JP2009058566A - 画像表示装置、画像表示方法、画像表示プログラム、および画像表示プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像表示装置、画像表示方法、画像表示プログラム、および画像表示プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】視認性が良好な画像表示装置、画像表示方法、画像表示プログラム、および画像表示プログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】画像表示装置は、外光センサ32で検出される外光照度を認識する外光照度認識部151と、画像情報を取得する画像取得部153と、外光照度に対応する発光輝度に関する外光適応輝度要求値Laを演算する外光適応調光部152と、外光適応輝度要求値La、および予め設定されるバックライト31の発光輝度上限値Lmaxに基づいて画像適応上限輝度率Kmaxを演算するとともに、このKmaxに対応する固定調光画像補正量G5を演算する画像適応調光部155と、を備え、バックライト31の発光輝度が上限に達する場合、固定調光画像補正量G5により補正された画像を表示パネル30に表示させる制御をする。
【選択図】図4

Description

本発明は、バックライトの光量を調整して画像を表示させる画像表示装置、画像表示方法、画像表示プログラム、および画像表示プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来、画像を表示する表示領域の周囲の明るさや、表示する画像の内容に応じて、バックライトの光量を調整する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1ないし3参照)。
この特許文献1に記載の液晶表示装置は、センサにて周囲の照度を検出し、輝度調整部により検出された照度に応じてバックライトの輝度を調整する。この液晶表示装置では、輝度調整部は、周囲の照度が高い場合には、バックライトの輝度を減少させ、バックライトの消費電力を軽減させる構成が採られている。
特許文献2に記載の画像表示装置は、画像情報のRGBデータを輝度データおよび色差データに変換し、輝度強調およびバックライト光量の調整を実施する構成が採られている。
特許文献3に記載の液晶ディスプレイは、液晶パネルの周囲の明るさにより設定される指標値と、バックライトを駆動させるパルス信号の駆動周期とに基づいて、バックライトをオン状態にするオン時間値の最大値を演算する。また、この液晶ディスプレイは、映像信号から輝度レベルを検出し、この輝度レベルに応じて設定される発光輝度比率と、前記演算したオン時間値の最大値に基づいて、オン時間値を演算する。そして、この液晶ディスプレイでは、駆動周期のうち、このオン時間値の間だけバックライトをオン状態にしてバックライトを点灯させて液晶パネルを照明する構成が採られている。
特開平2−12125号公報 特開2006−308631号公報 特開2004−177547号公報
しかしながら、上記特許文献1のような液晶表示装置では、周囲の明るさを考慮しているが、画像内容に応じたバックライトの調光が考慮されておらず、画像の視認性低下を十分に防止することができないという問題がある。
また、特許文献2のような画像表示装置では、画像内容に応じて適切なバックライトの調光を実施できるが、周囲の明るさが考慮されておらず、画像表示装置の周囲の環境を整える必要があり、煩雑な操作を伴うという問題がある。
さらに、特許文献3のような液晶ディスプレイでは、周囲の明るさと画像内容とに応じてバックライトの調光を実施するが、バックライトの出力の上限を考慮していない。
ここで、図21は、人間の感じる明るさ感を一定に保つために求められる周囲の照度に対するバックライト輝度の要求値を示す図である。また、図22は、外光適応調光および画像適応調光に対するバックライト輝度要求値、およびバックライト輝度の上限値を示す図である。なお、図22において、Laは、外光に対応したバックライドの要求輝度値を示す。また、Kは、画像データの画像内容(例えば画像の平均輝度)に対応したバックライトの要求輝度率を示し、画像の平均輝度値の最大値および最小値に応じて、K0≦K≦K1(K2およびK3は、K0〜K1の中間値であり、K2>K3とする)の値をとる。さらに、Lmaxは、バックライトの発光輝度の上限値であり、Lmax=La×Kmaxとなる。
図21に示すように、一般に、現在主流となっている液晶ディスプレイでは、周囲の明るさが明るいほどバックライトの輝度を上げる必要がある。しかしながら、図22に示すように、バックライト輝度には上限があるため、例えば図22において、K2×Laのバックライト輝度を要求したとしても、実際には、K3×Laでしか発光できない(この時K3=Kmaxとなる)。この時、画像内容に応じたバックライト調光(画像適応調光)は、K2に対応する画像補正しか実施していないため、表示される画像が所望する明るさよりも暗く表示されてしまい、視認性や画質が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、視認性が良好な画像表示装置、画像表示方法、画像表示プログラム、および画像表示プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の画像表示装置は、光源と、この光源から射出される光により所定輝度の画像を表示させる画像表示手段と、を備えた画像表示装置であって、前記画像表示手段の周囲の外光の明るさを検出する外光センサと、画像情報を認識する画像認識手段と、前記外光センサにて認識された外光の明るさに対応する前記光源の発光輝度要求値に関する外光適応調光情報を演算する外光適応調光手段と、前記画像情報、前記外光適応調光情報、および予め設定される前記光源の上限輝度に基づいて、前記画像情報の画像内容に対応する前記光源の発光輝度要求値に関する画像適応調光情報を演算する画像適応調光手段と、前記外光適応調光情報および前記画像適応調光情報に基づいて、前記外光の明るさおよび前記画像情報の画像内容の双方に対応する発光輝度で前記光源から光を射出させる制御をする光源制御手段と、前記画像適応調光情報に対応する前記画像情報の補正量を演算する補正量演算手段と、前記補正量にて前記画像情報を補正して前記画像表示手段に表示させる制御をする表示制御手段と、を具備したことを特徴とする。
これにより、光源における発光輝度には上限があるが、この発光輝度が上限に達した場合でも、光源の発光輝度の上限値に基づいた画像適応調光情報、およびこの画像適応調光情報に対応する補正量が演算される。したがって、外光の明るさが高く、この外光の明るさに対応して光源の発光輝度を上限まで上昇させた場合でも、画像表示手段に表示される画像の視認性を良好にすることができる。
また、本発明の画像表示装置では、前記画像適応調光手段は、前記外光適応調光情報、および予め設定される前記光源の上限輝度に基づいて、前記画像情報の画像内容に対応した光源の輝度上限値を演算する画像適応調光上限値演算部と、前記画像情報の画像内容に応じた前記光源の発光輝度に関する画像適応調光要求値を演算する画像適応要求演算部と、を備え、前記輝度上限値が、前記画像適応調光要求値よりも小さい場合には、前記画像適応調光情報として前記輝度上限値を設定し、前記輝度上限値が、前記画像適応調光要求値よりも大きいと判断された場合には、前記画像適応調光要求値を前記画像適応調光情報として設定し、前記補正量演算手段は、前記輝度上限値に対応した上限画像補正量を演算する上限画像補正量演算部と、前記画像適応調光要求値に対応した要求画像補正量を演算する要求画像補正量演算部と、を備え、前記画像適応調光手段から出力される前記画像適応調光情報に応じて、前記輝度上限値が出力された場合に、前記上限画像補正量を出力し、前記画像適応調光要求値が出力された場合に、前記要求画像補正量を出力することが好ましい。
これにより、外光の明るさが高く、光源の発光輝度が上限に達する必要がある場合には、光源の上限輝度に対応した画像補正が可能となり、視認性を良好にすることができる。また、外光の明るさが低い場合は、画像情報の画像内容に応じた補正量による画像補正が実施される。したがって、画像情報の画像内容に応じた最適な輝度を再現させることができ、より画像の視認性を良好にすることができるとともに、良好な画質の画像を表示させることができる。
そして、本発明の画像表示装置では、光源制御手段は、前記外光適応調光情報の発光輝度要求値および前記画像適応調光情報の発光輝度要求値を乗算して、前記光源から射出される光の最終輝度設定値を演算し、この最終輝度設定値に基づいて前記光源の出力を制御することが好ましい。
この発明によれば、光源制御手段は、外光適応調光情報および画像適応調光情報を乗算することで最終輝度設定値を演算し、この最終輝度設定値に基づいて、光源の発光輝度を調整する。ここで、外光適応調光情報として光源の発光輝度要求値が記録され、画像適応調光情報として、画像内容に応じた光源の光源輝度率が記録されていれば、これらを乗算するだけの簡単な処理により、容易に最終輝度設定値を求めることができる。したがって、光源制御処理における処理負荷を軽減させることができ、省電力化をも促進することができる。
ここで、本発明の画像表示装置では、光源制御手段は、前記外光適応調光情報の発光輝度要求値および前記画像適応調光情報の発光輝度要求値を加算して、前記光源から射出される光の最終輝度設定値を演算し、この最終輝度設定値に基づいて前記光源の出力を制御する構成としてもよい。
この発明によれば、光源制御手段は、外光適応調光情報および画像適応調光情報を乗算することで最終輝度設定値を加算し、この最終輝度設定値に基づいて、光源の発光輝度を調整する。ここで、外光適応調光情報として外光の明るさに対応する光源の発光輝度要求値が記録され、画像適応調光情報として、画像内容に応じた光源の光源輝度値が記録されていれば、これらを加算するだけの簡単な処理により、容易に最終輝度設定値を求めることができる。したがって、上記発明と同様に、光源制御処理における処理負荷を軽減させることができ、省電力化をも促進することができる。
そして、本発明の画像表示装置では、前記外光の明るさ、およびこの外光の明るさに対する前記外光適応調光情報を有する基準外光適応調光情報を記録する第一記録手段を備え、前記外光適応調光手段は、前記基準外光適応調光情報に基づいて、前記外光センサにて検出される前記外光の明るさに対応した前記外光適応調光情報を認識することが好ましい。
