JP2009056607A - 型内被覆成形方法及び塗料注入機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 塗料注入機の先端に形成した塗料注入孔にピンを挿脱することにより、塗料の流通又遮断を切り替えるタイプの塗料注入機を使用して型内被覆成形を実施する場合において、該ピンが高温となって塗料注入機内で塗料を硬化させるという問題を防止する。
【解決手段】 本発明によれば、樹脂を射出する際に、金型キャビティへの塗料流路を遮断した状態で、該注入ピンの先端と塗料注入孔の先端とが略一致する位置となるように配するとともに、樹脂の射出完了直後から塗料注入開始前までの間において、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に、塗料注入孔の先端から離間させる。本発明は前記構成により、注入ピンが、成形直後の高い熱量を持った樹脂に接する時間を短くでき、樹脂の熱量によってピンが加熱されることによって生じる塗料の硬化を抑えることが可能である。
【選択図】 図2
【解決手段】 本発明によれば、樹脂を射出する際に、金型キャビティへの塗料流路を遮断した状態で、該注入ピンの先端と塗料注入孔の先端とが略一致する位置となるように配するとともに、樹脂の射出完了直後から塗料注入開始前までの間において、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に、塗料注入孔の先端から離間させる。本発明は前記構成により、注入ピンが、成形直後の高い熱量を持った樹脂に接する時間を短くでき、樹脂の熱量によってピンが加熱されることによって生じる塗料の硬化を抑えることが可能である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、金型内で熱可塑性樹脂の成形品を成形した後、該樹脂の成形品と金型のキャビティ面との間に熱硬化性の塗料を注入して、金型内で硬化させることにより、樹脂成形品の表面を塗料により被覆(塗膜と称することもある)して装飾する型内被覆成形品を成形するに好適な型内被覆成形方法と、型内被覆成形に用いる塗料注入機に関する。
従来から、成形品の装飾性を高める方法として、塗装法が多く用いられているが、近年になって、塗装工程の省略化を目的として、樹脂成形と塗膜による被覆を同一の金型内で行う型内被覆成形方法(インモールドコーティング方法と称されることもある)が提案された。
前記型内被覆成形方法の一例を説明するためとして、図7に工程の概略を説明するフローチャートを示す。図7に示した型内被覆成形方法は、熱可塑性樹脂を基材として金型内で射出成形した後、金型をわずかに開いて微開状態とし、型内で成形した樹脂成形品と金型キャビティ面との間に隙間を生じさせてから、該隙間に塗料注入機を使用して塗料を注入する。その後、金型を再度型締することによって成形品の表面に塗料を均一に拡張させた後、硬化させて被覆する型内被覆成形方法である。
前記型内被覆成形方法は、熱可塑性樹脂の成形と被覆を同一の金型内で行うため、工程の省略化によるコストダウンが可能であると同時に、揮発する溶剤がほとんどないので環境に優しい成形方法と言える。また、浮遊している塵が、成形中に硬化する以前の塗膜に付着して不良になる等という問題もないため、高い品質の製品を得ることができる。
そのため、特に、外観に対して高い品質が要求される自動車用の部品、例えば、バンパー、ドア、ドアミラーカバー、フェンダー等多くの部品には、前記型内被覆成形方法の利用が検討されている。
そのため、特に、外観に対して高い品質が要求される自動車用の部品、例えば、バンパー、ドア、ドアミラーカバー、フェンダー等多くの部品には、前記型内被覆成形方法の利用が検討されている。
前記型内被覆成形方法に用いる塗料としては、一般的に熱硬化性の塗料が用いられており、金型内に注入された塗料ついては、金型温度と樹脂温度を利用して、金型内で硬化させる。なお、前記型内被覆成形方法としては、特許文献1等に開示されるような型内被覆成形方法等が公知であるが、主に、成形品の品質や、金型から塗料が漏れ出さないようにするための技術に重点がおかれているものが多い。
また、型内被覆成形方法に用いられる塗料注入機(インジェクターと称されることもある)として、特許文献2に開示されるような構造の塗料注入機が公知である。
ところで、前記型内被覆成形を行う場合においては、金型内で成形した樹脂成形品上において塗料を硬化させる必要があり、塗料注入機内、或いは、塗料タンクから塗料注入機まで塗料を流すための塗料用ライン内等で、塗料が硬化しないように設備が設計される。
例えば、通常、塗料注入時において、塗料は塗料注入機の先端を通過するが、塗料注入機の先端部は、高温の金型や樹脂に長時間接触している。
特に成形直後の樹脂は200℃以上である場合も多く、塗料注入機の先端部が極めて高温になる可能性がある。
