JP2009056978A - エアバッグカバー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】凹溝成形部を凹溝の長さ方向に沿ってスライドさせて成形する構成であっても、成形型の構造を簡便にでき、かつ、外観意匠の良好なエアバッグカバーを製造可能なエアバッグカバー及びその製造方法の提供。
【解決手段】本発明のエアバッグカバー10は、軟質合成樹脂製として、裏面側を凹ませた凹溝18を有した破断予定部を備える。裏面側に配設される割型のスライドコア39が、凹溝18を成形可能な凹溝成形部40を有して、型開き時に、凹溝18に沿った平面上で、スライドする構成とされる。凹溝18の幅方向の周縁に、スライドコア39のスライド方向に沿って傾斜する傾斜面20aを備える離型用突起20が、形成される。傾斜面20aが、スライドコア39のスライド時に、離型用突起20を成形した型面41aにより、離型用突起20をエアバッグカバー10の表面側に向かって押し出すように傾斜している。
【選択図】図13
【解決手段】本発明のエアバッグカバー10は、軟質合成樹脂製として、裏面側を凹ませた凹溝18を有した破断予定部を備える。裏面側に配設される割型のスライドコア39が、凹溝18を成形可能な凹溝成形部40を有して、型開き時に、凹溝18に沿った平面上で、スライドする構成とされる。凹溝18の幅方向の周縁に、スライドコア39のスライド方向に沿って傾斜する傾斜面20aを備える離型用突起20が、形成される。傾斜面20aが、スライドコア39のスライド時に、離型用突起20を成形した型面41aにより、離型用突起20をエアバッグカバー10の表面側に向かって押し出すように傾斜している。
【選択図】図13
Description
本発明は、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されて破断してエアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、射出成形によって形成される軟質合成樹脂製のエアバッグカバー及びその製造方法に関する。
従来、軟質合成樹脂製のエアバッグカバーとしては、エアバッグカバーの裏面側に設けられた凹溝から構成される破断予定部を、射出成形時に、同時に、成形しているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−268205号公報
この従来のエアバッグカバーでは、成形型における凹溝を形成する凹溝成形部が、凹溝の深さ方向に沿って抜き移動する構成であるが、凹溝成形部が、単独で移動可能なピンから構成されていることから、ピンを移動させた後、凹溝の周縁部位を構成する割型を別途移動させる必要があり、金型構成が複雑となっていた。また、エアバッグカバーの形状によっては、凹溝成形部を備えるスライドコアを、凹溝の長さ方向に沿ってスライドさせる場合も生ずる。しかし、エアバッグカバーは軟質合成樹脂から構成されることから、成形された凹溝の周縁の部位の凹溝成形部に対する摩擦抵抗が大きく、凹溝成形部に凹溝の周縁の部位が接触された状態で、スライドコアが、凹溝の長さ方向に沿って大きくスライドすると、形成された凹溝の周縁の部位も、移動する凹溝成形部に大きく引っ張られて移動するような態様となり、表面側から見て凹溝の周縁の部位が部分的に引張方向側に凹むこととなって、成形されたエアバッグカバーの外観意匠が良好でない場合があり、成形型として、採用し難かった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、凹溝成形部を凹溝の長さ方向に沿ってスライドさせて成形する構成であっても、成形型の構造を簡便にでき、かつ、外観意匠の良好なエアバッグカバーを製造可能なエアバッグカバー及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグカバーは、折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張するエアバッグに押されて破断してエアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、射出成形によって形成される軟質合成樹脂製とし、
破断予定部が、裏面側を凹ませた凹溝を設けて構成されるエアバッグカバーであって、
エアバッグカバーを成形する成形型が、エアバッグカバーの表面側と裏面側とを成形する少なくとも2つの割型を、備え、
裏面側に配設される割型が、型開き方向と交差する方向に移動するスライドコアを備え、
スライドコアが、凹溝を成形可能な薄板状の凹溝成形部を有して、型開き時に、割型の型開き方向と交差する方向であるとともに、凹溝に沿った平面上で、かつ、エアバッグカバーの裏面から離れる方向に沿って、スライドする構成とされ、
凹溝の幅方向の周縁における少なくとも片縁側に、エアバッグカバーの裏面側に突出するような離型用突起が、形成され、
離型用突起が、スライドコアのスライド方向の元部側から先端側にかけて厚さ寸法を増すように、スライドコアのスライド方向に沿って傾斜する傾斜面を備え、