これにより、外光適応調光手段は、外光適応調光情報を複雑な演算式により算出する必要がなく、予め第一記録手段に記録された基準外光適応調光情報から外光の明るさに対応する外光適応調光情報を読み出すだけでよい。したがって、外光適応調光手段における処理負荷を軽減させることができ、処理の高速化を促進できるとともに、省電力化にも貢献できる。
また、本発明の画像表示装置では、前記画像情報の平均輝度に関する画像平均輝度情報、この画像平均輝度情報に対応した前記光源の発光輝度に関する光源輝度情報、およびこの光源輝度情報の発光輝度に対応する画像補正量に関する輝度対応補正量情報を有する基準画像適応調光情報を記録する第二記録手段を備え、前記画像適応要求演算部は、前記画像認識手段にて認識した前記画像情報の平均輝度を演算し、演算した前記平均輝度に対応する画像平均輝度情報を有する前記基準画像適応調光情報に基づいて、前記画像適応調光要求値を演算し、前記上限画像補正量演算部は、前記輝度上限値に対応する光源輝度情報を有する前記基準画像適応情報に基づいて、前記上限画像補正量を演算し、前記要求画像補正量演算部は、前記画像適応要求演算部にて認識された前記基準画像適応情報に基づいて、前記要求画像補正量を演算することが好ましい。
これにより、画像適応要求演算部は、画像情報における各画素の輝度レベルに基づいて光源の発光輝度を複雑な演算式を用いて算出する必要がなく、予め第二記録手段に記録された基準画像適応調光情報から画像情報の平均輝度に対応する光源輝度情報を読み出すだけでよい。同様に、補正量演算手段も、認識した基準画像適応調光情報から輝度対応補正量情報を認識するだけでよい。したがって、画像適応要求演算部や補正量演算手段における処理負荷を軽減させることができ、処理の高速化を促進できるとともに、省電力化にも貢献できる。
さらに、本発明の画像表示装置では、前記画像適応調光手段は、前記画像適応要求演算部にて前記画像情報の画像内容に応じた前記光源の輝度下限値を演算するとともに、前記輝度上限値が前記輝度下限値よりも小さいと判断した場合、前記画像適応調光情報として前記下限輝度値を設定し、前記補正量演算手段は、前記要求補正量演算部にて前記下限輝度値に対応した下限画像補正量を演算するとともに、前記画像適応調光手段から前記下限輝度値が前記画像適応調光情報として出力されると、前記下限画像補正量を出力することが好ましい。
これにより、光源の最低発光輝度を求めることで、光源はこの最低輝度以上の輝度が保障することができ、画質劣化や視認性の低下を抑えることができる。例えば外光の明るさが著しく大きい場合などでは、輝度上限値が輝度下限値よりも低くなる。このような場合、輝度上限値に対応する補正量により画像補正を実施した場合、著しく画質が低下し、視認性が低下してしまうおそれがある。これに対して、上記のような構成にすることで、輝度上限値が輝度下限値よりも低くなった場合、輝度下限値が画像適応調光情報に設定され、光源の発光輝度の著しい低下を抑えることができ、この輝度下限値に対応する下限画像補正量により画像情報を補正するので、この輝度下限値に対応する発光輝度で光源から光を射出させた場合に最適となる画像を表示させることができる。
そして、本発明の画像表示方法は、光光源と、光源から射出される光により所定輝度の画像を表示させる画像表示手段と、を備えた画像表示装置の画像表示方法であって、前記画像表示手段の周囲の外光の明るさを検出し、画像情報を認識し、前記外光の明るさに対応する前記光源の発光輝度要求値に関する外光適応調光情報を演算し、前記外光適応調光情報、および予め設定される前記光源の上限輝度に基づいて、前記画像情報の画像内容に対応する前記光源の発光輝度要求値に関する画像適応調光情報を演算し、前記外光適応調光情報および前記画像適応調光情報に基づいて、前記外光の明るさおよび前記画像情報の画像内容の双方に対応する発光輝度で前記光源から光を射出させる制御をし、前記画像適応調光情報に対応する前記画像情報の補正量を演算し、前記補正量にて前記画像情報を補正して前記画像表示手段に表示させる制御をすることを特徴とする。
この発明によれば、上記したように、光源の発光輝度が上限に達した場合でも、光源の発光輝度の上限値に基づいて演算される画像適応調光情報を出力でき、この画像適応調光情報に対応する画像補正量により画像情報が補正することができる。したがって、外光明るさが高く、この外光の明るさに対応して光源の発光輝度を上限まで上昇させた場合でも、画像表示手段に表示される画像の視認性を良好にすることができる。
また、本発明の画像表示プログラムは、上記のような画像表示方法を演算手段に実行させることを特徴とする。
これにより、このような画像表示プログラムを用いることにより、上述したように、外光の明るさが高く、この外光の明るさに対応して光源の発光輝度を上限まで上昇させた場合でも、画像表示手段に表示される画像の視認性を良好にすることができる。
さらには、本発明の記録媒体は、上記したような画像表示プログラムが演算手段により読取可能に記録されたことを特徴とする。
これにより、上記のような画像表示プログラムが記録媒体に記録されているため、この記録媒体に記録されるプログラムを他の電子機器に読み取らせることにより、この電子機器における画像表示の視認性を良好にすることができ、用途の拡大を見込むことができる。
〔第一の実施の形態〕
以下、本発明の第一の実施の形態に係る画像表示装置を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第一の実施の形態に係る画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。
図2は、基準外光適応調光テーブルのデータ構成の概略を示す図である。
図3は、基準画像適応調光テーブルのデータ構成の概略を示す図である。
図4は、画像表示装置を構成する画像処理エンジンの内部構成の概略を示すブロック図である。
図5は、画像処理エンジンを構成する画像適応調光部の概略構成を示すブロック図である。
〔全体構成〕
図1において、1は画像表示装置であり、この画像表示装置1は、入力インターフェース(以降、入力I/Fと称す)10と、CPU(Central Processing Unit)11と、第一記録手段および第二記録手段としても機能するROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、HDD(Hard disk drive)14と、画像処理エンジン15と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ16と、表示制御手段を構成する表示パネル制御部17と、光源制御手段を構成するバックライト発光制御部18と、を備えている。これらの構成は、バス19を介して相互に接続されている。
また、表示パネル制御部17には画像表示手段としての表示パネル30が、バックライト発光制御部18には、光源としてのバックライト31が、画像処理エンジン15には、A/D変換器32Aを介して外光センサ32が接続されている。
なお、画像表示装置1の具体的な例としては、表示パネル30により画像を表示することができるノート型コンピュータ、プロジェクタ、テレビ、携帯電話などを想定している。また、画像処理エンジン15は、メインバス上でなく、画像入力(CPUによるI/Oや、通信・外部装置からのDMA(Direct Memory Access)など)から画像出力の間の専用バス上に配置してもよい。
入力I/F10は、動画像を入力する装置としてのデジタルビデオカメラ200およびデジタルスチルカメラ201などを接続可能な図示しない入出力端子を備えている。また、入力I/F10は、ネットワーク機器からの配信映像、電波による配信映像などをも入力可能な、ネットワーク接続端子やアンテナチューナなどを備えた構成としてもよい。
CPU11は、画像表示装置1において実施される各種処理を制御する部分である。特に、このCPU11は、入力I/F10を介して入力される動画像情報や、HDD14のハードディスクなどに記憶された動画像情報の再生が実施されると、画像処理エンジン15に動画像情報を受け渡して、動画像を表示させる処理を実施させる。
ROM12は、画像表示装置1全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを記憶している。また、ROM12は、上記プログラムにて使用させる各種情報を記録している。
なお、ROM12に各種プログラムやデータを記憶する構成としたが、例えば、HDD14により情報の読み込みが可能なハードディスクや、DVDドライブ16により読み込み可能な光ディスクなどの記録媒体に上記各種プログラムや各種情報を記録する構成などとしてもよい。
ここで、ROM12に記録される情報として、図2に示すような基準外光適応調光テーブル50、および図3に示すような基準画像適応調光テーブル60が記録されている。
図2において、基準外光適応調光テーブル50は、外光照度情報52および外光適応輝度要求情報53が関連付けられて1つのデータとして構築される基準外光適応調光情報51を、複数記録したテーブル構造に構築されている。
ここで、外光照度情報52は、表示パネル30の周囲における外光の照度に関する情報である。外光適応輝度要求情報53は、外光照度情報52の照度で外光が存在する場合、この外光の影響をなくすために必要なバックライトの発光輝度値が記録されている。
また、図3において、基準画像適応調光テーブル60は、画像平均輝度情報としての平均輝度情報62と、光源輝度情報としての画像適応輝度要求情報63と、輝度対応補正量情報としての画像補正情報64とが関連付けられて1つのデータとして構築される基準画像適応調光情報61を、複数記録するテーブル構造に構築されている。
ここで、平均輝度情報62は、画像の平均輝度に関する情報である。画像適応輝度要求情報63は、平均輝度情報62の平均輝度を有する画像を表示パネル30に表示させるために必要とされるバックライト31の光量に関する情報であり、バックライト31の発光輝度率が記録されている。画像補正情報64は、画像適応輝度要求情報63の輝度率でバックライト31から光束を射出させた際に、画像情報の画像を補正するための補正量が記録されている。
RAM13は、CPU11にて各種プログラムが実行される際など、一時的に演算されたデータが格納される記憶領域である。
