JP2009059984A - レジスト塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジスト微粒子を小さくして膜厚を均一にした電着レジスト膜を高精度に形成できるスプレーレジスト法によるレジスト膜の塗布装置を提供する。
【解決手段】レジスト塗布装置(100)は、圧電体ウエハ(10)にレジスト(R1)を塗布するレジスト塗布装置である。そして、レジスト塗布装置(100)は、ミスト状のレジストを塗布する所定断面を有する吐出ノズル(71)と、吐出ノズルの所定断面の中央部分に配置され、吐出方向に延びた軸を有する電極針(72)と、電極針に所定電圧を印加する電圧印加部(79)と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明はレジスト膜塗布装置を技術分野とし、特に圧電振動子として形成される圧電体ウエハにレジスト膜を形成する電着塗布装置に関するものである。
水晶振動子は周波数制御素子として発信機器に組み込まれて、通信機器を含む各種の電子機器に内蔵される。通信機器の小型化、薄型化に伴い、水晶振動子の一層の小型化、薄型化が要求されている。
通常では、水晶振動子を圧電体ウエハの全面に設けてスプレーレジスト法によって電着レジスト膜を形成させる。たとえば特許文献1は、厚みが均一なレジスト膜を形成させるため吐出ノズル先端に設けた電極針を複数本として、吐出ノズルの外周に均等間隔で配置される。これによりムラのない膜厚が均一な電着レジストが形成できる。
特開2006−58628号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の発明は、ミスト状のレジスト微粒子を吐出ノズルの先端で帯電させる電極針を、吐出ノズル外周に備えた構造のため、電極針の周辺に発生した微細な渦の影響を受け、ウエハ基板の表面に加工された凹凸の角部分に、安定して薄いレジスト膜が得られない問題があった。
また、吐出ノズルからのレジスト微粒子は吐出ノズルの外周に複数本均等配備された電極針によって、イオン化されて圧電体ウエハに到達して電着レジスト膜を形成する。しかし、電極針にレジスト微粒子が付着して、シンナーなどの溶剤で拭き取るなどの調整に問題があった。
また、付着した状況によりレジスト微粒子のイオン化が不均一となり、安定して薄いレジスト膜が得られない問題があった。
さらに、吐出ノズルは吐出ノズル外部に電極針を備えている。吐出ノズル外部に電極針を単一に備えた場合には、電極針から遠ざかる方向にイオン風を生じて、均一な厚さのレジスト膜が得られない問題があった。
そこで本発明は、レジスト微粒子を小さくして膜厚を均一にした電着レジスト膜を高精度に形成できるスプレーレジスト法によるレジスト膜の塗布装置を提供することにある。
第1の観点のレジスト塗布装置は、圧電体ウエハにレジストを塗布するレジスト塗布装置において、ミスト状のレジストを塗布する所定断面を有する吐出ノズルと、吐出ノズルの所定断面の中央部分に配置され、吐出方向に延びた軸を有する電極針と、電極針に所定電圧を印加する電圧印加部と、を備える。
この構成により、吐出ノズルから塗布されるミスト状のレジストと電極針との距離がほぼ均等になるため、ミスト状のレジストがほぼ同じ電位に帯電する。したがって、ミスト状のレジストが圧電体ウエハにほぼ均一に塗布される。
第2の観点のレジスト塗布装置は、電極針の先端部と圧電体ウエハとの距離が10mmから100mmまでに設定され、電圧印加部が針電極と圧電体とに50kVから150kVの電圧を印加する。
圧電体ウエハに使用されるミスト状のレジストを均一に圧電体ウエハに塗布する際には、この範囲に電圧及び距離を設定すると、圧電体ウエハに形成された角部又は貫通孔にもレジスト層を形成しやすい。
第3の観点のレジスト塗布装置の電極針は、比抵抗が1*10−5Ωcm以下の材料を含む。
比抵抗、すなわち単位体積当たりの抵抗が1*10−5Ωcm以下であると、ミスト状のレジストを均一に帯電させやすい。
第4の観点のレジスト塗布装置の電極針は、軸から放射状に伸びる突起を有する。
この構成によると、吐出ノズルから塗布されるミスト状のレジストと電極針との距離をより均等にすることができるため、ミスト状のレジストをほぼ同じ電位に帯電させることができる。
