JP2009057864A - 車両の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファンカップリングの状態変化の要求に対する応答性を向上する。
【解決手段】ECUは、ファンカップリングの状態変化の要求があると(S100にてYES)、電磁バルブを制御するステップ(S102)と、エンジン回転数の上昇制御を実施するステップ(S104)と、ファンカップリングがオン状態であるか否かを判定するステップ(S106)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器と内燃機関を駆動源とし、熱交換器を冷却するファンカップリングが搭載された車両の制御に関し、特に、ファンカップリングの状態変化時の応答性を向上する車両の制御に関する。
従来、内燃機関を駆動源とし、ラジエータ等の熱交換器における熱交換を促進する冷却ファンが公知である。このような冷却ファンは、内燃機関を駆動源とするため、内燃機関の高回転時においては、回転音が大きくなる場合がある。そのため、高速走行時など適量の走行風が得られる場合など冷却ファンによる冷却が不要なときに、馬力損失と回転音との低下を図るために、冷却ファンの回転を適切にするファンカップリングが設けられる。
このようなファンカップリングとして、たとえば、特開2001−342831号公報(特許文献1)は、エンジンの前面空気の温度だけではなく、エンジンの様々な運転状況に応じて冷却ファンへの回転トルクの伝達量を制御可能な冷却装置を開示する。この冷却装置は、エンジンの回転に応じて回転駆動する駆動軸の回転を、冷却ファンに連結される被駆動部材へ伝達し、冷却ファンを回転させる冷却装置の駆動軸と被駆動部材の間に配設され、駆動軸の回転を被駆動部材に伝達可能な回転容積型機械を備えてなるエンジンの冷却装置において、回転容積型機械の内部に形成される圧力室内に供給される作動流体の圧力を制御する制御装置を冷却装置の回転する部材とは独立して非回転部材に設けることを特徴とする。
上述した公報に開示された冷却装置によると、冷却装置が回転してもアンバランスが生じにくい。このため、冷却装置の回転時に生じる遠心力が小さいので冷却装置の回転に伴って発生する振動の低減や、軸受やオイルシールなどの摩耗などを防止することができる。
特開2001−342831号公報
しかしながら、ファンカップリングは内部を流通する作動油の流路を変化させて、入力側と出力側とのスリップ率を変化させることにより、内燃機関からの動力伝達の度合を変化させるものであるため、ファンカップリングの状態の変化の要求があってから動力伝達の度合の変化が完了するまで長い時間を要するという問題がある。特に、市街地走行等のエンジン回転数が低い場合には、作動油に生じる遠心力も小さくなるため、応答性の低下はより顕著になる可能性がある。
上述した公報においては、ファンカップリングの上述したような応答性の改善について何ら考慮されていないため、これらの問題を解決することができない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ファンカップリングの状態変化の要求に対する応答性を向上する車両の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することである。
第1の発明に係る車両の制御装置は、内部に冷却媒体を流通する熱交換器と熱交換器を冷却する冷却装置とが搭載された車両の制御装置である。冷却装置は、内燃機関の動力を用いて熱交換器を冷却する冷却ファンと、冷却ファンと内燃機関との間に設けられ、入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の状態の変化に応じて内燃機関から冷却ファンへの動力伝達の度合を変化する流体継手とを含む。作動油は、内燃機関の動力により発生する遠心力により流体継手の内部を流通する。この制御装置は、熱交換器の状態を示す物理量を検出するための検出手段と、検出された物理量に基づいて流体継手における動力伝達の度合の変化要求の有無を判定するための判定手段と、要求があると判定されると、内燃機関の回転数を上昇するための回転数上昇手段とを含む。第15に係る車両の制御方法は、第1の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第1の発明によると、流体継手の動力伝達の度合の変化要求があると、内燃機関の回転数を上昇することにより、流体継手の入力軸側の回転数が上昇する。そのため、流体継手の内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、流体継手における入力軸側と出力軸側とのスリップ率が速やかに変化するため、動力伝達の度合についても速やかに変化する。したがって、ファンカップリングの状態変化の要求に対する応答性を向上する車両の制御装置および制御方法を提供することができる。
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、回転数上昇手段は、内燃機関のアイドル回転数を上昇するための手段を含む。第16の発明に係る車両の制御方法は、第2の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第2の発明によると、内燃機関のアイドル回転数を上昇することにより、流体継手の入力側の回転数が上昇する。そのため、流体継手の内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、流体継手における動力伝達の度合を速やかに変化させることができる。
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、回転数上昇手段は、内燃機関のスロットル開度を増大するための手段を含む。第17の発明に係る車両の制御方法は、第3の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第3の発明によると、スロットル開度を増大すると、内燃機関の出力軸を経由して流体継手の入力軸側の回転数が上昇する。そのため、流体継手の内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、流体継手における動力伝達の度合を速やかに変化させることができる。
第4の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、車両には、内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達する自動変速機が搭載される。回転数上昇手段は、自動変速機の変速比を高くするための手段を含む。第18の発明に係る車両の制御方法は、第4の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第4の発明によると、自動変速機の変速比を高くすることにより、自動変速機の入力軸側の回転数が上昇する。自動変速機の入力軸側の回転数が上昇すると、内燃機関の出力軸を経由して流体継手の入力軸側の回転数が上昇する。そのため、流体継手の内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、流体継手における動力伝達の度合を速やかに変化させることができる。
