、CPU110により、ヘッドライト駆動回路108を介して、ハイビームとロービームの切り替え、ビーム強度や光軸の制御といった配光制御が行われる。撮像素子102は、CIFもしくはVGA相当の画素数を持ち、自車両前方を撮像する。撮像は、カラーで行ってもモノクロで行ってもよい。カラーで撮像すると、後述するように、先行車と対向車とを判別することができる。撮像素子出力信号変換LSI103では、撮像素子102から送られてきたアナログデータをデジタルデータ(以下、画像データと呼ぶ)に変換し、CPU110へ転送する。CPU110では、後述するように、I/O(入出力部)105を通して、画像データをRAM104へ転送する。CPU110は、上述したヘッドライト駆動回路108の他に、CAN(Controller Area Network)106とも接続されており、通信I/F(通信インターフェース)107を介して、車両を制御する車両ユニット111へ車両制御信号を送信する。
CPU110について、図3を用いて説明する。CPU110には、CPUコアの他にRAM104、ROM、I/O105等が搭載されており、CAN106と接続され、ヘッドライト制御信号やその他の車両制御信号が出力される。RAM104には、上述した画像データを取り扱うための4つの領域、A、B、C、Dが割り当てられている。I/O105には、撮像素子の画素位置を把握するための画像クロック、撮像素子の水平ラインの位置を把握するための水平同期信号、画像の取り込みの始点を把握するための垂直同期信号、及び画像データ(1画素あたり8bit)が入力される。
ここで、CPU110が、図1に示した撮像素子出力信号変換LSI103から転送されてきた画像データを、RAM104の領域A、B、C、Dに取り込む方法について、図4を用いて説明する。図4は、1画面分の画像データを表した図であり、(Ii,Jj)は、画素の位置を示す(1≦i≦n、1≦j≦m。n、mは、それぞれ水平方向と垂直方向の画素数)。
CPU110は、撮像素子出力信号変換LSI103から転送されてきた画像データを、領域Aに取り込む。その際、垂直同期信号の入力を検出し、画像データの始点を把握する。また、画像の水平ライン位置(画素の垂直位置Jj)を把握するためのカウンタである水平ラインカウンタを初期化する。そして、水平方向の1ライン分のデータである(I1,J1)〜(In,J1)まで取り込んだことを、水平同期信号の入力を検出して把握する。1ライン分のデータの取り込みが終了したら、取り込んだデータを領域Bへ転送する。領域Bにデータを転送後に、次のライン分のデータである(I1,J2)〜(In,J2)の取り込みに際して、水平ラインカウンタをインクリメントする。このように順次領域Bに転送されていく各水平方向1ライン分の画素データは、画素ごとに異なるアドレスに格納される。そして、領域Bに転送した1ライン分のデータのうち、ある一定値以上の輝度をもつ画素データのみを、領域Cまたは領域Dに転送し格納する。上記画素データを、領域Cと領域Dのどちらに転送するのかを決定する方法は、後述する。転送する画素データは、画素の輝度値、画素の色、及び位置(Ii,Jj)の情報を持つ。水平画素位置Iiは、画像クロックにより把握し、垂直画素位置Jjは、水平ラインカウンタにより把握する。そして、最下位ライン分のデータである(I1,Jm)〜(In,Jm)まで領域Cまたは領域Dに格納したら、一画面分の画像データの取り込みが終了する。そして、次の垂直同期信号の入力を検出したら、次に撮像した画像データの取り込みを開始し、水平ラインカウンタをクリアして、上述の処理を繰り返す。以上のように、撮像した画像データを、順次RAM104の領域CとDに格納していく。
なお、本例では、画像データを領域Aから領域Bへ1ライン毎に転送したが、複数ライン毎に行ってもよい。例えば、一度に3ライン分の転送を行った場合は、3×3の9つの画素に対してソーベルフィルタ等を行うことができるので、これにより得られた輪郭情報を使用して、先行車や対向車の検知あるいは街灯の検知を行うことも可能になる。