HDD14は、ハードディスクを備え、CPU11の制御により、このハードディスクに記録される情報にアクセスして記録された情報を読み込む処理をする。また、HDD14は、CPU11の制御により、所定の情報をハードディスクに書き込む処理をする。
画像処理エンジン15は、CPU11の制御により、入力された動画情報や静止画情報を処理し、表示パネル30にて再生可能なデータとして、表示パネル制御部17に出力する。また、入力された動画情報や静止画情報に基づいて、バックライト31の発光輝度を演算し、バックライト31を制御する制御信号をバックライト発光制御部18に出力する。なお、画像処理エンジン15の詳細な説明は後述する。
DVDドライブ16は、CPU11の制御により、DVDやCD(Compact Disc)などの光学記録媒体から所定の情報を読み込む処理を実施する。また、DVDドライブ16は、CPU11の制御により、光学記録媒体に所定の情報を書き込む処理を実施する。なお、本実施の形態では、画像表示装置1にDVD,CDを処理可能なDVDドライブ16が設けられる構成を示すが、これに限定されない。例えば、フロッピー(登録商標)ディスクなどの磁気ディスクを処理可能な磁気ドライブや、MOディスク(Magneto Optical Disk)などの光磁気ディスクを処理可能な光磁気ドライブ、BDディスク(Blu-ray Disc)やHD DVD(High Definition DVD)などの大容量光学ディスクを処理可能なドライブなどを用いてもよい。
表示パネル制御部17には、画像処理エンジン15やCPU11から画像情報が入力される。そして、この表示パネル制御部17は、この画像情報に応じた表示パネル制御信号を表示パネル30に出力する。
表示パネル30は、表示パネル制御部17から入力される表示パネル制御信号に従って光を変調することにより、バックライト31より受光した光の光量と表示パネル30を透過する光の光量との比率である透過率を画素ごとに制御して、カラー画像を表示する透過型の液晶パネルである。なお、表示パネル30は光の透過率を制御することにより表示を行うものであるので、バックライト31より供給される光量に比例して表示する画像の輝度が変化する。
バックライト発光制御部18は、CPU11や画像処理エンジン15からバックライト輝度決定値が入力され、このバックライト輝度決定値に応じたバックライト制御信号をバックライト31に出力するとともに、図示しない電力供給装置を制御してバックライトにバックライト輝度決定値に応じた電力を供給させる制御をする。
バックライト31は、図示しない電力供給装置より供給される電力を光に変換する冷陰極管、LED(Light Emitting Diode)などの光源である。バックライト31からの光は、バックライト31と表示パネル30に挟まれる各種シートなどによって拡散されて、ほぼ均一な光として表示パネル30に照射される。
外光センサ32は、例えば画像表示装置1の図示しない外装ケースの外周面に面して設けられ、画像表示装置1の周囲の外光の照度を検出する。また、外光センサ32は、検出した外光の照度に応じた検出信号をA/D変換器32Aに出力する。そして、A/D変換器32Aは、外光センサ32から入力される検出信号をデジタルデータに変換し、画像処理エンジン15に出力する。なお、外光センサ32が設けられる位置をしては、上記のように外装ケースに限られず、例えば表示パネル30近傍に設ける構成としてもよく、この構成であれば、表示パネル30に入射する外光を良好に受光することができる。
(画像処理エンジンの構成)
画像処理エンジン15は、図4に示すように、外光照度認識部151と、外光適応調光手段としての外光適応調光部152と、画像認識手段としての画像取得部153と、色変換部154と、画像適応調光手段および補正量演算手段としても機能する画像適応調光部155と、バックライト輝度決定部156と、表示制御部を構成する画像表示信号生成部157と、などを備えている。ここで、バックライト輝度決定部156およびバックライト発光制御部18により本発明の光源制御手段が構成される。なお、図4中、画像信号源とは、画像情報の出力元であり、例えば入力I/F10、CPU11、ROM12、HDD14、DVDドライブ16などが挙げられる。
また、画像処理エンジン15は、ロジック回路として構成され、外光照度と、この外光照度に対応する外光適応輝度率の対応関係を記録する図示しない第一のレジスタと、平均輝度と、この平均輝度に対応する画像適応輝度率および画像補正量の対応関係を記録する図示しない第二のレジスタを備えている。そして、画像処理エンジン15による画像(特に動画)表示処理が開示される前に、CPU11はROM12から基準外光適応調光情報51および基準画像適応調光情報61を読み込んで、それぞれ前記第一のレジスタおよび前記第二のレジスタに書き込む処理をする。
外光照度認識部151は、外光センサ32からA/D変換器32Aを介して入力される検出信号に基づいて、現在の画像表示装置1の周囲における外光の照度を認識する。
外光適応調光部152は、外光照度認識部151にて認識した外光の照度に対応するバックライト31の発光要求輝度である外光適応輝度要求値を演算する。
具体的には、外光適応調光部152は、第一のレジスタに書き込まれた基準外光適応調光情報51から、現在の外光の照度に対応する外光照度情報52を有する基準外光適応調光情報51を認識する。そして、外光適応調光部152は、この基準外光適応調光情報51の外光適応輝度要求情報53の要求値を外光適応輝度要求値として、バックライト輝度決定部156および画像適応調光部155に出力する。
画像取得部153は、画像信号源から入力される動画像情報から、動画像の各フレームの画像であるフレーム画像の画像情報を順次取得する処理を行う。
ここで、入力される動画像情報は、例えば、時系列に連続する複数の静止画像(以下、「フレーム画像」と呼ぶ。)を示すデータである。動画像情報は、圧縮したデータや、入力した動画像がインターレース方式のデータであってもよく、このような場合、画像取得部153は、圧縮されたデータを解凍する処理やインターレース方式のデータをノンインタレース方式のデータに変換する処理を実施して、動画像情報の各フレーム画像の画像情報を、画像処理エンジン15が処理することができる形式の画像情報に変換する。また、静止画像情報を入力した場合には、当該静止画像の画像情報を取得することにより静止画像を扱うこともできる。
本実施の形態では、縦横640×480画素など、マトリクス状に配列された多数の画素について、主に、Y(輝度)、Cb(U)(青−黄色の軸によって規定される色差)、及びCr(V)(赤−緑の軸によって規定される色差)により表されるYCbCrデータを画像情報として取得する。この場合、“0≦Y≦255”であり、“−128≦Cb、Cr128”であり、“Cb、Cr=0”はグレイ軸を表す。なお、フレーム画像を表す画素数、各画素の階調数はこれに限られることはない。また、画像情報の表現形式についても、YCbCrデータに限られることはなく、R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の各色に“0”から“255”の256階調(8ビット)の階調値で表したRGBデータなど様々な表現形式のデータであってもよい。
色変換部154は、画像取得部153が取得した画像情報を、輝度データおよび色差データに変換する処理を行う。具体的には、色変換部154は、取得した画像情報がYCbCrデータである場合には色変換を行わず、取得した画像情報がRGBデータである場合にのみ色変換を実施する。この時、色変換部154は、例えば次式に示す変換式を計算することにより、RGBデータをYCbCrデータに変換する。
Figure 2009058566
なお、色変換部154は、上記式(1)〜式(3)の変換結果をRGBの各階調(0〜255)ごとに表した色変換テーブルを格納して色変換テーブルに基づいて256階調(8ビット)で表す階調値に変換してもよい。
色変換部154で処理された画像情報は、図示しないフレームメモリに格納される。このフレームメモリは、例えば1画面分の画像情報を保存する。なお、フレームメモリを設けない構成としてもよく、この場合、1フレーム前の画像情報を利用してもよい。
画像適応調光部155は、図5に示すように、画像適応調光上限値演算部21と、画像平均輝度演算部22と、画像適応要求演算部としての画像適応輝度率演算部23と、上限画像補正量演算部としての固定調光画像補正量演算部24と、要求画像補正量演算部としての適応調光画像補正量演算部25と、バックライト輝度率比較部26と、補正出力切替手段としての画像補正量決定部27と、表示制御手段の一部を構成する画像補正実行部28と、を備えている。なお、画像補正実行部28と、画像表示信号生成部157と、表示パネル制御部17により本発明の表示制御手段が構成される。
画像適応調光上限値演算部21には、外光適応調光部152から外光適応輝度要求値が入力される。この画像適応調光上限値演算部21は、入力された外光適応調光情報としての外光適応輝度要求値Laと、例えばROM12に予め記憶されているバックライト31の発光輝度上限値Lmaxとに基づいて、画像情報の画像内容に対応したバックライトの輝度率(画像適応調光要求値としての画像適応輝度率K)が採り得る上限値(輝度上限値としての画像適応上限輝度率Kmax)を求める。ここで、画像適応輝度率KがK=0のとき、バックライト31は全消灯となり、K=1のとき、バックライト31は全点灯となるため、画像適応上限輝度率Kmaxは、0≦Kmax≦1の範囲となる。
ここで、外光照度E(lx)において、外光適応調光部152から入力される外光適応輝度要求値をLa(cd/m)、バックライト31の発光輝度上限値をLmax(cd/m)、画像適応調光部155が出力する画像適応輝度率をK(0≦K≦1)とする。この時、外光適応輝度要求値Laと画像適応輝度率Kを掛け合わせた結果であるK×La(cd/m)がバックライト31の実際の輝度値となり、この輝度値K×Laが、バックライト31の発光輝度上限値Lmax以下(K≦Lmax/La)となる必要がある。したがって、画像適応調光上限値演算部21では、画像適応上限輝度率Kmax=Lmax/Laを求める。
そして、画像適応調光上限値演算部21は、算出した画像適応上限輝度率Kmaxをバックライト輝度率比較部26および固定調光画像補正量演算部24に出力する。
