JP2009060414A - 中継装置、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】中継先のネットワークの負荷を低減することが可能な中継装置を提供する。
【解決手段】中継装置は、中継するデータを含むフレームを受信すると、現在時刻と、受信したフレームが含む中継するデータの生成時刻との差分を算出し(S125)、この差分が中継するデータの有効時間の範囲内であるか否か判定する(S130)。そして、中継装置は、この差分が有効時間の範囲内である場合に限り、受信したフレームを受信バッファに保存する(S135)。
【選択図】図4

Description

本発明は、ネットワークを介して受信したデータを他のネットワークに送出する中継装置に関する。
自動車には多くの車載装置が搭載されているが、これらの車載装置は、車載ネットワークを介して他の車載装置とデータ通信を行う。車載装置間のデータ通信を効率良く行うため、車載ネットワークを複数のローカルネットワークから構成し、一つのローカルネットワークには、例えば、お互いにデータをやり取りする頻度が高い車載装置を接続させる場合がある。そして、異なるローカルネットワークに接続されている車載装置同士がデータ通信を行う場合は、これらのローカルネットワークを接続している中継装置を介してデータ通信を行う。
このような構成を有することにより、例えば、ある車載装置が、同じローカルネットワークに接続されている車載装置に対し大量のデータを送信した場合であっても、他のローカルネットワークに負荷を与えることがなくなる。したがって、車載ネットワークが単一のネットワークから構成される場合よりも、車載ネットワークに接続されている車載装置全体としてのデータ通信の効率を向上させることができる。
近年のコンピュータの発達に伴い車載装置の性能は飛躍的に向上しており、車載装置の性能の向上に従い車載ネットワークを介して行われるデータ通信の情報量も増大化している。上述した複数のローカルネットワークから構成される車載ネットワークを用い、データ通信の効率を向上させることにより、データ通信の増大化に対処することができる。しかしながら、今後も、車載装置は高性能化、多機能化することが予想され、データ通信の更なる増大化に対処しなければならない。
このような事態に対処すべく、異なるローカルネットワークに接続されている車載装置同士がスムーズにデータ通信を行うことを可能とする中継装置に関する発明が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の中継装置は、中継するデータの優先度を動的に変化させることにより、中継先のローカルネットワークが高負荷である場合に、優先度の低いデータがいつまでも中継されないといった事態を緩和し、スムーズなデータ通信を可能とする。したがって、中継先のローカルネットワークが高負荷である場合であっても、中継先の車載装置にて行われる処理に支障をきたすといった事態の発生を、ある程度予防することができる。
特開2004−350055号公報
しかしながら、特許文献1に記載の中継装置は、受信したデータをバッファに保存した後長時間が経過し、不要となったデータまで中継してしまい、中継先のローカルネットワークの負荷を更に大きくしてしまうという問題点を有している。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、有効なデータのみを中継することにより、中継先のローカルネットワークの負荷を低減させることができる中継装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の中継装置は、第一のネットワークを構成するノードからデータを受信し、受信したデータを第二のネットワークに送出する。そして、所定のデータと、この所定のデータに対応する時刻であって、第一のネットワークにおける同期時刻を基準とする時刻である第一の時刻とを受信する受信手段と、所定のデータに対応する情報であって、この所定のデータの有効時間を含む情報である有効判定情報を生成する有効判定情報生成手段と、第一のネットワークにおける同期時刻を基準とする現在時刻である第一の現在時刻を生成する第一の現在時刻生成手段と、受信手段を介して受信した所定のデータが有効であるか否かを判定する判定処理を行い、判定処理において有効であると判定した所定のデータのみを、第二のネットワークに送出する制御手段とを備える。そして、制御手段は、判定処理において、この判定処理に係る所定のデータに対応する第一の時刻と、第一の現在時刻生成手段が生成した第一の現在時刻との差分を算出する第一のステップを行い、第一のステップにおいて算出した差分が、有効判定情報生成手段が生成した、判定処理に係る所定のデータに対応する有効判定情報に含まれる有効時間の範囲内である場合、所定のデータを有効と判定する。
ここで、第一の時刻とは、対応する所定のデータが有効である時間の起点となる時刻を示すデータのことであり、具体的には、例えば、所定のデータが生成された時刻等であっても良い。また、有効判定情報に含まれている有効時間とは、第一の時刻を起点として、この第一の時刻に対応する所定のデータが有効である時間を示すデータのことである。また、第一の現在時刻とは、第一のネットワークを構成するノードにおいて同期している時刻を基準とする現在時刻を示すデータのことである。これらのデータは、例えば、カウンタにより時刻または時間を特定するデータであっても良いし、時分の形式により時刻を特定するデータであっても良い。
こうすることにより、中継装置は、第一のネットワークを介して受信した所定のデータが、その有効時間の経過により不要となってしまった場合、所定のデータを第二のネットワークに送出しない。したがって、所定のデータの中継先である第二のネットワークにおける通信負荷を低減させることが可能となる。
しかし、中継装置が中継する所定のデータには、複数の種類のデータが存在する場合もある。このような場合、有効時間が設けられている所定のデータと、有効時間が設けられている所定のデータの二種類が存在するといった状況を想定することができる。
そこで、請求項2に記載の中継装置は、有効判定情報生成手段が生成する有効判定情報には、対応する所定のデータに有効時間が設けられているか否かを示す有効時間有無情報が更に含まれており、制御手段は、判定処理において、第一のステップに先立ち、有効判定情報生成手段が生成した、判定処理に係る所定のデータに対応する有効判定情報に含まれる有効時間有無情報を参照する。そして、有効時間有無情報が、所定のデータに有効時間が設けられていない旨を示す場合、所定のデータを有効とし、有効時間有無情報が、所定のデータに有効時間が設けられている旨を示す場合、第一のステップを行い、第一のステップにおいて算出した差分が、有効判定情報生成手段が生成した、判定処理に係る所定のデータに対応する有効判定情報に含まれる有効時間の範囲内である場合、所定のデータを有効と判定する。
こうすることにより、有効時間が設けられている所定のデータと、有効時間が設けられていない所定のデータとの二種類が存在する場合、中継装置は、有効時間が設けられている所定のデータについてのみ有効か否かの判定をおこなうことができる。
ここで、有効時間生成手段は、次のようにして所定のデータの有効時間を取得することができる。
請求項3に記載の中継装置では、所定のデータに対応して有効判定情報を記憶している有効判定情報記憶手段を更に備え、有効判定情報生成手段は、判定処理に係る所定のデータに対応する有効判定情報を、有効判定情報記憶手段から読み出すことにより、有効判定情報を生成する。
さらに、請求項4に記載の中継装置では、ユーザからの操作を受け付ける受付手段を更に備え、制御手段は、受付手段を介してユーザから受け付けた操作に基づき、有効判定情報を設定し、設定した有効判定情報を有効判定情報記憶手段に記憶させる。
こうすることにより、第二のネットワークの通信負荷や、所定のデータの容量や、所定のデータを中継する頻度等に応じて、最適な所定のデータの有効時間を設定することや、所定のデータの有効時間の有無を設定することが可能となる。
また、有効時間生成手段は、次のようにして所定のデータの有効時間を取得しても良い。
請求項5に記載の中継装置では、有効判定情報生成手段は、所定のデータに対応する有効判定情報を、第一のネットワークを構成するノードから受信することにより、有効判定情報を生成する。
こうすることにより、例えば、所定のデータを生成したノードが状況に応じて有効時間を設定するといったことが可能となり、より柔軟に有効時間を設定することが可能となる。
また、中継装置は、第一のネットワークから受信した所定のデータを記憶させると共に、第二のネットワークへ送信する所定のデータを記憶させる一時記憶領域を有していると良い。こうすることにより、中継装置は、第一のネットワークから所定のデータを受信した際、所定のデータを第二のネットワークへ逐次送出する必要がなくなる。つまり、優先度の高い所定のデータを、他の所定のデータよりも先に、第二のネットワークへ送出するといったことが可能となる。
一時記憶領域を有する中継装置においては、次のようなタイミングで、判定処理を行うと良い。
請求項6に記載の中継装置では、所定のデータを記憶するデータ記憶手段を更に備え、制御手段は、受信手段が所定のデータを受信した際に判定処理を行い、判定処理において有効であると判定した所定のデータのみを、データ記憶手段に記憶し、データ記憶手段に記憶されている所定のデータを第二のネットワークへ送出する。