傾斜面が、スライドコアのスライド時に、スライドコアの離型用突起を成形した型面により、離型用突起をエアバッグカバーの表面側に向かって押し出すように傾斜して、構成されていることを特徴とする。
破断予定部が、裏面側を凹ませた凹溝を設けて構成されるエアバッグカバーであって、
エアバッグカバーを成形する成形型が、エアバッグカバーの表面側と裏面側とを成形する少なくとも2つの割型を、備え、
裏面側に配設される割型が、型開き方向と交差する方向に移動するスライドコアを備え、
スライドコアが、凹溝を成形可能な薄板状の凹溝成形部を有して、型開き時に、割型の型開き方向と交差する方向であるとともに、凹溝に沿った平面上で、かつ、エアバッグカバーの裏面から離れる方向に沿って、スライドする構成とされ、
凹溝の幅方向の周縁における少なくとも片縁側に、エアバッグカバーの裏面側に突出するような離型用突起が、形成され、
離型用突起が、スライドコアのスライド方向の元部側から先端側にかけて厚さ寸法を増すように、スライドコアのスライド方向に沿って傾斜する傾斜面を備え、
傾斜面が、スライドコアのスライド時に、スライドコアの離型用突起を成形した型面により、離型用突起をエアバッグカバーの表面側に向かって押し出すように傾斜して、構成されていることを特徴とする。
本発明のエアバッグカバーとその製造方法では、凹溝の幅方向の周縁における少なくとも片縁側に形成される離型用突起が、スライドコアのスライド方向の元部側から先端側にかけて厚さ寸法を増すように、スライドコアのスライド方向に沿って傾斜する傾斜面を備えており、型開き時におけるスライドコアのスライド時に、傾斜面にガイドされて、スライドコアの型面(傾斜成形面)により、離型用突起が、エアバッグカバーの表面側に押し出されることから、凹溝の周縁部位を、凹溝成形部から円滑に離れるように、離型させることができる。すなわち、本発明のエアバッグカバーでは、凹溝成形部の移動に伴って、形成された凹溝の周縁の部位が、スライドコアのスライド直後に、直ちに、凹溝成形部からエアバッグカバーの表面側へ剥離されるように分離されて、大きく引っ張られることを防止できることから、成形されたエアバッグカバーの外観意匠の低下を抑えて、良好にすることができる。そして、本発明のエアバッグカバーでは、凹溝の周縁に、離型用突起を形成するように成形型を設定すればよく、成形型の構造が複雑になることを防止できることから、製造コストの増大を抑えて、外観意匠の良好なエアバッグカバーを製造することができる。
したがって、本発明のエアバッグカバーとその製造方法では、凹溝成形部を凹溝の長さ方向に沿ってスライドさせて成形する構成であっても、成形型の構造を簡便にでき、かつ、外観意匠の良好なエアバッグカバーを製造することができる。
また、本発明のエアバッグカバーにおいて、離型用突起を、スライドコアのスライド方向に沿って、複数箇所に配設させる構成とすれば、スライドコアのスライド時に、凹溝の周縁部位が、長さ方向に沿った複数箇所で、エアバッグカバーの表面側に向かって押し出されることから、凹溝の周縁部位を、長さ方向の全域にわたって、均等に凹溝成形部から離れるように円滑に離型させることができて、好ましい。
さらに、本発明のエアバッグカバーにおいて、離型用突起を、凹溝の幅方向の両縁側に、形成する構成とすれば、スライドコアのスライド時に、凹溝の幅方向の周縁における両縁側の部位が、離型用突起にガイドされて、エアバッグカバーの表面側に押し出されることから、凹溝の周縁部位を、凹溝成形部から離れるように一層円滑に離型させることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成のエアバッグカバーにおいて、離型用突起を、凹溝の長さ方向に沿って離隔距離を略均等とするように配設させるとともに、それぞれ、スライドコアのスライド方向と略直交する方向での高さ寸法を、略均等とするように、形成する構成とすれば、各離型用突起が凹溝周縁のエアバッグカバー表面側への押し上げストロークを略均等に設定されることとなって、スライドコアのスライド時に、凹溝の周縁部位が、長さ方向の略全域にわたって、押し上げ量を均等として、エアバッグカバーの表面側に押し出されることとなり、成形品の意匠面がひずむことを防止できて、外観意匠を、一層良好にできて、好ましい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態のエアバッグカバー10は、図1〜3に示すように、助手席用のエアバッグ装置Sに使用されるものであり、オレフィン系熱可塑性エラストマー等から射出成形によって製造される軟質の合成樹脂製として、具体的には、助手席前方のインストルメントパネル(以下、インパネとする)1の後方側へ突出した頂部付近に搭載されるミッドマウントタイプのエアバッグ装置Sに使用されている。また、実施形態のエアバッグカバー10は、インパネ1における開口1aを塞ぐように、配設されている。
なお、本明細書での上下、前後、及び、左右の方向は、エアバッグカバー10の車両搭載状態を基準として、車両の直進状態における車両の上下、前後、及び、左右の方向に一致するものである。
