JP2009059418A - レーザダイオードの出力パワー制御装置、光ディスク装置およびレーザダイオードの出力パワー制御方法 - Google Patents

レーザダイオードの出力パワー制御装置、光ディスク装置およびレーザダイオードの出力パワー制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスク装置に用いられるレーザダイオードの温度を制御して、レーザダイオードの動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができるレーザダイオードの出力パワー制御装置、光ディスク装置およびレーザダイオードの出力パワー制御方法を提供する。
【解決手段】レーザダイオード3のパッケージ内のレーザダイオード3のチップが配置されるサブマウント34をペルチェ素子6で置き換え、モニタダイオード4で検出した出力パワーから予め設定した常温からの温度の変化を比較器7で検出し、その変化量を誤差信号としてドライバ9に出力し、ドライバ9でその誤差信号に応じてペルチェ素子6を駆動してレーザダイオード3の冷却または加熱を行って出力パワーを一定に保つ。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ディスク装置などに用いられるレーザダイオードの出力パワーを調整制御する出力パワー制御装置および出力パワー制御方法に関する。
光ディスク装置では、ディスクの信号面に形成した凹凸(Pit/Land)にレーザビームを照射し、その反射/拡散による光の明暗により記録されたデータを読み取っている。したがって、レーザの出力パワーは一定に保つ必要がある。
現在光ディスク装置で使用されるレーザは半導体レーザ(レーザダイオード)が主流であるが、このレーザダイオードは定電流で駆動しても温度の変化に応じて出力パワーが変化するという温度特性を有している。
従来は、APC方式と呼ばれるレーザダイオードの出射光の一部をモニタダイオードと呼ぶ受光器で受光電流変換した後に更に電流−電圧変換し、基準信号と比較してその際得られた誤差信号に応じてレーザダイオード駆動電流を増減させる方法でレーザダイオード出力パワーを一定に保っている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−63629号公報
レーザダイオードは、上述したように温度の変化に応じて出力パワーが変化するという温度特性を有しているために、一定のレーザダイオード出力パワーを保つためには高温になるほど電流を多く流すことが必要となり、動作時の温度が高温であるほどレーザダイオードの動作寿命が短くなることが知られている。
特許文献1に記載したAPC方式は、レーザダイオードの出力パワーを一定に保つという点では安価で安定した能力を有するが、レーザダイオードの温度の制御は行っておらず、動作寿命を長くするような効果は無い。特に、車載機器では使用温度範囲が広いので、レーザダイオードにとって厳しい使用環境であり、レーザダイオードの温度が車載機器の動作保証温度範囲の制約の一因ともなっている。
また、レーザダイオードは、温度によって発振波長も変動することが知られている。レーザダイオードの発振波長の変動はピックアップの光学系の球面収差に影響を与える。
車載機器のように使用温度範囲が広い場合、この球面収差を考慮した光学設計が必要になり、コストアップ、再生能力拡大への制約となっている。
また、今後普及が予想されるブルーレイディスク用のピックアップの対物レンズはNA(開口数)=0.85と大きいので、球面収差に対する要求が厳しくなる。
そこで、本発明は、例えば光ディスク装置に用いられるレーザダイオードの動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができるレーザダイオードの出力パワー制御装置、光ディスク装置およびレーザダイオードの出力パワー制御方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置は、レーザダイオードと、前記レーザダイオードの出力パワーを制御する制御手段とを備えたレーザダイオードの出力パワー制御装置であって、前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出手段と、前記レーザダイオードに対して一体に設けられるとともに前記レーザダイオードに対して冷却または加熱を行う温度可変手段と、を備え、前記制御手段が、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて前記温度可変手段に対して、予め定めた所定の温度に近づけるように冷却または加熱を行わせて前記出力パワーを一定に保つことを特徴としている。
