JP2011103577A - 通信コントローラ、通信システム、及び通信制御方法 - Google Patents

通信コントローラ、通信システム、及び通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フレームの受信側における誤動作をより確実に防止する。
【解決手段】通信ノード1を構成するCANコントローラ20は、フレーム101の入力からCANバス2への送信を開始するまでの送信レイテンシを計測する。CANコントローラ20は、フレーム101の送信に際して、フレーム101に前記送信レイテンシに関する情報を含める。例えば、CANコントローラ20は、フレーム101中の識別子105を、前記送信レイテンシに応じた識別子に置き換える。一方、フレーム101を受信した通信ノード内のCANコントローラは、前記送信レイテンシに応じて、フレーム101に対して実行すべき処理を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信コントローラ、通信システム、及び通信制御方法に関し、特に通信ノードにおける、フレーム送信に際しての待ち時間(送信レイテンシ)を管理する技術に関する。
近年、車両内ネットワークにおいては、高いリアルタイム性を要求するアプリケーションが適用されて来ている。このような要求に対応するため、フレームがその送信先の通信ノードに到達するまでのレイテンシをより低減可能なタイムトリガプロトコルの策定が進められている。
しかしながら、多くのメーカは、車両内ネットワークにCAN(Contoroller Area Network)等のイベントトリガプロトコルを採用し続けており、タイムトリガプロトコルへの乗り換えが遅れている状況にある。これは、メーカが、タイムトリガプロトコルの採用に伴って、ネットワーク設計の困難度や部品コストが増大するのを嫌うためである。
この問題に対処する関連技術が、例えば特許文献1に記載されている。
図5に、特許文献1に記載される中継装置200の構成を示す。この中継装置200は、大略、CANバス2_1を介して相互接続されるECU(Electronic Control Unit)300_1〜300_3により形成される一のCANと、CANバス2_2を介して相互接続されるECU300_4及び300_5により形成される他のCANとの間でフレームを中継する。中継装置200は、中継に際して許容時間を超えて滞留させたフレームを破棄し、以て中継先のECUが、所望のタイミングより遅れてフレームを受信することに因り誤動作してしまうのを防止している。なお、以降の説明においては、CANバス2_1及び2_2を符号2で総称することがある。
具体的には、中継装置200は、トランシーバ201_1及び201_2(以下、符号201で総称することがある)と、通信制御部202_1及び202_2(以下、符号202で総称することがある)と、受信バッファ203_1及び203_2(以下、符号203で総称することがある)と、送信バッファ204_1及び204_2(以下、符号204で総称することがある)と、フレーム転送制御部205と、フリーランタイマ206と、タイムスタンプ付与部207_1及び207_2(以下、符号207で総称することがある)と、滞留時間チェック部208_1及び208_2(以下、符号208で総称することがある)と、タイムスタンプ除去部209_1及び209_2(以下、符号209で総称することがある)と、フレーム破棄部210とを備えている。
この内、トランシーバ201は、CANバス2上で伝送される信号を受信し、通信制御部202へ出力する。また、トランシーバ201は、通信制御部202から転送されたフレームを表す信号を、CANバス2へ送出する。
通信制御部202は、トランシーバ201の出力信号を解読して得たフレームを、タイムスタンプ付与部207を介して受信バッファ203に格納する。また、通信制御部202は、滞留時間チェック部208及びタイムスタンプ除去部209を介して送信バッファ204から読み出したフレームを、トランシーバ201へ転送する。
フレーム転送制御部205は、受信バッファ203_1から読み出したフレームを送信バッファ204_2に格納する一方、受信バッファ203_2から読み出したフレームを送信バッファ204_1に格納する。
フリーランタイマ206は、中継装置200が動作している間、自律的にカウントアップを実行する。
タイムスタンプ付与部207は、通信制御部202から転送されたフレームに、フリーランタイマ206から出力されたカウント値をタイムスタンプとして付与する。また、タイムスタンプ付与部207は、タイムスタンプを付与したフレームを、受信バッファ203に格納する。