また、エアバッグ装置Sは、図2,3に示すように、折り畳まれたエアバッグ3と、エアバッグ3に膨張用ガスを供給するインフレーター6と、エアバッグ3及びインフレーター6を収納保持するケース7と、エアバッグ3をケース7に取り付けるためのリテーナ4と、折り畳まれたエアバッグ3を覆うエアバッグカバー10と、を備えて構成されている。
エアバッグ3は、内部に膨張用ガスを流入可能な可撓性を有した袋状とされるとともに、膨張用ガスの流入時に、エアバッグカバー10の後述する扉部13,14が開いて形成された開口12aから後方側へ突出するように展開膨張して、助手席に着座した乗員を保護可能に、構成されている。
インフレーター6は、複数のガス吐出口6bを有した略円柱状の本体部6aと、インフレーター6をケース7に取り付けるためのフランジ部6cと、を備えて構成されている。
ケース7は、後端側に、長方形状の開口を有した略直方体形状に形成され、インフレーター6を前方から挿入させて取り付ける略長方形状の底壁部7aと、底壁部7aの外周縁から後方に延びる略四角筒形状の周壁部7bと、を備えて構成され、周壁部7bの後端には、エアバッグカバー10の側壁部24を係止する複数の係止爪7cが、形成されている。実施形態の場合、係止爪7cは、周壁部7bにおける上下方向で対向する壁部の後端に、形成されている。
なお、エアバッグ3とインフレーター6とは、エアバッグ3内に配設される円環状のリテーナ4の複数のボルト4aが、エアバッグ3の開口3aの周縁3b、インフレーター6のフランジ部6c、及び、ケース7の底壁部7a、を貫通して、ナット5止めされることにより、ケース7に取り付けられている。
エアバッグカバー10は、図1,2に示すように、インパネ1の開口1aを塞ぐように構成されるもので、実施形態の場合、長手方向を左右方向に沿わせた略長方形板状とされる天井壁部11と、天井壁部11における左右方向の略中央付近であって上下の中央よりも上端側となる位置において前面(裏面)側から前方に延びる略四角筒形状の側壁部24と、を備えて構成されている(図2〜5参照)。側壁部24は、軸方向を天井壁部11と略直交させるように構成されるもので、実施形態の場合、前端側を下方に位置させるように、軸方向を水平方向(前後方向)に対して傾斜させるように形成されている。また、側壁部24における上下方向で対向する壁部24a,24bには、ケース7の周壁部7bに形成される係止爪7cに周縁を係止させるための複数の係止孔25が、形成されている。
天井壁部11は、表面側となる意匠面11aを、周囲のインパネ1の表面となだらかに連なるように、上下方向の中央より上部側となる部位を、上端側を前方に位置させるように、上下方向に沿って湾曲して形成されている。また、天井壁部11は、側壁部24で囲まれた部位に形成される突出用開口部12と、その周囲の周縁部22と、を備えて構成されている。周縁部22における突出用開口部12の左側の部位には、図4に示すように、略円形の開口22aが、形成されている。この開口22aは、図1に示すように、エアコンのサイドレジスタ(図符号省略)を配設させるためのものである。また、周縁部22における上下左右の縁部側には、エアバッグカバー10がインパネ1の開口1aを塞ぐように配設された際に、ガタツキを無くすように、開口1aの周縁1bに係止される複数の係止脚22bが、前方へ突設されている。
突出用開口部12は、図2,5に示すように、上下方向に沿って湾曲した略長方形板状として、上下二枚の扉部13,14を上下両側に開かせて、エアバッグ3の突出用の長方形状の開口12aを形成する部位としている。開き時の扉部13は、上縁側に配置されたヒンジ部15を回転中心として、後方側へ向かいつつ上方側に開き、開き時の扉部14は、下縁側に配置されたヒンジ部15を回転中心として、後方側へ向かいつつ下方側に開くこととなる。ヒンジ部15は、側壁部24の上下の壁部24a,24bの内側面の位置に、配置されている。
そして、扉部13,14の周囲には、図5に示すように、膨張するエアバッグ3により押されて破断する破断予定部16が、形成されている。この破断予定部16は、突出用開口部12の裏面側を連続的に凹ませるようにして形成されており、実施形態の場合、扉部13,14の左右両側となる突出用開口部12の左右両端側で、それぞれ、前後方向に沿って直線状に延びるように配置される2本の凹溝18,18と、凹溝18,18の前後方向の中間部位を連結するように、扉部13,14間において左右方向に沿って直線状に延びる交差部17と、を設けて、後方側から見て略H字形状に、構成されている。凹溝18,18は、側壁部24の左右の壁部24c,24dにおける内側面近傍となる位置に、配設されて、実施形態の場合、図6,7に示すように、左右方向の開口幅寸法を略一定とするように突出用開口部12の裏面側を細溝状に凹ませた形状とされている。交差部17は、実施形態の場合、エアバッグカバー10の成形後に、扉部13,14の境界部位にカッタを入れて切れ目を形成するようにして、構成されている。実施形態では、交差部17は、超音波カッタやコールドカッタ等を用いて、図9に示すように、厚肉部17aと薄肉部17bとを交互に設けるように、形成されている。また、実施形態の破断予定部16では、交差部17における厚肉部17aと薄肉部17bとの間に、境界部17cを配置させ、境界部17cにより、肉厚の変化を緩やかにして厚肉部17aと薄肉部17bとを連結している。
