JP3240604B2 - 圧入によるインサート成形方法 - Google Patents

圧入によるインサート成形方法

Info

Publication number
JP3240604B2
JP3240604B2 JP22938497A JP22938497A JP3240604B2 JP 3240604 B2 JP3240604 B2 JP 3240604B2 JP 22938497 A JP22938497 A JP 22938497A JP 22938497 A JP22938497 A JP 22938497A JP 3240604 B2 JP3240604 B2 JP 3240604B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
cavity
insert
work
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22938497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1158442A (ja
Inventor
順一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Plastic Industrial Co Ltd filed Critical Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority to JP22938497A priority Critical patent/JP3240604B2/ja
Publication of JPH1158442A publication Critical patent/JPH1158442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3240604B2 publication Critical patent/JP3240604B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金型内において
金属製品などのインサートワークと樹脂とを、インサー
トワークの圧入により一体成形するインサート成形方法
に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】通常のインサート成形
は、予め金型のキャビティ内にインサートワークを挿入
しておき、そのキャビティに樹脂を射出充填してインサ
ートワークの一部を樹脂内に埋込むようにしている。ま
たインサートワークが歯車やホイールの軸部材で樹脂を
貫通させるような場合には、インサートワークの両端を
キャビティの対向型面に保持し、インサートワークがキ
ャビティ内を横切って位置するようにインサートしてい
る。
【0003】このようなインサート成形では、キャビテ
ィ内における樹脂の流れ方向に対してインサートワーク
が横に位置するので、樹脂の流れはインサートワークに
より二分されてのち合流することになり、このためウエ
ルドが発生して成形品の外観を損なうばかりか、衝撃強
度にも課題を有するものとなる。
【0004】上記インサート成形におけるウエルドの解
決手段としては、キャビティに樹脂を射出充填したの
ち、その樹脂が流動状態を維持しているうちに、インサ
ートワークを樹脂内に圧入して貫通させることが考えら
れるが、キャビティに充填された樹脂にインサートワー
クを貫通するには、インサート部分の体積に相当する樹
脂を余剰分としてキャビティから押し出さなければなら
ず、また樹脂の押し退けにより貫通が行われても、その
際の押圧力による過大な樹脂の圧縮により成形品に圧力
が残留して、ひびや割れが生じ易いものとなる。
【0005】この発明は上記事情から考えられたもので
あって、その目的は、予めキャビティ内にインサートワ
ークを挿入したインサート成形の課題の解決として、キ
ャビティ内の樹脂にインサートワークを圧入する場合で
あっても、インサートワークそのものによってキャビテ
ィから過剰分の樹脂の押し出しが可能な新たなインサー
ト成形方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、固定型と可動型との型閉により形成されるキャビテ
ィの両型面に、インサートワークの受入孔とセット孔と
を対設し、その受入孔に受部材を進退自在に設ける一
方、セット孔に押圧部材を進退自在に設け、押圧部材前
部のセット孔にインサートワークを挿入してキャビティ
外側に待機させ、かつ受部材を型面に前進位置させた状
態にてキャビティに所定量の樹脂を射出し、その樹脂が
流動性を有するうちにインサートワークを押圧部材によ
りキャビティに圧入し、ワーク先端が打ち抜いた樹脂と
共に受入孔に収まるところまでインサートワークを貫通
させてインサートを行う、というものである。
【0007】またこの発明は、場合によっては上記キャ
ビティの樹脂量を射出後のインサートワークの圧入によ
り樹脂がキャビティを満たす程度に制限するというもの
であり、さらにはインサートワークの圧入を行う押圧部
材の前進移動と、上記受部材の後退移動とを同調させ
て、圧入によるキャビティ内の樹脂圧の実質的な上昇を
抑制する、というものでもある。
【0008】このような圧入によるインサート成形で
は、樹脂を注入した後にインサートワークの圧入が行わ
れるので、インサートワークによるウエルドの発生はな
く、またインサート部分の体積に相当する樹脂量が余剰
分としてキャビティから押し出されるので残留圧力によ
る課題も解決される。さらにキャビティ内の樹脂量の制
限により、樹脂に対する過剰な押圧力の影響が軽減され
て成形品は強度的にも優れたものとなる。
【0009】
【発明の実施の形態】図はホットランナーを経て溶融樹
脂を一対のキャビティに同時に射出することができる金
型の半部を省略して示すもので、1は固定型、2は可動
型でパーティング面にホイール成形用のキャビテイ3が
凹設してある。