ここで、領域Cと領域Dに格納するデータについて説明する。領域Cに格納するデータは、図5に示す第1の領域(下部画像領域)501内にあり、L1以上の輝度をもつ画素データである。領域Dに格納するデータは、図5に示す第2の領域(上部画像領域)502内にあり、L2以上の輝度をもつ画素データである。
第1の領域501とは、主に先行車や対向車を検知するための領域である。第1の領域501の範囲は、画面(画像データ)の中央部を含み、先行車や対向車の画像が含まれる程度の大きさである。この範囲は、対向車が確実に含まれるようにするために、中央より対向車の走行する車線側(車両が左側通行の場合は右側)に広がっていてもよい。
第2の領域502は、画面上部に位置し、主に街灯などの照明を検知するための領域である。第2の領域502の範囲は、横方向は画面の一端からもう一端までであり、縦方向は、画面の上端を含み、自車両より一定距離先にある街灯、例えば自車両より20m先の街灯が含まれる程度の範囲である。
図6は、画像データをRAM104の領域Cまたは領域Dに格納した後に行う、配光制御処理のジェネラルフローチャートを示す。ステップ601では、領域Cに格納されている第1の領域501の画像データを使用し、先行車と対向車の検知処理を行う。カラーで撮像した場合の画像データでは、光点の色から先行車と対向車とを判別して検知することができる。ステップ602では、領域Dに格納されている第2の領域502の画像データを使用し、街灯の検知処理を行う。ステップ603では、先行車と対向車の検知処理の結果及び街灯の検知処理の結果を基にヘッドライトの状態を決定する、ヘッドライト配光制御処理を行う。以上のステップ601から603については、図7から図9を用いて以下に詳述する。
図7(a)、(b)は、図6のステップ601で行う、先行車と対向車の検知処理のジェネラルフローチャートを示す。図7(a)は、画像をモノクロで撮像した場合の処理であり、図7(b)は、画像をカラーで撮像した場合の処理である。これらの処理は、領域Cに格納されているデータに対して行う。領域Cには、第1の領域501内の、ある一定値L1以上の輝度をもつ画素データの、輝度値と色と位置(Ii,Jj)の情報が格納されている。ステップ601では、格納されている上記の各画素データを1つずつ順に取り出し、以下の処理を行う。
まず、図7(a)に示した、画像をモノクロで撮像した場合の処理について説明する。ステップ701では、取り出した画素データの輝度値がある一定値L1以上であるか確認する。輝度値がL1以上の場合、ステップ702に進む。ステップ702では、当該画素データの隣接位置に、L1以上の輝度値を持つ画素が一定の基準値P1以上の画素数(例えば3画素以上)隣接しているかどうか調べる。L1以上の輝度値を持つ画素がP1以上隣接している場合は、ステップ703に進む。ステップ703では、上記の隣接した一群の画素は、先行車または対向車のライトの画像であると判断し、先行車または対向車が存在すると判断して本処理を終了する。ステップ701にてステップ702に進まなかった場合、及び、ステップ702にてステップ703に進まなかった場合は、先行車及び対向車が存在しないと判断し、本処理を終了する。
次に、図7(b)で、画像をカラーで撮像した場合の処理について説明する。この場合は、ライトの色により先行車と対向車とを判別する処理を行う。先行車に対しては、テールランプ(尾灯)を検知するので、画素の色が赤色の場合とし、対向車に対しては、ヘッドライトを検知するので、画素の色が白色または淡黄色の場合として、判別する。
ステップ705では、取り出した画素データの輝度値がL1以上であるか確認する。輝度値がL1以上の場合、ステップ706に進む。輝度値がL1未満の場合、ステップ712に進み、先行車及び対向車が存在しないと判断し、本処理を終了する。