第5の観点のレジスト塗布装置は、圧電体ウエハを基準電位点に接続するとともにこの圧電体ウエハを吐出ノズルに交差するように支持する基板保持部を備える。
ミスト状のレジストは圧電体ウエハに塗布されると基準電位になり、それまでクーロン力で互いに反発していたミスト状のレジストが互いに引っ付きレジスト膜を形成することができる。
本発明によれば、角部であってもウエハ基板上にレジストの塗布厚を均一に、薄く形成することができる。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
<レジスト塗布装置の概略>
図1は、水晶ウエハ基板10に対してレジスト微粒子R1を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置100の構成例を示す概略断面図である。レジスト塗布装置100は、塗布チャンバ70、レジスト微粒子生成チャンバ80およびレジストタンク90を備えている。
レジストタンク90には、レジスト剤R2が入っている。たとえば、レジスト剤R2は、ノボラック系ポジレジストである。レジストタンク90内のレジスト剤R2は、液体供給ポンプ92によってレジスト微粒子生成チャンバ80に送られる。レジストタンク90内は約10°C〜30°Cに設定されている。
液体供給ポンプ92によって送られたレジスト剤R2は、まずレジスト微粒子生成チャンバ80の上部に取り付けられたスプレーノズル82に送られる。また、レジスト剤R2を噴霧するため加圧された窒素(N)又はアルゴンなどの不活性ガスのキャリアガスがスプレーノズル82に供給されている。スプレーノズル82は、二流体ノズルになっており、内側の配管からレジスト剤R2が噴出され、内側の配管を覆う外側配管からキャリアガスが噴出される。このためスプレーノズル82は、レジスト剤R2を微粒子(ミスト状)に噴霧することができる。
微粒子となったレジスト微粒子R1はレジスト微粒子生成チャンバ80内に漂う。レジスト微粒子R1のうち、大きな直径のレジスト微粒子R1、すなわち重量のあるレジスト微粒子R1はレジスト微粒子R1自体の自重によってレジスト微粒子生成チャンバ80の下方に落ちる。レジスト微粒子生成チャンバ80の下方に落ちたレジスト微粒子は、互いにくっついてレジスト剤R2となる。そしてレジスト剤R2は一時的にレジスト微粒子生成チャンバ80の底面に蓄えられ、バルブ84を経由して戻しポンプ94によりレジストタンク90に再び戻される。
一方、小さな直径のレジスト微粒子R1は、レジスト微粒子生成チャンバ80の下方に落ちることなくレジスト微粒子生成チャンバ80内で漂う。そして、レジスト微粒子R1は、排出口81からキャリアガスとともに吐出ノズル71に供給される。つまり、レジスト微粒子生成チャンバ80はキャリアガスで加圧され、キャリアガスの加圧力によりレジスト微粒子R1が排出口81を経由して塗布チャンバ70内に配置された吐出ノズル71に送られる。
レジスト微粒子R1は、塗布チャンバ70内でキャリアガスとともに吐出ノズル71から、水晶ウエハ基板10の表面10aに向かって噴射される。水晶ウエハ基板10は、オリエンテーションフラット10cにチャック73で水平に保持されている。チャック73は、Y方向駆動手段75に接続され、図1で左右方向に移動可能である。また、Y方向駆動手段75がX方向駆動手段77に接続され、チャック73は、図1中で紙面表裏方向(前後方向)に移動可能である。この構成については、図3を使って詳述する。
塗布チャンバ70内で水晶ウエハ基板10に塗布されなかったレジスト微粒子R1は、互いに引っ付きあい自重により塗布チャンバ70底面に落ちる。これらが集まることによりレジスト剤R2となり、バルブ85を経由して戻しポンプ94によりレジストタンク90に再び戻される。なお、レジスト剤R2からレジスト微粒子R1にする過程で、レジスト剤R2の溶剤、たとえばシンナーが気化していくので徐々にレジスト剤R2の濃度が濃くなっていく。このため、塗布チャンバ70又は他の配管に溶剤を定期的に補充していくことが好ましい。
<水晶ウエハ基板>