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、車両は、内燃機関の出力軸に連結され、内燃機関の動力に基づいて発電する第1の回転電機と、内燃機関の動力を車両の車輪軸に伝達する動力分割機構とを含む。動力分割機構は、入力された内燃機関の動力を、車輪軸への駆動力または第1の回転電機への動力に分割し、動力分割機構と車輪軸との間には、車輪軸に駆動力を付与する第2の回転電機が設けられる。回転数上昇手段は、第1の回転電機により内燃機関の回転数を上昇するための手段を含む。第19の発明に係る車両の制御方法は、第5の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第5の発明によると、第1の回転電機により内燃機関の回転数を上昇することにより、流体継手の入力軸側の回転数が上昇する。そのため、流体継手の内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、流体継手における動力伝達の度合を速やかに変化させることができる。
第6の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、回転上昇手段は、予め定められた回転数だけ内燃機関の回転数を上昇するための手段を含む。第20の発明に係る車両の制御方法は、第6の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第6の発明によると、内燃機関の回転数を予め定められた回転数だけ上昇することにより、流体継手の入力軸側の回転数が上昇する。そのため、流体継手の内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、流体継手における動力伝達の度合を速やかに変化させることができる。
第7の発明に係る車両の制御装置は、第1〜5のいずれかの発明の構成に加えて、内燃機関の回転数を検出するための手段をさらに含む。回転上昇手段は、検出された回転数に応じて回転数の上昇量を変更するための手段をさらに含む。第21の発明に係る車両の制御方法は、第7の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第7の発明によると、内燃機関の回転数に応じて上昇量を変更することにより、内燃機関の回転数の急激な回転数上昇を抑制することができる。たとえば、内燃機関の回転数が小さいほど上昇量を小さく、回転数が大きいほど上昇量を大きくすると、回転数上昇による応答性を向上させつつ、運転者に違和感を感じることを抑制することができる。
第8の発明に係る車両の制御装置は、第1〜7のいずれかの発明の構成に加えて、運転者の操作部材の操作量に基づく内燃機関の出力要求の度合を検出するための手段をさらに含む。回転上昇手段は、内燃機関の出力要求の度合が上昇した時点で、内燃機関の回転数を上昇するための手段を含む。第22の発明に係る車両の制御方法は、第8の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第8の発明によると、流体継手の動力伝達の度合の変化要求があることが判定されると、内燃機関の出力要求の度合が上昇した時点で、内燃機関の回転数を上昇することにより、運転者が違和感を感じることなく、流体継手の入力軸側の回転数を上昇することができる。
第9の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、熱交換器は、内燃機関および車両に搭載された電気機器のうちの少なくともいずれか一方を冷却する冷却水を流通するラジエータである。検出手段は、冷却水の温度を検出するための手段を含む。判定手段は、冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いと変化要求があることを判定するための手段を含む。第23の発明に係る車両の制御方法は、第9の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第9の発明によると、冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いと、速やかにラジエータを冷却する必要がある。そのため、冷却水の温度に基づいて流体継手における動力伝達の度合の変化要求があることを精度よく判定することができる。
第10の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜8のいずれかの発明の構成に加えて、熱交換器は、車両の室内の空調装置のコンデンサーである。検出手段は、コンデンサーを流通する冷媒の圧力を検出するための手段を含む。判定手段は、冷媒の圧力が予め定められた圧力よりも高くなると変化要求があることを判定するための手段を含む。第24の発明に係る車両の制御方法は、第10の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第10の発明によると、冷媒の圧力が予め定められた圧力よりも高いと、速やかにコンデンサーを冷却する必要がある。そのため、冷媒の圧力に基づいて流体継手における動力伝達の度合の変化要求があることを精度よく判定することができる。
第11の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜10のいずれかの発明の構成に加えて、内燃機関には、内燃機関を駆動源とする、空調装置のコンプレッサーが設けられる。制御装置は、回転数上昇手段により内燃機関の回転数を上昇させるとともに、空調装置による室内の冷却の度合を上昇して、流体継手の動力伝達の度合が変化した後にコンプレッサーを停止するための手段をさらに含む。第25の発明に係る車両の制御方法は、第11の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第11の発明によると、流体継手の動力伝達の度合の変化のために内燃機関の回転数を上昇させると、燃費が悪化する可能性がある。そのため、内燃機関の回転数の上昇とともに空調装置の室内の冷却の度合を上昇して、流体継手の動力伝達の度合が変化した後にコンプレッサーを停止することにより、室内の温度を事前に下げた状態でコンプレッサーを停止して、燃費の改善を図り、かつ、室内の温度を適切な範囲に維持することができる。
第12の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜10の発明の構成に加えて、車両は、内燃機関と回転電機とを駆動源とするハイブリッド車両である。車両には、内燃機関により発電された電力を蓄電し、回転電機に蓄電した電力を供給する蓄電機構が搭載される。制御装置は、回転数上昇手段により内燃機関の回転数を上昇させるとともに、内燃機関による発電量を増加するための手段をさらに含む。第26の発明に係る車両の制御方法は、第12の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第12の発明によると、流体継手の動力伝達の度合の変化のために内燃機関の回転数を上昇させると、燃費が悪化する可能性がある。そのため、内燃機関の回転数の上昇とともに内燃機関による発電量を増加することにより、バッテリの充電量を増大することができる。そのため、燃費の悪化分をバッテリの電力により補うことにより燃費の改善が図れる。