また、実施形態の場合、交差部17の両端側であって、凹溝18,18との交差部位には、エアバッグカバー10の表面側に凹む切刃収納部19が、形成されている(図5参照)。この切刃収納部19は、成形時に予め形成されるもので、交差部17の切り込み加工時における始点と終点とを構成する部位であり、図示しないカッタの切刃が、切り込み加工時に、凹溝18,18の周縁部位に不要な切れ目を入れないように、配設されている。
さらに、実施形態の場合、各凹溝18における交差部17より上方側に位置する上側部位18aの幅方向の周縁となる左右両縁側には、図5〜7に示すように、エアバッグカバー10(天井壁部11)の裏面側に突出するような離型用突起20が、形成されている。離型用突起20は、側壁部24における壁部24aの近傍となる部位を除いて、各凹溝18の長さ方向(上下方向)に沿って、離隔距離を略均等とするように、複数個ずつ、形成されている。実施形態の場合、離型用突起20は、図5に示すように、各凹溝18の左右方向(幅方向)における外側に4個ずつ形成され、左右方向における内側には、切刃収納部19近傍となる下端側を除いて、外側と同位置に、3個ずつ、形成されている。また、実施形態の場合、各離型用突起20は、図8に示すように、後述する第2スライドコア39のスライド方向の元部側から先端側にかけて、すなわち、車両搭載時における上端側から下端側にかけて、厚さ寸法を増すように、略上下方向(第2スライドコア39のスライド方向)に沿って傾斜する傾斜面20aを備えている。実施形態の場合、第2スライドコア39のスライド方向に対する傾斜面20aの傾斜角度θは、5〜45°に設定することが好ましい。これらの離型用突起20は、第2スライドコア39のスライド方向に対してのアンダーカット部を構成することとなり、傾斜角度θが5°未満では、角度が緩やかすぎて、第2スライドコア39のスライド時に、後述する突起成形部41の元部側部位41bにより離型用突起20を的確に押し出すことができない場合が生じ、逆に、傾斜角度θが45°を超えると、角度が急すぎて、離型用突起20が引っ掛かって、第2スライドコア39を円滑にスライドできない場合が生じ、どちらの場合にも、第2スライドコア39の後述する凹溝成形部40からの凹溝18における上側部位18aの離型性が良好でないためである。また、各離型用突起20は、図8に示すように、それぞれ、第2スライドコア39のスライド方向の元部側、すなわち、傾斜面20a側において、第2スライドコア39のスライド方向と略直交する方向での高さ寸法H、換言すれば、第2スライドコア39のスライド方向に対するアンダーカット量を、均等にするように、形成されている。実施形態の場合、離型用突起20が設けられる突出用開口部12の裏面側は、天井壁部11の意匠面11aに沿って、上下方向に沿って湾曲しており、第2スライドコア39のスライド方向に対しても湾曲していることから、各離型用突起20は、高さ寸法Hを一定とするように、傾斜面20aの傾斜角度θを異ならせて、形成されている。具体的には、図8に示すように、各離型用突起20における傾斜面20aの傾斜角度θは、上端側から、順に、36°、31.5°、28°、25°に、設定されている。なお、この傾斜角度θの数値は、5〜45°の範囲内において、天井壁部11の意匠面11aの傾斜の形状(突出用開口部12の裏面側の傾斜の形状)に応じて、適宜変更されることとなる。
実施形態のエアバッグカバー10では、具体的には、突出用開口部12の厚さ寸法T1は、3.8mmに設定され、破断予定部16における各凹溝18は、開口幅寸法W1を0.5mmに設定され、凹溝18の部位の厚さ寸法T2は、1.0mmに設定されている(図7参照)。また、破断予定部16における交差部17は、厚肉部17aの厚さ寸法T3を2.0mmに設定され、薄肉部17bの厚さ寸法T4を0.5mmに設定されている(図9参照)。さらに、交差部17では、左右の中央側に配置される2つの厚肉部17acの長さ寸法L1が10mmに設定され、残りの厚肉部17aの長さ寸法L2は9mmに設定されている。また、薄肉部17bは、左右両端側の部位を除いて、長さ寸法L3を10mmに設定され、境界部17cは、長さ寸法L4を3mmに設定されている(図9参照)。左端側の薄肉部17bLは、長さ寸法L5を7.4mmに設定され、右端側の薄肉部17bRは、長さ寸法L6を7.0mmに設定されている(図9参照)。さらに、各離型用突起20は、左右の幅寸法W2(図7参照)を2mmに設定され、第2スライドコア39のスライド方向と略直交する方向での高さ寸法H(図8参照)を1.0mmに設定されている。