例えば、第一のネットワークに異常が発生し、第一のネットワークが通信不能となった場合、第一のネットワークを構成するノードの送信バッファには、第二のネットワークに送出すべき所定のデータが大量に存在する場合がある。そして、第一のネットワークが復旧した後、中継装置に対し短時間のうちに大量の所定のデータが送信された場合、中継装置は、大量の所定のデータを一時記憶領域に記憶させ、第二のネットワークに送出しなければならない。しかし、所定のデータを受信した際に判定処理を行い、有効時間を経過した所定のデータを破棄することにより、所定のデータを記憶する一時記憶領域の容量を低減させると共に、第二のネットワークに与える通信負荷を低減させることができる。特に、第一のネットワークが通信不能となっている間に、第一のネットワークを構成するノードの送信バッファに記憶されている所定のデータの有効時間が経過してしまう場合も想定される。したがって、所定のデータを受信した際に判定処理を行うことにより、効果的に一時記憶領域の容量を低減させると共に、第二のネットワークの通信負荷を低減させることができる。
また、中継装置は、所定のデータを一時記憶領域に記憶させた後に、判定処理を行っても良い。
請求項7に記載の中継装置では、受信手段が受信した所定のデータ、及びこの所定のデータに対応する第一の時刻を関連付けて記憶するデータ記憶手段を更に備える。そして、制御手段は、所定のタイミングにおいて、データ記憶手段に記憶されている所定のデータに対する判定処理を行い、判定処理において有効と判定されなかった所定のデータを、データ記憶手段から消去する。そして、制御手段は、判定処理において、第一のステップに替えて、この判定処理に係る所定のデータと関連付けてデータ記憶手段に記憶されている第一の時刻と、第一の現在時刻生成手段が生成した第一の現在時刻との差分を算出する第二のステップを行い、第二のステップにおいて算出した差分が、有効判定情報生成手段が生成した、判定処理に係る所定のデータに対応する有効判定情報に含まれる有効時間の範囲内である場合、所定のデータを有効と判定する。
また、請求項8に記載の中継装置では、受信手段が受信した所定のデータ、及びこの所定のデータに対応する第一の時刻と、有効判定情報生成手段が生成した所定のデータに対応する有効判定情報とを関連付けて記憶するデータ記憶手段を更に備える。そして、制御手段は、所定のタイミングにおいて、データ記憶手段に記憶されている所定のデータに対する判定処理を行い、判定処理において有効と判定されなかった所定のデータを、データ記憶手段から消去する。そして、制御手段は、判定処理において、第一のステップに替えて、この判定処理に係る所定のデータと関連付けてデータ記憶手段に記憶されている第一の時刻と、第一の現在時刻生成手段が生成した第一の現在時刻との差分を算出する第三のステップを行い、第三のステップにおいて算出した差分が、判定処理に係る所定のデータに関連付けてデータ記憶手段に記憶されている有効判定情報に含まれる有効時間の範囲内である場合、所定のデータを有効と判定する。
ここで、所定のタイミングとは、具体的には、例えば、前回判定処理を実行した後、所定の周期が経過した時のことであっても良い。また、例えば、所定のデータを第二のネットワークに送出するために、第一のネットワークから受信した所定のデータを含むフレームのフォーマットを、第二のネットワークの仕様に適合させるために変換する時であっても良い。
こうすることにより、所定のデータを一時的に記憶するために必要な記憶領域の容量を低減させると共に、第二のネットワークの通信負荷を低減させることができる。また、例えば、所定のデータを受信する頻度が一定である場合に、一定の周期で判定処理を行い、有効でない所定のデータをデータ記憶手段から消去する処理を行うことにより、データ記憶手段に記憶される所定のデータの数を、一定の値以下に抑えることができる。したがって、所定のデータを記憶するために必要な記憶領域の容量を見積もることが可能となる。
また、中継装置は、次のタイミングで判定処理を行うと良い。
請求項9に記載の中継装置では、制御手段は、所定のデータを第二のネットワークに送出する際に判定処理を行う。
例えば、第二のネットワークに異常が発生し、第二のネットワークが通信不能となった場合、中継装置は、第二のネットワークに送出すべき所定のデータを、一時記憶領域に大量に記憶してしまう場合がある。そして、第二のネットワークが復旧した後に、短時間のうちに大量の所定のデータを送出することとなり、第二のネットワークに高い通信負荷を与えてしまう。しかし、所定のデータを送出する際に判定処理を行い、有効時間を経過した所定のデータを破棄することにより、第二のネットワークに与える通信負荷を低減させることができる。特に、第二のネットワークが通信不能となっている間に、一時記憶領域に記憶されている所定のデータの有効時間が経過してしまう場合も想定される。したがって、所定のデータを送出する際に判定処理を行うことにより、効果的に第二のネットワークの通信負荷を低減させることができる。
また、第一のネットワークを構成するノードにおいて同期している時刻と、第二のネットワークを構成するノードにおいて同期している時刻とが同一であるとは限らない。
そこで、請求項10に記載の中継装置は、第二のネットワークにおける同期時刻を基準とする現在時刻である第二の現在時刻を生成する第二の現在時刻生成手段を更に備える。そして、制御手段は、第一の現在時刻生成手段が生成した第一の現在時刻と、第二の現在時刻生成手段が生成した第二の現在時刻とに基づき、第一のネットワークにおける同期時刻を基準とする時刻である第一の時刻を、第二のネットワークにおける同期時刻を基準とする時刻である第二の時刻に変換する変換処理を行い、所定のデータと、この所定のデータに対応する第一の時刻に対する変換処理を行った結果得られた第二の時刻とを対応付けて、第二のネットワークに送出する。
こうすることにより、中継装置が送出した所定のデータを受信した、第二のネットワークを構成するノードが、第二のネットワークにおける同期時刻を基準として、受信した所定のデータの有効時間が経過しているか否かの判定を行うことが可能となる。
また、第一の時刻を第二の時刻に変換した後に、この第一の時刻に対応する所定のデータの有効時間が経過してしまう場合も想定することができる。
そこで、請求項11に記載の中継装置では、制御手段は、変換処理を行った後に、この変換処理に係る第一の時刻に関連付けてデータ記憶手段に記憶されている所定のデータの判定処理を行う。そして、制御手段は、判定処理において、第二のステップに替えて、この判定処理に係る所定のデータと対応付けて第二のネットワークに送出する第二の時刻と、第二の現在時刻生成手段が生成した第二の現在時刻との差分を算出する第四のステップを行い、第四のステップにおいて算出した差分が、有効判定情報生成手段が生成した、判定処理に係る所定のデータに対応する有効判定情報に含まれる有効時間の範囲内である場合、所定のデータを有効と判定する。
また、請求項12に記載の中継装置では、制御手段は、変換処理を行った後に、この変換処理に係る第一の時刻に関連付けてデータ記憶手段に記憶されている所定のデータの判定処理を行う。そして、制御手段は、判定処理において、第三のステップに替えて、この判定処理に係る所定のデータと対応付けて第二のネットワークに送出する第二の時刻と、第二の現在時刻生成手段が生成した第二の現在時刻との差分を算出する第五のステップを行い、第五のステップにおいて算出した差分が、判定処理に係る所定のデータに関連付けてデータ記憶手段に記憶されている有効判定情報に含まれる有効時間の範囲内である場合、所定のデータを有効と判定する。
こうすることにより、第一の時刻を第二の時刻に変換した後であっても、有効時間を経過してしまった所定のデータをデータ記憶手段から消去することが可能となる。したがって、所定のデータを一時的に記憶するために必要な記憶領域の容量を低減させると共に、第二のネットワークの通信負荷を低減させることができる。
また、請求項13に記載の中継装置のように、第一の時刻、第一の現在時刻、及び有効時間は、時分の形式である。
また、請求項14に記載の中継装置のように、第二の時刻、及び第二の現在時刻は、時分の形式である。
こうすることにより、例えば、ユーザが所定のデータの有効時間を設定する場合等、ユーザは容易に時間を認識することが可能となるため、中継装置の利便性を向上させることができる。
また、請求項15に記載されている様に、請求項1から請求項14に記載の中継装置の制御手段として機能させるためのプログラムを、中継装置が内蔵するコンピュータに実行させる様になっていても良い。
請求項15の記載の様になっていれば、例えば、光磁気ディスク、CD−ROM、ハードディスク、ROM、RAM等のコンピュータが読みとり可能な記録媒体にプログラムを記録し、そのプログラムを必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより中継装置として機能させることができる。また、プログラムはネットワークを用いて流通させることも可能であるため、中継装置の機能向上も容易となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[構成の説明]
図1は、本実施形態において説明する中継装置10の構成を示すブロック図である。中継装置10は、車両に搭載されており、制御系ネットワーク20を構成するノードと、ボデー系ネットワーク30を構成するノードとのデータ通信の中継を行う。また、中継装置10は、車内LAN通信部11と、時刻データ生成部12と、時刻データ生成部13と、車内LAN通信部14と、制御部15と、操作部16と、表示部17と、記憶部18とから構成される。
次に、中継装置10の各構成要素について説明する。
車内LAN通信部11は、制御系ネットワーク20を構成するノードと、車内LANを介してデータ通信を行う部位である。