画像平均輝度演算部22は、色変換部154から入力される画像情報の平均輝度を演算する。具体的には、画像平均輝度演算部22は、入力された画像情報の各画素の輝度値Yの総和Ysumを演算し、この総和Ysumを画素の総数Nで除算し、平均輝度値Yave=Ysum/Nを算出する。また、画像平均輝度演算部22は、算出した平均輝度値Yaveを画像適応輝度率演算部23および適応調光画像補正量演算部25に出力する。
画像適応輝度率演算部23は、CPU11によりROM12から読み込まれ前記第二のレジスタに書き込まれた基準画像適応調光情報61を読み込み、画像平均輝度演算部22により演算された平均輝度値Yaveと略一致する値が記録される平均輝度情報62、およびこの平均輝度情報62を有する基準画像適応調光情報61を認識する。そして、画像適応輝度率演算部23は、この認識した基準画像適応調光情報61の画像適応輝度要求情報63を認識し、この画像適応輝度要求情報63に記録された輝度率を画像適応輝度率Kとして、バックライト輝度率比較部26に出力する。この時、画像適応輝度率演算部23は、動画のフレーム毎に第二のレジスタに記録されるレジスタ値(基準画像適応調光情報61)に基づいて、画像適応輝度率Kを出力する。
固定調光画像補正量演算部24は、画像適応上限輝度率Kmaxに対応する上限画像補正量としての固定調光画像補正量G5を演算する。
具体的には、固定調光画像補正量演算部24は、第二のレジスタにおけるレジスタ値に基づいて、画像適応上限輝度率Kmaxに対応する画像適応輝度要求情報63を有する基準画像適応調光情報61を認識する。そして、この基準画像適応調光情報61の画像補正情報64を認識し、固定調光画像補正量G5として画像補正量決定部27に出力する。この時、固定調光画像補正量演算部24は、上記画像適応輝度率演算部23と同様に、動画のフレーム毎に第二のレジスタに記録されるレジスタ値に基づいて、固定調光画像補正量G5を出力する。
適応調光画像補正量演算部25は、画像平均輝度演算部22により算出された画像の平均輝度値Yaveに基づいて、要求画像補正量としての適応調光画像補正量G4を演算する。
具体的には、適応調光画像補正量演算部25は、第二のレジスタにおけるレジスタ値に基づいて、平均輝度値Yaveに対応する平均輝度情報62を有する基準画像適応調光情報61を認識する、そして、この基準画像適応調光情報61の画像補正情報64を認識し、適応調光画像補正量G4として画像補正量決定部27に出力する。この時、適応調光画像補正量演算部25は、上記画像適応輝度率演算部23および固定調光画像補正量演算部24と同様に、動画のフレーム毎に第二のレジスタに記録されるレジスタ値に基づいて、適応調光画像補正量G4を出力する。
バックライト輝度率比較部26は、画像適応調光上限値演算部21から入力される画像適応上限輝度率Kmaxと、画像適応輝度率演算部23から入力される画像適応輝度率Kとを比較し、その大小関係を判断する。
ここで、バックライト輝度率比較部26は、画像適応輝度率Kが、画像適応上限輝度率Kmax以下であると判断した場合、画像適応輝度率Kを画像適応輝度率要求値としてバックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27に出力する。すなわち、画像適応輝度率Kが、画像適応上限輝度率Kmax以下である場合、K×La≦Lmaxとなるので、画像適応輝度率Kを出力してもバックライト31の発光輝度が上限に到達せず、表示パネル30にて画像情報に応じた輝度で画像を表示可能となる。
一方、バックライト輝度率比較部26は、画像適応輝度率Kが、画像適応上限輝度率Kmaxよりも大きい場合、画像適応上限輝度率Kmaxを画像適応輝度率要求値としてバックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27に出力する。すなわち、画像適応輝度率Kが、画像適応上限輝度率Kmaxよりも大きいである場合、K×La>Lmaxとなる。この場合、画像適応上限輝度率Kmaxを出力し、この画像適応上限輝度率Kmaxに対応する固定調光画像補正量G5により画像情報を補正することで、表示パネル30にて画像情報に応じた輝度で画像を表示可能となる。
画像補正量決定部27は、バックライト輝度率比較部26から入力される画像適応輝度率要求値により、適応調光画像補正量G4を出力する状態(適応調光モード)と、固定調光画像補正量G5を出力する状態(上限固定調光モード)とを切り替える。
具体的には、画像補正量決定部27は、バックライト輝度率比較部26から画像適応輝度率Kが入力されると、適応調光モードに設定出力状態を切り替え、すなわち、画像適応輝度率Kに対応した適応調光画像補正量G4を出力する。
一方、画像補正量決定部27は、バックライト輝度率比較部26から画像適応上限輝度率Kmaxが入力されると、固定調光モードに設定状態と切り替え、すなわち、画像適応上限輝度率Kmaxに対応した固定調光画像補正量G5を出力する。
画像補正実行部28は、画像補正量決定部27から入力される補正量(適応調光画像補正量G4または固定調光画像補正量G5のうちいずれか一方)に基づいて、画像情報を補正する。また、画像補正実行部28は補正した画像情報を画像表示信号生成部157に出力する。
また、この画像補正実行部28は、図示しないレベル補正部を備え、画像情報にレベル補正を実施した後、画像補正量決定部27から入力される補正量に基づいて画像補正を実施する。
すなわち、レベル補正部は、輝度値Xが分布している範囲を拡大させるレベル補正を行うことにより、輝度値Yを取得する。具体的には、このレベル補正部は、フレーム画像の輝度データXについてヒストグラムを算出し、このヒストグラムからフレーム画像の輝度値Xの上限値XHおよび下限値XLをレベル補正パラメータとして取得する。そして、レベル補正部は、フレーム画像の上限値XHおよび下限値XLに挟まれる範囲を輝度データにおいて表現することができる最大の輝度値の範囲に線形変換することにより輝度値Yに変換する。すなわち、本実施形態では輝度値を表現する階調数は“0〜255”の256階調としているので、次式に従ってレベル補正を行う。
Figure 2009058566
上記式(4)にしたがってフレーム画像の画像情報の階調範囲を拡大することにより、フレーム画像のコントラストを高めることが可能となる。
図4に戻って、バックライト輝度決定部156は、外光適応調光部152から入力される外光適応輝度要求値と、画像適応調光部155から入力される画像適応輝度率要求値とに基づいて、バックライト31の発光輝度を決定する。
具体的には、バックライト輝度決定部156は、外光適応輝度要求値と画像適応輝度率要求値とを掛け合わせ、バックライト輝度決定値(最終輝度設定値)としてバックライト発光制御部18に出力する。
画像表示信号生成部157は、画像適応調光部155から入力される補正後画像情報をYCbCrデータ形式からRGBデータ形式に変換し、画像表示信号を生成する。また、画像表示信号生成部157は、生成した画像表示信号を表示パネル制御部17に出力する。
〔画像表示装置の動作〕
次に、上述したような画像表示装置1の動作について説明する。
図6は、第一の実施の形態の画像表示装置の画像表示処理におけるフローチャートである。
図7は、第一の実施の形態の画像処理エンジンの画像適応調光部の画像適応調光処理におけるフローチャートである。
図6において、例えば利用者により画像を表示させる旨の操作信号が入力されると、画像表示装置1は、操作信号に応じた画像情報を取得し、表示パネル30に表示させる画像表示動作を実施する。
これには、先ず、画像表示装置1のCPU11は、前記操作信号を認識し、操作信号に応じた所定の画像信号源(例えば入力I/F10、ROM12、HDD14、DVDドライブ16など)の画像情報を画像処理エンジン15に出力する。
画像処理エンジン15は、画像情報を入力されると、画像取得部153で画像情報を取得する(ステップS101)。この時、画像取得部153は、画像情報として動画像情報が入力されると、各フレーム画像を画像情報として取得する。
次に、画像処理エンジン15の色変換部154は、取得した画像情報がRGB形式のデータである場合、YCbCrデータ形式に変換する。
一方、外光照度認識部151は、外光センサ32から入力される検出信号に基づいて、外光照度を認識し、外光適応調光部152に出力する(ステップS102)。
外光適応調光部152は、外光照度が入力されると、第一のレジスタに書き込まれた基準外光適応調光情報51に基づいて、外光適応輝度要求値Laを演算する(ステップS103)。
そして、外光適応調光部152は、演算された外光適応輝度要求値Laをバックライト輝度決定部156および画像適応調光部155に出力する。なお、画像の変化速度である動画フレームレートと、外光の変化する速度とは、速さが異なるため、この外光適応調光部152における外光適応輝度要求値Laの出力頻度は、画像適応調光処理における画像適応輝度率Kの出力頻度と一致させる必要がなく、例えばフレームレートよりも遅い所定速度で外光適応輝度要求値Laを出力してもよい。
この後、画像適応調光部155は、色変換部154から入力される画像情報と、外光適応調光部152から入力される外光適応輝度要求値Laに基づいて、画像適応輝度率要求値および補正された画像情報を、それぞれバックライト輝度決定部156および画像表示信号生成部157に出力する(ステップS104)
ここで、このステップS104における画像適応輝度率要求値および補正された画像情報の演算処理(画像適応調光処理)について、図7に基づいて説明する。
図7において、画像適応調光部155の画像適応調光上限値演算部21は、外光適応調光部152から外光適応輝度要求値Laが入力されると、画像適応上限輝度率Kmaxを演算する(ステップS121)。すなわち、画像適応調光部155は、上記したように、ROM12に予め記録されているバックライト31が発光可能な発光輝度上限輝度値Lmaxを認識し、Kmax=Lmax/Laとなる画像適応上限輝度率Kmaxを演算する。そして、画像適応調光上限値演算部21は、演算した画像適応上限輝度率Kmaxをバックライト輝度率比較部26および固定調光画像補正量演算部24に出力する。
また、色変換部154から画像情報が入力される画像平均輝度演算部22は、この画像情報の平均輝度値Yaveを演算する(ステップS122)。
この後、画像適応調光部155は、画像フレーム毎の画像適応輝度率K、適応調光画像補正量G4、固定調光画像補正量G5をそれぞれ演算する(ステップS123)。