実施形態のエアバッグカバー10を射出成形して製造する際に使用する成形型28は、図10,11に示すように、成形するエアバッグカバー10の前後方向に沿って開閉する(実施形態の成形時には、実際には水平方向に沿って開閉する)2つの割型29,30を備えて構成されている。割型29は、エアバッグカバー10の表面側を成形する型面29aを備え、割型30は、エアバッグカバー10の裏面側を成形する型面30aを備えている。割型30は、周縁部22の裏面側や側壁部24を成形する本体部31と、型開き方向に沿って移動する第1中子32,第2中子35と、型開き方向と交差する方向にスライドして移動する第1スライドコア33,第2スライドコア39と、を備えて構成されている。
本体部31は、周縁部22の裏面側において、側壁部24における下側の壁部24bの下方側となる領域を除いた部位を成形するもので、側壁部24における壁部24a,24c,24dの外周面側と、周縁部22の裏面側とを成形する型面31aを、備えている。
第1中子32及び第1スライドコア33は、側壁部24の壁部24bの下方側の領域を成形するもので、側壁部24側に配設される第1スライドコア33が、壁部24bの外周面側と、壁部24bの下方側となる周縁部22の裏面側と、を成形する型面33aを備え、第1中子32は、周縁部22の裏面側を構成する型面32aを、備えている。また、第1スライドコア33は、壁部24bの係止孔25を形成する係止孔成形部33bを、備えている。第1中子32と第1スライドコア33との接触面PF1は、型開き方向に対して傾斜するように、形成されている(図10参照)。そして、第1スライドコア33は、成形時における略鉛直方向に沿って、下方にスライド可能に、構成されている。
第2中子35及び第2スライドコア39は、側壁部24の内周側、すなわち、突出用開口部12の裏面側の領域を成形するもので、上側に第2スライドコア39が配置され、第2中子35は第2スライドコア39の下方に配置されている。また、第2中子35と第2スライドコア39との接触面PF2は、型開き方向に対して傾斜して、前述の第1中子32と第1スライドコア33との接触面PF1と略平行となるように、形成されている(図10参照)。
第2中子35は、突出用開口部12の裏面側において下端側となる扉部14側の部位を形成するものであり、側壁部24における壁部24bの内周面側と、壁部24c,24dにおける下側部位の内周面側と、突出用開口部12における下側部位の裏面側(扉部14の裏面側)と、を成形する型面35aを、備えている。また、第2中子35は、扉部14の左右両側に形成される凹溝18,18の下側部位18bを成形する凹溝成形部36を備えている。この凹溝成形部36は、詳細には図示しないが、後述する第2スライドコア39の凹溝成形部40と同様に、薄板状とされて、先端を、第2中子35からキャビティ28a内に突出させるように、配設されている。
第2スライドコア39は、突出用開口部12の裏面側において上端側となる扉部13側の部位を形成するものであり、側壁部24における壁部24aの内周面側と、壁部24c,24dにおける上側部位の内周面側と、突出用開口部12における上側部位の裏面側(扉部13の裏面側)と、を成形する型面39aを、備えている。また、第2スライドコア39は、壁部24aの係止孔25を形成する係止孔成形部39bを備えている。さらに、第2スライドコア39は、扉部13の左右両側に形成される凹溝18,18の上側部位18aを成形する薄板状の凹溝成形部40と、各凹溝18の左右両縁側に形成される離型用突起20を成形する突起成形部41と、を備えている。凹溝成形部40は、長方形板状として、先端を、第2スライドコア37からキャビティ28a内に突出させるように、配設されている(図11参照)。また、第2スライドコア39は、凹溝18に沿った平面上で、かつ、エアバッグカバー10の裏面から離れる方向に沿うように、成形時における略鉛直方向に沿って、下方にスライド可能に、構成されている。
各突起成形部41は、図12に示すように、離型用突起20に対応して、第2スライドコア39のスライド方向に沿った元部側、すなわち、上端側から、先端側となる下端側にかけて、凹みを大きくするように、第2スライドコア39のスライド方向に沿って傾斜する傾斜面41aを備えている。そして、実施形態の場合、この突起成形部41における凹みの頂点から元部側にかけてスライド方向に沿った接線TLを延ばして、この接線TLに囲まれた部位、すなわち、傾斜面41aの元部側に配置される元部側部位41bが、第2スライドコア39のスライド方向に対するアンダーカット部位となる離型用突起20に対して、オーバーハング部を構成することとなり、この元部側部位41bが、第2スライドコア39のスライド時に、離型用突起20を、表面側に押し上げることとなる。
また、実施形態の成形型28では、キャビティ28a内に成形材料Mを注入するゲート28bは、側壁部24における左右の壁部24c,24dの上方側となる周縁部22の部位に、配設されている(図4参照)。そのため、ゲート28bから成形材料Mが注入されれば、実施形態の場合、成形材料Mは、破断予定部16の凹溝18に沿った略上下方向に沿って、上方側から下方側に向かって流れることとなる。なお、実施形態では、図11に示すように、第2スライドコア39は、同一のハッチを付して、凹溝成形部40も含めて同一材料で一体に形成されているが、勿論、耐摩耗性等を考慮して、凹溝成形部40を別材料から構成してもよい。
