JP2009057279A - オゾン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オゾン発生装置は、酸素を含有するガスを供給するガス供給器11と、このガスに紫外線を照射してオゾンを発生させるオゾン発生器14とを備えている。オゾン発生器14は、紫外線を発生させる紫外線光源15と、ガス中の酸素に紫外線を吸収させることによってオゾンを発生させるオゾン生成部16とを有している。ガス供給器11から送られたガスに紫外線光源15からの紫外線を照射してオゾンを発生させる。
【選択図】図1
Description
また、オゾンの生成においてオゾン分解速度を小さくすることができ、酸素を含有するガスから所望の量のオゾンを発生させることができるオゾン発生装置を提供することを目的とする。
また、十分な量の紫外線を発生させることができるオゾン発生装置を提供することを目的とする。
このようなオゾン発生装置によれば、オゾン発生器において、酸素を含有するガスに紫外線を照射して、このガス中の酸素に紫外線を吸収させることによってオゾンを発生させているので、窒素酸化物(NOx)などの有害な副生成物を含まないオゾンを発生させることができる。
このようなオゾン発生装置においては、紫外線ランプは少なくともオゾンを生成する波長を有する紫外線と、オゾンを分解する波長を有する紫外線とを発生させるものであり、オゾンを生成する波長を有する紫外線によってオゾンが生成されるオゾン生成速度が、オゾンを分解する波長を有する紫外線によってオゾンが分解されるオゾン分解速度よりも大きくなるよう、紫外線ランプ内のガス混合比、圧力、放電入力のうち少なくともいずれか一つが調整されることが好ましい。
また、紫外線ランプは少なくともオゾンを生成する波長を有する紫外線と、オゾンを分解する波長を有する紫外線とを発生させるものであり、オゾンを分解する波長を有する紫外線がガス供給器から送られたガスに照射されることを抑止するフィルターが、オゾン発生器の紫外線光源の出口側に設けられていることが好ましい。
このようなオゾン発生装置によれば、オゾン生成部において、酸素を含有するガスに対して主にオゾンを生成する波長を有する紫外線が照射され、オゾンを分解する波長を有する紫外線がこのガスに照射されることを抑制することができるので、オゾンの生成においてオゾン分解速度を小さくすることができ、酸素を含有するガスから所望の量のオゾンを発生させることができる。
このようなオゾン発生装置においては、紫外線ランプは水銀ランプまたはエキシマランプであることが好ましい。
あるいは、ガス供給器は、400℃以下のガスを供給するものであることが好ましい。
このようなオゾン発生装置によれば、オゾン生成部において、酸素を含有するガスの温度が400℃以下となっているので、このガスから生成されたオゾンが熱分解を行うオゾン分解速度を小さくすることができ、酸素を含有するガスから所望の量のオゾンを発生させることができる。
また、このようなオゾン発生装置においては、400℃以下に冷却されたガスが紫外線光源に送られて熱交換が行われることにより、オゾン発生器の紫外線光源が冷却されることが好ましい。
あるいは、オゾン発生器の紫外線光源に、冷却媒体を送り熱交換を行うことにより紫外線光源を冷却する紫外線光源冷却器が設けられていることが好ましい。
このようなオゾン発生装置によれば、オゾン発生器の紫外線光源が冷却されているので、この紫外線光源がオゾン生成部内を冷却することができ、また、紫外線光源は十分な量の紫外線を発生させることができる。
あるいは、本発明のオゾン発生装置においては、オゾン発生器の紫外線光源はエキシマランプであり、このエキシマランプの表面温度が100℃以下となるよう冷却する冷却手段が更に設けられていることが好ましい。
このようなオゾン発生装置によれば、紫外線光源は十分な量の紫外線を発生させることができる。
また、本発明の他のオゾン発生装置によれば、オゾン生成部において、酸素を含有するガスに対して主にオゾンを生成する波長を有する紫外線が照射され、オゾンを分解する波長を有する紫外線がこのガスに照射されることを抑制することができ、あるいはまた、酸素を含有するガスを冷却してオゾンの熱分解を抑制することができるので、オゾンの生成においてオゾン分解速度を小さくすることができ、このため酸素を含有するガスから所望の量のオゾンを発生させることができる。
さらに、本発明の他のオゾン発生装置によれば、紫外線光源を冷却してその表面温度を所望の温度とすることができ、このため十分な量の紫外線を発生させることができる。