具体的には、画像適応調光部155の画像適応輝度率演算部23および適応調光画像補正量演算部25は、第二のレジスタに書き込まれた基準画像適応調光情報61から画像情報の平均輝度値Yaveに対応する平均輝度情報62を有する基準画像適応調光情報61を認識する。そして、画像適応輝度率演算部23は、この認識した基準画像適応調光情報61の画像適応輝度要求情報63に記録される要求値を、画像適応輝度率Kとしてバックライト輝度率比較部26に出力する。また、適応調光画像補正量演算部25は、前記認識した基準画像適応調光情報61の画像補正情報64に記録される補正量を、適応調光画像補正量G4として、画像補正量決定部27に出力する。
さらに、固定調光画像補正量演算部24は、第二のレジスタに書き込まれた基準画像適応調光情報61から画像適応上限輝度率Kmaxに対応する画像適応輝度要求情報63を有する基準画像適応調光情報61を認識する、そして、この基準画像適応調光情報61の画像補正情報64に記録される補正量を、固定調光画像補正量G5として、画像補正量決定部27に出力する。
この後、バックライト輝度率比較部26は、入力された画像適応上限輝度率Kmaxと、画像適応輝度率Kとを比較し、K<Kmaxであるか否かを判断する(ステップS124)。
このステップS124において、バックライト輝度率比較部26は、K≦Kmaxであると判断した場合、画像適応輝度率要求値として画像適応輝度率Kを、バックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27に出力する(ステップS125)。
この場合、画像補正量決定部27は、適応調光モードに出力状態を切り替え、すなわち、画像適応輝度率Kに対応する適応調光画像補正量G4を画像補正実行部28に出力する(ステップS126)。
一方、ステップS124において、バックライト輝度率比較部26は、K>Kmaxであると判断すると、画像適応輝度率要求値として、画像適応上限輝度率Kmaxを、バックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27に出力する(ステップS127)。
この場合、画像補正量決定部27は、固定調光モードに出力状態を切り替え、すなわち、画像適応上限輝度率Kmaxに対応する固定調光画像補正量G5を画像補正実行部28に出力する(ステップS128)。
この後、画像補正実行部28は、ステップS126により出力される適応調光画像補正量G4またはステップS128により出力される固定調光画像補正量G5に基づいて、レベル補正後の画像情報を補正し、補正した画像情報を画像表示信号生成部157に出力する(ステップS129)。
図6に戻って、画像処理エンジン15のバックライト輝度決定部156は、ステップS103により演算される外光適応輝度要求値Laと、画像適応調光部155から入力される画像適応輝度率要求値(KまたはKmax)とを掛け合わせたバックライト輝度決定値を演算する(ステップS105)。ここで演算されたバックライト輝度決定値は、バックライト発光制御部18に出力される。
また、画像処理エンジン15の画像表示信号生成部157は、画像適応調光部155から入力される補正後の画像情報を、YCbCrデータ形式からRGBデータ形式に変換して、表示パネル30により表示可能な画像表示信号を生成する(ステップS106)。ここで生成された画像表示信号は、表示パネル制御部17に出力される。
この後、バックライト発光制御部18は、バックライト輝度決定値に応じた電力をバックライト31に供給し、バックライト輝度決定値に応じた発光輝度でバックライト31から光束を射出させる制御をする。また、このバックライト制御と同時に、表示パネル制御部17は、画像表示信号に応じて表示パネル30を制御し、表示パネル30に画像表示信号に応じた画像を表示させる(ステップS107)。
上記のような動作により、画像処理エンジン15は、図8ないし図11に示すように、画像表示状態を切り替える。
ここで、図8は、第一の実施の形態の画像表示装置における外光照度に対するバックライト輝度の関係、および外光照度に対する、適応調光と固定調光の切り替わりであるKmaxに対応する平均輝度の関係を示す図である。
図9は、画像適応輝度率Kの上限値K1が画像適応上限輝度率Kmaxよりも小さい場合における画像平均輝度と画像適応輝度率との関係を示す図である。
図10は、画像適応上限輝度率Kmaxが画像適応輝度率Kの上限値K1と下限値K0の間の値を採る場合の画像平均輝度と画像適応輝度率との関係を示す図である。
図11は、画像適応上限輝度率Kmaxが画像適応輝度率Kの下限値K0よりも小さい場合の画像平均輝度と画像適応輝度率との関係を示す図である。
図8において、画像情報の画像内容に応じて、平均輝度値Yaveの採り得る値は0〜255となり、この平均輝度値Yaveに対応して画像適応輝度率Kが、K0からK1までの値を採るとする。この場合、バックライト31の発光輝度は、画像適応輝度率Kと外光適応輝度要求値Laとの積であるバックライト輝度決定値K×Laで決定される。
ここで、外光照度Eが低い状態(0<E<E1)では、外光適応輝度要求値Laも低くなるため、図9に示すように、画像適応輝度率KがK0〜K1の範囲であれば、いかなる値採ったとしてもバックライト輝度決定値K×Laが発光輝度上限値Lmax以下となる。したがって、画像補正量決定部27は、適応調光モードに出力状態を切り替え、画像情報の画像内容に応じた輝度で画像が表示される。
一方、外光照度EがE1<E<E0である場合、図10に示すように、画像情報の画像内容によって、例えば平均輝度値Yaveが高い場合に、バックライト輝度決定値K×Laが発光輝度上限値Lmaxを越えてしまう。したがって、画像補正量決定部27は、画像適応輝度率Kの大きさにより適応調光モードおよび固定調光モードのいずれか一方に切り替えて、画像補正量を出力する。
そして、外光照度EがE>E0である場合、図11に示すように、画像情報の画像内容に関わらず、バックライト輝度決定値K×Laが発光輝度上限値Lmaxを越えてしまう。したがって、バックライト輝度率比較部26は、画像適応上限輝度率Kmaxを出力するとともに、画像補正量決定部27は、固定調光モードに出力状態を切り替え、Kmaxに対応した固定調光画像補正量G5により画像を補正する。
なお、本実施の形態において、ROM12に予め記録された基準画像適応調光テーブル60を用いて、適応調光画像補正量G4および固定調光画像補正量G5を求めるとしたが、所定の演算式によりこれら適応調光画像補正量G4および固定調光画像補正量G5を求めてもよい。以下、演算式により適応調光画像補正量G4および固定調光画像補正量G5を求める方法、および本発明におけるアルゴリズムを説明する。
画像適応調光部155により、レベル補正した輝度値Yが輝度値Y”に変換されたとする。この時、次式が成立する。
Figure 2009058566
上記式(5)において、「G3」は所定の輝度値における明るさ補正の補正量(以下、「明るさ補正量」と呼ぶ。)であり、「F(Y)」は補正量G3を基準として、各輝度値Yにおいて補正すべき値の比率を示す明るさ補正係数である。以下、式(5)に示す補正曲線を決定する方法、すなわち明るさ補正係数F(Y)および明るさ補正量G3を決定する方法について順に説明する。
明るさ補正係数F(Y)としては、予め決められた関数を用いている。図12に輝度値Yと、明るさ補正係数F(Y)との関係を示す。明るさ補正係数F(Y)としては、図12の線aに示すように、補正の基準とする階調値である補正ポイントを“192”とした曲線と、図12の線bに示すように補正ポイントを“64”とした曲線と、の2つの曲線を用いる。補正ポイントを“192”とする場合の明るさ補正係数F(Y)は、線aに示すように、輝度値“0”および“255”においてF(Y)が“0”となるP1(0,0)およびP2(255,0)と、補正ポイント“192”においてF(Y)が“1”となるP3(192,1)を通る曲線で表す。つまり、明るさ補正係数F(Y)は、3次のスプライン曲線で表す関数となる。図12に示す明るさ補正係数F(Y)のデータは、輝度値Yの各階調値(0〜255)に対応したF(Y)の値を表すテーブルとして、予め図示しない明るさ補正係数保持部または、ROM12に格納されている。
ここで、明るさ補正量G3が正の場合には、補正ポイントを“192”とする明るさ補正係数F(Y)を用い、明るさ補正量G3が負の場合には、補正ポイントを“64”とする明るさ補正係数F(Y)を用いる。これにより、図13に示すように、明るさ補正量G3の正負に応じて、輝度値Y(入力輝度)が変換されることとなる。つまり、上記した式(5)は、明るさ補正量G3の符号に従って、上に凸または下に凸形状の補正曲線を示す。具体的には、明るさ補正量G3は次式で与えられる。
Figure 2009058566
式(6)において、「Ga」は明るさ補正強度係数であり0以上の所定の値であり、「Yth」は基準階調値である。なお、明るさ補正強度係数Gaの値、及び明るさ基準Ythについては、予め定められた定数としてもよいし、ユーザが設定するものとしてもよい。または画像情報の種別に合わせて決定するものとしてもよい。
また、バックライト31が発する光量を所定の光量より低減し、表示パネル30に表示する画像の輝度を低減するために用いるパラメータを「α」とする。ここで、αは、LCDガンマγ(例えばγ=2.2)を考慮した画像信号レベルの減光率であり、バックライト輝度をKとすると、K=αγとなる。
ここで、画像処理エンジン15は、さらに次式に従う補正を行うことにより、輝度値の偏りを補正しながら、さらに調光を行うことにより表示する画像に生じる輝度の変化を減少させる補正(以下、この補正を「強化した明るさ補正」と呼ぶ。)を行う。強化した明るさ補正の補正式を次式で定義する。
Figure 2009058566
ここで、適応調光画像補正量G4は、強化した明るさ補正した輝度値Zの平均値と調光率αとの積が、輝度値Y”の平均値と等しくなるように決定する。即ち、以下の式(8)を満たすように、適応調光画像補正量G4を決定する。
Figure 2009058566
ここで、高輝度側コントラスト低下を抑えるための制限から求められる限界補正量Glimを求め、このGlimをそのまま適応調光画像補正量G4とすることができる。Glimにより定まる輝度下限値Klimは、限界調光率αlimを用いて、次式により求められる。
Figure 2009058566