特に成形直後の樹脂は200℃以上である場合も多く、塗料注入機の先端部が極めて高温になる可能性がある。
勿論、塗料注入機は金型温度の影響をできる限り受けないようにするため、冷却装置等により温度調節をする構造となっていることが一般的であるが、塗料注入機の先端部については、その寸法が小さいため、充分な冷却機能を持った冷却装置を配することができないことが多い。そのため、何らかの原因によって、塗料注入機の先端部にわずかにでも成形の際の塗料が残ると残っている塗料が、先端部で硬化してしまうという問題が生じる。
特許文献2の開示の塗料注入機においては、塗料注入機の先端部に塗料の流入流路と戻り流路を設けて、塗料注入機の先端部に塗料が滞留しないように、塗料を常に循環させて流す構造として、前述の問題を解決しようとしている。
しかし、塗料注入孔にピンを挿脱するタイプの塗料注入機を使用する場合においては、樹脂を射出する際において、樹脂が塗料注入機の先端部に入り込まないようにするために、該ピン(注入ピンと称することもある)の先端と塗料注入孔の先端とが略一致する位置になるように配する必要があり、該ピンの先端が成形直後の樹脂と長い時間、直接接触することになる。
しかしながら、該ピンは、通常、細長い円柱状のものであり、その内部に冷却装置を配することができないために、連続成形する間に高温になる。その結果、高温になったピンが塗料に接触して、塗料を不必要に硬化させてしまうという危険性があった。
塗料の硬化物は「ぶつ」と呼ばれる固形物となって、次成形において塗料の流れに入り込むことがあり、その結果、「ぶつ」が、金型内における塗料の流れを乱す、或いは塗膜の表面に現れる等して、被覆後の成形品外観を悪くするという問題を生じさせる。
また、塗料の硬化反応はその発生箇所に限らず、周りに連鎖反応を起す場合があり、塗料流路内にある全ての塗料を硬化させてしまう危険性もあって、そのような問題が生じた場合は、復旧作業に莫大な労力とコストを費やさなければならず、安定した運転を行うことが出来ない。
また、塗料の硬化反応はその発生箇所に限らず、周りに連鎖反応を起す場合があり、塗料流路内にある全ての塗料を硬化させてしまう危険性もあって、そのような問題が生じた場合は、復旧作業に莫大な労力とコストを費やさなければならず、安定した運転を行うことが出来ない。
本発明は、前述したような実成形上の問題点に鑑みてなされたものであり、塗料注入機の先端部に生じる塗料の硬化物の量を減少させて、塗料の硬化物が塗料の中を流れることに起因して発生する外観不良を防止し、又、塗料流路内における塗料の硬化反応を防止して安定運転する、に好適な型内被覆成形方法及び塗料注入機を提供するものである。
上記の課題を解決するため、本発明による型内被覆成形方法は、
(1) 金型キャビティに樹脂を射出して樹脂成形品を成形した後、塗料注入機により金型キャビティに塗料を注入して、樹脂成形品の表面に被覆を施す型内被覆成形方法において、該塗料注入機は、注入ノズルに形成した塗料注入孔に挿脱して前後進し、金型キャビティに塗料を注入するための塗料流路を閉塞又開口する注入ピンを備えて、樹脂を射出する際において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端と塗料注入孔の先端とが略一致する位置になるように配し、樹脂の射出完了直後から塗料注入開始前までの間において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に、塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置に配し、塗料を注入する際において、塗料注入孔から注入ピンを抜脱した状態として、塗料流路を開口することととした。
(1) 金型キャビティに樹脂を射出して樹脂成形品を成形した後、塗料注入機により金型キャビティに塗料を注入して、樹脂成形品の表面に被覆を施す型内被覆成形方法において、該塗料注入機は、注入ノズルに形成した塗料注入孔に挿脱して前後進し、金型キャビティに塗料を注入するための塗料流路を閉塞又開口する注入ピンを備えて、樹脂を射出する際において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端と塗料注入孔の先端とが略一致する位置になるように配し、樹脂の射出完了直後から塗料注入開始前までの間において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に、塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置に配し、塗料を注入する際において、塗料注入孔から注入ピンを抜脱した状態として、塗料流路を開口することととした。
本発明による塗料注入機は、