滞留時間チェック部208は、フリーランタイマ206から出力されたカウント値と、送信バッファ204から読み出したフレーム中のタイムスタンプ(カウント値)との差分を、中継装置200におけるフレームの滞留時間として算出する。この時、滞留時間チェック部208は、算出した滞留時間と、所定の許容時間とを比較する。この結果、滞留時間が許容時間以下である場合、フレームをタイムスタンプ除去部209へ転送する。一方、滞留時間が許容時間を超過している場合、滞留時間チェック部208は、フレームをフレーム破棄部210へ転送する。
タイムスタンプ除去部209は、滞留時間チェック部208から転送されたフレームからタイムスタンプを除去し、通信制御部202へ転送する。
フレーム破棄部210は、滞留時間チェック部208から転送されたフレームを破棄する。
次に、上記の中継装置200の動作を、CANバス2_1からCANバス2_2へフレームを中継する場合を例に取り、図6を参照して説明する。
図6に示すように、トランシーバ201_1と通信制御部202の協調動作によりCANバス2_1からフレームが受信されると(ステップS101)、タイムスタンプ付与部207_1は、受信されたフレームにタイムスタンプを付与する(ステップS102)。そして、タイムスタンプ付与部207_1は、タイムスタンプを付与したフレームを、受信バッファ203_1に格納する(ステップS103)。
これを検知したフレーム転送制御部205は、受信バッファ203_1からフレームを読み出すと共に、フレーム中のID(Identifier)に基づき、フレームの中継先がCANバス2_2であると判断する(ステップS104)。そして、フレーム転送制御部205は、フレームを、CANバス2_2用の送信バッファ204_2に格納する(ステップS105)。
これを検知した滞留時間チェック部208_2は、送信バッファ204_2からフレームを読み出すと共に、フレーム中のタイムスタントとフリーランタイマ206から出力されたカウント値とを用いて、フレームの滞留時間を算出する。そして、滞留時間チェック部208_2は、算出した滞留時間と許容時間とを比較する(ステップS106)。
この結果、滞留時間≦許容時間が成立する場合、滞留時間チェック部208_2は、フレームをタイムスタンプ除去部209_2へ転送する。タイムスタンプ除去部209_2は、タイムスタンプを除去したフレームを、通信制御部202_2へ転送する(ステップS107)。これにより、フレームは、通信制御部202_2及びランシーバ201_2を経由してCANバス2_2へ送出されることとなる(ステップS108)。
一方、上記のステップS106で滞留時間>許容時間が成立する場合、滞留時間チェック部208_2は、フレームをフレーム破棄部210へ転送し、以てフレームを破棄する(ステップS109)。
特開2008−160379号公報
しかしながら、上記の特許文献1には、フレームの受信側における誤動作の防止効果が不十分であるという課題があった。これは、許容時間を超えないまでも、所望のタイミングより遅延して受信されるフレームが存在するためである。受信側では、フレームの有効期間を判別できず、そのフレームをどの程度急いで処理すべきなのかを判断できない虞がある。
例えば、複数のCANチャネルを介して同等の優先度を有する複数のフレームを同時に受信したケースにおいて、受信側では、どのフレームを優先して処理すべきか何ら判断できない。このケースを、図7を参照して具体的に説明する。今、図7に示す如く、送信レイテンシが発生していない通信ノード400Aから送出されたフレーム401Aと、内部の送信処理遅延や、図示されない他の通信ノードに調停負けしたこと等に起因して送信レイテンシが発生している通信ノード400Bから送出されたフレーム401Bとが、通信ノード400Cで同時に受信されたとする。この時、通信ノード400Cは、フレーム401A及び401Bの有効期限を判別できないため、有効期限に余裕の有るフレーム401Aを先に処理し(ステップS201)、有効期限に余裕の無いフレーム401Bに対する処理を待機し得る(ステップS202)。
本発明の一態様に係る通信コントローラは、入力されたフレームをネットワークへ送信する送信部と、前記入力から前記送信が開始されるまでの待ち時間を計測する計測部と、前記送信に際して、前記フレームに前記待ち時間に関する情報を含める包含部とを備える。
また、本発明の一態様に係る通信システムは、入力されたフレームをネットワークへ送信する第1の通信ノードと、前記ネットワークから前記フレームを受信する第2の通信ノードとを備える。前記第1の通信ノードは、前記送信に際して、前記フレームに、前記入力から前記送信を開始するまでの待ち時間に関する情報を含める。前記第2の通信ノードは、前記待ち時間に応じて、前記フレームに対して実行すべき処理を決定する。
