JP2009061151A - ガット - Google Patents
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Abstract
Description
本発明はガットに関するものであり、特に長時間にわたり弾発力に優れたガットに関する。
従来、テニスやバトミントン等のラケットのガットには、牛や羊の腸、鯨筋等の動物筋に適度の撚りをかけて樹脂によりコーティングした天然ガットや、ポリアミド繊維等の合成繊維を用いたものが提供されている。
天然ガットは、弾発力、コントロール性、打球感、ホールド感は良好であるが、耐久性、耐水性が低いという問題がある。
これに対して、合成繊維製のガットは耐久性、耐水性は良好であるが、ガットの張りを強くし反発性を良くした状態で長時間使用した場合、徐々にガットが伸長して、ガットのテンションが低下して弾発力が低くなり、ガットを張り替える必要がしばしばあった。特にナイロンは公定水分率が高く湿潤状態になると更に伸長する特性があり、ガットが濡れた場合にはその傾向が強い。
特許文献1には、アラミド繊維を用いたガットが耐衝撃性等に優れていることが開示されているが、ガットの生命線である弾発力については充分とはいい難く、長時間にわたり弾発力に優れたガットが要求されていた。
天然ガットは、弾発力、コントロール性、打球感、ホールド感は良好であるが、耐久性、耐水性が低いという問題がある。
これに対して、合成繊維製のガットは耐久性、耐水性は良好であるが、ガットの張りを強くし反発性を良くした状態で長時間使用した場合、徐々にガットが伸長して、ガットのテンションが低下して弾発力が低くなり、ガットを張り替える必要がしばしばあった。特にナイロンは公定水分率が高く湿潤状態になると更に伸長する特性があり、ガットが濡れた場合にはその傾向が強い。
特許文献1には、アラミド繊維を用いたガットが耐衝撃性等に優れていることが開示されているが、ガットの生命線である弾発力については充分とはいい難く、長時間にわたり弾発力に優れたガットが要求されていた。
本発明は、かかる要求に応えたガットを提供するものである。
本発明は、長時間にわたる弾発力並びに耐衝撃性に優れたガットを提供するものである。
本発明について以下に具体的に説明する。
本発明のポリケトン繊維を構成するポリケトンは、繰り返し単位の95モル%以上、好ましくは98モル%以上、特に99.6モル%以上が、上記式(1)で示されるものであり、5モル%未満の範囲で、上記式(1)以外の繰り返し単位、例えば、下記式(2)に示すもの等を含有していても良い。
但し、Rは、エチレン以外の炭素数1〜30の有機基であり、例えば、プロピレン、ブチレン、1−フェニルエチレン等の基であり、Rの水素原子の一部または全部が、ハロゲン基、エステル基、アミド基、水酸基、エーテル基で置換されていてもよい。もちろん、Rは二種以上であってもよく、例えば、プロピレン基と1−フェニルエチレン基が混在していてもよい。
本発明のポリケトン繊維を構成するポリケトンは、繰り返し単位の95モル%以上、好ましくは98モル%以上、特に99.6モル%以上が、上記式(1)で示されるものであり、5モル%未満の範囲で、上記式(1)以外の繰り返し単位、例えば、下記式(2)に示すもの等を含有していても良い。
ポリケトンの固有粘度[η]は、好ましくは1dl/g以上、より好ましくは2dl/g以上、特に好ましくは4dl/g以上であり、好ましくは20dl/g以下、より好ましくは15dl/g以下、時に好ましくは10dl/g以下である。
尚、固有粘度[η]は次の定義式に基づいて求められる値である。
式中のt及びTは、それぞれヘキサフルオロイソプロパノール(セントラル硝子(株)社製)及び該ヘキサフルオロイソプロパノールに溶解したポリケトンの希釈溶液の25℃での粘度管の流過時間である。Cは、上記希釈溶液の濃度であり、ヘキサフルオロイソプロパノール100ml中のポリケトンの質量(g)である。
ポリケトンには、必要に応じて、酸化防止剤、ラジカル抑制剤、他のポリマー、艶消し剤、紫外線吸収剤、難燃剤、金属石鹸等の添加剤を含有させてもよい。
尚、固有粘度[η]は次の定義式に基づいて求められる値である。
ポリケトンには、必要に応じて、酸化防止剤、ラジカル抑制剤、他のポリマー、艶消し剤、紫外線吸収剤、難燃剤、金属石鹸等の添加剤を含有させてもよい。