時刻データ生成部12は、制御系ネットワーク20を構成するノードにおいて同期している現在の時刻を時分秒の形式で示す制御系ネットワーク20の現在時刻データを生成する部位である。時刻データ生成部12は、現在の時刻を時分秒の形式で示す現在時刻データを生成し、後述する制御部15が、時刻データ生成部12が生成した現在時刻データを、車内LAN通信部11を介して制御系ネットワーク20を構成する全てのノードに送信することにより、制御系ネットワーク20を構成するノードの時刻を同期させている。
時刻データ生成部13は、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している現在の時刻を時分秒の形式で示すボデー系ネットワーク30の現在時刻データを生成する部位である。時刻データ生成部13は、現在の時刻を時分秒の形式で示す現在時刻データを生成し、後述する制御部15が、時刻データ生成部13が生成した現在時刻データを、後述する車内LAN通信部14を介してボデー系ネットワーク30を構成する全てのノードに送信することにより、ボデー系ネットワーク30を構成するノードの時刻を同期させている。
車内LAN通信部14は、ボデー系ネットワーク30を構成するノードと、車内LANを介してデータ通信を行う部位である。
制御部15は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部15は、ROMに記憶されているプログラムに従い第一実施形態の中継装置10の各部位を制御する。また、制御部15を構成するRAMには、車内LAN通信部11を介して制御系ネットワーク20を構成するノードから受信したフレームを保存する受信バッファ15aと、車内LAN通信部11を介して制御系ネットワーク20を構成するノードに対し送信するフレームを保存する送信バッファ15bが存在する。また、制御部15を構成するRAMには、制御部15が、車内LAN通信部14を介してボデー系ネットワーク30を構成するノードから受信したフレームを保存する受信バッファ15cと、車内LAN通信部14を介してボデー系ネットワーク30を構成するノードに対し送信するフレームを保存する送信バッファ15dが存在する。また、制御部15は、0.5秒周期にて時刻データ生成部12に現在時刻データを生成させ、生成された現在時刻データを、車内LAN通信部11を介して制御系ネットワーク20を構成する全てのノードに対し送信する。また、制御部15は、0.5秒周期にて時刻データ生成部13に現在時刻データを生成させ、生成された現在時刻データを、車内LAN通信部14を介してボデー系ネットワーク30を構成する全てのノードに対し送信する。
操作部16は、ユーザからの操作を受け付けるための部位であり、具体的には、メカニカルなキースイッチ等から構成される。
表示部17は、ユーザに対し種々の情報を表示するための部位であり、具体的には、LCD等から構成される。
記憶部18は、後述する有効時間テーブル等の情報を記憶するための部位であり、例えばEEPROM等、読み書き可能な記憶媒体等から構成される。
[動作の説明]
次に、中継装置10の動作について説明する。ここでは、一例として、制御系ネットワーク20を構成するノードが送信したデータを、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継する際の動作について説明する。
[第一実施形態]
第一実施形態において、中継装置10は、制御系ネットワーク20を構成するノードから中継するデータを受信した時と、中継するデータを含むフレームを生成する時と、生成したフレームを、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに送信する時とに、中継するデータが有効であるか否かの判定を行う。まず、中継装置10が受信するフレーム、及び送信するフレームの構成について説明する。そして、中継データが有効であるか否か判定する際に参照する有効時間テーブルについて説明し、その後、中継するデータが有効であるか否かを判定する際の処理について説明する。
(1)フレームの構成について
中継装置10がデータを中継する際に、制御系ネットワーク20を構成するノードから受信するフレームの構成と、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに送信するフレームの構成について、図2を用いて説明する。
図2(a)は、中継装置10が、制御系ネットワーク20を構成するノードから受信するフレームである受信フレーム50の構成を説明するための説明図である。受信フレーム50は、送信先ノードID51と、データ中継指示コマンド52と、送信元ノードID53と、付加データ54とから構成される。受信フレーム50の各構成要素について説明する。
送信先ノードID51とは、受信フレーム50の送信先を示すノードIDであり、中継装置10のノードIDが設定されている。
データ中継指示コマンド52とは、中継装置10に対し、付加データ54に含まれているデータを、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継する旨を指示するコマンドである。
送信元ノードID53とは、受信フレーム50の送信元を示すノードIDである。
付加データ54とは、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継するデータ等により構成されるデータであり、中継先ノードID54aと、中継データID54bと、中継データ54cと、データ生成時刻54dとから構成される。付加データ54の各構成要素について説明する。
中継先ノードID54aは、データの中継先となるノードのノードIDである。
中継データID54bは、中継するデータを特定するIDである。
中継データ54cは、中継するデータである。
データ生成時刻54dは、制御系ネットワーク20を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として、中継データ54cが生成された時刻を時分秒の形式にて示すデータである。
図2(b)は、中継装置10が、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに送信するフレームである送信フレーム60の構成を説明するための説明図である。送信フレーム60は、受信フレーム50に基づき生成される。送信フレーム60は、送信先ノードID61と、データ中継指示コマンド62と、送信元ノードID63と、付加データ64とから構成される。送信フレーム60の各構成要素について説明する。
送信先ノードID61とは、送信フレーム60の送信先を示すノードIDであり、データの中継先となるノードのノードIDが設定されており、このノードIDは、受信フレーム50を構成する付加データ54の中継先ノードID54aと同一のノードIDである。
データ中継指示コマンド62とは、付加データ64に含まれているデータは、制御系ネットワーク20を構成するノードから送信されたデータである旨を示すコマンドであり、受信フレーム50を構成するデータ中継指示コマンド52と同一の値が設定されている。
送信元ノードID63とは、送信フレーム60の送信元を示すノードIDであり、ここでは、中継装置10のノードIDが設定されている。
付加データ64とは、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継するデータ等により構成されるデータであり、中継元ノードID64aと、中継データID64bと、中継データ64cと、データ生成時刻64dとから構成される。付加データ64の各構成要素について説明する。
中継元ノードID64aは、データの中継元となるノードのノードIDであり、受信フレーム50を構成する送信元ノードID53と同一のノードIDが設定されている。
中継データID64bは、中継するデータを特定するIDであり、受信フレーム50を構成する付加データ54の中継データID54bと同一のIDが設定されている。
中継データ64cは、中継するデータであり、受信フレーム50を構成する付加データ54の中継データ54cと同一のデータが設定されている。
データ生成時刻64dは、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として、中継データ64cが生成された時刻を時分秒の形式にて示すデータである。
(2)有効時間テーブルについて
次に、中継装置10を構成する記憶部18に記憶されている有効時間テーブルについて説明する。
図3に記載されている表は、有効時間テーブルを説明するための表である。有効時間テーブルを構成するレコードは、「中継データID」と、「中継データ名称」と、「有効時間有無」と、「有効時間データ」とを有している。
「中継データID」とは、中継するデータを特定するIDを示す情報である。
「中継データ名称」とは、中継するデータの名称を示す情報である。
「有効時間有無情報」とは、「中継データID」により特定されるデータに、有効時間が設けられているか否かを示す情報である。
「有効時間データ」とは、「中継データID」により特定されるデータの有効時間を、時分秒の形式にて示す情報である。「中継データID」により特定されるデータに有効時間が設けられていない場合、「有効時間データ」には空値が設定される。
中継装置10の制御部15は、車両のエンジン点火時、記憶部18から有効時間テーブルを読み出し、制御部15を構成するRAMに記憶させる。
また、制御部15は、受信フレーム50を構成する付加データ54の中継データ54cが有効であるか否かを判定する際、有効時間テーブルを構成するレコードのうち、付加データ54の中継データID54bと同一の「中継データID」を有するレコードを参照する。
(3)受信フレーム保存処理について
次に、中継装置10の制御部15が、車内LAN通信部11を介して制御系ネットワーク20を構成するノードからフレームを受信した際に行う処理について、図4に記載のフローチャート(受信フレーム保存処理)を用いて説明する。