図2(a)は、本実施形態に用いる円形の水晶ウエハ基板10の構成を示す斜視図である。円形の水晶ウエハ基板10は、たとえば厚さ0.8mmの人工単結晶水晶からなり、円形の水晶ウエハ基板10の直径は3インチ又は4インチである。さらに、円形の水晶ウエハ基板10は軸方向が特定できるように、水晶ウエハ基板10の周縁部10eの一部には、水晶の結晶方向を特定するオリエンテーションフラット10cが形成されている。
図2(b)は、本実施形態に用いる矩形の水晶ウエハ基板15の構成を示す斜視図である。矩形の水晶ウエハ基板15は、たとえば厚さ約0.8mmの人工水晶からなり、矩形の水晶ウエハ基板15の一辺は2インチである。さらに、矩形の水晶ウエハ基板15は軸方向が特定できるように、水晶ウエハ基板15の周縁部15eの一部には、水晶の結晶方向を特定するオリエンテーションフラット15cが形成されている。
図2(a)の円形の水晶ウエハ基板10および図2(b)の矩形の水晶ウエハ基板15は、すでに音叉型水晶振動片20が形成された状況を示している。音叉型水晶振動片20は、完全に1個の振動片とはなっておらず、音叉型水晶振動片20の基部の一部が円形の水晶ウエハ基板10又は矩形の水晶ウエハ基板15と接続されている。このため、一つ一つの音叉型水晶振動片20をパレットなどに並べて処理することなく、数百から数千個の音叉型水晶振動片20を一枚の水晶ウエハ基板10および水晶ウエハ基板15として、取り扱うことができる。
水晶ウエハ基板10は音叉型水晶振動片20が形成された後、電極膜18がスパッタリングなどで形成される。電極膜18は、水晶ウエハ基板10にクロム(Cr)層を数百オングストロームで形成し、そのクロム層の上に金(Au)層を数百オングストロームで形成した構成である。電極膜18は、音叉型水晶振動片20が形成されたことによる貫通孔およびオリエンテーションフラット10cなどにも形成される。なお、以下の実施形態では、図2(a)に示すオリエンテーションフラット10cを有する円形の水晶ウエハ基板10で説明する。
<ウエハ駆動手段の構成>
図3(a)は、図1の塗布チャンバ70内の拡大図であり、図3(b)は、図3(a)の平面図である。吐出ノズル71から吐出されたレジスト微粒子R1は、水晶ウエハ基板10を均一な厚さで満遍なく塗布するために、Y方向駆動手段75およびX方向駆動手段77が矢印AR1方向および矢印AR2方向に移動可能である。これにより水晶ウエハ基板10が移動する。Y方向駆動手段75およびX方向駆動手段77は、リニアモータで構成されたり、ステッピングモータとボールネジとから構成されたりする。水晶ウエハ基板10の移動速度は、レジスト微粒子R1の膜厚と、吐出ノズル71からのレジスト微粒子R1の供給量によって適宜設定する。
チャック73、Z方向駆動手段75又はX方向駆動手段77の外側表面は、プラスチックなどの非導電性材料で覆う。チャック73は、水晶ウエハ基板10のオリエンテーションフラット10cを保持する。チャック73は、オリエンテーションフラット10cの電極膜18と接する部分のみ導電性材料が表面に出ている。レジスト微粒子R1がチャック73又は駆動手段などに付着しにくくするためである。
吐出ノズル71は中央に電極針72が備えられ、その電極針72には直流電源部79から50kV〜150kV程度の高電圧の直流が印加されている。一方、水晶ウエハ基板10の電極膜18は接地されるように構成されている。レジスト微粒子R1が電極針72の近傍を通過する際にレジスト微粒子R1が帯電される。このため、吐出ノズル7から吐出されたレジスト微粒子R1は吐出圧力とともにクーロン力によって水晶ウエハ基板10に塗布される。
水晶ウエハ基板10には、数百から数千個の音叉型水晶振動片20が設けられているため、複数の貫通穴又は凹凸が水晶ウエハ基板10に形成されている。たとえば図3(a)では、一つの貫通穴10fを誇張して描いてある。塗布されるレジスト微粒子R1は、クーロン力により貫通穴10f内部にもそして角部にも均一に形成される。
本実施形態では、吐出ノズル71が固定され水晶ウエハ基板10がXY平面で移動する構成にしたが、吐出ノズル71がXY平面で移動し水晶ウエハ基板10が固定される構成でもよい。また、レジスト微粒子R1はクーロン力で水晶ウエハ基板10に引っ付くため、重力作用はほとんど無視できるため、吐出ノズル71を水平に固定し水晶ウエハ基板10をXZ平面又はYZ平面に移動する構成としてもよい。