ここで図1は、本実施の形態によるオゾン発生装置の構成図であり、図2は、オゾン発生装置における、酸素を含有するガスの温度(℃)とオゾン分解速度(cm3/sec)との一般的な関係を示すグラフであり、図3は、オゾン発生装置の紫外線光源が水銀ランプである場合における、紫外線光源の表面温度(℃)と紫外線相対出力量(%)との一般的な関係を示すグラフであり、図4は、オゾン発生装置の紫外線光源がエキシマランプである場合における、紫外線光源の表面温度(℃)と紫外線相対出力量(%)との一般的な関係を示すグラフである。
このような紫外線光源15の紫外線ランプ15aとしては、例えば水銀ランプまたはエキシマランプが用いられる。
紫外線ランプ15aが水銀ランプである場合には、この紫外線ランプ15aは波長が約185nm付近でありオゾンを生成する紫外線と、波長が約254nm付近でありオゾンを分解する紫外線とを発生させるようになっている。
また、紫外線ランプ15aがエキシマランプである場合には、例えばキセノン、クリプトン、アルゴンを励起媒質とした場合に、それぞれ波長が172nm、146nm、126nmの紫外線を発生させるようになっている。
また、図1に示すように、オゾン発生器14のうち紫外線光源15の出口側に、オゾンを分解する波長を有する紫外線がオゾン生成部16内のガスに照射されることを抑止するフィルター17が設けられている。
この紫外線光源冷却器18を、紫外線光源15以外にも、例えばオゾン生成部16に接続し、このオゾン生成部16に冷却媒体を送って熱交換によりオゾン生成部16内を冷却してもよい。また、紫外線光源冷却器18を、ガス供給器11とオゾン発生器14との間を接続する配管19の外周に接続し、この配管19の外周に冷却媒体を送って熱交換により配管19内を冷却してもよい。
あるいは、紫外線光源15を冷却する紫外線光源冷却器18を設ける代わりに、前述のようにガス冷却器13により400℃以下に冷却されたガスを紫外線光源15に送って、紫外線光源15をこの冷却されたガスにより例えば400℃以下に冷却してもよい。
なお、前述のように、ガス冷却器13において酸素を含有する400℃以上のガスを400℃以下に冷却する代わりに、ガス供給器11から予め400℃以下に冷却されたガスを供給してもよい。
ところで、ガス冷却器13により400℃以下に冷却したガスをオゾン生成部16に送るだけでなく紫外線光源15に送ることにより、この紫外線光源15を例えば400℃以下に冷却することもできる。
より具体的に説明すると、紫外線ランプ15aは少なくともオゾンを生成する波長を有する紫外線と、オゾンを分解する波長を有する紫外線とを発生させる。
ここで、オゾンを生成する波長を有する紫外線によってオゾンが生成されるオゾン生成速度が、オゾンを分解する波長を有する紫外線によってオゾンが分解されるオゾン分解速度よりも大きくなるよう、紫外線ランプ15a内のガス混合比、圧力、放電入力のうち少なくともいずれか一つが調整されている。このため、オゾンを分解する波長を有する紫外線がオゾン生成部16内のガスに照射されることを抑制することができ、オゾンの生成においてオゾン分解速度を小さくすることができる。
また、オゾンを分解する波長を有する紫外線をガスに照射することを抑止するためのフィルター17が、オゾン発生器14の紫外線光源15の出口側に設けられているので、同様に、オゾンを分解する波長を有する紫外線がオゾン生成部16内のガスに照射されることを抑制することができ、オゾンの生成においてオゾン分解速度を小さくすることができる。以上のことから、オゾン生成部16において酸素を含有するガスから所望の量のオゾンを発生させることができる。
本発明によれば、オゾン生成部16内には、ガス冷却器13によって400℃以下に冷却されたガスが供給され、あるいは予めガス供給器11から400℃以下のガスが供給されるので、図2のグラフに示すように生成されたオゾンが熱分解を行うことを抑止することができる。
12 除湿器
13 ガス冷却器
14 オゾン発生器
15 紫外線光源
15a 紫外線ランプ
16 オゾン生成部
17 フィルター
18 紫外線光源冷却器
Claims (2)
- 酸素を含有するガスを供給するガス供給器と紫外線を発生させる紫外線光源とを備え、ガス供給器から送られたガスに紫外線光源からの紫外線を照射して、このガス中の酸素に紫外線を吸収させることによってオゾンを発生させるオゾン生成部を有するオゾン発生器を備え、
オゾン発生器の紫外線光源が紫外線ランプであり、
紫外線ランプは少なくともオゾンを生成する波長を有する紫外線と、オゾンを分解する波長を有する紫外線とを発生させるものであり、
オゾンを分解する波長を有する紫外線がガス供給器から送られたガスに照射されることを抑止するフィルターが、オゾン発生器の紫外線光源の出口側に設けられていることを特徴とするオゾン発生装置。 - ガス供給器は、400℃以下のガスを供給するものであることを特徴とする請求項1記載のオゾン発生装置。
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