(2) 金型キャビティに樹脂を射出して樹脂成形品を成形した後、金型キャビティに塗料を注入して、樹脂成形品の表面に被覆を施す塗料注入機において、該塗料注入機は、塗料注入ノズル、該塗料注入ノズルに形成した塗料注入孔、該塗料注入孔に挿脱して塗料注入孔を閉塞又開口する注入ピン、及び該注入ピンを前後に移動させて該塗料注入孔に挿脱させる駆動機とを備えて、該駆動機は、塗料注入孔に注入ピンを挿入した状態で該注入ピンの先端を、塗料注入孔の先端と略一致する位置、及び、塗料流路が開口しない程度に塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置、で保持できるとともに、塗料注入孔から注入ピンを抜脱した状態として保持した。
(2) 金型キャビティに樹脂を射出して樹脂成形品を成形した後、金型キャビティに塗料を注入して、樹脂成形品の表面に被覆を施す塗料注入機において、該塗料注入機は、塗料注入ノズル、該塗料注入ノズルに形成した塗料注入孔、該塗料注入孔に挿脱して塗料注入孔を閉塞又開口する注入ピン、及び該注入ピンを前後に移動させて該塗料注入孔に挿脱させる駆動機とを備えて、該駆動機は、塗料注入孔に注入ピンを挿入した状態で該注入ピンの先端を、塗料注入孔の先端と略一致する位置、及び、塗料流路が開口しない程度に塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置、で保持できるとともに、塗料注入孔から注入ピンを抜脱した状態として保持した。
(3)(2)に記載の塗料注入機において、前記駆動機は、油圧シリンダ、及びリターン用の弾性体を備えて、該油圧シリンダのロッド側に注入ピンが配されて、該注入ピンの先端は、該油圧シリンダのロッド前進限にて塗料注入孔の先端と略一致する位置に配され、該油圧シリンダのロッド後退限において塗料注入孔から抜脱した状態に配されるとともに、塗料注入孔に注入ピンを挿入した状態で、油圧シリンダの油圧力を調整することによって、該リターン用の弾性体にて、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置で保持した。
(4)(2)又は(3)に記載の塗料注入機において、前記駆動機は油圧サーボバルブとした。
(5)(2)又は(3)に記載の塗料注入機において、前記駆動機は電動サーボモータとした。
本発明に使用する塗料注入機は、金型キャビティに塗料を注入するための塗料流路を、閉塞又開口するための注入ピンを備える構成であって、樹脂を射出する際において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端と塗料注入孔の先端とが略一致する位置になるように配し、樹脂の射出完了直後から塗料注入開始前までの間において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に、塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置に配し、塗料を注入する際において、塗料注入孔から注入ピンを抜脱した状態として、塗料流路を開口する。
本発明によれば、塗料注入機に配した塗料流路を閉塞するための注入ピンが、連続成形時において、樹脂の熱量によって加熱されることに起因して生じる塗料の硬化物の発生を抑えることが可能であり、その結果、塗料の硬化物が、金型キャビティの装飾面に流れ込むことを防止できるので、硬化物による欠陥のない優れた外観の型内被覆成形品を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明による型内被覆成形方法並びに塗料注入機について、その好ましい1例を説明する。
図1〜図6は本発明の実施形態に係わり、図1は型内被覆成形用金型の構成を説明するため概略の構造を示した断面図であり、図2は塗料注入機の構造を説明するための図である。図3は型内被覆成形の際における塗料注入機の挙動を概念的に図示した説明図であり、図4は塗料注入機の注入ピンの挙動等を概念的に図示した説明図である。図5は型内被覆成形方法の工程を説明するフローチャートである。図6は塗料流路と注入ピンの位置関係を説明する図である。
図1〜図6は本発明の実施形態に係わり、図1は型内被覆成形用金型の構成を説明するため概略の構造を示した断面図であり、図2は塗料注入機の構造を説明するための図である。図3は型内被覆成形の際における塗料注入機の挙動を概念的に図示した説明図であり、図4は塗料注入機の注入ピンの挙動等を概念的に図示した説明図である。図5は型内被覆成形方法の工程を説明するフローチャートである。図6は塗料流路と注入ピンの位置関係を説明する図である。
以下、図1を用いて、本発明に係わる型内被覆成形用金型100(金型100と称することもある)の構成について、好ましい1例を説明する。