S105では、中継装置10の制御部15は、車内LAN通信部11を介して制御系ネットワーク20を構成するノードから受信したフレームが、ボデー系ネットワーク30を構成するノードへのデータの中継を要求する内容であるか否か、つまり、受信フレーム50であるか否かを判定する。受信したフレームが受信フレーム50である場合(S105:Yes)、制御部15は、S110に処理を移行する。受信したフレームが受信フレーム50以外のフレームである場合(S105:No)、制御部15は、S135に処理を移行する。
S110では、制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルを参照し、受信フレーム50を構成する付加データ54の中継データID54bと同一の「中継データID」を有するレコードを特定する。そして、制御部15は、このレコードの「有効時間有無情報」を参照し、付加データ54の中継データ54cに有効時間が設けられているか否かを判定する。中継データ54cに有効時間が設けられている場合(S110:Yes)、制御部15は、S115に処理を移行する。中継データ54cに有効時間が設けられていない場合(S110:No)、制御部15は、S135に処理を移行する。
S115では、制御部15は、S110にて特定された有効時間テーブルのレコードの「有効時間データ」を取得し、S120に処理を移行する。
S120では、制御部15は、時刻データ生成部12から制御系ネットワーク20を構成するノードにおいて同期している現在の時刻を示す制御系ネットワーク20の現在時刻データを取得し、S125に処理を移行する。
S125では、制御部15は、受信フレーム50を構成する付加データ54のデータ生成時刻54dと、S120にて取得した制御系ネットワーク20の現在時刻データとの差分を算出し、S130に処理を移行する。
S130では、制御部15は、S125にて算出された差分と、S115にて取得した有効時間データとを比較する。この差分が有効時間データ以下の値である場合、制御部15は、中継データ54cは有効であると判定し(S130:Yes)、S135に処理を移行する。この差分が有効時間データより大きい値である場合、制御部15は、中継データ54cは有効でないと判定し(S130:No)、S140に処理を移行する。
受信したフレームが受信フレーム50でない場合、受信フレーム50を構成する中継データ54cに有効時間がない場合、及び、受信フレーム50を構成する中継データ54cが有効である場合に行われるS135では、制御部15は、受信したフレームを、制御部15を構成する受信バッファ15aに保存し、受信フレーム保存処理を終了する。
S140では、制御部15は、受信フレーム50を破棄し、受信フレーム保存処理を終了する。
(4)送信フレーム生成処理について
次に、中継装置10の制御部15が、制御部15を構成する受信バッファ15aから、受信フレーム50を取得し、取得した受信フレーム50に基づき送信フレーム60を生成する際に行う処理について、図5に記載のフローチャート(送信フレーム生成処理)を用いて説明する。
S205では、制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルを参照し、取得した受信フレーム50を構成する付加データ54の中継データID54bと同一の「中継データID」を有するレコードを特定する。そして、制御部15は、このレコードの「有効時間有無情報」を参照し、付加データ54の中継データ54cに有効時間が設けられているか否かを判定する。中継データ54cに有効時間が設けられている場合(S205:Yes)、制御部15は、S210に処理を移行する。中継データ54cに有効時間が設けられていない場合(S205:No)、制御部15は、S240に処理を移行する。
S210では、制御部15は、S205にて特定された有効時間テーブルのレコードの「有効時間データ」を取得し、S215に処理を移行する。
S215では、制御部15は、時刻データ生成部12から制御系ネットワーク20を構成するノードにおいて同期している現在の時刻を示す制御系ネットワーク20の現在時刻データを取得し、S220に処理を移行する。
S220では、制御部15は、受信フレーム50を構成する付加データ54のデータ生成時刻54dと、S215にて取得した制御系ネットワーク20の現在時刻データとの差分を算出し、S225に処理を移行する。
S225では、制御部15は、S220にて算出された差分と、S210にて取得した有効時間データとを比較する。この差分が有効時間データ以下の値である場合、制御部15は、中継データ54cは有効であると判定し(S225:Yes)、S230に処理を移行する。この差分が有効時間データより大きい値である場合、制御部15は、中継データ54cは有効でないと判定し(S225:No)、S245に処理を移行する。
S230では、制御部15は、時刻データ生成部13からボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している現在の時刻を示すボデー系ネットワーク30の現在時刻データを取得し、S235に処理を移行する。
S235では、制御部15は、S215にて取得した制御系ネットワーク20の現在時刻データと、S230にて取得したボデー系ネットワーク30の現在時刻データと、受信フレーム50を構成する付加データ54のデータ生成時刻54dとに基づき、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として、中継データ54cが生成された時刻を示すデータであるデータ生成時刻64dを生成する。そして、S240に処理を移行する。
受信フレーム50を構成する中継データ54cに有効時間がない場合、及び、受信フレーム50を構成する中継データ54cが有効である場合に行われるS240では、制御部15は、受信フレーム50の各構成要素と、S235にて生成したデータ生成時刻64dとに基づき、送信フレーム60を生成し、送信バッファ15dに保存し、送信フレーム生成処理を終了する。
中継データ54cは有効でないと判定された際に行われるS245では、制御部15は、取得した受信フレーム50を破棄し、送信フレーム生成処理を終了する。
(5)フレーム送信処理について
次に、中継装置10の制御部15が、車内LAN通信部14を介してボデー系ネットワーク30を構成するノードに対しフレームを送信する際に行う処理について、図6に記載のフローチャート(フレーム送信処理)を用いて説明する。
S305では、中継装置10の制御部15は、制御部15を構成する送信バッファ15dから取得し、車内LAN通信部14を介してボデー系ネットワーク30を構成するノードへ送信するフレームが、ボデー系ネットワーク30を構成するノードへのデータの中継を要求する内容であるか否か、つまり、送信フレーム60であるか否かを判定する。送信バッファ15dから取得したフレームが送信フレーム60である場合(S305:Yes)、制御部15は、S310に処理を移行する。送信バッファ15dから取得したフレームが送信フレーム60以外のフレームである場合(S305:No)、制御部15は、S335に処理を移行する。
S310では、制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルを参照し、送信フレーム60を構成する付加データ64の中継データID64bと同一の「中継データID」を有するレコードを特定する。そして、制御部15は、このレコードの「有効時間有無情報」を参照し、付加データ64の中継データ64cに有効時間が設けられているか否かを判定する。中継データ64cに有効時間が設けられている場合(S310:Yes)、制御部15は、S315に処理を移行する。中継データ64cに有効時間が設けられていない場合(S310:No)、制御部15は、S335に処理を移行する。
S315では、制御部15は、S310にて特定された有効時間テーブルのレコードの「有効時間データ」を取得し、S320に処理を移行する。
S320では、制御部15は、時刻データ生成部13からボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している現在の時刻を示すボデー系ネットワーク30の現在時刻データを取得し、S325に処理を移行する。
S325では、制御部15は、送信フレーム60を構成する付加データ64のデータ生成時刻64dと、S320にて取得したボデー系ネットワーク30の現在時刻データとの差分を算出し、S330に処理を移行する。
S330では、制御部15は、S325にて算出された差分と、S315にて取得した有効時間データとを比較する。この差分が有効時間データ以下の値である場合、制御部15は、中継データ64cは有効であると判定し(S330:Yes)、S335に処理を移行する。この差分が有効時間データより大きい値である場合、制御部15は、中継データ64cは有効でないと判定し(S330:No)、S340に処理を移行する。
送信するフレームが送信フレーム60でない場合、送信フレーム60を構成する中継データ64cに有効時間がない場合、及び、送信フレーム60を構成する中継データ64cが有効である場合に行われるS335では、制御部15は、送信バッファ15dから取得したフレームを、車内LAN通信部14を介して、ボデー系ネットワーク30を構成する中継先のノードに対する送信を開始し、フレーム送信処理を終了する。
S340では、制御部15は、送信フレーム60を破棄し、フレーム送信処理を終了する。
(6)有効時間設定処理について