ここで、図14は、高輝度側コントラスト低下を基準とした補正限界設定におけるレベル補正後輝度Yと出力輝度Y”Z’を示す図である。図14において、輝度値Yの平均輝度値Yaveに対応する輝度値より高階調側における、調光なしのときの輝度値Y”の階調差をL1、調光ありのときの実効輝度値α×Z’の階調差をL2とすると、これらL1とL2との比Rが明るさ補正強化を実施した際の画像の高輝度側コントラスト維持率を示す指標値となる。
Figure 2009058566

式(10)と式(12)とからαlimを消去すると、次式の通りGlimが求められる。
Figure 2009058566
さらに、上記式(13)を式(9)および式(10)に代入することにより、限界調光率αlimおよび輝度下限値Klimを求めることができる。
また、固定調光画像補正量演算部24では、上記式(10)の限界調光率αlimおよび限界補正量Glimをそれぞれ、上限調光率α5、固定調光画像補正量G5に置き換えて変形することで、次式に示すように固定調光画像補正量G5を求めることができる。
Figure 2009058566
〔画像表示装置の作用効果〕
上述したように、上記画像表示装置1では、外光センサ32により当該画像表示装置1の外光照度を検出し、画像処理エンジン15の外光適応調光部152は、この外光照度に対応したバックライト31の発光輝度要求値である外光適応輝度要求値Laを演算する。また、画像適応調光部155の画像適応調光上限値演算部21は、この外光適応輝度要求値La、および予め設定されているバックライトの発光輝度上限値Lmaxに基づいて、画像適応上限輝度率値Kmaxを演算し、固定調光画像補正量演算部24はこの画像適応上限輝度率Kmaxに対応する固定調光画像補正量G5を演算する。一方、画像適応調光部155の画像適応輝度率演算部23は、画像取得部153にて取得された画像情報の平均輝度値Yaveに基づいて、画像情報の画像内容に応じた輝度率である画像適応輝度率Kを演算し、適応調光画像補正量演算部25は、この画像適応輝度率Kに対応する適応調光画像補正量G4を演算する。そして、バックライト31の発光輝度が上限値に達する場合(バックライト輝度決定値がLmax=Kmax×Laの場合)には、画像適応上限輝度率Kmaxに対応する固定調光画像補正量G5で画像情報を補正した画像情報を表示パネル30に表示させる。
このため、画像情報の画像内容に応じて演算される画像適応輝度率Kが大きく、バックライト31の輝度要求値がバックライト31の発光輝度の発光輝度上限値Lmaxを越える値であったとしても、画像適応輝度率Kに対応する適応調光画像補正量G4で画像を補正するのではなく、固定調光画像補正量G5で画像を補正できる。したがって、外光照度が高い場合や、画像情報が要求するバックライト31の要求輝度率が高い場合でも、表示パネル30に、バックライト31の発光輝度の上限に対応する画像を表示させることができ、画像の輝度が極端に低下するなどの不都合を防止でき、画像視認性を良好にすることができる。
また、画像適応調光部155のバックライト輝度率比較部26は、画像適応上限輝度率Kmaxと画像適応輝度率Kとを比較し、K≦Kmaxである場合、画像適応輝度率要求値として画像適応輝度率Kを出力し、K>Kmaxである場合、画像適応輝度率要求値として画像適応上限輝度率Kmaxを画像補正量決定部27に出力する。そして、画像補正量決定部27は、画像適応輝度率Kが入力されると、適応調光モードに出力状態を切り替え、画像適応上限輝度率Kmaxが入力されると、固定調光モードに出力状態を切り替える。
このため、バックライト31の発光輝度が上限に達していない場合では、画像情報の平均輝度に対応した適応調光画像補正量G4で画像補正した画像を表示パネル30に表示させることができる。したがって、バックライト31が上限に達していない状態では、画像情報の画像内容に即した正確な画像を表示させることができ、表示パネル30における視認性をより良好にできる。
また、例えば、図8における外光照度がE1<E<E0の場合など、画像情報の平均輝度により画像適応輝度率Kが画像適応上限輝度率Kmaxを超える可能性がある場合、画像適応輝度率Kおよび画像適応上限輝度率Kmaxの大小関係により固定調光モードと適応調光モードとを切り替えることができる。したがって、外光照度の変化に対応してバックライトの輝度制御およびこのバックライトの輝度に対応する画像補正を効率よく実施することができ、さらなる画像の視認性の向上を図ることができる。
そして、バックライト輝度決定部156は、外光適応輝度要求値Laと、画像適応輝度率要求値K(またはKmax)を掛け合わせてバックライト輝度決定値としてバックライト発光制御部18に出力する。
このため、バックライト輝度決定部156は、外光適応輝度要求値Laおよび画像適応輝度率要求値に基づいて、容易にバックライト輝度決定値を演算することができる。したがって、複雑な演算処理が不要で、構成を簡単にできる。また、画像処理における処理負荷を軽減して画像処理能力を向上させることができ、処理負荷の軽減により省電力化にも貢献できる。
また、外光適応調光部152は、ROM12に記憶される基準外光適応調光テーブル50から外光照度に対応する基準外光適応調光情報51を認識し、この基準外光適応調光情報51に基づいて、外光適応輝度要求値Laを演算する。
このため、外光適応調光部152は、予め記憶された基準外光適応調光テーブル50から外光照度に対応する基準外光適応調光情報51を検索するだけでよいので、例えば、所定の数式に外光照度を代入して外光適応輝度要求値Laを算出するなど複雑な演算処理が不要となり、処理負荷を軽減することができる。また、処理負荷の軽減に伴って、処理の高速化、省電力化を促進させることができる。
さらに、画像適応輝度率演算部23および適応調光画像補正量演算部25は、ROM12に予め記憶された基準画像適応調光テーブル60から、平均輝度値Yaveに対応する基準画像適応調光情報61を認識し、この基準画像適応調光情報61に基づいて、画像適応輝度率Kおよび適応調光画像補正量G4を演算する。また、固定調光画像補正量演算部24は、画像適応上限輝度率Kmaxに対応する基準画像適応調光情報61を認識し、この基準画像適応調光情報61に基づいて、固定調光画像補正量G5を演算する。
このため、上記外光適応調光部152と同様に、画像適応輝度率演算部23、適応調光画像補正量演算部25、および固定調光画像補正量演算部24においても、予め記憶された基準画像適応調光テーブル60から最適な基準外光適応調光情報51を検索するだけでよいので、複雑な計算式を用いて各値を算出するする必要がなく、処理負荷を軽減することができる。また、処理負荷の軽減に伴って、処理の高速化、省電力化を促進させることができる。
〔第二の実施の形態〕
次に、本発明の第二の実施の形態に係る画像表示装置について説明する。
第二の実施の形態の画像表示装置は、第一の実施の形態における画像表示装置1と同様の全体構成を有するものであり、ここでの説明を省略する。
一般に、画像適応輝度率Kが極端に低い場合、著しい画質低下を招くため、画像適応輝度率Kには下限値(画像適応下限輝度率)K0が設定されている。ここで、第一の実施の形態の画像表示装置1では、外光の照度EがE>E0である場合、すなわち、画像適応上限輝度率Kmaxが画像情報に対応した画像適応輝度率Kよりも小さい場合、常に画像適応上限輝度率Kmaxを画像適応輝度率要求値として出力していた。したがって、画像適応上限輝度率Kmaxが、輝度下限値としての画像適応下限輝度率K0よりも小さくなる場合でも、画像適応輝度率要求値として画像適応上限輝度率Kmaxが出力され、画質低下を招くおそれがあった。
これに対して、第二の実施の形態の画像表示装置では、画像適応輝度率要求値が画像適応下限輝度率K0より小さくならないように設定する。
図15は、第二の実施の形態の画像表示装置における画像適応調光部の概略構成を示すブロック図である。
この第二の実施の形態の画像表示装置では、図15に示すように、画像処理エンジン15における適応調光部が第一の実施の形態と異なる。なお、図15において、同一構成のものについては同一符号を付し、その説明を省略または簡略する。
図15において、画像適応輝度率演算部23Aは、平均輝度値Yaveに対応する画像適応輝度率Kを演算するとともに、画像適応下限輝度率K0を演算する。
画像適応下限輝度率K0の演算では、画像適応輝度率演算部23Aは、ROM12に記録される基準画像適応調光テーブル60から、平均輝度情報62の平均輝度が最も小さい基準画像適応調光情報61を認識し、この基準画像適応調光情報61の画像適応輝度要求情報を画像適応下限輝度率K0として認識する。
また、適応調光画像補正量演算部25Aは、平均輝度値Yaveに対応する適応調光画像補正量G4を演算するとともに、画像適応下限輝度率K0に対応する下限画像補正量としての下限適応調光画像補正量G40を演算する。
この下限適応調光画像補正量G40の演算では、適応調光画像補正量演算部25Aは、ROM12に記録される基準画像適応調光テーブル60から、平均輝度情報62の平均輝度が最も小さい基準画像適応調光情報61を認識し、この基準画像適応調光情報61の画像補正情報を下限適応調光画像補正量G40として認識する。
そして、バックライト輝度率比較部26Aは、画像適応調光上限値演算部21から入力される画像適応上限輝度率Kmaxと、画像適応輝度率演算部23Aから入力される画像適応輝度率Kおよび画像適応下限輝度率K0とを比較し、その大小関係を判断する。
ここで、バックライト輝度率比較部26Aは、画像適応上限輝度率Kmaxが、画像適応輝度率K以上であると判断した場合、前記第一の実施の形態と同様に、画像適応輝度率Kを画像適応輝度率要求値としてバックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27Aに出力する。
一方、バックライト輝度率比較部26Aは、画像適応上限輝度率Kmaxが、画像適応輝度率Kよりも小さい場合、さらに、画像適応上限輝度率Kmaxが、画像適応下限輝度率K0よりも小さいか否かを判断する。
ここで、バックライト輝度率比較部26Aは、画像適応上限輝度率Kmaxが、画像適応輝度率Kよりも小さく、画像適応下限輝度率K0よりも大きいと判断すると、画像適応上限輝度率Kmaxを画像適応輝度率要求値としてバックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27Aに出力する。