さらに、本発明の一態様に係る通信制御方法は、入力されたフレームをネットワークへ送信する通信ノードにおける通信制御方法を提供する。この通信制御方法は、前記入力から前記送信を開始するまでの待ち時間を計測し、前記送信に際して、前記フレームに前記待ち時間に関する情報を含める。
すなわち、本発明では、送信レイテンシに関する情報をフレームに含めて伝送する。このため、受信側では、送信レイテンシを考慮してフレームを処理することが可能である。
本発明によれば、フレームの受信側における誤動作を、上記の特許文献1と比較してより確実に防止することが可能である。
本発明の実施の形態に係る通信コントローラ及びこれを適用する通信ノードの構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態に係る通信コントローラに用いる送信レイテンシ包含部の構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態に係る通信コントローラ及びこれを適用する通信ノードにおけるフレーム送信処理例を示したフローチャート図である。 本発明の実施の形態に係る通信コントローラ及びこれを適用する通信ノードにおけるフレーム受信処理例を示した図である。 本発明の関連技術に係る中継装置の構成例を示したブロック図である。 本発明の関連技術に係る中継装置の動作例を示したブロック図である。 本発明の関連技術が有する課題を説明するためのブロック図である。
以下、本発明に係る通信コントローラ及びこれを適用する通信ノードの実施の形態を、図1〜図4を参照して説明する。なお、各図面において同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
図1に示すように、本実施の形態に係る通信ノード1は、トランシーバ10と、CANコントローラ20と、CPU(Central Processing Unit)30と、その他の周辺ブロック40とで構成される。ここで、トランシーバ10は、CANバス2に接続されると共に、送信バス3及び受信バス4を介してCANコントローラ20に接続される。また、CANコントローラ20、CPU30、及び周辺ブロック40は、ローカルバス5を介して相互接続される。
この内、トランシーバ10は、図5に示したトランシーバ201と同様の機能を有し、CANコントローラ20から送信バス3を介して転送されたフレームを表す信号を、CANバス2へ送出する。また、トランシーバ10は、CANバス2上で伝送される信号を受信し、受信バス4を介してCANコントローラ20へ出力する。
一方、CANコントローラ20は、ローカルバスI/F21と、フレームバッファ22と、フレームハンドラ23と、送信レイテンシ包含部24と、ビットストリーム制御部25と、エラー管理部26と、送受信タイミング制御部27とを備えている。
ローカルバスI/F21は、ローカルバス5を介してCPU30から入力されたデータフレームやリモートフレーム等の送信フレーム101を、フレームバッファ22に格納する。また、ローカルバスI/F21は、フレームバッファ22から、CANバス2からの受信フレーム102を読み出し、CPU30へ転送する。さらに、ローカルバスI/F21は、CPU30からの後述する設定信号103を、送信レイテンシ包含部24へ転送する。
フレームバッファ22には、複数の送信フレーム101を格納するための送信バッファ22_1と、複数の受信フレーム102を格納するための受信バッファ22_2とが形成されている。ここで、送信フレーム101及び受信フレーム102は、それぞれ、図示の如くフレームを識別するためのIDと、後続するデータ長を示すDLC(Data Length Code)と、データ本体とから成る。
フレームハンドラ23は、送受信タイミング制御部27からの送信フレーム読出指示信号104をトリガとして、送信バッファ22_1から送信フレーム101を読み出し、送信レイテンシ包含部24へ転送する。この時、フレームハンドラ23は、送信フレーム101中からID105を抽出し、送信レイテンシ包含部24に与える。また、フレームハンドラ23は、ビットストリーム制御部25から転送された受信フレーム102を、受信バッファ22_2に格納する。