請求項10に記載のレーザダイオードの出力パワー制御方法は、レーザダイオードの出力パワーを制御するレーザダイオードの出力パワー制御方法であって、前記レーザダイオードの温度を検出し、前記検出した温度に基づいて前記レーザダイオードに一体に設けた温度可変手段で予め定めた所定の温度に近づけるように前記レーザダイオードを冷却または加熱をして前記出力パワーを一定に保つことを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかるレーザダイオードの出力パワー制御装置を説明する。本発明の一実施形態にかかるレーザダイオードの出力パワー制御装置は、温度検出手段でレーザダイオードの温度を検出し、制御手段が、温度検出手段が検出した温度に基づいてレーザダイオードと一体に設けられている温度可変手段に対して、予め定めた所定の温度に近づけるように冷却または加熱を行わせて出力パワーを一定に保っているので、所定の温度よりも温度が高温に変化しても直接的にレーザダイオードを冷却または加熱して所定の温度に近づけることで出力パワーを一定に保つことができるために、レーザダイオードが高温で使用されることが少なくなり、レーザダイオードの動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。
また、温度検出手段が、レーザダイオードの出力パワーの変化に基づいて温度を検出してもよい。このようにすることにより、温度を計測する素子などを必要とせずに、従来から用いられているモニタダイオードによる出力パワーの検出によって、温度を検出することができる。
また、レーザダイオードの出力パワーに基づいてレーザダイオードへ流す電流を変化させる電流変更手段を備え、前記制御手段による冷却または加熱と前記電流変更手段による電流の変化とを並行して行ってもよい。このようにすることにより、従来のAPC回路と併用することになるので、温度可変手段の過渡応答特性を補完することができる。
また、レーザダイオードの出力パワーに基づいてレーザダイオードへ流す電流を変化させる電流変更手段を備え、制御手段が、温度検出手段が検出した温度に基づいて温度可変手段に対して、所定の温度を含む所定の範囲に近づけるように冷却または加熱を行わせ、温度が前記所定の範囲内の場合には温度可変手段に対して冷却または加熱を停止させてもよい。このようにすることにより、温度が所定の範囲までは温度可変手段とAPC回路とを併用して、所定の範囲内ではAPC回路のみで出力パワーを一定に保つことができるので、従来よりもレーザダイオードの動作寿命を延ばすことができる。
また、温度検出手段が、サーミスタで構成されていてもよい。このようにすることにより、例えば、高温になった場合にピックアップの動作を停止するために設けている保護回路用のサーミスタを利用してレーザダイオードの出力パワーを制御することができる。
また、レーザダイオードが、レーザダイオードを密封するパッケージ内部に設けた温度可変手段上に配置されていてもよい。このようにすることにより、温度可変手段がレーザダイオードチップに接触して冷却または加熱することができるために過渡応答特性を良くすることができる。
また、温度可変手段が、レーザダイオードのパッケージ外表面に密着されていてもよい。このようにすることにより、従来のレーザダイオードに対しても容易に温度可変手段を設けることができる。
また、温度可変手段が、ペルチェ素子で構成されていてもよい。このようにすることにより、電流で冷却および加熱が制御できるために制御がし易く、また、半導体で形成することができるためにレーザダイオードとの親和性が高く、より効率良く温度を制御することができる。
また、請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置を備えてもよい。このようにすることにより、光ディスク装置において使用されているレーザダイオードの動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。