図1に示した金型100は、可動型10、固定型20、塗料注入機50、及びホットランナ60等を備えており、図1に示した実施形態の1例においては、可動型10が雌型であり、固定型20が雄型である。
図1に示した金型100は、可動型10、固定型20、塗料注入機50、及びホットランナ60等を備えており、図1に示した実施形態の1例においては、可動型10が雌型であり、固定型20が雄型である。
金型100は、雄型である固定型20と雌型である可動型10とが、所謂、シェアエッジ構造と呼ばれるようなくいきり構造の嵌合部で嵌め合わされるようになっており、該嵌め合わされた状態で、その内部に、金型キャビティ15を形成する構造となっている。
そして、前述したくいきり構造の嵌合部(くいきり部と称することもある)は、金型キャビティ15を周りから囲むようにして形成される。
そして、前述したくいきり構造の嵌合部(くいきり部と称することもある)は、金型キャビティ15を周りから囲むようにして形成される。
くいきり部は、金型キャビティ15に充填した樹脂が、金型100から外部に漏れ出すことを防止するが、塗料漏れを完全に防止することはできない。従って、金型100に設けた塗料の漏れ止め機構が、くいきり部のみであると、運転中に塗料が金型100の外部に漏れ出す可能性が高い。そのような場合は、くいきり部に隣接するようにして塗料漏れ防止用のシール機構を設けることが好ましく、例えば、金型キャビティ15を周りから囲むようにして、くいきり部に隣接する溝部を可動型10に設けることによって塗料漏れ防止用のシール機構としても良い。
ここで、図1に示す実施形態においては、金型キャビティ15により所望する形状の成形品(本実施形態においては平板)を形成し、金型キャビティ15で成形する樹脂成形品の一面(可動型側)を、塗料によって被覆する装飾面とした。
次に、図2を用いて塗料注入機50の構造について説明する。
説明を簡略化するため塗料注入機50の注入孔先端部54側に、部材が移動することを前進すると定義し、反注入孔先端部54側に部材が移動することを後進又は後退すると定義する。
説明を簡略化するため塗料注入機50の注入孔先端部54側に、部材が移動することを前進すると定義し、反注入孔先端部54側に部材が移動することを後進又は後退すると定義する。
なお、以下、本実施形態による塗料注入機50の構造について詳細に説明するが、本発明による実施形態がこれに限るものではないことは勿論であって、本発明の技術思想を逸脱しない範囲について、適宜形態の変更が可能である。
図2に示した実施形態における塗料注入機50は、円筒状のシリンダ本体59A、注入ヘッド59B、注入ノズル59C等からなる注入シリンダ59を備えている。
シリンダ本体59Aの内部には、ピストンヘッド52A及びピストンロッド52Bからなる注入ピストン52が配されており、シリンダ本体59Aに配された油圧ポートP1及び油圧ポートP2に、各々作動油を供給又排出することによって、注入ピストン52は前後進する。図2に示す実施形態においては、油圧ポートP1に作動油を供給し、油圧ポートP2から作動油を排出することにより、注入ピストン52はピストンロッド側に移動して前進する。また、油圧ポートP2に作動油を供給し、油圧ポートP1から作動油を排出することにより、注入ピストン52はピストンヘッド側に移動して後進する。
シリンダ本体59Aの内部には、ピストンヘッド52A及びピストンロッド52Bからなる注入ピストン52が配されており、シリンダ本体59Aに配された油圧ポートP1及び油圧ポートP2に、各々作動油を供給又排出することによって、注入ピストン52は前後進する。図2に示す実施形態においては、油圧ポートP1に作動油を供給し、油圧ポートP2から作動油を排出することにより、注入ピストン52はピストンロッド側に移動して前進する。また、油圧ポートP2に作動油を供給し、油圧ポートP1から作動油を排出することにより、注入ピストン52はピストンヘッド側に移動して後進する。
また、図2に示すようにピストンロッド52Bの先端側にはリターンプレート55が取り付けられており、リターンプレート55は注入ピストン52の動きに合わせて前後進する。
なお、シリンダ本体59A内において、ピストンヘッド52Aとリターンプレート55の間の位置には、ブッシュ57が配されており、ピストンロッド52Bは、ブッシュ57に開けられた孔を摺動自在に貫通するように配されて、リターンプレート55に取り付けられている。
なお、シリンダ本体59A内において、ピストンヘッド52Aとリターンプレート55の間の位置には、ブッシュ57が配されており、ピストンロッド52Bは、ブッシュ57に開けられた孔を摺動自在に貫通するように配されて、リターンプレート55に取り付けられている。
また、図2に示したように、リターンプレート55には、注入ピン51と、複数本のガイドピン56Bが配設されている。