ステップ706では、当該画素データの色情報が白色または淡黄色で、且つ、その隣接位置に、色情報が白色または淡黄色でL1以上の輝度値を持つ画素がP1以上の画素数(例えば3画素以上)隣接しているかどうか調べる。L1以上の輝度値を持つ白色または淡黄色の画素がP1以上隣接している場合は、ステップ707に進む。ステップ707では、上記の隣接した一群の画素は、対向車のヘッドライトの画像であると判断し、対向車が存在すると判断する。そしてステップ709に進む。ステップ706で、L1以上の輝度値を持つ白色または淡黄色の画素がP1以上隣接していない場合は、ステップ708に進み、対向車が存在しないと判断する。そしてステップ709に進む。
ステップ709では、当該画素データの色情報が赤色で、且つ、その隣接位置に、色情報が赤色でL1以上の輝度値を持つ画素がP1以上の画素数(例えば3画素以上)隣接しているかどうか調べる。L1以上の輝度値を持つ赤色の画素がP1以上隣接している場合は、ステップ710に進む。ステップ710では、上記の隣接した一群の画素は先行車のテールランプの画像であると判断し、先行車が存在すると判断して本処理を終了する。ステップ709で、L1以上の輝度値を持つ赤色の画素がP1以上隣接していない場合は、ステップ711に進み、先行車が存在しないと判断し、本処理を終了する。
以上のようにして、ステップ601において、格納されている画素データを1つずつ順に取り出して、図7(a)または図7(b)の処理を行うことにより、先行車と対向車の両方またはどちらか一方が存在するかどうかを検知することができる。
図8は、図6のステップ602で行う、街灯の検知処理のジェネラルフローチャートを示す。本処理は、領域Dに格納されているデータに対して行う。領域Dには、第2の領域502内の、ある一定値L2以上の輝度をもつ画素データの、輝度値と色と位置(Ii,Jj)の情報が格納されている。ステップ602では、格納されている上記の各画素データを1つずつ順に取り出し、次の処理を行う。
ステップ801では、取り出した画素データの輝度値がある一定値L2以上であるか確認する。街灯検知の目的は、市街地を走行中であるかどうかを判断するために行うものであり、街灯があることを瞬時に判断する必要が無い。このため、自車両遠方から街灯を検知しなくてもよく、自車両近傍のもののみを検知できればよい。自車両近傍の街灯は輝度が大きいので、本処理での輝度の一定値L2は、ステップ701での輝度の一定値L1より大きくすることが可能である。輝度値がL2以上の場合、ステップ802に進む。L2未満の場合は、ステップ807に進み、郊外を走行中と判断して本処理を終了する。
ステップ802では、当該画素データの隣接位置に、L2以上の輝度値を持つ画素が一定の基準値P2以上の画素数隣接しているかどうか調べる。本処理では、自車両近傍の街灯を検知するため、街灯は大きく撮像されている。そのため、ステップ702の場合より多い画素数が隣接しているかどうか調べる。つまり、P2は、P1より大きな値の画素数(例えば5画素)とすることができる。L2以上の輝度値を持つ画素がP2以上隣接している場合は、ステップ803に進む。P2以上隣接していない場合は、ステップ807に進み、街灯が存在せず郊外を走行中と判断して本処理を終了する。
ステップ803では、上記の隣接した一群の画素は、街灯のライトの画像であると判断し、街灯が存在すると判断する。
ステップ804では、現在走行しているのが市街地であるか郊外であるかを判断する。判断条件は表1に従う。一定時間内、例えば6秒間に、街灯の検知時間が一定の割合以上、例えば3割以上検知すれば、市街地を走行中と判断し(ステップ805)、前記一定の割合未満、例えば3割未満の場合は、郊外を走行中と判断する(ステップ806)。なお、前述したように、街灯があることは瞬時に判断する必要が無いため、街灯を検知する上記一定時間は、先行車や対向車を検知する周期よりも長くすることが可能である。
以上の処理により、自車両が市街地を走行中か郊外を走行中か判断できる。
表1
Figure 2009061812
本例では、市街地走行中であるかどうかを、一定時間に対する街灯の検知時間の割合で判断したが、一定走行距離に対する街灯を検知している間の走行距離の割合でもよい。