送信レイテンシ包含部24は、大略、フレームハンドラ23から転送された送信フレーム101に、CANコントローラ20における送信レイテンシに関する情報を含め、ビットストリーム制御部25へ転送する。具体的には、送信レイテンシ包含部24は、設定信号103としてカウントイネーブル信号112(詳細は後述する)を受信した場合、送信レイテンシの計測を開始する。また、送信レイテンシ包含部24は、フレームハンドラ23から受信したID105が設定信号103中に含まれる管理対象ID113(詳細は後述する)と一致した場合、フレーム101中のID105を、送信レイテンシに応じたIDに置換する。さらに、送信レイテンシ包含部24は、送受信タイミング制御部27からフレーム送信完了信号106を受信した場合、送信レイテンシの計測を停止(計測値を初期化)する。なお、送信レイテンシ包含部24は、送信フレーム101中のデータ本体に、送信レイテンシの計測値を付加するようにしても良い。
ビットストリーム制御部25は、送受信タイミング制御部27からのフレーム送信開始タイミング信号107をトリガとして、送信レイテンシ包含部24から転送されたフレーム101を、送信バス3及びトランシーバ10を介してCANバス2へ送信する。フレームの終端を示すEOF(End Of Frame)の送信が完了した場合、ビットストリーム制御部25は、EOF送信完了信号108を送受信タイミング制御部27に与える。また、ビットストリーム制御部25は、トランシーバ10及び受信バス4を介してCANバス2から受信したフレーム102を、フレームハンドラ23へ転送する。EOFの受信が完了した場合、ビットストリーム制御部25は、EOF受信完了信号109を送受信タイミング制御部27に与える。さらに、ビットストリーム制御部25は、フレーム101の送信結果又はフレーム102の受信結果を示す通信結果信号110を、エラー管理部26に与える。ここで、通信結果信号110は、通信の正常終了、又は調停負けを含む通信エラーのいずれかを呈する。
エラー管理部26は、通信結果信号110が通信エラーを呈する場合、エラー検出信号111を送受信タイミング制御部27に与える。
送受信タイミング制御部27は、大略、CANコントローラ20におけるフレームの送受信タイミングを制御する。具体的には、送受信タイミング制御部27は、エラー管理部26からエラー検出信号111が通知されていない状態に在り、且つビットストリーム制御部25においてフレーム102の受信が行われていない場合に、フレーム101をCANバス2へ送信可能と判断し、送信フレーム読出指示信号104及びフレーム送信開始タイミング信号107を発生する。また、送受信タイミング制御部27は、ビットストリーム制御部25からのEOF送信完了信号108をトリガとして、フレーム送信完了信号106を発生する。
次に、送信レイテンシ包含部24の具体的な構成例を、図2を参照して詳細に説明する。
送信レイテンシ包含部24は、図2に示す如く簡易に構成できる。具体的には、送信レイテンシ包含部24は、タイマ51と、タイマ管理レジスタ52と、管理対象IDレジスタ53と、レイテンシ閾値レジスタ54_1〜54_3(以下、符号54で総称することがある)と、置換IDレジスタ55_1〜55_3(以下、符号55で総称することがある)と、セレクタ56と、ID比較部57と、レイテンシ判定部58とを備えている。
この内、タイマ51は、タイマ管理レジスタ52からカウントイネーブル信号112が出力されている間、カウントアップを実行する。また、タイマ51は、送受信タイミング制御部27からフレーム送信完了信号106を受信した場合、カウントアップを停止すると共に、カウント値117を初期化する。
タイマ管理レジスタ52は、図1に示したCPU30からカウントイネーブル信号112を設定信号103として受信した場合、カウントイネーブル信号112の出力を開始する。ここで、CPU30は、送信フレーム101のCANコントローラ20への入力に際して、カウントイネーブル信号112を発生するものとする。また、タイマ管理レジスタ52は、送受信タイミング制御部27からフレーム送信完了信号106を受信した場合、カウントイネーブル信号112の出力を停止する。
管理対象IDレジスタ53は、CPU30からの設定信号103に含まれる管理対象ID113を保持する。ここで、CPU30は、CANコントローラ20の動作開始に先立って、管理対象IDレジスタ53に管理対象ID113を予め設定しておくものとする。また、管理対象ID113として、CPU30が生成するフレームの内でより高いリアルタイム性が要求されるフレームに対応するIDを設定すると好適である。なお、CPU30は、管理対象IDレジスタ53に、自身が入力し得る全てのフレームに対応するIDを設定しても良いし、特定の通信ノード宛のフレームに対応するIDのみを設定しても良い。