ここで、注入ピン51は、リターンプレート55に固設されて、注入ヘッド59B側に向かって延びる円柱状の部材であって、注入ヘッド59Bには、注入ピン51が挿入されるガイド穴と、ガイド孔に連なるようにして形成され、ガイド孔の先端部から注入ノズル59Cの先端部にまで延びる塗料注入孔54が形成されている。
なお、塗料注入孔54は、注入孔先端部54と反対する側の端で、ガイド孔の先端部に隣接して連通するが、該連通部分で塗料供給口T1および塗料排出口T2に連通する。
ここで、注入ピン51は、リターンプレート55に固設されて、注入ヘッド59B側に向かって延びる円柱状の部材であって、注入ヘッド59Bには、注入ピン51が挿入されるガイド穴と、ガイド孔に連なるようにして形成され、ガイド孔の先端部から注入ノズル59Cの先端部にまで延びる塗料注入孔54が形成されている。
なお、塗料注入孔54は、注入孔先端部54と反対する側の端で、ガイド孔の先端部に隣接して連通するが、該連通部分で塗料供給口T1および塗料排出口T2に連通する。
従って、塗料注入孔54に注入ピン51が挿入されて塗料注入孔54が閉塞された状態になると、塗料注入孔54は、塗料供給口T1および塗料排出口T2との連通が遮断され、注入孔先端部54Aより塗料がでない状態になる。
また、塗料注入孔54から注入ピン51が抜脱されて塗料注入孔54が開口された状態になると、塗料注入孔54は、塗料供給口T1および塗料排出口T2が連通して、注入孔先端部54Aから金型キャビティ15に塗料を注入することができる。
また、塗料注入孔54から注入ピン51が抜脱されて塗料注入孔54が開口された状態になると、塗料注入孔54は、塗料供給口T1および塗料排出口T2が連通して、注入孔先端部54Aから金型キャビティ15に塗料を注入することができる。
図2に示した実施形態は、注入ピストン52が後退限にあるときの状態を示しており、リターンプレート55から延びる注入ピン51の先端部分が、前述した注入ヘッド59Bのガイド穴に挿入された状態となっているが、塗料注入孔54が開口した状態になっており、注入孔先端部54Aより塗料を注入することができる。
注入ピストン52が前進限にある場合は、リターンプレート55から延びる注入ピン51の先端部分が、前述した注入ヘッド59Bのガイド穴を通り、塗料注入孔54に挿入されて、注入ピン51の先端と略一致する位置になるように配される。
従って、注入ピストン52が前進限にある場合は、塗料注入孔54に注入ピン51が挿入されて塗料注入孔54が閉塞した状態になっており、注入孔先端部54Aより塗料がでない状態にある。
従って、注入ピストン52が前進限にある場合は、塗料注入孔54に注入ピン51が挿入されて塗料注入孔54が閉塞した状態になっており、注入孔先端部54Aより塗料がでない状態にある。
なお、図2に示した実施形態においては、リターンプレート55に配された複数本のガイドピン56Bに対して、バネ56が取り付けられている。
注入ピストン52が前進限にある場合において、ガイドピン56Bの先端部分は、注入ヘッド59Bに加工された図示しない格納穴に入るよう構成されており、バネ56が、リターンプレート55と注入ヘッド59Bの間に挟みこまれて圧縮された状態になる。
また、注入ピストン52が後退限にある場合において、ガイドピン56Bの先端部分は、注入ヘッド59Bに加工された図示しない格納穴から抜脱するが、圧縮を開放されて延びたバネ56が所定の位置からずれないように保持する機能を有する。
注入ピストン52が前進限にある場合において、ガイドピン56Bの先端部分は、注入ヘッド59Bに加工された図示しない格納穴に入るよう構成されており、バネ56が、リターンプレート55と注入ヘッド59Bの間に挟みこまれて圧縮された状態になる。
また、注入ピストン52が後退限にある場合において、ガイドピン56Bの先端部分は、注入ヘッド59Bに加工された図示しない格納穴から抜脱するが、圧縮を開放されて延びたバネ56が所定の位置からずれないように保持する機能を有する。
ここで、注入ヘッド59Bの側面に設けられた塗料供給口T1及び塗料排出口T2は、図示しない塗料循環装置に接続されている。注入ヘッド59Bを、前述した塗料注入孔54、塗料供給口T1及び塗料排出口T2の連通部分において、塗料注入孔54に直交する方向に切断した際における断面の要部を図6に模式的に示す。
連通部において塗料供給口T1から塗料排出口T2に向かう樹脂流路は、注入ピン51に対して、広く形成されている。
そのため、注入ピン51が、前進限或いは後退限、どちらの位置にあるにかかわらず、塗料供給口T1から塗料排出口T2に向かっては、常に塗料が流れることのできる樹脂流路が確保されている。
連通部において塗料供給口T1から塗料排出口T2に向かう樹脂流路は、注入ピン51に対して、広く形成されている。
そのため、注入ピン51が、前進限或いは後退限、どちらの位置にあるにかかわらず、塗料供給口T1から塗料排出口T2に向かっては、常に塗料が流れることのできる樹脂流路が確保されている。