そして、この成形型28を使用して実施形態のエアバッグカバー10を製造する場合には、成形型28を型閉じして、成形材料Mをゲート28bからキャビティ28a内に注入し、成形材料Mの充填が完了して、成形材料Mが固化すれば、成形型28を型開きさせればよい。型開き時の動作は、割型29が、割型30に対して離脱するように型開き方向に沿って移動すると略同時に、割型30側では、第1中子32及び第2中子35が、本体部31に対して、型開き方向に沿って引き抜かれ、また、第1スライドコア33及び第2スライドコア39も、型開き方向と交差するように、略鉛直方向に沿った下方へスライドされることとなる。この型開き時における第1中子32、第2中子35、第1スライドコア33、及び、第2スライドコア39の移動は、各々に設けられた所定のガイド面やガイドピン等が周囲の所定のガイド面やガイドブロック等を摺動することにより、行なわれる。そして、型開き後のエアバッグカバー10は、本体部31に設けた図示しないエジェクタピンを作動させて、本体部31から離型させる。その後、図示しないカッタを利用して、破断予定部16の交差部17を形成すれば、エアバッグカバー10を製造することができる。
そして、型開き時における第2スライドコア39のスライド時には、突起成形部41は、傾斜面41aを各離型用突起20の傾斜面20aに対してスライドさせるように、下方移動することとなり、離型用突起20に対してオーバーハング部となる突起成形部41の元部側部位41bが、離型用突起20を、表面側に向かって押し上げることとなる。そして、離型用突起20が、突起成形部41から離型されることとなる(図13参照)。このとき、離型用突起20の移動に伴って、凹溝18の周縁部位が、凹溝成形部40から離隔するように押し出されて、凹溝18の周縁部位が、凹溝成形部40から離型されることとなる。なお、第1スライドコア33及び第2スライドコア39のスライド時において、エアバッグカバー10は、割型30の本体部31に保持されることとなり、そして、第2スライドコア39のスライド時における離型用突起20の表面側への押出動作は、割型29の型面29aがエアバッグカバー10の表面から離れているため、支障なく行なわれる。また、詳細な説明を省略するが、エアバッグカバー10の周縁部22に配設される開口22a及び係止脚22bは、本体部に設けられたスライドコアを利用して、所定時に成形される。
そして、エアバッグ装置Sとして車両に搭載する際には、リテーナ4を収納して折り畳んでおいたエアバッグ3やインフレーター6がボルト4aやナット5を利用してケース7に収納保持されている状態のエアバッグ組立体に対し、エアバッグカバー10を被せて、各係止爪7cに係止孔25の周縁を係止させ、その後、エアバッグカバー10を組付済みのエアバッグ組立体を、予め車両に搭載されているインパネ1の開口1aから挿入し、係止脚22bを開口1aの周縁1bに係止させるとともに、ケース7を図示しないブラケット等を利用して車両のボディ側に連結させ、エアバッグ作動回路から延びる所定の作動信号入力用の図示しないリード線をインフレーター6に接続させれば、エアバッグ装置Sを車両に搭載することができる。
エアバッグ装置Sの作動時には、インフレーター6からの膨張用ガスがエアバッグ3内に流入して、エアバッグ3が膨張すれば、エアバッグ3は、突出用開口部12を急激に押すことから、破断予定部16を破断させて、エアバッグカバー10の扉部13,14を上下両側に開かせ、開いて形成された開口12aから、助手席に着座している乗員を保護可能に、大きく突出して膨張を完了させることとなる。
そして、実施形態のエアバッグカバー10とその製造方法では、凹溝18における上側部位18aの幅方向の周縁に形成される離型用突起20が、第2スライドコア39のスライド方向の元部側から先端側、すなわち、上端側から下端側にかけて厚さ寸法を増すように、第2スライドコア39のスライド方向に沿って傾斜する傾斜面20aを備えており、表面側の割型29の型開き後における第2スライドコア39のスライド時に、傾斜面20aにガイドされて、第2スライドコア39の型面(実施形態の場合、突起成形部41の元部側部位41b)により、離型用突起20が、エアバッグカバー10の表面側に押し出されることから、凹溝18における上側部位18aの周縁部位を、凹溝成形部40から円滑に離れるように、離型させることができる。すなわち、実施形態のエアバッグカバー10では、凹溝成形部40の移動に伴って、形成された凹溝18の周縁の部位が、第2スライドコア39のスライド直後に、直ちに、凹溝成形部40からエアバッグカバー10の表面側へ剥離されるように分離されて、大きく引っ張られることを防止できることから、成形されたエアバッグカバー10の意匠面11aに凹み等が発生するのを防止でき、外観意匠の低下を抑えて、良好にすることができる。そして、実施形態のエアバッグカバー10では、凹溝18の周縁に、離型用突起20を形成するように成形型28を設定すればよく、成形型28の構造が複雑になることを防止できることから、製造コストの増大を抑えて、外観意匠の良好なエアバッグカバー10を製造することができる。