ユーザは、中継装置10が中継するデータの有効時間の有無の設定、及び、中継するデータの有効時間の設定を行うことができる。中継装置10の制御部15は、操作部16を介してユーザから特定の操作を受け付けた場合、ユーザから、中継するデータの有効時間の有無、及び有効時間の設定を受け付ける処理である有効時間設定処理を開始する。この有効時間設定処理について、図7に記載のフローチャート(有効時間設定処理)を用いて説明する。
S405では、中継装置10の制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルを構成する一つのレコードを選択し、選択したレコードの「中継データ名称」と、「有効時間有無情報」と、「有効時間データ」とを、表示部17に表示させ、S410に処理を移行する。尚、「有効時間データ」は、時分秒の形式にて表示される。
S410では、中継装置10の制御部15は、ユーザから、表示部17に表示させる有効時間テーブルのレコードの選択を、操作部16を介して受け付ける。そして、制御部15は、表示させるレコードの選択を受け付ける度に、表示中の「中継データ名称」と、「有効時間有無情報」と、「有効時間データ」とに替えて、新たに選択されたレコードの「中継データ名称」と、「有効時間有無情報」と、「有効時間データ」とを、表示部17に表示させる。尚、「有効時間データ」は時分秒の形式にて表示される。そして、制御部15は、ユーザから、操作部16を介してレコードの選択を終了する旨の操作を受け付けると、S415に処理を移行する。
S415では、制御部15は、ユーザから、操作部16を介して、S410にて選択されたレコードの「有効時間有無情報」、及び「有効時間データ」の設定を受け付け、新たに設定された「有効時間有無情報」及び「有効時間データ」を、選択されているレコードの「中継データID」と共に、一時的にRAMに記憶させる。そして、制御部15は、ユーザから操作部16を介して、「有効時間有無情報」、及び「有効時間データ」の設定を終了する旨の操作を受け付けると、S420に処理を移行する。
S420では、制御部15は、表示部17を介してユーザに対し、中継するデータの有効時間の有無、及び有効時間の設定を終了するか否かの問合せを行う。制御部15は、ユーザから、操作部16を介して、有効時間の有無、及び有効時間の設定を終了する旨の操作を受け付けた場合、S425に処理を移行し、有効時間の有無、及び有効時間の設定を終了しない旨の操作を受け付けた場合、S410に処理を移行する。
S425では、制御部15は、RAMに一時的に記憶されている「中継データID」と、新たに設定された「有効時間有無情報」及び「有効時間データ」とに基づき、RAMに記憶されている有効時間テーブルと、記憶部18に記憶されている有効時間テーブルを更新し、有効時間設定処理を終了する。
[効果]
第一実施形態において、中継装置10は、中継データ54cを有する受信フレーム50を受信した際、この中継データ54cが有効であるか否かの判定を行い(S130)、有効である中継データ54cを有する受信フレーム50のみを受信バッファ15aに保存する(S135)。したがって、不要な受信フレーム50を受信バッファ15aに記憶することがなくなるため、受信バッファ15aの記憶容量を低減させることができる。また、不要な送信フレーム60をボデー系ネットワーク30に送出することがなくなるため、ボデー系ネットワーク30の通信負荷を低減させることができる。また、例えば、制御系ネットワーク20に異常が発生し、通信不能となった場合、制御系ネットワーク20を構成するノードの送信バッファには、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継するデータを有するフレームが大量に存在する場合がある。そして、制御系ネットワーク20が復旧した後、これらのフレームが大量に送信された場合、中継装置10は、大量の受信フレーム50を受信バッファ15aに記憶し、これらの受信フレーム50から送信フレーム60を生成してボデー系ネットワーク30に送出しなければならない。しかし、受信フレーム50を受信した際に、受信フレーム50が有する中継データ54cが有効であるか否か判定し、有効である中継データ54cを有する受信フレーム50のみを受信バッファ15aに記憶させることにより、受信バッファ15aに必要な記憶容量を低減させると共に、ボデー系ネットワーク30への通信負荷を低減させることができる。特に、制御系ネットワーク20が通信不能となっている間に、制御系ネットワーク20を構成するノードの送信バッファに記憶されている中継データの有効時間が経過してしまう場合も想定される。したがって、受信フレーム50を受信した際に中継データ54cの判定を行うことにより、効果的に受信バッファ15aの記憶容量を低減させると共に、ボデー系ネットワーク30の通信負荷を低減させることができる。
また、中継装置10は、受信フレーム50に基づき送信フレーム60を生成する際、受信フレーム50が有する中継データ54cが有効か否かを判定し、中継データ54cが有効である場合のみ(S225:Yes)、この中継データ54cを有する受信フレーム50に基づき送信フレーム60を生成する(S230、S235、S240)。したがって、不要な送信フレーム60を生成することがなくなるため、制御部15の処理コストを低減させることができる。また、不要な送信フレーム60を送信バッファ15dに記憶することがなくなるため、送信バッファ15dの記憶容量を低減させることができる。また、不要な送信フレーム60をボデー系ネットワーク30に送出することがなくなるため、ボデー系ネットワーク30の通信負荷を低減させることができる。
また、送信フレーム60は、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として、中継データ54cが生成された時刻を示すデータであるデータ生成時刻64dを有している。したがって、送信フレーム60を受信したノードにおいても、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として、送信フレーム60が有する中継データ64cが有効であるか否かの判定を行うことが可能となる。
また、中継装置10は、中継データ64cを有する送信フレーム60を送信する際、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として中継データ64cが生成された時刻を示すデータであるデータ生成時刻64dと、ボデー系ネットワーク30の現在時刻データとに基づき、この中継データ64cが有効であるか否かの判定を行う(S330)。そして、有効である中継データ64cを有する送信フレーム60のみをボデー系ネットワーク30に送出する(S335)。したがって、不要な送信フレーム60をボデー系ネットワーク30に送出することがなくなるため、ボデー系ネットワーク30の通信負荷を低減させることができる。また、例えば、ボデー系ネットワーク30に異常が発生し、通信不能となった場合、制御部15の送信バッファ15dには、送信フレーム60が大量に記憶されている場合がある。そして、ボデー系ネットワーク30が復旧した後、中継装置10は、短時間のうちに大量の送信フレーム60をボデー系ネットワーク30に送出しなければならない。しかし、送信フレーム60を送信する際に、送信フレーム60が有する中継データ64cが有効であるか否か判定し、有効である中継データ64cを有する送信フレーム60のみをボデー系ネットワーク30へ送出することにより、ボデー系ネットワーク30への通信負荷を低減させることができる。特に、ボデー系ネットワーク30が通信不能となっている間に、制御部15の送信バッファ15dに記憶されている送信フレーム60が有する中継データ64cの有効時間が経過してしまう場合も想定される。したがって、送信フレーム60を送信する際に中継データ64cの判定を行うことにより、効果的にボデー系ネットワーク30の通信負荷を低減させることができる。
また、中継装置10は、中継データ64cに有効時間が設けられているか否かをチェックし(S110、S205、S310)、有効時間が設けられている中継データ64cについて、有効時間を経過したか否かの判定を行っている。したがって、中継装置10は、有効時間が設けられていない中継データ64cについては、有効時間が経過したか否か判定することなくボデー系ネットワーク30に送出することができる。
また、中継装置10は、ユーザから、中継するデータの有効時間有無情報の設定、及び有効時間データの設定を受け付ける(S425)。したがって、ユーザは、ボデー系ネットワーク30の通信負荷や、データを中継する頻度等に応じて、最適な有効時間を設定することや、有効時間の有無を設定することが可能となる。
また、データ生成時刻54d、データ生成時刻64d、制御系ネットワーク20の現在時刻データ、ボデー系ネットワーク30の現在時刻データ、及び有効時間データは、時分秒の形式にて時刻又は時間を示すデータである。そして、中継装置10がユーザから、中継するデータの有効時間有無情報の設定、及び有効時間データの設定を受け付ける際、時分秒の形式で有効時間データが表示される(S405、S410)。したがって、ユーザは容易に時間を認識することが可能となるため、中継装置10の利便性を向上させることができる。
[第二実施形態]
第二実施形態においても、第一実施形態と同様に、中継装置10は、制御系ネットワーク20を構成するノードから中継するデータを受信した時と、中継するデータを含むフレームを生成する時と、生成したフレームを、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに送信する時とに、中継するデータが有効であるか否かの判定を行う。