<吐出ノズルの構成>
図4Aおよび図4Bは、吐出ノズル71、電極針72および水晶ウエハ基板10の関係を示した概念図である。吐出ノズル71は直線状の吐出ノズル71aと末広がりに開口が大きくなる吐出ノズル71bとが適用できる。また、電極針72は軸上に伸びる一本の電極針72aと軸上に伸びる針の先端部から複数に放射状に分岐する電極針72bもしくは72cが適用できる。
図4A(a)において、吐出ノズル71aは、直径φRでの円筒形状又は断面が楕円形状でそのほぼ中央に電極針72aが取り付けられている。電極針72aには、直流電源部79より50kV〜150kV程度の正又は負の高電圧で、10mA〜80mAの電流が印加される。また吐出ノズル71aは長さ50mm〜150mmの大きさで直径φRは10mm〜20mmである。
電極針72aの先端は吐出ノズル71aの先端から長さL2だけ突き出た構造となっている。長さL2は電極針72aへの印加電圧又はレジスト種類などによって適宜変更可能であるが10mm〜30mm程度である。また、吐出ノズル71aの先端から水晶ウエハ基板10までの長さL1離れている。長さL1は電極針72aへの印加電圧又はレジスト種類などによって適宜変更可能であるが10mm〜100mm程度であり、好ましくは30mm〜50mm程度である。
電極針72aが高電圧に印加されることにより、レジスト微粒子R1が正又は負に帯電する。一方、水晶ウエハ基板10を保持するチャック73、Z方向駆動手段75又はX方向駆動手段77の部材は接地されるように構成されている。つまり、水晶ウエハ基板10に形成された電極膜18は0Vになっている。このため、吐出ノズル71aから噴霧されるレジスト微粒子R1は、水晶ウエハ基板10の電極膜18にクーロン力により塗布される。また、吐出されるレジスト微粒子R1は、同一極性に帯電しているので互いにクーロン力によって反発し、レジスト微粒子R1は拡散し均一に分布して水晶ウエハ基板10の表面に到達する。到達したレジスト微粒子R1は水晶ウエハ基板10の電極膜18に電荷を放出する。
レジスト微粒子R1の径は数ミクロン又は1ミクロン以下となるが、表面張力が働いているので電極膜18に付着後に膜となった状態ではレジスト微粒子R1の径よりも小さな膜厚の膜が形成される。また、吐出ノズル71aは、備えられた電極針72aに印加する電圧に応じて、水晶ウエハ基板10に形成するレジスト層の膜厚を調整することができる。すなわち電極針72aの電位を高く設定すれば拡散径が縮小し、電極針72aの電位を低く設定すれば拡散径が拡大する方向となる。また、吐出ノズル71aと水晶ウエハ基板10との距離が短ければ拡散径が縮小する方向となる。また、吐出ノズル71aと水晶ウエハ基板10との相対移動速度が速くなれば塗布されるレジスト層が薄くなる。これらの条件を考慮して、水晶ウエハ基板10に必要なレジスト層の膜厚又は貫通孔への塗布を最適化する。
本実施形態では、電極針72aはステンレス鋼(SUS)を用いたが、基本的に比抵抗が1×10−5Ωcm以下の材料であれば適用できる。たとえば、銀、銅、アルミニウム、クロム、ニッケル又は炭素鋼などの材料が好ましい。また、電極針72aを吐出ノズル71aは中央に配置することで、吐出ノズル71aから吐出されるレジスト微粒子R1をほぼ同じ電荷に帯電させることができる。
図4A(b)は、(a)の変形例であり、吐出ノズル71aは中央に軸上に伸びる針の先端部から放射状に複数分岐する電極針72bを有している。電極針72bの先端が放射状に複数分岐しているため、吐出ノズル71aから吐出するレジスト微粒子R1と電極針72bとの距離を均一化することができる。レジスト微粒子R1が同電位に帯電すると、より均一に水晶ウエハ基板10にレジスト層を塗布することができる。
図4B(c)は、(b)の変形例であり、末広がりに開口が大きくなる吐出ノズル71bが塗布チャンバ70内に配置される例である。吐出ノズル71bにおいてもその中央に軸上に伸びる針の先端部から放射状に複数分岐する電極針72cを有している。吐出ノズル71bは最大開口直径φWRを有している。直径φWRはたとえば30mm〜60mm程度である。末広がりに開口が大きくなったため、電極針72cは電極針72bと比べて放射状の分岐数が増えている。吐出ノズル71bを使うと広範囲のレジスト微粒子R1の塗布が可能となる。