第13の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜12の発明の構成に加えて、熱交換器は、冷却ファンにより形成される空気の流れ上の位置であって、冷却ファンよりも上流側に設けられる。流体継手は、熱交換器から流れる空気の温度に応じて作動油の流通の状態を切り換えて、入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の量を変更する。第27の発明に係る車両の制御方法は、第13の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第13の発明によると、熱交換器から流れる空気の温度に応じて入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の量が変更されるとともに、内燃機関の回転数を上昇させることにより、速やかに動力伝達の度合を変化させることができる。
第14の発明に係る車両の制御装置においては、第1〜12の発明の構成に加えて、熱交換器は、冷却ファンにより形成される空気の流れ上の位置であって、冷却ファンよりも上流側に設けられる。流体継手には、入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の量を調整する制御弁が設けられる。制御装置は、動力伝達の度合の変化要求があると判定されると制御弁を制御するための手段をさらに含む。第28の発明に係る車両の制御方法は、第14の発明に係る車両の制御装置と同様の構成を有する。
第14の発明によると、制御弁により入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の量が調整されるとともに、内燃機関の回転数を上昇させることにより、速やかに動力伝達の度合を変化させることができる。
第29の発明に係るプログラムは、第15〜28のいずれかの発明に係る車両の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムであって、第30の発明に係る記録媒体は、第15〜28のいずれかの発明に係る車両の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した媒体である。
第29または第30の発明によると、コンピュータ(汎用でも専用でもよい)を用いて、第15〜28のいずれかの発明に係る車両の制御方法を実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態に係る車両の制御装置が搭載される車両は、エンジン100と、ラジエータ108と、自動変速機200と、ECU(Electronic Control Unit)300と、ファンカップリング400と、エアコンディショナコンプレッサー(以下、A/Cコンプレッサーと記載する)500と、コンデンサー502と、オイルクーラ600とから構成される。
エンジン100には、エンジン100に吸入される空気の流量を調整するスロットルバルブ102が設けられる。スロットルバルブ102は、ECU300からの制御信号に基づいてスロットルバルブモータ104により作動する。スロットルバルブ102の開度は、スロットルポジションセンサ302により検出される。スロットルポジションセンサ302は、スロットルバルブ102の開度に対応する信号をECU300に送信する。
エンジン100は、スロットルバルブ102により流量が調整された空気とインジェクタ(図示せず)から噴射された燃料との混合気を、シリンダの燃焼室内で燃焼させる内燃機関である。燃焼により生じた圧力によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフト106が回転させられる。
エンジン100のクランクシャフト106に対向する位置にクランクシャフト106の回転数を検出するエンジン回転数センサ306が設けられる。エンジン回転数センサ306は、エンジン100の回転数に対応する信号をECU300に送信する。
エンジン100のクランクシャフト106の一方端は、自動変速機200の入力軸に接続される。自動変速機200は、トルクコンバータと変速機構と油圧回路とからなる。自動変速機200は、ECU300からの変速制御信号に基づいて油圧回路を制御して、変速機構の変速比を変更することにより、エンジン100の回転数を変速して駆動輪(図示せず)に動力を伝達する。
なお、本実施の形態においては、自動変速機200は、有段式自動変速機であってもよいし、無段式自動変速機であってもよい。また、自動変速機200の構成は、周知の技術であって、その詳細な説明は行なわない。
また、エンジン100の内部には、冷却水を流通する冷却水通路が形成される。冷却水通路は、冷却水配管110を経由してラジエータ108に接続される。冷却水通路または冷却水配管110の途中には、エンジン100を駆動源とするウォータポンプ(図示せず)が設けられる。ウォータポンプが作動すると、冷却水通路、ラジエータ108および冷却水配管100内の冷却水が循環する。ラジエータ108は、複数の配管と配管の間に設けられる放熱フィンとから構成される。
エンジン100の作動により生じた熱は、冷却水通路内の冷却水を暖める。エンジン100により暖められた冷却水は、冷却水配管100を経由してラジエータ108に流通する。ラジエータ108に流通した冷却水は、放熱フィンにより熱が大気に放出されることにより冷却される。ラジエータ108において冷却された冷却水は、冷却水配管110を経由して再びエンジン100に流通する。
エンジン100の冷却水通路の途中には、冷却水の温度を検出する水温センサ304が設けられる。水温センサ304は、検出した冷却水の温度に対応する信号をECU300に送信する。
エンジン100のクランクシャフト106の他方端には、ファンカップリング400が接続される。ファンカップリング400は、冷却ファン402とフルードカップリング404とから構成される。本実施の形態において、ファンカップリング400が「冷却装置」に対応し、フルードカップリング404が「流体継手」に対応する。
冷却ファン402は、ラジエータ108に隣接して設けられる。冷却ファン402が回転すると、ラジエータ108からエンジン100への方向に空気の流れが形成される。冷却ファン402には、冷却ファン402の回転数を検出するファン回転数センサ312が設けられる。ファン回転数センサ312は、検出した冷却水の温度に対応する信号をECU300に送信する。
フルードカップリング404は、冷却ファン402とエンジン100との間に設けられる。フルードカップリング404は、筐体内において入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の状態の変化に応じてエンジン100から冷却ファン402への動力の伝達の度合を変化する。