第一実施形態の第二実施形態の相違点について説明する。第一実施形態では、中継装置10の制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルから「有効時間有無情報」及び「有効時間データ」を取得し、中継するデータが有効であるか否かの判定を行っている。一方、第二実施形態では、データを中継する際に制御系ネットワーク20を構成するノードから受信するフレームに、中継するデータの「有効時間有無情報」及び「有効時間データ」に相当する情報が含まれている。そして、中継装置10は、受信したフレームに含まれている「有効時間有無情報」及び「有効時間データ」に相当する情報を参照して、中継するデータが有効であるか否かを判定する。
まず、中継装置10が受信するフレーム、及び送信するフレームの構成について説明し、中継するデータが有効であるか否かを判定する際の処理について説明する。
(1)フレームの構成について
中継装置10がデータを中継する際、制御系ネットワーク20を構成するノードから受信するフレームの構成と、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに送信するフレームの構成について、図8を用いて説明する。
図8(a)は、中継装置10が、制御系ネットワーク20を構成するノードから受信するフレームである受信フレーム70の構成を説明するための説明図である。受信フレーム70は、送信先ノードID71と、データ中継指示コマンド72と、送信元ノードID73と、付加データ74とから構成される。受信フレーム70の各構成要素について説明する。
送信先ノードID71とは、受信フレーム70の送信先を示すノードIDであり、中継装置10のノードIDが設定されている。
データ中継指示コマンド72とは、中継装置10に対し、付加データ74に含まれているデータを、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継する旨を指示するコマンドである。
送信元ノードID73とは、受信フレーム70の送信元を示すノードIDである。
付加データ74とは、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継するデータ等により構成されるデータであり、中継先ノードID74aと、中継データID74bと、中継データ74cと、データ生成時刻74dと、有効時間有無情報74eと、有効時間データ74fとから構成される。付加データ74の各構成要素について説明する。
中継先ノードID74aは、データの中継先となるノードのノードIDである。
中継データID74bは、中継するデータを特定するIDである。
中継データ74cは、中継するデータである。
データ生成時刻74dは、制御系ネットワーク20を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として、中継データ74cが生成された時刻を示すデータである。
有効時間有無情報74eとは、中継データID74bにより特定されるデータに、有効時間が設けられているか否かを示す情報である。
有効時間データ74fとは、中継データID74bにより特定されるデータの有効時間を示す情報である。中継データID74bにより特定されるデータに有効時間が設けられていない場合、有効時間データ74fには空値が設定される。
図8(b)は、中継装置10が、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに送信するフレームである送信フレーム80の構成を説明するための説明図である。送信フレーム80は、受信フレーム70に基づき生成される。送信フレーム80は、送信先ノードID81と、データ中継指示コマンド82と、送信元ノードID83と、付加データ84とから構成される。送信フレーム80の各構成要素について説明する。
送信先ノードID81とは、送信フレーム80の送信先を示すノードIDであり、データの中継先となるノードのノードIDが設定されており、このノードIDは、受信フレーム70を構成する付加データ74の中継先ノードID74aと同一のノードIDである。
データ中継指示コマンド82とは、付加データ84に含まれているデータは、制御系ネットワーク20を構成するノードから送信されたデータである旨を示すコマンドであり、受信フレーム70を構成するデータ中継指示コマンド72と同一の値が設定されている。
送信元ノードID83とは、送信フレーム80の送信元を示すノードIDであり、ここでは、中継装置10のノードIDが設定されている。
付加データ84とは、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継するデータ等により構成されるデータであり、中継元ノードID84aと、中継データID84bと、中継データ84cと、データ生成時刻84dと、有効時間有無情報84eと、有効時間データ84fとから構成される。付加データ84の各構成要素について説明する。
中継元ノードID84aは、データの中継元となるノードのノードIDであり、受信フレーム70を構成する送信元ノードID73と同一のノードIDが設定されている。
中継データID84bは、中継するデータを特定するIDであり、受信フレーム70を構成する付加データ74の中継データID74bと同一のIDが設定されている。
中継データ84cは、中継するデータであり、受信フレーム70を構成する付加データ74の中継データ74cと同一のデータが設定されている。
データ生成時刻84dは、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにおいて同期している時刻を基準として、中継データ84cが生成された時刻を示すデータである。
有効時間有無情報84eとは、中継データID84bにより特定されるデータに、有効時間が設けられているか否かを示す情報であり、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間有無情報74eと同一の情報が設定されている。
有効時間データ84fとは、中継データID84bにより特定されるデータの有効時間を示す情報であり、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間データ74fと同一のデータが設定されている。中継データID84bにより特定されるデータに有効時間が設けられていない場合、有効時間データ84fには空値が設定される。
(2)受信フレーム保存処理について
次に、第二実施形態における中継装置10の制御部15が、車内LAN通信部11を介して制御系ネットワーク20を構成するノードからフレームを受信した際に行う処理について説明する。この処理において、制御部15は、第一実施形態において行われる受信フレーム保存処理とほぼ同様の処理を受信フレーム70に対して行う。ここでは、第一実施形態における受信フレーム保存処理との相違点についてのみ説明する。
第一実施形態において、S110では、制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルを参照し、受信フレーム50を構成する付加データ54の中継データID54bと同一の「中継データID」を有するレコードを特定する。そして、制御部15は、このレコードの「有効時間有無情報」を参照し、付加データ54の中継データ54cに有効時間が設けられているか否かを判定する。一方、第二実施形態において、S110では、制御部15は、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間有無情報74eを参照し、付加データ74の中継データ74cに有効時間が設けられているか否かを判定する。
また、第一実施形態において、S115では、制御部15は、S110にて特定された有効時間テーブルのレコードの「有効時間データ」を取得し、S120に処理を移行する。一方、第二実施形態において、S115では、制御部15は、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間データ74fを有効時間データとして取得し、S120に処理を移行する。
(3)送信フレーム生成処理について
次に、中継装置10の制御部15が、制御部15を構成する受信バッファ15aから、受信フレーム70を取得し、取得した受信フレーム70に基づき送信フレーム80を生成する際に行う処理について説明する。この処理において、制御部15は、第一実施形態において行われる送信フレーム生成処理とほぼ同様の処理を受信フレーム70に対して行う。ここでは、第一実施形態における送信フレーム生成処理との相違点についてのみ説明する。
第一実施形態において、S205では、制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルを参照し、取得した受信フレーム50を構成する付加データ54の中継データID54bと同一の「中継データID」を有するレコードを特定する。そして、制御部15は、このレコードの「有効時間有無情報」を参照し、付加データ54の中継データ54cに有効時間が設けられているか否かを判定する。一方、第二実施形態において、S205では、制御部15は、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間有無情報74eを参照し、付加データ74の中継データ74cに有効時間が設けられているか否かを判定する。
また、第一実施形態において、S210では、制御部15は、S205にて特定された有効時間テーブルのレコードの「有効時間データ」を取得し、S215に処理を移行する。一方、第二実施形態において、S210では、制御部15は、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間データ74fを有効時間データとして取得し、S215に処理を移行する。
(4)フレーム送信処理について