また、バックライト輝度率比較部26Aは、画像適応上限輝度率Kmaxが、画像適応下限輝度率K0よりも小さいと判断すると、画像適応下限輝度率K0を画像適応輝度率要求値としてバックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27Aに出力する。
画像補正量決定部27Aは、上記第一の実施の形態と略同様に、バックライト輝度率比較部26Aから入力される画像適応輝度率要求値により、画像補正量の出力を切り替える。
具体的には、画像補正量決定部27Aは、バックライト輝度率比較部26Aから画像適応輝度率Kが入力されると、適応調光モードに設定出力状態を切り替える。
また、画像補正量決定部27Aは、バックライト輝度率比較部26Aから画像適応上限輝度率Kmaxが入力されると、固定調光モードに設定出力状態を切り替える。
さらに、画像補正量決定部27Aは、バックライト輝度率比較部26Aから画像適応下限輝度率K0が入力されると、下限固定調光モードに設定状態と切り替え、すなわち、画像適応下限輝度率K0に対応した下限固定調光画像補正量G40を出力する。
上記のような構成の画像表示装置の画像処理エンジン15では、図16および図17に示すように、バックライト31の発光輝度の状態を切り替える。図16は、第二の実施の形態における外光照度とバックライト輝度の関係を示す図である。図17は、第二の実施の形態において、外光照度EがE>E0の場合に、画像情報の平均輝度と画像適応輝度率要求値との関係を示す図である。
図16において、外光照度EがE<E0である場合は、前記第一の実施の形態と同様の出力状態となる(図8ないし図10参照)。
一方、図16において、外光照度EがE>E0である場合、図17に示すように、画像適応調光部155Aは、画像適応調光輝度率要求値として画像適応下限輝度率K0を出力し、下限適応調光画像補正量G40により補正した補正後画像を出力する状態に切り替える。
ここで、外光照度EがE>E0では、バックライト発光制御部18に発光輝度上限値Lmaxよりも大きいバックライト決定値K0×Laが入力される。
この場合、バックライト発光制御部18は、バックライト31に印加する電圧を一時的に高めてバックライト31を通常より高い発光輝度で発光させる、いわゆるバックライト増光(バックライトブースト)を実施させる旨のバックライト制御信号を出力する。これにより、バックライト決定値K0×Laに対応した発光輝度でバックライト31を発光させることが可能となる。
〔第二の実施の形態の画像表示装置の作用効果〕
上述したように、上記第二の実施の形態の画像表示装置では、適応調光画像補正量演算部25Aは、画像劣化を防止するための最低輝度である画像適応下限輝度率K0を演算し、適応調光画像補正量演算部25Aは、この画像適応下限輝度率K0に対応する下限適応調光画像補正量G40を演算する。そして、バックライト輝度率比較部26Aは、画像適応上限輝度率Kmaxが画像適応下限輝度率K0よりも小さいと判断されると、画像適応輝度率要求値として画像適応下限輝度率K0をバックライト輝度決定部156および画像補正量決定部27Aに出力する。また、画像補正量決定部27Aは、画像適応輝度率要求値として画像適応下限輝度率K0が入力されると、下限固定調光モードに出力状態を切り替え、下限適応調光画像補正量G40を出力する。
このため、画像劣化が生じる画像適応下限輝度率K0以下に画像適応輝度率要求値が設定されないため、バックライト31の発光輝度もK0×La以下に低下することがなく、表示パネル30における著しい輝度低下などの画質劣化を防止することができ、視認性の低下を防止することができる。また、この時、画像情報は、画像適応下限輝度率K0に対応する下限適応調光画像補正量G40で画像補正されるため、バックライト31の輝度に対して最適な画像を表示パネル30に表示させることができる。
また、バックライト発光制御部18は、バックライト31をK0×Laの発光輝度でバックライトブーストを実施するが、外光適応調光のみを実施した(画像情報に応じた調光を実施しない)場合に比べてはるかに省電力化を実現できる。
〔他の実施の形態〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、画像情報に対して、輝度に対する補正を実施する構成としたが、色差Cb、Crを強化(彩度補正強化)し、バックライト31から光量を変化しても平均彩度が変化しないように彩度補正を実施する構成としてもよい。
すなわち、画像処理エンジン15は、外光適応調光部152の外光適応調光の結果に応じて、彩度補正量を演算し、この彩度補正量に基づいて、画像情報を補正する。
具体的には、固定調光画像補正量演算部24は、画像適応上限輝度率Kmaxに対応する固定調光彩度補正量Gc2を演算し、適応調光画像補正量演算部25は、画像適応輝度率Kに対応する適応調光彩度補正量Gc1を、演算する。そして、画像補正量決定部27は、バックライト輝度率比較部26から出力されるバックライト輝度率に応じて、画像適応上限輝度率Kmaxが出力された場合は、固定調光彩度補正量Gc2を、画像適応輝度率Kが出力された場合には、適応調光彩度補正量Gc1を彩度補正量として出力する。
このような構成では、輝度に対してだけではなく、彩度に対しても画像情報を良好に補正することができ、バックライト31の発光輝度が上限に達した場合でも、より良好な画質の画像を表示させることができる。
また、上記第一および第二の実施の形態において、バックライト輝度決定部156は、外光適応輝度要求値Laと、画像適応輝度率要求値Kとを掛け合わせてバックライト輝度決定値を算出したが、これに限らない。
例えば、図18ないし図20に示すように、画像適応調光部155が輝度率ではなく、輝度削減値ΔL(cd/cm)を出力し、バックライト輝度決定部156は、外光適応輝度要求値Laと輝度削減値ΔLとを加算したバックライト輝度決定値L+ΔLを出力する構成としてもよい。
ここで、図18は、画像適応調光部155において、画像平均輝度値Yaveに対して出力される輝度削減値ΔLを示す図である。図19は、上記例における外光照度とバックライト輝度との関係を示す図である。図20は、上記例において、画像の平均輝度と、画像適応調光部155から出力される輝度削減値との関係を示す図である。
具体的には、画像適応調光部155の画像適応調光上限値演算部21は、外光適応輝度要求値Laおよびバックライト31の上限輝度に基づいて、輝度削減上限値ΔLmax(=Lmax−La)を演算する。
画像適応輝度率演算部23は、画像平均輝度演算部22にて演算される画像情報の平均輝度と、例えば図18に示すような画像平均輝度値Yaveに対する輝度削減値ΔLとの関係を示すテーブルデータに基づいて、画像情報に対応する画像適応輝度削減値ΔLを演算する。
また、固定調光画像補正量演算部24および適応調光画像補正量演算部25は、それぞれ輝度削減上限値ΔLmaxに対応する固定調光画像補正量G5および画像適応輝度削減値ΔLに対応する適応調光画像補正量G4を演算する。
そして、バックライト輝度率比較部26は、輝度削減上限値ΔLmaxおよび画像適応輝度削減値ΔLを比較し、図20に示すように、画像適応輝度削減値ΔLが輝度削減上限値ΔLmaxよりも大きい場合、画像適応輝度要求削減値としてΔLmaxを出力する。この場合、画像補正量決定部27は、補正量の出力状態を固定調光モードに切り替え、固定調光画像補正量G5にて画像情報を補正する。
一方、画像適応輝度削減値ΔLが輝度削減上限値ΔLmaxよりも小さい場合、画像適応輝度要求削減値としてΔLを出力する。この場合、画像補正量決定部27は、補正量の出力状態を適応調光モードに切り替え、適応調光画像補正量G4にて画像情報を補正する。
このような構成にしても、上記実施の形態と同様に、バックライト31の発光輝度が上限値に達する場合でも、バックライト31の上限輝度に対応して画像情報を補正することができ、表示パネル30に表示される画像の視認性を良好にすることができる。
また、上記実施の形態において、外光センサ32がA/D変換器32Aを介して画像処理エンジン15に接続される例を示したが、外光センサ32がA/D変換器32Aを介してメインバスに接続され、バス接続を介して画像処理エンジン15に外光照度の検出信号が入力される構成としてもよい。
さらに、上記実施の形態では、ROM12に予め記録された基準画像適応調光テーブル60を用いて、適応調光画像補正量G4および固定調光画像補正量G5を求めるとしたが、上記したように、所定の演算式によりこれら適応調光画像補正量G4および固定調光画像補正量G5を求めてもよい。
同様に、外光適応調光部152は、基準外光適応調光テーブル50に記録される基準外光適応調光情報51に基づいて、外光照度に対応する外光適応輝度要求値Laを求めたが、所定の演算式に基づいて、算出する構成としてもよい。
さらに、画像表示装置1として、上記したように、表示パネル30により画像を表示することができるノート型コンピュータ、プロジェクタ、テレビ、携帯電話など、バックライトにより表示領域の明るさを調整する、いかなる画像表示装置にも適用することができる。
さらには、上記実施の形態では、画像表示装置として、ハードウエアである画像処理エンジン15に組み込まれる各回路により上記処理を実施する例を示したが、これに限定されず、例えば1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成する構成としてもよく、上述した各機能をプログラムとして構築し、メモリなどの記憶部に記憶しておき、CPU(Central Processing Unit)などの演算手段にて演算処理される構成としてもよい。さらには、このようなプログラムを別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、上述したように取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