【0010】上記固定型1の内部にはパーティング面の
ランナと接続したスプル4が穿設してあり、そのスプル
4のゲートに射出装置5のノズル5aが当接してある。
また上記キャビティ3に臨むパーティング面の中央部に
は、軸状のインサートワーク6の外径よりも内径が若干
大径の受入孔7が穿設してあり、その受入孔7にインサ
ートワーク6と同径の受部材8が、受入孔7の後方の固
定型内に設けた油圧シリンダ9のピストン10に連結し
て進退自在に設けてある。
【0011】上記可動型2の内部には、インサートワー
ク6のセット孔11が受入孔7に対向させてキャビティ
3の中央部に穿設してあり、そのセット孔11の後部内
に押圧部材12が進退自在に挿入してある。この押圧部
材12の後端には可動盤13に内設した突出ロッド14
により進退作動する突出板15が当接してある。
【0012】なお、16は可動型内に進退自在に設けた
ランナ突出ピン、17は突出ピン後端のランナ突出板、
18は固定盤である。
【0013】上記金型によるインサート成形では、まず
押圧部材12を後退させてその前部のセット孔11にイ
ンサートワーク6をキャビティ内から端面が型面と同一
となるまで挿入して、キャビティ3の外側に待機させて
おく。
【0014】次に固定型1に向け可動型2を前進移動し
て型閉及び型締を行ったのち、固定型1のスプルゲート
にノズルタッチした射出装置5から金型内に溶融樹脂を
射出する。この際、受入孔7は溶融樹脂が入り込まない
ように受部材8を型面に位置させて塞いでおく、この閉
鎖は樹脂圧により受部材8が後退しないように油圧シリ
ンダ9により適度な圧力にて維持されるので、溶融樹脂
はスプル4からランナを経てキャビティ3へと流入して
満ちる。
【0015】キャビティ3への樹脂の射出が完了した
ら、直ちに上記突出ロッド14を前進移動して押圧部材
12を突出板15を介して前進移動させ、その前部のイ
ンサートワーク6をキャビティ側へ押し出す。この押出
操作と同時に、固定型側では型面に位置している受部材
8がピストン10と共に後退移動して、受入孔7が開口
するように油圧シリンダ9による閉鎖維持を解除する。
【0016】キャビティ3に注入された樹脂20は、冷
却されている型面との接触により直ちにスキン層を形成
し、このスキン層が厚みを増して固化層を形成するので
あるが、樹脂20は熱に対して不良導体であるから、全
体が固化するまでに時間があり、中央部は高温状態にあ
って流動性を有するが、インサートワーク6が貫通する
までの挿入には、ある程度の押圧力が必要となる。これ
は挿入量の増加と時間の経過による固化層の増加とによ
り、樹脂20における流動領域が狭まって、挿入開始時
よりも圧入に力を要するようになるからである。
【0017】しかし、インサートワーク6の型面に上記
受入孔7が開口している場合には、ワーク先端面に対す
る押圧抵抗が軽減されて圧入が極めて容易となり、図2
に示すように、ワーク先端部6aとその先端面により押
圧されて打ち抜かれた樹脂21とが受入孔7に入り込ん
で、インサートワーク6は成形品となる樹脂20を貫通
する。
【0018】このような圧入によるインサート成形で
は、樹脂の射出後にインサートワーク6をキャビティ3
に押し出して、成形品を形成する樹脂20にインサート
ワーク6を貫通させているので、インサートワーク6が
キャビティ内における樹脂20の流れの障害とならず、
したがつて、ウエルドのないインサート成形品が得られ
る。また圧入はインサートワーク6及び先端面の樹脂2
1、受部材8の同一方向への移動の下に行われるので、
キャビティ内の樹脂圧の上昇は殆どなく、残留圧力によ
るインサート成形品の強度低下も防止される。
【0019】インサート成形品に対する残留圧力の影響
をさらに低減させる必要がある場合には、キャビティ3
への樹脂20の注入を、通常の射出成形のようにキャビ
ティ3を完全に満たすまで行わず、射出後のインサート
ワークの圧入により樹脂20がキャビティ3を満たすに
必要な所要量に止める。基準としてはキャビティ容積か
らインサート部分の体積相当量を除いた量であるが、実
際には容積や体積あるいは樹脂によって、ある程度の差
を持たせている。
【0020】最終的には、射出後に圧入したインサート
ワーク6が樹脂20をキャビティ一杯に満たして全体的
に密に充満させることになるが、その完了に至る間の樹
脂20に対する圧迫とその反力は、インサートワーク6
と流動部分との相対的な移動により軽減されるので、キ
ャビティ内の樹脂20に対する圧入の影響は少なく、イ
ンサートワーク6の位置ずれは勿論のこと、樹脂の内部
歪みも生じ難いものとなる。
【0021】インサート完了後に射出装置5による保圧
が行われ、冷却後に可動盤13とともに可動型2を後退
移動して金型の型開が行われると、図では省略したが、
インサートワーク6の先端部が受入孔7から抜け出す。
場合によっては、その後に行われる樹脂21の押し出し
排出を同時に行って、受部材8により受入孔7を再閉鎖
することもある。
【0022】またキャビティ内のインサート成形品及び
ランナなどの成形品が固定型1から離型する。それらの
成形品のうち、キャビティ内のインサート成形品は、押
圧部材12の再度の前進移動でインサートワーク6を介
して突き出され、またランナはランナ突出ピン16の前
進移動によつて突き出される。これらの突出操作は全て
上記突出ピン14の作動により行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のインサート成形における保圧方法
の実施に用いられる金型の半部を省略した図で、キャビ
ティに樹脂を注入した状態の説明図である。
【図2】 同じくインサートワークを圧入した後の説明
図である。
【符号の説明】
1 固定型 2 可動型 3 キャビティ 4 スプル 5 射出装置 5a ノズル 6 インサートワーク 6a ワーク先端 7 受入孔 8 受部材 9 油圧シリンダ 10 ピストン 11 セット孔 12 押圧部材 20 樹脂 21 打ち抜かれた樹脂