具体的には、フルードカップリング400は、クランクシャフト106に接続されたシャフトと、シャフトに固定された円盤形状のロータと、シャフトを回転自在に支持し、ロータを収納する筐体と、筐体の出力軸側(すなわち、冷却ファン402が取付けられる側)に固定され、筐体内の空間を作動室と貯蔵室とに区切るプレート(いずれも図示せず)とから構成される。筐体内には、作動油が封入される。作動油は、たとえば、温度上昇とともに粘性が上昇するシリコンオイル等であるが、特にこれに限定されるものではない。
筐体の内部は、プレートを境として、回転軸方向に作動室と貯蔵室とが設けられる。また、作動室および貯蔵室は、それぞれ回転方向に沿って設けられる。さらに、作動室と貯蔵室とは、筐体内の径方向外側の端部において連絡通路を経由して連通される。
作動室には、ロータが設けられる。ロータには、対向する筐体に向けて、回転方向に沿って延設された歯部が径方向に沿って複数個設けられる。さらに、筐体には、対向するロータに向けて、回転方向に沿って延設された歯部が径方向に沿って複数個設けられる。ロータに形成された歯部は、筐体に形成された歯部間の溝部分に対向するように設けられる。筐体に形成された歯部は、ロータに形成された歯部間の溝部分に対向するように設けられる。
さらに、フルードカップリング404には、ECU300からの制御信号に基づいて、入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の量を調整する電磁バルブ406が設けられる。本実施の形態において、電磁バルブ406が「制御弁」に対応する。
より具体的には、電磁バルブ406は、ECU300からの制御信号に基づいて、プレートに設けられる戻り穴の大きさを調整する。なお、電磁バルブ406は、戻り穴の大きさを段階的に可変とするものであってもよいし、連続的に可変とするものであってもよい。
フルードカップリング404は、クランクシャフト106が回転することにより、シャフトおよびロータが回転し、ロータと筐体との間の作動油が動力伝達媒体となってロータの回転とともに筐体が回転することにより、冷却ファン402を回転する。
電磁バルブ406によりプレートの戻り穴が閉じている場合には、ロータおよび筐体のの歯部が設けられる部分(以下、ラビリンス部分ともいう)においてフルードカップリング404の回転とともに内部の作動油に生じる遠心力とラビリンス部分のポンプ作用とにより作動室内の作動油は、径方向外側に流通する。径方向外側に流通する作動油は連絡通路を通り、貯蔵室に流通する。作動室内の作動油の量が低下すると、作動油の量が多い場合と比較して、ロータと筐体との間におけるスリップ率が大きくなる(すなわち、滑り量が増大する)。これにより、エンジン100から冷却ファン402への動力の伝達の度合が低下する。そのため、冷却ファン402の回転数の増加が抑制されて、冷却ファン402の回転数は、エンジン100の回転数に対して低回転側に乖離する。
一方、電磁バルブ406によりプレートの戻り穴が開いてる場合には、貯蔵室に貯められた作動油は、戻り穴を経由して作動室に戻される。そのため、作動室内の作動油の量が一定の量で維持されるため、作動油の量が低下する場合と比較してスリップ率が小さくなる(すなわち、滑り量が低下する)。これにより、エンジン100から冷却ファン402への動力の伝達の度合が上昇する。そのため、冷却ファン402の回転数は、エンジン100の回転数に近づく。
なお、ファンカップリング400の構成は、入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の量が調整されることにより、エンジン100から冷却ファン402への動力の伝達の度合が変化できる構成であれば、特に上述した構成に特に限定されるものではなく、周知の技術を用いればよい。
さらに、A/Cコンプレッサー500の入力軸は、プーリおよびベルト等を介在して、クランクシャフト106に接続される。そのため、A/Cコンプレッサー500は、エンジン100の動力を用いて作動する。
A/Cコンプレッサー500は、エンジン100の動力を用いて冷媒の吸入、圧縮および吐出を行なう。A/Cコンプレッサー500は、ECU300から受信した制御信号に基づいて吐出量を制御する。
コンデンサー502は、ラジエータ108に隣接する位置であって、冷却ファン402が回転することにより形成される空気の流れ上に設けられる。コンデンサー502には、内部を流通する冷媒の圧力を検出する冷媒圧力センサ308が設けられる。冷媒圧力センサ308は、検出された冷媒の圧力に対応する信号をECU300に送信する。なお、冷媒圧力センサは、コンデンサー502の上流側の冷媒通路内の圧力を検出するようにしてもよい。
A/Cコンプレッサー500およびコンデンサー502は、空調装置の冷凍サイクルの構成部品である。冷凍サイクルは、冷媒を、冷媒通路に封じ込めて、A/Cコンプレッサー500、コンデンサー502およびエバポレータ(図示せず)などの構成部品からなるサイクル内を循環させることをいう。冷媒がサイクル内を循環する過程において、気化と液化という変化を繰り返し行なうことで、車室内の熱を吸収したり車室外に熱を放出したりして冷房が行なわれる。
また、オイルクーラ600は、コンデンサー502に隣接する位置であって、冷却ファン402が回転することにより形成される空気の流れ上に設けられる。本実施の形態において、オイルクーラ600の内部には、エンジン100の内部を流通するエンジンオイルが流通されるとして説明するが、特にエンジンオイルに限定されるものではなく、たとえば、自動変速機200の内部を流通する作動油が流通されるようにしてもよい。
オイルクーラ600には、オイルクーラ600内を流通する作動油の温度を検出する油温センサ310が設けられる。油温センサ310は、検出された作動油の温度に対応する信号をECU300に送信する。なお、油温センサ310は、オイルクーラ600の上流側の作動油通路内の温度を検出するようにしてもよい。
以上のような車両の構成において、本発明は、ECU300が熱交換器の状態を示す物理量に基づいて、フルードカップリング404における動力伝達の度合の変化要求があるとを判定すると、エンジン100の回転数を上昇する点に特徴を有する。
なお、本実施の形態において熱交換器の状態を示す物理量は、ラジエータ108を流通する冷却水の温度に対応する物理量であって、より具体的には、水温センサ304により検出される冷却水の温度である。
また、本実施の形態において、車両に搭載される熱交換器としてラジエータ108を一例に説明するが、特に熱交換器は、ラジエータに限定されるものではなく、たとえば、コンデンサー502またはオイルクーラ600であってもよい。コンデンサー502の状態を示す物理量は、冷媒圧力センサ308により検出される冷媒圧力であって、オイルクーラ600の状態を示す物理量は、油温センサ310により検出される油温である。
本実施の形態において、ECU300は、水温センサ304により検出される温度が予め定められた温度よりも高いと、フルードカップリング404における動力伝達の度合の変化要求があることを判定する。ECU300は、動力伝達の度合の変化要求があることを判定すると、エンジン100の回転数が予め定められた回転数だけ上昇するようにエンジン100のスロットル開度を増大する。
以下、図2を参照して、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU300の機能ブロック図について説明する。