本発明の第一の実施の形態に係る画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。 基準外光適応調光テーブルのデータ構成の概略を示す図である。 基準画像適応調光テーブルのデータ構成の概略を示す図である。 第一の実施の形態の画像表示装置を構成する画像処理エンジンの内部構成の概略を示すブロック図である。 前記第一の実施の形態の画像処理エンジンを構成する画像適応調光部の概略構成を示すブロック図である。 前記第一の実施の形態の画像表示装置の画像表示処理におけるフローチャートである。 前記画像表示処理における画像適応調光部の画像適応調光処理のフローチャートである。 前記第一の実施の形態の画像表示装置における外光照度に対するバックライト輝度の関係、および外光照度に対する画像の平均輝度の上限値の関係を示す図である。 前記第一の実施の形態の画像表示装置において、画像適応輝度率Kの上限値K1が画像適応上限輝度率Kmaxよりも小さい場合における画像平均輝度と画像適応輝度率との関係を示す図である。 前記第一の実施の形態の画像表示装置において、画像適応上限輝度率Kmaxが画像適応輝度率Kの上限値K1と下限値K0の間の値を採る場合の画像平均輝度と画像適応輝度率との関係を示す図である。 前記第一の実施の形態の画像表示装置において、画像適応上限輝度率Kmaxが画像適応輝度率Kの下限値K0よりも小さい場合の画像平均輝度と画像適応輝度率との関係を示す図である。 輝度値Yと、明るさ補正係数F(Y)との関係を示す図である。 入力輝度Yと、出力輝度Y”との関係を示す図である。 高輝度側コントラスト低下を基準とした補正限界設定におけるレベル補正後輝度Yと出力輝度Y”Z’を示す図である。 第二の実施の形態の画像表示装置における画像適応調光部の概略構成を示すブロック図である。 第二の実施の形態における外光照度とバックライト輝度の関係を示す図である。 第二の実施の形態において、外光照度EがE>E0の場合に、画像情報の平均輝度と画像適応輝度率要求値との関係を示す図である。 他の実施の形態において、画像適応調光部が画像平均輝度値Yaveに対して出力する輝度削減値ΔLを示す図である。 前記他の実施の形態における外光照度とバックライト輝度との関係を示す図である。 前記他の実施の形態における、画像の平均輝度と、画像適応調光部から出力される輝度削減値との関係を示す図である。 従来の画像表示装置における周囲の照度に対するバックライト輝度の要求値を示す図である。 従来の画像表示装置における外光適応調光および画像適応調光に対するバックライト輝度要求値、およびバックライト輝度の上限値を示す図である。
符号の説明
1…画像表示装置、12…第一記録手段および第二記録手段としても機能するROM、17…表示制御手段の一部を構成する表示パネル制御部、18…光源制御手段の一部を構成するバックライト発光制御部、21…画像適応調光上限値演算部、23,23A…画像適応要求演算部としての画像適応輝度率演算部、24…上限画像補正量演算部としての固定調光画像補正量演算部、25,25A…要求画像補正量演算部としての適応調光画像補正量演算部、28…表示制御部の一部を構成する画像補正実行部、30…画像表示手段としての表示パネル、31…光源としてのバックライト、32…外光センサ、51…基準外光適応調光情報、61…基準画像適応調光情報、62…画像平均輝度情報としての平均輝度情報、63…光源輝度情報としての画像適応輝度要求情報、64…輝度対応補正量情報としての画像補正情報、152…外光適応調光手段としての外光適応調光部、153…画像認識手段としての画像取得部、155,155A…画像適応調光手段および補正量演算手段としても機能する画像適応調光部、156…光源制御手段の一部を構成するバックライト輝度決定部、157…表示制御手段の一部を構成する画像表示信号生成部、G4…要求画像補正量としての適応調光画像補正量、G5…上限画像補正量としての固定調光画像補正量、G40…下限画像補正量としての下限適応調光画像補正量、K…画像適応調光要求値としての画像適応輝度率、K0…輝度下限値としての画像適応下限輝度率、Kmax…輝度上限値としての画像適応上限輝度率、La…外光適応調光情報としての外光適応輝度要求値。

Claims (10)

  1. 光源と、この光源から射出される光により所定輝度の画像を表示させる画像表示手段と、を備えた画像表示装置であって、
    前記画像表示手段の周囲の外光の明るさを検出する外光センサと、
    画像情報を認識する画像認識手段と、
    前記外光センサにて認識された外光の明るさに対応する前記光源の発光輝度要求値に関する外光適応調光情報を演算する外光適応調光手段と、
    前記画像情報、前記外光適応調光情報、および予め設定される前記光源の上限輝度に基づいて、前記画像情報の画像内容に対応する前記光源の発光輝度要求値に関する画像適応調光情報を演算する画像適応調光手段と、
    前記外光適応調光情報および前記画像適応調光情報に基づいて、前記外光の明るさおよび前記画像情報の画像内容の双方に対応する発光輝度で前記光源から光を射出させる制御をする光源制御手段と、
    前記画像適応調光情報に対応する前記画像情報の補正量を演算する補正量演算手段と、
    前記補正量にて前記画像情報を補正して前記画像表示手段に表示させる制御をする表示制御手段と、
    を具備したことを特徴とした画像表示装置。
  2. 請求項1に記載の画像表示装置であって、
    前記画像適応調光手段は、
    前記外光適応調光情報、および予め設定される前記光源の上限輝度に基づいて、前記画像情報の画像内容に対応した光源の輝度上限値を演算する画像適応調光上限値演算部と、
    前記画像情報の画像内容に応じた前記光源の発光輝度に関する画像適応調光要求値を演算する画像適応要求演算部と、を備え、
    前記輝度上限値が、前記画像適応調光要求値よりも小さい場合には、前記画像適応調光情報として前記輝度上限値を設定し、前記輝度上限値が、前記画像適応調光要求値よりも大きいと判断された場合には、前記画像適応調光要求値を前記画像適応調光情報として設定し、
    前記補正量演算手段は、
    前記輝度上限値に対応した上限画像補正量を演算する上限画像補正量演算部と、
    前記画像適応調光要求値に対応した要求画像補正量を演算する要求画像補正量演算部と、を備え、
    前記画像適応調光手段から出力される前記画像適応調光情報に応じて、前記輝度上限値が出力された場合に、前記上限画像補正量を出力し、前記画像適応調光要求値が出力された場合に、前記要求画像補正量を出力する
    ことを特徴とした画像表示装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置であって、
    光源制御手段は、前記外光適応調光情報の発光輝度要求値および前記画像適応調光情報の発光輝度要求値を乗算して、前記光源から射出される光の最終輝度設定値を演算し、この最終輝度設定値に基づいて前記光源の出力を制御する
    ことを特徴とした画像表示装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の画像表示装置であって、
    光源制御手段は、前記外光適応調光情報の発光輝度要求値および前記画像適応調光情報の発光輝度要求値を加算して、前記光源から射出される光の最終輝度設定値を演算し、この最終輝度設定値に基づいて前記光源の出力を制御する
    ことを特徴とした画像表示装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像表示装置であって、
    前記外光の明るさ、およびこの外光の明るさに対する前記外光適応調光情報を有する基準外光適応調光情報を記録する第一記録手段を備え、
    前記外光適応調光手段は、前記基準外光適応調光情報に基づいて、前記外光センサにて検出される前記外光の明るさに対応した前記外光適応調光情報を認識する
    ことを特徴とした画像表示装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の画像表示装置であって、
    前記画像情報の平均輝度に関する画像平均輝度情報、この画像平均輝度情報に対応した前記光源の発光輝度に関する光源輝度情報、およびこの光源輝度情報の発光輝度に対応する画像補正量に関する輝度対応補正量情報を有する基準画像適応調光情報を記録する第二記録手段を備え、
    前記画像適応要求演算部は、前記画像認識手段にて認識した前記画像情報の平均輝度を演算し、演算した前記平均輝度に対応する画像平均輝度情報を有する前記基準画像適応調光情報に基づいて、前記画像適応調光要求値を演算し、
    前記上限画像補正量演算部は、前記輝度上限値に対応する光源輝度情報を有する前記基準画像適応情報に基づいて、前記上限画像補正量を演算し、
    前記要求画像補正量演算部は、前記画像適応要求演算部にて認識された前記基準画像適応情報に基づいて、前記要求画像補正量を演算する
    ことを特徴とした画像表示装置。
  7. 請求項2ないし請求項6のいずれかに記載の画像表示装置であって、
    前記画像適応調光手段は、前記画像適応要求演算部にて前記画像情報の画像内容に応じた前記光源の輝度下限値を演算するとともに、前記輝度上限値が前記輝度下限値よりも小さいと判断した場合、前記画像適応調光情報として前記下限輝度値を設定し、
    前記補正量演算手段は、前記要求補正量演算部にて前記下限輝度値に対応した下限画像補正量を演算するとともに、前記画像適応調光手段から前記下限輝度値が前記画像適応調光情報として出力されると、前記下限画像補正量を出力する
    ことを特徴とした画像表示装置。
  8. 光源と、光源から射出される光により所定輝度の画像を表示させる画像表示手段と、を備えた画像表示装置の画像表示方法であって、
    前記画像表示手段の周囲の外光の明るさを検出し、
    画像情報を認識し、
    前記外光の明るさに対応する前記光源の発光輝度要求値に関する外光適応調光情報を演算し、
    前記外光適応調光情報、および予め設定される前記光源の上限輝度に基づいて、前記画像情報の画像内容に対応する前記光源の発光輝度要求値に関する画像適応調光情報を演算し、
    前記外光適応調光情報および前記画像適応調光情報に基づいて、前記外光の明るさおよび前記画像情報の画像内容の双方に対応する発光輝度で前記光源から光を射出させる制御をし、
    前記画像適応調光情報に対応する前記画像情報の補正量を演算し、
    前記補正量にて前記画像情報を補正して前記画像表示手段に表示させる制御をする
    ことを特徴とする画像表示方法。
  9. 請求項8に記載の画像表示方法を演算手段に実行させる
    ことを特徴とした画像表示プログラム。
  10. 請求項9に記載の画像表示プログラムが演算手段により読取可能に記録された
    ことを特徴とした画像表示プログラムが記録された記録媒体。
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