次に、ポリケトン繊維の好ましい特性としては、引張強度は10cN/dtex以上、特に好ましくは15cN/dtex以上であり、30cN/dtex以下であり、引張伸度は3%以上、より好ましくは3.5%以上、特に好ましくは4%以上であり、15%以下、より好ましくは10%以下、さらに好ましくは8%以下、特に好ましくは6%以下であり、引張弾性率は100cN/dtex以上、より好ましくは200cN/dtex以上、特に好ましくは300cN/dtex以上であり、1000cN/dtex以下である。
ポリケトン繊維の形態は、フィラメントであり、長さ方向に均一なものや太細のあるものでもよく、繊維の断面形状は、丸型、三角、L型、T型、Y型、W型、八葉型、扁平(扁平度1.3〜4程度のもので、W型、I型、ブーメラン型、波型、串団子型、まゆ型、直方体型等がある)、ドッグボーン型等の多角形型、多葉型、中空型や不定形なものでもよい。
好ましい単糸繊度は、マルチフィラメントの場合は0.01〜10dtex、より好ましくは0.1〜10dtex、特に好ましくは0.5〜5dtexの範囲であり、モノフィラメントの場合は、10〜10000dtex、より好ましくは10〜5000dtexの範囲である。又、好ましい総繊度は10〜10000dtex、より好ましくは30〜5000dtexの範囲である。
好ましい単糸繊度は、マルチフィラメントの場合は0.01〜10dtex、より好ましくは0.1〜10dtex、特に好ましくは0.5〜5dtexの範囲であり、モノフィラメントの場合は、10〜10000dtex、より好ましくは10〜5000dtexの範囲である。又、好ましい総繊度は10〜10000dtex、より好ましくは30〜5000dtexの範囲である。
ポリケトン繊維の糸条形態は、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸であり、本発明の目的達成上、マルチフィラメント糸が好ましく、マルチフィラメントの場合、1000T/m以下の加撚を施し、強固に結束させることが好ましいが、加工時の結束性さえ保たれれば、無撚であっても良い。
本発明においては、芯糸と巻糸が異なる繊維のフィラメントで構成されたガットであって、芯糸又は巻糸の一方がポリケトン繊維のフィラメントで構成されたことを特徴とするガットである。
巻糸には、芯巻糸と側巻糸があるが、一方のみの場合と、両方がある場合があり、巻糸として用いるとは、芯巻糸及び又は側巻糸に用いることをいう。又、巻糸層は1層乃至複数層設けてもよく、希望に応じて、適宜選定すればよい。
本発明においては、芯糸と巻糸が異なる繊維のフィラメントで構成されたガットであって、芯糸又は巻糸の一方がポリケトン繊維のフィラメントで構成されたことを特徴とするガットである。
巻糸には、芯巻糸と側巻糸があるが、一方のみの場合と、両方がある場合があり、巻糸として用いるとは、芯巻糸及び又は側巻糸に用いることをいう。又、巻糸層は1層乃至複数層設けてもよく、希望に応じて、適宜選定すればよい。
本発明では、芯糸又は巻糸を、ポリケトン繊維フィラメント100%で構成することが好ましいが、必要に応じて、50質量%以下、好ましくは30質量%以下の範囲内において、下記に例示した、芯糸又は巻糸の他方を構成する繊維フィラメント(以下「繊維B」という。)と引き揃えや合撚、交編等により混用しても良い。又、芯巻糸又は側巻糸の一方を、ポリケトン繊維フィラメントで構成し、他方を繊維Bで構成してもよいし、さらには、複数の芯巻糸層及び又は複数の側巻糸層を設ける場合、それらのいずれか一層又は複数層をポリケトン繊維フィラメントで構成し、他の巻糸層を繊維Bで構成しても良い。
ポリケトン繊維のフィラメントが、ガットを構成する繊維に占める質量比率は、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上、特に好ましくは25%以上であり、80%以下、好ましくは70%以下、より好ましくは65%以下、さらに好ましくは60%以下である。
ポリケトン繊維のフィラメントが、ガットを構成する繊維に占める質量比率は、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上、さらに好ましくは20%以上、特に好ましくは25%以上であり、80%以下、好ましくは70%以下、より好ましくは65%以下、さらに好ましくは60%以下である。