次に、中継装置10の制御部15が、車内LAN通信部14を介してボデー系ネットワーク30を構成するノードに対しフレームを送信する際に行う処理について説明する。
第一実施形態において、S310では、制御部15は、制御部15を構成するRAMに記憶されている有効時間テーブルを参照し、送信フレーム60を構成する付加データ64の中継データID64bと同一の「中継データID」を有するレコードを特定する。そして、制御部15は、このレコードの「有効時間有無情報」を参照し、付加データ64の中継データ64cに有効時間が設けられているか否かを判定する。一方、第二実施形態において、S310では、制御部15は、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間有無情報74eを参照し、付加データ74の中継データ74cに有効時間が設けられているか否かを判定する。
また、第一実施形態において、S315では、制御部15は、S310にて特定された有効時間テーブルのレコードの「有効時間データ」を取得し、S320に処理を移行する。一方、第二実施形態において、S315では、制御部15は、受信フレーム70を構成する付加データ74の有効時間データ74fを有効時間データとして取得し、S320に処理を移行する。
[効果]
第二実施形態において、中継装置10は、第一実施形態と同様のタイミングで、中継データ74cが有効であるか否かの判定を行う。したがって、第一実施形態と同様に、受信バッファ15a、及び送信バッファ15dの記憶容量を低減させると共に、ボデー系ネットワーク30の通信負荷を低減させることができる。
また、第二実施形態の中継装置10は、受信フレーム70が有する有効時間有無情報74e、及び有効時間データ74fに基づき、中継データ74cが有効であるか否かの判定を行っており、第二実施形態で行われる処理では、中継装置10の制御部15は、記憶部18に記憶されているデータを参照していない。したがって、第二実施形態においては、中継装置10が記憶部18を有していなくても、中継データ54cが有効であるか否かの判定を行うことができる。
また、第二実施形態の中継装置10は、受信フレーム70が有する有効時間有無情報74e、及び有効時間データ74fに基づき、中継データ74cが有効であるか否かの判定を行う。したがって、受信フレーム70の送信元であるノードが、状況に応じて中継データ74cの有効時間の有無、及び有効時間を設定することが可能となる。
[他の実施形態]
(1)中継装置10の制御部15は、受信バッファ15aに記憶されている受信フレーム50が有する中継データ54c、及び送信バッファ15dに記憶されている送信フレーム60が有する中継データ64cに対し、定期的に有効時間が経過したか否かの判定を行っても良い。そして、有効時間が経過した受信フレーム50、又は送信フレーム60を、受信バッファ15a、又は送信バッファ15dから消去すると良い。
こうすることにより、受信バッファ15a、及び送信バッファ15dの記憶容量を低減させることができる。また、例えば、中継装置10が受信フレーム50を受信する頻度が一定である場合であれば、受信バッファ15a、及び送信バッファ15dに記憶される受信フレーム50、及び送信フレーム60の数を、一定の値以下に抑えることができる。したがって、受信バッファ15a、及び送信バッファ15dのサイズを見積もる際の、一つの目安を得ることができる。
(2)上述した実施形態では、中継装置10が行う動作の一例として、制御系ネットワーク20を構成するノードが送信したデータを、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに中継する処理について説明している。言うまでもないことではあるが、中継装置10は、上述した実施形態と同様の処理を行うことにより、ボデー系ネットワーク30を構成するノードが送信したデータを、制御系ネットワーク20を構成するノードに中継することができる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
車内LAN通信部11が受信手段に、時刻データ生成部12が第一の現在時刻生成手段に、時刻データ生成部13が第二の現在時刻生成手段に、制御部15が制御手段に、受信バッファ15a及び送信バッファ15dがデータ記憶手段に、操作部16が受付手段に、記憶部18が有効判定情報記憶手段に相当する。
また、制御系ネットワーク20が第一のネットワークに、ボデー系ネットワーク30が第二のネットワークに、中継データID54bが所定のデータに、中継データ54cが所定のデータに、データ生成時刻54dが第一の時刻に、中継データID64bが所定のデータに、中継データ64cが所定のデータに、データ生成時刻64dが第二の時刻に相当する。
また、中継データID74b及び中継データ74cが所定のデータに、データ生成時刻74dが第一の時刻に、中継データID84bが所定のデータに、中継データ84cが所定のデータに、データ生成時刻84dが第二の時刻に、制御系ネットワーク20の現在時刻データが第一の現在時刻に、ボデー系ネットワーク30の現在時刻データが第二の現在時刻に相当する。
また、第一実施形態の「有効時間有無情報」及び「有効時間データ」と、第二実施形態の有効時間有無情報74e及び有効時間データ74fとが、有効判定情報に相当する。
また、第一実施形態の制御部15と、第二実施形態の車内LAN通信部11及び制御部15が、有効判定情報生成手段に相当する。
また、第一実施形態、及び第二実施形態におけるS110、S125及びS130と、第一実施形態、及び第二実施形態におけるS205、S220及びS225と、第一実施形態、及び第二実施形態におけるS310、S325及びS330とが、判定処理に相当する。
また、第一実施形態、及び第二実施形態におけるS125が第一のステップに、第一実施形態のS220が第二のステップに、第二実施形態のS220が第三のステップに、第一実施形態のS325が第四のステップに、第二実施形態のS325が第五のステップに相当する。
また、第一実施形態、及び第二実施形態におけるS235が変換処理に相当する。
中継装置10の構成を示すブロック図である。 第一実施形態において、中継装置10がデータを中継する際に、中継装置10が受信するフレームの構成と、送信するフレームの構成を説明するための図である。 有効時間テーブルを説明するための表である。 中継装置10が、制御系ネットワーク20を構成するノードからフレームを受信した際に行う処理を説明するためのフローチャートである。 中継装置10が、データを中継する際、ボデー系ネットワーク30を構成するノードに送信するフレームを生成する処理を説明するためのフローチャートである。 中継装置10が、ボデー系ネットワーク30を構成するノードにフレームを送信する際に行う処理を説明するためのフローチャートである。 中継装置10が、中継するデータの有効時間の有無の設定、及び、中継するデータの有効時間の設定を受け付ける際に行う処理について説明するためのフローチャートである。 第二実施形態において、中継装置10がデータを中継する際に、中継装置10が受信するフレームの構成と、送信するフレームの構成を説明するための図である。
符号の説明
10…中継装置、11…車内LAN通信部、12…時刻データ生成部、13…時刻データ生成部、14…車内LAN通信部、15…制御部、15a…受信バッファ、15b…送信バッファ、15c…受信バッファ、15d…送信バッファ、16…操作部、17…表示部、18…記憶部、20…制御系ネットワーク、30…ボデー系ネットワーク、50…受信フレーム、51…送信先ノードID、52…データ中継指示コマンド、53…送信元ノードID、54…付加データ、54a…中継先ノードID、54b…中継データID、54c…中継データ、54d…データ生成時刻、60…送信フレーム、61…送信先ノードID、62…データ中継指示コマンド、63…送信元ノードID、64…付加データ、64a…中継元ノードID、64b…中継データID、64c…中継データ、64d…データ生成時刻、70…受信フレーム、71…送信先ノードID、72…データ中継指示コマンド、73…送信元ノードID、74…付加データ、74a…中継先ノードID、74b…中継データID、74c…中継データ、74d…データ生成時刻、74e…有効時間有無情報、74f…有効時間データ、80…送信フレーム、81…送信先ノードID、82…データ中継指示コマンド、83…送信元ノードID、84…付加データ、84a…中継元ノードID、84b…中継データID、84c…中継データ、84d…データ生成時刻、84e…有効時間有無情報、84f…有効時間データ。

Claims (15)

  1. 第一のネットワークを構成するノードからデータを受信し、受信したデータを第二のネットワークに送出する中継装置において、
    所定のデータと、この所定のデータに対応する時刻であって、前記第一のネットワークにおける同期時刻を基準とする時刻である第一の時刻とを受信する受信手段と、
    前記所定のデータに対応する情報であって、この所定のデータの有効時間を含む情報である有効判定情報を生成する有効判定情報生成手段と、
    前記第一のネットワークにおける同期時刻を基準とする現在時刻である第一の現在時刻を生成する第一の現在時刻生成手段と、
    前記受信手段を介して受信した前記所定のデータが有効であるか否かを判定する判定処理を行い、前記判定処理において有効であると判定した前記所定のデータのみを、前記第二のネットワークに送出する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記判定処理において、この判定処理に係る前記所定のデータに対応する前記第一の時刻と、前記第一の現在時刻生成手段が生成した前記第一の現在時刻との差分を算出する第一のステップを行い、前記第一のステップにおいて算出した差分が、前記有効判定情報生成手段が生成した、前記判定処理に係る前記所定のデータに対応する前記有効判定情報に含まれる前記有効時間の範囲内である場合、前記所定のデータを有効と判定すること、