また、本発明の一実施形態にかかるレーザダイオードの出力パワー制御方法は、レーザダイオードの温度を検出し、検出した温度に基づいて、レーザダイオードと一体に設けられた温度可変手段が予め定めた所定の温度に近づけるようにレーザダイオードを冷却または加熱をして出力パワーを一定に保っているので、温度が変化していても直接的にレーザダイオードを冷却または加熱して所定の温度に近づけることで出力パワーを一定に保つことができるために、レーザダイオードが高温で使用されることが少なくなり、レーザダイオードの動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。
本発明の第1の実施例にかかるレーザダイオードの出力パワー制御装置1を図1および図4を参照して説明する。レーザダイオードの出力パワー制御装置1は、図1に示すようにピックアップ2と、比較器7と、ドライバ9と、比較器10と、半固定抵抗12と、ドライバ13とを備えている。
ピックアップ2は、レーザダイオード3と、モニタダイオード4と、半固定抵抗5と、ペルチェ素子6とを備えている。
レーザダイオード3は、カソードとアノードの2つの端子を備えた半導体からなる発光素子であり、図2に示すようなパッケージ内に設けられている。そして、後述するドライバ13から供給される電流に応じた出力パワーで発光する。
図2に示したパッケージはCAN型パッケージと呼ばれる。図2(a)は側面図、(b)は底面図である。CAN型パッケージは、本体部3aが円盤状の底部と円筒状の上部とからなり、前記底部からレーザダイオード用アノード端子3b、共通のカソード端子3c、モニタダイオード用アノード端子3dが立設している。
温度検出手段としてのモニタダイオード4は、図2に示したCAN型パッケージ内にレーザダイオード3と共に設けられ、レーザダイオード3が出力したレーザ光をモニタ(受光)して、その受光量に応じた電流を出力する。つまり、レーザダイオードの出力パワーは温度によって変化するため、出力パワーに応じた電流を出力することで、レーザダイオードの出力パワーに基づいた温度の検出を行っていることになる。
半固定抵抗5は、予め定めた所定の温度としての初期温度(常温:例えば25℃)時のモニタダイオード4に流れる電流(すなわち、常温時のレーザダイオード3の出力パワー)を調整する半固定抵抗である。
温度可変手段としてのペルチェ素子6は、2種類の金属の接合部に電流を流すと、片方の金属からもう片方の金属へ熱が移動するという周知のペルチェ効果を利用した板状の半導体素子であり、レーザダイオード3に一体に設けることでレーザダイオード3の冷却および加熱を行う。
本実施例においては、ペルチェ素子6は、CAN型パッケージ内のレーザダイオード3のチップを配置するサブマウント34をペルチェ素子6に変更することで一体に設けている。
図3は従来のCAN型パッケージ内のレーザダイオード3の配置を示す断面図であり、図4は本実施例のCAN型パッケージ内のレーザダイオード3の配置を示す断面図である。
従来は、図3に示すようにサブマウント34上に絶縁層33を形成し、その上にLDワイヤパッド30およびコモ1ンワイヤパッド32を形成して、LDワイヤパッド30上にレーザダイオード3のチップを配置している。この際レーザダイオード3のチップのアノードはLDワイヤパッド30と接続されている。またレーザダイオード3のチップのカソードはコモンワイヤパッド32とボンディングワイヤ31で接続されている。
それに対して、本実施例は、図4に示すようにサブマウント34の部分をペルチェ素子6で置き換えている。ペルチェ素子6は、金属電極36、37とn型熱電半導体38とp型熱電半導体39とから構成され、それが直列に複数接続されている。そして、ペルチェ素子6と絶縁層33との間には熱伝導率の良い絶縁層35が形成されている。
制御手段としての比較器7は、半固定抵抗5を経由して得られた電圧と、温度モニタ用基準信号8とを比較して、その差分信号をドライバ9に出力する。温度モニタ用基準信号8は、初期温度(常温)時における基準信号(電圧)である。つまり、モニタダイオード4が検出したレーザダイオード3の出力パワーが常温における出力パワーであった場合は、比較器7から出力される誤差信号は0となる。
ドライバ9は、比較器7から入力される誤差信号に応じた電流でペルチェ素子6を駆動する。
比較器10は、後述する半固定抵抗12を経由して得られた電圧と、初期レーザパワー調整用基準信号11とを比較して、その差分信号をドライバ13に出力する。初期レーザパワー調整用基準信号11は、初期温度(常温)時におけるレーザダイオード3の出力パワーを示した基準信号(電圧)である。比較器10はレーザダイオード3のロットバラツキによる出力パワーの誤差を調整するために設けられており、組み立て時や出荷時に調整した後は基本的に一定値が出力される。