ECU300は、入力インターフェース(以下、入力I/Fと記載する)350と、演算処理部450と、記憶部550と、出力インターフェース(以下、出力I/Fと記載する)650とを含む。
入力I/F350は、エンジン回転数センサ306からのエンジン回転数信号と、スロットルポジションセンサ302からのスロットル開度信号と、水温センサ304からの冷却水温信号と、冷媒圧力センサ308からの冷媒圧力信号と、油温センサ310からの油温信号と、ファン回転数センサ312からのファン回転数信号とを受信して、演算処理部450に送信する。
演算処理部450は、要求判定部452と、電磁バルブ制御部454と、回転数上昇制御部456と、状態変化判定部458とを含む。
要求判定部452は、ファンカップリング400の状態変化の要求があるか否かを判定する。要求判定部452は、たとえば、ファンカップリング400のオフ状態(スリップ率が高い状態)からオン状態(スリップ率が低い状態)への変化およびオン状態からオフ状態への変化のうちのいずれかの要求があるか否かを判定する。
要求判定部452は、たとえば、ファンカップリング400がオン状態であって、冷却水温が予め定められた温度よりも低下すると、ファンカップリング400のオン状態からオフ状態への変化要求があることを判定する。
あるいは、要求判定部452は、たとえば、ファンカップリング400がオフ状態であって、冷却水温が予め定められた温度以上になると、ファンカップリング400のオフ状態からオン状態への変化要求があることを判定する。
なお、要求判定部452は、冷却水温度、冷媒圧力、油温およびA/Cコンプレッサー500の作動状態のうちの少なくともいずれか一つに基づいてファンカップリング400のオン状態からオフ状態の変化およびオフ状態からオン状態への変化のうちのいずれかの要求があるか否かを判定するようにしてもよい。
すなわち、要求判定部452は、たとえば、ファンカップリング400がオン状態であって、冷媒圧力または油温が予め定められた値よりも低下すると、あるいは、A/Cコンプレッサー500が冷房機能を低下するように作動していると、ファンカップリング400のオン状態からオフ状態への変化要求があることを判定するようにしてもよい。
あるいは、要求判定部452は、ファンカップリング400がオフ状態であって、冷媒圧力または油温が予め定められた値以上になると、あるいは、A/Cコンプレッサー500が冷房機能を増強するように作動していると、ファンカップリング400のオフ状態からオン状態への変化要求があることを判定するようにしてもよい。
要求判定部452は、たとえば、ファンカップリング400の状態変化の要求があることを判定すると、要求判定フラグをオンするようにしてもよい。
電磁バルブ制御部454は、要求判定部452においてファンカップリング400の状態変化の要求があることが判定されると、電磁バルブ406に対して制御信号を生成して、出力I/F600を経由して送信する。
電磁バルブ制御部454は、たとえば、要求判定部452においてファンカップリング400のオフ状態からオン状態への変化要求があることが判定されると、ファンカップリング400の入力軸と出力軸との間における滑り量が減少するように電磁バルブ406を制御する。具体的には、電磁バルブ制御部454は、プレートの戻り穴が開くように電磁バルブ406を制御する。
あるいは、電磁バルブ制御部454は、要求判定部452においてファンカップリング400のオン状態からオフ状態への変化の要求があることが判定されると、ファンカップリング400の入力軸と出力軸との間における滑り量が増大するように電磁バルブ406を制御する。具体的には、電磁バルブ制御部454は、プレートの戻り穴が閉じるように電磁バルブ406を制御する。
なお、電磁バルブ制御部454は、たとえば、要求判定フラグがオンであると電磁バルブ406を制御するようにしてもよい。
回転数上昇制御部456は、電磁バルブ406の制御とともに、エンジン回転数を上昇する制御を実施する。本実施の形態において、回転数上昇制御部456は、エンジン100の回転数が予め定められた回転数だけ上昇するようにスロットル開度を増大する。回転数上昇制御部456は、増大したスロットル開度に対応するスロットル制御信号を生成して、出力I/Fを経由してスロットルバルブモータに対して生成したスロットル制御信号を送信する。
なお、回転数上昇制御部456は、要求判定フラグがオンであるとスロットル開度を増大するようにスロットルバルブ102を制御するようにしてもよい。
また、回転数上昇制御部456は、エンジン100のアイドリング時の回転数を上昇するようにしてもよいし、全ての作動領域において一律予め定められた回転数だけ回転数を上昇するようにしてもよい。あるいは、回転数上昇制御部456は、エンジン回転数センサ306により検出されたエンジン回転数に応じた上昇分だけ回転数が上昇するようにスロットル開度を増大するようにしてもよい。エンジン回転数に応じた上昇分は、たとえば、マップ等に記憶すればよい。
エンジン100の回転数に応じて上昇量を変更することにより、ファンカップリング400の入力軸側の回転数を適切な回転数になるようにすることができる。たとえば、エンジン100の回転数が小さいほど上昇量を小さく、回転数が大きいほど上昇量を大きくするなどすると、上昇量を一律に設定する場合よりも回転数上昇による応答性を向上させつつ、運転者に違和感を感じることを抑制することができる。
状態変化判定部458は、フルードカップリング404がオフ状態からオン状態に変化したか、あるいは、オン状態からオフ状態に変化したかを判定する。状態変化判定部458は、たとえば、ファン回転数とエンジン回転数との差に基づいてオフ状態に対応する差回転数からオン状態に対応する差回転数になると、オフ状態からオン状態への状態変化を判定する。あるいは、状態変化判定部458は、オン状態に対応する差回転数からオフ状態に対応する差回転数になると、オン状態からオフ状態への状態変化を判定する。なお、状態変化判定部458は、たとえば、フルードカップリング404の状態の変化を判定すると、状態変化判定フラグをオンするようにしてもよい。
また、本実施の形態において、要求判定部452と、電磁バルブ制御部454と、回転数上昇制御部456と、状態変化判定部458とは、いずれも演算処理部450であるCPUが記憶部550に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
記憶部550には、各種情報、プログラム、しきい値、マップ等が記憶され、必要に応じて演算処理部450からデータが読み出されたり、格納されたりする。
以下、図3を参照して、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU300で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU300は、ファンカップリング400の状態変化の要求があるか否かを判定する。ファンカップリング400の状態変化の要求があると(S100にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100に戻される。