以上のような構成の塗料注入機50においては、油圧ポートP1に作動油を供給して油圧を負荷するとともに、油圧ポートP2から作動油を排出することによって、注入ピストン52がロッド側に移動し前進していくと、リターンプレート55が注入ヘッド59B側に向かって前進する。リターンプレート55の動きにより注入ピン51が前進して、塗料注入孔54に挿入されると塗料注入孔54が閉塞状態になる。そして、その状態から、さらに注入ピン51が前進し、注入ピストン52が前進限に到達した時に、注入ピン51の先端と塗料注入孔54Aの先端とが略一致する位置になるように配される。
なお、前述の工程において、リターンプレート55が注入ヘッド59B側に向かって移動し前進して行くと、ガイドピン56Bの先端は、やがて注入ヘッド59Bに加工された図示しない格納穴に入るとともに、やがてガイドピン56Bに取り付けられたバネ56が、リターンプレート55と注入ヘッド59Bの間に挟みこまれた状態になって圧縮された状態になる。
本実施形態における塗料注入機50においては、注入ピストン52が前進限に到達し、バネ56が、リターンプレート55と注入ヘッド59Bの間に挟みこまれて圧縮された状態になっている際において、油圧ポートP1へ供給している作動油の圧力を抜くと、バネ56に蓄えられた力が解放されて、バネ56の圧縮代分だけリターンプレート55が後退する。なお、本実施形態においては、バネ56の圧縮代、寸法等を勘案し、塗料流路が開口しない程度にリターンプレート55が後退するようにした。
塗料注入機50は、この状態において、塗料注入孔54に注入ピン51が挿入されて塗料流路が閉塞された状態であって、注入ピン51の先端が、塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置となる。
塗料注入機50は、この状態において、塗料注入孔54に注入ピン51が挿入されて塗料流路が閉塞された状態であって、注入ピン51の先端が、塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置となる。
また、塗料注入機50において、油圧ポートP2に作動油を供給して油圧を負荷するとともに、油圧ポートP1から作動油を排出することにより、注入ピストン52がヘッド側に移動して、リターンプレート55が反注入ヘッド59B側に向かって移動して後退する。そして、注入ピストン52が後退限に到達し、注入ピン51が塗料注入孔54に抜脱して、塗料注入孔54が開口し、連通部において塗料供給口T1から塗料排出口T2に向かって流れる塗料の一部が、塗料注入孔54を通過して注入孔先端部54Aから流れ出る。
なお、本実施の形態における塗料注入機50は、前記したように可動型10側より塗料を注入するよう構成したが、これに限るものではなく、樹脂成形品と金型キャビティ面との間に生じた隙間部分に塗料を注入できるように構成すれば良く、その条件を満たせば塗料注入機50は固定型20に取り付けられる等しても良い。
そして、本実施の形態における塗料注入機50は、図示しない駆動装置によって駆動されて、塗料注入機50の中を通して塗料を循環させながら、別体の図示しない計量シリンダによって、必要な時に、所望する量だけの塗料を正確に金型キャビティ15に注入することができるよう構成されている。
なお、塗料注入機50の注入ノズル59C、及び注入ヘッド59Bには、塗料が硬化しないようにするための図示しない温度調整体が配されている。これは、成形した樹脂の熱量によって、塗料注入機50の先端部ができるだけ加熱されないようにするため設けたものである。ただし、前述したように注入ピン51については、その径が小さく、内部に温度調節のための温度調整体を配することができなかった。
以下、本実施形態による型内被覆成形方法を、図3〜図5を用いて説明する。
まず、第1の工程として、図示しない型締装置により金型100を型締めする。この状態において、塗料注入機50の挙動は図3(1)に示すようになっている。
まず、第1の工程として、図示しない型締装置により金型100を型締めする。この状態において、塗料注入機50の挙動は図3(1)に示すようになっている。
次ぎに、図3(2)に示したように基材である熱可塑性樹脂(基材樹脂Jと称することもある)を図示しない射出成形機からホットランナ60を介して、金型キャビティ15に射出する。射出された基材樹脂Jは、金型キャビティ15に充填される。
なお、樹脂を射出する際においては、注入ピストン52を前進限に配しておき、注入ピン51の先端と塗料注入孔54の先端とが略一致する位置になるように配しておき、基材樹脂Jが射出圧力で注入孔先端部54Aに入り込まないよう注意する。
なお、本実施の形態においては、基材としてABS樹脂であるUMGABS(旧社名:宇部サイコン)株式会社製のUT20Bを使用した。