半固定抵抗12は、初期レーザパワー、つまり初期温度(常温)時の出力パワーで発光するようにレーザダイオード3に供給する電流を調整するための半固定抵抗である。半固定抵抗12はレーザダイオード3のロットバラツキによる出力パワーの誤差を調整するためのものであり、組み立て時や出荷時に調整した後は基本的に調整は行われない。
ドライバ13は、比較器10から入力される誤差信号に応じた電流でレーザダイオード3を駆動する。
次に、上述した構成のレーザダイオードの出力パワー制御装置1の動作を説明する。まず、常温の場合は、モニタダイオード4が検出した出力パワーによる電圧と、温度モニタ用基準信号8との差が無いために比較器7が出力する誤差信号は出力されない(0である)。したがって、ドライバ9はペルチェ素子6を駆動しないためペルチェ素子6は動作しない。
レーザダイオード3の温度が常温よりも高くなると、モニタダイオード4が検出した出力パワーによる電圧と、温度モニタ用基準信号8との間に差が発生する(モニタダイオード4が検出した出力パワーによる電圧の方が大きくなる)ために比較器7が誤差信号を出力する(+の誤差信号を出力する)。ドライバ9は比較器7から入力された誤差信号に応じた電流でペルチェ素子6を駆動しレーザダイオード3を冷却する。レーザダイオード3が冷却されると、レーザダイオード3の温度が低くなる(常温に近づく)ためにモニタダイオード4が検出した出力パワーによる電圧と、温度モニタ用基準信号8との差が小さくなるので、比較器7から出力される誤差信号の値も小さくなりドライバ9がペルチェ素子6を駆動する電流も小さくなる。そして、常温まで冷却されると、比較器7からの誤差信号が出力されなくなり、ドライバ9もペルチェ素子6を駆動しなくなる。すなわち、制御手段が、温度検出手段が検出した温度に基づいて温度可変手段に対して、予め定めた所定の温度に近づけるように冷却を行わせて前記出力パワーを一定に保っている。
レーザダイオード3の温度が常温よりも低くなると、モニタダイオード4が検出した出力パワーによる電圧と、温度モニタ用基準信号8との間に差が発生する(モニタダイオード4が検出した出力パワーによる電圧の方が大きくなる)ために比較器7が誤差信号を出力する(−の誤差信号を出力する)。ドライバ9は比較器7から入力された誤差信号に応じた電流でペルチェ素子6を駆動しレーザダイオード3を加熱する。つまり、冷却時とは逆の方向に電流を流す。レーザダイオード3が加熱されると、レーザダイオード3の温度が高くなる(常温に近づく)ためにモニタダイオード4が検出した出力パワーによる電圧と、温度モニタ用基準信号8との差が小さくなるので、比較器7から出力される誤差信号の値も小さくなりドライバ9がペルチェ素子6を駆動する電流も小さくなる。そして、常温まで加熱されると、比較器7からの誤差信号が出力されなくなり、ドライバ9もペルチェ素子6を駆動しなくなる。すなわち、制御手段が、温度検出手段が検出した温度に基づいて温度可変手段に対して、予め定めた所定の温度に近づけるように加熱を行わせて前記出力パワーを一定に保っている。
発明が解決しようとする課題においては、主にレーザダイオード3の高温時の動作寿命について説明したが、レーザダイオード3の温度が常温よりも低くなり過ぎた場合も、レーザダイオード3が発振しにくくなるなどの影響があるために、所定の温度(常温)から温度が低くなった場合においても加熱して所定の温度に近づけるように制御する。つまり、所定の温度とは、レーザダイオード3が発振し易く、かつ、寿命が長くなるような温度に設定することが望ましい。
本実施例によれば、レーザダイオード3のチップが配置されるサブマウント34をペルチェ素子6で置き換え、モニタダイオード4で検出した出力パワーから予め設定した常温からの温度の変化を比較器7で検出し、その変化量を誤差信号としてドライバ9に出力し、ドライバ9でその誤差信号に応じてペルチェ素子6を駆動してレーザダイオード3の冷却または加熱を行って前記出力パワーを一定に保つので、温度が高温や低温であっても常温に近づけることができるために、レーザダイオード3が高温や低温で使用されることが少なくなり、レーザダイオード3の動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。
また、大規模な装置を用いずに簡単な回路でペルチェ素子6を制御しているので、光ディスク装置などの小型な精密機器に容易に適用することができる。
また、レーザダイオード3のチップが配置されるサブマウント34がペルチェ素子6で置き換えられているので、レーザダイオード3を直接冷却または加熱可能となり過渡応答特性をより良くできる。また、ペルチェ素子6自体もより小型化が図れる。