したがって、実施形態のエアバッグカバー10とその製造方法では、凹溝成形部40を凹溝18の長さ方向に沿ってスライドさせて成形する構成であっても、成形型28の構造を簡便にでき、かつ、外観意匠の良好なエアバッグカバー10を製造することができる。
また、実施形態のエアバッグカバー10では、離型用突起20を、第2スライドコア39のスライド方向に沿って、複数箇所に配設させていることから、第2スライドコア39のスライド時に、凹溝18の周縁部位が、長さ方向に沿った複数箇所で、エアバッグカバー10の表面側に向かって押し出されることとなって、凹溝18の周縁部位を、長さ方向の全域にわたって、均等に凹溝成形部40から離れるように円滑に離型させることができる。
さらに、実施形態のエアバッグカバー10では、離型用突起20を、凹溝18の幅方向(左右方向)の周縁における両縁側に、形成していることから、第2スライドコア39のスライド時に、凹溝18の幅方向の周縁における両縁側の部位が、離型用突起20にガイドされて、エアバッグカバー10の表面側に押し出されることとなり、凹溝18の周縁部位を、凹溝成形部40から離れるように一層円滑に離型させることができて、好ましい。
さらにまた、実施形態のエアバッグカバー10では、離型用突起20を、凹溝18の長さ方向に沿って離隔距離を略均等とするように配設させるとともに、それぞれ、第2スライドコア39のスライド方向と略直交する方向での高さ寸法Hを、略均等とするように、形成している。すなわち、実施形態のエアバッグカバー10では、各離型用突起20は、第2スライドコア39のスライド方向に対するアンダーカット量を、一定とするように、形成されている。そのため、実施形態では、各離型用突起20が、凹溝18周縁のエアバッグカバー10表面側への押し上げストロークを略均等に設定されることとなって、第2スライドコア39のスライド時に、凹溝18の周縁部位が、長さ方向の略全域にわたって、押し上げ量を均等として、エアバッグカバー10の表面側に押し出されることとなり、成形品の意匠面11aがひずむことを防止できて、外観意匠を、一層良好にできて、好ましい。
なお、実施形態では、開口幅寸法を一定とした細溝状の凹溝18の左右両側に、離型用突起20を、配設させているが、本発明を適用可能な凹溝の形状はこれに限られるものではなく、図14に示すごとく、断面楔状の凹溝18Aの周縁に、離型用突起20を配設させる構成としてもよい。この離型用突起を設けて構成されるエアバッグカバーは、曲げ弾性率が200〜500MPaの範囲内に設定される軟質合成樹脂から構成されて、深さを2.5〜3.5mm、幅を0.3〜2.0mmに設定される凹溝を備えるタイプのエアバッグカバーに、好適である。実施形態では、製造されたエアバッグカバー10に、離型用突起20が形成されているが、この離型用突起は、エアバッグカバー10の製造時において、突起成形部41の元部側部位41bに押し出される際に、剥離したり、潰れたりしてもよく、この場合、成形品には、離型用突起は、型内で固化した形状としては配置されないこととなる。
また、実施形態では、助手席用のエアバッグ装置に使用されるエアバッグカバーを例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグカバーはこれに限られるものではなく、ステアリングホイール用、膝保護用等のエアバッグ装置に使用されるエアバッグカバーにも、本発明は適用可能である。
1…インストルメントパネル(インパネ)、
3…エアバッグ、
10…エアバッグカバー、
11…天井壁部、
11a…意匠面、
13,14…扉部、
16…破断予定部、
17…交差部、
18…凹溝、
20…離型用突起、
20a…傾斜面、
24…側壁部、
28…成形型、
29,30…割型、
35…第2中子、
39…第2スライドコア、
40…凹溝成形部、
41…突起成形部、
41a…傾斜面、
41b…元部側部位、
M…成形材料、
S…助手席用エアバッグ装置。
3…エアバッグ、
10…エアバッグカバー、
11…天井壁部、
11a…意匠面、
13,14…扉部、
16…破断予定部、
17…交差部、
18…凹溝、
20…離型用突起、
20a…傾斜面、
24…側壁部、
28…成形型、
29,30…割型、
35…第2中子、
39…第2スライドコア、
40…凹溝成形部、
41…突起成形部、
41a…傾斜面、
41b…元部側部位、
M…成形材料、
S…助手席用エアバッグ装置。
Claims (5)
- 折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張する前記エアバッグに押されて破断して前記エアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、射出成形によって形成される軟質合成樹脂製とし、
前記破断予定部が、裏面側を凹ませた凹溝を設けて構成されるエアバッグカバーであって、
該エアバッグカバーを成形する成形型が、前記エアバッグカバーの表面側と裏面側とを成形する少なくとも2つの割型を、備え、
裏面側に配設される割型が、型開き方向と交差する方向に移動するスライドコアを備え、