なお、樹脂を射出する際においては、注入ピストン52を前進限に配しておき、注入ピン51の先端と塗料注入孔54の先端とが略一致する位置になるように配しておき、基材樹脂Jが射出圧力で注入孔先端部54Aに入り込まないよう注意する。
なお、本実施の形態においては、基材としてABS樹脂であるUMGABS(旧社名:宇部サイコン)株式会社製のUT20Bを使用した。
その後、図3(3)に示したように、基材樹脂をある程度(後述する塗料の注入圧力に耐えうる程度)まで冷却させる。
本実施形態においては、この冷却の工程において、油圧ポートP1へ供給している作動油の圧力を抜いて、バネ56の圧縮代分だけリターンプレート55を後退させる。
そして、塗料注入孔54から注入ピンを抜かず塗料流路を閉塞した状態のままで、図4(1)に示すように、注入ピン51の先端を、塗料流路が開口しない程度に、注入孔先端部から離間するよう後退させた位置に配する。
この方法であれば、注入ピン51が、成形直後の高い熱量を持った基材樹脂Jに触れる時間を短くでき、その結果、塗料流路を閉塞するための注入ピン51が、連続成形時においても、基材樹脂Jの熱量によって加熱されにくくなるため、注入ピン51が高い温度まで加熱されることに起因して生じる塗料の硬化を抑えることが可能である。
本実施形態においては、この冷却の工程において、油圧ポートP1へ供給している作動油の圧力を抜いて、バネ56の圧縮代分だけリターンプレート55を後退させる。
そして、塗料注入孔54から注入ピンを抜かず塗料流路を閉塞した状態のままで、図4(1)に示すように、注入ピン51の先端を、塗料流路が開口しない程度に、注入孔先端部から離間するよう後退させた位置に配する。
この方法であれば、注入ピン51が、成形直後の高い熱量を持った基材樹脂Jに触れる時間を短くでき、その結果、塗料流路を閉塞するための注入ピン51が、連続成形時においても、基材樹脂Jの熱量によって加熱されにくくなるため、注入ピン51が高い温度まで加熱されることに起因して生じる塗料の硬化を抑えることが可能である。
従来の型内被覆成形方法は、この点について何ら考慮されておらず、塗料注入機50に配した塗料流路を閉塞するための注入ピン51が、図4(2)に示すように、樹脂の冷却時においても樹脂に接触したままになっており、結果、樹脂に長時間接触していた注入ピン51が、連続成形時に樹脂の熱量によって激しく加熱されて、塗料が固化してしまうという問題を生じた。
基材樹脂Jの冷却後、金型100をわずかに開いた状態(本実施の形態においては1mmほど型開方向に可動型10を移動させた状態)として、金型キャビティ15で成形した基材樹脂による樹脂成形品と、可動型10のキャビティ面との間に空隙(塗料用間隙、或いは単に隙間と称することもある)を生じさせる。
前記隙間を生じさせた後、図3(4)に示すように、注入ピン51を後退限まで移動させて、塗料注入孔54から注入ピン51を抜脱した状態として、塗料流路を開口し、該隙間に塗料を注入する。
本実施形態においては、塗料注入機50によって塗料注入口54から前記隙間に対して塗料を25ml(ミリリットル)注入する。なお、本実施形態に用いた金型で成形する成形品の被覆表面積は、2500cm2であり、塗膜の厚みは0.1mm程度となる。また、本実施の形態において用いた塗料は、プラグラス#8000:赤(大日本塗料株式会社製)である。
本実施形態においては、塗料注入機50によって塗料注入口54から前記隙間に対して塗料を25ml(ミリリットル)注入する。なお、本実施形態に用いた金型で成形する成形品の被覆表面積は、2500cm2であり、塗膜の厚みは0.1mm程度となる。また、本実施の形態において用いた塗料は、プラグラス#8000:赤(大日本塗料株式会社製)である。
塗料を注入した後、図3(6)に示したように、可動型10を固定型20の方向に移動させて、金型100を再度型締めすることにより、隙間の中の塗料を押し広げながら流動させ、基材樹脂Jによる樹脂成形品の表面を塗料で被覆する。
なお、本実施形態における型内被覆成形方法の工程について、図6に概略の工程フローチャートを示す。
なお、本実施形態における型内被覆成形方法の工程について、図6に概略の工程フローチャートを示す。
本実施形態による型内被覆成形方法であれば、塗料注入機50に配した塗料流路を閉塞するための注入ピン51が、連続成形時に樹脂の熱量によって加熱されることに起因して生じる塗料の硬化物の発生を抑えることが可能であり、その結果、塗料の硬化物が、金型キャビティ15の装飾面に流れ込むことを防止できるので、硬化物による欠陥のない優れた外観の型内被覆成形品を得ることができた。
10 可動型
15 金型キャビティ
20 固定型
50 塗料注入機
51 注入ピン
52 注入ピストン
54 塗料注入孔
55 リターンプレート
59 注入シリンダ