なお、ペルチェ素子6は、半導体のP/N素子で構成可能なので、レーザダイオード(GaAs系半導体)との複合半導体素子として構成しても良い。
次に、本発明の第2の実施例を図5ないし図7を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、図6(a)に示すようにペルチェ素子6がリング状に形成されて、図6(b)に示すようにCAN型パッケージ本体部3aの底部に接合(密着)されている。そして、本実施例におけるレーザダイオードの出力パワー制御装置1の回路図は図5に示すようになっている。
図5の回路図では、モニタダイオード4で検出された出力パワーがバッファ14および半固定抵抗15を経由して比較器10に入力され、その出力パワーと初期レーザパワー調整用基準信号11´とを比較して差がある場合、つまり常温よりも高温または低温の場合は誤差信号をドライバ13に出力し、レーザダイオード3の駆動電流を増減させる。また、比較器10の誤差信号は半固定抵抗16を経由して比較器7に入力され、その誤差信号と温度モニタ用基準信号8´とを比較して差がある場合、つまり常温よりも高温または低温の場合は誤差信号をドライバ9に出力し、ペルチェ素子6を駆動してレーザダイオード3の冷却または加熱を行う。
ここで、半固定抵抗15はレーザダイオード3のロットバラツキによる出力パワーの誤差を調整するためのものである。つまり、レーザダイオード3の常温時における出力パワーと初期レーザパワー調整用基準信号11´と比較した際に誤差信号が0となるように調整するためのものである。
半固定抵抗16はレーザダイオード3のロットバラツキによる出力パワーの誤差を調整するためのものである。つまり、常温時の比較器10の誤差信号と温度モニタ用基準信号8´と比較した際に誤差信号が0となるように調整するためのものである。半固定抵抗16は組み立て時や出荷時に調整した後は基本的に一定値が出力される。
本実施例によれば、レーザダイオード3のパッケージにペルチェ素子6を接合し、出力パワーの変化に応じてペルチェ素子6で冷却および加熱を行うとともに、出力パワーの変化に応じてレーザダイオード3の駆動電流も変化させているので、第1の実施例と比較して過渡応答性に劣るレーザダイオード3のパッケージにペルチェ素子6を接合した場合でも、ペルチェ素子6による温度の変更に時間がかかってもその間APC回路で出力パワーを一定に保つことができるので、従来よりもレーザダイオード3の動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。例えば、高温時において、ペルチェ素子6による冷却開始時にはレーザダイオード3が駆動電流を多く流す必要があるが、ペルチェ素子6による冷却効果により所定の温度に近づくにつれてレーザダイオード3に流す電流も減少するので、従来よりもレーザダイオード3の動作寿命を延ばすことができる。また、レーザダイオード3の温度が所定の範囲外の場合にはペルチェ素子6によって温度を所定の範囲に近づけ、温度が所定の範囲内の場合にはペルチェ素子6を停止させAPC回路のみで出力パワーを一定に保っても、従来よりもレーザダイオード3の動作寿命を延ばすことが可能である。
本実施例におけるバッファ14、半固定抵抗15、比較器10およびドライバ13のパスは従来技術のAPC回路(すなわち、レーザダイオードのパワーに基づいてレーザダイオードへ流す電流を変化させる電流変更手段)であり、要するに、本実施例では、従来のAPC回路を用いたピックアップ2に対して、ペルチェ素子6による温度制御を比較器7,10やドライバ9,13などの小規模な回路追加によって容易に実現できるものである。
なお、上述した実施例では、ペルチェ素子6をリング状に形成してCAN型パッケージ本体部3aの底部に接合していたが、円盤状に形成し、レーザダイオード用アノード端子3b、モニタダイオード用アノード端子3d、カソード端子3cが貫通する孔を設け底部の下面に接合しても良い。
また、上述した実施例ではCAN型のパッケージについて説明したが、例えば図7に示すレーザダイオード3、モニタダイオード4と光ディスクからの反射光を受光するフォトダイオードが一体化した部品の場合は、該素子の下面にペルチェ素子6を密着配置しても良い。