レイテンシ閾値レジスタ54_1〜54_3は、CPU30からの設定信号103に含まれるレイテンシ閾値114_1〜114_3(以下、符号114で総称することがある)を、レイテンシ判定部58に、カウント値117に応じて置換すべきID(以下、置換IDと略称する)を選択させるための閾値としてそれぞれ保持する。ここで、CPU30は、CANコントローラ20の動作開始に先立って、レイテンシ閾値レジスタ54にレイテンシ閾値114を予め設定しておくものとする。
置換IDレジスタ55_1〜55_3は、CPU30からの設定信号103に含まれる置換ID115_1〜115_3(以下、符号115で総称することがある)をそれぞれ保持する。ここで、CPU30は、CANコントローラ20の動作開始に先立って、置換IDレジスタ55に置換ID115を予め設定しておくものとする。
セレクタ56は、送信フレーム101中のID105、及び置換ID115_1〜115_3を入力とし、レイテンシ判定部58からの選択信号118に従っていずれか一つのIDを選択する。これにより、送信フレーム101中のID105が、そのまま維持されるか、又はID115_1〜115_3のいずれか一つに置き換えられることとなる。
ID比較部57は、図1に示したフレームハンドラ23から受信したID105と、管理対象IDレジスタ53により保持される管理対象ID113とを比較し、その比較結果を示す信号(以下、比較結果信号と呼称する)116をレイテンシ判定部58へ出力する。ここで、比較結果信号116は、両IDの一致又は不一致のいずれかを呈する。
レイテンシ判定部58は、比較結果信号116が一致を呈する場合、タイマ51から出力されたカウント値117と、置換IDレジスタ55_1〜55_3によりそれぞれ保持されるレイテンシ閾値114_1〜114_3とを比較する。また、レイテンシ判定部58は、その比較結果に基づき、送信フレーム101中のID105、及び置換IDレジスタ55_1〜55_3にそれぞれ保持される置換ID115_1〜115_3のいずれか一つを選択する。さらに、レイテンシ判定部58は、その選択結果に応じた選択信号118を発生する。
以下、本実施の形態の動作を説明するが、まず上記の通信ノード1におけるフレーム送信処理例を、図3及び図4を参照して説明する。そして、通信ノード1におけるフレーム受信処理例を、図4を参照して説明する。
図3に示すように、送信フレーム101がCPU30からローカルバスI/F21に入力されると(ステップS1)、ローカルバスI/F21は、入力された送信フレーム101を、フレームバッファ22内の送信バッファ22_1に格納する。
これと並行して、送信レイテンシ包含部24内のタイマ管理レジスタ52は、CPU30からカウントイネーブル信号112を受信し、カウントイネーブル信号112のタイマ51への出力を開始する。タイマ51は、カウントアップを開始する。これにより、CANコントローラ20における送信レイテンシの計測が開始されることとなる(ステップS2)。
この後、送受信タイミング制御部27は、フレーム101をCANバス2へ送信可能と判断すると(ステップS3)、送信フレーム読出指示信号104をフレームハンドラ23に与えると共に、フレーム送信開始タイミング信号107をビットストリーム制御部25に与える。フレームハンドラ23は、送信バッファ22_1から送信フレーム101を読み出し、送信レイテンシ包含部24へ転送する。この時、フレームハンドラ23は、送信フレーム101中からID105を抽出し、送信レイテンシ包含部24に与える。一方、ビットストリーム制御部25は、送信レイテンシ包含部24からの送信フレーム101の転送を待機する。
そして、送信レイテンシ包含部24内のID比較部57は、フレームハンドラ23から受信したID105と、管理対象IDレジスタ53により保持される管理対象ID113とを比較し、比較結果信号116をレイテンシ判定部58へ出力する。比較結果信号116が両IDの一致を呈する場合(ステップS4)、レイテンシ判定部58は、タイマ51から出力されたカウント値117と、置換IDレジスタ55に保持されるレイテンシ閾値114とを比較する(ステップS5)。そして、レイテンシ判定部58は、送信フレーム101中のID105を上記ステップS5の比較結果に応じたID115に置換し、ビットストリーム制御部25へ転送する(ステップS6)。
ビットストリーム制御部25は、送信バス3及びトランシーバ10を介して、フレーム101をCANバス2へ送信する(ステップS7)。なお、上記のステップS4で比較結果信号116が両IDの不一致を呈する場合、フレーム101は、送信レイテンシ包含部24によりID105が置換されること無く、CANバス2へ送信される。