S102にて、ECU300は、電磁バルブ406を制御する。S104にて、ECU300は、エンジン100のスロットル開度を増大してエンジン回転数上昇制御を実施する。S106にて、ECU300は、ファンカップリング400の状態が変化したか否かを判定する。ファンカップリング400の状態が変化すると(S106にてYES)、この処理は終了する。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS104に戻される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る車両の制御装置であるECU300の動作について図4を参照にしつつ説明する。
時間T(0)にて、ファンカップリング400がオフ状態であるときに、冷却水温度が予め定められた温度以上になって、ファンカップリング400のオン状態への変化要求があると(S100にてYES)、電磁バルブ406は戻り穴を開くように制御される(S102)。そのため、貯蔵室内の作動油が作動室に戻されるため、フルードカップリング404のスリップ率が低下する。フルードカップリング404の滑り量が減少するため、冷却ファン402の回転数はエンジン100の回転数に追従するように上昇する。
また、時間T(0)にて、電磁バルブ406の制御とともに、図4の実線に示すように、エンジン回転数の上昇制御が実施される(S104)。そのため、たとえば、運転者のアクセル操作などによりエンジン回転数が上昇する場合においても、図4の破線に示すように、エンジン回転数の上昇制御が実施されない場合より予め定められた回転数だけ高くなる。
なお、たとえば、エンジン回転数センサ306により検出されたエンジン回転数が低いほど上昇分を小さくし、エンジン回転数が高いほど上昇分を大きくすると、図4の一点鎖線に示すように、エンジン回転数の上昇制御が実施されない場合と比較して、エンジン回転数が高いほど大きく回転数が上昇される。
エンジン回転数が高くなると、ファンカップリング400内を流通する作動油に生じる遠心力は、エンジン回転数の上昇制御が実施されない場合と比較して増加する。そのため、作動室内の作動油は遠心力により貯蔵室に流通する流量が多くなる。さらに、戻り穴から作動室内に戻される作動油の流量も多くなる。これにより、図4の実線に示すように、滑り量(スリップ率)は、エンジン回転数の上昇制御が実施されない場合(図4の破線)と比較して速やかに減少する。
そのため、エンジン回転数の上昇制御が実施される場合には、時間T(1)にて、オフ状態からオン状態への状態変化が判定される(S106)のに対して、エンジン回転数の上昇制御が実施されない場合は、時間T(1)よりも遅い時間T(2)にて、状態の変化が判定される。
すなわち、時間T(2)と時間T(1)との差分だけファンカップリング400がオン状態になるまでの時間が短縮されたこととなる。
なお、ファンカップリング400がオン状態からオフ状態に変化する場合にも、同様にエンジン回転数が上昇される。そのため、オン状態からオフ状態に状態が変化するまでの時間が短縮される。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両の制御装置によると、ファンカップリングの動力伝達の度合の変化要求があると、エンジンの回転数を上昇することにより、ファンカップリングの入力軸側の回転数が上昇する。そのため、ファンカップリングの内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、ファンカップリングにおける入力軸側と出力軸側とのスリップ率が速やかに変化するため、動力伝達の度合についても速やかに変化する。したがって、ファンカップリングの状態変化の要求に対する応答性を向上する車両の制御装置、制御方法およびその方法をコンピュータで実現されるプログラムならびにそのプログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
なお、好ましくは、エンジンの出力要求の度合が上昇した時点で、エンジンの回転数を上昇することが望ましい。エンジンの出力要求の度合が上昇した時点とは、たとえば、運転者が操作部材であるアクセルペダルを踏み込むなどの操作によりアクセル開度が増大した時点である。このようにすると、運転者が違和感を感じることなく、ファンカップリングの入力軸側の回転数を上昇することができる。
また、エンジンの回転数を上昇する方法としては、スロットル開度を増大させてエンジンの回転数を上昇させる方法に特に限定されるものではない。たとえば、ECUは、ファンカップリングの状態変化の要求があると、自動変速機の変速比を高くするように自動変速機を制御するようにしてもよい。すなわち、ECUは、たとえば、自動変速機が有段式自動変速機であれば、現在の変速段よりも低速側の変速段に変速するように変速制御信号を自動変速機に対して送信するようにしてもよい。あるいは、ECUは、自動変速機が無段式自動変速機であれば、トルクコンバータの出力軸の回転数と変速機構の出力軸回転数とから算出される変速比が高くなるように変速制御信号を自動変速機に対して送信するようにしてもよい。
このようにすると、自動変速機の入力軸側の回転数が上昇する。自動変速機の入力軸側の回転数が上昇すると、エンジンの出力軸を経由してファンカップリングの入力軸側の回転数が上昇する。そのため、ファンカップリングの内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、ファンカップリングにおける動力伝達の度合を速やかに変化させることができる。
あるいは、たとえば、車両が、エンジンの出力軸に連結され、エンジンの動力に基づいて発電するモータジェネレータ(1)と、エンジンの動力を車両の車輪軸に伝達する動力分割機構と、動力分割機構と車輪軸との間に車輪軸に駆動力を付与するモータジェネレータ(2)とを含むハイブリッド車両である場合を想定する。動力分割機構は、入力されたエンジンの動力を、車輪軸への駆動力またはモータジェネレータ(1)への動力に分割する。
このような車両においては、ECUは、ファンカップリングの状態変化の要求があると、エンジンの回転数が上昇するようにモータジェネレータ(1)を制御するようにしてもよい。
モータジェネレータ(1)を用いてエンジンの回転数を上昇することにより、ファンカップリングの入軸側の回転数が上昇する。そのため、ファンカップリングの内部の作動油に生じる遠心力が増大する。その結果、作動油は、発生した遠心力により速やかに流通する。これにより、ファンカップリングにおける動力伝達の度合を速やかに変化させることができる。
さらに、ファンカップリングの状態変化の要求に応じてエンジンの回転数を上昇させると、燃費が悪化する可能性がある。そのため、変化要求の判定後に燃費改善処理を実施するようにしてもよい。
燃費改善処理は、たとえば、エンジンの回転数を上昇するとともに、A/Cコンプレッサーの作動量を増大させるなどして、空調装置による室内の冷却の度合を上昇して、ファンカップリングの伝達の度合が変化して状態の変化が判定された後(すなわち、状態変化判定フラグがオンとなった後)にA/Cコンプレッサーを停止する処理である。このようにすると、室内の温度を前もって下げた状態でA/Cコンプレッサーを停止することができる。そのため、室内の温度を適切な状態に維持しつつ、A/Cコンプレッサーを停止することによる燃費の改善が図れる。
あるいは、車両が上述したようなハイブリッド車両である場合には、車両には、エンジンにより発電された電力を蓄電し、モータジェネレータ(1)または(2)に蓄電した電力を供給する蓄電機構である電池パックが搭載される。このような車両において、燃費改善処理として、エンジンの回転数の上昇とともに、エンジンによる発電量を増加する処理を実施してもよい。このようにすると、バッテリの充電量を増大することができる。そのため、燃費の悪化分をバッテリの電力により補うことにより燃費の改善が図れる。
本実施の形態において、電磁バルブにより戻り穴が調整されるファンカップリングを一例として説明したが、本発明は、電磁バルブが設けられるファンカップリングに限定して適用されるものではない。たとえば、空気温度感応式のファンカップリングに本発明を適用してもよい。
空気温度感応式のファンカップリングは、電磁バルブに代えてバイメタルが用いられる。バイメタルは、走行風あるいは冷却ファンの回転によりラジエータから送風される空気の温度が高くなると、自己の温度上昇により膨張して戻り穴を開き、空気の温度が低くなると、収縮して戻り穴を閉じる構造を有する。空気温度感応式のファンカップリングは、周知の技術であるため、その詳細な説明は行なわない。このような空気温度感応式のファンカップリングに本発明を適用しても、同様の作用効果が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施の形態に係る車両の制御装置が搭載される車両の概略ブロック図である。 本実施の形態に係る車両の制御装置であるECUの機能ブロック図である。 本実施の形態に係る車両の制御装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る車両の制御装置であるECUの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
100 エンジン、102 スロットルバルブ、104 スロットルバルブモータ、106 クランクシャフト、108 ラジエータ、110 冷却水配管、200 自動変速機、300 ECU、302 スロットルポジションセンサ、304 水温センサ、306 エンジン回転数センサ、308 冷媒圧力センサ、310 油温センサ、312 ファン回転数センサ、350 入力I/F、400 ファンカップリング、402 冷却ファン、404 フルードカップリング、406 電磁バルブ、450 演算処理部、452 要求判定部、454 電磁バルブ制御部、456 回転数上昇制御部、458 状態変化判定部、500 A/Cコンプレッサー、502 コンデンサー、550 記憶部、600 オイルクーラ、650 出力I/F。

Claims (30)

  1. 内部に冷却媒体を流通する熱交換器と前記熱交換器を冷却する冷却装置とが搭載された車両の制御装置であって、前記冷却装置は、前記内燃機関の動力を用いて前記熱交換器を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンと前記内燃機関との間に設けられ、入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の状態の変化に応じて前記内燃機関から前記冷却ファンへの動力伝達の度合を変化する流体継手とを含み、前記作動油は、前記内燃機関の動力により発生する遠心力により前記流体継手の内部を流通し、
    前記熱交換器の状態を示す物理量を検出するための検出手段と、
    前記検出された物理量に基づいて前記流体継手における動力伝達の度合の変化要求の有無を判定するための判定手段と、
    前記要求があると判定されると、前記内燃機関の回転数を上昇するための回転数上昇手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記回転数上昇手段は、前記内燃機関のアイドル回転数を上昇するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記回転数上昇手段は、前記内燃機関のスロットル開度を増大するための手段を含む、請求項1または2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記車両には、前記内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達する自動変速機が搭載され、
    前記回転数上昇手段は、前記自動変速機の変速比を高くするための手段を含む、請求項1に記載された車両の制御装置。
  5. 前記車両は、前記内燃機関の出力軸に連結され、前記内燃機関の動力に基づいて発電する第1の回転電機と、前記内燃機関の動力を前記車両の車輪軸に伝達する動力分割機構とを含み、前記動力分割機構は、入力された前記内燃機関の動力を、前記車輪軸への駆動力または前記第1の回転電機への動力に分割し、前記動力分割機構と前記車輪軸との間には、前記車輪軸に駆動力を付与する第2の回転電機が設けられ、
    前記回転数上昇手段は、前記第1の回転電機により前記内燃機関の回転数を上昇するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  6. 前記回転上昇手段は、予め定められた回転数だけ前記内燃機関の回転数を上昇するための手段を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  7. 前記制御装置は、前記内燃機関の回転数を検出するための手段をさらに含み、
    前記回転上昇手段は、前記検出された回転数に応じて前記回転数の上昇量を変更するための手段をさらに含む、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
  8. 前記制御装置は、前記運転者の操作部材の操作量に基づく前記内燃機関の出力要求の度合を検出するための手段をさらに含み、
    前記回転上昇手段は、前記内燃機関の出力要求の度合が上昇した時点で、前記内燃機関の回転数を上昇するための手段を含む、請求項1〜7のいずれかに記載の車両の制御装置。
  9. 前記熱交換器は、前記内燃機関および前記車両に搭載された電気機器のうちの少なくともいずれか一方を冷却する冷却水を流通するラジエータであって、
    前記検出手段は、前記冷却水の温度を検出するための手段を含み、
    前記判定手段は、前記冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いと前記変化要求があることを判定するための手段を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の車両の制御装置。
  10. 前記熱交換器は、前記車両の室内の空調装置のコンデンサーであって、
    前記検出手段は、前記コンデンサーを流通する冷媒の圧力を検出するための手段を含み、
    前記判定手段は、前記冷媒の圧力が予め定められた圧力よりも高くなると前記変化要求があることを判定するための手段を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の車両の制御装置。
  11. 前記内燃機関には、前記内燃機関を駆動源とする、空調装置のコンプレッサーが設けられ、
    前記制御装置は、前記回転数上昇手段により前記内燃機関の回転数を上昇させるとともに、前記空調装置による前記室内の冷却の度合を上昇して、前記流体継手の動力伝達の度合が変化した後に前記コンプレッサーを停止するための手段をさらに含む、請求項1〜10のいずれかに記載の車両の制御装置。
  12. 前記車両は、前記内燃機関と回転電機とを駆動源とするハイブリッド車両であって、前記車両には、前記内燃機関により発電された電力を蓄電し、前記回転電機に蓄電した電力を供給する蓄電機構が搭載され、
    前記制御装置は、前記回転数上昇手段により前記内燃機関の回転数を上昇させるとともに、前記内燃機関による発電量を増加するための手段をさらに含む、請求項1〜10のいずれかに記載の車両の制御装置。
  13. 前記熱交換器は、前記冷却ファンにより形成される空気の流れ上の位置であって、前記冷却ファンよりも上流側に設けられ、
    前記流体継手は、前記熱交換器から流れる空気の温度に応じて前記作動油の流通の状態を切り換えて、前記入力軸側と前記出力軸側との間に介在する作動油の量を変更する、請求項1〜12のいずれかに記載の車両の制御装置。
  14. 前記熱交換器は、前記冷却ファンにより形成される空気の流れ上の位置であって、前記冷却ファンよりも上流側に設けられ、
    前記流体継手には、前記入力軸側と前記出力軸側との間に介在する作動油の量を調整する制御弁が設けられ、
    前記制御装置は、前記動力伝達の度合の変化要求があると判定されると前記制御弁を制御するための手段をさらに含む、請求項1〜12のいずれかに記載の車両の制御装置。
  15. 内部に冷却媒体を流通する熱交換器と前記熱交換器を冷却する冷却装置とが搭載された車両の制御方法であって、前記冷却装置は、前記内燃機関の動力を用いて前記熱交換器を冷却する冷却ファンと、前記冷却ファンと前記内燃機関との間に設けられ、入力軸側と出力軸側との間に介在する作動油の状態の変化に応じて前記内燃機関から前記冷却ファンへの動力伝達の度合を変化する流体継手とを含み、前記作動油は、前記内燃機関の動力により発生する遠心力により前記流体継手の内部を流通し、
    前記熱交換器の状態を示す物理量を検出する検出ステップと、
    前記検出された物理量に基づいて前記流体継手における動力伝達の度合の変化要求の有無を判定する判定ステップと、
    前記要求があると判定されると、前記内燃機関の回転数を上昇する回転数上昇ステップとを含む、車両の制御方法。
  16. 前記回転数上昇ステップは、前記内燃機関のアイドル回転数を上昇するステップを含む、請求項15に記載の車両の制御方法。
  17. 前記回転数上昇ステップは、前記内燃機関のスロットル開度を増大するステップを含む、請求項15または16に記載の車両の制御方法。
  18. 前記車両には、前記内燃機関の出力を変速して駆動輪に伝達する自動変速機が搭載され、
    前記回転数上昇ステップは、前記自動変速機の変速比を高くするステップを含む、請求項15に記載された車両の制御方法。
  19. 前記車両は、前記内燃機関の出力軸に連結され、前記内燃機関の動力に基づいて発電する第1の回転電機と、前記内燃機関の動力を前記車両の車輪軸に伝達する動力分割機構とを含み、前記動力分割機構は、入力された前記内燃機関の動力を、前記車輪軸への駆動力または前記第1の回転電機への動力に分割し、前記動力分割機構と前記車輪軸との間には、前記車輪軸に駆動力を付与する第2の回転電機が設けられ、
    前記回転数上昇ステップは、前記第1の回転電機により前記内燃機関の回転数を上昇するステップを含む、請求項15に記載の車両の制御方法。
  20. 前記回転上昇ステップは、予め定められた回転数だけ前記内燃機関の回転数を上昇するステップを含む、請求項15〜19のいずれかに記載の車両の制御方法。
  21. 前記制御方法は、前記内燃機関の回転数を検出するステップをさらに含み、
    前記回転上昇ステップは、前記検出された回転数に応じて前記回転数の上昇量を変更するステップをさらに含む、請求項15〜19のいずれかに記載の車両の制御方法。
  22. 前記制御方法は、前記運転者の操作部材の操作量に基づく前記内燃機関の出力要求の度合を検出するステップをさらに含み、
    前記回転上昇ステップは、前記内燃機関の出力要求の度合が上昇した時点で、前記内燃機関の回転数を上昇するステップを含む、請求項15〜21のいずれかに記載の車両の制御方法。
  23. 前記熱交換器は、前記内燃機関および前記車両に搭載された電気機器のうちの少なくともいずれか一方を冷却する冷却水を流通するラジエータであって、
    前記検出ステップは、前記冷却水の温度を検出するステップを含み、
    前記判定ステップは、前記冷却水の温度が予め定められた温度よりも高いと前記変化要求があることを判定するステップを含む、請求項15〜22のいずれかに記載の車両の制御方法。
  24. 前記熱交換器は、前記車両の室内の空調装置のコンデンサーであって、
    前記検出ステップは、前記コンデンサーを流通する冷媒の圧力を検出するステップを含み、
    前記判定ステップは、前記冷媒の圧力が予め定められた圧力よりも高くなると前記変化要求があることを判定するステップを含む、請求項15〜22のいずれかに記載の車両の制御方法。
  25. 前記内燃機関には、前記内燃機関を駆動源とする、空調装置のコンプレッサーが設けられ、
    前記制御方法は、前記回転数上昇ステップにて前記内燃機関の回転数を上昇させるとともに、前記空調装置による前記室内の冷却の度合を上昇して、前記流体継手の動力伝達の度合が変化した後に前記コンプレッサーを停止するステップをさらに含む、請求項15〜24のいずれかに記載の車両の制御方法。
  26. 前記車両は、前記内燃機関と回転電機とを駆動源とするハイブリッド車両であって、前記車両には、前記内燃機関により発電された電力を蓄電し、前記回転電機に蓄電した電力を供給する蓄電機構が搭載され、
    前記制御方法は、前記回転数上昇ステップにて前記内燃機関の回転数を上昇させるとともに、前記内燃機関による発電量を増加するステップをさらに含む、請求項15〜24のいずれかに記載の車両の制御方法。
  27. 前記熱交換器は、前記冷却ファンにより形成される空気の流れ上の位置であって、前記冷却ファンよりも上流側に設けられ、
    前記流体継手は、前記熱交換器から流れる空気の温度に応じて前記作動油の流通の状態を切り換えて、前記入力軸側と前記出力軸側との間に介在する作動油の量を変更する、請求項15〜26のいずれかに記載の車両の制御方法。
  28. 前記熱交換器は、前記冷却ファンにより形成される空気の流れ上の位置であって、前記冷却ファンよりも上流側に設けられ、
    前記流体継手には、前記入力軸側と前記出力軸側との間に介在する作動油の量を調整する制御弁が設けられ、
    前記制御方法は、前記動力伝達の度合の変化要求があると判定されると前記制御弁を制御するステップをさらに含む、請求項15〜26のいずれかに記載の車両の制御方法。
  29. 請求項15〜28のいずれかに記載の車両の制御方法をコンピュータで実現されるプログラム。
  30. 請求項15〜28のいずれかに記載の車両の制御方法をコンピュータで実現されるプログラムを記録した記録媒体。
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