図4B(d)は、(a)の変形例であり、吐出ノズル71aは中央に軸上に伸びる電極針72aを有しており、その吐出ノズル71aの直径φrは5mm〜10mm程度になっている。そしてこのような吐出ノズル71aが直線状に並列して配置されている。図示しないが排出口81は1つであり、そこから配管で分割されて複数の吐出ノズル71aにレジスト微粒子R1が供給される。複数の吐出ノズル71aを使っても広範囲のレジスト微粒子R1の塗布が可能となる。
スプレーノズル82は、レジスト剤R2を噴霧するため加圧された窒素又はアルゴンなどの不活性ガスのキャリアガスが供給されるとしたが、基本的には加圧ガスであれば適用できる。
また、レジスト膜の形成される対象物は凹凸を有する水晶ウエハ基板10としたが、平板状であっても他の材料であっても適用できる。また上記実施形態では水晶ウエハで説明しているが、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。
レジスト微粒子の塗布に関する一実施例を説明するレジスト膜塗布装置100の構成例を示す概略断面図である。 (a)は本実施形態に用いる円形の水晶ウエハ基板10を示す斜視図、(b)は矩形のウエハ基板15を示す斜視図である。 (a)は図1の塗布チャンバ70内の拡大図であり、(b)は(a)の平面図である。 (a)は図1の吐出ノズル71aの拡大図であり一本の電極針72aを示す概略断面図である。 (b)は放射状に複数本に分岐した電極針72bの構成を示す概略断面図である。 (c)は末広がりの吐出ノズル71bで放射状の電極針72cの構成を示す概略断面図である。 (d)は細い吐出ノズル71aを複数本並列に配置した構成を示す概略断面図である。
符号の説明
10 … 水晶ウエハ基板、(10a … 表面、10c … オリエンテーションフラット)
15 … 水晶ウエハ基板(15c … オリエンテーションフラット,15e … 周縁部)
18 … 電極膜
20 … 音叉型水晶振動片
70 … 塗布チャンバ
71,71a,71b … 吐出ノズル
72,72b,72c … 電極針
73 … チャック
75 … Y方向駆動手段
77 … X方向駆動手段
79 … 直流電源部
80 … レジスト微粒子生成チャンバ
81 … 排出口
82 … スプレーノズル
84,85 … バルブ
90 … レジストタンク
92 … 液体供給ポンプ
94 … 戻しポンプ
100 … レジスト塗布装置
AR1,AR2 … 矢印
L1,L2 … 長さ
R1 … レジスト微粒子
R2 … レジスト剤

Claims (5)

  1. 圧電体ウエハにレジストを塗布するレジスト塗布装置において、
    ミスト状のレジストを塗布する所定断面を有する吐出ノズルと、
    前記吐出ノズルの所定断面の中央部分に配置され、吐出方向に延びた軸を有する電極針と、
    前記電極針に所定電圧を印加する電圧印加部と、
    を備えたことを特徴とするレジスト塗布装置。
  2. 前記電極針の先端部と前記圧電体ウエハとの距離が10mmから100mmまでに設定され、
    前記電圧印加部が前記針電極と前記圧電体とに50kVから150kVの電圧を印加することを特徴とする請求項1に記載のレジスト塗布装置。

  3. 前記電極針は、比抵抗が1*10−5Ωcm以下の材料を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレジスト塗布装置。
  4. 前記電極針は、前記軸から放射状に伸びる突起を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のレジスト塗布装置。
  5. 前記圧電体ウエハを基準電位点に接続するとともにこの圧電体ウエハを吐出ノズルに交差するように支持する基板保持部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のレジスト塗布装置。
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