    を特徴とする中継装置。
  2. 請求項1に記載の中継装置において、
    前記有効判定情報生成手段が生成する前記有効判定情報には、対応する前記所定のデータに前記有効時間が設けられているか否かを示す有効時間有無情報が更に含まれており、
    前記制御手段は、
    前記判定処理において、前記第一のステップに先立ち、前記有効判定情報生成手段が生成した、前記判定処理に係る前記所定のデータに対応する前記有効判定情報に含まれる前記有効時間有無情報を参照し、
    前記有効時間有無情報が、前記所定のデータに前記有効時間が設けられていない旨を示す場合、前記所定のデータを有効とし、
    前記有効時間有無情報が、前記所定のデータに前記有効時間が設けられている旨を示す場合、前記第一のステップを行い、前記第一のステップにおいて算出した差分が、前記有効判定情報生成手段が生成した、前記判定処理に係る前記所定のデータに対応する前記有効判定情報に含まれる前記有効時間の範囲内である場合、前記所定のデータを有効と判定すること、
    を特徴とする中継装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の中継装置において、
    前記中継装置は、前記所定のデータに対応して前記有効判定情報を記憶している有効判定情報記憶手段を更に備え、
    前記有効判定情報生成手段は、前記判定処理に係る前記所定のデータに対応する前記有効判定情報を、前記有効判定情報記憶手段から読み出すことにより、前記有効判定情報を生成すること、
    を特徴とする中継装置。
  4. 請求項3に記載の中継装置において、
    前記中継装置は、ユーザからの操作を受け付ける受付手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記受付手段を介してユーザから受け付けた操作に基づき、前記有効判定情報を設定し、設定した前記有効判定情報を前記有効判定情報記憶手段に記憶させること、
    を特徴とする中継装置。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の中継装置において、
    前記有効判定情報生成手段は、前記所定のデータに対応する前記有効判定情報を、前記第一のネットワークを構成するノードから受信することにより、前記有効判定情報を生成すること、
    を特徴とする中継装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の中継装置において、
    前記中継装置は、前記所定のデータを記憶するデータ記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記受信手段が前記所定のデータを受信した際に前記判定処理を行い、前記判定処理において有効であると判定した前記所定のデータのみを、前記データ記憶手段に記憶し、前記データ記憶手段に記憶されている前記所定のデータを前記第二のネットワークへ送出すること、
    を特徴とする中継装置。
  7. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の中継装置において、
    前記中継装置は、前記受信手段が受信した前記所定のデータ、及びこの所定のデータに対応する前記第一の時刻を関連付けて記憶するデータ記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    所定のタイミングにおいて、前記データ記憶手段に記憶されている前記所定のデータに対する前記判定処理を行い、前記判定処理において有効と判定されなかった前記所定のデータを、前記データ記憶手段から消去し、
    前記判定処理において、前記第一のステップに替えて、この判定処理に係る前記所定のデータと関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている前記第一の時刻と、前記第一の現在時刻生成手段が生成した前記第一の現在時刻との差分を算出する第二のステップを行い、前記第二のステップにおいて算出した差分が、前記有効判定情報生成手段が生成した、前記判定処理に係る前記所定のデータに対応する前記有効判定情報に含まれる前記有効時間の範囲内である場合、前記所定のデータを有効と判定すること、
    を特徴とする中継装置。
  8. 請求項5に記載の中継装置において、
    前記中継装置は、前記受信手段が受信した前記所定のデータ、及びこの所定のデータに対応する前記第一の時刻と、前記有効判定情報生成手段が生成した前記所定のデータに対応する前記有効判定情報とを関連付けて記憶するデータ記憶手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    所定のタイミングにおいて、前記データ記憶手段に記憶されている前記所定のデータに対する前記判定処理を行い、前記判定処理において有効と判定されなかった前記所定のデータを、前記データ記憶手段から消去し、
    前記判定処理において、前記第一のステップに替えて、この判定処理に係る前記所定のデータと関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている前記第一の時刻と、前記第一の現在時刻生成手段が生成した前記第一の現在時刻との差分を算出する第三のステップを行い、前記第三のステップにおいて算出した差分が、前記判定処理に係る前記所定のデータに関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている前記有効判定情報に含まれる前記有効時間の範囲内である場合、前記所定のデータを有効と判定すること、
    を特徴とする中継装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の中継装置において、
    前記制御手段は、前記所定のデータを前記第二のネットワークに送出する際に前記判定処理を行うこと、
    を特徴とする中継装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の中継装置において、
    前記中継装置は、前記第二のネットワークにおける同期時刻を基準とする現在時刻である第二の現在時刻を生成する第二の現在時刻生成手段を更に備え、
    前記制御手段は、
    前記第一の現在時刻生成手段が生成した前記第一の現在時刻と、前記第二の現在時刻生成手段が生成した前記第二の現在時刻とに基づき、前記第一のネットワークにおける同期時刻を基準とする時刻である前記第一の時刻を、前記第二のネットワークにおける同期時刻を基準とする時刻である第二の時刻に変換する変換処理を行い、
    前記所定のデータと、この所定のデータに対応する前記第一の時刻に対する前記変換処理を行った結果得られた前記第二の時刻とを対応付けて、前記第二のネットワークに送出すること、
    を特徴とする中継装置。
  11. 請求項7を引用する請求項10に記載の中継装置において、
    前記制御手段は、
    前記変換処理を行った後に、この変換処理に係る前記第一の時刻に関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている前記所定のデータの前記判定処理を行い、
    前記判定処理において、前記第二のステップに替えて、この判定処理に係る前記所定のデータと対応付けて前記第二のネットワークに送出する前記第二の時刻と、前記第二の現在時刻生成手段が生成した前記第二の現在時刻との差分を算出する第四のステップを行い、
    前記第四のステップにおいて算出した差分が、前記有効判定情報生成手段が生成した、前記判定処理に係る前記所定のデータに対応する前記有効判定情報に含まれる前記有効時間の範囲内である場合、前記所定のデータを有効と判定すること、
    を特徴とする中継装置。
  12. 請求項8を引用する請求項10に記載の中継装置において、
    前記制御手段は、
    前記変換処理を行った後に、この変換処理に係る前記第一の時刻に関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている前記所定のデータの前記判定処理を行い、
    前記判定処理において、前記第三のステップに替えて、この判定処理に係る前記所定のデータと対応付けて前記第二のネットワークに送出する前記第二の時刻と、前記第二の現在時刻生成手段が生成した前記第二の現在時刻との差分を算出する第五のステップを行い、
    前記第五のステップにおいて算出した差分が、前記判定処理に係る前記所定のデータに関連付けて前記データ記憶手段に記憶されている前記有効判定情報に含まれる前記有効時間の範囲内である場合、前記所定のデータを有効と判定すること、
    を特徴とする中継装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の中継装置において、
    前記第一の時刻、前記第一の現在時刻、及び前記有効時間は、時分の形式であること、
    を特徴とする中継装置。
  14. 請求項10から請求項12に記載の中継装置において、
    前記第二の時刻、及び前記第二の現在時刻は、時分の形式であること、
    を特徴とする中継装置。
  15. コンピュータを、請求項1から請求項14のいずれかに記載の中継装置の前記制御手段として動作させるためのプログラム。
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