上記のステップS4〜S7の処理を、図4(a)に示す、上記の通信ノード1と同様に構成された通信ノード1A〜1Dの各々に対して、図4(b)に示す如く共通のID置換設定が行われている場合を例に取って詳細に説明する。ここで、通信ノード1Dは、通信ノード1A〜1Cから、互いに異なるCANチャネルを介して同等の優先度を有するフレーム101A〜101Cを同時に受信するものとする。また、通信ノード1Aに送信レイテンシが発生しておらず、通信ノード1Bに送信レイテンシ119B(10μsec<119B<100μsec)が発生しており、通信ノード1Cに送信レイテンシ119Bより遥かに大きな送信レイテンシ119C(119B≧100μsec)が発生しているものとする。なお、これらの送信レイテンシ119B及び119Cは、通信ノード1B及び1C内部の送信処理遅延や、図示されない他の通信ノードに調停負けしたこと等に起因して発生している。さらに、フレーム101Aには、その生成時点でID105="E"が付与されており、フレーム101B及び101Cには、その生成時点でID105="H"がそれぞれ付与されているものとする。
まず、フレーム101A中のID105="E"が管理対象ID113として設定されているため、通信ノード1A内のID比較部57は、比較結果信号116="一致"をレイテンシ判定部58へ出力する。また、通信ノード1Aには送信レイテンシが発生してないため、フレーム101Aについてタイマ51により計測されたカウント値117は10μsec未満となる。この場合、レイテンシ判定部58は、ID105を置換すること無く、フレーム101Aをビットストリーム制御部25へ転送する。これにより、フレーム101Aが通信ノード1Dで受信されることとなる。
また、フレーム101B中のID105="H"が管理対象ID113として設定されているため、通信ノード1B内のID比較部57は、比較結果信号116="一致"をレイテンシ判定部58へ出力する。また、通信ノード1Bに発生している送信レイテンシ119Bに因り、フレーム101Bについてタイマ51により計測されたカウント値117は10μsec以上、100μsec未満となる。この場合、レイテンシ判定部58は、ID105を"I"に置換したフレーム101Bを、ビットストリーム制御部25へ転送する。これにより、フレーム101Bが通信ノード1Dで受信されることとなる。
さらに、フレーム101C中のID105="H"が管理対象ID113として設定されているため、通信ノード1C内のID比較部57は、比較結果信号116="一致"をレイテンシ判定部58へ出力する。また、通信ノード1Cに発生している送信レイテンシ119Cに因り、フレーム101Cについてタイマ51により計測されたカウント値117は100μsec以上となる。この場合、レイテンシ判定部58は、ID105を"J"に置換したフレーム101Cを、ビットストリーム制御部25へ転送する。これにより、フレーム101Cが通信ノード1Dで受信されることとなる。
一方、通信ノード1Dは、フレーム101C中のID105が100μsec以上の送信レイテンシに対応する"J"であるため、フレーム101Cの有効期限が切れていると判断して、フレーム101Cを破棄する(ステップS11)。この処理は、例えばフレームハンドラ23が、受信バッファ22_2にフレーム101Cを格納しないことで実現できる。
また、通信ノード1Dは、フレーム101B中のID105が100μsec未満の送信レイテンシに対応する"I"である一方、フレーム101A中のID105が送信レイテンシ無しに対応する"H"であるため、有効期限に余裕の無いフレームフレーム101Bをフレーム101Aより先に処理し(ステップS12)、フレーム101Aに対する処理を待機する(ステップS13)。これらの処理は、例えばフレームハンドラ23が、受信バッファ22_2にフレーム101B、フレーム101Aを順に格納することで実現できる。
このように、複数のCANチャネルを介してフレームを受信する通信ノードであっても、送信側の通信ノードにおける送信レイテンシを考慮してフレームの処理優先度を決定することができる。従って、受信側の通信ノードにおける誤動作を確実に防止できる。また、ID置換によりフレームに送信レイテンシに関する情報を含める場合、フレーム長(トラフィック量)の増大を抑えることができるというメリットもある。
なお、上記の実施の形態によって本発明は限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づき、当業者によって種々の変更が可能なことは明らかである。