該スライドコアが、前記凹溝を成形可能な薄板状の凹溝成形部を有して、型開き時に、前記割型の型開き方向と交差する方向であるとともに、前記凹溝に沿った平面上で、かつ、前記エアバッグカバーの裏面から離れる方向に沿って、スライドする構成とされ、
前記凹溝の幅方向の周縁における少なくとも片縁側に、前記エアバッグカバーの裏面側に突出するような離型用突起が、形成され、
前記離型用突起が、前記スライドコアのスライド方向の元部側から先端側にかけて厚さ寸法を増すように、前記スライドコアのスライド方向に沿って傾斜する傾斜面を備え、
該傾斜面が、前記スライドコアのスライド時に、前記スライドコアの前記離型用突起を成形した型面により、前記離型用突起を前記エアバッグカバーの表面側に向かって押し出すように傾斜して、構成されていることを特徴とするエアバッグカバー。 - 前記離型用突起が、前記スライドコアのスライド方向に沿って、複数箇所に、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグカバー。
- 前記離型用突起が、前記凹溝の幅方向の両縁側に、形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグカバー。
- 前記離型用突起が、前記凹溝の長さ方向に沿って離隔距離を略均等とするように配設されるとともに、それぞれ、スライド方向の元部側における前記スライドコアのスライド方向と略直交する方向での高さ寸法を、略均等とするように、形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のエアバッグカバー。
- 折り畳まれたエアバッグを覆い、かつ、膨張する前記エアバッグに押されて破断して前記エアバッグを突出させる突出用開口を形成可能な線状に延びる薄肉の破断予定部を備えて、射出成形によって形成される軟質合成樹脂製とし、
前記破断予定部が、裏面側を凹ませた凹溝を設けて構成されるエアバッグカバーの製造方法であって、
前記エアバッグカバーを成形する成形型が、前記エアバッグカバーの表面側と裏面側とを成形する少なくとも2つの割型を、備え、
裏面側に配設される割型が、型開き方向と交差する方向に移動するスライドコアを備え、
該スライドコアが、前記凹溝を成形可能な薄板状の凹溝成形部を有して、型開き時に、前記割型の型開き方向と交差する方向であるとともに、前記凹溝に沿った平面上で、かつ、前記エアバッグカバーの裏面から離れる方向に沿って、スライドする構成とされ、
前記スライドコアにおける前記凹溝成形部の厚さ方向の少なくとも片縁側に、前記エアバッグカバーの裏面側に突出するような離型用突起を形成可能な突起成形部が、形成され、
該記突起成形部が、前記スライドコアのスライド方向に沿った元部側から先端側にかけて凹みを大きくするように、前記スライドコアのスライド方向に沿った元部側から傾斜する傾斜成形面を備える構成とされ、
型開き時における前記スライドコアのスライド時に、前記突起成形部が、前記離型用突起を押すことにより、前記凹溝の周縁部位を、前記凹溝成形部から離隔するように、表面側に向かって押し出しつつ、移動させて、前記凹溝の周縁部位が、前記凹溝成形部から離型されることを特徴とするエアバッグカバーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007227092A JP2009056978A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | エアバッグカバー及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007227092A JP2009056978A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | エアバッグカバー及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009056978A true JP2009056978A (ja) | 2009-03-19 |
Family
ID=40553114
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007227092A Withdrawn JP2009056978A (ja) | 2007-08-31 | 2007-08-31 | エアバッグカバー及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009056978A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106827398A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-06-13 | 宁波如强模塑有限公司 | 用于车门防擦条的注塑模具 |
-
2007
- 2007-08-31 JP JP2007227092A patent/JP2009056978A/ja not_active Withdrawn
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