図9は、図6のステップ603で行うヘッドライト配光制御処理のジェネラルフローチャートを示す。ステップ901では、図6のステップ601の処理結果に基づき、先行車または対向車が存在しているか判断する。先行車または対向車が存在する場合は、ステップ904に進み、ヘッドライトの状態をロービームにする。先行車または対向車が存在しない場合は、ステップ902に進む。ステップ902は、図6のステップ602の処理結果に基づき、市街地を走行中か判断する。市街地走行中と判断された場合は、ステップ904に進み、ヘッドライトの状態をロービームにする。ステップ902で市街地走行中と判断されなかった場合(郊外走行中と判断された場合)は、ステップ903に進み、ヘッドライトの状態をハイビームにする。
また、例えば、ヘッドライトの状態をハイビームからロービームへ切り替える場合に、ハイビームの強度を徐々に弱くしていきながらロービームに切り替えるなど、ライトの照射範囲や強度を滑らかに変化させる制御を、ステップ903とステップ904で行うことができる。
ここで、先行車と対向車、あるいは街灯の検知処理の実行タイミングについて、図10に示したタイムチャートを用いて説明する。図10では、横方向に時間が進行し、図の上部の波形は、垂直同期信号が16.6ms周期で入力されることを表している。撮像は、この垂直同期信号に同期して行われ、撮像された画像データは、垂直同期信号の1周期間のフィールドにおいて転送や検知処理が行われる。図10では、(1)撮像素子102での撮像、(2)画像データをRAM104の領域Aへ転送、(3)画像データを、領域Aから領域Bへ転送し、領域Bから領域Cまたは領域Dへ転送、(4)領域Cまたは領域Dへ転送された画像データを検知処理、という4種類の処理を、各フィールドで行う様子を示している。図中の矢印は、各画像データの処理の流れを示す。以下、時間経過に沿って、フィールドごとに処理を説明する。
フィールド1にて、露光aにより画像データaを撮像する。フィールド2にて、画像データaを、図3に示したCPU110のRAM104の領域Aへ転送する。同じくフィールド2にて、画像データaを、水平方向1ライン毎に領域Aから領域Bに転送する。更に、領域Bに転送した画像データaのうち、L1以上の輝度値を持ち第1の領域501に属するデータは領域Cに転送し、L2以上の輝度値を持ち第2の領域502に属するデータは領域Dに転送する。また、このフィールド2において、露光bにより次の画像データbを撮像する。フィールド3にて、領域Cまたは領域Dに転送された画像データaに対し、図6に示した先行車と対向車の検知処理や街灯の検知処理を行う。同じくフィールド3にて、画像データbを領域Cまたは領域Dまで転送する処理を行うとともに、露光cにより次の画像データcを撮像する。フィールド4でも、画像データbとcに対して上記と同様の処理を実行するとともに、露光dにより次の画像データdを撮像する。図10にはフィールド4までしか示していないが、フィールド5以後も同様に上記の処理を続行し、撮像から検知処理までを行う。
このように、先行車と対向車の検知処理や街灯の検知処理は、画像データの撮像と同期した処理を行うため、垂直同期信号をトリガにして処理開始のタイミングを計る。
以上のように、本発明によれば、簡易で廉価なカメラや画像処理装置を用いて、先行車または対向車の状況や道路環境の状況を精度良く検知することができ、検知した状況に基づく配光制御が実現可能となる。
なお、上記実施例では、図6及び図9のフローチャートに示すように、図7〜図8に基づく先行車又は対向車の有無、及び市街地走行の有無(街灯の割合)の判定に応じて、自車前照灯の配光制御を行っているが、この判定に基づき自車の速度制御や加速度制御を行うことも可能である。
例えば、図9において、先行車または対向車が存在した場合には、先行車あるいは対向車との関係で安全性を配慮してステップ904で、ロービーム制御に代わりあるいはそれと併用して自車の車両速度を制限したり、加速度を制限したりすることも可能である。そして、先行車も対向車も存在せず、且つ郊外を走行中の場合では、ステップ903において、ハイビーム制御に代わりあるいはそれと併用して車両速度制限や加速度制限を解除する制限も可能である。このような車両速度や加速度制限は、スロットルバルブの開度の絞り制御や燃料噴射量の制御をATC(自動車両制御装置)に指令を与えることで実現できる。