次に、本発明の第3の実施例を図8を参照して説明する。なお、前述した第1および第2の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、バッファ14、半固定抵抗15、比較器10およびドライバ13からなるAPC回路は、第2の実施例と同様であるが、比較器7の入力に比較器10の誤差信号でなく、温度検出手段としてのサーミスタ17を用いている点が第2の実施例と異なる。
サーミスタ17は、ピックアップ2の周辺温度をモニタしてある一定温度以上であればピックアップ2の動作を停止させる図示しない保護回路用に設けてあるものであり、本実施例ではそのサーミスタ17を利用して、ペルチェ素子6の冷却または加熱動作の制御を行っている。したがって、温度モニタ用基準信号8´´は、常温時にサーミスタ17から得られる電圧に合わせた基準信号となる。
本実施例によれば、レーザダイオード3のパッケージにペルチェ素子6を接合し、サーミスタ17で検出した温度に応じてペルチェ素子6で冷却および加熱を行うとともに、出力パワーの変化に応じてレーザダイオード3の駆動電流も変化させているので、第1の実施例と比較して過渡応答性に劣るレーザダイオード3のパッケージにペルチェ素子6を接合した場合でもAPC回路で出力パワーを一定に保ちつつ常温に近づけることができるために、レーザダイオード3が高温や低温で使用されることが少なくなり、レーザダイオード3の動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。
なお、本実施例は、第2の実施例のようにレーザダイオード3のパッケージにペルチェ素子6を接合した場合を記載したが、第1の実施例のように、レーザダイオード3のチップが配置されるサブマウント34をペルチェ素子6で置き換えた場合に適用しても良い。
また、ピックアップ2の周辺温度をモニタしてある一定温度以上であればピックアップ2の動作を停止させる図示しない保護回路に利用するために、サーミスタ17で検出した電圧(温度)を図示しないマイクロコンピュータのA/D入力に入力する場合は、該マイクロコンピュータのD/A出力から直接ペルチェ素子6を駆動するような構成としても良い。
また、上述した各実施例のレーザダイオードの出力パワー制御装置1をCD(Compact Disc)プレーヤ/レコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)プレーヤ/レコーダ、MD(Mini Disc)プレーヤ/レコーダ、ブルーレイディスクプレーヤ/レコーダおよびコンピュータ用の光ディスク装置などに備えることで、広い温度範囲において長寿命かつ発振波長の変動を少なくすることができる。
前述した実施例によれば、以下のレーザダイオードの出力パワー制御装置1とレーザダイオードの出力パワー制御方法が得られる。
(付記1)レーザダイオード3と、レーザダイオード3の出力パワーを制御する比較器7とを備えたレーザダイオードの出力パワー制御装置1であって、
レーザダイオード3の温度を検出するモニタダイオード4と、
レーザダイオード3に対して一体に設けられるとともに冷却または加熱を行うペルチェ素子6と、を備え、
比較器7が、モニタダイオード4が検出し出力パワーに基づいてペルチェ素子6に対して、常温に近づけるように冷却または加熱を行わせて前記出力パワーを一定に保つことを特徴とするレーザダイオードの出力パワー制御装置1。
このレーザダイオードの出力パワー制御装置1によれば、温度が変化していても常温に近づけることで出力パワーを一定に保つことができるために、レーザダイオード3が高温で使用されることが少なくなり、レーザダイオード3の動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。
(付記2)レーザダイオード3の出力パワーを制御するレーザダイオードの出力パワー制御方法であって、
レーザダイオード3の温度を検出し、
検出した温度に基づいてレーザダイオード3に一体に設けたペルチェ素子6で予め定めた所定の温度に近づけるようにレーザダイオード3を冷却または加熱をして前記出力パワーを一定に保つことを特徴とするレーザダイオードの出力パワー制御方法。