繊維Bとしては、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6とナイロン66の共重合体等のポリアミド系繊維フィラメントが最適であるが、他にも、天然ガットに用いられる動物筋や、アラミド繊維(パラ系、メタ系)、ポリビニルアルコール繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリフェニレンサルファイド繊維、ポリ(p−フェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維、超高分子量ポリオレフィン繊維のフィラメントが挙げられ、これらの二種以上を引き揃えや合撚、交編等により混用してもよい。好ましい単糸繊度は、マルチフィラメントの場合は0.01〜10dtex、より好ましくは0.1〜10dtex、特に好ましくは0.5〜5dtexの範囲であり、モノフィラメントの場合は、10〜10000dtex、より好ましくは10〜5000dtexの範囲である。又、好ましい総繊度は10〜10000dtex、より好ましくは30〜5000dtexでの範囲ある。
糸条形態は、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸であり、本発明の目的達成上、マルチフィラメント糸が好ましく、マルチフィラメントの場合、1000T/m以下の加撚を施し、強固に結束させることが好ましいが、加工時の結束性さえ保たれれば、無撚であっても良い。
糸条形態は、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸であり、本発明の目的達成上、マルチフィラメント糸が好ましく、マルチフィラメントの場合、1000T/m以下の加撚を施し、強固に結束させることが好ましいが、加工時の結束性さえ保たれれば、無撚であっても良い。
本発明において、ガットを作製する方法としては、例えば、モノフィラメント又はマルチフィラメント1本〜複数本を芯糸にして、その外周にモノフィラメント又はマルチフィラメントを芯巻糸として巻回して接着剤で固着する。さらに、芯巻糸の外周に、モノフィラメント又はマルチフィラメントを側巻糸として編組し、それらを接着剤で固着後、最外層を樹脂により被覆する方法が挙げられる。
特に、フィラメント間空隙の充填、接着並びに最外層の被覆のためにナイロン樹脂、ウレタン樹脂、その他の合成樹脂等を用いてのコーティング等により接着、被覆層を設けるとガットの摩耗を防止すると共に耐久性が更に向上し好ましい。また更に、被覆層の上にフッ素樹脂、シリコーン樹脂による被覆層を形成すると更に好ましい。
さらには芯糸並びに巻糸の単糸繊度や総繊度を、芯糸の単糸繊度や総繊度が、巻糸の単糸繊度や総繊度より細くしたりあるいは太くしてもよい。
特に、フィラメント間空隙の充填、接着並びに最外層の被覆のためにナイロン樹脂、ウレタン樹脂、その他の合成樹脂等を用いてのコーティング等により接着、被覆層を設けるとガットの摩耗を防止すると共に耐久性が更に向上し好ましい。また更に、被覆層の上にフッ素樹脂、シリコーン樹脂による被覆層を形成すると更に好ましい。
さらには芯糸並びに巻糸の単糸繊度や総繊度を、芯糸の単糸繊度や総繊度が、巻糸の単糸繊度や総繊度より細くしたりあるいは太くしてもよい。
本発明のガットの好ましい直径としては、3mm以下、より好ましくは2mm以下、さらに好ましくは1mm以下、特に好ましくは0.9mm以下であり、0.4mm以上、特に好ましくは0.5mm以上、さらに好ましくは0.6mm以上である。
本発明のガットは、1mm以下、特に0.9mm以下という細径のガットにおいても、弾発力並びに耐衝撃性に優れたものであり、軽量化が図れるという大きな特徴を有するものである。
本発明のガットは、1mm以下、特に0.9mm以下という細径のガットにおいても、弾発力並びに耐衝撃性に優れたものであり、軽量化が図れるという大きな特徴を有するものである。
尚、例えば屋外で強い紫外線を受けることによってポリケトン繊維の引張強度等の低下を抑制する目的で、繊維又はガットの接着剤や被覆層に、紫外線吸収剤(例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系の一種又は二種以上の組み合わせがある。)及び/又は紫外線遮蔽剤(例えば、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム等の微粒子があり、平均粒径は0.01〜0.6μmが好ましい。)を含有させることが好ましい。紫外線吸収剤及び/又は紫外線遮蔽剤の含有量は、ガットの質量に対して0.001〜10質量%の範囲が好ましい。