例えば、送信レイテンシに関する情報はフレームのデータ本体(ペイロード)に付加することもできる。このため、本発明は、フレームのフォーマットを問わず、CAN以外の各種ネットワークにも適用可能である。また、上記の実施の形態に示した通信コントローラの各処理を、通信ノードに実行させるためのプログラムとして提供することもできる。この場合、当該プログラムを、通信ノード内のプロセッサが実行可能なようにメモリ等の記憶媒体に格納すると好適である。或いは、当該プログラムは、既存の通信ノードに組み込まれたファームウェアへのプラグインとして提供しても良い。
1, 1A〜1D 通信ノード
2 CANバス
3 送信バス
4 受信バス
5 ローカルバス
10 トランシーバ
20 CANコントローラ
21 ローカルバスI/F
22 フレームバッファ
22_1 送信バッファ
22_2 受信バッファ
23 フレームハンドラ
24 送信レイテンシ包含部
25 ビットストリーム制御部
26 エラー管理部
27 送受信タイミング制御部
30 CPU
40 周辺ブロック
51 タイマ
52 タイマ管理レジスタ
53 管理対象IDレジスタ
54, 54_1〜54_3 レイテンシ閾値レジスタ
55, 55_1〜55_3 置換IDレジスタ
56 レジスタ
57 ID比較部
58 レイテンシ判定部
101, 101A〜101C 送信フレーム
102 受信フレーム
103 設定信号
104 送信フレーム読出指示信号
105 ID
106 フレーム送信完了信号
107 フレーム送信開始タイミング信号
108 EOF送信完了信号
109 EOF受信完了信号
110 通信結果信号
111 エラー検出信号
112 カウントイネーブル信号
113 管理対象ID
114, 114_1〜114_3 レイテンシ閾値
115, 115_1〜115_3 置換ID
116 比較結果信号
117 カウント値
118 選択信号
119, 119B, 119C 送信レイテンシ

Claims (9)

  1. 入力されたフレームをネットワークへ送信する送信部と、
    前記入力から前記送信が開始されるまでの待ち時間を計測する計測部と、
    前記送信に際して、前記フレームに前記待ち時間に関する情報を含める包含部と、
    を備えた通信コントローラ。
  2. 請求項1において、
    前記ネットワークが、CAN(Controller Area Network)であり、
    前記包含部が、前記フレーム中の識別子を、前記待ち時間に応じた識別子に置き換えることを特徴とした通信コントローラ。
  3. 請求項1又は2において、
    前記包含部が、予め定めたフレームに対して、前記待ち時間に関する情報を含めることを特徴とした通信コントローラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、
    前記ネットワークから、送信元における滞留時間に関する情報を含むフレームを受信する受信部と、
    前記滞留時間に応じて、前記受信したフレームに対して実行すべき処理を決定する決定部と、
    をさらに備えた通信コントローラ。
  5. 入力されたフレームをネットワークへ送信する第1の通信ノードと、
    前記ネットワークから前記フレームを受信する第2の通信ノードと、を備え、
    前記第1の通信ノードは、前記送信に際して、前記フレームに、前記入力から前記送信を開始するまでの待ち時間に関する情報を含め、
    前記第2の通信ノードは、前記待ち時間に応じて、前記フレームに対して実行すべき処理を決定する、通信システム。
  6. 入力されたフレームをネットワークへ送信する通信ノードにおける通信制御方法であって、
    前記入力から前記送信を開始するまでの待ち時間を計測し、
    前記送信に際して、前記フレームに前記待ち時間に関する情報を含める、通信制御方法。
  7. 請求項6において、
    前記ネットワークとしてCANを用いる場合、前記フレーム中の識別子を、前記待ち時間に応じた識別子に置き換えることを特徴とした通信制御方法。
  8. 請求項6又は7において、
    前記フレームが予め定めたフレームである場合に、前記フレームに前記待ち時間に関する情報を含めることを特徴とした通信制御方法。
  9. 請求項6〜8のいずれか一項において、
    前記ネットワークから、送信元の通信ノードにおける滞留時間に関する情報を含むフレームを受信し、
    前記滞留時間に応じて、前記受信したフレームに対して実行すべき処理を決定する
    ことを特徴とした通信制御方法。
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