このレーザダイオードの出力パワー制御方法によれば、温度が変化していても常温に近づけることで出力パワーを一定に保つことができるために、レーザダイオード3が高温で使用されることが少なくなり、レーザダイオード3の動作寿命を延ばすとともに、発振波長の変動を少なくすることができる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の第1の実施例にかかるレーザダイオードの出力パワー制御装置の回路図である。 レーザダイオードのCAN型パッケージを示す側面図および底面図である。 従来のCAN型パッケージ内のレーザダイオードチップの配置を示す断面図である。 図1に示されたレーザダイオードの出力パワー制御装置におけるCAN型パッケージ内のレーザダイオードチップの配置を示す断面図である。 本発明の第2の実施例にかかるレーザダイオードの出力パワー制御装置の回路図である。 図5に示されたレーザダイオードの出力パワー制御装置におけるCAN型パッケージへのペルチェ素子の密着状態を示す側面図である。 CAN型パッケージ以外のレーザダイオードへのペルチェ素子の接合を示す説明図である。 本発明の第3の実施例にかかるレーザダイオードの出力パワー制御装置の回路図である。
符号の説明
1 レーザダイオードの出力パワー制御装置
3 レーザダイオード
4 モニタダイオード(温度検出手段)
6 ペルチェ素子(温度可変手段)
7 比較器(制御手段)
17 サーミスタ(温度検出手段)

Claims (10)

  1. レーザダイオードと、前記レーザダイオードの出力パワーを制御する制御手段とを備えたレーザダイオードの出力パワー制御装置であって、
    前記レーザダイオードの温度を検出する温度検出手段と、
    前記レーザダイオードに対して一体に設けられるとともに前記レーザダイオードに対して冷却または加熱を行う温度可変手段と、を備え、
    前記制御手段が、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて前記温度可変手段に対して、予め定めた所定の温度に近づけるように冷却または加熱を行わせて前記出力パワーを一定に保つことを特徴とするレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  2. 前記温度検出手段が、前記レーザダイオードの出力パワーに基づいて温度を検出することを特徴とする請求項1に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  3. 前記レーザダイオードの出力パワーに基づいて前記レーザダイオードへ流す電流を変化させる電流変更手段を備え、前記制御手段による冷却または加熱と前記電流変更手段による電流の変化とを並行して行うことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  4. 前記レーザダイオードの出力パワーに基づいて前記レーザダイオードへ流す電流を変化させる電流変更手段を備え、
    前記制御手段が、前記温度検出手段が検出した温度に基づいて前記温度可変手段に対して、前記所定の温度を含む所定の範囲に近づけるように冷却または加熱を行わせ、前記温度が前記所定の範囲内の場合には前記温度可変手段に対して冷却または加熱を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  5. 前記温度検出手段が、サーミスタで構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  6. 前記レーザダイオードが、前記レーザダイオードを密封するパッケージ内部に設けた前記温度可変手段上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  7. 前記温度可変手段が、前記レーザダイオードのパッケージ外表面に密着されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  8. 前記温度可変手段が、ペルチェ素子で構成されていることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置。
  9. 請求項1乃至8のうちいずれか一項に記載のレーザダイオードの出力パワー制御装置を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  10. レーザダイオードの出力パワーを制御するレーザダイオードの出力パワー制御方法であって、
    前記レーザダイオードの温度を検出し、
    前記検出した温度に基づいて前記レーザダイオードに一体に設けた温度可変手段で予め定めた所定の温度に近づけるように前記レーザダイオードを冷却または加熱をして前記出力パワーを一定に保つことを特徴とするレーザダイオードの出力パワー制御方法。
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