本発明のガットを、例えばテニスラケットに張設するに際しては、少なくとも縦糸に用いるのが好ましく、用いるガット全てを本発明のガットで構成するのが最適であるが、縦糸又は横糸の一方のみに用い、他方に従来公知のガットを用いてもよい。好ましくは、用いるガットの50質量%以上が本発明のガットで構成されているのがよい。
本発明のガットを、例えばテニスラケットに張設するに際しては、少なくとも縦糸に用いるのが好ましく、用いるガット全てを本発明のガットで構成するのが最適であるが、縦糸又は横糸の一方のみに用い、他方に従来公知のガットを用いてもよい。好ましくは、用いるガットの50質量%以上が本発明のガットで構成されているのがよい。
本発明を実施例などに基づいて更に具体的に説明するが、本発明はこれら実施例などにより何ら限定されるものではない。
本発明における測定方法及び評価方法は以下の通りである。
(1)引張強度、引張伸度、引張弾性率
JIS−L−1013に準じて測定する。
サンプル長:20cm、引張速度:20cm/分で測定し、20回測定した時の平均値を求める。
本発明における測定方法及び評価方法は以下の通りである。
(1)引張強度、引張伸度、引張弾性率
JIS−L−1013に準じて測定する。
サンプル長:20cm、引張速度:20cm/分で測定し、20回測定した時の平均値を求める。
(2)弾発力、耐衝撃性の評価
作成したガットをテニスラケットに縦糸60ポンド、横糸50ポンドで張設し、30人のテニススクールのアマチュアプレーヤーに実際に硬式テニスボールを打球させ、弾発力、耐衝撃性についてアンケート調査を行った。この調査はガットを張設して1日後及び20日後の2回について行った。
◎:30人中24人以上が良いと答えた場合
○:30人中18〜23人が良いと答えた場合
△:30人中15〜17人が良いと答えた場合
×:30人中14人以下が良いと答えた場合
作成したガットをテニスラケットに縦糸60ポンド、横糸50ポンドで張設し、30人のテニススクールのアマチュアプレーヤーに実際に硬式テニスボールを打球させ、弾発力、耐衝撃性についてアンケート調査を行った。この調査はガットを張設して1日後及び20日後の2回について行った。
◎:30人中24人以上が良いと答えた場合
○:30人中18〜23人が良いと答えた場合
△:30人中15〜17人が良いと答えた場合
×:30人中14人以下が良いと答えた場合
[実施例1]
1670dtex/1250fのポリケトン繊維マルチフィラメント(旭化成せんい(株)社製;商標サイバロン;引張強度18cN/dtex、引張伸度5%、引張弾性率350cN/dtex)1本を芯糸に、芯糸の周囲に芯巻糸として、220dtexのナイロン6モノフィラメント糸を4本巻回し、ナイロン系接着剤で相互に固着させた。
次いで、さらに、その外周に220dtexのナイロン6モノフィラメント糸15本を側巻糸として編組し、それらをナイロン系接着剤にて固着した。その後、最外層にナイロン樹脂による被覆層を形成して直径約0.8mmのガットを作製した。
得られたガットを評価した結果は、1日後の弾発力、耐衝撃性は共に◎、20日後の弾発力、耐衝撃性も共に◎と優れたものであった。
1670dtex/1250fのポリケトン繊維マルチフィラメント(旭化成せんい(株)社製;商標サイバロン;引張強度18cN/dtex、引張伸度5%、引張弾性率350cN/dtex)1本を芯糸に、芯糸の周囲に芯巻糸として、220dtexのナイロン6モノフィラメント糸を4本巻回し、ナイロン系接着剤で相互に固着させた。
次いで、さらに、その外周に220dtexのナイロン6モノフィラメント糸15本を側巻糸として編組し、それらをナイロン系接着剤にて固着した。その後、最外層にナイロン樹脂による被覆層を形成して直径約0.8mmのガットを作製した。
得られたガットを評価した結果は、1日後の弾発力、耐衝撃性は共に◎、20日後の弾発力、耐衝撃性も共に◎と優れたものであった。
[比較例1]
実施例1において、ポリケトン繊維に代えて1670dtex/964fのパラ系アラミド繊維マルチフィラメント糸(引張強度20cN/dtex、引張伸度4.5%、引張弾性率500cN/dtex)を用いた以外は実施例1と同様にして得られたガットを評価した結果は、1日後の弾発力は○、耐衝撃性は○、20日後の弾発力は△、耐衝撃性は○と実施例1に対比して劣ったものであった。