換言すれば、本発明に用いる車両制御部は、上部画像領域502と下部画像領域501のうち、下部画像領域だけに所定値L1以上の輝度を持つ画素が複数隣接した時の隣接した画素の数を所定値P1以上検出している場合に、自動車の速度を制御あるいは加速度を制御することも可能である。
本発明の実施例をなす配光制御装置のブロック図 本実施例をなす配光制御装置の車両構成図 CPU110の内部構成図 1画面分の画像データの説明図 第1の領域501と第2の領域502の説明図 配光制御処理のジェネラルフローチャート モノクロ画像に対する、先行車と対向車検知処理のジェネラルフローチャート カラー画像に対する、先行車と対向車検知処理のジェネラルフローチャート 街灯検知処理のジェネラルフローチャート ヘッドライト状態決定処理のジェネラルフローチャート 露光から検知処理に至るまでのタイミングチャート
符号の説明
100…カメラ、101…レンズ、102…撮像素子、103…撮像素子出力信号変換LSI、104…RAM、105…I/O(入出力部)、106…CAN(Controller Area Network)、107…通信I/F(通信インターフェース)、108…ヘッドライト駆動回路、109…カメラの撮像部、110…カメラのCPU、111…車両ユニット、112…ヘッドライト、200…車両、501…第1の領域、502…第2の領域。

Claims (7)

  1. 自車の前方を撮像する車載撮像装置と、撮像した画像を上部画像領域と下部画像領域とに分ける画像処理部と、前記上部画像領域及び前記下部画像領域から検出される光点の輝度に応じて前照灯の配光及び車両の走行状態の少なくとも一つを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする自動車の制御装置。
  2. 請求項1記載の自動車の制御装置において、
    前記下部画像領域は、自車前方の車両をとらえる位置に設定され、前記上部画像領域は、自車前方の街灯をとらえる位置に設定され、前記両画像領域で検出する対象物検出基準のしきい値が異なっていること、を特徴とする自動車の制御装置。
  3. 請求項1記載の自動車の制御装置において、
    前記上部画像領域における検出判断周期を、前記下部画像領域における検出判断周期よりも長くしたことを特徴とする自動車の制御装置。
  4. 請求項1記載の自動車の制御装置において、
    前記制御部は、
    前記上部画像領域と前記下部画像領域の少なくともいずれか一方に、所定値以上の輝度を持つ画素が複数隣接したときの隣接した画素の数を所定値以上検出している場合に、前照灯をロービームに設定あるいは前照灯の光量を減少させ、
    前記上部画像領域と前記下部画像領域のいずれの領域にも、前記所定値以上の輝度を持つ隣接画素の数を所定値以上検出していない場合には、前照灯をハイビームに設定あるいは前照灯の光量を増加させる配光制御を行うこと、
    を特徴とする自動車の制御装置。
  5. 請求項1記載の自動車の制御装置において、
    前記制御部は、前記上部画像領域と前記下部画像領域のうち、前記下部画像領域だけに所定値以上の輝度を持つ画素が複数隣接したときの隣接した画素の数を所定値以上検出している場合に、自動車の速度を制御あるいは加速度を制御することを特徴とする自動車の制御装置。
  6. 請求項4または5に記載の自動車の制御装置において、
    前記輝度検出に用いる所定値は、前記上部画像領域と前記下部画像領域とで異なる値であることを特徴とする自動車の制御装置。
  7. 請求項4または5に記載の自動車の制御装置において、
    前記隣接画素数の検出に用いる所定値は、前記上部画像領域と前記下部画像領域とで異なる値であることを特徴とする自動車の制御装置。
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