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と可動型との型閉により形成され
    るキャビティの両型面に、インサートワークの受入孔と
    セット孔とを対設し、その受入孔に受部材を進退自在に
    設ける一方、セット孔に押圧部材を進退自在に設け、押
    圧部材前部のセット孔にインサートワークを挿入してキ
    ャビティ外側に待機させ、かつ受部材を型面に前進位置
    させた状態にてキャビティに所定量の樹脂を射出し、そ
    の樹脂が流動性を有するうちにインサートワークを押圧
    部材によりキャビティに圧入し、ワーク先端が打ち抜い
    た樹脂と共に受入孔に収まるところまでインサートワー
    クを貫通させてインサートを行うことを特徴とする圧入
    によるインサート成形方法。
  2. 【請求項2】 上記キャビティの樹脂量は射出後のイン
    サートワークの圧入により樹脂がキャビティを満たす程
    度に制限することを特徴とする請求項1記載の圧入によ
    るインサート成形方法。
  3. 【請求項3】 上記インサートワークの圧入を行う押圧
    部材の前進移動と、上記受部材の後退移動とを同調させ
    て、圧入によるキャビティ内の樹脂圧の実質的な上昇を
    抑制することを特徴とする請求項1又は2記載の圧入に
    よるインサート成形方法。
JP22938497A 1997-08-26 1997-08-26 圧入によるインサート成形方法 Expired - Fee Related JP3240604B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22938497A JP3240604B2 (ja) 1997-08-26 1997-08-26 圧入によるインサート成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22938497A JP3240604B2 (ja) 1997-08-26 1997-08-26 圧入によるインサート成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1158442A JPH1158442A (ja) 1999-03-02
JP3240604B2 true JP3240604B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=16891350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22938497A Expired - Fee Related JP3240604B2 (ja) 1997-08-26 1997-08-26 圧入によるインサート成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3240604B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5389350B2 (ja) * 2007-11-22 2014-01-15 株式会社不二工機 円板状樹脂成形品への軸体組付け方法及び軸体組付け構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1158442A (ja) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20030011111A1 (en) Plastic expulsion process for forming hollow tubular products
JP3129594B2 (ja) 射出成形金型
JP3240604B2 (ja) 圧入によるインサート成形方法
JP3216081B2 (ja) 圧入によるインサート成形方法
JP3740625B2 (ja) インサート成形における圧入・保圧・離型方法
JP3216080B2 (ja) 圧入によるインサート成形方法
US7998395B2 (en) Method for injection molding of hollow articles of plastic material
WO1994021440A1 (en) Method of molding plastic structural parts
JP2678933B2 (ja) 射出成形装置
JPH11314148A (ja) ホットランナ金型装置を用いた金属材料の射出成形方法及びそのためのホットランナ金型装置
JP6845683B2 (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JP6615040B2 (ja) シリンダ成形用金型及びそれを用いたシリンダ成形方法
JP2717758B2 (ja) 射出成形方法および射出成形用金型
JPH0929798A (ja) 射出圧縮成形用金型および射出圧縮成形方法
JPH06262645A (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JP3290096B2 (ja) 圧入によるインサート成形方法
JP3218562B2 (ja) インサート成形方法
JP2966707B2 (ja) 射出成形方法及び射出成形金型の構造
JPH0712631B2 (ja) 射出成形金型およびその射出成形方法
JP3237496B2 (ja) 射出成形方法
JP3785000B2 (ja) 熱硬化性樹脂の射出成形方法及び金型ユニット
JP3266900B2 (ja) 射出成形方法およびこの方法に用いる射出成形用金型装置
JPS5925651B2 (ja) 射出成形用金型
JPH058109Y2 (ja)
JP2722370B2 (ja) 合成樹脂製品の成形方法および成形用金型

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131019

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees