JP2009057339A - 毛髪化粧料キット及びこれを用いる毛髪処理方法 - Google Patents

毛髪化粧料キット及びこれを用いる毛髪処理方法 Download PDF

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真澄 橋田
Kunihiko Kotsuna
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Abstract

【課題】施術に長時間を要さず、十分な毛髪感触向上効果(特に毛髪につるつるとした良好な感触を付与する効果)を有し、かつ、毛髪感触向上効果を持続させることが可能な毛髪化粧料キットの提供。さらに、該毛髪化粧料キットを用いた毛髪処理方法の提供。
【解決手段】一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシラン、無機酸、有機酸、低級アルコール、及び、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有する第1剤と、塩基性物質と低級アルコールを含有する第2剤とからなる毛髪化粧料キットを用いる。
Si(OR 一般式(1)
(式中、R及びRは炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す)
【選択図】なし

Description

本発明は、一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシラン、無機酸、有機酸、低級アルコール、及び、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有する第1剤と、塩基性物質と低級アルコールを含有する第2剤とからなる毛髪化粧料キットに関する。
Si(OR 一般式(1)
(式中、R及びRは炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す)
更に、該毛髪化粧料キットの第1剤と第2剤の混合物を毛髪に塗布後、加熱することで皮膜を形成させることを特徴とする毛髪処理方法に関する。
従来から毛髪の感触向上を目的に、カチオン性界面活性剤やシリコーン類が毛髪化粧料に用いられている。しかしながら、近年のヘアカラー、ブリーチ、パーマネントウェーブの普及に従い、毛髪自体の損傷が大きくなってきているため、従来のカチオン性界面活性剤やシリコーン類での処理では、十分に感触向上させることが難しくなっている。また、カチオン性界面活性剤やシリコーン類での処理による効果は一時的なものであり、効果の持続性についても十分なものではなかった。
一方、トリアルコキシシランを用いて、毛髪を強化する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。また、特定のアルコキシシランを含有する第1剤を、有機酸及び水を含有する第2剤により重合させ、毛髪にハリコシを付与する毛髪化粧料、毛髪処理方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。しかしながら、これらの技術は、毛髪感触向上効果(特に毛髪につるつるとした良好な感触を付与する効果)が不十分であったり、アルコキシシラン重合に時間がかかるため施術に長い時間を要するといった欠点を有していた。
特開昭61−7号公報 特開2005−320314号公報
本発明が解決しようとしている課題は、施術に長時間を要さず、十分な毛髪感触向上効果(特に毛髪につるつるとした良好な感触を付与する効果)を有し、かつ、毛髪感触向上効果を持続させることが可能な毛髪化粧料キットを提供することにある。また、該毛髪化粧料キットを用いた毛髪処理方法を提供することにある。
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシラン、無機酸、有機酸、低級アルコール、及び、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有する第1剤と、塩基性物質と低級アルコールを含有する第2剤からなる毛髪化粧料キットを用いると、前記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシラン、無機酸、有機酸、低級アルコール、及び、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有する第1剤と、塩基性物質と低級アルコールを含有する第2剤とからなる毛髪化粧料キット、並びに、該毛髪化粧料キットの第1剤と第2剤の混合物を毛髪に塗布後、加熱することで皮膜を形成させることを特徴とする毛髪処理方法を提供するものである。
Si(OR 一般式(1)
(式中、R及びRは炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す)
本発明の毛髪化粧料キットの第1剤と第2剤を混合し、毛髪に塗布後、加熱により皮膜を形成させる毛髪処理は、施術に長時間を要さず、かつ、十分な毛髪感触向上効果(特に毛髪につるつるとした良好な感触を付与する効果)を有し、毛髪感触向上効果を持続させることができる。
本発明の優れた機能を発現させるためには、一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシラン、無機酸、有機酸、低級アルコール、及び、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有する第1剤と、塩基性物質と低級アルコールを含有する第2剤からなる毛髪化粧料キットを用いることが必須である。
Si(OR 一般式(1)
(式中、R及びRは炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す)
本発明の毛髪化粧料キットの第1剤に配合するトリアルコキシアルキルシランは、一般式(1)で表されるものである。式中のR及びRは炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を示すが、R及びRの具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基等が挙げられる。これらの中でも、入手性、重合性等の観点から、Rとしてはメチル基、R2としてはエチル基が最も好ましい。
第1剤に配合する無機酸としては、塩酸、リン酸、硫酸等が好ましいものとして挙げられるが、トリアルコキシアルキルシランの加水分解性等の観点から、塩酸が最も好ましい。
第1剤に配合する有機酸としては、水溶性の高い有機酸を用いることが好ましく、具体的には、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等が好ましいものとして挙げられる。これらのうち、皮膜形成性の観点から、酢酸、グリコール酸、乳酸、クエン酸が最も好ましい。
第1剤及び第2剤に配合する低級アルコールとしては、炭素数2〜4の1〜3価のアルコールを用いる。具体的には、エタノール、イソピロピルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等が挙げられるが、溶解性、皮膜形成速度の観点から、エタノール、イソピロピルアルコールが最も好ましい。
第1剤に配合するポリオキシアルキレン変性シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサンがポリオキシエチレン基、又は、低級脂肪酸基で保護されたポリオキシエチレン基、若しくは、ポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基の両方で変性されたシリコーン類が好ましい。ポリオキシアルキレン変性シリコーンのHLB(親水性疎水性バランス)は特に制限はないが、一般的に2〜18程度のものを使用する。
第2剤に配合する塩基性物質としては、水酸化アルカリ金属、低級有機酸アルカリ金属塩、アミン類、塩基性アミノ酸、アンモニア等を用いることができる。水酸化アルカリ金属としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等;低級有機酸アルカリ金属塩としては、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸のナトリウム塩、カリウム塩等;アミン類としては、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モノイソプロパノールアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、テトラヒドロキシエチルエチレンジアミン、テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン等;塩基性アミノ酸としては、アルギニン、リジン等が好ましいものとして挙げられる。これらの中でも、皮膜形成速度の観点から、アミン類、塩基性アミノ酸が好ましい。
本発明の毛髪化粧料キットの第1剤には、一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシラン、無機酸、有機酸、低級アルコール、及び、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有させることが必須であるが、これらの他に、テトラエトキシシラン等のテトラアルコキシシラン;ジエトキシジメチルシラン等のジアルコキシジアルキルシラン;アルコキシシラン加水分解縮合物、ポリメチルシルセスキオキサン、ガンマーグリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のトリアルコキシアルキルシラン以外のシラン類;ジメチコンノール類;ポリアセタール樹脂などの低級アルコール可溶性樹脂;加水分解ケラチン、加水分解コムギタンパク、加水分解コラーゲンなどのタンパク、ペプチド類、及び、そのアシル化、シリコーン化物;水等の添加剤を配合することができる。第1剤へのそれぞれの成分の配合量は、一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシランが0.1〜80重量%、無機酸は0.0001〜0.1%、有機酸が0.01〜10重量%、低級アルコールが5〜99.5重量%、ポリオキシアルキレン変性シリコーンが0.0001〜1重量%程度が好ましい。第1剤の調製方法は、特に制限はないが、一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシランと水で希釈した無機酸、低級アルコールとを混合、反応した後、有機酸、低級アルコール、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、及び、その他の成分を添加、混合することにより調製する。
一方、本発明の毛髪化粧料キットの第2剤には、塩基性物質と低級アルコールを含有させることが必須であるが、これらの他に、本発明の好ましい効果を損なわない範囲で、水等のその他添加剤を配合することが可能である。第2剤への塩基性物質の配合量は、第1剤中の無機酸、有機酸の配合量、及び、第1剤と第2剤との混合比によるが、概ね0.01〜50重量%程度が適当である。第2剤への低級アルコールの配合量は、99.99〜50重量%が適当である。
本発明の毛髪化粧料キットは、第1剤と第2剤の混合物を毛髪に塗布し、毛髪表面上に皮膜を形成させ、毛髪に持続的な感触向上効果を与えることを目的とするものである。本発明の毛髪化粧料キットの使用方法は、第1剤と第2剤を混合し、得られた混合物を毛髪塗布した後、ドライヤー、アイロン、加熱ロッド、加熱キャップ等の加熱装置により加熱を行い、毛髪表面に皮膜を形成させる。第1剤と第2剤の混合比は、第1剤に含有される無機酸、有機酸の含有量と第2剤の塩基性物質の配合量にもよるが、概ね100:1〜1:1(重量比)程度である。また、第1剤と第2剤の混合物のpHは、一般的には4〜7、好ましくは5〜6.5程度になるように第1剤及び第2剤の組成、混合比を調整すると、皮膜形成速度、毛髪感触向上効果に好影響を与えるので望ましい。加熱時間は、加熱装置の種類にもよるが、概ね1分〜10分程度である。
以下、本発明につき実施例を用いてより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでない。
実施例1 毛髪化粧料キットの調製1
第1剤
(組成)
No. 成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 イソプロパノール 0.26
2 1mol/L塩酸 0.7
3 メチルトリエトキシシラン 1.0
4 テトラエトキシシラン 0.11
5 酢酸 0.10
6 アルコキシシラン加水分解物
(GE東芝シリコーン社製Siオリゴマー) 2.0
7 ポリオキシエチレン変性ジメチコン 0.001
8 ポリアセタール樹脂 0.17
9 トリエタノールアミン 0.001
10 エタノール 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.1とNo.2を混合する(A部)。次いで、No.3とNo.4の混合物をA部に攪拌しながら滴下し、50℃で混合する。冷却後、No.5〜9を攪拌しながら加え、次いでNo.10を加える。

第2剤
(組成)
No. 成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 エタノール 合計で100となる量
2 テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン 0.3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
全成分を混合する。
(1剤、2剤混合比)
1剤:2剤=15:1
実施例2 毛髪化粧料キットの調製2
第1剤
(組成)
No. 成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 イソプロパノール 0.38
2 1mol/L塩酸 1.3
3 メチルトリエトキシシラン 2.1
4 酢酸 0.04
5 アルコキシシラン加水分解物
(GE東芝シリコーン社製Siオリゴマー) 0.85
6 ポリオキシエチレン変性ジメチコン 0.001
7 トリエタノールアミン 0.008
8 エタノール 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.1の一部分とNo.2を混合する(A部)。次いで、No.3をA部に攪拌しながら滴下し、50℃で混合する。冷却後、No.4〜7を攪拌しながら加え、次いでNo.8を加える。

第2剤
(組成)
No. 成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 イソプロパノール 合計で100となる量
2 テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン 0.3
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
全成分を混合する。
(1剤、2剤混合比)
1剤:2剤=15:1
実施例3 毛髪化粧料キットの調製3
第1剤
(組成)
No. 成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 イソプロパノール 0.66
2 1mol/L塩酸 1.7
3 メチルトリエトキシシラン 2.5
4 テトラエトキシシラン 0.29
5 酢酸 0.25
6 アルコキシシラン加水分解物
(GE東芝シリコーン社製Siオリゴマー) 5.3
7 ポリアセタール樹脂 0.44
8 テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン 0.01
9 ポリオキシエチレン変性ジメチコン 0.002
10 ステアルトリモニウムクロリド(70%) 0.5
11 オクタン酸セチル(日本精化社製) 1.0
12 イソステアリルアルコール 0.2
13 FZ−2222(東レダウコーニング社製) 2.0
14 エタノール 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.1の一部分とNo.2を混合する(A部)。次いで、No.3とNo.4の混合物をA部に攪拌しながら滴下し、50℃で混合する。冷却後、No.5〜8を攪拌しながら加える(B部)。別の容器に、No.9〜14を取り、加熱攪拌して混合する(C部)。C部にB部を加え、攪拌して均一の液とする。

第2剤
(組成)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 エタノール 合計で100となる量
2 テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン 0.4
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
全成分を混合する。
(1剤、2剤混合比)
1剤:2剤=10:1
実施例4 毛髪化粧料キットの調製4
第1剤
(組成)
No. 成 分 配合量(重量%)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 イソプロパノール 0.66
2 1mol/L塩酸 1.7
3 メチルトリエトキシシラン 2.5
4 テトラエトキシシラン 0.29
5 酢酸 0.25
6 アルコキシシラン加水分解物
(GE東芝シリコーン社製Siオリゴマー) 5.3
7 ポリアセタール樹脂 0.44
8 テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン 0.01
9 ポリオキシエチレン変性ジメチコン 0.002
10 ステアルトリモニウムクロリド(70%) 0.5
11 オクタン酸セチル(日本精化社製) 1.0
12 イソステアリルアルコール 0.2
13 SILSTYL201(東レダウコーニング社製)2.0
14 エタノール 合計で100となる量
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
No.1の一部分とNo.2を混合する(A部)。次いで、No.3とNo.4の混合物をA部に攪拌しながら滴下し、50℃で混合する。冷却後、No.5〜8を攪拌しながら加える(B部)。別の容器に、No.9〜14を取り、加熱攪拌して混合する(C部)。C部にB部を加え、攪拌して均一の液とする。

第2剤
(組成)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
1 エタノール 合計で100となる量
2 テトラヒドロキシプロピルエチレンジアミン 0.4
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(調製方法)
全成分を混合する。
(1剤、2剤混合比)
1剤:2剤=10:1
実施例5 毛髪化粧料キットを用いた毛髪処理及び評価1
実施例1〜4で得られた毛髪化粧料キットを用いて毛髪処理を行った。
(毛髪処理方法)
実施例1〜4に記載の混合比で1剤と2剤を混合した。次いで、市販の白髪混じりの未処理毛髪0.5gに1剤と2剤の混合液0.2gを塗布し、ドライヤーで5分間加温、乾燥した。毛髪の表面皮膜形成はドライヤー加温、乾燥5分で完全に終了していた。
(感触試験)
上記毛髪処理後(皮膜形成後)の毛髪の感触を官能試験にて評価した。実施例1〜4で得られた毛髪化粧料キットを用いて処理した毛髪は、つるつるとした良好な感触を持ち、すべりが良く滑らかで、指どおりが良かった。また、シャンプー後も良好な感触は継続していた。
実施例6 毛髪化粧料キットを用いた毛髪処理及び評価2
実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて毛髪処理を行った。
(毛髪処理方法)
実施例1、2に記載の混合比で1剤と2剤を混合した。次いで、市販人毛(未処理毛髪)を2剤式ブリーチ剤で2回処理した損傷毛に混合液を均一に塗布し、ドライヤーで5分間加温、乾燥した。毛髪の表面皮膜形成はドライヤー加温、乾燥5分で完全に終了していた。
(感触試験)
上記毛髪処理後(皮膜形成後)の毛髪の感触を官能試験にて評価した。実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて処理した毛髪は、すべりが良く、つるつるとした良好な感触を示し、ハリコシ感が付与されていた。特に、実施例1の毛髪化粧料キットを用いて処理した毛髪は、すべり性、柔軟性に優れていた。また、ラウレス硫酸Na水溶液にてシャンプーを5回した後も、皮膜感、残留感が強く、良好な感触は継続していた。
実施例7 毛髪化粧料キットを用いた毛髪処理及び評価3
実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて毛髪処理を行った後、ブリーチ処理を行い、効果の持続性を評価した。
(毛髪処理方法)
実施例1、2に記載の混合比で1剤と2剤を混合した。次いで、市販人毛(未処理毛髪)に混合液を均一に塗布し、ドライヤーで5分間加温、乾燥した。毛髪の表面皮膜形成はドライヤー加温、乾燥5分で完全に終了していた。この毛髪をラウレス硫酸Na水溶液にてシャンプーを5回行った後、ブリーチ剤(3%過酸化水素水にモノエタノールアミンを添加し、pHを10に調整したもの)に2時間浸漬し、洗浄、乾燥した。
(感触試験)
上記毛髪処理後の毛髪の感触を官能試験にて評価した。実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて処理しておいた毛髪は、つるつるとした感触、すべり、滑らかさ、指どおり、しっとり感が強く、ハリコシ感が付与されていた。
(接触角評価)
上記毛髪処理後の毛髪を1本をたわみなく固定し、毛髪上に1μLの精製水を乗せ、それをCCDカメラで真横から撮影し、接触角を測定した。この測定を各5本ずつ行い、平均値を接触角とした。
表に示した通り、実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて処理した毛髪は、疎水化されていることが確認され、毛髪ダメージが軽減されていることが分かった。

表 毛髪の接触角
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
毛髪化粧料キット 接触角
実施例1の毛髪化粧料キット 110°
実施例2の毛髪化粧料キット 105°
毛髪化粧料キットによる処理無 98°
ブリーチ処理を行っていない未処理毛 119°
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例8 毛髪化粧料キットを用いた毛髪処理及び評価4
ヘアマニキュア処理をした毛髪に対し、実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて毛髪処理を行った後、シャンプー処理を行い、効果の持続性を評価した。
(毛髪処理方法)
市販白髪人毛を市販のヘアマニキュアで処理し、染色した。実施例1、2に記載の混合比で1剤と2剤を混合した混合液を、ヘアマニキュア処理毛髪に塗布し、均一に塗布し、ドライヤーで5分間加温、乾燥した。毛髪の表面皮膜形成はドライヤー加温、乾燥5分で完全に終了していた。この毛髪をラウレス硫酸Na水溶液にてシャンプーを5回行い、乾燥した。
(褪色評価)
目視で毛髪を観察したところ、実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて処理した毛髪の褪色が抑制されていた。
実施例9 毛髪化粧料キットを用いた毛髪処理及び評価5
パーマ処理をした毛髪に対し、実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて毛髪処理を行い、パーマ効率を評価した。
(毛髪処理方法)
20cm長の市販人毛(未処理毛髪)50本をスパイラルロッドに荷重4.5gで巻きつけた。次いで、市販パーマ剤1液3mLを塗布し、室温で20分間放置し、微温水ですすいだ。次に、市販パーマ剤2液3mLを塗布し、室温で10分間放置し、微温水ですすいだ。上記毛髪を乾燥させた後、実施例1、2に記載の混合比で1剤と2剤を混合した混合液5mLを毛髪に塗布し、ドライヤーで2分間加温し、皮膜を形成させた。10分後、1時間後、48時間後の毛髪のウェーブ長を測定し、下式によりウェーブ保持率を算出した。
ウェーブ保持率(%)
=100×(10分後のウェーブ長)/(1時間若しくは48時間後のウェーブ長)

表に示した通り、実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて毛髪を処理することにより、1時間後、48時間後のウェーブ保持率が高まっていた。

表 1時間後、48時間後のウェーブ保持率
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
毛髪化粧料キット 1時間後 48時間後
実施例1の毛髪化粧料キット 99% 98%
実施例2の毛髪化粧料キット 96% 96%
毛髪化粧料キットによる処理無 92% 90%
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
目視で毛髪を観察したところ、実施例1、2で得られた毛髪化粧料キットを用いて処理した毛髪の褪色が抑制されていた。
本発明により、施術に長時間を要さず、十分な毛髪感触向上効果(特に毛髪につるつるとした良好な感触を付与する効果)を有し、かつ、毛髪感触向上効果を持続させることが可能な毛髪化粧料キットを得ることができる。また、本発明の毛髪化粧料キットを用いることにより、施術に長時間を要さずに、十分かつ持続性のある感触向上効果を毛髪に付与することができる。

Claims (7)

  1. 一般式(1)
    Si(OR
    (式中、R及びRは炭素数1〜4の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基を表す)
    で表されるトリアルコキシアルキルシラン、無機酸、有機酸、低級アルコール、及び、ポリオキシアルキレン変性シリコーンを含有する第1剤と、塩基性物質と低級アルコールを含有する第2剤とからなる毛髪化粧料キット。
  2. 毛髪化粧料キットが、第1剤と第2剤の混合物を毛髪に塗布し、毛髪表面上に皮膜を形成させることを目的とするものである請求項1に記載の毛髪化粧料キット。
  3. 一般式(1)で表されるトリアルコキシアルキルシランがメチルトリエトキシシランである請求項1又は2に記載の毛髪化粧料キット。
  4. 有機酸が、酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜3の何れかに記載の毛髪化粧料キット。
  5. 低級アルコールが、エタノール、イソピロピルアルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリンから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜4の何れかに記載の毛髪化粧料キット。
  6. 塩基性物質が、水酸化アルカリ金属塩、低級有機酸アルカリ金属塩、アミン類、塩基性アミノ酸から選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜5の何れかに記載の毛髪化粧料キット。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の毛髪化粧料キットの第1剤と第2剤の混合物を毛髪に塗布後、加熱することで皮膜を形成させることを特徴とする毛髪処理方法。
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