実施例1において、ポリケトン繊維に代えて1670dtex/964fのパラ系アラミド繊維マルチフィラメント糸(引張強度20cN/dtex、引張伸度4.5%、引張弾性率500cN/dtex)を用いた以外は実施例1と同様にして得られたガットを評価した結果は、1日後の弾発力は○、耐衝撃性は○、20日後の弾発力は△、耐衝撃性は○と実施例1に対比して劣ったものであった。
[実施例2]
2100dtexナイロン6モノフィラメント1本を芯糸に、芯糸の周囲に芯巻糸として、糸280dtex/208fのポリケトン繊維マルチフィラメント(旭化成せんい(株)社製;商標サイバロン;引張強度18cN/dtex、引張伸度5%、引張弾性率350cN/dtex)を4本巻回し、ナイロン系接着剤で相互に固着させた。
次いで、さらに、その外周に220dtexのナイロン6モノフィラメント糸15本を側巻糸として編組し、それらをナイロン系接着剤にて固着した。その後、最外層にナイロン樹脂による被覆層を形成して直径約0.9mmのガットを作製した。
得られたガットを評価した結果は、1日後の弾発力、耐衝撃性は共に◎、20日後の弾発力、耐衝撃性も共に◎と優れたものであった。
2100dtexナイロン6モノフィラメント1本を芯糸に、芯糸の周囲に芯巻糸として、糸280dtex/208fのポリケトン繊維マルチフィラメント(旭化成せんい(株)社製;商標サイバロン;引張強度18cN/dtex、引張伸度5%、引張弾性率350cN/dtex)を4本巻回し、ナイロン系接着剤で相互に固着させた。
次いで、さらに、その外周に220dtexのナイロン6モノフィラメント糸15本を側巻糸として編組し、それらをナイロン系接着剤にて固着した。その後、最外層にナイロン樹脂による被覆層を形成して直径約0.9mmのガットを作製した。
得られたガットを評価した結果は、1日後の弾発力、耐衝撃性は共に◎、20日後の弾発力、耐衝撃性も共に◎と優れたものであった。
本発明は、長時間にわたり弾発力並びに耐衝撃性に優れたガットを提供するものである。
Claims (2)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007232541A JP2009061151A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | ガット |
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JP2007232541A JP2009061151A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | ガット |
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ID=40556301
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JP2007232541A Pending JP2009061151A (ja) | 2007-09-07 | 2007-09-07 | ガット |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011001805A1 (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-06 | 株式会社ゴーセン | ラケット用ストリングとその製造方法及びこれを張設したラケット |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002309442A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-23 | Asahi Kasei Corp | ポリケトン繊維、コード及びその製造方法 |
JP2003154039A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-05-27 | Toa String Kk | ストリング |
-
2007
- 2007-09-07 JP JP2007232541A patent/JP2009061151A/ja active Pending
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