P1 油圧ポート
P2 油圧ポート
T1 塗料供給口
T2 塗料排出口
100 型内被覆成形用金型
52A ピストンヘッド
52B ピストンロッド
54A 塗料注入孔
56B ガイドピン
59A シリンダ本体
59B 注入ヘッド
59C 注入ノズル
15 金型キャビティ
20 固定型
50 塗料注入機
51 注入ピン
52 注入ピストン
54 塗料注入孔
55 リターンプレート
59 注入シリンダ
P1 油圧ポート
P2 油圧ポート
T1 塗料供給口
T2 塗料排出口
100 型内被覆成形用金型
52A ピストンヘッド
52B ピストンロッド
54A 塗料注入孔
56B ガイドピン
59A シリンダ本体
59B 注入ヘッド
59C 注入ノズル
Claims (5)
- 金型キャビティに樹脂を射出して樹脂成形品を成形した後、塗料注入機により金型キャビティに塗料を注入して、樹脂成形品の表面に被覆を施す型内被覆成形方法において、
該塗料注入機は、注入ノズルに形成した塗料注入孔に挿脱して前後進し、金型キャビティに塗料を注入するための塗料流路を閉塞又開口する注入ピンを備えて、
樹脂を射出する際において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端と塗料注入孔の先端とが略一致する位置になるように配し、
樹脂の射出完了直後から塗料注入開始前までの間において、塗料注入孔に注入ピンを挿入し塗料流路を閉塞した状態として、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に、塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置に配し、
塗料を注入する際において、塗料注入孔から注入ピンを抜脱した状態として、塗料流路を開口することを特徴とした型内被覆成形方法。 - 金型キャビティに樹脂を射出して樹脂成形品を成形した後、金型キャビティに塗料を注入して、樹脂成形品の表面に被覆を施す塗料注入機において
該塗料注入機は、塗料注入ノズル、該塗料注入ノズルに形成した塗料注入孔、該塗料注入孔に挿脱して塗料注入孔を閉塞又開口する注入ピン、及び該注入ピンを前後に移動させて該塗料注入孔に挿脱させる駆動機とを備えて、
該駆動機は、塗料注入孔に注入ピンを挿入した状態で該注入ピンの先端を、塗料注入孔の先端と略一致する位置、及び、塗料流路が開口しない程度に塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置、で保持できるとともに、
塗料注入孔から注入ピンを抜脱した状態として保持できることを特徴とした塗料注入機。 - 前記駆動機は、油圧シリンダ、及びリターン用の弾性体を備えて、
該油圧シリンダのロッド側に注入ピンが配されて、該注入ピンの先端は、該油圧シリンダのロッド前進限にて塗料注入孔の先端と略一致する位置に配され、該油圧シリンダのロッド後退限において塗料注入孔から抜脱した状態に配されるとともに、
塗料注入孔に注入ピンを挿入した状態で、油圧シリンダの油圧力を調整することによって、該リターン用の弾性体にて、該注入ピンの先端を、塗料流路が開口しない程度に塗料注入孔の先端から離間するよう後退させた位置で保持する請求項2記載の塗料注入機。 - 前記駆動機は油圧サーボバルブである請求項2又は請求項3記載の塗料注入機。
- 前記駆動機は電動サーボモータである請求項2又は請求項3記載の塗料注入機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007223442A JP2009056607A (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | 型内被覆成形方法及び塗料注入機 |
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Publications (1)
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JP2007223442A Pending JP2009056607A (ja) | 2007-08-30 | 2007-08-30 | 型内被覆成形方法及び塗料注入機 |
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Country | Link |
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-
2007
- 2007-08-30 JP JP2007223442A patent/JP2009056607A/ja active Pending
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